諸葛孔明 時の地平線 4 (4)
2007年2月11日 読書
孔明はいよいよ劉備の軍に参加することになる。
だが同時に、北方から曹操の軍が雪崩れのように押し寄せる。
この雪崩れを押しとめる術は、いまの劉備にはない。
孔明は、劉備軍を、そして彼を慕う民衆を早々の軍馬の下から救い出すことが出来るのか。
劉備の周囲の人間達の個性がはっきり出ていて(特に趙雲…悪いけど笑えるよ、キミ)いいねぇ…。
読みおわると溜息が出て、どっと疲れも出るけれど、それだけたくさん、なにかが詰っているんだろう。
ISBN:4091722660 コミック 諏訪 緑 小学館 ¥530
だが同時に、北方から曹操の軍が雪崩れのように押し寄せる。
この雪崩れを押しとめる術は、いまの劉備にはない。
孔明は、劉備軍を、そして彼を慕う民衆を早々の軍馬の下から救い出すことが出来るのか。
劉備の周囲の人間達の個性がはっきり出ていて(特に趙雲…悪いけど笑えるよ、キミ)いいねぇ…。
読みおわると溜息が出て、どっと疲れも出るけれど、それだけたくさん、なにかが詰っているんだろう。
ISBN:4091722660 コミック 諏訪 緑 小学館 ¥530
諸葛孔明 時の地平線 3 (3)
2007年2月11日 読書
隆中に戻った諸葛孔明。
…なぜか華佗と同居中。
一方、曹操から劉表のもとへ逃れてきた劉備もまた、孔明の近くにその居を定めていた。(というか、ほかに行くところがなかったというか)
二つの星がめぐり合う日も近い。
三顧の礼に士元が絡む演出は面白い。
劉備の描き方は作家夫々で見所のひとつであるが、いいなぁ…農夫のようでいて、何か違う。
その内面方出てくる"気"に何かを感じる。
その描写がとってもすばらしい。
これだけ消化して、自分のものとして三国志を描いた人というのはあまりないだろう。
漫画とはいえ、この力量はすごいと思う。
感服感服。
さて。
孔明は、(現時点では)さしたる力を持たない劉備の下につくのか、どうか。
あまり判官贔屓の日本人の望みとこたえは、決まりきっているけどね。
ISBN:4091722652 コミック 諏訪 緑 小学館 ¥530
…なぜか華佗と同居中。
一方、曹操から劉表のもとへ逃れてきた劉備もまた、孔明の近くにその居を定めていた。(というか、ほかに行くところがなかったというか)
二つの星がめぐり合う日も近い。
三顧の礼に士元が絡む演出は面白い。
劉備の描き方は作家夫々で見所のひとつであるが、いいなぁ…農夫のようでいて、何か違う。
その内面方出てくる"気"に何かを感じる。
その描写がとってもすばらしい。
これだけ消化して、自分のものとして三国志を描いた人というのはあまりないだろう。
漫画とはいえ、この力量はすごいと思う。
感服感服。
さて。
孔明は、(現時点では)さしたる力を持たない劉備の下につくのか、どうか。
あまり判官贔屓の日本人の望みとこたえは、決まりきっているけどね。
ISBN:4091722652 コミック 諏訪 緑 小学館 ¥530
西洋骨董洋菓子店 全4巻
2007年2月11日 読書
洋菓子店「アンティーク」のオーナー、橘圭一郎。
魔性のホモ(笑)でパテシエの小野裕介。
元ボクシングのチャンプにしてアシスタント、神田エイジ。
圭一郎の側近(?)にしてギャルソン、小早川千影。
4人の男たちがごろごろと…いや、夢と美食を与えてくれる、洋菓子店「アンティーク」は今日も盛況だ。
夫々の思いと過去となんやかや(笑)をひっくるめつつ、とりあえず、愉快な毎日を流して行く。
随分まえ〜に友人から借りて、読んで、やっぱり「欲しい!」と思って古本屋でゲット!
全4冊で710円ならまあまあかな?
以前に借りたそのときにも、やはりレビューを書いていたけど…(⇒ http://diarynote.jp/d/34813/20040529.html)
やっぱり面白いよ〜
だけど、甘い洋菓子が、食べたい〜♪
「お菓子は甘くなくっちゃ」(パテシエ談)
そのと〜り!!
ISBN:4403615880 コミック よしなが ふみ 新書館 ¥546
魔性のホモ(笑)でパテシエの小野裕介。
元ボクシングのチャンプにしてアシスタント、神田エイジ。
圭一郎の側近(?)にしてギャルソン、小早川千影。
4人の男たちがごろごろと…いや、夢と美食を与えてくれる、洋菓子店「アンティーク」は今日も盛況だ。
夫々の思いと過去となんやかや(笑)をひっくるめつつ、とりあえず、愉快な毎日を流して行く。
随分まえ〜に友人から借りて、読んで、やっぱり「欲しい!」と思って古本屋でゲット!
全4冊で710円ならまあまあかな?
以前に借りたそのときにも、やはりレビューを書いていたけど…(⇒ http://diarynote.jp/d/34813/20040529.html)
やっぱり面白いよ〜
だけど、甘い洋菓子が、食べたい〜♪
「お菓子は甘くなくっちゃ」(パテシエ談)
そのと〜り!!
ISBN:4403615880 コミック よしなが ふみ 新書館 ¥546
諸葛孔明 時の地平線 2 (2)
2007年2月11日 読書
品切れで。
復刊ドットコムにまで頼っていた第二巻。
見つけた〜〜♪
古本屋で。
いやー。やっぱりちゃんと順番で読まないとね!
古本屋の再チェックは意外に重要かも。
希望をなくさずにトライすべし!
曹操と、意外に似ている?と思われていた孔明。
だが、実際に対面して話を交わすと、大きな違いのあることに気がつく。
孔子の子孫である孔融も意外に骨の太いところを見せるし、伏線がびしびし張られまくりで、なんというか…良い"仕掛け"を見ている気分になる。
雌伏の時はいつまで続くのか?
早く続きが読みたいものだ。
ISBN:4091722644 コミック 諏訪 緑 小学館 ¥530
復刊ドットコムにまで頼っていた第二巻。
見つけた〜〜♪
古本屋で。
いやー。やっぱりちゃんと順番で読まないとね!
古本屋の再チェックは意外に重要かも。
希望をなくさずにトライすべし!
曹操と、意外に似ている?と思われていた孔明。
だが、実際に対面して話を交わすと、大きな違いのあることに気がつく。
孔子の子孫である孔融も意外に骨の太いところを見せるし、伏線がびしびし張られまくりで、なんというか…良い"仕掛け"を見ている気分になる。
雌伏の時はいつまで続くのか?
早く続きが読みたいものだ。
ISBN:4091722644 コミック 諏訪 緑 小学館 ¥530
マンガ皇妃エリザベート
2007年2月11日 読書
原作は、フランスの作家貴族、ジャン・デ・ガール。
監修は塚本哲也氏(↓に名前有)
作画は…名香智子氏である。
華やかな、そしてヨーロッパ一美人で民衆から愛されたシシィことオーストリア皇妃にしてハンガリー王妃…否、ボヘミアの王妃。
エリザベートは弱い60歳でアナーキストに暗殺される。
その生涯は旅にあった。
厳格で冷たいハプスブルグの宮廷に馴染まぬ彼女は、最愛の夫・フランツ・ヨーゼフ一世と子供たちを残しても、ヨーロッパを、果てはマデイラにまで足を伸ばす旅行を続けた。
何ゆえに?
その哀しくも淋しく辛い彼女の心を描く。
有名な人ではある。
そして、嫁したハプスブルグも、実家のバイエルン王国の名家も、歴史上、余りにも多くの有名人に繋がる。
その目もくらむような華やかさ。(例のルードヴィッヒもそのうちの一人だ)
それだけでも圧倒されてしまう漫画である。
でも…可哀想だと思う、この一生は。
絵柄が絵柄だから余計に…儚げで繊細で。不幸そう……(?)
ISBN:4062564882 文庫 塚本 哲也 講談社 2001/01 ¥924
監修は塚本哲也氏(↓に名前有)
作画は…名香智子氏である。
華やかな、そしてヨーロッパ一美人で民衆から愛されたシシィことオーストリア皇妃にしてハンガリー王妃…否、ボヘミアの王妃。
エリザベートは弱い60歳でアナーキストに暗殺される。
その生涯は旅にあった。
厳格で冷たいハプスブルグの宮廷に馴染まぬ彼女は、最愛の夫・フランツ・ヨーゼフ一世と子供たちを残しても、ヨーロッパを、果てはマデイラにまで足を伸ばす旅行を続けた。
何ゆえに?
その哀しくも淋しく辛い彼女の心を描く。
有名な人ではある。
そして、嫁したハプスブルグも、実家のバイエルン王国の名家も、歴史上、余りにも多くの有名人に繋がる。
その目もくらむような華やかさ。(例のルードヴィッヒもそのうちの一人だ)
それだけでも圧倒されてしまう漫画である。
でも…可哀想だと思う、この一生は。
絵柄が絵柄だから余計に…儚げで繊細で。不幸そう……(?)
ISBN:4062564882 文庫 塚本 哲也 講談社 2001/01 ¥924
レディに捧げる殺人物語
2007年2月10日 読書
華麗で繊細で美しい絵で、麗しいヨーロッパの有閑階級を描く漫画家さん。
その彼女がここに描いたのは、
「殺されると判っていても離れられない」
「愛しているから、黙って殺されてやる」
そんな女性の物語…なので、怖い。
連載中もかなり抗議があったようだが、「結婚はハッピーエンドばかりではない」というのが作者の意図である。
…というのだから、こんなのもありか?
しかし、こんなお人よしで阿呆な女性がいるのだろうか?
人間の本能を忘れ去っている、ある意味退化しているといえなくもないぞ。
同時収録の、「憂鬱は癖になる」「螺旋階段はゆるやかに」はハードなギャグだけど、面白かった〜♪
ISBN:4063601072 文庫 名香 智子 コミックス ¥578
その彼女がここに描いたのは、
「殺されると判っていても離れられない」
「愛しているから、黙って殺されてやる」
そんな女性の物語…なので、怖い。
連載中もかなり抗議があったようだが、「結婚はハッピーエンドばかりではない」というのが作者の意図である。
…というのだから、こんなのもありか?
しかし、こんなお人よしで阿呆な女性がいるのだろうか?
人間の本能を忘れ去っている、ある意味退化しているといえなくもないぞ。
同時収録の、「憂鬱は癖になる」「螺旋階段はゆるやかに」はハードなギャグだけど、面白かった〜♪
ISBN:4063601072 文庫 名香 智子 コミックス ¥578
ポーション・スクランブル
2007年2月10日 読書 コメント (4)
「スレイヤーズすぺしゃる」も28巻…!
すごいですなぁ〜。
ポーションという単語にどきどき…しかも、表紙絵にわくわく…なのは、ネコっぽい動物のせい。
周りを取巻く蛇(竜?)は置いといて…。
連休始まりのリフレッシュ薬として、これほど相応しいものもあるまい。
ボースンさま、有難うございます♪
ISBN:4829118938 文庫 神坂 一 富士見書房 ¥546
すごいですなぁ〜。
ポーションという単語にどきどき…しかも、表紙絵にわくわく…なのは、ネコっぽい動物のせい。
周りを取巻く蛇(竜?)は置いといて…。
連休始まりのリフレッシュ薬として、これほど相応しいものもあるまい。
ボースンさま、有難うございます♪
ISBN:4829118938 文庫 神坂 一 富士見書房 ¥546
友人Wよりレンタル本♪
蜂須賀氏…というと、連想し、思い出すのは蜂須賀小六だが(笑)
ちゃうちゃう(笑)…1871年生まれの正氏は、徳川家とも姻戚関係のある、いわばやんごとない身分の方におわす。
お母さんが徳川慶喜公の4女であるという…蜂須賀家16代目なんである。
17歳でケンブリッジ大学に留学、その学問的興味と探求心は鳥類へ、そしてそーゆーものがたわわに実る、ではなく、目いっぱい観察できる未開のジャングルだの熱帯雨林だのに向けられていった。
だいたい…暇とお金を持て余した"有閑人"というのは、とんでもないことを考えて実行(強行?)するから困ったものだ。(天皇家を見よ)
そのフィリピンのミンダナオ辺りを探検した御話がこの本であるらしい…まだ未読だから(笑)そんなところか。
所謂"とのさま"の探検記、は、往々にして笑えるのは確かだ。
なにしろなにを言ってもやっても、"素"だからね。
そこには悪意とか"受け"とか、そういう計算がまったくないのだ。
そして、序文では、過去の探検家が国家に貢献したことなどを2,3挙げて記している。
その中に、かのラッフルズの名前を見つけ、思わず突っ込みを…
ラフレシアという世界最大の花の名前の元となった、ラッフルズ氏……嬉しいだろうか?
あんな、醜く、臭い花。
10年以上前の話だが、大阪の鶴見緑地というところで行われた『花と緑の博覧会』通称「花博」というのが合って、そこの目玉展示品でもあった、このラフレシア。
だがしかぁし!
どのラフレシアも、樹脂で固めた展示品であった(私はこの目で見た)
これは、花が枯れて崩れないように、という心配りであった…が、あまりにも臭いから、だからきっとこうなっているのだと、そうだそれ違いないと、見ているほうはそう思いこんだものである。
それぐらい、キョーレツな花である。
田舎の僻地の港で海賊しかいなかったようなシンガポールを、あの一大貿易港に育てる礎を気付いたラッフルズ。
イギリス東インド会社の優秀なる職員・ラッフルズ。
家族をその地に捧げ、悲嘆のうちに命を落としたラッフルズ卿。
気の毒に…。
ISBN:458276570X 単行本 蜂須賀 正氏 平凡社 ¥1,785
蜂須賀氏…というと、連想し、思い出すのは蜂須賀小六だが(笑)
ちゃうちゃう(笑)…1871年生まれの正氏は、徳川家とも姻戚関係のある、いわばやんごとない身分の方におわす。
お母さんが徳川慶喜公の4女であるという…蜂須賀家16代目なんである。
17歳でケンブリッジ大学に留学、その学問的興味と探求心は鳥類へ、そしてそーゆーものがたわわに実る、ではなく、目いっぱい観察できる未開のジャングルだの熱帯雨林だのに向けられていった。
だいたい…暇とお金を持て余した"有閑人"というのは、とんでもないことを考えて実行(強行?)するから困ったものだ。(天皇家を見よ)
そのフィリピンのミンダナオ辺りを探検した御話がこの本であるらしい…まだ未読だから(笑)そんなところか。
所謂"とのさま"の探検記、は、往々にして笑えるのは確かだ。
なにしろなにを言ってもやっても、"素"だからね。
そこには悪意とか"受け"とか、そういう計算がまったくないのだ。
そして、序文では、過去の探検家が国家に貢献したことなどを2,3挙げて記している。
その中に、かのラッフルズの名前を見つけ、思わず突っ込みを…
ラフレシアという世界最大の花の名前の元となった、ラッフルズ氏……嬉しいだろうか?
あんな、醜く、臭い花。
10年以上前の話だが、大阪の鶴見緑地というところで行われた『花と緑の博覧会』通称「花博」というのが合って、そこの目玉展示品でもあった、このラフレシア。
だがしかぁし!
どのラフレシアも、樹脂で固めた展示品であった(私はこの目で見た)
これは、花が枯れて崩れないように、という心配りであった…が、あまりにも臭いから、だからきっとこうなっているのだと、そうだそれ違いないと、見ているほうはそう思いこんだものである。
それぐらい、キョーレツな花である。
田舎の僻地の港で海賊しかいなかったようなシンガポールを、あの一大貿易港に育てる礎を気付いたラッフルズ。
イギリス東インド会社の優秀なる職員・ラッフルズ。
家族をその地に捧げ、悲嘆のうちに命を落としたラッフルズ卿。
気の毒に…。
ISBN:458276570X 単行本 蜂須賀 正氏 平凡社 ¥1,785
倫敦日本人村事件 by「倫敦暗殺塔」
2007年2月9日 読書 コメント (2)倫敦に日本人村と称して、日本人の生活風景をお粗末ながら見せていたことなど、私は知らなかった。
フジヤマ・ゲイシャ・ハラキリ
このイメージが昭和の代まで続くことに疑問を感じた著者・高橋克彦氏は、そして考え付く。
この裏に、日本政府の壮大な陰謀(?)があったのだと。
(そういえば、サムライ♪スシ♪ゲイシャ♪…なんて歌もあったけど。)
賑やか(?)に、歴史上の人物が続々登場。
史実の事件が散りばめられ、そこにまた、作者の陰謀 トリックが伏せられている。
戊辰戦争を、無残で残酷な色合いで染めた会津城下。
その後の、逆賊と言われ続けた人々の苦悩。
アメリカへの逃亡(テレビの特集で見た事がある。もう墓の所在すら明らかではない、凄惨な移民だった)
それらが重なり合って、事件を形作る。
新撰組の3番隊隊長の斉藤一が、明治政府の元に生き残って天寿をまっとうしたことは周知の事実だが…。
こんなところに使うとは!
西南戦争に出征したぐらいは私も知っているけどね。
う〜ん。
だがしかし。
疑問なのは政府の、元勲達の思惑だ。
そんな"手"が通じるのだろうか?
通じたのだろうか?
どんな国にも観察眼の鋭い人間ってのはいるもんだ。
それこそ猿芝居を見破られたら……?
日本が植民地にならなかったのは、小さすぎたのと資源がなかった為ではなかろうか?と思ったりもするのだが。
ま、ミステリーの筋にはあんまり関係ないからいい、といえばいいか(笑)
歴史的事実を調べ、考察し、そこの隙間に自分の設定する人物や事件やあれこれを差し込んでいく作業は…大変だけど、とっても楽しい♪
その気持ちはわかる。
歴史小説家は、それが楽しくて辞められないんじゃないの?と思うぐらいだ。
私も楽しい。
本を読んでいてそういう"お遊び"を感じると、思わず"にやり"とほくそえんでしまう。
重厚な歴史の中に埋没させるのではなく、じょうずにじょうじずに歴史の糸に自分の作り上げたものを包んでゆくというか、紛れ込ませてゆくというか織り上げてゆくというか……とにかく!
楽しいのだ!
そういう意味では、この作者の気持ちはわかる気もするな。
フジヤマ・ゲイシャ・ハラキリ
このイメージが昭和の代まで続くことに疑問を感じた著者・高橋克彦氏は、そして考え付く。
この裏に、日本政府の壮大な陰謀(?)があったのだと。
(そういえば、サムライ♪スシ♪ゲイシャ♪…なんて歌もあったけど。)
賑やか(?)に、歴史上の人物が続々登場。
史実の事件が散りばめられ、そこにまた、作者の
戊辰戦争を、無残で残酷な色合いで染めた会津城下。
その後の、逆賊と言われ続けた人々の苦悩。
アメリカへの逃亡(テレビの特集で見た事がある。もう墓の所在すら明らかではない、凄惨な移民だった)
それらが重なり合って、事件を形作る。
新撰組の3番隊隊長の斉藤一が、明治政府の元に生き残って天寿をまっとうしたことは周知の事実だが…。
こんなところに使うとは!
西南戦争に出征したぐらいは私も知っているけどね。
う〜ん。
だがしかし。
疑問なのは政府の、元勲達の思惑だ。
そんな"手"が通じるのだろうか?
通じたのだろうか?
どんな国にも観察眼の鋭い人間ってのはいるもんだ。
それこそ猿芝居を見破られたら……?
日本が植民地にならなかったのは、小さすぎたのと資源がなかった為ではなかろうか?と思ったりもするのだが。
ま、ミステリーの筋にはあんまり関係ないからいい、といえばいいか(笑)
歴史的事実を調べ、考察し、そこの隙間に自分の設定する人物や事件やあれこれを差し込んでいく作業は…大変だけど、とっても楽しい♪
その気持ちはわかる。
歴史小説家は、それが楽しくて辞められないんじゃないの?と思うぐらいだ。
私も楽しい。
本を読んでいてそういう"お遊び"を感じると、思わず"にやり"とほくそえんでしまう。
重厚な歴史の中に埋没させるのではなく、じょうずにじょうじずに歴史の糸に自分の作り上げたものを包んでゆくというか、紛れ込ませてゆくというか織り上げてゆくというか……とにかく!
楽しいのだ!
そういう意味では、この作者の気持ちはわかる気もするな。
時代は明治。
日清戦争には「あと10年は欲しい」などと勝手なことをほざいている頃。(おのずと時代はわかるだろう)
なにせ元勲と言われる方々が…現役で頑張ってます(笑)
なんか、アヤシイというかいろいろ企んでいるハラグロな方々ではあるけれど。
大久保利通、なんて名前が出てくると、口の端が歪んでしまう。
陰謀の総元締めみたいに思われている(私も思っている)人ですから…
ついつい豪放磊落な西郷どんあたりと比較するからいけないのか?
さて。
(理由はまだ出ていないが)日本をおン出された日本人達は、はるか彼方英国にたどり着き、日本人村なる、日本の風俗をみせようかい、というイベント施設で働いている。
つまり見世物だ。
経営者は日本人妻を持つオランダ人。
一方、明治の元勲たちは、裏の工作・始末に忙しい。
明治政府内の、軋轢を収集させるのも忙しい。
表立っては鹿鳴館で忙しい。
お金もないのに背伸びして作るから、ダンスのたびに床がぎしぎしなるような安普請だった模様…
女性たちのドレスも流行おくれで、必死で西洋に比肩しようとあがいていた日本の姿が見えてきて、涙を誘う。
必死、必死。
「西洋を屁とも思わぬ日本人」
は確かに今では多いだろう。
ただし、屁とも思わないのは、自分の力を信じてではなく、相手の力を知らない、というナサケナイ理由によるものであろうが。
そんなとき、英国の、しかもよりによってロンドン塔で日本人が殺されるという事件が持ち上がった。
被害者は、森有礼の在英時代(前駐英大使だった)の情報をさぐれとの指令を受けてやってきた男である。
ひとくせもふたくせもあり、他人には嫌われていたこの男。
容疑者は山ほど出てきそう…
というわけで、ところどころ文章に引っかかるところを覚えつつ(作家の癖に私がなれてないんだろうな)話はここまで進んでいる。
倫敦塔には幽霊が…そして殺人鬼が?
いや、陰謀と政争、かな?
彼の地には、そのほうがよく似合う。
ISBN:439633320X 文庫 高橋 克彦 祥伝社 ¥690
日清戦争には「あと10年は欲しい」などと勝手なことをほざいている頃。(おのずと時代はわかるだろう)
なにせ元勲と言われる方々が…現役で頑張ってます(笑)
なんか、アヤシイというかいろいろ企んでいるハラグロな方々ではあるけれど。
大久保利通、なんて名前が出てくると、口の端が歪んでしまう。
陰謀の総元締めみたいに思われている(私も思っている)人ですから…
ついつい豪放磊落な西郷どんあたりと比較するからいけないのか?
さて。
(理由はまだ出ていないが)日本をおン出された日本人達は、はるか彼方英国にたどり着き、日本人村なる、日本の風俗をみせようかい、というイベント施設で働いている。
つまり見世物だ。
経営者は日本人妻を持つオランダ人。
一方、明治の元勲たちは、裏の工作・始末に忙しい。
明治政府内の、軋轢を収集させるのも忙しい。
表立っては鹿鳴館で忙しい。
お金もないのに背伸びして作るから、ダンスのたびに床がぎしぎしなるような安普請だった模様…
女性たちのドレスも流行おくれで、必死で西洋に比肩しようとあがいていた日本の姿が見えてきて、涙を誘う。
必死、必死。
「西洋を屁とも思わぬ日本人」
は確かに今では多いだろう。
ただし、屁とも思わないのは、自分の力を信じてではなく、相手の力を知らない、というナサケナイ理由によるものであろうが。
そんなとき、英国の、しかもよりによってロンドン塔で日本人が殺されるという事件が持ち上がった。
被害者は、森有礼の在英時代(前駐英大使だった)の情報をさぐれとの指令を受けてやってきた男である。
ひとくせもふたくせもあり、他人には嫌われていたこの男。
容疑者は山ほど出てきそう…
というわけで、ところどころ文章に引っかかるところを覚えつつ(作家の癖に私がなれてないんだろうな)話はここまで進んでいる。
倫敦塔には幽霊が…そして殺人鬼が?
いや、陰謀と政争、かな?
彼の地には、そのほうがよく似合う。
ISBN:439633320X 文庫 高橋 克彦 祥伝社 ¥690
中国は唐の時代。
後に楊貴妃と都落ちをする羽目になる玄宗皇帝がくらいについたばかりでバリバリやる気の青年皇帝だった頃の話(らしい)
とある田舎町でのんべんだらりと親の財産で暮らす主人公・王弁。
彼は科挙に挑め、位人臣を極めろという父に反抗的で無気力で、所謂ニート生活真っ只中の青年である。
年齢は20歳を少し出たばかり。
そんな彼が"神仙マニア"の父親と取引(遊んで暮らせる)をし、一人の仙人を訪ねることと成った。
仙縁がある、と判断された彼はそのまま仙人・僕僕の弟子に。
普段は青い道服を着た少女姿。(しかも美少女らしい)
その中身は、何千年生きているかも判らない、得体の知れない仙人…。
それが僕僕。
見せ掛けの"美少女"振りに心奪われるも、実際は"白髪白髭"のじーさんかも!?と思うとあと一歩が踏み出せないベンベン…もとえ、王弁。
青春の苦悩(笑)
その技が評判となり、山を追われることに成った仙人。(市井の一個人の人気が妙に高くなると、その人物を王に立てようとするものが出たりして、王朝を脅かし、揺るがすと考える。またへんなカリスマをもった人間が登場すると、政府としては困るのである)
そして、その旅にお供する弟子・王弁。
二人はどんな旅を繰り広げるのか?
日本ファンタジーノベル大賞受賞作品、ということで目に留まり、中国が舞台と聞いてますます興味をもつ。
悩んだ挙句に購入。
意外に、真面目に、お茶らけることなく、話は進んでいる。(表紙の絵を見ると、子供向きの、子供でも読める内容なのかと、ちょっとおもったりもしたのだが)
杜氏春の故事が形をかえて出てくるが、確かに。
神仙というのは、瑣末な俗事に囚われないものである。
目の前で人が殺されようと、それが自分の身内であろうと、心囚われないものである。
…と、以前本で読んだ。
そうでないと、仙人は務まらないらしい。
………こりゃ、私にはダメだな。
そう思ったものだ。
学生時代、仙人に憧れる友人がいた。
当時はさほどではなかったものの、堅苦しい孔孟よりも、私も、老荘のほうが、好きだ、ということに最近気がついた。
蝶々になって飛んでゆきたい……
ISBN:4103030518 単行本 仁木 英之 新潮社 ¥1,470
後に楊貴妃と都落ちをする羽目になる玄宗皇帝がくらいについたばかりでバリバリやる気の青年皇帝だった頃の話(らしい)
とある田舎町でのんべんだらりと親の財産で暮らす主人公・王弁。
彼は科挙に挑め、位人臣を極めろという父に反抗的で無気力で、所謂ニート生活真っ只中の青年である。
年齢は20歳を少し出たばかり。
そんな彼が"神仙マニア"の父親と取引(遊んで暮らせる)をし、一人の仙人を訪ねることと成った。
仙縁がある、と判断された彼はそのまま仙人・僕僕の弟子に。
普段は青い道服を着た少女姿。(しかも美少女らしい)
その中身は、何千年生きているかも判らない、得体の知れない仙人…。
それが僕僕。
見せ掛けの"美少女"振りに心奪われるも、実際は"白髪白髭"のじーさんかも!?と思うとあと一歩が踏み出せないベンベン…もとえ、王弁。
青春の苦悩(笑)
その技が評判となり、山を追われることに成った仙人。(市井の一個人の人気が妙に高くなると、その人物を王に立てようとするものが出たりして、王朝を脅かし、揺るがすと考える。またへんなカリスマをもった人間が登場すると、政府としては困るのである)
そして、その旅にお供する弟子・王弁。
二人はどんな旅を繰り広げるのか?
日本ファンタジーノベル大賞受賞作品、ということで目に留まり、中国が舞台と聞いてますます興味をもつ。
悩んだ挙句に購入。
意外に、真面目に、お茶らけることなく、話は進んでいる。(表紙の絵を見ると、子供向きの、子供でも読める内容なのかと、ちょっとおもったりもしたのだが)
杜氏春の故事が形をかえて出てくるが、確かに。
神仙というのは、瑣末な俗事に囚われないものである。
目の前で人が殺されようと、それが自分の身内であろうと、心囚われないものである。
…と、以前本で読んだ。
そうでないと、仙人は務まらないらしい。
………こりゃ、私にはダメだな。
そう思ったものだ。
学生時代、仙人に憧れる友人がいた。
当時はさほどではなかったものの、堅苦しい孔孟よりも、私も、老荘のほうが、好きだ、ということに最近気がついた。
蝶々になって飛んでゆきたい……
ISBN:4103030518 単行本 仁木 英之 新潮社 ¥1,470
《新装版》夢幻外伝I
2007年2月6日 読書
高橋葉介氏の、奇怪カイカイ極まりない漫画。(どろろん閻魔くんかい…)
その代表作のひとつが”夢幻紳士”シリーズなんだけど…これはいろんなパターンで描いていたらしい(と、後書きにあるのだ)
少年版、同じ少年版でも違うもの、そして青年版、そして、今回読んだのは、下宿屋の様子=私生活まで覗けてしまう、リアル夢幻紳士。
おお、忠実なるアルガード君(一見フランケンシュタイン風)(この名前であっていたかな?)はいずこに?!
血は飛ぶわ、内臓は見えるわで、流血怪奇ものなんだけど、なんかすきなんだよね。
スプラッタは嫌いなんだけど、なんというか、昔風というか大正・昭和初期の匂いがぷんぷんして、そこに不可思議な事件を溶け込ませているこの漫画が大好きなのだ。
だから本屋で見かけると惹かれるように手にとってしまう。
起こる事件は不可思議だけど、結局は人間の心の闇に生まれ巣食い、育ったものだから、それを排除できれば事件は解決。
そう簡単に排除できないから、夢幻紳士の出番となるわけだが……。
さて、ところで。
この本のレビューを出す時に発見!
なんと、これ、もう、2巻目が出ているのね〜?
また、捜すのかぁ…(笑)
え?品切れ?
発行待ち?
なにそれ〜?
これって、発行しなおした、新しい本じゃないの?
良く分からないシステムだなぁ……。
ISBN:4257724072 文庫 高橋 葉介 朝日ソノラマ ¥700
その代表作のひとつが”夢幻紳士”シリーズなんだけど…これはいろんなパターンで描いていたらしい(と、後書きにあるのだ)
少年版、同じ少年版でも違うもの、そして青年版、そして、今回読んだのは、下宿屋の様子=私生活まで覗けてしまう、リアル夢幻紳士。
おお、忠実なるアルガード君(一見フランケンシュタイン風)(この名前であっていたかな?)はいずこに?!
血は飛ぶわ、内臓は見えるわで、流血怪奇ものなんだけど、なんかすきなんだよね。
スプラッタは嫌いなんだけど、なんというか、昔風というか大正・昭和初期の匂いがぷんぷんして、そこに不可思議な事件を溶け込ませているこの漫画が大好きなのだ。
だから本屋で見かけると惹かれるように手にとってしまう。
起こる事件は不可思議だけど、結局は人間の心の闇に生まれ巣食い、育ったものだから、それを排除できれば事件は解決。
そう簡単に排除できないから、夢幻紳士の出番となるわけだが……。
さて、ところで。
この本のレビューを出す時に発見!
なんと、これ、もう、2巻目が出ているのね〜?
また、捜すのかぁ…(笑)
え?品切れ?
発行待ち?
なにそれ〜?
これって、発行しなおした、新しい本じゃないの?
良く分からないシステムだなぁ……。
ISBN:4257724072 文庫 高橋 葉介 朝日ソノラマ ¥700
きちんと生きてる人がやっぱり強い!
2007年2月5日 読書
もとサラリーマン。
しかも営業だって。
そして役員、子会社の経営者、と仕事を続けた著者が言うのだ。
「きちんと生きてる人がやっぱり強い!」
と。
今の世の中の格差社会をすべて否定するわけではない。
総中流のあまったるい社会では国際競争に勝てない(のだそうだ。残念だなぁ。)
だけど、僅か一握りの、お金持ちだけが社会保障を受けて、笑いの止らない人生を送る社会は、やはりどこかがおかしいと、著者は言うのだ。
まったくだ。
一所懸命働いて、汗水たらして働いて、なんで老後に路頭に迷わなくちゃならないの?
絶対おかしいよ。
…で、そういった社会批判を滔滔と述べているのではなく、会社で社会で、どういう人が人に好かれ⇒良い仲間を持ち⇒良い縁を得て⇒良い人生を送れるか
と言う辺りのことを、自分の経験から述べている。
少々体裁は違うけど、身近な距離から発した、上司と部下のノウハウもの、みたいな感じかな。
読んでいると、「そんなん当たり前やん〜」と思うんだけどね。
それがなかなか難しい…。
でもって、これを読んでいると、
「ダメな上司」
で、自分の上司を思い浮かべている私がいるのだった(笑)
ま、皆、こんなもんでしょ?
隣の芝生が緑に見えるってこと、就職早々に学んだからなぁ。
ISBN:4309503179 新書 内海 実 河出書房新社 ¥756
しかも営業だって。
そして役員、子会社の経営者、と仕事を続けた著者が言うのだ。
「きちんと生きてる人がやっぱり強い!」
と。
今の世の中の格差社会をすべて否定するわけではない。
総中流のあまったるい社会では国際競争に勝てない(のだそうだ。残念だなぁ。)
だけど、僅か一握りの、お金持ちだけが社会保障を受けて、笑いの止らない人生を送る社会は、やはりどこかがおかしいと、著者は言うのだ。
まったくだ。
一所懸命働いて、汗水たらして働いて、なんで老後に路頭に迷わなくちゃならないの?
絶対おかしいよ。
…で、そういった社会批判を滔滔と述べているのではなく、会社で社会で、どういう人が人に好かれ⇒良い仲間を持ち⇒良い縁を得て⇒良い人生を送れるか
と言う辺りのことを、自分の経験から述べている。
少々体裁は違うけど、身近な距離から発した、上司と部下のノウハウもの、みたいな感じかな。
読んでいると、「そんなん当たり前やん〜」と思うんだけどね。
それがなかなか難しい…。
でもって、これを読んでいると、
「ダメな上司」
で、自分の上司を思い浮かべている私がいるのだった(笑)
ま、皆、こんなもんでしょ?
隣の芝生が緑に見えるってこと、就職早々に学んだからなぁ。
ISBN:4309503179 新書 内海 実 河出書房新社 ¥756
諸葛孔明 時の地平線 1 (1)
2007年2月5日 読書
既にレビューが出ないぐらい昔の本になってしまったのか!(笑)
諸葛孔明について描かれた小説も漫画も多いけれどね、これはボースンさまも「面白い」と仰っていたので、やっと手を出してみた。
いや。
もともとこの諏訪緑という人の漫画は嫌いじゃない。
昔、西遊記を主題に、三蔵法師の渡印のマンガを描いていて、それがとっても印象的だった。
インドについてからのさまざまな事件、宗教と政治についてとか、普通ははしょられるところが書き込まれていてとても面白かったのだ。
そういう作者では合ったが、あまりにも三国志は多く出すぎているので食傷気味、というか、敬遠する気持ちが働いたのだ。
手を出すか否か、ず〜っと迷ってはいたのだが…(笑)
で、ようやく手を出したこの1巻。
読後感は、
「面白い」
である。
なんと元気で煩い(口の回る)孔明だろうか。
軍師はこうでないと勤まらないだろうけどね。
すでに西域のあやしい医者・華侘(服装も言っていることも妖しい、と孔明氏談)も、臥龍と並び称せられた鳳凰の雛・士元も妙な帽子男で登場…諏訪風三国志、はかなり期待できそう。
末妹の話(ホウ:字が出ない:氏に嫁ぐこと)など、きちんと書き込まれているのを見て「さすが諏訪さん」と思ったし。
しかしもう20巻近く出ているって…?
買い揃えるには時間がかかりそうだ…(笑)
ISBN:4091722636 コミック 諏訪 緑 小学館 ¥530
諸葛孔明について描かれた小説も漫画も多いけれどね、これはボースンさまも「面白い」と仰っていたので、やっと手を出してみた。
いや。
もともとこの諏訪緑という人の漫画は嫌いじゃない。
昔、西遊記を主題に、三蔵法師の渡印のマンガを描いていて、それがとっても印象的だった。
インドについてからのさまざまな事件、宗教と政治についてとか、普通ははしょられるところが書き込まれていてとても面白かったのだ。
そういう作者では合ったが、あまりにも三国志は多く出すぎているので食傷気味、というか、敬遠する気持ちが働いたのだ。
手を出すか否か、ず〜っと迷ってはいたのだが…(笑)
で、ようやく手を出したこの1巻。
読後感は、
「面白い」
である。
なんと元気で煩い(口の回る)孔明だろうか。
軍師はこうでないと勤まらないだろうけどね。
すでに西域のあやしい医者・華侘(服装も言っていることも妖しい、と孔明氏談)も、臥龍と並び称せられた鳳凰の雛・士元も妙な帽子男で登場…諏訪風三国志、はかなり期待できそう。
末妹の話(ホウ:字が出ない:氏に嫁ぐこと)など、きちんと書き込まれているのを見て「さすが諏訪さん」と思ったし。
しかしもう20巻近く出ているって…?
買い揃えるには時間がかかりそうだ…(笑)
ISBN:4091722636 コミック 諏訪 緑 小学館 ¥530
お馴染み坂田靖子氏の漫画。
題名が「秩父路は死の迷路」を読み違えて付けられたもの。
…とは知らず、なんだろう?なんだろう?またミステリーかな?とわくわくしながら注文してみた。
ら。
わりに普通の漫画だったので、ちょっと脱力。
期待しすぎたのだ。
私が悪かったのね…うん。
でも、一応は、ミステリーっぽい仕上がりではある。
英国の、のどかな田舎の、さして罪の無い事件が続発…と思えば。(なんか言い訳がましいな)
突発的衝撃的なミステリーを望む人には坂田靖子は向いていない、ということが、ようやくわかってきた。
遅すぎる…。
ISBN:4150305749 文庫 坂田 靖子 早川書房 ¥448
題名が「秩父路は死の迷路」を読み違えて付けられたもの。
…とは知らず、なんだろう?なんだろう?またミステリーかな?とわくわくしながら注文してみた。
ら。
わりに普通の漫画だったので、ちょっと脱力。
期待しすぎたのだ。
私が悪かったのね…うん。
でも、一応は、ミステリーっぽい仕上がりではある。
英国の、のどかな田舎の、さして罪の無い事件が続発…と思えば。(なんか言い訳がましいな)
突発的衝撃的なミステリーを望む人には坂田靖子は向いていない、ということが、ようやくわかってきた。
遅すぎる…。
ISBN:4150305749 文庫 坂田 靖子 早川書房 ¥448
徳川将軍家十五代のカルテ
2007年2月2日 読書
ここのブログで紹介のあった本。
ようやく入手、ようやく読みに入る。
最近疲れちゃって、なかなか読書も進まない…というかしんどくて。
すぐ寝る。
暇があったら寝る(笑)
だから読書が進まないのは当たり前(笑)
上流・中流(日本は自称総中流"だった"からね)それぞれに、"家名"や"家格"を守るために必要なこと。
それが、子孫を残すこと。
そして、祖先を祀ってもらうこと。
どこかのヤナギザワとやらいう大臣のように批難されても困るので、この辺は軽く流す。
いや。私もあの発言はアホで不遜で、人や社会や世界のことをなにもわかっちゃいない、と思っている。
女として怒らないはずが無い。
ただし、(慰謝料に?)1億円くれるとか、超高級別荘をくれるとか、死ぬまで贅沢させてくれるとか、そういうのなら黙っていてやっても、鉾を収めてやっても良い。
……と、それと同じことをやっている人が…。
自分の首とか利益とか、そのへんをはかりにかけ、
「反省しておられるんだし…応援します…」
なんてふざけた事を喋っている女性国会議員がテレビのニュースに出ていた。
もともとこの人は胡散臭くて敬遠していたのだが、やはりな…と思う。
国会議員には、何のためになったのか?
という答えもきっと、この人の場合は、想像がつく。
どんなに奇麗事を並べたって、判る。
阿呆な国民でもそれぐらい、わかるのだ、それなりの年数を社会で生きていたらね。
この人もまた、政治家であるべきではない人なんだろうな。
政治家であるなら、私のように『1億円くれるとか、超高級別荘をくれるとか、死ぬまで贅沢させてくれるとか、そういうのなら黙っていてやっても、鉾を収めてやっても良い。』なんて言ってはいかんのである。
政治をする為に、政治家になったのではなく、お金とか名誉とか、そのあたり、即物的なもの、いまいま手に入るもの、享受してたのしめるもの、そういうものが目的なんだ。
日本の政治家はほとんどそうだろうけど。
明治の政治家は違った。
自分の資財を、命をなげうってでも、社会を国をなんとかしよう!と燃えていたという。
だから、「おれは政治家になる!」と一大決心すると、家族が泣いて止めたそうだ。
家が潰れるから。
そう思うとね…。
嗚呼。
しょーもない。
なさけない。
政治家が幼稚過ぎる。
それを選ぶ国民は、自分が選んだ政治家に「あいつらはバカだ」といわれて笑われて、同じように笑ってまた再選させてる。
そういうことだ。
おっととと、話が激しくずれている。
こりゃ本日読了した、高尾慶子氏の「イギリス ウフフの年金生活」のせいだなー。
影響を受けてる。
日本も戦後の社会復興をヨーロッパ式にすりゃ良かったんだなーと今見て、思う。
でもあの時は、アメリカが、一番輝いていたんだろうな。
高尾さんも言っているが、選ぶのは自分。
自分の責任で選ぶのだ。
どこがどうころんで、歴史がどうなるか、なんて誰にもわからない。
今はヨーロッパがいい。
弱者は国が面倒を見る。
そういう考え方だ。
日本が見習うアメリカ式は、弱者は無視、勝手に野垂れ死にしろ、だから自分の面倒は自分でみろ、というわけだ。
ええと…そこまで深刻ではなく、軽く考えてみる。
「自分の老後の為に」子供は必要だ。
今では流行らない考えだが、そう思えばまだ納得できるかも?
だいたい家なんてモノは、そうやって連綿と続いてきたんじゃないか。
それでは、というわけで、比較的記憶に新しい(といってもその時代に生きていた人なんてもういないが)江戸時代を例に取る。
時代が新しいから、資料も多くて調べやすかろう。
その、15人の征夷大将軍を片っ端かえら診断して、誰がどのような疾患をもっていたか、元気で健康優良児で、ばかほど子孫をこしらえたか…そのへんを、さぐってみようと言う本だね。
とりあえず、徳川家の将軍で、一番の長生きは…家康ではないのだ、実は。
たぶきじじいと言われ、大阪市民には今も嫌われている(「太閤さんを騙した卑怯者」といわれている)家康は、いかにも長生きしたような気もする。
だけど違うのだ。
最長は、最後の将軍。
一ツ橋家からやってきた、いかにもかしこそーなイメージのある慶喜である。
77歳まで生きた。
その後に、家康(75)家斉(69)家慶(61)と続く。
なるほど、長命だわい。
長生きすると自然(?)子供多くなるのか(チャンスが多いから?)、家康(19人)家斉(57人←有名な話だけど、ほとんど化け物じゃないの?これって)家慶(29人)慶喜(24人)……。
そのうぞーむぞーの子供たちを片付けられる先、すなわち大名家は迷惑したろうなぁ…。
姫(娘)を貰うときは、わざわざ別邸(御殿)を作って、赤門を備えてお迎えしなくちゃいけない、という決まりまであったというし…さぞかし物入りだったろう。(東京にある、あの有名な赤門は、加賀百万石の前田家が、将軍家の姫をもらう時に作ったもの)
はっ!
もしかして、これは周到な幕府の陰謀だったのでは?
血縁関係を作るとともに、財政を破綻させる…なんという深遠なたくらみ…!(笑)
ISBN:410610119X 新書 篠田 達明 新潮社 ¥714
ようやく入手、ようやく読みに入る。
最近疲れちゃって、なかなか読書も進まない…というかしんどくて。
すぐ寝る。
暇があったら寝る(笑)
だから読書が進まないのは当たり前(笑)
上流・中流(日本は自称総中流"だった"からね)それぞれに、"家名"や"家格"を守るために必要なこと。
それが、子孫を残すこと。
そして、祖先を祀ってもらうこと。
どこかのヤナギザワとやらいう大臣のように批難されても困るので、この辺は軽く流す。
いや。私もあの発言はアホで不遜で、人や社会や世界のことをなにもわかっちゃいない、と思っている。
女として怒らないはずが無い。
ただし、(慰謝料に?)1億円くれるとか、超高級別荘をくれるとか、死ぬまで贅沢させてくれるとか、そういうのなら黙っていてやっても、鉾を収めてやっても良い。
……と、それと同じことをやっている人が…。
自分の首とか利益とか、そのへんをはかりにかけ、
「反省しておられるんだし…応援します…」
なんてふざけた事を喋っている女性国会議員がテレビのニュースに出ていた。
もともとこの人は胡散臭くて敬遠していたのだが、やはりな…と思う。
国会議員には、何のためになったのか?
という答えもきっと、この人の場合は、想像がつく。
どんなに奇麗事を並べたって、判る。
阿呆な国民でもそれぐらい、わかるのだ、それなりの年数を社会で生きていたらね。
この人もまた、政治家であるべきではない人なんだろうな。
政治家であるなら、私のように『1億円くれるとか、超高級別荘をくれるとか、死ぬまで贅沢させてくれるとか、そういうのなら黙っていてやっても、鉾を収めてやっても良い。』なんて言ってはいかんのである。
政治をする為に、政治家になったのではなく、お金とか名誉とか、そのあたり、即物的なもの、いまいま手に入るもの、享受してたのしめるもの、そういうものが目的なんだ。
日本の政治家はほとんどそうだろうけど。
明治の政治家は違った。
自分の資財を、命をなげうってでも、社会を国をなんとかしよう!と燃えていたという。
だから、「おれは政治家になる!」と一大決心すると、家族が泣いて止めたそうだ。
家が潰れるから。
そう思うとね…。
嗚呼。
しょーもない。
なさけない。
政治家が幼稚過ぎる。
それを選ぶ国民は、自分が選んだ政治家に「あいつらはバカだ」といわれて笑われて、同じように笑ってまた再選させてる。
そういうことだ。
おっととと、話が激しくずれている。
こりゃ本日読了した、高尾慶子氏の「イギリス ウフフの年金生活」のせいだなー。
影響を受けてる。
日本も戦後の社会復興をヨーロッパ式にすりゃ良かったんだなーと今見て、思う。
でもあの時は、アメリカが、一番輝いていたんだろうな。
高尾さんも言っているが、選ぶのは自分。
自分の責任で選ぶのだ。
どこがどうころんで、歴史がどうなるか、なんて誰にもわからない。
今はヨーロッパがいい。
弱者は国が面倒を見る。
そういう考え方だ。
日本が見習うアメリカ式は、弱者は無視、勝手に野垂れ死にしろ、だから自分の面倒は自分でみろ、というわけだ。
ええと…そこまで深刻ではなく、軽く考えてみる。
「自分の老後の為に」子供は必要だ。
今では流行らない考えだが、そう思えばまだ納得できるかも?
だいたい家なんてモノは、そうやって連綿と続いてきたんじゃないか。
それでは、というわけで、比較的記憶に新しい(といってもその時代に生きていた人なんてもういないが)江戸時代を例に取る。
時代が新しいから、資料も多くて調べやすかろう。
その、15人の征夷大将軍を片っ端かえら診断して、誰がどのような疾患をもっていたか、元気で健康優良児で、ばかほど子孫をこしらえたか…そのへんを、さぐってみようと言う本だね。
とりあえず、徳川家の将軍で、一番の長生きは…家康ではないのだ、実は。
たぶきじじいと言われ、大阪市民には今も嫌われている(「太閤さんを騙した卑怯者」といわれている)家康は、いかにも長生きしたような気もする。
だけど違うのだ。
最長は、最後の将軍。
一ツ橋家からやってきた、いかにもかしこそーなイメージのある慶喜である。
77歳まで生きた。
その後に、家康(75)家斉(69)家慶(61)と続く。
なるほど、長命だわい。
長生きすると自然(?)子供多くなるのか(チャンスが多いから?)、家康(19人)家斉(57人←有名な話だけど、ほとんど化け物じゃないの?これって)家慶(29人)慶喜(24人)……。
そのうぞーむぞーの子供たちを片付けられる先、すなわち大名家は迷惑したろうなぁ…。
姫(娘)を貰うときは、わざわざ別邸(御殿)を作って、赤門を備えてお迎えしなくちゃいけない、という決まりまであったというし…さぞかし物入りだったろう。(東京にある、あの有名な赤門は、加賀百万石の前田家が、将軍家の姫をもらう時に作ったもの)
はっ!
もしかして、これは周到な幕府の陰謀だったのでは?
血縁関係を作るとともに、財政を破綻させる…なんという深遠なたくらみ…!(笑)
ISBN:410610119X 新書 篠田 達明 新潮社 ¥714
イギリスウフフの年金生活
2007年2月1日 読書
女一人、遠い異国に渡り、その細腕(かどうかは知らないが)一本、いや二本で働き、働き、働き…彼の地の永住権と年金をゲットしたバイタリティ溢れるおばさん(失礼〜)それが、著者である。
最近、この人の本を読むと腹が立って仕方が無い。
なぜなら、「ちくしょー!うらやましー!」と思うからだ。
元気で若ければ、真似をしたか…も?
いやいや、そこまでの勇気は私には無いだろう。
だが、英国での年金生活は、贅沢さえしなければ、充分楽しく過ごせる潤いのある生活であるという…将来に不安の無い生活なんて、なんと素晴らしいことだろうか。
そういうことをずらずらと、そして今の日本のダメさ加減をびしばしと指摘されるのが、的を射すぎていて痛いのだ。
おまけにこの方、遠慮と言うことを知らないようにも思えるし。
「そこまで言うのか…」というぐらい他人に厳しい。
それと、自分の好き嫌いを隠さない。
はっきり言う。
つまり、だから、人の好き嫌いは考えない。
そういう"強さ"は悪の強さとも言う。
気になる人は溜まらないだろう。
そこまではっきり言われると、怒るより笑ってしまう、というのは、意外に難しい。
笑うどころか…はらわたが煮えくり返るのを、体面を考えて我慢をし、辛抱をしているだけだ。
…今は我慢せずにぶちっと切れてしまう人のほうが多そうだが。
とはいえ、日本の不甲斐なさに関してはまったくそのとおりだから、だからこそ、腹が立ってくる。
アメリカにばかり顔を向けている日本は、いかに世界を知らないか。
先進国なんて自負しているけれど、まったくの子供。
幼稚な考えかたしかできていない。
その筆頭が…総理大臣だもんよ。(それは大いに納得だ)
自由を標榜するアメリカに、どれだけのホームレスがいることか。
税金の高い厚い福祉政策を繰り広げるヨーロッパ各国では、どれだけ安定した景気と社会と人生の喜びなるものを、多くの人が楽しんでいることか。
アメリカが子供染みていることは、ブッシュを見ていればわかる。
コイズミだって、そうそう、まるで駄々をこねる子供のようだったじゃないか。
ああ。
こんな国を捨てて出てゆくことが出来るのなら…可能なら、とつくづく思うよ。
高尾さんは、「しっかりしろ!私の祖国!」とはっぱをかけているんだと思うけどね。
どーにもならんだろ〜?と住んでる我々は既に諦めムードである。
年金でウフフの生活…どころか!
私の頃には年金なんてあるんだかどうなんだか…!
それすら危ういわ。
夢も希望もなかりけり。
ISBN:4167123150 文庫 高尾 慶子 文藝春秋 ¥580
最近、この人の本を読むと腹が立って仕方が無い。
なぜなら、「ちくしょー!うらやましー!」と思うからだ。
元気で若ければ、真似をしたか…も?
いやいや、そこまでの勇気は私には無いだろう。
だが、英国での年金生活は、贅沢さえしなければ、充分楽しく過ごせる潤いのある生活であるという…将来に不安の無い生活なんて、なんと素晴らしいことだろうか。
そういうことをずらずらと、そして今の日本のダメさ加減をびしばしと指摘されるのが、的を射すぎていて痛いのだ。
おまけにこの方、遠慮と言うことを知らないようにも思えるし。
「そこまで言うのか…」というぐらい他人に厳しい。
それと、自分の好き嫌いを隠さない。
はっきり言う。
つまり、だから、人の好き嫌いは考えない。
そういう"強さ"は悪の強さとも言う。
気になる人は溜まらないだろう。
そこまではっきり言われると、怒るより笑ってしまう、というのは、意外に難しい。
笑うどころか…はらわたが煮えくり返るのを、体面を考えて我慢をし、辛抱をしているだけだ。
…今は我慢せずにぶちっと切れてしまう人のほうが多そうだが。
とはいえ、日本の不甲斐なさに関してはまったくそのとおりだから、だからこそ、腹が立ってくる。
アメリカにばかり顔を向けている日本は、いかに世界を知らないか。
先進国なんて自負しているけれど、まったくの子供。
幼稚な考えかたしかできていない。
その筆頭が…総理大臣だもんよ。(それは大いに納得だ)
自由を標榜するアメリカに、どれだけのホームレスがいることか。
税金の高い厚い福祉政策を繰り広げるヨーロッパ各国では、どれだけ安定した景気と社会と人生の喜びなるものを、多くの人が楽しんでいることか。
アメリカが子供染みていることは、ブッシュを見ていればわかる。
コイズミだって、そうそう、まるで駄々をこねる子供のようだったじゃないか。
ああ。
こんな国を捨てて出てゆくことが出来るのなら…可能なら、とつくづく思うよ。
高尾さんは、「しっかりしろ!私の祖国!」とはっぱをかけているんだと思うけどね。
どーにもならんだろ〜?と住んでる我々は既に諦めムードである。
年金でウフフの生活…どころか!
私の頃には年金なんてあるんだかどうなんだか…!
それすら危ういわ。
夢も希望もなかりけり。
ISBN:4167123150 文庫 高尾 慶子 文藝春秋 ¥580
パンツの面目ふんどしの沽券
2007年1月30日 読書
惜しくも昨年亡くなったロシア語通訳者・米原氏の作品。
エッセイというか…いや、世界の文化の差異についてのふか〜い考察の一冊だな、これは。
ヨーロッパにおいては、わりと近代まで下着を身につけてなかったらしい。
嘘か誠か。
…本当らしいから驚く。
ここで言う下着とは、所謂パンツのことであるが。
第二次世界大戦終結まで、ソ連邦には女性用の下着(パンツ)を作る工場がなかったと言う。
だから、女性は自分でパンツを縫っていたし、家庭科で最初に教わるのが雑巾ならぬパンツの縫い方だったという。
"勝負下着"にいたっては、布地と縫製の良い、時々フリルがついていたりなんかする東ヨーロッパのパンツなどが求められていたと言う。(そしてそれらはとっても高価だった)
第二次大戦後、ソ連軍上級将校の奥方達は、ベルリンをふりふりレェスの下着姿で闊歩したと言う話は真実なんだそうだ。
あまりに美しいので、てっきりお洒落着だとおもったのだと。
そいうことで、まずは、女性用の下着について区分を。
?パンツ……パンタロン(フランス語)から派生した、下着や運動着の意味で使ってきたもの。のち、ズボン一般を指すようになった。
?ズロース……ドロワーズから派生した、膝丈など、長め下着。
上の話に出てくるのは、勿論?のパンツのほうである。
さて。
では男性はどうであろうか。
シャツの裾って、必要以上に長いと思いません?
あれはね〜(と上半身を乗り出す気分)、パンツをはいていないので、シャツの長い裾を股下にたくし込んでその上にズボンをはいたそうですよ。
ちょっと信じられないけれど…もっと信じられないのは、シベリア抑留者の証言によると、ソ連では、トイレの時に紙を使用しない!(吃驚!)
トイレに紙が無いのを知った日本人抑留者は、
「捕虜には紙は使わせないとでも?」
と思って青くなったそうだが、そうではない。
ソ連兵に紙を使う習慣がなかっただけだと言う。
その証拠に、トイレはソ連兵も捕虜も一緒で、実際に紙を使っていないところを目撃したと言うから間違いはなかろう。
困った日本人。
我らは米を食べているが故に、ソ連兵のようにはいかぬ。(食べ物による排泄物の違い?兎或いは鹿の糞か?と考察している文章もあり)
服の綿を抜いたり草やなにかで代用したりと、それはそれは大変だったようだ。
いまの、潔癖症な日本人には耐えられないだろうなぁ。
私だって耐えられない。なにがってトイレだけは…あ、あと、お風呂とこれだけは…!譲れないぞ!と思うから。
話は戻る。
…で、ソ連兵のルパシカ(シャツ)のなが〜い裾は、遠目にも黄色く或いは茶色く染まっていたと言う。
これも日本人の証言。
うぅぅ………。
なんと言ったらよいのやら(笑)
もっとも、まったく何も使わないかどうかは別として、現在でも紙を当たり前のように使うのは地球上でも僅かな数だそうだ。
草とか紐とか木のへらとか…それらはわが日本でも、明治のころまではふつーに使っていたんだろうなぁと思わせる(なつかしの?)品々である。
紙はまだまだ高価な貴重品、ってことだ。
それはそうか…教科書も本も無い国ってあるもんなぁ。
そんなこんなで、この本は、題名はお笑いだが、その内容は、深い深い文化論である、と私は思って読んでいるのだ。
ISBN:4480816399 単行本 米原 万里 筑摩書房 ¥1,680
エッセイというか…いや、世界の文化の差異についてのふか〜い考察の一冊だな、これは。
ヨーロッパにおいては、わりと近代まで下着を身につけてなかったらしい。
嘘か誠か。
…本当らしいから驚く。
ここで言う下着とは、所謂パンツのことであるが。
第二次世界大戦終結まで、ソ連邦には女性用の下着(パンツ)を作る工場がなかったと言う。
だから、女性は自分でパンツを縫っていたし、家庭科で最初に教わるのが雑巾ならぬパンツの縫い方だったという。
"勝負下着"にいたっては、布地と縫製の良い、時々フリルがついていたりなんかする東ヨーロッパのパンツなどが求められていたと言う。(そしてそれらはとっても高価だった)
第二次大戦後、ソ連軍上級将校の奥方達は、ベルリンをふりふりレェスの下着姿で闊歩したと言う話は真実なんだそうだ。
あまりに美しいので、てっきりお洒落着だとおもったのだと。
そいうことで、まずは、女性用の下着について区分を。
?パンツ……パンタロン(フランス語)から派生した、下着や運動着の意味で使ってきたもの。のち、ズボン一般を指すようになった。
?ズロース……ドロワーズから派生した、膝丈など、長め下着。
上の話に出てくるのは、勿論?のパンツのほうである。
さて。
では男性はどうであろうか。
シャツの裾って、必要以上に長いと思いません?
あれはね〜(と上半身を乗り出す気分)、パンツをはいていないので、シャツの長い裾を股下にたくし込んでその上にズボンをはいたそうですよ。
ちょっと信じられないけれど…もっと信じられないのは、シベリア抑留者の証言によると、ソ連では、トイレの時に紙を使用しない!(吃驚!)
トイレに紙が無いのを知った日本人抑留者は、
「捕虜には紙は使わせないとでも?」
と思って青くなったそうだが、そうではない。
ソ連兵に紙を使う習慣がなかっただけだと言う。
その証拠に、トイレはソ連兵も捕虜も一緒で、実際に紙を使っていないところを目撃したと言うから間違いはなかろう。
困った日本人。
我らは米を食べているが故に、ソ連兵のようにはいかぬ。(食べ物による排泄物の違い?兎或いは鹿の糞か?と考察している文章もあり)
服の綿を抜いたり草やなにかで代用したりと、それはそれは大変だったようだ。
いまの、潔癖症な日本人には耐えられないだろうなぁ。
私だって耐えられない。なにがってトイレだけは…あ、あと、お風呂とこれだけは…!譲れないぞ!と思うから。
話は戻る。
…で、ソ連兵のルパシカ(シャツ)のなが〜い裾は、遠目にも黄色く或いは茶色く染まっていたと言う。
これも日本人の証言。
うぅぅ………。
なんと言ったらよいのやら(笑)
もっとも、まったく何も使わないかどうかは別として、現在でも紙を当たり前のように使うのは地球上でも僅かな数だそうだ。
草とか紐とか木のへらとか…それらはわが日本でも、明治のころまではふつーに使っていたんだろうなぁと思わせる(なつかしの?)品々である。
紙はまだまだ高価な貴重品、ってことだ。
それはそうか…教科書も本も無い国ってあるもんなぁ。
そんなこんなで、この本は、題名はお笑いだが、その内容は、深い深い文化論である、と私は思って読んでいるのだ。
ISBN:4480816399 単行本 米原 万里 筑摩書房 ¥1,680
楽天少女通ります―私の履歴書
2007年1月28日 読書
田辺聖子氏、通称"おせいさん"の、エッセイ。
楽天少女…といえば、NHKのドラマでも出てきた言葉なので、見ている人には「ピン!」とくるはず。
ドラマでは「楽天乙女」だったけどね。
そう、おせいさんの若かりし頃のお話である。
ここんとこ続けて彼女の本を読むのは、いかにも私らしい癖の表われだ。
集中する時は一気に集中!
あれもこれもと手を出してしまうから…。
こっちは今までのエッセイとはちと違った。
なにといって、行間が狭い(笑)こと。
つまり、それだけ話がぎゅ〜っと詰っていると言うこと?!
そして著者とその周囲の人たちの写真がポツンポツンと挿入されていること。
赤ん坊のおせいさん、正月正装のおせいさん、おばあちゃんやお母さんやお父さん…叔父さんも勢ぞろいだ。
この、写真が高価な時代に、さすが写真館の家族だよね、と思うほどの写真の多さだと思う。
面影はしっかりある、というより、この方、あまり顔は皮手無いんだなぁ。
本当に小さい時に作家の道を志したと(NHKで)言っていたので、早くから顔つきがしっかり固定したのかも?なんてしょうもないことを考えてしまう。
大きくなってからも思う道を逸れなければ、初志貫徹で必死で進めば、こうなのか?
人が自分の顔に責任を持つというのは30歳からだったかな?
自分の意思で自分の顔を作ってゆく、つまり誰のせいでもなく、自分ひとりの責任で、自分の生き様を決めてゆくという意味で。
故司馬遼太郎さんは在阪の作家であるから、おせいさんとも親しいのはなんとなくわかる。
だが、司馬遼太郎夫人がおせいさんの女学校の二年後輩で、これまたしたし間柄とはあまり人生とは異なもの、と言うよりも、世間は狭いってことか?
関西なんて狭い範囲に才能のあるものがひしめき合っていれば、夫々何らかの係わり合いを持つのも当たり前と言えば当たり前だね。
ばかでかい都会・東京とは話が違うんだろう。
おせいさんのエッセイにはほかに藤本義一氏とかも登場。
かもかのおっちゃんの葬儀の弔辞は、代表して、彼の人が読んだと言う。
そして、同様に登場の、やはり大阪の下町の小説などをモノしておられる難波利三氏には、実はなんと(!)私は直接会って言葉を交わしたこともあるのだ。
こういうのって、感慨深いものであるのね。
ISBN:4894568608 文庫 田辺 聖子 角川春樹事務所 ¥660
楽天少女…といえば、NHKのドラマでも出てきた言葉なので、見ている人には「ピン!」とくるはず。
ドラマでは「楽天乙女」だったけどね。
そう、おせいさんの若かりし頃のお話である。
ここんとこ続けて彼女の本を読むのは、いかにも私らしい癖の表われだ。
集中する時は一気に集中!
あれもこれもと手を出してしまうから…。
こっちは今までのエッセイとはちと違った。
なにといって、行間が狭い(笑)こと。
つまり、それだけ話がぎゅ〜っと詰っていると言うこと?!
そして著者とその周囲の人たちの写真がポツンポツンと挿入されていること。
赤ん坊のおせいさん、正月正装のおせいさん、おばあちゃんやお母さんやお父さん…叔父さんも勢ぞろいだ。
この、写真が高価な時代に、さすが写真館の家族だよね、と思うほどの写真の多さだと思う。
面影はしっかりある、というより、この方、あまり顔は皮手無いんだなぁ。
本当に小さい時に作家の道を志したと(NHKで)言っていたので、早くから顔つきがしっかり固定したのかも?なんてしょうもないことを考えてしまう。
大きくなってからも思う道を逸れなければ、初志貫徹で必死で進めば、こうなのか?
人が自分の顔に責任を持つというのは30歳からだったかな?
自分の意思で自分の顔を作ってゆく、つまり誰のせいでもなく、自分ひとりの責任で、自分の生き様を決めてゆくという意味で。
故司馬遼太郎さんは在阪の作家であるから、おせいさんとも親しいのはなんとなくわかる。
だが、司馬遼太郎夫人がおせいさんの女学校の二年後輩で、これまたしたし間柄とはあまり人生とは異なもの、と言うよりも、世間は狭いってことか?
関西なんて狭い範囲に才能のあるものがひしめき合っていれば、夫々何らかの係わり合いを持つのも当たり前と言えば当たり前だね。
ばかでかい都会・東京とは話が違うんだろう。
おせいさんのエッセイにはほかに藤本義一氏とかも登場。
かもかのおっちゃんの葬儀の弔辞は、代表して、彼の人が読んだと言う。
そして、同様に登場の、やはり大阪の下町の小説などをモノしておられる難波利三氏には、実はなんと(!)私は直接会って言葉を交わしたこともあるのだ。
こういうのって、感慨深いものであるのね。
ISBN:4894568608 文庫 田辺 聖子 角川春樹事務所 ¥660
Keith L.Reynolds Art Book
2007年1月28日 読書
美しい絵画…いや、この本に関しては、シルクスクリーン集。
シルクスクリーンと言うのは、版画の一種である。
木の代わりシルクを使う…と単純にはそう考えておいてもいいかもしれない。
シルク版画?
難しいことはおいといて、シルクという名称から受けるイメージの如く、そこに表現される世界は美しく、優しい。
レイノルズ氏は、1983年から10年ぐらい、アメリカズカップという、英国発祥のヨットレースの公式ポスターを担当していた方でもある。
だ・か・ら、
ヨットの絵が多い。
海の絵が多い。
…日本が満を持して国の名誉をかけて(このレースではすべてにおいて"国産"がルールなので、その国の協業力から国民レベルまで全部が試され競われるのだ)参加した、その当時のヨット"ニッポンチェレンジ"の勇姿も描かれている。(写真参照)
載っている…!
入手先は普通の本屋ではない。
美術画廊である。
大阪港にある天保山ギャラリーである。
キース・レイノルズ氏はここでなんども個展を行っていると言う。
だから、もちろん、当然、画集もあるわけだ。(表には出していないので、お店の方に聞いてください)
天保山ギャラリーは、そこそこ有名な水族館・海遊館に隣接する商業ビルの中に入っている。
隣に馬鹿でかい観覧車がくっついた、あのビルである。
そこの二階にあるのだ。
なんでいきなりそんな場所で…と言うのも口幅ったいが、水族館に出かけて、お寿司を食べに入った(因果関係は、その気持ちは、日本人ならわかるはず)すし屋に寄贈されていたこの画集を見つけたからだ。
…で、わざわざギャラリーまで出向いて本を求めたのだった。
郵政省が絵葉書も出していると言うので、なかなかメジャーな方なのかもしれない。
今年のGWにも日本にきて展示会をするとの事。
楽しみ〜♪
「キース・レイノルズ画集『For Ladies and Gentlemen』」¥3,900(込)
JPN/天保山ギャラリー tel:06−6576−5621
シルクスクリーンと言うのは、版画の一種である。
木の代わりシルクを使う…と単純にはそう考えておいてもいいかもしれない。
シルク版画?
難しいことはおいといて、シルクという名称から受けるイメージの如く、そこに表現される世界は美しく、優しい。
レイノルズ氏は、1983年から10年ぐらい、アメリカズカップという、英国発祥のヨットレースの公式ポスターを担当していた方でもある。
だ・か・ら、
ヨットの絵が多い。
海の絵が多い。
…日本が満を持して国の名誉をかけて(このレースではすべてにおいて"国産"がルールなので、その国の協業力から国民レベルまで全部が試され競われるのだ)参加した、その当時のヨット"ニッポンチェレンジ"の勇姿も描かれている。(写真参照)
載っている…!
入手先は普通の本屋ではない。
美術画廊である。
大阪港にある天保山ギャラリーである。
キース・レイノルズ氏はここでなんども個展を行っていると言う。
だから、もちろん、当然、画集もあるわけだ。(表には出していないので、お店の方に聞いてください)
天保山ギャラリーは、そこそこ有名な水族館・海遊館に隣接する商業ビルの中に入っている。
隣に馬鹿でかい観覧車がくっついた、あのビルである。
そこの二階にあるのだ。
なんでいきなりそんな場所で…と言うのも口幅ったいが、水族館に出かけて、お寿司を食べに入った(因果関係は、その気持ちは、日本人ならわかるはず)すし屋に寄贈されていたこの画集を見つけたからだ。
…で、わざわざギャラリーまで出向いて本を求めたのだった。
郵政省が絵葉書も出していると言うので、なかなかメジャーな方なのかもしれない。
今年のGWにも日本にきて展示会をするとの事。
楽しみ〜♪
「キース・レイノルズ画集『For Ladies and Gentlemen』」¥3,900(込)
JPN/天保山ギャラリー tel:06−6576−5621