出てくるのは帆船や海関係のでかい本ばかりだ…。
まあいいけど。
全部捨てずにそのまま本棚へ返る事になる本たち。
ちょっとぱらぱらとめくってみる。
土曜の午後は(もう夕方だけど)気楽でいいね。

生まれて始めて商戦に乗った少年。
まだまだ親が恋しい年頃か。
でも、生活のため、生きてゆくためには働かねばならぬ。
一度出向したら何ヶ月、時の寄っては何年も故郷を観ることも出来ない船乗りは、未熟練労働者にとっては格好の職場であった。

勿論、安い賃金でこき使える船主にとっても。

さて。
主役のジェイク少年を迎えたのは、嫌な船長、さんざ酷い目にあっている水夫達は、反乱の相談までし始める始末だ。

そこへ都合よく(?)やってきたのが海賊。
舟は法られ、少年ジェイクは海賊の一人として船旅を続けることになってしまう……。

海賊は極刑である。
縛り首。
そしてその死体を、入行するどの船からもよく見えるように見晴らしの良い場所に、哲の駕籠に入れて何時までもぶら下げておく。
肉は鳥についばまれ、骨が朽ちてばらばらになり、勝手に海に落ちてしまうまでほったらかしである。
海賊の定めはそんなもの。
どの国でも。

アジア(中国とか)では確か、浜辺に並べて斬首じゃなかったかな?

さて。
ジェイクは無事に故郷に帰れるのだろうか…?

船の内部や、乗組員の仕事の内容、海賊の策略や掟(あるのだよ。荒くれの無法者ゆえに厳しい決まりごとが)
やあれこれを、精密な絵とドラマティックなストーリーで綴る、とてもでっかい絵本である。

ISBN:4001108666 大型本 長友 恵子 岩波書店 2003/09/06 ¥2,520
SAIL OSAKA ’97 公式ガイドブック
1997年のセイル大阪、といえば、その15年ほど前に大阪城築城○○○周年記念のイベントの一環で開催された「帆船祭り」の第二弾みたいなイベントであった。

大阪市営地下鉄が、大阪港からその先へ、海底トンネルを通って延長された年でもあり、イベントの一環としてその海底トンネル全行程を徒歩で通過し、その先の公園で「帆船パレード」を見た。
今でもよく覚えている。

トンネルを出て公園に落ち着いてから帆船がやってくるまで、待ち時間……6時間余。
笑・笑・笑…
今の時代だったらどうだろう。
貴方は耐えられますか?(笑)

あ〜よう日に焼けたわ〜。
それにしても、国家処女句の練習船であっても帆船を動かすのはとっても手間が掛かるし、お金も掛かるのだ。
当たり前ながら、それは距離に比例して増加する。

なのに…こーんな極東の国に、たっくさんのお金を使って、よくもまあ来てくれたものだ、と今でも感心する。(幾ら日本側がいくらか負担するとは言え)
ポーランド・オランダ・スペイン・オマーン・コロンビア・アルゼンチン・ロシア・デンマーク・イギリス・イタリア…アメリカも。

香港からスタートし、沖縄経由で日本ゴールのヨットレースもあったね…不幸な事故もあったけど。

香港のジ・フン(志風)は、確かオール女性クルーで話題になったと記憶している。
(キャプテンは男性なのね…)

あ〜あ、またこういうこと、ないかなあl?
こーゆー馬鹿げた遊びをやるのは、大阪ぐらいなのかなぁ?(失礼?)
映画はロングランだった。
…その終わる寸前に見に行った。

ビデオは上司に借りた。
「ダビングしたらいいよ」
といわれて試みたが、禁止機能がつけてあって(ケチっ!)(笑)出来なかった。
勿論上司も同意見だった。

仕方がないので、買う…のではなく、テレビ放映を待つことにしたのだった。

嗚呼それなのに。
こんなお高い、税抜き4,800円もするような写真集を買ったんだった。
なに考えてるんだ、私?

あ〜いやいや。
主役の二人がどうこうではなく、セットや背景や衣裳にと〜っても興味をもったからだ。
あの時代は、私の興味(趣味)の範疇の、ぎりぎり最後のライン。
引っかかっているかどうか、というところだからな。
それを見たくてこの本を買ったら、(それも在るけど)主役の二人がメインだった……。

ヒロインのケイト・ウインスレットは、確かに英国のええとこのお嬢が似合う…。

ISBN:4812403545 単行本(ソフトカバー) 名木 宏之 竹書房 1997/12 ¥5,040

船と航海

2007年5月12日 読書
写真が出ないのが…残念!

ほとんど絵。
だって、モデルシップ(模型)を使って、部位の説明をしている本だから。
カラー写真が撮っても綺麗だ。
つやつやしたビレイピンとか…。

ふと見れば、近代兵器まで載っていた。
興味がないから無視していたか、目に映っていなかったんだと思う。

フリゲート艦にはエグゾゼミサイルが、どこに搭載されているか…とか、あんまり知りたいとは思わないが。
帆船の火薬庫の場所なら知ってるしな。


ISBN:4810412121 (B) 伴戸 昇空 同朋舎出版 1993/10 ¥2,854
あんな、南極なんて寒い土地で。
あんな、シャチやトドや凶暴な肉食動物に囲まれて。
ナニが楽しくてペンギンなんてやっているのか。
…と、思ったことも有ったが。

ペンギンはけっこー楽しんでペンギンをやってるいるのかもしれないぞ、と啓蒙してくれた(笑)絵本。

毛皮の中でジュース飲んで、足を引っ込めて……を〜い?

科白がない分動きがすべてを示す。
こちらの創造力を刺激するのが良い。

昔から、やっぱりペンギンが好きだったのかも…?
「皇帝ペンギン物語」
「ハッピー・フィート」
どちらの映画も見に行ったもんね……

今年の夏は"白熊"もとえ、"ホッキョクグマ"らしいが。

(↓)再販?
私がもっているのは1991年・初版の第二版・1992年版だから…。
なんか内容が違うんじゃなかろうか…?と気になるじゃないか(笑)

ISBN:4309904211 (B) フィリップ クードレイ 河出書房新社 2001/01 ¥1,680

花宵闇

2007年5月12日 読書
花宵闇
今は亡き漫画家・花郁 悠紀子さんの画集。
今だったらもっとゴーカ本になっているかもしれないが、1982年当時、年弾は1,500円なら、これが妥当…つうか、そんなお高いマンガの画集を売る・買うという感覚はなかったよ〜のバブル前。

この世のものともあの世のものともつかぬ妖しさがやっぱり素敵♪
写真集。
こんなものも埃まみれに…つうか、もっていたのね?と自分で自分に突っ込みを入れつつ読む。

片づけが進まない…(笑)

いいなあ。
一度はB&Bに泊まってみたい。
勿論、気候の良い時に限るけど。
(ヒーターの効かないB&B、ご飯の貧しいB&Bもあるという情報を友人から聞いたのである)



ISBN:408105035X 単行本(ソフトカバー) 集英社 1998/06 ¥1,575
                   神戸よ

作家・陳舜臣氏のこの言葉で始るこの写真記録。
「神戸よ」、の後ろに、どんなにか「…!」と付けたかっただろうか、と想像する。

あれから干支も一回りし、本当に一昔のこととなってしまったが、私たちの記憶には戦列に残っている。
負の遺産。
だが、たくさんの同胞の、尊い命を失って、我々が得たものが負の遺産だけであっては如何にも情けなさ過ぎる。

今日は朝から本棚の片づけを始めた。
お陰で異論餡モノが…出てくるわ、出てくるわ、でも思い切って始末しようと思う。
が、この本は捨てられないよなーとしみじみ、読んでしまったひと時。

ちょっとティー・ブレイクね。

出たときは1,456円に消費税で丁度1,500円だった…。
3%だったんだね…。
時間を感じてしまう。

ISBN:4875210892 単行本(ソフトカバー) 神戸新聞社 神戸新聞総合出版センター 1995/03 ¥1,529
勇者というか、戦士というか。
ちょっと迷ったんだけど。

奇麗事だけでは生きていない人。
こういうハードな思いを抱いている人が主役で、ファンタジーで、少年少女が読んでいる人気小説。

…いいのか?

まぁ、いいんだろう。

ファンタジーとはいえ、一冊目(精霊の守り人)はまぁまぁね、と思っていたが、二冊目(闇の守り人)は結構ハードだ。
ストーリーも設定も、そして結末も。

読むに耐える物語。

そして家人に聞いて初めて知った。
アニメの録画、あるって〜?

いつ入手したんだ、そんなもん。

闇の守り人

2007年5月9日 読書
「精霊の…」が読了。
続いて、シリーズ2巻目の「闇の…」に入る。

精霊の、の感想としては、パラレルワールドとしては、上手く描いていると思う。
無理もないし、妙な真似っこもない(どこかで聞いたような…?というアレね、アレ)

主役の女用心棒が格好いい。
しかし、「中年」だなんて…なんてひどい、女性に対して失礼な、と私のほうがほのかに怒りを感じてしまった。

ちなみにこれてテレビ化されているんだね。
NHKだって…。

アニメの仕方がないところ、"中年"のはずの主役・短槍使いのバルサが妙齢の女性、より年下、随分若い女子に見えて、仕方なし(笑)

それにしても、「小さい頃から斬られ続けて強くなった」バルサって……女の子なのに。

ISBN:4037500302 単行本 二木 真希子 偕成社 2006/11 ¥945
連載は勿論、終わっている。
だから、エマは出てこない。
「エマ」という題名なんだけどね。

で、誰が出てくるかといえば。

表紙に注目!
なぁ〜んと、ケリー(エマを指導した元家庭教師の)とその夫・ダグである。
クリスタルパレスへ出かけたときの様子だね。
なんとかわいらしい…先生。
若いだけにまだお堅いけど(笑)
二人のラブラブぶりが伺えて、とっても幸せになる短編であった。

そして、アルは既にこのときから酒場とオトモダチだということが判るのが楽しいし。
あの一族からもうひとり、出演しているし。
(意外な事実!あり)

おっちょこちょいのターシャの"帰省の一日"ドラマも面白かったね。

いや〜読んだ、読んだ。
この番外編、みたいなのもどうやら続いて刊行されるみたいで…よほど売れたんだろうけど、それにしても面白い、なにもかも。
「エマ」って。

他にはエレノアその後、とか、(水着が可愛い!)


ISBN:4757734492 コミック 森 薫 エンターブレイン 2007/03/26 ¥651
苦しみ悩むためなら人は生まれてこないだろう。人はみな喜びをつくるために生まれた。生き暮らすのは、哀しむためでも悲しませるためでもない。喜んで喜ばせて共に喜び合うために人は生き暮らしているのだ。どうだ、一日一日もっと自分から燃えて、もっと明るく朗らかに生きようではないか。


多分、これだけ抜粋してもわけがわからない、といった向きもあるだろう。
でも、この文章は色んなものに対して考えられる。
当てはめられると思う。

むの たけじ「わが胃の自己主張」という文章から抜書きしたのであるが、著者は87歳にして胃がんの手術を受け、ほとんどの胃を切除した。
人間の体とは良くしたもので、胃や腸が少々不足しても生きてゆけるのである。(私も大腸はほとんどなかったりする)(笑)
ま、いろいろと差し障りはあるけれどね。
生きてゆけないほどではない。

人間の強さ。
それは居直った時にこそ、発揮される(笑)

精霊の守り人

2007年5月7日 読書
さっきまで読んでいた「狐」と同じ作者(上橋 菜穂子)である。(二木さんはイラスト担当)
ってことは、そーゆー分野の作品だってことだ。

ファンタジーと一言で言うのもナンダカな。
でもふぁんたじーってとこか(なんのことやら)(笑)

レンタルしてくれた友人のお薦め本である。
明日は2週間に一度の病院通いの日なので、きっとたくさん読めるだろう。(期待)



ISBN:4037500205 単行本 二木 真希子 偕成社 2006/11 ¥945

狐笛のかなた

2007年5月6日 読書
小説なんだから当たり前である。
無国籍小説。
時代や背景に歴史が囚われていない。
そんな物語だと、書いてある。

おきつねさんの物語らしい…。

レンタル本、これから読みます。

呪術師とそれに"いやいや"操られている妖魔、の話。
それに人の欲が火をつけて、人間世界の争いごとになっている。
そこに巻き込まれた人と妖魔がどうやって生きてゆくのか。
最後には幸せを掴むことが出来るのか、否、生き残ることが出来るのか?

…という、お話でありました。
翌7日読了!


ISBN:4101302715 文庫 上橋 菜穂子 新潮社 2006/11 ¥620
アーデルハイドはハイジの名前。(唐突だが)
間違っているかもしれないが、綴りはArdelheidかな?
最後のheid が ⇒ ハイジ となまったかな?とも思うのだが。(ドイツ語ではeiはアイと発音する)
そう、ロッテンマイヤーさん(クララん家の怖い家庭教師)の君臨する(笑)クララのお屋敷はフランクフルト、すなわちドイツだし。
ドイツ語がわからなければそういう物語展開にはならない。
スイスでは、その国土を取巻く外国(イタリア・フランス・ドイツ)+レートロマンシュ語(今回知った)の4ヶ国語が使われている。
だから、その地域(地方)によって言語が違うはずだが、ハイジの舞台はドイツ語圏のようだ。

元小学校教師の著者が、スイスの山、ハイジの暮らしたアルムの森を訪ねる(勿論山も登る。3時間かかって)場面から話が始る。

子供向きの読み物、さして評価されていない(らしい)小説。
アルプスの少女ハイジは、日本ではまず知らない人はいないと思うのだが。

その物語には、子供を育てる上でとても大切なことが書かれている。
児童文学としてのハイジの物語、についていろいろ懸賞されている一冊、のようである。

児童心理学とか教育原理とかそういうことはおいておいても、人間が生きるには、自然が必要だと思う。
子供でも、大人でも。

自然との共生…ともにいきるということ。

所詮人間も、地球という揺り篭のなかで育った生き物なんだから。

そして、今からできることを考えるのです。それが、ひらき直りです。あきらめることではありません。行動することです。これが楽天性なのです

そう。
そうなんだよ。
何事も、考えよう。
何事も、生きようなんだよ。


ISBN:4915339475 単行本 高山 智津子 清風堂書店出版部 1989/04 ¥1,835  

倚りかからず

2007年5月6日 読書
…という詩集もレンタル。
詩ってあまり、というか、ほとんど読まない私。

………

難しそうだから。

だが。

ヒマラヤを越える鶴。
アネハヅル。
その姿は私の目にも蘇る。

NHKのドキュメント。
私も見ていたからね。

だが。
この詩は難しくなかった。

現実を見つめて語る。
いや、歌う。

だから、心には痛いかもしれないが。
女の孫は 清純の美をかなぐり捨て 踏み抜き
男の孫は 背をまるめゴリラのようにあるいている(「疎開児童も」) 

(↑)
これなどは、好き。

「店の名」もよいな。
<はるばる屋>
<なつかし屋>
<去年屋>
<おいてけぼり>
なんて、なんていかしたネーミング。
遊び心満点ではないか。

遠路はるばるの輸入雑貨。
なつかしい品物ばかりを並べた古書店。
去年流行ったものばかりを売る店。
おいていかれた喫茶店。

うん。
この人の詩は、難しくない。
ぜんぜん。

いまどきの無茶苦茶な日本語。
脱臼、骨折、そして捻挫。

言葉が、だって。

ひやりとする、皮肉屋さんでもあるらしい。


ISBN:4480423230 文庫 茨木 のり子 筑摩書房 2007/04 ¥609 
漫画家って個性なんだな、とつくづく思う。
いやほんと。

おかっぱ頭にめがね。
所謂、可愛げのない少女漫画の登場人物。
そんな彼女を主役に幾つモノストーリーが綴られている一冊だ。
大学生ともなれば、大人としてのプライドも突っ張りもやせ我慢も発露されるので、話はややこしくなる。

素直ではいられなくなったり、反対のことばかり行ってしまったり遣ってしまったり。
しかもそんなところばかりが強情になって後先考えず突っ走るから取り返しがつかなくなったりする。
そして「青春だったな」なんて言葉で十派一からげして忘却の押入れに押し込もうとするのだ。

大人になれば、もうちょっと小ずるくなれば、もっとラクに生きて行けるのに。
妥協をしればね。

まあ、老成した若者なんてかわいくないから、そんなのがいたら後ろからとび蹴りを食らわしてしまいそうだけど。

悩め、若者は、悩め。
楽をしようとするな。

…と、そんな感じかな。

ところで。
鬘って信じられないぐらい高いんだよ。

ISBN:4150308403 文庫 清原 なつの 早川書房 2006/03 ¥714

飛鳥昔語り

2007年5月6日 読書
「りぼん」全盛期の作家(当時は学生漫画家だったらしい)だとのこと。
なるほど。
太刀掛秀子なんかと似ている画調。
細い線、細い人物、そして…ストーリーも細い。
当時の定番で、病死、別れ、涙…と青春の苦悩が続く。
私は覚えがないのだけど。
(早々に「りぼん」を離れたんだったか?)

ただ、ラストにはささやかならがどんでん返し的な要素も含まれているのが珍しいか。

純愛少女恋愛物語かと思えば、SFだったり、シリアス路線でパロディを描いてみたり、ちょいと代わった作風の人である。

「鶴の恩返し」では、鶴が夜なべしてマンガを描く…Gペンも丸ペンもないから羽をむしる。
彼女がいなくなった後には先の潰れた羽が散乱し……って、笑っていいのか悲しんで良いのかこっちがこまるじゃないか。

ISBN:4150308438 文庫 清原 なつの 早川書房 2006/04 ¥714

地球へ… 3 (3)

2007年5月6日 読書
地球を破壊した人類が、地球を脱出(あるいは追い出され)というSFは良くあった。

その中でもこれはかなり良く出来た話だと思う。
地球への憧憬は、母親への憧憬でもある。

だから、キースが、そしてミュウの皆がフィシスに対してどうしてあんな気持ちを抱いたのか、想像できよう。

そして、存外にしぶとい人類は、再び地球を目指すのである。
たとえどのように記憶を封印されようとも、己の生命の原点を目指すことは止められないのだ。

生物が生まれた、命の源、と呼ばれる海。
その海に対して、私たちが抱く思い・気持ちと一緒かな?

折込のカラーイラストなど、なんとなく見覚えがあるのは、当時の表紙だとかイラストだとかをきちんと集めて掲載してくれているのだろうか?
なんとも親切な話だが、このことから、当時(リアルタイム)のファンの存在を強く意識している出版社の姿勢も伺われる。



ISBN:4757520115 コミック 竹宮 惠子 スクウェア・エニックス 2007/04/06 ¥650

地球へ… 2 (2)

2007年5月6日 読書
確かに。
一番人気は、憎まれ役(?)のキースだった…と記憶する。

自分の意思と、そうでいないしがらみと。
一番苦しんだのは彼。
その彼に同調(感情移入)する人が多かったのは、学生とは言え思い通りには行かないこの世の中をひしひしと感じていたのかもしれない。
これは今になって思うこと。

でも、今読んでもぜんぜん遜色のないSFだ。
当時としたらとにかく驚いた作品だったと思う。

ただ、環境問題盛んなりし現在は、このマンガでは「まさかー!」と思っていたことが現実になってきているということか。
地球が悲鳴をあげ、人間は母なるこの星から出て行かざるをえなくなる、そんな現実がもうすぐそこに迫っていると本能的に気がついたからか。
なんと暗雲たちこめる未来だろう。


ISBN:4757520107 コミック 竹宮 惠子 スクウェア・エニックス 2007/04/06 ¥650

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