始まりは旧仮名遣いの手紙そして。
2007年3月15日 読書競馬中継です。
いや、競馬場中継と申しましょうか。
……いや、だからね。
さっぱり臨場感沸きません。
私、競馬ってよくわからないし。
興味もないし。
いやね、父親は良くやっていたよ。まあ人並ぐらいには。
それで身代を潰したとか借金を作ったとかクビになったとか、そういうことはない。
それぐらい。
中学校の時だったか、てきとーに数字を言ったら大穴で大もうけした、という逸話は残念ながら私ではなく妹のもの。
しかも、「数字を言っただけ」だったので、資金提供者の父親が勿論全部持って行った、という結末である。
それに、会社では上司や周りのおじさんたちが、週明けに話していたから、だいたいの雰囲気だけはわかる。
今時は(といっても随分前の話)馬券を買うのも、先に登録さえしとけば、電話一本で、勝手に指定銀行口座から引き落としがされたり勝金が振り込まれたり…するんだってね。
それでケタを間違えて申告し、残高が異様に少なくなっているのに(翌月曜日に)気がついて、慌てて先方に抗議の電話をしたものの、こんなこともあろうかと、客との会話はすべてテープに録音してありますということで、立派な証拠を突きつけられてすごすごと引き下がった上司も…いました。(嗚呼、長かった)(笑)
怖い世界だ…。
そう!
そして、都踊りの歌舞練場。
その隣は場外馬券売り場じゃないか……。
桜の舞う頃、踊りを見に来る客と、場外馬券を買う客が入り乱れる光景は、とっても、あんびりーばぼー(笑)
一応、祇園の真っ只中である。
さて、一方の私が当てたのは(こらこら)スロットマシーンのほうだった。
当時河原町(京都市内の繁華街である)には、大人の為のゲーム屋があった。
ゲームと言っても、今のような子供染みたものではない。
ダーツとか、ビリヤードとか、スロットマシーンとか…年齢制限もあったと思う。
ゲームといっても、賭け事、のほうにちかいやね。
そこのスロットマシーンで、面白がって一度だけ、やらせてもらったら大当たりした。
コインがじゃらじゃら口から出てきて、怖かった、という思い出がある。
あ。
パチンコ屋でもあったよなぁ…父親が面白がって(うちはこのパターンが多い。だいたいそういう遊技場にいたいけな娘を連れてゆくようなのが、うちの父親なのである)やらせてくれたら、大当たり。所謂フィーバーと言うヤツだ。
ビギナーズ・ラックなんだろうな。
ああ、ええと。
題名が「レディ・ジョーカー」なので、レディという言葉に反応する。
競馬場なのに…また、やたら、この言葉が出てくるんだよねぇ。
いや、競馬場中継と申しましょうか。
……いや、だからね。
さっぱり臨場感沸きません。
私、競馬ってよくわからないし。
興味もないし。
いやね、父親は良くやっていたよ。まあ人並ぐらいには。
それで身代を潰したとか借金を作ったとかクビになったとか、そういうことはない。
それぐらい。
中学校の時だったか、てきとーに数字を言ったら大穴で大もうけした、という逸話は残念ながら私ではなく妹のもの。
しかも、「数字を言っただけ」だったので、資金提供者の父親が勿論全部持って行った、という結末である。
それに、会社では上司や周りのおじさんたちが、週明けに話していたから、だいたいの雰囲気だけはわかる。
今時は(といっても随分前の話)馬券を買うのも、先に登録さえしとけば、電話一本で、勝手に指定銀行口座から引き落としがされたり勝金が振り込まれたり…するんだってね。
それでケタを間違えて申告し、残高が異様に少なくなっているのに(翌月曜日に)気がついて、慌てて先方に抗議の電話をしたものの、こんなこともあろうかと、客との会話はすべてテープに録音してありますということで、立派な証拠を突きつけられてすごすごと引き下がった上司も…いました。(嗚呼、長かった)(笑)
怖い世界だ…。
そう!
そして、都踊りの歌舞練場。
その隣は場外馬券売り場じゃないか……。
桜の舞う頃、踊りを見に来る客と、場外馬券を買う客が入り乱れる光景は、とっても、あんびりーばぼー(笑)
一応、祇園の真っ只中である。
さて、一方の私が当てたのは(こらこら)スロットマシーンのほうだった。
当時河原町(京都市内の繁華街である)には、大人の為のゲーム屋があった。
ゲームと言っても、今のような子供染みたものではない。
ダーツとか、ビリヤードとか、スロットマシーンとか…年齢制限もあったと思う。
ゲームといっても、賭け事、のほうにちかいやね。
そこのスロットマシーンで、面白がって一度だけ、やらせてもらったら大当たりした。
コインがじゃらじゃら口から出てきて、怖かった、という思い出がある。
あ。
パチンコ屋でもあったよなぁ…父親が面白がって(うちはこのパターンが多い。だいたいそういう遊技場にいたいけな娘を連れてゆくようなのが、うちの父親なのである)やらせてくれたら、大当たり。所謂フィーバーと言うヤツだ。
ビギナーズ・ラックなんだろうな。
ああ、ええと。
題名が「レディ・ジョーカー」なので、レディという言葉に反応する。
競馬場なのに…また、やたら、この言葉が出てくるんだよねぇ。
レディ・ジョーカー〈上〉
2007年3月14日 読書
冗談ではなく。
私はこの小説の内容を、一片たりとも承知していない。
その名前だけは知っている。
時々、北村薫と間違えたり(友人もやったが、私もやった)したが。
1ヶ月ほど前に妹が古本屋で見つけた買い込んだ…のを、私が先に読ませてもらうこととなった。
さて。
どんな世界が展開するのか。
あ。そーか。
この著者の本自体、読んだことがなかったわ(笑)
まだ。
ISBN:4620105791 単行本 高村 薫 毎日新聞社 1997/12 ¥1,785
私はこの小説の内容を、一片たりとも承知していない。
その名前だけは知っている。
時々、北村薫と間違えたり(友人もやったが、私もやった)したが。
1ヶ月ほど前に妹が古本屋で見つけた買い込んだ…のを、私が先に読ませてもらうこととなった。
さて。
どんな世界が展開するのか。
あ。そーか。
この著者の本自体、読んだことがなかったわ(笑)
まだ。
ISBN:4620105791 単行本 高村 薫 毎日新聞社 1997/12 ¥1,785
シャーロック・ホームズの栄冠
2007年3月12日 読書
一言で言えば、パロディ集だ。
しかも、いままで未訳だったもの。
雑誌掲載でストップしたままのもの。
つまり、あまり人の目に触れていないものばかりを寄って訳して一冊の本にまとめられている、というある意味貴重本!
著者には、A・A・ミルン(くまのプーさん)などもいたりして…短編だけどさ。
(ファンなら)ご存知、ライヘンバッハの滝でモリアーティ教授との格闘の末、落下・行方不明になってしまったホームズ。
これが1893年12月。(最後の事件)
復活は1903年9月(空き家の冒険)
その10年間の間に、色んな人が、有名無名のあらゆる人がホームズを"私的"に"詩的"に蘇らせた。
それが昂じてパロディやまったく別のストーリーモノを生み出してしまった。
ところで。
パロディが茶化したり揶揄したりするものならば、パスティーシュはなるべくコナン・ドイルの筆致を真似て本物そっくりに書こうと大真面目にあくなき努力をしたもの…が多い、とのこと。
そうか〜、単純にパロディとひと括りにしてきたけれど、深遠な思考と想いがそこにはあったのだね。
私も一時はシャーロックホームズのクラブに入ろうかと本気で悩んだ時期もあったぐらいである。(20代の話だ)
勿論、ホームズシリーズを愛している。
だが同時に。
パロディも好き♪
大笑いしている。
これって、シャーロキアンどころか、"真面目な"シャーロックホームズファンでもない、ってことかな?
「王道篇」
「もどき篇」
にはじまり、
「語られざる事件篇」
「対決篇」
「異色篇」
と続く。
王道とは言いつつも、アントニー・バウチャーの作品なんぞは、「かわいそうに、いたいけな子供相手になにすんねんな、あんた、ホームズはん!」と言い(突っ込み)たくなるような話である。
(そして同時に「このひとは、いつものことやがな!」と裏手で払う自分がいたりするのだ)
少々
お高い本であるが…まあ、ファンだし(笑)←まだ言うか!(笑)
ISBN:4846007448 単行本 北原 尚彦 論創社 2007/01 ¥2,625
しかも、いままで未訳だったもの。
雑誌掲載でストップしたままのもの。
つまり、あまり人の目に触れていないものばかりを寄って訳して一冊の本にまとめられている、というある意味貴重本!
著者には、A・A・ミルン(くまのプーさん)などもいたりして…短編だけどさ。
(ファンなら)ご存知、ライヘンバッハの滝でモリアーティ教授との格闘の末、落下・行方不明になってしまったホームズ。
これが1893年12月。(最後の事件)
復活は1903年9月(空き家の冒険)
その10年間の間に、色んな人が、有名無名のあらゆる人がホームズを"私的"に"詩的"に蘇らせた。
それが昂じてパロディやまったく別のストーリーモノを生み出してしまった。
ところで。
パロディが茶化したり揶揄したりするものならば、パスティーシュはなるべくコナン・ドイルの筆致を真似て本物そっくりに書こうと大真面目にあくなき努力をしたもの…が多い、とのこと。
そうか〜、単純にパロディとひと括りにしてきたけれど、深遠な思考と想いがそこにはあったのだね。
私も一時はシャーロックホームズのクラブに入ろうかと本気で悩んだ時期もあったぐらいである。(20代の話だ)
勿論、ホームズシリーズを愛している。
だが同時に。
パロディも好き♪
大笑いしている。
これって、シャーロキアンどころか、"真面目な"シャーロックホームズファンでもない、ってことかな?
「王道篇」
「もどき篇」
にはじまり、
「語られざる事件篇」
「対決篇」
「異色篇」
と続く。
王道とは言いつつも、アントニー・バウチャーの作品なんぞは、「かわいそうに、いたいけな子供相手になにすんねんな、あんた、ホームズはん!」と言い(突っ込み)たくなるような話である。
(そして同時に「このひとは、いつものことやがな!」と裏手で払う自分がいたりするのだ)
少々
お高い本であるが…まあ、ファンだし(笑)←まだ言うか!(笑)
ISBN:4846007448 単行本 北原 尚彦 論創社 2007/01 ¥2,625
十津川警部幻想の天橋立
2007年3月12日 読書
赤い風船が飛んできたんだ。
助けてくれって女性の筆跡で…
費用なら、幾ら掛かっても構わない。
…なーんて、どこの世界の話じゃ?
と思えるような探偵依頼に、若き探偵たちは食いついた。
実費+日給+成功報酬50万(一人当たり)となれば、私だって考えるかも。
だけど、そんな酔狂な人物が、いかに好人物らしいといったって、いるだろうか?
この世知辛い日本という国に?
今の社会に?
サンタクロースになって、毎年お札を配って歩いてくれるアメリカ人の誰かさんのような人間は望むべくもない国だ、ここは。
だが、探偵たちはそうは思わなかったらしい…彼らが純粋なのだろうか、私がリアリストすぎるのだろうか。
ようわからん……。
結局、どっち(被害者側も犯人側)もウソをついていた、ということで絡みついた糸が解けると単純明快な答えが見えてくる。
西村氏は、ちょっとした謎を絡ませて複雑怪奇(笑)な話にしてくれるよなぁ(笑)
年はとっても腕は衰えていないという証明だろうか、度肝を抜くようなからくりはないのだけれど、「ああ!」「なるほど!」と思うことも多々有る。
さぁて。
舞台となったのは天橋立。
京都からは特急でいける…が、その先(例えば兵庫県の城崎温泉とかね)へは非常に行きにくくなったのが近年の現状である。
天橋立までは電化されて、列車も綺麗になったりしているんだけどね……その先の第3セクターが…。
乗り換え無しでは行き辛くなってきた。
つまり、列車の本数がぐんと減ったということ。
面倒な…。
その逆で、その先に行くのなら、大阪からのほうが断然便利が良い。
それがなんか腹がたつ。
なんか、京都が田舎みたいやんかー!(田舎やけど)
天橋立には私も観光客として行ったことがあるし、小さなベンチに上ってまた覗きもやった。
こうすると、天橋立の景色が天に掛かる梯子に見える…というのだ。実は私にはよくわからんかったのだが。
この梯子の松林が、虫にやられてひどいことになっている。
これも温暖化の影響である。
本来死んでるはず、或いは冬眠している、休眠しているはず、こんなところには発生しないはずの虫が、松を食い荒らすからだ。
東北の松島もたしか、悲惨な景色になってきているのではなかったろうか?
広島の宮島は…?
ああ、あれは台風でぶっつされたんだっけか…?
ちなみに山陰方面にむかう、京都駅発の山陰線のホームは、「0番線」である。
今は観光地の名前をつけてやたら可愛らしい呼び名になっているんじゃなかったかな?
嵐山観光やトロッコ列車に乗るためにもこの路線を利用する。
だからいっつも満員なんだけど。
そこはやたら長いホームだったので、その昔は同じホームから違う方面行き(互いに反対方向に向かうから可能)の列車が発車していたぐらいなのだ…。
そういえば、一時はやった「電車でGO!」ではこの山陰線が出ていたなぁ。
去年落石事故のあった保津峡下りの舟が出る亀岡から、馬堀(トロッコ列車の始発・終点駅)を過ぎ、嵐山、円町、そして京都駅へと向かう。
特に保津峡を行くあたりの、途中の景色は極上なのだが、それどころではないゲームだった。
もう必死(笑)
大抵、時間切れ(遅延)で(乗客に)怒られるか、スピードを出したまま車止めに激突して多数負傷者を出したりしていた私である。
友人の子供に借りてやったんだった…なつかしいー。これまた腹が立つゲームだったけど!(笑)
今のJRなら、激突はダメとしても、少々遅れても怒られないだろうに……。(ちゃんとそういうソフトになっているのだろうか?)
男の人ってどうして、(あんな)列車の運転なんかに夢中になるんだろうか。
謎だ。
あ。この小説でひとつやたらと気になったのは、
自分が捜している女性(恋愛対象)には「さん」がついているのに、その女性が秘密を話したが為に巻き添えを食って殺されてしまったかわいそうな友達は呼び捨てだ……なんでだ?
ISBN:4087753735 単行本 西村 京太郎 集英社 2007/03 ¥840
助けてくれって女性の筆跡で…
費用なら、幾ら掛かっても構わない。
…なーんて、どこの世界の話じゃ?
と思えるような探偵依頼に、若き探偵たちは食いついた。
実費+日給+成功報酬50万(一人当たり)となれば、私だって考えるかも。
だけど、そんな酔狂な人物が、いかに好人物らしいといったって、いるだろうか?
この世知辛い日本という国に?
今の社会に?
サンタクロースになって、毎年お札を配って歩いてくれるアメリカ人の誰かさんのような人間は望むべくもない国だ、ここは。
だが、探偵たちはそうは思わなかったらしい…彼らが純粋なのだろうか、私がリアリストすぎるのだろうか。
ようわからん……。
結局、どっち(被害者側も犯人側)もウソをついていた、ということで絡みついた糸が解けると単純明快な答えが見えてくる。
西村氏は、ちょっとした謎を絡ませて複雑怪奇(笑)な話にしてくれるよなぁ(笑)
年はとっても腕は衰えていないという証明だろうか、度肝を抜くようなからくりはないのだけれど、「ああ!」「なるほど!」と思うことも多々有る。
さぁて。
舞台となったのは天橋立。
京都からは特急でいける…が、その先(例えば兵庫県の城崎温泉とかね)へは非常に行きにくくなったのが近年の現状である。
天橋立までは電化されて、列車も綺麗になったりしているんだけどね……その先の第3セクターが…。
乗り換え無しでは行き辛くなってきた。
つまり、列車の本数がぐんと減ったということ。
面倒な…。
その逆で、その先に行くのなら、大阪からのほうが断然便利が良い。
それがなんか腹がたつ。
なんか、京都が田舎みたいやんかー!(田舎やけど)
天橋立には私も観光客として行ったことがあるし、小さなベンチに上ってまた覗きもやった。
こうすると、天橋立の景色が天に掛かる梯子に見える…というのだ。実は私にはよくわからんかったのだが。
この梯子の松林が、虫にやられてひどいことになっている。
これも温暖化の影響である。
本来死んでるはず、或いは冬眠している、休眠しているはず、こんなところには発生しないはずの虫が、松を食い荒らすからだ。
東北の松島もたしか、悲惨な景色になってきているのではなかったろうか?
広島の宮島は…?
ああ、あれは台風でぶっつされたんだっけか…?
ちなみに山陰方面にむかう、京都駅発の山陰線のホームは、「0番線」である。
今は観光地の名前をつけてやたら可愛らしい呼び名になっているんじゃなかったかな?
嵐山観光やトロッコ列車に乗るためにもこの路線を利用する。
だからいっつも満員なんだけど。
そこはやたら長いホームだったので、その昔は同じホームから違う方面行き(互いに反対方向に向かうから可能)の列車が発車していたぐらいなのだ…。
そういえば、一時はやった「電車でGO!」ではこの山陰線が出ていたなぁ。
去年落石事故のあった保津峡下りの舟が出る亀岡から、馬堀(トロッコ列車の始発・終点駅)を過ぎ、嵐山、円町、そして京都駅へと向かう。
特に保津峡を行くあたりの、途中の景色は極上なのだが、それどころではないゲームだった。
もう必死(笑)
大抵、時間切れ(遅延)で(乗客に)怒られるか、スピードを出したまま車止めに激突して多数負傷者を出したりしていた私である。
友人の子供に借りてやったんだった…なつかしいー。これまた腹が立つゲームだったけど!(笑)
今のJRなら、激突はダメとしても、少々遅れても怒られないだろうに……。(ちゃんとそういうソフトになっているのだろうか?)
男の人ってどうして、(あんな)列車の運転なんかに夢中になるんだろうか。
謎だ。
あ。この小説でひとつやたらと気になったのは、
自分が捜している女性(恋愛対象)には「さん」がついているのに、その女性が秘密を話したが為に巻き添えを食って殺されてしまったかわいそうな友達は呼び捨てだ……なんでだ?
ISBN:4087753735 単行本 西村 京太郎 集英社 2007/03 ¥840
ミステリ書店(1) 幽霊探偵からのメッセージ
2007年3月11日 読書
田舎に戻って先祖伝来のふる〜い書店の経営を引き継ぎ(オバサンと共同経営だけど)、なんとか経営を立て直そう!
そう決意した未亡人・ペネロピー。
自殺した夫の親戚(特に姑と義理の姉)がやいのやいのと煩い中、一人息子を"まとも"に育てるべく、孤軍奮闘、がんばる(!)お母さんである。
さっそく話題を呼ぼうと、ハードボイルド小説作家を呼び寄せることにとりかかる。
まさかと思った、著名作家の呼び寄せに成功♪と喜んでいたら……あらあら、その作家が公演中に心臓麻痺で死んでしまった!
数十年前にも、一人の探偵が謎の死を遂げたというこの田舎の小さな本屋。(そのときは店に入ろうとしたところを撃ち殺された。念入りに何発も撃たれて。)
ここには一体どんな謎が眠っているのか?
謎を解決せざるを得ない状況に追い込まれた主人公・ペネロピーは、そのとき殺された探偵の幽霊を相棒に推理を働かせ、犯人を罠にかけるが………。
おまけにこの幽霊の探偵。
死んだ作家の昔の知り合いで、シリーズ作品の主人公がその探偵だ、というややこしさ!
この幽霊とのやり取りが軽快で面白い。
探偵が幽霊で、頭を使い、自供を引き出し精神的に優位に立つ手段を伝授しエールを送る。
実際に動き喋るのは、今生きている人間で、素人の未亡人であるヒロイン。
臆病で、事なかれ主義で、穴に頭を突っ込んでいれば嫌なことは通り過ぎてゆくなどと誤った信念に囚われている、そしてその間違いを自分でも判っている、そんな彼女。
だが、それが間違いだと、ニューヨークを捨てて田舎に引っ込んだのは、決して負け犬じゃあないと、次第に自信を取り戻してゆく彼女。
この二人。
この組み合わせが珍しく、面白く、どんどん読める。
幽霊なのに、この家(本屋)から出られないのは何故?
とペネロピーは言い放つが。
続刊ではそのあたり、どうなるの?と期待を持たせてくれる、私にとってのアリス・キンバリー初読本。
勿論、二巻も注文中也。
ISBN:4270100273 文庫 新井 ひろみ ランダムハウス講談社 2006/01/22 ¥819
そう決意した未亡人・ペネロピー。
自殺した夫の親戚(特に姑と義理の姉)がやいのやいのと煩い中、一人息子を"まとも"に育てるべく、孤軍奮闘、がんばる(!)お母さんである。
さっそく話題を呼ぼうと、ハードボイルド小説作家を呼び寄せることにとりかかる。
まさかと思った、著名作家の呼び寄せに成功♪と喜んでいたら……あらあら、その作家が公演中に心臓麻痺で死んでしまった!
数十年前にも、一人の探偵が謎の死を遂げたというこの田舎の小さな本屋。(そのときは店に入ろうとしたところを撃ち殺された。念入りに何発も撃たれて。)
ここには一体どんな謎が眠っているのか?
謎を解決せざるを得ない状況に追い込まれた主人公・ペネロピーは、そのとき殺された探偵の幽霊を相棒に推理を働かせ、犯人を罠にかけるが………。
おまけにこの幽霊の探偵。
死んだ作家の昔の知り合いで、シリーズ作品の主人公がその探偵だ、というややこしさ!
この幽霊とのやり取りが軽快で面白い。
探偵が幽霊で、頭を使い、自供を引き出し精神的に優位に立つ手段を伝授しエールを送る。
そこだ!踏ん張れ!カウンターを食らわせろ!エトセトラエトセトラ…(これってエール?)
実際に動き喋るのは、今生きている人間で、素人の未亡人であるヒロイン。
臆病で、事なかれ主義で、穴に頭を突っ込んでいれば嫌なことは通り過ぎてゆくなどと誤った信念に囚われている、そしてその間違いを自分でも判っている、そんな彼女。
だが、それが間違いだと、ニューヨークを捨てて田舎に引っ込んだのは、決して負け犬じゃあないと、次第に自信を取り戻してゆく彼女。
この二人。
この組み合わせが珍しく、面白く、どんどん読める。
幽霊なのに、この家(本屋)から出られないのは何故?
それは貴方が殺された事件が解決していないからよ
とペネロピーは言い放つが。
続刊ではそのあたり、どうなるの?と期待を持たせてくれる、私にとってのアリス・キンバリー初読本。
勿論、二巻も注文中也。
ISBN:4270100273 文庫 新井 ひろみ ランダムハウス講談社 2006/01/22 ¥819
新吼えろペン 3 (3)
2007年3月10日 読書
すっかり忘れていた(ゴメン)(笑)ヒーローが帰ってきた!
……というか、あ〜そうだった、そうだった、と雷事件をつらつらと思い出す。
炎尾センセについてゆくので精一杯・手一杯なんもんで…ゴメンね、ヒーロー。
でもキミは強い。
漫画家はわがままで自分勝手でずるい(と、ここまでは言ってなかったかも?)もの。
それを承知で人身御供(笑)をおいて去って行くキミは強い。
合作マンガは、夫々の原作者がこれを言っているのかと思うと……ぷぷぷ…ですな。
漫画家の友情って……すばらしい♪
何度も繰り返して見てこそ、ハマる。
感動する。
心揺さぶられる。
そんな映画は確かにある。
初見ではそうでもなかったのに…という、私の場合はなんと「ラピュタ」がそうだった。
そして見るたびに深みに嵌まっていった……
何でだろ?
感性が鈍いのか。
感情の扉がさび付いているのか?
ISBN:4091573134 コミック 島本 和彦 小学館 2005/12/19 ¥560
……というか、あ〜そうだった、そうだった、と雷事件をつらつらと思い出す。
炎尾センセについてゆくので精一杯・手一杯なんもんで…ゴメンね、ヒーロー。
でもキミは強い。
漫画家はわがままで自分勝手でずるい(と、ここまでは言ってなかったかも?)もの。
それを承知で人身御供(笑)をおいて去って行くキミは強い。
合作マンガは、夫々の原作者がこれを言っているのかと思うと……ぷぷぷ…ですな。
漫画家の友情って……すばらしい♪
何度も繰り返して見てこそ、ハマる。
感動する。
心揺さぶられる。
そんな映画は確かにある。
初見ではそうでもなかったのに…という、私の場合はなんと「ラピュタ」がそうだった。
そして見るたびに深みに嵌まっていった……
何でだろ?
感性が鈍いのか。
感情の扉がさび付いているのか?
ISBN:4091573134 コミック 島本 和彦 小学館 2005/12/19 ¥560
新吼えろペン 2 (2)
2007年3月10日 読書
マンガのキャラクターは生きている。
そんでもって自分の意思で動き出す。
だから……
突然、作者の下から消えて、他人(他作家)の元に表われたりするかもね〜?
なんて恐ろしい話をさらり。
いや…ありえる。
ありえそう。
だいだい作家とか漫画家とか、そのキャラクターが途中から勝手に動き出す、っていうのはよく言うこと。
性格設定とか書き込みが綿密になってゆけば、そう動かさざるを得ない、当初の思惑とは違ってくる、ということはありえる。
しかし、それがこうもあからさまに出てくるとなー。
話としては笑えるし、なかなか凝った話だったと思うけど。
&思いもかけず、伝説のちゃぶ台返し…を久々にこんなところで見られて、嬉し(笑)
巻末の韓国マンガ(?)も笑える。
韓国人のDNAが夫々の登場人物に影響して…★さんが、一番人間が変わっている。
でも……そうだとしたら、日本人って、日本人女性って、そんなにヒドイ?
ISBN:4091573126 コミック 島本 和彦 小学館 2005/07/19 ¥560
そんでもって自分の意思で動き出す。
だから……
突然、作者の下から消えて、他人(他作家)の元に表われたりするかもね〜?
なんて恐ろしい話をさらり。
いや…ありえる。
ありえそう。
だいだい作家とか漫画家とか、そのキャラクターが途中から勝手に動き出す、っていうのはよく言うこと。
性格設定とか書き込みが綿密になってゆけば、そう動かさざるを得ない、当初の思惑とは違ってくる、ということはありえる。
しかし、それがこうもあからさまに出てくるとなー。
話としては笑えるし、なかなか凝った話だったと思うけど。
&思いもかけず、伝説のちゃぶ台返し…を久々にこんなところで見られて、嬉し(笑)
巻末の韓国マンガ(?)も笑える。
韓国人のDNAが夫々の登場人物に影響して…★さんが、一番人間が変わっている。
でも……そうだとしたら、日本人って、日本人女性って、そんなにヒドイ?
ISBN:4091573126 コミック 島本 和彦 小学館 2005/07/19 ¥560
新吼えろペン 1 (1)
2007年3月10日 読書
逆境マンガ「逆境ナイン」の映画化が決まった!
原作者、炎尾燃には勿論初体験の快挙!
映画の撮影進行が気になって仕方がない。
仕事の隙間を見つけて…というか、仕事をほったらかしてせっせと現場の三重に向かう。
そこで一筋縄では行かない監督と、役者とが勢ぞろいで……
というわけで。
舞台とストーリーの傾向が大きく違っている。
それがまた目新しく楽しかったよ、炎尾センセ!(笑)
理不尽というかその場逃れにも思える科白を、彼が言うとなんとなく理屈が通っているというか、迫力で押し切られるというか。
それがまた冴えているし(笑)
それに張り合える人が映画界に一杯いる様がまた面白い。
どっちも(漫画界も映画界も)普通じゃないってことで(笑)
覆面複眼編集者の★さん…炎尾の影に寄り添っている、いや、背後霊化している扉イラストに大うけ〜(笑)
ボースン様★
有難うございます〜楽しんでます〜♪♪
ISBN:4091573118 コミック 島本 和彦 小学館 2005/03 ¥560
原作者、炎尾燃には勿論初体験の快挙!
映画の撮影進行が気になって仕方がない。
仕事の隙間を見つけて…というか、仕事をほったらかしてせっせと現場の三重に向かう。
そこで一筋縄では行かない監督と、役者とが勢ぞろいで……
というわけで。
舞台とストーリーの傾向が大きく違っている。
それがまた目新しく楽しかったよ、炎尾センセ!(笑)
理不尽というかその場逃れにも思える科白を、彼が言うとなんとなく理屈が通っているというか、迫力で押し切られるというか。
それがまた冴えているし(笑)
それに張り合える人が映画界に一杯いる様がまた面白い。
どっちも(漫画界も映画界も)普通じゃないってことで(笑)
覆面複眼編集者の★さん…炎尾の影に寄り添っている、いや、背後霊化している扉イラストに大うけ〜(笑)
ボースン様★
有難うございます〜楽しんでます〜♪♪
ISBN:4091573118 コミック 島本 和彦 小学館 2005/03 ¥560
日本人のしきたり―正月行事、豆まき、大安吉日、厄年…に込められた知恵と心
2007年3月9日 読書
こういう本は、つまり、ハウツーものにも似て、興味のあるところだけ読んだり、或いはざっと読み流して「ふぅ〜ん」と頷いたりして、終わり。
だから、辞書的に"積読"にしておいてもいいんだけど…といいつつ、一応読んでいる。
実は前から読んでいた(並行読みだ)けど、「樹木の世界」が読了したので、テンポが上がった。
とはいえ、たいした進歩ではない。
だって、正月から始まって、まだ小正月だ。
▲1月2日:初夢
1、富士
2、鷹
3、なすび
…までは皆が知っている。
ではその後はどうかといえば?
4、綿
5、煙草
…と続くのだ。
ではなぜ?
なぜこれらが縁起が良いのか?
共通項を探せば、これらがすべて駿河(今の静岡)の名産であることがわかる(らしい…)(笑)
そこまで言えば判るだろう。
つまり、徳川家康にあやかりたい。
あれほどに出世したい。
というのが始まりなんだってさ。
それが証拠に、この1富士2鷹…が始まったのは江戸時代。
室町時代には"宝船"の絵を枕の下に入れて寝てたんだそうだ。
出世か金か…。
出世すれば金はついてくる?
▲1月7日:七草粥の日
古来、中国では、1月7日は、官僚の昇進を発表する日だったので、縁起を担ぐ(立身出世を願う)ために薬草である若菜を食べた、というのが始まり。
日本では平安時代に宮廷の儀式として定着した。
では、正月の暴飲暴食で荒れた胃袋を労わる為…というのはいつから出来た伝説なんだろうか?
ISBN:4413040465 新書 飯倉 晴武 青春出版社 2003/01 ¥700
だから、辞書的に"積読"にしておいてもいいんだけど…といいつつ、一応読んでいる。
実は前から読んでいた(並行読みだ)けど、「樹木の世界」が読了したので、テンポが上がった。
とはいえ、たいした進歩ではない。
だって、正月から始まって、まだ小正月だ。
▲1月2日:初夢
1、富士
2、鷹
3、なすび
…までは皆が知っている。
ではその後はどうかといえば?
4、綿
5、煙草
…と続くのだ。
ではなぜ?
なぜこれらが縁起が良いのか?
共通項を探せば、これらがすべて駿河(今の静岡)の名産であることがわかる(らしい…)(笑)
そこまで言えば判るだろう。
つまり、徳川家康にあやかりたい。
あれほどに出世したい。
というのが始まりなんだってさ。
それが証拠に、この1富士2鷹…が始まったのは江戸時代。
室町時代には"宝船"の絵を枕の下に入れて寝てたんだそうだ。
出世か金か…。
出世すれば金はついてくる?
▲1月7日:七草粥の日
古来、中国では、1月7日は、官僚の昇進を発表する日だったので、縁起を担ぐ(立身出世を願う)ために薬草である若菜を食べた、というのが始まり。
日本では平安時代に宮廷の儀式として定着した。
では、正月の暴飲暴食で荒れた胃袋を労わる為…というのはいつから出来た伝説なんだろうか?
ISBN:4413040465 新書 飯倉 晴武 青春出版社 2003/01 ¥700
・桃太郎:桃
・一寸法師:ケヤキ・橡・ぶな・椿・辛夷・ヤマナシ・杉・檜・南天
・金太郎:杉
・聞き耳ずきん:くすのき・ナギ・ハイ松
・ネズミの餅つき:ナラ・シイ(シバ)
私もなんども沸かしましたよ。新聞紙に種火を貰うところから始めて……
・サルかに合戦:柿・黒檀(!)
・花咲かじいさん:松
・舌きり雀:竹
・ヤマタノオロチ:杉・槙・檜・楠
・海幸・山幸:アズサ・竹
ナドナド……
日本昔話だけでも沢山の樹木が出てくるが、これが、東洋へ、そして西洋へと話が広がってゆくから、ほんとう、この著者は博識だ。
博識でないと教授なんてのは勤まらないだろうが。
・一寸法師:ケヤキ・橡・ぶな・椿・辛夷・ヤマナシ・杉・檜・南天
・金太郎:杉
・聞き耳ずきん:くすのき・ナギ・ハイ松
・ネズミの餅つき:ナラ・シイ(シバ)
昭和24年(1949)の調査によると、家庭における一人当たりの年平均燃料消費料は200万キロカロリーで、うち薪類が78・5パーセント、石炭6.8パーセント、木炭6.4パーセント、ガス0・8パーセントなどという結果が出ているわが母の実家、すなわち私のじーちゃん・ばーちゃんの家では、戦後すぐの昭和24年どころか、平成の声を聞く間際まで、お風呂はシバと薪で沸かしていた。五右衛門だったからねぇ(笑)
私もなんども沸かしましたよ。新聞紙に種火を貰うところから始めて……
・サルかに合戦:柿・黒檀(!)
カキノキ属には、黒い炉の心材がとれるものが焼く50種あって、コクタン(黒檀)と総称されている
・花咲かじいさん:松
・舌きり雀:竹
・ヤマタノオロチ:杉・槙・檜・楠
・海幸・山幸:アズサ・竹
ナドナド……
日本昔話だけでも沢山の樹木が出てくるが、これが、東洋へ、そして西洋へと話が広がってゆくから、ほんとう、この著者は博識だ。
博識でないと教授なんてのは勤まらないだろうが。
童話と樹木の世界―林学との接点を求めて
2007年3月6日 読書
童話の中に現れる、木々、樹木などを考察し説明する。
それも、童話の世界をそのまま受け継いだ、無理のない口調(文章)でだ。
だから、無理なくすんなりと、著者の分野に入ってゆける。
…で、とっても面白い!
童話なのに、よく知っているはずの話なのに、「え?そうだった?」と思うような話も度々出てくる。
一寸法師の御碗(船)とお箸(櫂)の素材は?
海幸彦が使っていた釣り竿は何で出来ていた?
などなど…。
おまけに童話に対するコメントが……ほんまに学者さんか?この人は。
童話・神話は日本のものだけではなく、東洋・西洋ともにピックアップされて、それぞれの話に出てくる木々を取り上げていく。
歴史や人間とのかかわり、夫々の働きとか社会に与える影響とか。
その過程が、面白い。
その話も面白い。
林生学・森林文化学専攻の教授なんだけど、学術的な説明がぜんぜん厭味ではない。
判りやすく、しかし、しっかりと、述べるべきことは言っている、というのかな?
これって(大学教授なんて人種にしては)珍しいよね。
知識をひけらかし、難解なことを述べるのは、あまり意味がないと思うから。
判りやすく、高度なことを説明することほど、頭脳と技術を要するものはない。
これこそ、熟練の技かなぁ?(笑)
実はこの本は、何かで題名を見て、「面白そう」という言わば勘だけで買ったもの。
買った…とはいえ、古本屋で、だけど。
大当たり〜!
…で、気分も良い私である♪
ISBN:4022594195 単行本 筒井 迪夫 朝日新聞社 1986/12 ¥1,050
それも、童話の世界をそのまま受け継いだ、無理のない口調(文章)でだ。
だから、無理なくすんなりと、著者の分野に入ってゆける。
…で、とっても面白い!
童話なのに、よく知っているはずの話なのに、「え?そうだった?」と思うような話も度々出てくる。
一寸法師の御碗(船)とお箸(櫂)の素材は?
海幸彦が使っていた釣り竿は何で出来ていた?
などなど…。
おまけに童話に対するコメントが……ほんまに学者さんか?この人は。
童話・神話は日本のものだけではなく、東洋・西洋ともにピックアップされて、それぞれの話に出てくる木々を取り上げていく。
歴史や人間とのかかわり、夫々の働きとか社会に与える影響とか。
その過程が、面白い。
その話も面白い。
林生学・森林文化学専攻の教授なんだけど、学術的な説明がぜんぜん厭味ではない。
判りやすく、しかし、しっかりと、述べるべきことは言っている、というのかな?
これって(大学教授なんて人種にしては)珍しいよね。
知識をひけらかし、難解なことを述べるのは、あまり意味がないと思うから。
判りやすく、高度なことを説明することほど、頭脳と技術を要するものはない。
これこそ、熟練の技かなぁ?(笑)
実はこの本は、何かで題名を見て、「面白そう」という言わば勘だけで買ったもの。
買った…とはいえ、古本屋で、だけど。
大当たり〜!
…で、気分も良い私である♪
ISBN:4022594195 単行本 筒井 迪夫 朝日新聞社 1986/12 ¥1,050
「千年、働いてきましたー老舗企業大国ニッポンー」読了……はいいんだけど。
21世紀に入り、どこどこと老舗が潰れたのはやはり悲しい現実だ。
こうして文章でつまみ食いしても、哀しいし残念だと思う。
単なる懐古趣味というだけではなく、自分の生きた時代に、負の遺産を背負い込んだような、そんな気分だ。
ところで。
この本に出てきた19社の老舗企業。
その中に、取引先の会社が入っている。
正直、「へんなネーミング」(笑)
なんて、笑っちゃった先だ……。
そんなにふか〜い意味があったとは。
気をつけよう。
21世紀に入り、どこどこと老舗が潰れたのはやはり悲しい現実だ。
こうして文章でつまみ食いしても、哀しいし残念だと思う。
単なる懐古趣味というだけではなく、自分の生きた時代に、負の遺産を背負い込んだような、そんな気分だ。
ところで。
この本に出てきた19社の老舗企業。
その中に、取引先の会社が入っている。
正直、「へんなネーミング」(笑)
なんて、笑っちゃった先だ……。
そんなにふか〜い意味があったとは。
気をつけよう。
伝説が解けない by「インドカレー伝」
2007年3月4日 読書 コメント (2)イギリス人というのは……
なんだろうね?
どうしてご飯(=料理)をそんなに不味くしてしまうことに天才的なんだろうね?
カレーというシロモノが、インドの各地で食べられていたものを、彼の地にはるばる出かけていったイギリス人たちがどんどん吸収してごっちゃ混ぜにして、変質させ変貌させ変身させて、その仕上げに英国に帰国してまったく別のものに創り上げていった過程でできたものだと言うことはわかった。
嗚呼だがしかし、香辛料は変える。
勝手に変える。
しかも、薄くする。
刺激を弱くする。
へんな付け合せや材料をぶち込む。
そうして出来たカレー料理。
はっきり言って、美味しくないらしい。
さもありなん。
そこにまた。
東洋の島国が自分達の舌に合うようにと、変質させ変貌させ変身させて簡単(!)に作れるようにしたのが、現在の…カレーライスーとかハヤシライスとかカレーシチューとかカレーうどんとか?
挙句、白いカレーなんてのも出てきたしな。
だがこっちは美味しい(ハズ)
自国で食べるより日本ナイズされたほうが美味しいと評判なのが日本風各国料理だから(笑)
しかし…イギリス人にかかるとご飯が不味くなるという伝説。
これは永遠に解けないのだろうか。
……ほとんど呪いだな、これは。
なんだろうね?
どうしてご飯(=料理)をそんなに不味くしてしまうことに天才的なんだろうね?
カレーというシロモノが、インドの各地で食べられていたものを、彼の地にはるばる出かけていったイギリス人たちがどんどん吸収してごっちゃ混ぜにして、変質させ変貌させ変身させて、その仕上げに英国に帰国してまったく別のものに創り上げていった過程でできたものだと言うことはわかった。
嗚呼だがしかし、香辛料は変える。
勝手に変える。
しかも、薄くする。
刺激を弱くする。
へんな付け合せや材料をぶち込む。
そうして出来たカレー料理。
はっきり言って、美味しくないらしい。
さもありなん。
そこにまた。
東洋の島国が自分達の舌に合うようにと、変質させ変貌させ変身させて簡単(!)に作れるようにしたのが、現在の…カレーライスーとかハヤシライスとかカレーシチューとかカレーうどんとか?
挙句、白いカレーなんてのも出てきたしな。
だがこっちは美味しい(ハズ)
自国で食べるより日本ナイズされたほうが美味しいと評判なのが日本風各国料理だから(笑)
しかし…イギリス人にかかるとご飯が不味くなるという伝説。
これは永遠に解けないのだろうか。
……ほとんど呪いだな、これは。
…という雑誌を、友人からどっさりと貰ったのはいつの頃だったか。(多分昨年)
エッセイを沢山収録した、平凡社のPR誌なんで、気分転換、就寝直前などなど、ちょこっと読んではポイ、ができる便利冊子である。
とは言え、バカには成らない。
書き手の個性が強くって(強すぎて)、ひとつ読むごとにあっちを向いたりこっちに走ったり、脳みそが東奔西走する始末。
その刺激がたまらなく楽しい♪
読みきりエッセイが多い中、連載もので面白いのは「つばきは百椿庵に」。
著者は梶尾真治という人。
現代と江戸時代が、一軒の家の中、そのどこかで繋がっている…事から始まる男女の出会いの物語、でいいのかな?
読みはじめの憶測で、勝手なことをいうなと怒られるかもしれない。
エッセイを沢山収録した、平凡社のPR誌なんで、気分転換、就寝直前などなど、ちょこっと読んではポイ、ができる便利冊子である。
とは言え、バカには成らない。
書き手の個性が強くって(強すぎて)、ひとつ読むごとにあっちを向いたりこっちに走ったり、脳みそが東奔西走する始末。
その刺激がたまらなく楽しい♪
読みきりエッセイが多い中、連載もので面白いのは「つばきは百椿庵に」。
著者は梶尾真治という人。
現代と江戸時代が、一軒の家の中、そのどこかで繋がっている…事から始まる男女の出会いの物語、でいいのかな?
読みはじめの憶測で、勝手なことをいうなと怒られるかもしれない。
千年、働いてきました―老舗企業大国ニッポン
2007年2月27日 読書
つまみ食い読みの一冊。
並行読みなので、なかなか進まないけど。
別に日本文化(?)を勉強しなおそうとか、わが国の誇れるものを見つけ出そうとか、そういうつもりで読み始めたのではないけれど。
日本には、世界でも有数の、それこそギネスにずらずらと並べてもおかしくはない老舗企業が現存している。
なにしろ、奈良の金剛組という建築会社にいたっては、その初仕事は西暦593年の、四天王寺(難波)の建設………。
聖徳太子の世界です。
そこまで古くなくても、そこそこ古い。
だから「千年働いてきました」なんて、サラリーマンが見たらぎょっとするような題名がついているのだ。
(いい加減、引退させてくれ〜)
外圧のきつかったアジア諸国(つまり植民地化されたところ)では自国民からの"企業"は成り立ちえず、成ったとしても外圧のため長くは続かず、「古い」といわれている企業も、もともとは外国資本(=植民地経営側)の企業であった。
フィリピンの不動産王といわれる(らしい)、アヤラ商会は1834年設立。
但し当時はスペイン植民地だったので、経営者は勿論スペイン人。
そしてあろうことか、現在にいたるまで、地元(フィリピン人)との混血は一切なし。
すべてスペイン人(一部にドイツ人)の血統を守っているのだそうだ。
でもって、一族が使う言葉はスペイン語か英語。
それのみ。
スペインとは地球の裏側ぐらいに離れたところで1世紀も世代を重ねてきたくせして、徹底して、"スペイン人"であることを主張している。
へんなの……だけど、すごいエネルギーだね。
きっと一族の誰か一人ぐらいは現地人と恋愛ぐらいしたろうに。
それを許さなかったんだね…嗚呼、かわいそうに(と勝手に物語を作る私であった)
なにはともあれ。
日本のそーゆー企業(しかも中小企業である)が長くなが〜く続いたのは、日本人の、企業ではたらく人(経営者もサラリーマンも)の特性にある、と言う。
つまりやね。
へー。ほー。
つまり『匠』をめざしていると……?(笑)
なかなか面白そうやん。
ISBN:4047100765 新書 野村 進 角川書店 2006/11 ¥740
並行読みなので、なかなか進まないけど。
別に日本文化(?)を勉強しなおそうとか、わが国の誇れるものを見つけ出そうとか、そういうつもりで読み始めたのではないけれど。
日本には、世界でも有数の、それこそギネスにずらずらと並べてもおかしくはない老舗企業が現存している。
なにしろ、奈良の金剛組という建築会社にいたっては、その初仕事は西暦593年の、四天王寺(難波)の建設………。
聖徳太子の世界です。
そこまで古くなくても、そこそこ古い。
だから「千年働いてきました」なんて、サラリーマンが見たらぎょっとするような題名がついているのだ。
(いい加減、引退させてくれ〜)
外圧のきつかったアジア諸国(つまり植民地化されたところ)では自国民からの"企業"は成り立ちえず、成ったとしても外圧のため長くは続かず、「古い」といわれている企業も、もともとは外国資本(=植民地経営側)の企業であった。
フィリピンの不動産王といわれる(らしい)、アヤラ商会は1834年設立。
但し当時はスペイン植民地だったので、経営者は勿論スペイン人。
そしてあろうことか、現在にいたるまで、地元(フィリピン人)との混血は一切なし。
すべてスペイン人(一部にドイツ人)の血統を守っているのだそうだ。
でもって、一族が使う言葉はスペイン語か英語。
それのみ。
スペインとは地球の裏側ぐらいに離れたところで1世紀も世代を重ねてきたくせして、徹底して、"スペイン人"であることを主張している。
へんなの……だけど、すごいエネルギーだね。
きっと一族の誰か一人ぐらいは現地人と恋愛ぐらいしたろうに。
それを許さなかったんだね…嗚呼、かわいそうに(と勝手に物語を作る私であった)
なにはともあれ。
日本のそーゆー企業(しかも中小企業である)が長くなが〜く続いたのは、日本人の、企業ではたらく人(経営者もサラリーマンも)の特性にある、と言う。
つまりやね。
商人ではなく、職人であるということらしい。
へー。ほー。
つまり『匠』をめざしていると……?(笑)
なかなか面白そうやん。
ISBN:4047100765 新書 野村 進 角川書店 2006/11 ¥740
伝説を解く by「インドカレー伝」
2007年2月26日 読書 コメント (4)
(バカほど高い)香辛料を買うことの出来る家庭なら、そこらで売ってる肉なんて、なんぼでも買えるのだ。
だから、腐った肉をなんとかしようとして、香辛料をどんどん降りかけた(=使用した=輸入した)訳ではない。
純粋に、"食"への追求がそうさせたのである。
な〜るほど。
確かに。
まさしく。
その通り。
ところで、料理のレシピまでのっけてくれているこの本。
読み始めたばかりなのに、カレーが食べたくなってきたよ。
だから、腐った肉をなんとかしようとして、香辛料をどんどん降りかけた(=使用した=輸入した)訳ではない。
純粋に、"食"への追求がそうさせたのである。
な〜るほど。
確かに。
まさしく。
その通り。
ところで、料理のレシピまでのっけてくれているこの本。
読み始めたばかりなのに、カレーが食べたくなってきたよ。
リジー・コリンガム原著。
下(↓)に出ている名前は訳者。
念のため…(だって気になりだしたら気になるんだもん)
これまた、友人Wよりの借り物である。
名前からして、美味しそう…。
そして、中にはちゃんとレシピもあるから、芸が細かいよな。
インドであれこれ食べまくったら、コレラに罹って苦しんだ、と冒頭からそんな話をしているが、この著者は。
だけど、私が聞いているのは、
「インドに行って、なんらかの病状を発しない日本人はおらん!」
であるから、まあ日本人ではないにしろ、順当な流れではないかと思う。
なんでも口に入れていたら、そりゃあねぇ。
中国の硬水だけでも、おなかを下すのが日本人なのに。
そう思うと、戦争中の兵隊さんたちは強かったな。
いや、我慢しただけか。
映画「硫黄島からの手紙」でも赤痢で亡くなった兵隊さんが多かったと描かれていたし。
ぽつぽつと読み始め。
ISBN:4309224571 単行本 東郷 えりか 河出書房新社 2006/12/16 ¥2,520
下(↓)に出ている名前は訳者。
念のため…(だって気になりだしたら気になるんだもん)
これまた、友人Wよりの借り物である。
名前からして、美味しそう…。
そして、中にはちゃんとレシピもあるから、芸が細かいよな。
インドであれこれ食べまくったら、コレラに罹って苦しんだ、と冒頭からそんな話をしているが、この著者は。
だけど、私が聞いているのは、
「インドに行って、なんらかの病状を発しない日本人はおらん!」
であるから、まあ日本人ではないにしろ、順当な流れではないかと思う。
なんでも口に入れていたら、そりゃあねぇ。
中国の硬水だけでも、おなかを下すのが日本人なのに。
そう思うと、戦争中の兵隊さんたちは強かったな。
いや、我慢しただけか。
映画「硫黄島からの手紙」でも赤痢で亡くなった兵隊さんが多かったと描かれていたし。
ぽつぽつと読み始め。
ISBN:4309224571 単行本 東郷 えりか 河出書房新社 2006/12/16 ¥2,520
ふしぎ道士伝八卦の空 2 (2)
2007年2月25日 読書
単なる妖怪物語かと思えば…馬鹿にしてはいけない。
かなり深い洞察と、設定と、伏線が垣間見えた第二巻であった。
うわ〜こりゃ、かなり深く読み込んでいかないと、ついてゆけないな、この物語は。
史上最強の女好き・紀 玄龍と世紀の占い師・管 公明と。
その二人が出会ったいきさつ、二人の過去など、読者がそろそろ知りたがっている(であろう)内輪ネタに移行。
そうしておいて、ニヒルなんだかドジなんだかよくわからない、東方朔がまたまた悪役として登場し…失敗して退場するという(笑)
だんだんと、女を騙して利を得ようとする、どうしようもない小悪人に思えてきたぞ…。
だんだんパターンが出来てきたな(笑)
それがどこまで受け止められるか、面白いと感じてもらえるか、そこが作者の腕の見せ所だろう。
一見黒犬にみえる、木の精・彭侯の話がなかなか良かった。(←犬好き)
尻尾のないのが彭侯なのだそうだ。
ISBN:4253097928 コミック 青木 朋 秋田書店 2006/09/15 ¥540
かなり深い洞察と、設定と、伏線が垣間見えた第二巻であった。
うわ〜こりゃ、かなり深く読み込んでいかないと、ついてゆけないな、この物語は。
史上最強の女好き・紀 玄龍と世紀の占い師・管 公明と。
その二人が出会ったいきさつ、二人の過去など、読者がそろそろ知りたがっている(であろう)内輪ネタに移行。
そうしておいて、ニヒルなんだかドジなんだかよくわからない、東方朔がまたまた悪役として登場し…失敗して退場するという(笑)
だんだんと、女を騙して利を得ようとする、どうしようもない小悪人に思えてきたぞ…。
だんだんパターンが出来てきたな(笑)
それがどこまで受け止められるか、面白いと感じてもらえるか、そこが作者の腕の見せ所だろう。
一見黒犬にみえる、木の精・彭侯の話がなかなか良かった。(←犬好き)
尻尾のないのが彭侯なのだそうだ。
ISBN:4253097928 コミック 青木 朋 秋田書店 2006/09/15 ¥540
三国志断簡-地涯の舞
2007年2月25日 読書
一冊目が"軍師"シリーズだったので、二冊目は"武将"シリーズらしい。
まずは、曹操陣営から典韋。
これまた珍しい人を選択するなぁ…と感心する。
すると、劉備くんのところからは、趙雲とその部下。
でも十万の民衆を引き連れて曹操から逃げる!という話なので、張飛もかなり活躍したりして…
最期は呉の淩(←出ないのね…可哀想に)リョウ統。
マイナーというか、あまり目立たないというか?
いや、あくまで私見だから。
目立つところでは目立っているはず。
変わったところに視線を送るよな、と思いながらまあまあ楽しく読んだ。
そしておまけマンガはやっぱり趙雲なので、作者が好きなのは彼かもしれない。(趙雲って男は、地味だけどもてるのだ)
だけど、「女は世間に腐るほど…」という科白。
たしかに、世の中の半分を敵に回したね。
ISBN:4834261786 コミック 桑原 裕子 集英社 2006/10/25 ¥800
まずは、曹操陣営から典韋。
これまた珍しい人を選択するなぁ…と感心する。
すると、劉備くんのところからは、趙雲とその部下。
でも十万の民衆を引き連れて曹操から逃げる!という話なので、張飛もかなり活躍したりして…
最期は呉の淩(←出ないのね…可哀想に)リョウ統。
マイナーというか、あまり目立たないというか?
いや、あくまで私見だから。
目立つところでは目立っているはず。
変わったところに視線を送るよな、と思いながらまあまあ楽しく読んだ。
そしておまけマンガはやっぱり趙雲なので、作者が好きなのは彼かもしれない。(趙雲って男は、地味だけどもてるのだ)
だけど、「女は世間に腐るほど…」という科白。
たしかに、世の中の半分を敵に回したね。
ISBN:4834261786 コミック 桑原 裕子 集英社 2006/10/25 ¥800
シベリア鉄道殺人事件
2007年2月24日 読書
一度は乗って見たい、憧れ(?)の列車。
一人旅は乗せないという噂の列車(話し相手がいないと発狂すると思われているらしい…)
本気で乗るんか?と思ったけど、目次を見る限りでは、乗るらしい。
すごいぞ、十津川警部!
事件もインターナショナルなのだな!
ウラジオストックからアムール川沿いに走り、バイカル湖を横目にみてロシア中部を行く。
やがてウラル山脈をこえ、列車はヨーロッパの匂いを感じるモスクワへ。
長い旅だろうなぁ。
気が狂うか?
どうかな?
………(読後感)
結構、いやかなり、力作だったなー
いや、ほんと。
ISBN:4334742076 文庫 西村 京太郎 光文社 2007/02/08 ¥680
一人旅は乗せないという噂の列車(話し相手がいないと発狂すると思われているらしい…)
本気で乗るんか?と思ったけど、目次を見る限りでは、乗るらしい。
すごいぞ、十津川警部!
事件もインターナショナルなのだな!
ウラジオストックからアムール川沿いに走り、バイカル湖を横目にみてロシア中部を行く。
やがてウラル山脈をこえ、列車はヨーロッパの匂いを感じるモスクワへ。
長い旅だろうなぁ。
気が狂うか?
どうかな?
………(読後感)
結構、いやかなり、力作だったなー
いや、ほんと。
ISBN:4334742076 文庫 西村 京太郎 光文社 2007/02/08 ¥680