(8月27日読了)
なんだか可愛らしい推理小説…登場人物が。

沢山の事件があやおり状に展開する。
縦糸。
横糸。

それらが微妙に絡み合い、最後に解けて終息を見る。

見事です。
うん、なかなか。


ISBN:4334733131 文庫 太田 蘭三 光文社 2002/05 ¥600
(8月27日読了)
逆転世界の話。

なにが逆転か、といえば、つまり。

ドイツと日本が勝利して、世界は二分されている……世界。

アメリカ大陸の東半分がドイツ領。
アメリカ大陸の西半分が日本領。
そして勿論、法律も違う。

そして、ユダヤ人は……生き残っている。
そこへ現れた一冊の発禁書。

"もし、ドイツと日本が負けていたら?"
という、架空未来世界を描いた書。

…で、暢気な日本領では許されているが、ドイツ領では発禁書。
そしてドイツからは密かに"危険書"の作者の抹殺指令が…!
身を守るために"高い城"に住むとされる作者はどんな人間なのか?

そしてまた、二大大国の日独も、バランスが崩れつつある。
密かに独裁を狙うドイツ!(日本は何もしないのか?相変わらずそんな度胸が無いのか?)

文明とは?
文化とは?

ちょっと不思議な物語だった。

ISBN:4150105685 文庫 浅倉 久志 早川書房 1984/07 ¥798
(8月27日読了)

さすがだ!
西村京太郎…上手かったんだなぁ(笑)
(何と比較しているかというと……)
意外な真相だが、なるほどと思えるのはすごい。
無理が無いってことだよね。

さすが上手……だが、女はコワイ。

そして、

復讐は、正義ではない。

ISBN:4062633965 文庫 西村 京太郎 講談社 1996/12 ¥509

夢遊病者の姪

2007年9月11日 読書
(8月27日読了)
病院文庫にて。

弁護士ペリー・メイスン・シリーズ、というのも聞いた事はある。
が、読んだことは無かった(こんなんばっかしや)

事件を推理・解決するのは、探偵や刑事だけではない。
弁護士もするのだ、ってこと…が判る。

相談料はタダです。

……いいなぁ。
悪徳弁護士じゃないんだ(笑)

でも、日本の現代にも、そういう弁護士さんはいる。

そして!
頭のまわる美人秘書!
子飼いのやり手探偵!

いかにも映像的で素敵な作品だった!

ISBN:4150702020 文庫 宇野 利泰 早川書房 2000/00 ¥777
(8月26日読了)

割合新しい本が、病院のデイリールーム、つまり面会室と言うか、テレビ部屋というか、食事部屋というか…の場所にある小図書館にあった。

みなの持ち寄り図書館。

新聞記事や当時のちらしなど、各映画館が作っていたというパンフレット(何月度興行映画=1つではない)が非常に面白い。
戦火が無ければもっと残っていただろう…とは、なにについてもよく聞く話。
文化の消失。
勿体無い。

戦意高揚。
軍人臭い映画が増える中で、外国物のロマンスに徹した映画マンの根性を見る。

軍人さんは普通料金で階上席(上等席)へ入れた。
普通席は22銭。
階上席は40銭。

ついでに言うなら、子供20銭。

京都の映画に付いての記事としては、
文化映画劇場(河原町)…洋画中心。
朝日会館(河原町)
松竹座(新京極)…MOVIXの前身?

一番面白かったのが、映画の宣伝に添えてある標語。

【気をつけろ!君の傍にはスパイがゐる!】

……で、アメリカ1933年映画の「一日だけの淑女」なんだけど。
監督:フランク・キャプラ
出演:メイ・ロプスン、ジーン・パーカー
これって、ジャッキー・チェン主演の「ミラクル(奇跡)」の元映画?
というぐらい筋が似ている。
…う〜ん、ミラクルってオリジナルだとおもって、感動したのにな〜。
ちょっと残念。
でも、戦前の香港というわけで、その辺のテイストは生かされているかも。

1933年映画の「グランドホテル」
監督:エドモンド・グールティング
その題名だけは聞いていたけど、複数の主役の物語を、限られた空間で並行に描く、こういう映画をグランドホテル形式、というのだとようやく判った。なるほどね。


ISBN:4286008460 単行本 佐竹 一郎 文芸社 2006/01 ¥1,575
(8月25日読了)

学生運動華やかなりし時の、フルブライト奨学生。
…というのは、試験をうけて、"アメリカ"に行くわけだ。
つまり、学生運動華やかなりしときなのに!となるわけ。

しかし、かなりおつむの出来がよろしくないと受からなかったらしい…。

その後、留学期間が過ぎても日本(西)に帰らず、反対の方向(東)に向かって金もないのに旅を続けた猛者。
それが著者である。

カナダに行っても、メキシコに行っても、ヨーロッパに渡っても、ほんまにこれで大丈夫なんかい?というぐらいびんぼーで出て出たとこ勝負で、よく生きて還ってきたよね、と思わざるを得ない。
戦前の金子氏のように、昔の日本の男はこういう、とてつもない馬鹿なのか度量が大きいのかよくわからない人がいたようだ。

ただ、このエッセイをよんで、「自分がこの時代に生まれていたら、(自分だって…)」というのは間違いだろうな。
どの時代だって、その時代の規範も枠も限界も社会も世界もいろいろあるのだし、そういうものをぶち破って出てゆく人はどの時代だっているだろう。
今それが出来ない人は、遡っても無理。



ISBN:4061315838 文庫 小田 実 講談社 1979/07 ¥730
(8月25日読了)

記念走行のSLを利用したアリバイ作りやトリック作りはある意味王道だとおもう。

実際乗っていると、窓なんか開けてられないし(煙が…)結構振動はあるしで大変だけど。
まあ、確かに郷愁はあるよね。

見ている分には感動的だしなぁ。

ISBN:4198926506 文庫 西村 京太郎 徳間書店 2007/08 ¥620
(8月25日読了)

諸葛孔明の最終回…は、五丈原。
こんな最終回、というか、解釈は初めてで、実に新鮮で面白い。

あ、だけど、司馬氏がそれをひっくり返すと言うのは、どういうことなんだろう?

親の意思を無視した?
それとも曹氏がよほど…だった?

相変わらず、あと1冊は入手できていないけど、気長に待つからいいか?と思わせる作品でもある。
それにしても、なんで途中の一冊がシナ不足なんだろう?
へんな話。


ISBN:4091720102 コミック 諏訪 緑 小学館 2007/07 ¥590

ベルばらKids2

2007年9月11日 読書
思わぬアクシデントでネット落ちしまして……某所で読んだあれこれを遡って書こう…とおもったら、え〜さかのぼれないでやんの!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(8月25日読了)
朝日新聞休日版(土曜だか日曜だか)に掲載されているこれを、普段は読まないようにして楽しみの取っておく!
そして、一冊にまとまったこれを読むのである。

ロザリーって、可愛いキャラでオスカル以下の登場人物に愛されていて、読者(女性に限る)のワースト1のキャラクターだったのだとか。

そうか…そうだったかな?
あまり覚えは無いが。
思春期の女の子だもんな、こーゆー女の子女の子したキャラクターは嫌うかも?

3頭身やらの性格が、本編と真反対。
また、本編では出来ない突っ込みを、作者本人がするところが魅力である。

ISBN:4023303828 単行本 池田理代子 朝日新聞社出版局 2007/08/07 ¥945
戦場漫画シリーズと題して、日本とドイツを中心に、戦場に散った(散ってないの人もあり:それはそれで目出度い)男女のドラマを短編で描いたもの。

「宇宙戦艦ヤマト」「銀河鉄道999」の著者松本零二(次?)氏も同じシリーズを描いている。
20〜30年ぐらい前、当時はこういうのが受けたのだ。

その一部。
わりあいほっとするものも多いが、現実には圧倒的に戦死率が高いので、それはそのまま漫画にも反映して、話の半分以上が悲劇で終わる。

成層圏より高く…日本の戦闘機ではなかなか無理なその空域を目指してかけあがる男。
その胸には死んだ婚約者の魂が。

なんてのもあれば、女性と知らずに戦って、戦後そのまま結婚して未だに戦争(夫婦ケンカ)してます…なんてギャグもあり。
ほどほどに辛く甘くの味付けで、懐かしくもありほのぼの読んだ一冊だった。

しかし…誰が病院にこんな本をもってくるのだろうか。

ISBN:4253242219 コミック 新谷 かおる 秋田書店 2006/06 ¥400
著者が何者で何をしているかなんてまったく知らずに読み始めた本である。

ちょっと…かなり(?)H度高し。
だがあっさりと流しているので読みやすいのも確か。
身の回りの事についてのエッセイだが、そんな題材からよくそこまで掘り下げるね、と感心する。

ラジオのパーソナリティもしているらしく、そのネタも多し。
なるほど、こういう職業だと、周囲にかなり感度の高いアンテナを張り巡らせて生きているのだな。


ISBN:4101313121 文庫 宮腰 太郎 新潮社 1997/11 ¥540
うしさんの新連載。

所謂、武侠小説の漫画版…と言えばいいのか。
現在、というか少し前から中国本土では大流行らしいジャンルで、金庸氏の原作本などは日本でも随分と読まれている(私も借りて読んでいる)

うしさん…じゃなく、荒川氏の荒々しいタッチがとても似合っている。
擬似中国と言うのか、最初に泰山なんて出てくるから水滸伝の亜流かと思ってしまった。

諸悪に取巻かれている皇帝をナントカ助けて国を立て直そうと言うならやはり水滸伝か(でも現実の歴史はむごい)

実用に向かないような、やたらごたごたした剣が問題のようであるが、先行き楽しみな作品である。

北斗七星は、古来人の命を左右する星だからなぁ……。
囲碁でも打ってもらって誤魔化すしかないか?(笑)

ISBN:4757520654 コミック 荒川 弘 スクウェア・エニックス 2007/08/11 ¥410
エキューはいよいよ公爵へ!

というわけで、その準備に余念がない。
忙しいエキューちゃんで有りました。

タニア女王と幼い頃から夢みた、約束であった戴冠式。
その思いが実現した時、二人は滂沱の涙に我を忘れたのでアリマシタ。

男が1の力で出来ることを、女がやろうとすれば10や20の努力がいると言うこと。
それが背景にある。
それを知っている人なら(女性ならば)泣ける。
判る。
そんなシーンでありました。

公爵家の領地ないの、夫々の人々の話にメインが移ってきて、非情に楽しい。
このシリーズも随分濃くなってきたなぁ。
面白さがぐんぐん増す、とっても貴重な漫画だ。


ISBN:4199603530 コミック TONO 徳間書店 2007/08/25 ¥560
ようやく出た2巻目!
しかしこの人の話は、よくよく科白や筋を読んで、しっかり追いかけないと訳がわからなくなる。
これもそんな話が多くって……科白が錯綜して、その科白におもいきり伏線を引くからだろうな、きっと。

上手いんだけど、非常に疲れるのだ。
ぼーっと読みたいときに手にする漫画ではない。

それともう一つの難点は、お味噌汁食べたくなるんだよね、この漫画。


与三さんの幽霊話はより一層光っていてハナマル♪

実際には何も無くても、身に覚えのある人には見えるんだ、自分の業が。


ISBN:4199603557 コミック 今 市子 徳間書店 2007/08/25 ¥560

英雄伝説

2007年9月7日 読書
うっわ〜!
どうしよう?
と思うぐらいに救いが無い。

なんだか…これって…皆、すべて不幸になっているんですけど、いいんでしょうか?

製薬会社の裏の…というか国家と大企業(中小ではあリ得ない)の裏の汚いところと言うか。
これは酷すぎるというか。
酷い小説である。

ところで。
半村さんって、江守徹氏に似てないですか…?

ISBN:4396320248 文庫 半村 良 祥伝社 1986/07 ¥612
戦国の世を、"食"が平和をもたらすと信じて鍋を被ってわたる一人の侍…がいたのか、ほんまに?

だが、次々と考案(?)される料理は実においしそうだ。
料理漫画を描く人は、料理を愛する人でないと駄目だな。
でないとおいしそうに見えないから。

たとえそれが、こじつけであっても…いいんだよ、美味しければ、幸せなんだからさ!(笑)

食事制限があった時に読んでいたので、とっても辛かった(?)一冊だ。
いや、もう食事制限は慣れっこなんで、出所(退院)したら食べよう!と思っていたけど、世間様はまだ暑かったんだよね。
鍋物が俄然多いんだよ、この漫画の料理は。


ISBN:4575993697 コミック やまだ 浩一 双葉社 2007/08/20 ¥400
この作者って……すごい量を描いていたんじゃなかろうか?
と、ふと思う。

女子高校生三人組の、笑いに溢れた学生生活。
おっちょこちょいは一人だけかと思ったら、順繰りにとんでもない所業を……(笑)
類は類を呼ぶ、というのはこういうのを言うのかもしれないが、これだけとんでもないことをやらかすのだ、一人ぐらいは「私がしっかりしなきゃ!」とか思わないのだろうか?
或いは、この3人を見ていられなくてしっかりものが中に入って調整してくれるとか無いのかな?

そうなると、漫画にならないか。
うむ。

ISBN:4784440070 単行本 長谷川 町子 姉妹社 1983/01 ¥441

SAZAESAN

2007年9月7日 読書
つまり、中身はサザエさんである。

英訳されているのでSAZAESAN?
でもこれは対訳本でもなんでもないのだが……。

4コマ漫画の原点!
あの髪型が普通に見えてくるところが、おそるべし!である。
これはレビューが出るのか、と驚きつつ。

罪のない4コマ漫画は、実に楽しく何も考えずに笑い飛ばせるものだ。
免疫力アーップ!

たまにはこんな漫画もいいねぇ。

ISBN:4022613351 文庫 長谷川 町子 朝日新聞社 2001/03 ¥525

似たもの家族

2007年9月7日 読書
長谷川町子 著

こんな本(漫画)も描いていたのか〜と、同室のhと殻借りて読んだ一冊。
父母兄妹の家族が織り成すお笑い・おっチョコチィの話。

四こま漫画は一緒だけど、来ているものはお尻や膝をかがった黒い学生ズボンやプリーツのセーラースカート……

時代がわかります。

隣の子供が間違って「ヒロポン」の一気飲みをしてしまう、という話があって、勿論お笑いなんだろうけど、時代性だろうね。
こっちはどきっとしてしまった……。

火鉢を前にお父さんが息子を説教し、園まで息子が笑いをかみ殺しながらも神妙なふりをして聞いている…のは今時無い光景。
何があっても親は親、子供は子供の時代です。

< 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 >

 

お気に入り日記の更新

テーマ別日記一覧

最新のコメント

日記内を検索