都と京

2007年9月7日 読書
頂き物(お見舞い)の一冊だけど、バッチリ!
面白かった〜♪

京都と"東の京(みやこ)"である東京都の比較文化論。
それも単にどっちが上、と言うのではなく、どこが違う?というもので、最後に著者の意見も覗く。
そこに優劣が出来るのは好き嫌いだから当たり前だが取り上げて問題にすることもない。

意識とか。
文化とか。
いろんな人が取り上げる京都だよね。
だけど、住んでみないとやはり判らないのが京都。

でもそれは京都だけではないことで、どこだって表と裏の顔があるはずだ。
お客さん(一見さん)と住んでいる人(地元民)では絶対違う顔がある、顔を見せるはず。



ISBN:4103985054 単行本 酒井 順子 新潮社 2006/09/21 ¥1,575
雑誌だったので、これではないかも…まあいいか。
実にこの、難解な人間関係を時系列に上手に絵解きしてゆく漫画家さんである。

横山氏はどんな学者より早く中国奥地に招待された、という輝かしい経歴を持つ漫画家産であるから当然か。
(因みに出し抜かれた学者とは、私にの恩師のひとりであるが)

ここまで書いてもらったら、司馬遷も本望だろう……ってことはないかな?


ISBN:4091925642 文庫 横山 光輝 小学館 2001/07 ¥660
はめられた!…のは十津川警部だった。

それにしても、そこまで人を憎めるというのもすごい。
金と権力があるから「ひょっとして人も殺せる」とか思ってしまうのか。

傲慢もここに至れりってところだろう。
嗚呼、醜い。


ISBN:4334743021 文庫 西村 京太郎 光文社 2007/08 ¥560
やっと日にちが出てくるまでに追いついた……ので、ちょっとひといき。

特急の"ひだ"には、私も乗ったことがある…はず。
確か、下呂に行く時。
大阪発の京都経由の直行便で、一日に一本しか走っていなかったような気もするアレ。

情緒豊かな下呂や高山はご飯も美味しくて良い思いでばかりが残っている。
また行きたいな、と思いつつ、心は食べ物に飛びつつ読んでいた。

ISBN:4122048974 文庫 西村 京太郎 中央公論新社 2007/08 ¥580
GMに外部から入ったアメリカ人の60年前の著書よりも、まだこっちのほうが具体的で判り易いかもしれない。

あくまでも希望的観測であるが。

暑いし〜
しんどいし〜

読めるかなーこんなの。

とはいえ、何でもとりあえず、目は通してみる私なのであった。

もっと具体的な今の現実に即した企業論であれば楽しく読めるだろうにサ。
某調査機関(企業)の出している情報誌などはけっこー面白かったりするのだから。


ISBN:4478374589 単行本 宮田 矢八郎 ダイヤモンド社 2004/10/29 ¥1,890
ごそごそ棚を探っていた。
こんなものが…!

ゲームに攻略本はつき物だが、いつのころからかパロディ漫画も必携の一品になってきた。
これもそのひとつ。

十数名の素人・プロ漫画家が少数ページの作品を持ち寄り一冊の本になっている。
内容は、ゲームをした人がより笑えると言うシロモノ。
これでゲームへの興味を引く…のはどうだろう?
できなくはないか。

この「封神演義」は、同名他ゲーム(漫画)に喰われてしまっていまいち知名度が低いようだが、私は大好きなのだ。
何と言っても、安能氏の描く「封神演義」(小説)に一番近いように思われるから…ってこれはあくまでも私の感想(+独断+偏見+執着)だけど。

"符"(キョンシーの額につける様な紙)を使って造山(文字通り)・陥没(まったくもって)・湧水(そのまま)等等をやらかして、味方の有利に戦いを展開する…そう、これはシュミレーションロールプレイングである。
あーなつかしーなー。

この流れか「西遊記」も出ている。
キャラクターデザインは山田章博画伯(笑)である。
「封神演義」に出てきたキャラクターが、神さまになって登場。召喚されて参戦するのが楽しいと言う…登場人物だけが被っているゲームだった。
これも懐かしいなぁ。



ISBN:4877196560 コミック コーエー出版部 光栄 1998/11 ¥893
最近ではマイナーな部類かも知れぬ…が、この二人の合作漫画は意味深で、絵も綺麗でとっても好き。
ただ、この「ファイアーエムブレム」シリーズの最後のほうはCG画像を取り入れたり、主人公(マルス皇子)の顔が幼くなったりと不本意な部分もあった。

常にチャレンジする漫画家さんたちなんだとは思うのだが。

でも「ファイアーエムブレム〜炎の紋章〜」を描いた漫画ではぴか一!だと思うなぁ。

久々の気分転換に読んでみて、改めて思うのである。

ちなみに第5巻の初版は10年前の10月。
いつの間にそんな月日が……!!



ISBN:B00007CAPX コミック 佐野真砂輝・わたなべ京 角川書店
16世紀の航海者(と言っても10代の若者だけど)の手記を巡って人が殺されたり襲われたり……と、いきなりハードな展開を見せる推理小説。
(だって冒頭からしていきなり処刑現場っぽいじゃありませんか〜)

エリザベス朝の船乗り、と言うだけでも興味津々なのに、(サー・ウオルター・ローリーには別に興味は無いが)なかなか面白いではないの!とわくわく読み始め。

明日は病院で検査。
退屈な時間を過ごさねばならないので、これは必携だな。

表紙とか、裏表紙の「キリスト教最大の謎」なんて文字を読むと、ついつい「ダヴィンチコード」なんぞを思い出してしまう…。

反キリスト、疑キリストのブームなんだろうか?
もしかして。

主人公は、古書・古地図の販売業者。
密かに地図おたくの私は、ちょびっと嬉しかったりして…。

ISBN:4150411115 文庫 三角 和代 早川書房 2006/03 ¥861
おっ久しぶりね♪のスレイヤーズ。

今回はナーガのふつーの姿(しかもロングスカートだ!)も見られるという、ボーナス得点(?)付きだ。
リナ・インバース見立て…ってことで、リナの趣味は意外にまともなんだな、と思ってしまった。

デュラハンって"指差し確認"ならぬ、"おまえは、もう、まもなく死んでいる(だろう)"ってやる魔物らしい。
知らんかった。
いやー勉強になるわな。

魔女っ子ものは数十年にわたってヒットしている永遠の課題(テーマ)アニメだけど、そういえば内容は…変わっているんだろうな。
絶対悪、絶対善、ってもうないのかな。
子供向けには、倫理の基本を教えるには勧善懲悪のほうが断然判りやすいと思うけど。
善悪が判らない子供に、悪者の事情とか語られてもなー。
苦境で皆が悪事を働くわけじゃ無し。
そこを斟酌していたら、警察も検察も裁判所も不要やん。
まずは基本でしょ?

何事も一から始めないと。

ISBN:4829119446 文庫 神坂 一 富士見書房 2007/07 ¥546 

企業とは何か

2007年8月13日 読書
第二次世界大戦後直後にアメリカ人である著者、P・F・ドラッカーが書いたと言うこの本も、会社で上司に貰ったのだが……「屋上緑化」に比べると、ぜんぜんおもしろくねぇや(笑)

車に興味もないので、GMという会社の企業の仕組みとか倫理とか読んでいても親しみがもてないしな。
車を持ちたいとも思わないどころが邪魔とおもっているぐらいだ。
だいたいGMって今じゃアメリカの政界を牛耳っている悪の組織の一角(中ボスってところ?)みたいなもんじゃないの?

おまけにリーダーを育てるには?とかリーダーとしては?と語られてもなぁ…(笑)
全然縁のない話しだし。
同意も納得もしようがないじゃないか。

そのGMに社外から入って色々見ました。
企業ってこうなんです。
こういうものなんです。
こうやって成立しこうやって動いているんです。
で、これは間違いなんです。
実は、このほうがいいんです。

…と、言うわけで、いろいろ為になる話も多いが、毒にもなる(特にGMにとっては全部ばらされているようなもんだし)とかで、発禁処分(中世か?)になったらしい。
それもまた50年以上も昔の話。

面白いなとおもったのは、戦後のアメリカの「企業のありかた」など、考え方とか社会理念とか企業に対する考え方とかが、今の、否、ちょっと前の日本そのものだってことだ。
なるほど、日本はそのまま輸入しているな。
それを再度確認した。

・幹部用のエレベーターなんかない。
・誰でも上司と同じ車を持てる。
・国民のほとんどが"中流意識"をもっている。
・上流階級の生活をしたければ、ヨーロッパから城をひとつ買ってくればいい。
・社員は社長に会える
・えらそうな態度は嫌う
                  など。

ただし、今はヨーロッパだって同じだろうと思われる。

そして、アメリカ人にとって国とは、自分の信条を体現する為のものだから、大事である。
だが彼らは、ヨーロッパ人の本性的なものとしての帰属意識が理解できないと言う。
例えばナチスを憎むドイツ青年がナチスが支配するドイツの為に戦うこと、などが。

と、語るのだが。
この本、どういうスタンスから読めば面白くなるんだろう?
謎だ。

そろそろうっちゃってしまいそう〜(笑)


ISBN:4478300704 単行本 上田 惇生 ダイヤモンド社 2005/01/29 ¥2,520

彩雲国物語 2 (2)

2007年8月12日 読書
…の漫画版。
家人からレンタルである。

最初の話、すなわち「後宮大作戦」の結末を迎えるのがこの第二巻となる。

小説で描かれていることを落とさず、より判りやすく、端的に表現しようとしている、というのがよくわかるので、なかなかお薦めの作品である。
…と私なんぞは思うが、どうなんだろう。

皇帝となることを決意した(せざるを得なかった)劉輝の苦労はここから始る…ということだ。
それが本当によくわかるねぇ。

原作でも、ここら辺までは実にシンプルで楽しめたんだけどなー(笑)
なんて思ったらいけないのか?

ISBN:4048541048 コミック 雪乃 紗衣 角川書店 2007/06/26 ¥546

ポストモダン

2007年8月12日 読書
ポストモダン
私には国際フォーラムと京都駅ビルがポストモダン主義の行き詰まりのように思えてならない。(中略)定型(すなわちモダン)の「破壊」=「遊び」といった試みはわからなくもない。しかし10年後、再度訪れた時を空想する。それは色あせ錆びた遊園地のような無残な姿をさらしているのではないか。

クーラーをフル稼働させなければ過ごせない。
その費用は?
それによって出る熱風は?

東京都庁しかり。
あの全面ガラスをぴかぴかに磨く費用、ガラスゆえに上昇する熱のしょり(=冷房)、それはすべて税金でなされるんでしょ?

建物の出来たほうが先とは言え、その兆候、温暖化の危機は判っていたわけだし(出なけりゃ温暖化防止会議なんてやらないでしょ?)…これじゃあね、京都議定書が泣くよな。

建築家がそんなものを設計したんだとしても、それを選ぶ人がいるんだから。

阪神大震災はそのポストモダン建築、戦後50年の建築の理念をぶっ壊したという。

木々が多ければ、いくばくかの炎はそこで防げただろう。
屋上緑化であれば、類焼はいくらか食い止められただろう。
雨水利用など、各家が水の貯蔵をしていれば(緑化計画の重要な根幹は雨水を利用して循環させること=経費節減にもなる)

そういうものが何にもない都市計画が、あれだけの悲惨なものを招いたのかもしれない。
納得できる気がする。

京都市内の大火のときだ。
蛤御門の変ではなく、応仁の乱の時なのか?それともほかの大火の時かな?
とりあえず、本願寺かどっかの境内に植えられたイチョウの大木が、「水を噴出して火を消した」という伝説がある。
どうも本当らしいのだ。
銀杏は特に水を大量に含む木らしい。

こういう話を聞くたびに、嗚呼、人間って本当にちっさいと思うな。
会社で上司に渡された本の中から…読み安いものをチョイスして読んでゆく私(笑)

屋上緑化をすれば、東京の気温が4℃下がるらしい。
今のままだったら…夏の夕方6時でも、40℃越えてるってよ、2030年頃には。

それはいやだなぁ…。

てなことで、屋上や壁面を緑で覆いましょ。
二酸化炭素も減るし、心も癒される。
自然(虫や鳥)も還ってくる。

なんで会社でこーゆー本を?といえば、うちは早々にISO14001を取得したからだ。
すなわち、夏でも気温は28度に設定しましょ♪
ゴミの分別・リサイクル活動をしましょ♪
あれこれそれこれ管理しましょ♪

…と言うわけなのだな。
(結構大変なんである。仕事が倍増したわ、ほんまに。)

今時は珍しくもない話だが、取得した当時は珍しかったし、随分お金もかけたものだった。
(その分ボーナスにまわしてくれい!と本気で思ったぐらいだ)

うちなんぞはマンションなので、屋上緑化はできないが、せめてベランダには…というわけで、自分の背丈より高いブルーベリーの植木を購入し、毎日収穫にいそしんでいる。

美味しい♪

*ところでこのレビュー画面だが。
黒い、もしかしてモノクロか?というぐらいに黒いなぁ。
本物は緑色です。
綺麗な。
「緑化」を謳う本が緑色を使わなくてどうする?


ISBN:4806712035 単行本(ソフトカバー) 船瀬 俊介 築地書館 2000/09 ¥2,100

引用多様。

2007年8月11日 読書
「ロシアの状況はスターリン主義といえる」
リトヴィネンコ殺しの犯人にされたネヴズリンは、2005年3月にこう語っている。
アリストクラシー(権威主義・独裁主義)に逆戻りし始めているというのである。
「プーチンは絶対的な権力を掌握し、法の強制や言論の抑圧を行なっている。しかも、その法の講師も不法な方法を使い、ユーコス(反プーチンのロシアの財閥:プーチンによる弾圧で崩壊:翠雲注)の社員を人質に取っている」と、プーチンを鋭く糾弾する。さらに、「検察庁からFSB(KGBの後身)まで、プーチン派すべて反ユダヤ主義者に取り囲まれている」ともいう。確かに逮捕されたり、海外に亡命させられたりしている人々は、ユダヤ人が圧倒的に多い。

国営であった有名企業が、例えばマスコミとか、あのアエロフロートなども、民間化していたのが嘗ての、ソ連社会主義共和国連邦崩壊後のロシアだった。
民間化した企業のトップたち(オリガルヒ:新興財閥)はほとんどがユダヤ人であった。
確かに経済的に社会敵意の仕上がる過程では、政府にも彼らオリガルヒにもマフィアの暗躍は認められる。
が。
民間化され、莫大な収益と財産を持った企業を、次々と国有化していっているのが今のロシアで、そのために、経営陣は"脱税"や"叛逆罪"などの汚名を着せられて、証拠もなしに逮捕され投獄されまともな裁判も無しに懲役させられ、言うことを聞かなければ、散散脅した後に暗殺。
アンナ・ポリトコーフスカヤやサーシャ・リトヴィネンコやほかの沢山の人間が、FSBによって脅迫された挙句(日記や友達への相談など証拠・証言が残っている)毒殺・射殺・不審事故死を遂げている。
あまりにも沢山の、"一定の条件を満たした人たち"が不審死ばかりを遂げると、誰だって、子供だって疑うだろうにな……。

ちなみに毒殺は、FSBが好んで使う手、なんだそうだ。

で、国有化がイコールロシア国家なら、まだしも(でもないか。人を殺してまでやるこっちゃないわな)
違う。

プーチンが大統領である限り、否、誰かほかの人が権力の頂点についても、その人がロシア国家である。
財産は国家のものではなく、大統領のものであるってことだ。

公私混同も窮まれり。
だから、専制だというのだな。
プーチンが長い間信奉してきたマルクスですら、自由についてこう言っている。「言論の自由は批判の自由である」とし、「検閲される出版物は、それがよしんばよいものであっても、悪い。しかし自由な出版物は、たとえそれが悪いものであってもよい」」。
ユダヤ人のマルクスの言う言葉などはもう古いと言うなら、フランス思想家ボルテールの、次の言葉に変えてもよい。
「私はあなたの意見に同意しない。しかし、貴方が自由に意見を述べられるように命をかけて守る」
殺害されたポリトコーフスカヤ女子は、BBCでこう述べている。
「プーチンはテロの高まりのせいにして、ロシアをスターリン主義に戻しつつある。プーチンは自分のロジック、KGBのロジックで事態を処理しているのです。そして、民主主義を生み出すのは難しいが、それが生み出されたのに、彼が殺している。次の世代は、この問題の解決のために、大変困難な大飛躍をしなければならないのです」

以下はロシア民衆によって生み出されたアネクドート(一口小咄)のひとつである。
これが真剣だと言うのだったら、こわい。
「プーチン大統領、あなたは二大政党制を支持しますか?」
「もちろんだよ、ただし、一つの政党は政権を担当し、野党、つまりもうひとつの政党は刑務所につながれているのが望ましいのだが……」
これは、野党を支持していたオリガルヒ、ホドルコフスキーたちを逮捕し、刑務所に放り込んでしまったことを皮肉ったものである。体を張って闘うと、リトヴィネンコやパレゾフスキーやネヴジリン(全員亡命、一部暗殺されている:翠雲注)のように政治亡命するしか道はない。


そして、日本人の著者が、せっせと集めた海外の情報をよりどころにつけた決着がこうである。
プーチンの意向を受けたFSBがルガヴォイに命じ、コヴツンの協力で毒をロンドンに運び込み、この二人か、"第三の男"ソコレンコがリトヴィネンコに飲ませたのであろう。

恐ろしい専制国家ロシア。
大統領の三選を禁止している法を、プーチンは改悪しようとしているらしい……。
プーチンの支持率は45%。
アンナ・ポリトコフスカヤ……女性ジャーナリスト
サーシャ・リトヴィネンコ……元KGB、後英国へ亡命

どちらもが、去年の秋に命を落とした。
直接手を下したかどうかは別である。
だが「彼がその意思を持たなければ、一体誰がロシアでそんなことが出来るのか?」
と言われるように、彼がこそがその責任を負わねばならないのかもしれない。
…というか。
私は懐疑的に文章を読むほうだけど(その反面単純で信じ易くもあるが)読めば読むほど「ふぅむ、そうかも」と思いが濃くなってゆく。
ロシアの大統領。
酷薄な容貌、情の薄い目。
顔で判断するな!と怒る人には、30才にもになったら人間は自分の顔に責任を持つものだ、ということを言おうか。
人間は、自分で自分の顔を作るものだ。
ましてや、彼は30歳なんてとっくに越しているでしょ?

アンナの暗殺後、リトヴィネンコの暗殺があって、一気に吹き上げたロシアの暗黒劇。

政敵を暗殺するなんて…
「そんなことが1978年のマルコフ事件が最後だ!」なんていわれてもなぁ。
「やってたんか!(やっぱり!)」
と突っ込むしかないやんか。
それにその後も延々と続いてきたことは、ちょっと本を読めば判る。
鉄のカーテンの裏で一体どんなことが行われてきたのか。
西側諸国のプロバガンダではなく、推測される…つうか、そんなんちょっと考えたらめっちゃーあやしいやんか、と突っ込めてしまう。

アンナの手記とか話とか、リトヴィネンコの話とか、あれこれ読んで、今度のこの本は日本人が書いたもので、ロシア音痴(当然私もだが)の頭でも思考がついてゆけるようにと配慮されている。

リトヴィネンコを殺した"小さな核爆弾"の軌跡は、半減期で減ってゆく悠長な物質だから、その後を追うのはたやすいらしい。
よくテレビのドキュメントでひき逃げ犯人を科研の見つけ出した証拠をもって警察が追う、追い詰める、という話をやる。
あれを見ていると、どんな小さな痕跡でも、加害車両には発見されるのだ。
本当にすごい。
何が何でも見つけると言う科研の執念もすごいけど、「被害者はコイツが犯人だと、仇を討ってくれと、訴えているんだ。」という言葉には、何度聞いても背筋をただす。
そうなんだよねー人は命を賭けて、何かをするときがある。
それはこんな風にも現れるんだよなーと思ってしまうのだ。

ロシア、旗色悪し。
つうか、体質、変わらんよな。むしろもっと悪くなってる。
ほとんど専制国家。
「イシュー」で読んだ警察国家・英国と張り合ってるみたいだ。
(でも意見が言えるだけ、言っても殺されないだけまだ英国はマシか)
だけど、どっちにしても、政治が絡み利権が絡むと、そういうものは見過ごされる。
多くの一般の、力もない人々はただ死んで行くだけなのか。

ちなみにアンナって、アメリカ国籍だったそうだ。
ならなおさら……だけど、こういう理屈も通じないってことの証明だね。

ISBN:4054034586 新書 寺谷 ひろみ 学習研究社 2007/06 ¥788
イシュー76号「ダニエル・ラドクリフ」
ダニエル・ラドクリフ…というよりも、ハリー・ポッターと言った方が話が早い。多分。

只今好評上映中の映画にあわせての創刊らしい。
京都府内で自殺でなくなる人は年に500人を越えているらしい、ので、そのシンポジウムがありますよ、というお知らせチラシ付き。

自死、と言う言葉を使うんだね、今は。
どちらでも哀しい。
ほんま、国は何をしているのか。
同時に、私らは国の何を信じているのか。

「マーク・オブ・カイン」はイラク兵士を拷問した英国兵士のドラマ。
その存在も知らなかった。
ドラマの製作は英国。(こういうところがまだ健全かなと思わせる)
でも、国防省の弾圧付き。(政府はそんなもん)

「生きることは行動すること」
たしかに、そうなんだ。


ところで。
75号の"ゲゲゲの鬼太郎"で妖怪電車の話題が出てきた。羨ましいな…と思っていたのだが、なんの!
京都市内にも走っている。というか、走るらしい。
薄暗い車内では本を読むことは出来ないだろうけど、想像するだけで楽しそう♪わくわくする〜♪
就職したのは経理課ではなかった。
が、十年以上たってから、異動で経理(+総務+業務+庶務)に来ちゃったんだから仕方がない。
大人しく勉強するしか仕方がない。

というわけで、簿記も独学で勉強した。
試験も受けた(3級だけね)(笑)

でも、まだまだわからない。
え、なんで?ということが多々在る。
まだまだ未熟者なので、機会が有れば、こういうわかり易い本を読むようにしている。

…わかりやすーつうか。
おもしろーい♪

面白すぎて、果たして実になるかどうかはよーわからんー♪

ISBN:4894512262 単行本 小堺 桂悦郎 フォレスト出版 2006/05/20 ¥1,470
イシュー75号「ゲゲゲの鬼太郎」
二号合併号なので300円だ。
100円お得…って、そんなに安くして大丈夫か?と心配してしまうが(笑)

先の74号では国民投票やいじめの問題など、特にたっぷり話題が入っていて手間取った(笑)
日本の国民投票は、過半数以上で、ぬるい。緩い。
軍事政権で苦労した韓国は最低投票率50%と定め、ナチスに苦労させられたドイツは国民投票はなし。
オーストラリアなんぞは投票に行かなければ罰金(!)だそうだ。←これいいなぁ。日本人は理性と道徳心に訴えてももうダメだろうから、お財布に訴えては如何か?
なんにしろ、最低投票率など、憲法改正にはかなり高いハードルが儲けてある。
これは歴史に学んだ成果でもある。
成果がないのは、学んでないのは、日本ぐらいか……ナサケナイ。

話は変わる。
「ゲゲゲの鬼太郎」の作者・水木シゲル氏について。
昔テレビドラマ(NHK)で彼の幼少の頃の話をしていたのだが、それがとっても面白かったのだ。
「のんのんばぁと俺」という題名だったと思う。
小学生の氏が、めぐり合う怪異(ほんまに妖怪が…!)それを昔話や妖怪に詳しいのんのんばぁが、対処法をおしえてくれるのだ。
ま、大抵は当らず触らず刺激せず……人間の力でなんとかなると思いあがるな!
ということだったように覚えているが。
両親も面白かったね。
時代性、といえばそのままだけど、今だからこそ子供たちは、こういうことを知るべきだ、そして心を大きく持つべきだ、と思う。
余裕って…こういうことじゃないか?
心に余裕を。

獣医さんの記事では、傷つき持ち込まれた野生動物を"安楽死"させることを、子供たちに「それって殺すことだよね!」と指摘されてショックを受けたこと。

「確かにそうなんだ」と改めて思う。
安楽死と言う言葉の裏に隠れたものを、ちゃんと正面から見ていないんじゃないか、今、世の中はそうなりつつ(低いほうに流れる水の如く)あるんじゃないのか?…と。
動物記事のつながりか、旭山動物園の記事もちょっと入っていてラッキー♪

ほんま、あなどれん雑誌やで、これ。
イシュー74号「ジョニー・ディップ」
「海賊」にはスターが多い。
ブルームもそうだけど、それに並んで、否、それ以上のスターはこの人。

「シザーハンズ」でナイーブな青年(でも手は鋏)をやっていたのは知っているが、さほど注目してなかった。
彼への注目度が上がったのは、はやり「海賊」映画なのかなぁ。

「チャーリーとチョコレート工場」では変なチョコ職人(兼オーナー)を好演。
二度も見に行ってしまった……。

でもその役は、娘さんに言わせると、
「変な人」
だったそうだ。

日本の台風被害も酷い。
年年歳歳酷くなる。
文明は発展しているはず(?)なので、どんどんましになるはずなのに、被害は小さくなるはずなのに……なぜに?
答えは簡単じゃないか。

それ以上に地球が異常になっているからだ。
体調を崩しても余命いくばくもない体になっているからだ。
死に体、というやつかもしれない。

アメリカを襲ったカトリーヌだってそうだった。
随分沢山の「貧しい」人が犠牲になった。
その爪あとを人々は顔をしかめて涙を流して見つめた。

……はずなのに。
なんでその原因を直視しないのか。

アメリカが無視する地球温暖化対策。
それをやらないせいだという事を。
やらなければすべて自分に跳ね返ってくるのだということを。

なんで気がつかないの?
無視するの?

警告を受けたのに無視したが為に滅びた……これって、聖書に出てくるんじゃないんですか?
そういう国が。
かつて栄えた国々が。

警告を受け取らない。
自分の事とは思わない。

不思議な国だよね、あそこも。
イシュー73号「オーランド・ブルーム」
丁度「海賊」映画の第三作目が封切られた頃だろうか。

英国のシンデレラボーイ(いやほんとに、そうらしい)君の登場である。
家庭的にもいろいろあった。
俳優としても、出だしは瀕死の重傷の患者(担架で運ばれる)厄だったらしい。
これってエキストラなの?

そして、環境問題にも関心が深い。
現在倫敦郊外に建てている家も環境重視のため、時間と費用が莫大らしい。

ま、儲かっているだろうし。
と思ったんだが。
英国の首都倫敦の中心に家を建てたかったらしいが、高すぎて手が出なかったと仰る。
まあ!
あんな売れっ子がねぇ。
そんなに高いのか英国の首都は……六本木どころではないようだ。

そして、彼の祖国である英国。
その英国が大変なことになっているらしい。
ほかの記事で、英国が警察国家になってきている、その不安が綴られているのだ。

あちこちに監視カメラを取り付けて国民の動静を逐一監視しているというのはもはや有名な話だが、それだけでは収まらない。(取り付けの時にはプライバシー侵害の話も出ていたがその話はどうなったのだろうか?)

アメリカでの9・11テロ以来、イスラム教徒などの監視が厳しくなり、それこそ証拠もないのに「疑わしい」と決め付けて逮捕・収監しているという。
しかも保釈は認めない。
実際に爆破事件だとか、テロが細かく起こっているのは確かだが、疑わしきは罰せよどころか、肌の色と出身地と話す言葉でより分けて(差別して)、一方的な強権を発動して取締りをしている。

…嘗ての日本の治安維持法か?

ましてや、祖国から亡命してきた人たちは命の危険があるから逃げてきたのに、強制送還などもしているらしい。
強制でなくても、還らざるを得ない状況に追い込んでいる…英国に残っていても生きてゆけないようにして。

なんだかなー。
21世紀って平和と希望に満ちた時代の幕開けだと期待していたのに。

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