犬も歩けば…にちなんで付けられた題名だそうで、やはり路上観察者の著者がイタリアをうろうろ回った時の話が書かれている。
これまた絶版〜で古本屋で入手。
すべて混みで千円を切った。
まあまあのお買い物かな。
イタリアと言えば、やはりヴェネティアが一番記述が多い。それだけに魅力に満ちた町だと言うことだろう。
一度行ってみたいと私も思っている。
水没する前にね。
(ただでさえ水没する危険があるといっていたのに温暖化でその速度は速まっただろう)
ベネティアの守護聖人はサンマルコ…は翼あるライオンで示される。
よって、あっちにこっちにライオンの像が多いらしい。
関係ないけど、同じ猫科の猫(生きた)もかなり多いらしい。
いいなぁ…。
そして猫小屋(犬小屋と同じ)も多く見かけられるのがこの町の特徴らしい。
ちょっと浮かして作ってあるのは雨避けだけではなく、溢れる運河の水除けでもあるだろうと思う。
車が走らないベネティアでは、水音までホテルの枕元に届くのだとか。
鳥の声も凄く通る。
いいなぁ。
さて。
ベネティアは素晴らしい。
だがローマは見るもの見るものすごい。
で、フィルムも足りなくなるんじゃないか?というぐらい、路上にモノが溢れているのだそうだ。
さすが、ローマ帝国。
フランスでも思ったけれど、イタリアも石造りの意匠とか門扉の飾りとか、よくよくみると面白いよね。
フランスのマンション(大きな建物)のバルコニーの意匠の面白さは、私も気がついたんだけどな……。
で、そんな意匠のひとつ。
ゴルゴンが実は蛸じゃないか?
うにゃうにゃしたたくさんの脚をもつ生き物を見て硬直(=固まる)したのを、石化した、といったのではないか?
という著者の考察に私も一票を投じたい。
なんにせよ、ヨーロッパの玄関先(門)というのは怖い怪獣とか化物が目白押しで、"鬼は外"の意思がありありと見受けられる。
ちょっと前のオープンな日本家屋の"福は内"的なスタンスとは真逆である。(けっこー誰でも気軽に入れたし)
一歩出ればそこは戦場……みたいな緊張感というか切羽詰るものがあったのか。
ISBN:4331503658 単行本 林 丈二 廣済堂出版 1992/04 ¥2,050
これまた絶版〜で古本屋で入手。
すべて混みで千円を切った。
まあまあのお買い物かな。
イタリアと言えば、やはりヴェネティアが一番記述が多い。それだけに魅力に満ちた町だと言うことだろう。
一度行ってみたいと私も思っている。
水没する前にね。
(ただでさえ水没する危険があるといっていたのに温暖化でその速度は速まっただろう)
ベネティアの守護聖人はサンマルコ…は翼あるライオンで示される。
よって、あっちにこっちにライオンの像が多いらしい。
関係ないけど、同じ猫科の猫(生きた)もかなり多いらしい。
いいなぁ…。
そして猫小屋(犬小屋と同じ)も多く見かけられるのがこの町の特徴らしい。
ちょっと浮かして作ってあるのは雨避けだけではなく、溢れる運河の水除けでもあるだろうと思う。
車が走らないベネティアでは、水音までホテルの枕元に届くのだとか。
鳥の声も凄く通る。
いいなぁ。
さて。
ベネティアは素晴らしい。
だがローマは見るもの見るものすごい。
で、フィルムも足りなくなるんじゃないか?というぐらい、路上にモノが溢れているのだそうだ。
さすが、ローマ帝国。
フランスでも思ったけれど、イタリアも石造りの意匠とか門扉の飾りとか、よくよくみると面白いよね。
フランスのマンション(大きな建物)のバルコニーの意匠の面白さは、私も気がついたんだけどな……。
で、そんな意匠のひとつ。
ゴルゴンが実は蛸じゃないか?
うにゃうにゃしたたくさんの脚をもつ生き物を見て硬直(=固まる)したのを、石化した、といったのではないか?
という著者の考察に私も一票を投じたい。
なんにせよ、ヨーロッパの玄関先(門)というのは怖い怪獣とか化物が目白押しで、"鬼は外"の意思がありありと見受けられる。
ちょっと前のオープンな日本家屋の"福は内"的なスタンスとは真逆である。(けっこー誰でも気軽に入れたし)
一歩出ればそこは戦場……みたいな緊張感というか切羽詰るものがあったのか。
ISBN:4331503658 単行本 林 丈二 廣済堂出版 1992/04 ¥2,050
可愛らしい装丁なのにレビューが出ないのは残念。
ほんの15年程前の本なのにもう在庫もないと仰る。
…ので、古本屋で入手。
送料ほかで千円少々也。
裏表紙だけど、「ピカソ猫」の写真あリ。
ピカソ?と思ったけど…なるほど、と納得。
著者は路上観察者である。
前に読んだ「犬はどこ?」「猫はどこ?」の写真も文章もとても気に入ったので、路上観察の本を探したら数冊出てきた。
其の一冊がこれ。
だがどれもこれも絶版。
どれもこれも古本屋で漁るしかない。
どれもこれも…まあまあな値段で有った。(ラッキー♪)
でも文庫本はなかなかないんだね…何でだろう?
1日1万3千から3万歩ぐらいを歩き回る著者。
ホテルは1泊乃至2泊でどんどん普通列車やバスなどで移動をする。
ひと月でフランスをぐるうり一周、駆け足旅。
だけど、見る対象が面白い。
良くある観光対象物だけではなく(それもあるが)郵便配達員が30年ばかしかけて石を拾って作ったシュバルの城とか、教会へ行ってもガーゴイルとか変わった部分の装飾ばかりに目が行っている。
町中に残る足の泥取りとか馬車の車輪避けだとか……まあ変わった対象物を愛でるのが、なんだか私の好みにも合致するみたい。
楽しい。
写真も(モノクロ主体だけど)多いし、ほんまに変わっているものが多くて楽しい。
愉快。
列車などに乗ったとき、またホテルで早朝うつらうつらしているとき、糞刻みで出来事をメモしているなんてところも面白い広だなぁと思う。
何時何分、牛が…
何時何分、ピッピー(合図の笛)で列車発車……とか。
何時何分、ピーピーの声
何時何分、ポッポーの声
…とか、これ全部鳥の声だったりする(笑)
ベッドに寝転びながらメモを取りながら聞いているのかな?
著書をみるとこの人はマンホールに関しても一家言有るようだけど、さすがにマンホールには興味が無いのでそっちは捜さない。
ISBN:4331504123 単行本 林 丈二 廣済堂出版 1993/07 ¥2,050
ほんの15年程前の本なのにもう在庫もないと仰る。
…ので、古本屋で入手。
送料ほかで千円少々也。
裏表紙だけど、「ピカソ猫」の写真あリ。
ピカソ?と思ったけど…なるほど、と納得。
著者は路上観察者である。
前に読んだ「犬はどこ?」「猫はどこ?」の写真も文章もとても気に入ったので、路上観察の本を探したら数冊出てきた。
其の一冊がこれ。
だがどれもこれも絶版。
どれもこれも古本屋で漁るしかない。
どれもこれも…まあまあな値段で有った。(ラッキー♪)
でも文庫本はなかなかないんだね…何でだろう?
1日1万3千から3万歩ぐらいを歩き回る著者。
ホテルは1泊乃至2泊でどんどん普通列車やバスなどで移動をする。
ひと月でフランスをぐるうり一周、駆け足旅。
だけど、見る対象が面白い。
良くある観光対象物だけではなく(それもあるが)郵便配達員が30年ばかしかけて石を拾って作ったシュバルの城とか、教会へ行ってもガーゴイルとか変わった部分の装飾ばかりに目が行っている。
町中に残る足の泥取りとか馬車の車輪避けだとか……まあ変わった対象物を愛でるのが、なんだか私の好みにも合致するみたい。
楽しい。
写真も(モノクロ主体だけど)多いし、ほんまに変わっているものが多くて楽しい。
愉快。
列車などに乗ったとき、またホテルで早朝うつらうつらしているとき、糞刻みで出来事をメモしているなんてところも面白い広だなぁと思う。
何時何分、牛が…
何時何分、ピッピー(合図の笛)で列車発車……とか。
何時何分、ピーピーの声
何時何分、ポッポーの声
…とか、これ全部鳥の声だったりする(笑)
ベッドに寝転びながらメモを取りながら聞いているのかな?
著書をみるとこの人はマンホールに関しても一家言有るようだけど、さすがにマンホールには興味が無いのでそっちは捜さない。
ISBN:4331504123 単行本 林 丈二 廣済堂出版 1993/07 ¥2,050
絵巻水滸伝(第7巻) 軍神独歌行
2007年10月7日 読書 コメント (2)
"双鞭"呼延灼将軍が往く!
…というわけで、梁山泊がなかなか手ごわい相手を敵に廻して闘うという一冊。
呼延灼が官軍として梁山泊に押し寄せ、敗れて青州へ退却し、そこでまた姦計に陥って苦悩する。
そして梁山泊は新たな"力"を手に入れる…という話に終始した一冊であった。
迫力ありますなぁ。
久々に見る武松も魯智深も格好良いし、青面獣と豹子頭の戦場での再会もなかなか…。
わくわくしながら読んでいる。
ただし、重すぎる…いつもながら。
腕が疲れるがな、この絵巻本は!
ISBN:4312010196 単行本 正子 公也; 森下 翠 魁星出版 2007/04/25 ¥3,675
…というわけで、梁山泊がなかなか手ごわい相手を敵に廻して闘うという一冊。
呼延灼が官軍として梁山泊に押し寄せ、敗れて青州へ退却し、そこでまた姦計に陥って苦悩する。
そして梁山泊は新たな"力"を手に入れる…という話に終始した一冊であった。
迫力ありますなぁ。
久々に見る武松も魯智深も格好良いし、青面獣と豹子頭の戦場での再会もなかなか…。
わくわくしながら読んでいる。
ただし、重すぎる…いつもながら。
腕が疲れるがな、この絵巻本は!
ISBN:4312010196 単行本 正子 公也; 森下 翠 魁星出版 2007/04/25 ¥3,675
京都な暮らし (幻冬舎文庫 い 29-1)
2007年10月7日 読書
京都生まれで京都育ち、でもいまは外国暮らしの著者。
…には京都に非常な(異常な?)こだわりがある。
「京都人だけが知っている」で京都人の本性を暴き、大爆笑とともに京都人に受け入れられた、と言う過去をもつ人。
*「京都人だけが知っている」はほんまに名著!なのでぜひともご一読あられたし!
これを読んで怒らず、大爆笑した京都人というのも見直してほしいところですわ。ふっふっふ……。(余計こわ、なるかもな)
この本も、京都人の生活についてのこだわりとか京都人の不気味さと言うかなんともいわれず妖しげなところとか…を京都人らしくねちねちと書いているのだが、どうやら『食』についての記載が多いように見受けられるのは私の気のせいか?
京都の和菓子は高い。
そんなことは京都人がよく知っている。
でもね…それだけの価値あり!とみとめている。
それだけの労力とか工夫とか並々ならぬものがそこには込められている。
だから高くても妥当な値段なのだ。
そして、だからこそ、一個からでも堂々と買えるし、手土産にするにもなんら気が引けることもなし。
それは著者の言うとおりだ。
そして…よそ(他所)へ行くたび和菓子を食べて"にやり"としてみたり……
"いちびり"ですね。
秋の猪肉。
これも臭いと言って嫌う人がいるけど、それはきっとお安い"イノブタ"を食べたんじゃないかな?
京都市内には美味しいイノシシ鍋専門の料亭がある。
牛肉屋さんなのに、季節になるとこっそりと(?)猪肉の並ぶ店もある。
ちなみに、牛肉の何倍もの値段である。
著者の「京都人は肉食」という言葉には大笑い。
でも確かに其の通りだと思う。
盆地ゆえに限られた食材。
京(みやこ)ゆえに各地から強制徴収(?)したさまざまな食材。
好奇心旺盛な京都人……。
何でも口に入れてみる。
その好奇心の強さと新しいもの好きの血はいまでも観ることが出来る。
冬の千枚漬けは、実は"とろ"をまいてお醤油をつけて食べるのが好き。
だから食べたくなると冬でなくても千枚漬けを捜したりする。(保存用?が出てくるのか、時折デパートなどでは季節に関わらず千枚漬けが売りに出されている)
春の花漬け(菜の花漬け)は、白川女をもっとくたびれさせたようなおばちゃんたちが各家を回って売りに来る…のが好きだった。
さすがに市中心部に引っ越してからはそれは無理。
お店で売っている(あれは観光客用か?)綺麗な黄色と緑で活き活きとした花漬けとは違い、どす黒くって塩が効いていて…でも味は、あれ以上のモノは未だ食べていない。
"つて"のある知人の知人から一時はその昔ながらの花漬けを分けてもらったりしていたんだけど、いつの間にやらルートが潰滅したらしい……悲しい。
…とまぁ、「食」について語らせたら、夫々が一家言を持つ。
というか、わがままでこだわりをもっていて、"自分(の好み)が一番"と口に出さずに心で思っているのだ(笑)
"かわいそうに。こんな美味しいものを知らんと"なんて。
自分本位で自分勝手。
そんな京都人の"いちびり"をまたこの著者は書いてくれているのかな、と期待しながら読み始め。
私に関しては、市内とはいえとんでもない田舎に生まれて住んでいたので食生活がそんなにバラエティに富んでいたわけでもない。
お嬢様でもなかったのでおかずが何品も並んだ食卓に座していたわけでもない。
それでも…食べるものに関しては、貧しかったというイメージは無い。(豊かさを知らなかっただけだろうか?)
なんでも美味しかったよなぁ……
っていうか、当時食べていたものがきっといまは高級料理ならぬ高級食材とかになっていそうな気がするのだ。
京野菜なんてそのさいたるもの。
錦の小奇麗な八百屋さんで、網駕籠にセットで売られていて、まるで飾りものみたいやん。
あんな高い野菜、食べられますかいな、というわけで、九条葱ぐらいなら兎も角、賀茂茄子ですら長いこと食べていない……。
丸茄子で代用してます。
それにしても、英国在住の著者のほうが京都にこだわりが深いし熱い。
関東に住んで数十年、人生のほとんどを東国で暮らしながら、正月は"白味噌!"をかたくなに守り続けていたり、京都にお里帰りするたびに牛肉をどっさり買い占めていったり……
その必死さは、心から"すごい"と感嘆する。
他所で暮らす人のほうが"京都・京都"と拘る傾向にあるようだけど、著者もきっとそうなんだろうなぁ。
離れて判る。
ふるさとのありがたさ。
(なにしろ食べたいもんがすぐ手に入るし〜)
ISBN:4344409345 文庫 入江 敦彦 幻冬舎 2007/04 ¥600
…には京都に非常な(異常な?)こだわりがある。
「京都人だけが知っている」で京都人の本性を暴き、大爆笑とともに京都人に受け入れられた、と言う過去をもつ人。
*「京都人だけが知っている」はほんまに名著!なのでぜひともご一読あられたし!
これを読んで怒らず、大爆笑した京都人というのも見直してほしいところですわ。ふっふっふ……。(余計こわ、なるかもな)
この本も、京都人の生活についてのこだわりとか京都人の不気味さと言うかなんともいわれず妖しげなところとか…を京都人らしくねちねちと書いているのだが、どうやら『食』についての記載が多いように見受けられるのは私の気のせいか?
京都の和菓子は高い。
そんなことは京都人がよく知っている。
でもね…それだけの価値あり!とみとめている。
それだけの労力とか工夫とか並々ならぬものがそこには込められている。
だから高くても妥当な値段なのだ。
そして、だからこそ、一個からでも堂々と買えるし、手土産にするにもなんら気が引けることもなし。
それは著者の言うとおりだ。
そして…よそ(他所)へ行くたび和菓子を食べて"にやり"としてみたり……
"いちびり"ですね。
秋の猪肉。
これも臭いと言って嫌う人がいるけど、それはきっとお安い"イノブタ"を食べたんじゃないかな?
京都市内には美味しいイノシシ鍋専門の料亭がある。
牛肉屋さんなのに、季節になるとこっそりと(?)猪肉の並ぶ店もある。
ちなみに、牛肉の何倍もの値段である。
著者の「京都人は肉食」という言葉には大笑い。
でも確かに其の通りだと思う。
盆地ゆえに限られた食材。
京(みやこ)ゆえに各地から強制徴収(?)したさまざまな食材。
好奇心旺盛な京都人……。
何でも口に入れてみる。
その好奇心の強さと新しいもの好きの血はいまでも観ることが出来る。
冬の千枚漬けは、実は"とろ"をまいてお醤油をつけて食べるのが好き。
だから食べたくなると冬でなくても千枚漬けを捜したりする。(保存用?が出てくるのか、時折デパートなどでは季節に関わらず千枚漬けが売りに出されている)
春の花漬け(菜の花漬け)は、白川女をもっとくたびれさせたようなおばちゃんたちが各家を回って売りに来る…のが好きだった。
さすがに市中心部に引っ越してからはそれは無理。
お店で売っている(あれは観光客用か?)綺麗な黄色と緑で活き活きとした花漬けとは違い、どす黒くって塩が効いていて…でも味は、あれ以上のモノは未だ食べていない。
"つて"のある知人の知人から一時はその昔ながらの花漬けを分けてもらったりしていたんだけど、いつの間にやらルートが潰滅したらしい……悲しい。
…とまぁ、「食」について語らせたら、夫々が一家言を持つ。
というか、わがままでこだわりをもっていて、"自分(の好み)が一番"と口に出さずに心で思っているのだ(笑)
"かわいそうに。こんな美味しいものを知らんと"なんて。
自分本位で自分勝手。
そんな京都人の"いちびり"をまたこの著者は書いてくれているのかな、と期待しながら読み始め。
私に関しては、市内とはいえとんでもない田舎に生まれて住んでいたので食生活がそんなにバラエティに富んでいたわけでもない。
お嬢様でもなかったのでおかずが何品も並んだ食卓に座していたわけでもない。
それでも…食べるものに関しては、貧しかったというイメージは無い。(豊かさを知らなかっただけだろうか?)
なんでも美味しかったよなぁ……
っていうか、当時食べていたものがきっといまは高級料理ならぬ高級食材とかになっていそうな気がするのだ。
京野菜なんてそのさいたるもの。
錦の小奇麗な八百屋さんで、網駕籠にセットで売られていて、まるで飾りものみたいやん。
あんな高い野菜、食べられますかいな、というわけで、九条葱ぐらいなら兎も角、賀茂茄子ですら長いこと食べていない……。
丸茄子で代用してます。
それにしても、英国在住の著者のほうが京都にこだわりが深いし熱い。
関東に住んで数十年、人生のほとんどを東国で暮らしながら、正月は"白味噌!"をかたくなに守り続けていたり、京都にお里帰りするたびに牛肉をどっさり買い占めていったり……
その必死さは、心から"すごい"と感嘆する。
他所で暮らす人のほうが"京都・京都"と拘る傾向にあるようだけど、著者もきっとそうなんだろうなぁ。
離れて判る。
ふるさとのありがたさ。
(なにしろ食べたいもんがすぐ手に入るし〜)
ISBN:4344409345 文庫 入江 敦彦 幻冬舎 2007/04 ¥600
甲子園の空に笑え! (白泉社文庫)
2007年10月7日 読書九州の土田舎に存在する豆の木村に赴任してきた新任の化学教師(女性)は、何の因果か野球部の監督となってしまった。
根っからの理系。
野球のなにがええんやら?放課後の貴重な時間をまったく……てな具合でいやいや始めた監督業だったが、生来の分析好きが禍(?)して、野球理論だの実践だの本気になってやりだした。
しかもタイミングよく野球の神さまはなにを考えたのやら、豆の木高校に栄光の甲子園への道を用意してしまったのである。
…てな感じで展開する川原ワールドはファンにはおなじみのもの。
農家である家の手伝いにいそしむ部員(人数もぎりぎり9人しかおらん)たちは、能天気、つうか、足腰が妙に強い、つうか、ノック好きの監督のお陰で守備だけは鉄壁というか……悪魔がついたような運のよさでどんどん勝ち進んでゆくわけだ。
その勝ち方も、なんか……これでいーのか?と思わず笑っちゃう。
久々に読んだけどやはり面白い。(昔もっていたはずの単行本はいずこに?)
この人の漫画は科白が多い、つまり説明的で読むのも大変かもしれないが、それはそれ、嵌まると楽しいのだ。
文庫本ということで、同時収録に「ゲートボール殺人事件」や「銀のロマンティック・わはは」が入っているのはとってもラッキー♪
特に「銀の…」は異色のフィギュアスケートを描いて大爆笑の連続。
男女逆に踊るペア…見て見たい。
女子の力技ってやつを。
…そういえば、本日(おっと昨日か)、男女共にアメリカに負けてましたな。
ISBN:4592883128 文庫 川原 泉 白泉社 1995/03 ¥630
根っからの理系。
野球のなにがええんやら?放課後の貴重な時間をまったく……てな具合でいやいや始めた監督業だったが、生来の分析好きが禍(?)して、野球理論だの実践だの本気になってやりだした。
しかもタイミングよく野球の神さまはなにを考えたのやら、豆の木高校に栄光の甲子園への道を用意してしまったのである。
…てな感じで展開する川原ワールドはファンにはおなじみのもの。
農家である家の手伝いにいそしむ部員(人数もぎりぎり9人しかおらん)たちは、能天気、つうか、足腰が妙に強い、つうか、ノック好きの監督のお陰で守備だけは鉄壁というか……悪魔がついたような運のよさでどんどん勝ち進んでゆくわけだ。
その勝ち方も、なんか……これでいーのか?と思わず笑っちゃう。
久々に読んだけどやはり面白い。(昔もっていたはずの単行本はいずこに?)
この人の漫画は科白が多い、つまり説明的で読むのも大変かもしれないが、それはそれ、嵌まると楽しいのだ。
文庫本ということで、同時収録に「ゲートボール殺人事件」や「銀のロマンティック・わはは」が入っているのはとってもラッキー♪
特に「銀の…」は異色のフィギュアスケートを描いて大爆笑の連続。
男女逆に踊るペア…見て見たい。
女子の力技ってやつを。
…そういえば、本日(おっと昨日か)、男女共にアメリカに負けてましたな。
ISBN:4592883128 文庫 川原 泉 白泉社 1995/03 ¥630
世界のイスラムジョーク集 (中公文庫 は 56-1)
2007年10月6日 読書
笑って済ませる単なるジョーク集ではないのだった。
イスラムに対する偏見(イスラム=テロ)を少しでも払拭して欲しいとの願いを込めて書かれた本である。
だから、ジョークだけではなく、現在のイスラム情勢とかなんでテロが起こっているのかとか、ユダヤ人やキリスト教徒との関係などいろいろ注釈が綴られている。
もしかしたら、注釈のほうが多いかも知れぬ。
でも確かに、イスラムのジョークは珍しいので読むのも新鮮だ。
そしてどこの国でも"けなされ役"というものが必要なように、ここでもそれははっきりとしている。
すなわちトルコだとか、ユダヤ人だとか。
前者はバカ扱い。
後者は…ケチとか、まあねぇ、確執が長いし。
でもね。
報復に報復ではどうしようもない。
アラブなどに行くと「日本はなぜ原爆を落としたアメリカを許す(同盟している)のか?」と言われるらしい。
が、ケンカにケンカで返しては共に疲弊するばかり。
だから日本は経済でアメリカに勝とうとしたんだよね、高度成長の原動力はそこにもある。
すなわち「アメリカに追いつけ・追い越せ」
経済で勝とうとした。
ほかの分野で負かしてやろうとした。
そう思うんだけど。
9・11ですっかり被害者としてどんな報復をやってもいい、みたいな雰囲気をもってきたアメリカ。
彼らはベトナム戦争で自分達がどのように戦いどのように敗れたか忘れている。
忘れようとしている。
今日、10月6日に枯葉剤でシャム双生児として生まれてきたベトナムのべトちゃんが其の命を終えた。
そういうことも、いまなお苦しんでいる人がいることをアメリカは見ないふりをするか。
原爆だって、ベトナム戦争だって、まだまだその"ツケ"は大きいのに。
本文中に、パレスチナの子供とイスラエルの子供の話が載っていた。
どちらもがテロや無差別攻撃で親を亡くし、其の瞳は復讐に燃えていると。
そんなことの為に生まれてきたんじゃないだろうに。
自爆テロを"カミカゼ"と呼んでいるらしいと、聞いた事がある。
冗談ではない。
ご免だ。
ちっともいいことじゃない、そんな伝播は。
ナスレッディン・ホジャという日本で言うと一休さんみたいな人が出てくる笑い話(とんち話)は確か平凡社の東洋文庫か何かに収められていたと思うけど(学生時代に読んだので記憶はおぼろげ。今調べる気力なし)(笑)それがちょこちょこ出てくる。
懐かしい。
ISBN:412204832X 文庫 早坂 隆 中央公論新社 2007/03 ¥660
イスラムに対する偏見(イスラム=テロ)を少しでも払拭して欲しいとの願いを込めて書かれた本である。
だから、ジョークだけではなく、現在のイスラム情勢とかなんでテロが起こっているのかとか、ユダヤ人やキリスト教徒との関係などいろいろ注釈が綴られている。
もしかしたら、注釈のほうが多いかも知れぬ。
でも確かに、イスラムのジョークは珍しいので読むのも新鮮だ。
そしてどこの国でも"けなされ役"というものが必要なように、ここでもそれははっきりとしている。
すなわちトルコだとか、ユダヤ人だとか。
前者はバカ扱い。
後者は…ケチとか、まあねぇ、確執が長いし。
でもね。
報復に報復ではどうしようもない。
アラブなどに行くと「日本はなぜ原爆を落としたアメリカを許す(同盟している)のか?」と言われるらしい。
が、ケンカにケンカで返しては共に疲弊するばかり。
だから日本は経済でアメリカに勝とうとしたんだよね、高度成長の原動力はそこにもある。
すなわち「アメリカに追いつけ・追い越せ」
経済で勝とうとした。
ほかの分野で負かしてやろうとした。
そう思うんだけど。
9・11ですっかり被害者としてどんな報復をやってもいい、みたいな雰囲気をもってきたアメリカ。
彼らはベトナム戦争で自分達がどのように戦いどのように敗れたか忘れている。
忘れようとしている。
今日、10月6日に枯葉剤でシャム双生児として生まれてきたベトナムのべトちゃんが其の命を終えた。
そういうことも、いまなお苦しんでいる人がいることをアメリカは見ないふりをするか。
原爆だって、ベトナム戦争だって、まだまだその"ツケ"は大きいのに。
本文中に、パレスチナの子供とイスラエルの子供の話が載っていた。
どちらもがテロや無差別攻撃で親を亡くし、其の瞳は復讐に燃えていると。
そんなことの為に生まれてきたんじゃないだろうに。
自爆テロを"カミカゼ"と呼んでいるらしいと、聞いた事がある。
冗談ではない。
ご免だ。
ちっともいいことじゃない、そんな伝播は。
ナスレッディン・ホジャという日本で言うと一休さんみたいな人が出てくる笑い話(とんち話)は確か平凡社の東洋文庫か何かに収められていたと思うけど(学生時代に読んだので記憶はおぼろげ。今調べる気力なし)(笑)それがちょこちょこ出てくる。
懐かしい。
ISBN:412204832X 文庫 早坂 隆 中央公論新社 2007/03 ¥660
カメラ病に罹っているのが著者である。
この人の名前は"路上観察者"としても有名だ(と思う)が、カメラオタク故に路上観察者として成り立つんだと私なんぞは思うわけである。
「最近のカメラには、魅力を感じなくなった。」
それはなんとな〜くだけど判る。
ちょっと対象物が違うけど、判る気がする。
デジカメは、一ついいのを、そしてもうひとつ携帯用でも持ったら、二台目は要らない。
そう思ってしまう気持ちが私もある。
勿論、新しいのが出たら「へぇ〜」っとカメラ店へ行ったときには触ってみたりもするが、欲しいとは思わない。
不思議なことに。
「誰が撮っても綺麗に写る」
まさしく!
今の日本のアマチュアカメラマンというか写真愛好家がど〜んと増えたのはこれのせいじゃないかな?と思う。
デジカメは…まず失敗が無い。
オートフォーカスでも、マニュアルで絞りやシャッタースピードをいろいろ考えて面白がって撮っていたフィルムカメラよりも、もっとオートになってしまった…いまのデジカメ。
マニュアルで撮ればいいやん?
と思うかもしれないが、なんかね…そうさせない雰囲気がヤツラにはあるのだ。
"誰が撮っても綺麗に撮れる"
それが売りやもんなぁ〜。
では、昔のマニュアルカメラとかは?
となるのだが…いいねぇ。
財力が及ばないのと、もって出る機会が(多分)少ないだろうから、もっていても宝の持ち腐れになるかなか?とか思うので買わないけど。(買えないけど)
父親が若いときに使っていた、ミノルタのマニュアルカメラは完璧に潰れているが、治せないことは無いのではないか?と素人考えでは思う。
だけど、一度カメラ店から「無理」と返品を喰らっているのと、めんどくさ〜い、という自分の無精からそのまま箪笥に仕舞いこんである。
父さんゴメンよ、と"時々"思いはするのだが……。
最近のカメラは駄目、ということで、ではどんなのがいいのか?
となると。
いかにも金属!
というのが著者は好きらしい……マニアってこういうの好きだよね。
そういう意味では私はオタクでもマニアでもない。
別に金属にこだわりゃしない。
逆に重い金属はちょっと…の部類かもしれない。(となると、軽い昔のマニュアルカメラが良いのかもしれない)
けど、そこまで拘らないのが私。
ただ、カメラはやっぱり好きなので、こういうマニアな人のこだわりは、こうして本で読んでいると楽しいのだ。
イや〜実に、楽しい。
他人の病気度ぐあいを傍から見るのは、ほんまにな。
ただ問題は…用具・器具がようわからんってことかな。
だって私そこまでのめり込んでない(勉強してない)もん。(笑)
ISBN:4817900083 単行本 赤瀬川 原平 日本カメラ社 1997/03 ¥2,090
この人の名前は"路上観察者"としても有名だ(と思う)が、カメラオタク故に路上観察者として成り立つんだと私なんぞは思うわけである。
「最近のカメラには、魅力を感じなくなった。」
それはなんとな〜くだけど判る。
ちょっと対象物が違うけど、判る気がする。
デジカメは、一ついいのを、そしてもうひとつ携帯用でも持ったら、二台目は要らない。
そう思ってしまう気持ちが私もある。
勿論、新しいのが出たら「へぇ〜」っとカメラ店へ行ったときには触ってみたりもするが、欲しいとは思わない。
不思議なことに。
「誰が撮っても綺麗に写る」
まさしく!
今の日本のアマチュアカメラマンというか写真愛好家がど〜んと増えたのはこれのせいじゃないかな?と思う。
デジカメは…まず失敗が無い。
オートフォーカスでも、マニュアルで絞りやシャッタースピードをいろいろ考えて面白がって撮っていたフィルムカメラよりも、もっとオートになってしまった…いまのデジカメ。
マニュアルで撮ればいいやん?
と思うかもしれないが、なんかね…そうさせない雰囲気がヤツラにはあるのだ。
"誰が撮っても綺麗に撮れる"
それが売りやもんなぁ〜。
では、昔のマニュアルカメラとかは?
となるのだが…いいねぇ。
財力が及ばないのと、もって出る機会が(多分)少ないだろうから、もっていても宝の持ち腐れになるかなか?とか思うので買わないけど。(買えないけど)
父親が若いときに使っていた、ミノルタのマニュアルカメラは完璧に潰れているが、治せないことは無いのではないか?と素人考えでは思う。
だけど、一度カメラ店から「無理」と返品を喰らっているのと、めんどくさ〜い、という自分の無精からそのまま箪笥に仕舞いこんである。
父さんゴメンよ、と"時々"思いはするのだが……。
最近のカメラは駄目、ということで、ではどんなのがいいのか?
となると。
いかにも金属!
というのが著者は好きらしい……マニアってこういうの好きだよね。
そういう意味では私はオタクでもマニアでもない。
別に金属にこだわりゃしない。
逆に重い金属はちょっと…の部類かもしれない。(となると、軽い昔のマニュアルカメラが良いのかもしれない)
けど、そこまで拘らないのが私。
ただ、カメラはやっぱり好きなので、こういうマニアな人のこだわりは、こうして本で読んでいると楽しいのだ。
イや〜実に、楽しい。
他人の病気度ぐあいを傍から見るのは、ほんまにな。
ただ問題は…用具・器具がようわからんってことかな。
だって私そこまでのめり込んでない(勉強してない)もん。(笑)
ISBN:4817900083 単行本 赤瀬川 原平 日本カメラ社 1997/03 ¥2,090
中国茶の本―選び方・いれ方・楽しみ方入門
2007年10月5日 読書
奥が深い…ほんまに、深い。
紅茶の"お茶会"はできても、中国茶のお茶会はまだまだ…難しそう。
大体が大雑把な性格なので(笑)細かい動作・作法は苦手なんである。
でも、おいし〜い中国茶は飲みたい!という、我がままものでもある。
ドライフルーツは大好きなので何でもOK。
台湾銘菓のパイナップルケーキも好き♪
月餅なんか大好き(特に蓮の実入り!:でも高くて買えないのだ)
とりあえず、メモっておこう。
お薦めの取り合わせらしい。
・桂花烏龍茶+杏仁豆腐
・普洱(プーアール)茶+チーズケーキ
・西湖龍井(緑茶)+きんつば
・鳳凰単欉(木ヘンに叢と言う字)+月餅
・茉莉花茶(緑茶)+蛋撻(タンター)
・安渓鉄観音+アイスクリーム
・東方美人(青茶)+シナモンドーナツ
・白牡丹(白茶)+チョコレートケーキ
(出ない漢字が多いので困る、しかも単漢でわざわざ引っ張り出したっていうのにさ…ブツブツ)
龍井茶は好きなお茶だ…以前は杭州間で行かないと売っていなかったが…いまはどこででも売っていそうな気がする…金儲け第一主義だし。
茉莉花茶は最初の中国旅行で一生分飲んだので長い間香りをかぐのも嫌だったけど、最近はちょっとぐらいなら飲める様になった。
なんにせよ、嵌まるといくらでもお金を使ってしまいそうな処が怖い。
所詮これも道楽(笑)
な〜んて書きながら、今私は、友人のスコットランド土産のビスケット(バターたっぷりで美味)といちごオ・レで小腹を鎮めているところなのである。
ISBN:4522420730 単行本 平田 公一 永岡書店 2002/12 ¥1,050
紅茶の"お茶会"はできても、中国茶のお茶会はまだまだ…難しそう。
大体が大雑把な性格なので(笑)細かい動作・作法は苦手なんである。
でも、おいし〜い中国茶は飲みたい!という、我がままものでもある。
ドライフルーツは大好きなので何でもOK。
台湾銘菓のパイナップルケーキも好き♪
月餅なんか大好き(特に蓮の実入り!:でも高くて買えないのだ)
とりあえず、メモっておこう。
お薦めの取り合わせらしい。
・桂花烏龍茶+杏仁豆腐
・普洱(プーアール)茶+チーズケーキ
・西湖龍井(緑茶)+きんつば
・鳳凰単欉(木ヘンに叢と言う字)+月餅
・茉莉花茶(緑茶)+蛋撻(タンター)
・安渓鉄観音+アイスクリーム
・東方美人(青茶)+シナモンドーナツ
・白牡丹(白茶)+チョコレートケーキ
(出ない漢字が多いので困る、しかも単漢でわざわざ引っ張り出したっていうのにさ…ブツブツ)
龍井茶は好きなお茶だ…以前は杭州間で行かないと売っていなかったが…いまはどこででも売っていそうな気がする…金儲け第一主義だし。
茉莉花茶は最初の中国旅行で一生分飲んだので長い間香りをかぐのも嫌だったけど、最近はちょっとぐらいなら飲める様になった。
なんにせよ、嵌まるといくらでもお金を使ってしまいそうな処が怖い。
所詮これも道楽(笑)
な〜んて書きながら、今私は、友人のスコットランド土産のビスケット(バターたっぷりで美味)といちごオ・レで小腹を鎮めているところなのである。
ISBN:4522420730 単行本 平田 公一 永岡書店 2002/12 ¥1,050
絵巻水滸伝 (第6巻)祝家荘風雲
2007年10月5日 読書
扈三娘と林冲。
花を散らして闘う二人。
その想いはどこへいきつくのか?
そして扈三娘に勝負を挑み続ける王英。
彼の"本気"は扈三娘につうじるのか?
「(私なんかと結婚したら)後悔するわよ!」
なーんて婚礼の日に言い放つ扈三娘。
「するもんか!」
と王英は応える。
いーですねー。
絶世の美女と、寸足らずの男(決していい男とはいえないし)
今までなかった人の想い。
その心深くに秘められたさまざまな想いの揺れ動きが綴られて、ついつい先を読んでしまうおも〜い本(笑)
扈三娘と林冲のエピソードは、誰がどんな風に描いても、水滸伝随一の見せ所だなぁ。
ISBN:431201017X 大型本 正子 公也; 森下 翠 魁星出版 2007/02/25 ¥3,675
花を散らして闘う二人。
その想いはどこへいきつくのか?
そして扈三娘に勝負を挑み続ける王英。
彼の"本気"は扈三娘につうじるのか?
「(私なんかと結婚したら)後悔するわよ!」
なーんて婚礼の日に言い放つ扈三娘。
「するもんか!」
と王英は応える。
いーですねー。
絶世の美女と、寸足らずの男(決していい男とはいえないし)
今までなかった人の想い。
その心深くに秘められたさまざまな想いの揺れ動きが綴られて、ついつい先を読んでしまうおも〜い本(笑)
扈三娘と林冲のエピソードは、誰がどんな風に描いても、水滸伝随一の見せ所だなぁ。
ISBN:431201017X 大型本 正子 公也; 森下 翠 魁星出版 2007/02/25 ¥3,675
絵巻水滸伝 (第5巻) 天魁星受難
2007年10月5日 読書
なが〜い間ほったらかしにしていたこの重くてでっかい本。
気分がよくなってきたのでここいらで読まねば!とまずは5巻目から手を付ける。
現在9巻までほったらかしで…今月10巻目が出るんだよね…。
江州での騒動はひとまず決着がついた。
いい女は早死にする…というか、先に逝って仙女になって彼が来るのを待ってるわけだ。
…怖いかも?
龍になぞらえた戦いの結末、はなかなか迫力があってぐいぐい人を引き込む魅力に溢れた一幕であった。
それにしても女運が悪い梁山泊の皆様…。
悪女にひっかっかったがゆえに人生を惑わし、梁山泊に逃げるしかなくなった…のがあまりにも多すぎる(笑)
豪傑豪傑といっても、実際のところはそれか。
載宗なんかは随分と酷い目に遭っているよな…かわいそうに。
あの、黒旋風がいう事を聞く数少ない人のはずなんだが…。
読むほどに、可哀想の一言である。
ISBN:4312010145 単行本 正子 公也/森下 翠 魁星出版 2006/12/25 ¥2,625
気分がよくなってきたのでここいらで読まねば!とまずは5巻目から手を付ける。
現在9巻までほったらかしで…今月10巻目が出るんだよね…。
江州での騒動はひとまず決着がついた。
いい女は早死にする…というか、先に逝って仙女になって彼が来るのを待ってるわけだ。
…怖いかも?
龍になぞらえた戦いの結末、はなかなか迫力があってぐいぐい人を引き込む魅力に溢れた一幕であった。
それにしても女運が悪い梁山泊の皆様…。
悪女にひっかっかったがゆえに人生を惑わし、梁山泊に逃げるしかなくなった…のがあまりにも多すぎる(笑)
豪傑豪傑といっても、実際のところはそれか。
載宗なんかは随分と酷い目に遭っているよな…かわいそうに。
あの、黒旋風がいう事を聞く数少ない人のはずなんだが…。
読むほどに、可哀想の一言である。
ISBN:4312010145 単行本 正子 公也/森下 翠 魁星出版 2006/12/25 ¥2,625
昭和初期の生活を実地にやってみた…という珍しい方。
落語作家である、くまざわあかね氏。
となれば、着物を目にする機会も多いだろう。
目も肥えるよね。
と思う。
もともと着物が好きな人だったらしいが、そのとんでもない高価さとか、そろえなけりゃいけないものの多さとか、(着付けの)手間とか、皆がぶち当たる厚い壁に漏れなくぶち当たって、若いときは憧れるだけだったらしい。
それが…まあ日と色々有るけれど、壁を乗り越えてせっせと自分流に着物を着こなす(着こなそう)と悪戦苦闘中のようである。
着物か…そりゃあ憧れますとも。
店頭をじーっとウオッチングする。
きれいやなぁ、着てみたいけど……までは行く。
でもそこでどーんと壁にぶちあたる。
でもでも小物は好きだし、人が素敵に着こなしているのを見るのも大好き。
見る機会は多いから、目だけは(もしかしたら、あくまでも、もしかしたら、だが)肥えているかもしれない。
頻繁に祇園白川辺りに出没する(一昨年は大胆にも祇園祭の宵山に出現!この暑いのに…よくもまぁ…なんて着物で)なんちゃって舞妓のキモノや帯や簪や…のちぐはぐさなんか気になってしょーがないもんな(笑)
なんか「ゆるせん!」って気持ちがむくむくと入道雲のようにわきあがるんでござんすよ。
他人事とほっときゃいいんだけど……。
着物姿というのは、綺麗に見せるために、女のプライドをかけて…!
って感じがすきなんだな、きっと。
ただね…洋装でも、頑張れば。
合わせることとか、季節感を出すこととか。
色々出来ると私は思っている。
ISBN:4591097285 単行本 長谷川 義史 ポプラ社 2007/03 ¥1,680
落語作家である、くまざわあかね氏。
となれば、着物を目にする機会も多いだろう。
目も肥えるよね。
と思う。
もともと着物が好きな人だったらしいが、そのとんでもない高価さとか、そろえなけりゃいけないものの多さとか、(着付けの)手間とか、皆がぶち当たる厚い壁に漏れなくぶち当たって、若いときは憧れるだけだったらしい。
それが…まあ日と色々有るけれど、壁を乗り越えてせっせと自分流に着物を着こなす(着こなそう)と悪戦苦闘中のようである。
着物か…そりゃあ憧れますとも。
店頭をじーっとウオッチングする。
きれいやなぁ、着てみたいけど……までは行く。
でもそこでどーんと壁にぶちあたる。
でもでも小物は好きだし、人が素敵に着こなしているのを見るのも大好き。
見る機会は多いから、目だけは(もしかしたら、あくまでも、もしかしたら、だが)肥えているかもしれない。
頻繁に祇園白川辺りに出没する(一昨年は大胆にも祇園祭の宵山に出現!この暑いのに…よくもまぁ…なんて着物で)なんちゃって舞妓のキモノや帯や簪や…のちぐはぐさなんか気になってしょーがないもんな(笑)
なんか「ゆるせん!」って気持ちがむくむくと入道雲のようにわきあがるんでござんすよ。
他人事とほっときゃいいんだけど……。
着物姿というのは、綺麗に見せるために、女のプライドをかけて…!
って感じがすきなんだな、きっと。
ただね…洋装でも、頑張れば。
合わせることとか、季節感を出すこととか。
色々出来ると私は思っている。
ISBN:4591097285 単行本 長谷川 義史 ポプラ社 2007/03 ¥1,680
スターバックスマニアックス (小学館文庫)
2007年10月5日 読書 コメント (2)
書き下ろしだそうだが……すごい。
こういう本がまかり通っちゃうところがスタバの勢力・威力・実力なんだろうと思う。
確かに、ここ数年でスタバはぐんぐん目に付いてきているから。
ただし、私がスタバを使い出したのはつい最近。
今年の初夏からである。
コーヒーには用が無い、というか、紅茶専門店ならどんどん開発して試していたんだけど、コーヒーをわざわざ飲みに入る、という必要性を感じなかったのだ。
今も似たようなもので、スタバを使うと言ってもコーヒーを飲むわけではない。
あそこでも紅茶とかチョコレートとかがメニューにあるんだもんね。
それが出来たから(有るのに気がついたから)使うようになったようなものだ。
ああ、でも。
コーヒーが嫌いなわけではない。
あの匂いとか、コーヒー館のイメージ(漂う芳香・ゆったりとした空気)などは大好きなのだ。
ただ、飲まない。
それだけのこと。
嘗ては飲んでいたんだけど、病気をしてから飲まなくなったねー。
口に含んだ時の刺激が強すぎるのが原因。
素敵なんだけど強い。
ちょっとしたことでおなかに来る(笑)のがわたしだから。
たとえそれが香りやイメージだけでも駄目。
繊細なおなかになってしまったことだ……(歎息)
でも、入院していて気がついた。
病院に入っている売店(コンビニだったが)にもスタバのサイレン・マークのコーヒーが…!
これがラテだから、柔らかくて美味しいのなんの。
刺激物は避けられてしまう消化器科。飲食OKになったときに口にしたスタバの味は忘れられぬ。(母親のラテをよこどりしたのだった)
まぁそれにしても、著者のようにマニアックにグッズを集めると…大変ですね。
写真を見るだけでも、タンブラーがごろごろと…部屋のあちこちに転がってます!という雰囲気がわかる。
オークションで高値で取引される、というのも聞いたことがあるが、こうなると東京ディズニーランド・ユニバーサルスタヂオ・ジャパンの期間限定グッズのようだ。
いな、今時はエコバックですら高値で取引されるぐらいだから何でもありか…。
まぁ、人が集めているコレクションを見るのは、冷やかし半分で面白いものである。
それにしてもこの人は凄いけど。
スタバ…確かに不味くは無い(というか、なかなかやるな、と思わせる)コーヒー館である。
ISBN:4094177213 文庫 小石原 はるか 小学館 2001/06 ¥690 1996年にアメリカで初めてスターバックスと出会い、その味に魅せられた著者が、各ドリンクメニューのレシピからオリジナルグッズにいたるまで、徹底的に調べ上げた「世界初のスタバファンブック」。レアものグッズを求めてネットオークションをさまよい、ファンにとっての聖地であるシアトルの第1号店を訪ね、さらにバリスタ(コーヒー抽…
こういう本がまかり通っちゃうところがスタバの勢力・威力・実力なんだろうと思う。
確かに、ここ数年でスタバはぐんぐん目に付いてきているから。
ただし、私がスタバを使い出したのはつい最近。
今年の初夏からである。
コーヒーには用が無い、というか、紅茶専門店ならどんどん開発して試していたんだけど、コーヒーをわざわざ飲みに入る、という必要性を感じなかったのだ。
今も似たようなもので、スタバを使うと言ってもコーヒーを飲むわけではない。
あそこでも紅茶とかチョコレートとかがメニューにあるんだもんね。
それが出来たから(有るのに気がついたから)使うようになったようなものだ。
ああ、でも。
コーヒーが嫌いなわけではない。
あの匂いとか、コーヒー館のイメージ(漂う芳香・ゆったりとした空気)などは大好きなのだ。
ただ、飲まない。
それだけのこと。
嘗ては飲んでいたんだけど、病気をしてから飲まなくなったねー。
口に含んだ時の刺激が強すぎるのが原因。
素敵なんだけど強い。
ちょっとしたことでおなかに来る(笑)のがわたしだから。
たとえそれが香りやイメージだけでも駄目。
繊細なおなかになってしまったことだ……(歎息)
でも、入院していて気がついた。
病院に入っている売店(コンビニだったが)にもスタバのサイレン・マークのコーヒーが…!
これがラテだから、柔らかくて美味しいのなんの。
刺激物は避けられてしまう消化器科。飲食OKになったときに口にしたスタバの味は忘れられぬ。(母親のラテをよこどりしたのだった)
まぁそれにしても、著者のようにマニアックにグッズを集めると…大変ですね。
写真を見るだけでも、タンブラーがごろごろと…部屋のあちこちに転がってます!という雰囲気がわかる。
オークションで高値で取引される、というのも聞いたことがあるが、こうなると東京ディズニーランド・ユニバーサルスタヂオ・ジャパンの期間限定グッズのようだ。
いな、今時はエコバックですら高値で取引されるぐらいだから何でもありか…。
まぁ、人が集めているコレクションを見るのは、冷やかし半分で面白いものである。
それにしてもこの人は凄いけど。
スタバ…確かに不味くは無い(というか、なかなかやるな、と思わせる)コーヒー館である。
ISBN:4094177213 文庫 小石原 はるか 小学館 2001/06 ¥690 1996年にアメリカで初めてスターバックスと出会い、その味に魅せられた著者が、各ドリンクメニューのレシピからオリジナルグッズにいたるまで、徹底的に調べ上げた「世界初のスタバファンブック」。レアものグッズを求めてネットオークションをさまよい、ファンにとっての聖地であるシアトルの第1号店を訪ね、さらにバリスタ(コーヒー抽…
コーヒータイムブック
2007年10月4日 読書 コメント (2)
以前は(仕事中は特に)よく飲んだコーヒー。
体調を悪くしてからはほとんど飲まなくなった。
もともと香りが好きで、味がすき、というのではなかったようだ。
雰囲気は素敵だけどね。
なんかアラビアン〜ってかんじで、ね?
異国情緒溢れてなかなかええ感じではないだろうか。
一日に60杯は飲みすぎだろう?ヴォルテールさん。それでも84歳まで生きたのは見事だけど、アメリカンだったのかな?
コーヒーの真っ赤な実を初めてみたのは、神戸で開催されたポートピア博覧会でのこと。
確かUCC館の入り口にコーヒーの樹が植えてあったと覚えている。
ちょっとしたカルチャーショック。
赤い実だとは聞いていたけど、百聞は一見にしかず、を地で行った。
コーヒーにココアを混ぜて…というのは知っていたが、紅茶も混ぜるとは知らなかったよ、鴛鴦茶。
15歳以下の美少年に給仕をやらせた"カフェーパウリスタ"。
海軍士官の格好をさせたと欠いてあるが…カフェーの女給さんってのはよく聞くけど、これまたなんというか……(笑)
今のメイドカフェに通じるものがある。
とまあ、コーヒーにまつわる色んなもの・事を写真満載で描く一冊。
とっても笑える楽しい本である。
飲まない私でもとっても楽しい。
…コーヒー館の雰囲気は好きだからね。ゆったりと寛げる、そんな感じがする。
紅茶だとティールームだともっと気取った感じでだらだらしているのは許されないという感じだけど、コーヒーだとだらだらしていても許されえそうな気がするのだ。
偏見ではない、決して。
ISBN:4899980744 単行本 藤原 ゆきえ 青山出版社 2006/12 ¥1,680
体調を悪くしてからはほとんど飲まなくなった。
もともと香りが好きで、味がすき、というのではなかったようだ。
雰囲気は素敵だけどね。
なんかアラビアン〜ってかんじで、ね?
異国情緒溢れてなかなかええ感じではないだろうか。
一日に60杯は飲みすぎだろう?ヴォルテールさん。それでも84歳まで生きたのは見事だけど、アメリカンだったのかな?
コーヒーの真っ赤な実を初めてみたのは、神戸で開催されたポートピア博覧会でのこと。
確かUCC館の入り口にコーヒーの樹が植えてあったと覚えている。
ちょっとしたカルチャーショック。
赤い実だとは聞いていたけど、百聞は一見にしかず、を地で行った。
コーヒーにココアを混ぜて…というのは知っていたが、紅茶も混ぜるとは知らなかったよ、鴛鴦茶。
15歳以下の美少年に給仕をやらせた"カフェーパウリスタ"。
海軍士官の格好をさせたと欠いてあるが…カフェーの女給さんってのはよく聞くけど、これまたなんというか……(笑)
今のメイドカフェに通じるものがある。
とまあ、コーヒーにまつわる色んなもの・事を写真満載で描く一冊。
とっても笑える楽しい本である。
飲まない私でもとっても楽しい。
…コーヒー館の雰囲気は好きだからね。ゆったりと寛げる、そんな感じがする。
紅茶だとティールームだともっと気取った感じでだらだらしているのは許されないという感じだけど、コーヒーだとだらだらしていても許されえそうな気がするのだ。
偏見ではない、決して。
ISBN:4899980744 単行本 藤原 ゆきえ 青山出版社 2006/12 ¥1,680
猫はどこ?―街歩き猫と出会う
2007年10月4日 読書「犬はどこ?」
がとっても良かったので、シリーズ本(?)猫は…も捜してみた。
絶版であるらしい…ので、古本屋で入手。
送料全部こみで1,300円弱ならまあまあか。
しかもハードカバー本なので、写真も大きいし、カラーも多い。
善哉。
犬は…?とはちょっと趣向が違って、やたらと悪役を押しつけられる猫、特に黒猫をおっかけてみたり、夏目漱石の「我輩猫」(というらしい…)を捜索してみたり。
なんか、面白いのだ。
明治時代の新聞にはよく猫の記事が載っていて、「ほんまか?」と思うようなことも多い。
新聞なのによくこんな話を…と。
著者も、
と述べている。
どれぐらい風呂敷が大きいかと言うと、
新聞で…こんなの書くかい?と思うけれど、著者が集めた新聞記事には似たり寄ったりの化け猫騒動や、猫の恩返し(貧困にあえぐ主人に毎日お金を運ぶ)などの記事が載っているのだ。
よほど記事が…事件が無かったのだろうか。
撮るこの動物園にはアンカラネコという絶滅危惧種(撮るこの純粋の猫らしい)の猫が飼育されている(隔離されている?)という。
写真もあるから本当だろうが……動物園に猫?
処変われば…かぁ。
不思議がってはいけないのかも。
ISBN:4331505456 単行本 林 丈二 廣済堂出版 1996/07 ¥2,050
がとっても良かったので、シリーズ本(?)猫は…も捜してみた。
絶版であるらしい…ので、古本屋で入手。
送料全部こみで1,300円弱ならまあまあか。
しかもハードカバー本なので、写真も大きいし、カラーも多い。
善哉。
犬は…?とはちょっと趣向が違って、やたらと悪役を押しつけられる猫、特に黒猫をおっかけてみたり、夏目漱石の「我輩猫」(というらしい…)を捜索してみたり。
なんか、面白いのだ。
明治時代の新聞にはよく猫の記事が載っていて、「ほんまか?」と思うようなことも多い。
新聞なのによくこんな話を…と。
著者も、
とにかく話が大きい。昔の新聞記事というものは遠慮がないのである。そしてどこまで本気で書いているのか、文明開化の世を疑うほどである。
と述べている。
どれぐらい風呂敷が大きいかと言うと、
明治11年3月12日「読売新聞」
信州松代字下中町の上野八右衛門の家へは、毎夜毎夜化物が出て、大入道となり、三つ目小僧となり、種々な形をあらわすという話を伝え聞いて…(中略)…やがて二時かとおぼしきころ、恐ろしい唸り声にて障子をばらばらばら、それというので打ってかかり組づごぐれつ上になり下になり、とうとう四足を縛りあげよく見ると、二貫目たらずの大猫にて、これを殺してからは何の事もなくなったと
新聞で…こんなの書くかい?と思うけれど、著者が集めた新聞記事には似たり寄ったりの化け猫騒動や、猫の恩返し(貧困にあえぐ主人に毎日お金を運ぶ)などの記事が載っているのだ。
よほど記事が…事件が無かったのだろうか。
撮るこの動物園にはアンカラネコという絶滅危惧種(撮るこの純粋の猫らしい)の猫が飼育されている(隔離されている?)という。
写真もあるから本当だろうが……動物園に猫?
処変われば…かぁ。
不思議がってはいけないのかも。
ISBN:4331505456 単行本 林 丈二 廣済堂出版 1996/07 ¥2,050
七緒VOl7 (七緒)
2007年10月3日 読書
雑誌でもこのクラスだとレビューが出るのだね。
京都と着物と甘いもの…篇とでもいおうか。
よく取り合げられる題材である。
着物はね、好き。
着ないけど、好き。
近所の古着屋(着物)屋さんの表に立っているマネキンがどんどんと衣裳を変えてゆくのを見るのも大好きだ。
洋服と違って、着れる幅が絶対広い!と思うんだよね。
洋服だと「もうこの柄は…この色は…」と思うものでも着物だと大丈夫。
私はそう思う。
日本人の漆黒の髪・象牙の肌には少々派手な色合いの着物でも似合うのだ。
大柄な花柄でぱっとした色だって似合うのだ。
これが茶髪や金髪だったら…軽すぎる。バランス悪すぎ。
だから、これこそが民族衣装なんだよな。
ああ〜着られたらいいのに。
おなかに障害がある私には無理。
面倒くさがりの私には(後始末や手入れなどが)無理。
だから、せいぜい目で楽しむ。
洋服に合わせられる小物を楽しむ、ぐらいしかないけど。
(でもって和風な洋服を探すしかないけど、「どこのお店で仕立て直しをしはったん?」とおばあちゃんに聞かれること多し)
小粋に着ている人を見ればやはり目を引く。
「いいなぁ〜格好いいなぁ〜」と感心する。
たとえそれが金髪の外国人女性であっても、格好いいものは格好いい。(先の話とは矛盾するようだが)
真夏に着物(いくら夏物とは言え暑いに決まっているがちっともそんな感じを抱かせない粋な人だった)の金髪女性…を見たときは彼女が見えなくなるまで見送ってしまったものだ。
甘いもの…は、やはり抹茶か?
私はフツーの抹茶とかグリーンティと茶団子は好きだが、それ以外の抹茶スイーツは苦手なのである。
アイスとか、パフェとか…妙に甘すぎるんだよ。
なんで、ああもいろいろ抹茶尽くしで商品を作るのかがわからん。
着物は着られない私。
でも、古着やさんとかはついつい覗いてしまう私であった。
最近、京都市内も其の手の店が増えたからなー目の毒やわ。
(でもリーズナブルな店はなかなか…私としては値段と物がつりあわないのが多いね。まだまだ。)
それと。
古いのかもしれない。
私だけがそうかんじるのかもしれない。
京都では着物を着ているとただになったり割引が効いたりする施設やタクシーとかがあるので、妙に和装が増えてきた。
それは良い。
だけどね…だけどね。
最低限、着物を着た時の歩き方、とか、マナーとか、長い年月を洗練されて生き残ってきた「着物姿を美しく見せる」ことを考えて欲しいと思う。
大またで闊歩するとか、足を曳きずるとか…見ていてはぁ〜と溜息が出る。
それだったら…そんなだらだら歩くんだったら……もう、着物をやめたら?洋服にしたら?と思うから。
美しく見せる。
これも女の意地と言うか、プライドだと思うんだけどなぁ。
(同様に、昔はヒールでどんなに足が痛くてもしゃがみこんだりはしなかった。女の意地とプライドにかけて颯爽と歩いたものだったが)
ISBN:4833470292 大型本 プレジデント社 2006/09/07 ¥1,400
京都と着物と甘いもの…篇とでもいおうか。
よく取り合げられる題材である。
着物はね、好き。
着ないけど、好き。
近所の古着屋(着物)屋さんの表に立っているマネキンがどんどんと衣裳を変えてゆくのを見るのも大好きだ。
洋服と違って、着れる幅が絶対広い!と思うんだよね。
洋服だと「もうこの柄は…この色は…」と思うものでも着物だと大丈夫。
私はそう思う。
日本人の漆黒の髪・象牙の肌には少々派手な色合いの着物でも似合うのだ。
大柄な花柄でぱっとした色だって似合うのだ。
これが茶髪や金髪だったら…軽すぎる。バランス悪すぎ。
だから、これこそが民族衣装なんだよな。
ああ〜着られたらいいのに。
おなかに障害がある私には無理。
面倒くさがりの私には(後始末や手入れなどが)無理。
だから、せいぜい目で楽しむ。
洋服に合わせられる小物を楽しむ、ぐらいしかないけど。
(でもって和風な洋服を探すしかないけど、「どこのお店で仕立て直しをしはったん?」とおばあちゃんに聞かれること多し)
小粋に着ている人を見ればやはり目を引く。
「いいなぁ〜格好いいなぁ〜」と感心する。
たとえそれが金髪の外国人女性であっても、格好いいものは格好いい。(先の話とは矛盾するようだが)
真夏に着物(いくら夏物とは言え暑いに決まっているがちっともそんな感じを抱かせない粋な人だった)の金髪女性…を見たときは彼女が見えなくなるまで見送ってしまったものだ。
甘いもの…は、やはり抹茶か?
私はフツーの抹茶とかグリーンティと茶団子は好きだが、それ以外の抹茶スイーツは苦手なのである。
アイスとか、パフェとか…妙に甘すぎるんだよ。
なんで、ああもいろいろ抹茶尽くしで商品を作るのかがわからん。
着物は着られない私。
でも、古着やさんとかはついつい覗いてしまう私であった。
最近、京都市内も其の手の店が増えたからなー目の毒やわ。
(でもリーズナブルな店はなかなか…私としては値段と物がつりあわないのが多いね。まだまだ。)
それと。
古いのかもしれない。
私だけがそうかんじるのかもしれない。
京都では着物を着ているとただになったり割引が効いたりする施設やタクシーとかがあるので、妙に和装が増えてきた。
それは良い。
だけどね…だけどね。
最低限、着物を着た時の歩き方、とか、マナーとか、長い年月を洗練されて生き残ってきた「着物姿を美しく見せる」ことを考えて欲しいと思う。
大またで闊歩するとか、足を曳きずるとか…見ていてはぁ〜と溜息が出る。
それだったら…そんなだらだら歩くんだったら……もう、着物をやめたら?洋服にしたら?と思うから。
美しく見せる。
これも女の意地と言うか、プライドだと思うんだけどなぁ。
(同様に、昔はヒールでどんなに足が痛くてもしゃがみこんだりはしなかった。女の意地とプライドにかけて颯爽と歩いたものだったが)
ISBN:4833470292 大型本 プレジデント社 2006/09/07 ¥1,400
ユリイカ 第39巻第6号―詩と批評 上橋菜穂子〜〈守り人〉がひらく世界 (39)
2007年10月3日 読書
これも友人から……嗚呼、ありがたい。
「守り人」シリーズや「獣の奏者」の作者である上橋奈穂子氏と荻原規子氏との対談や、番外編(賭事師)などが乗っている。
雑誌だが、ぎっちり詰った、バカには出来ない一冊である。
対談では懐かしい物語「アマゾン号とツバメ号」とか「木かげの家の小人たち」とか出てきて、と〜っても懐かしかった。
小学校の時に読んだ本だよね。
題名を言われるまで忘却の彼方だった……
なんとなくしか筋も覚えていないけれど、「好きだった」という感情はほんわりと浮き上がってくる。
今でも。
私、ファンタジーは苦手なはずだったんだけど、知らず知らずに其の手のジャンルをよんでいたんだろうか?
すっかりブームナな「守り人」。
ちなみに私はアニメはまだ見ていない。
ISBN:4791701623 ムック 青土社 2007/05 ¥1,300
「守り人」シリーズや「獣の奏者」の作者である上橋奈穂子氏と荻原規子氏との対談や、番外編(賭事師)などが乗っている。
雑誌だが、ぎっちり詰った、バカには出来ない一冊である。
対談では懐かしい物語「アマゾン号とツバメ号」とか「木かげの家の小人たち」とか出てきて、と〜っても懐かしかった。
小学校の時に読んだ本だよね。
題名を言われるまで忘却の彼方だった……
なんとなくしか筋も覚えていないけれど、「好きだった」という感情はほんわりと浮き上がってくる。
今でも。
私、ファンタジーは苦手なはずだったんだけど、知らず知らずに其の手のジャンルをよんでいたんだろうか?
すっかりブームナな「守り人」。
ちなみに私はアニメはまだ見ていない。
ISBN:4791701623 ムック 青土社 2007/05 ¥1,300
「針穴」と同じく、友人から借りました〜♪
雨の日本。
わざわざ雨の日に写真を……それだけでもすごい!と思ってしまう。
美しい日本。
こういうのを言うんだろう。
誰が作るわけでもなく(わざとらしくなく)
ただ有るがままの姿。
梅雨が、台風が、季節の変わり目が表情を与える、美しいくに。
春の梅。
桜。
濡れそぼった躑躅。
濁流に呑み込まれんかな。
河原に大蛇がうねる。
そんな豪雨の日。
自然は大きくて、怖い。
綺麗だけじゃ済まされない迫力。
生まれてくるもの、飲み込まれるもの。
そんな命がそこにはあるからだ。
雨もね〜屋根の下から見る分にはロマンティックなんだけどな〜(笑)
カメラをもって出るのは躊躇われる。
ISBN:4894443325 ペーパーバック 佐藤 秀明 ピエブックス 2004/05 ¥2,520
雨の日本。
わざわざ雨の日に写真を……それだけでもすごい!と思ってしまう。
美しい日本。
こういうのを言うんだろう。
誰が作るわけでもなく(わざとらしくなく)
ただ有るがままの姿。
梅雨が、台風が、季節の変わり目が表情を与える、美しいくに。
春の梅。
桜。
濡れそぼった躑躅。
濁流に呑み込まれんかな。
河原に大蛇がうねる。
そんな豪雨の日。
自然は大きくて、怖い。
綺麗だけじゃ済まされない迫力。
生まれてくるもの、飲み込まれるもの。
そんな命がそこにはあるからだ。
雨もね〜屋根の下から見る分にはロマンティックなんだけどな〜(笑)
カメラをもって出るのは躊躇われる。
ISBN:4894443325 ペーパーバック 佐藤 秀明 ピエブックス 2004/05 ¥2,520
針穴のパリ----田所美惠子写真集
2007年10月3日 読書
ガラスに映りこんだ灯。
水溜りに遷った建物。
最初は意味もなく外国産?とかおもったけど、写真を見て行くうちに「ああ、日本人の作品だ」と思った。
なぜか。
好みの対象が、撮る対象が「え?こんなところを!?」という驚愕が少なかったからだとおもう。
日本人の感性…ってやつ?
いや、否定しているのではなく、モノクロのピンホール写真でぼけぼけ〜とした写真もいいよね、と思った次第。
自分には出来そうも無いから余計に思うのかもしれない。
でも、パリってもっとトゲトゲしている、というかはっきりくっきりしている印象なのだ、わたしは。
綺麗な都市だと思うし、一日中うろついてみたいし、被写体には事欠かない街だとおもうけど、柔らかくは無かったなぁ。
まだ6月、そう、最高!と言われる六月のくせして、気温は30度を越して、異常に暑かったせいかもしれないけど…。
陰影がはっきりしすぎていたのかもしれないね。
冬のパリだとこんな感じ?
メグレ警部のパリはこんな感じかもしれない。
(なんとなくボ〜ッツと?)(笑)
ほんま、写真は面白い。
奥が深い。
雑貨屋さんの、ごちゃごちゃしたショウウインドウの写真がすき。
所詮私も日本人?(笑)
ISBN:4309268781 大型本 田所 美惠子 河出書房新社 2006/03/11 ¥1,890
水溜りに遷った建物。
最初は意味もなく外国産?とかおもったけど、写真を見て行くうちに「ああ、日本人の作品だ」と思った。
なぜか。
好みの対象が、撮る対象が「え?こんなところを!?」という驚愕が少なかったからだとおもう。
日本人の感性…ってやつ?
いや、否定しているのではなく、モノクロのピンホール写真でぼけぼけ〜とした写真もいいよね、と思った次第。
自分には出来そうも無いから余計に思うのかもしれない。
でも、パリってもっとトゲトゲしている、というかはっきりくっきりしている印象なのだ、わたしは。
綺麗な都市だと思うし、一日中うろついてみたいし、被写体には事欠かない街だとおもうけど、柔らかくは無かったなぁ。
まだ6月、そう、最高!と言われる六月のくせして、気温は30度を越して、異常に暑かったせいかもしれないけど…。
陰影がはっきりしすぎていたのかもしれないね。
冬のパリだとこんな感じ?
メグレ警部のパリはこんな感じかもしれない。
(なんとなくボ〜ッツと?)(笑)
ほんま、写真は面白い。
奥が深い。
雑貨屋さんの、ごちゃごちゃしたショウウインドウの写真がすき。
所詮私も日本人?(笑)
ISBN:4309268781 大型本 田所 美惠子 河出書房新社 2006/03/11 ¥1,890
逆境ナイン 4 (4)
2007年10月3日 読書うむむ〜最後は流石にホンモノで書いとこう。
画像が無いのが淋しいんだが。
4巻のお言葉
『 』
サカキバラ先生がでていっちゃうんだもんな…。
おまけにドカベン張りに敵になって帰ってきたり。
わけわからん女教師が足を引っ張っているとしか思えない行動をとったり。
男球…すごすぎ。
あの顔・表情、笑えそうで笑えない何かがある。
(でも髪の毛が生えたら潰れたパイナップルか柿かトマトのようでもあるが)
熱血不屈家のおやじさんがやたら出張ってきたり。
色々満載の巻であった。
いや……熱血過ぎて、読んでいても疲れる、というか笑いすぎて疲れるというか(笑)
作者は疲れないんだろうか?
いや〜面白かった!
ISBN:4198301840 コミック 島本 和彦 徳間書店 1998/08 ¥980
画像が無いのが淋しいんだが。
4巻のお言葉
『 』
サカキバラ先生がでていっちゃうんだもんな…。
おまけにドカベン張りに敵になって帰ってきたり。
わけわからん女教師が足を引っ張っているとしか思えない行動をとったり。
男球…すごすぎ。
あの顔・表情、笑えそうで笑えない何かがある。
(でも髪の毛が生えたら潰れたパイナップルか柿かトマトのようでもあるが)
熱血不屈家のおやじさんがやたら出張ってきたり。
色々満載の巻であった。
いや……熱血過ぎて、読んでいても疲れる、というか笑いすぎて疲れるというか(笑)
作者は疲れないんだろうか?
いや〜面白かった!
ISBN:4198301840 コミック 島本 和彦 徳間書店 1998/08 ¥980
3巻のお言葉。
『だめで、もともと』
あまり力にはならなかったようだが。
だめもと、といわれて?居直る、のと、?本気で諦める、のの二通りがあるんだな、うん。
甲子園を目指し、100点以上差のついた試合を9回裏でひっくり返せるのか?
たいがいの阪神ファンですら、そこまでは考えないぞ(笑)
という、いかにも漫画な(でも作品中では、非現実的すぎて漫画でもやらないと堂々と語っているところが……流石だ!)危機に陥った全力楽園。
でもここを乗り切らないと、どーにもならないぞー。
まぐれが10回続けば、人はそれをまぐれとは言わない。
それは、実力と呼ばれる。
うむぅ。
なんとなく納得させられるような……。
ちなみに借りた本と表紙が違うのは、画像が出たほうが楽しいからである。
それだけ。
本当はもっと高い本を(でもってごつくて分厚い)お借りしているのである。
ISBN:4091573339 コミック 島本 和彦 小学館 2005/05/19 ¥560
『だめで、もともと』
あまり力にはならなかったようだが。
だめもと、といわれて?居直る、のと、?本気で諦める、のの二通りがあるんだな、うん。
甲子園を目指し、100点以上差のついた試合を9回裏でひっくり返せるのか?
たいがいの阪神ファンですら、そこまでは考えないぞ(笑)
という、いかにも漫画な(でも作品中では、非現実的すぎて漫画でもやらないと堂々と語っているところが……流石だ!)危機に陥った全力楽園。
でもここを乗り切らないと、どーにもならないぞー。
まぐれが10回続けば、人はそれをまぐれとは言わない。
それは、実力と呼ばれる。
うむぅ。
なんとなく納得させられるような……。
ちなみに借りた本と表紙が違うのは、画像が出たほうが楽しいからである。
それだけ。
本当はもっと高い本を(でもってごつくて分厚い)お借りしているのである。
ISBN:4091573339 コミック 島本 和彦 小学館 2005/05/19 ¥560