著者の作品をどさっと買った…その最期の一冊。

現実にあった保険金殺人をいちいちあげて、「いかに無理があるか」「いかにすぐばれるか」を説明する。

すなわち。
死体の声を聞けば、すべて明白だ、と。

監察医制度は、GHQの置き土産。
占領下にあった日本で、焼け出され家を持たない人々がつぎつぎと死んでゆく(寒さとか赤痢・肺炎を始めとする病気とかで)。その理由を、「餓死」でかたずけられては、アメリカの威信に関わる…というわけだ。
「まぁ、アメリカさんったら、どんな占領統治してらっしゃるの〜?」
と寒い国辺りに言われたのでは腹が据えかねるどころの話ではないのだろうな。

で、ちゃんと解剖して原因を突き止めなさい、と言うわけで監察医制度は整えられた。
これはアメリカの置き土産としてはよいものであった。

でも、経費が掛かる。
東京・福岡・名古屋・京都・大阪・神戸・福岡で定められていたはずの制度が、京都と福岡は脱落した…
これがあると無しとでは、犯罪防止という意味では大きな違いがある。
死体をまず、視る、診る、ということで、事故か犯罪化を断ずる一番の機会をなくしているのだ。

それでもね。
ばれる。
事故を装った自殺。
事故を装った殺人。

だから、割の合わないことは辞めなさいと。
そう繰り返し著者は述べているのだが。

安易に大金(保険金)がはいると、二度目三度目をくり返す。
それが人間であるのだから、一番最初に見破ってやること。
それが大事なのだ。

何冊かの本の間には重複している話もあるが(仕方がないよね)、あえて解説を避けている部分もある。
それが犯罪に繋がる、犯罪を誘発するヒントになるからだ。
本を書くのも気を使う。
「まさか、そんな」
が多い、今の社会では。

ISBN:4043400071 文庫 上野 正彦 角川書店 2004/08 ¥500
当たり前かもしれないが、実際にあった事件を取り扱っているのでリアル、且凄惨。

著者が言いたいのは、どんな悪智恵を働かせても、どんなに工夫を凝らしても、必ず判る。
発見される。
ばれる。

ということだ。

結局、殺人はリスクが大きすぎる。

殺人とは、ゴキブリクラスが殺せる上限の私には、到底想像できない心情ではある。(同じ理由で自殺も無理やな)

水をほしがるのも、子孫を残そうとするのも、すべては細胞の命令。
そも、生殖細胞は普通細胞の半分の数(23個)しかなく、とっても不安定で不安なのだそうだ。
そこで、一人前(46個)になろうとして、細胞は命令を送る。
その結果が人間の生殖である。

一人前(46個)になる = 新しい命(赤ちゃん)が誕生する  という理屈だ。

…となると、「人間は細胞に操られている!?」という、なんだかSF小説みたいな展開になるわけだね。(このフレーズはどこかで聞いたな)

操られないように…しっかりと理性をもって自覚をもって自己を律して生きねばならぬ、人間は。
結局はそこに行き着くらしい。


ISBN:4043400055 文庫 上野 正彦 角川書店 2001/04 ¥400
死体を見れば見えてくる。
自殺・事故、そして殺人……

だけではなく。
死体を見れば、生きているときのこともみえてくる。

自殺か他殺か。

そして生死に耐えないほど醜く変化する自殺死体。
ガスで膨らみ、糞尿を垂れ流し、獣に食いちぎられ、ばらばらになる。
タダでさえ苦しんで死ぬしかない。
美しい、楽な死なんてない。

滅多刺し、ばらばらの死体。
苛められっ子は、相手が瀕死の状態でも、"いつ反撃されるか"が怖い。
だから執拗に、たとえ相手が死んでいても攻撃を繰り返す。

死体は語る。
生きることがいかに、得がたいものか。

死ぬことがなんと醜く辛く苦しいものか。

生きるために監察医の著者が何度も社会に訴える。
これがこの著者の著作活動の動機であると。



ISBN:4569668666 文庫 上野 正彦 PHP研究所 2007/04/03 ¥540
監察医を長くととめた著者が、現場でであった死体…から、人間の弱点を告げる。

題名どおり「え?こんなことで死ぬの?」と少々驚くような事例が述べられている。

人間、生きている限りは死なないように気をつけないとねーと思う今日この頃である。

ISBN:4757302541 単行本 上野 正彦 インデックス・コミュニケーションズ 2004/09/07 ¥1,365
感情案内、というよりも、観光案内かも。

祇園甲部の次は上七軒。
お茶屋遊びに役者遊び。

羨ましい…十津川警部。
捜査のためとは言え。

京都で生まれても京都で育っても京都で生活していても、そうはいかない。
できやしない。
一般人にはな。
まさしく、作中で語られているように。

京都で遊びを覚えようなんて粋な人は、同時に金のある人は、まぁまず今時居るわけがない。
京都であっても。

だからこそ、現金払いは駄目、となる。
あとで支払うのが礼儀。
それまでは信用貸し、となる。
だから通りすがりの"一見さん"は遊べない、これ当然のこと。
それができないというなら、してもらわないでいい。
そういうこと。

だから、遊びの最初は"常連さんの紹介で"となる。
何かあったら、その常連さんが全責任を負うのだから、滅多な人は紹介できない。
これも当然のこと。
そう考えればちっとも難しいことではないと思うのだが。

数年前からは普通ほパック旅行のように、お座敷遊びをしましょう、とか、お座敷遊びはこういうものです、一日体験でどうぞ、なんてのもあるけれど。
そういうものには一見さんであろうとも、それこそ料金さえ払えば(しかもリーズナブル!)大きな顔で参加できるけど。

だからこそ。
年に数回の"をどり"に行って、お茶屋遊びっぽいものを疑似体験するのが楽しみ…つうかそれしか仕方がない、というか。
そうなるんだけどな。

女だってお茶屋遊びはしてみたいもの。
だから、うらやまし〜(笑)


ISBN:4122049482 文庫 西村 京太郎 中央公論新社 2007/12 ¥520
日本の文化の頂点にある京都に一年間いって、経営者としての人間性を磨いて来い。
へんな命令を受けた若者が、1千万をボストンバッグに入れてやってきた。

2LDKで月20万円の家賃(マンション)に住み込んで…って高すぎやしないかい?
どんな高級マンションや。
祇園に近いか知らんけど…。

"をどり"のチケットを売りさばく芸妓やおかあさんは大変だ。
一枚5千円(お茶菓子付きだとそれぐらい)として、100枚を捌くとなるとね…
以前、うちの会社が担当(笑)していたのは上七軒(北野天満宮のご近所の花街)のチケットだったが、1回で2〜30枚ぐらいだったかなぁ?
そのころになると、ぽんと現金書留で送られてきて、振込先が書いてある。
否応なし(笑)
お陰さまで社内福利厚生の一環として楽しませてもらったものだったが…それもなくなって久しい。淋しい。


ISBN:4122049474 文庫 西村 京太郎 中央公論新社 2007/12 ¥580
この人の本は…多分初見であると思う。
娘さんの随筆は読んだ事がある(と思う)が。

「○○の▲▲」
という本がでて久しい。
というか、多いね(笑)
思考法とか考え方のハウツー本が。(本来は学生時代に身につけたものだと思うのだが)

意識変革?
なにかについて、どう思うか。
どう考えるか。
生きるということは、すべてがそれに関わってくる。
否、幸も不幸もかかってくる、ということかな。

しょっぱなの、東条英機論などを読むと、う〜ん、そうかも、なんて思わされることも事実。
実際にその時代を生きて体感している人の言うことには耳を傾ける価値もあろう。
妄信は何事についても禁忌であるが。


追伸。
温故知新の意味を今再び考える。知る。
最後の最後に狩野直喜先生の名前が出てきたのにはちょっとびっくり。
いろいろ考えることができた、軽くて濃い一冊だった。


ISBN:4106102374 新書 阿川 弘之 新潮社 2007/11 ¥714
メモ代わりに……(正月早々)(笑)

◆日本人・韓国人・中国人
 日本人と中国人で話が合うのは、韓国人についてだけだ。
 日本人と韓国人で  〃   、中国人についてだけだ。
 中国人と韓国人で  〃   、日本人についてだけだ。

 日本の自称愛国者は、韓国と中国が嫌いだ。
 韓国の  〃   、日本と中国が嫌いだ。
 中国の  〃   、日本のことが嫌いで、韓国という国の存在は知らない。

⇒長白山(白頭山)問題。
中華思想と小中華思想の戦い。

◆日本製品不買運動
 アメリカ人「日本製品不買運動をしましょう。国産品を買おう」
 アメリカ人「なんだ、まさかお前は倹約にめざめたのか?」

 韓国人「日本製品不買運動をしましょう。国産品を買おう」
 韓国人「なんだ、お前は自殺志願者か?」

 中国人「日本製品不買運動をしましょう。国産品を買おう」
 中国人「なんだ、お前は破産したのか?」

高札・風刺・流行歌……に加えてジョークも社会をよく反映している、ということ。

通常"中国の笑い話"というと、艶っぽい話が多い。
そしてそれはジョークではない。
ジョークのようにどっと沸く、軽々しい笑いを誘発するものは中国においては蔑まれているのだ。
ジョークには士大夫(大臣・官僚・知識人などのエリート)は関わらない。
庶民の本音が現れるからこそ、面白い。

そしてだからこそ、どれぐらい上質のジョークが作れるか、というのもその社会の余裕(左右に振れる幅)を示しているように、私などは思うのである。
著者は台湾出身だ…からではないだろうが、なかなかに辛らつな内容である。

法律はルール、世の中の決まりを節度をもって守るのは士大夫(インテリ)だけ。
民衆にはその義務も義理もない、とういうのが中国の歴史である。
だから、只今現在になっても、国際法だとか、マナーだとか、常識だとか、スポーツマンシップだとか。
そういうものを守る気も必要性も義理も何もない。
中国人民はそう考えているから、現状がある。
それが証拠に、交通法規すら守られていないではないか。

官僚は汚職をするのが当たり前。
警察は悪事を働くのが当たり前(やくざと区別がつかないらしい)
政治家は賄賂を貰うのが当たり前。
民衆は、収奪されるのが当たり前。

だからこそ。
一つでも上の階級に昇って、悪事の限りを働いて至福を肥やすのが当たり前。
要領がいいのが勝ち。
そういうことなんだと。

シビアですな…話を差し引いて聞いておくにしても、実際にジョークとして歌い広がっているものからは察すると「ああ確かに」と思わざるを得ない。
日本で言うところの、高札。
戯れ歌。

直接にお上を批難すれば首が飛ぶから、戯れ歌に紛らせて為政者を揶揄し訴えた。
讒言ならほうっておけば75日で消えるだろう。
だが、それが真実なら社会にどっと広がってゆく。
ある農夫がタネを買ってきて畑にまいた。だが芽が出てくるのは雑草ばかり。なぜならそれはニセモノのタネだったから。
老農夫は傷心のあまり農薬を買って服毒自殺した。だが死ぬことはできなかった。なぜならそれはニセモノの農薬だったから。
老農夫が一命をとりとめたことを喜んだ家族は、酒を買ってきて祝杯を挙げた。すると一家全員が死んでしまった。なぜならそれはニセモノの酒だったから。

中国の農民の生活は、このジョークのとおりならば、夢も希望もない。
生きている甲斐もないというものだが。


ISBN:4198624607 新書 黄 文雄 徳間書店 2007/12 ¥1,000 

養老訓

2007年12月30日 読書
大流行した某書は結局読まず終いだった私なのに、なんの因果かこういう本を衝動買いしてしまった。

最近は、「いかに年をとるか」「(ラストスパートを)いかに生きるか」「(正真正銘の最期の最期を)いかに死ぬか」という本が流行っているようだ。

すべては考え方次第である。
本を読んでたどり着く結末は、結局そういうことだと思うが。

今渦中の社会保険庁と年金の話とか。
定年離婚の危機にさらされ続ける夫婦間の問題とか。

昔はなかったことがどんどん表に出てきているのは何故か。
いや。
昔もあったのか。
でもそれはきちんと各人で処理できていたことだったのかもしれない。

感化的に生きていたから。
すべてを、口にし明文化し説明しなくても大丈夫だった。
分かり合えていた。
それができなくなったから。

PL法のあたりじゃないかな?(と私は思う)
何もかも書かないと、書いていないことを突っ込まれて責任を問われるってのが社会にはびこり始めたのは。
以前は「そんなこと常識だし」「お互い様だし」と分かり合えていたものが、判らない。
無茶苦茶になってきた。
だから憲法の問題とか、自衛隊とかPKOとか教科書とか中国とかアジアとか、いろいろ出てくるようだ。

概念的になってきた。
概念どころか…!
一挙手一投足。
すべて書かなきゃ追いかけなきゃその通りじゃなきゃ許さない。
許されない。

なんでかなぁ。
ある程度のことを見れば、知れば、判ることだと思うんだけど。

感覚的、そして抽象的な思考ができないのかなぁ。
それ以前に、基本がないから応用力も育たないのか。
そうなのか。

貧しい社会である。

それにしても。
この人の本は初読だけど……結構べらんめい口調のじーさんだなぁと驚きつつ笑った笑った。

ISBN:4104160032 単行本 養老 孟司 新潮社 2007/11 ¥1,260
悪魔と死神の壮絶な戦い…死神がマニアックでなんかいやです。
なにって顔がキモチワルイ…(笑)

とりあえず、ジェイソンみたいな死神は嫌だなぁ。(「デスノート」のキラの朋友"リューク"のほうがまともでましかも)

切り裂きジャックはいろんな小説や漫画などに利用される使い易い題材であるが、殺されたほうはたまったもんじゃないでしょうな。
チェインソーは掟破りだけどさ。
女性による、娼婦に対する復讐、という説はよく聞く。女性のほうが残酷なことをしでかす可能性が高いと思われているのだろう。
医者が容疑者としては高いポイントを得ているのも今更のはなしである。

そしてこのおねえ言葉の死神(最近の流行だからってやめて欲しいものだが)ぎりぎり助かってんの。
いっそすっきり切れて欲しかったのに。

そしてまた。
熊を片手で担ぐ執事に違和感をいだかんのか?ミッドフォ−ド侯爵夫人(閣下?)よ。
いくら貴女が超人的でも……絵的にへんやろ?それ。

まぁ…全体的に絵的には変なことが多い漫画ではあるが。
(流石に関西人でも、どこをどうつっこんでいいのやら判らんようになるわ)

ISBN:4757521928 コミック 枢 やな スクウェア・エニックス 2007/12/18 ¥590
何かのテレビに著者が出ていたのをちらりとみたのがきっかけで。この本を読んでみようか、という気になったのだ。

「おひとりさま」というのは、シングルの女性のこと。
それは離婚でも死別でも未婚でも同じ。
年をとって(とらなくても)シングルでいる女性のこと。

何が不安かといえば、
?老後、要介護状態になったときのこと
?死後の後始末
大きく分ければこういうことか。
それまでの、一人で生きるということの状態、中身を軽い口調でさらけ出し、なあんだ、そんな簡単なことなのか、と再確認させてくれる。

シングルだろうと大家族だろうと、死ぬときは皆、ひとりなんである。
その、単純なことに。

だから、私は家族があるから(シングルじゃないから)関係ない、とは思わないほうが良いだろう。
誰でも死ぬときは一人…

で、現状でシングルである人は?
その意味は?
繋いでおくべき人間関係は?
そんなしゃちほこばった言い方ではない。
けれど、心構えとか、そういうことを語られると、そういえば、そうなんだよね、と納得する。

年老いて介護する側だけではなく、介護される側のこころ構えだとか。
シングルであることの楽しみや利用、どう生きてゆくか。
それらはみな、「自分の考え方」で好しも悪しも簡単に変わるのだと。

これから年を取る人にも、そこそこ(自分で自覚するほどに)年を取った人にも、どうかな?こうかんがえてみたら?と問いかける優しい本である。
それに、まだ先の在る人なら(笑)老後のいろいろ費用(この本に書かれた内容で)に備える時間もチャンスもあるというものだ。
今から準備しておこう(笑)
逆に、必ずしも年をとってから読む、という本ではない、と思う。

この本のすべてを説明することはできないが、とりあえずはその心得を。
介護される側の心得10カ条
?自分のココロとカラダの感覚に忠実かつ敏感になる
?自分にできることと、できないことの境界をわきまえる
?不必要ながまんや遠慮はしない
?なにがキモチよくて、なにがキモチ悪いかをはっきりとことばで伝える
?相手が受け入れやすい言い方を選ぶ
?喜びを表現し、相手をほめる
?なれなれしいことばづかいや、子供扱いを拒否する
?介護してくれる相手に、過剰な期待や依存をしない
?報酬は正規の料金で決済し、チップやモノをあげない
?ユーモアと感謝を忘れない

介護となると家族にも見せたくないものを見てもらうことになり、家族にも触れられたくない部分を触られることになる。
その接近度、密着度が強いからこそ、ほかの部分を離すべきであると。
介護に関しては、家事を続け人の世話をし続けてきた女性は特に、介護者に対して"申し訳ない"という遠慮の気持ちが大きい。
何をしてもらってもありがたい、というのは、その裏返しに自分がしなくてはいけないのに、という脅迫観念をもっているからだそうだ。
いままでは、自分が誰かに奉仕してきたので、奉仕してもらった立場ではないからというおかしな理由だけで。
男性に関してはその正反対。
面倒を見てもらっている寝たきりのじーさんが、ばーちゃんを杖で打ち罵り「誰の年金で食わせてもらってるとおもっているんだ!」なんて大時代的な暴言を吐いたりするらしい。(信じられん……)
今の若者、と括らなくても、私であっても「しょーがないやん」とある程度は居直れるが、それでも確かに入院したときなどは、なるべく自分でやってしまう、看護師さんの手助けは借りない、という心持なのだ。
迷惑を掛けたくない、とも思うんだけど、これってちょっと考えたほうがいいのかもしれないなぁと感じた次第。
そしてまた、おひとりさまの「死に方」をまとめたものを以下に。
その1.死んだら時間をおかずに発見されるように、密でマメなコンタクトをとる人間関係をつくっておくこと
その2.遺したら残されたひとが困るようなものは早めに処分しておくこと
その3.遺体・遺骨の処理については、残されたひとが困らない程度に、希望を伝えておくこと
その4.葬式とお墓についても、残されたひとが困らない程度に、自分の希望を伝えておくこと。「おまかせします」といわれても困るが、逆にあまりにオリジナルだったりふつうでなかったりして、それを実行するひとが困惑するような希望は遺さないこと。あくまで他人がやってくれることと知るべし
その5.以上の始末が最後までとり行える程度の費用は、謝礼とともに用意しておくこと。ひとが動く費用はタダとは考えないこと。

ここまできちんとできれば、おひとりさまで生きてゆくのに怖いものはない。

ISBN:4879546801 単行本 上野 千鶴子 法研 2007/07 ¥1,470 
基礎の教本がもう一冊必要なのは、母親が使うためである。
こっちはカラー絵でとっても見やすいのだが、母が「こっちがいい」といったので仕方がない。

まあ私のほうが目がいいし…(関係ないか?)

母曰く、あれこれ自己流にやっていたのもあるので、確認しながら編んでみる、と。
編み物を始めとする手芸は、なれてくると自己流でやりやすいようにやるからなぁ。
出来上がりがきちんとしてればいいんだ、要は。

ISBN:4529029271 単行本(ソフトカバー) 日本ヴォーグ社 1997/10 ¥1,030
最近、続き本の真ん中をすっ飛ばすのが得意になってきた。

お腹に続き、顔までむにゅむにゅになってしまったはっちゃん。

見た目はスレンダーに見えるのに、実はそうではない。
猫って奥深い動物だなぁ(笑)



ISBN:4878923377 単行本 八二 一 青心社 2007/04 ¥1,050
猫なのに……

まんまるい目で真正面からじっと凝視するはっちゃん。
飼い主様ならではの表情を写真だからこそリアルに、ブログだからこそ日々の変化を、こうして観ることが出来る喜び。

この本の、ほかの猫本との違いは飼い主様のそういうご苦労(笑)に拠るところが大きいと思う。

ISBN:487892344X 単行本 八二 一 青心社 2007/11 ¥1,050
うわっ、やはり買ってしまったよ。
こういうの、夢中になるとストップきかへん私の性格……。

飼えへんから余計に愛しいわ、はっちゃん。
このコ、目の表情が最高にええんよね〜。

ちなみに続刊あり(笑)

ISBN:4878923296 単行本 八二 一 青心社 2006/12 ¥1,050
面白いと思うのだが。

天の官として人事を扱う吏部、
人民の住む地上の民政とかかわる地官の戸部、
春は万物の生育する時、つまり人間の教育の時で、したがって春官は礼部、
暑い熱気の充満する夏は、戦いを連想させるから夏官で兵部、
万物凋落の秋は、生命の終末といってよいから処刑の刑部、
冬は寒さの厳しい中原では、家で手仕事しかできぬから工作の工部といった具合である。(「皇帝政治と中国」より)


受験用の丸暗記、と思うから、歴史はおもしろくないのだ。

「皇帝政治と中国」本日読了。
北宋時代を舞台にした武侠物語…という珍しい分野の漫画だが、次の巻で最終回を迎えるらしい。

愛しい女性・月華の実の父親が皇帝に叛逆を企てるものだと知った南侠・展昭はどうするのか?(それにしても表紙のパパはしっかり悪役面だよねぇ)

そして北侠の本当の狙いは何か?

展昭が既に敵の元に走ったかもしれない、という不安にさいなまれる皇帝に、
「皇帝の権力を振りかざし忠臣だった展昭さまを蔑にしたのですから自業自得ですわ」
なんて正面切ってのたまう曹妃もすごいが、
「まったくそのとおりだ…」
なんて認める天子もすごい(笑)

埒外に置かれたと思い込んですねまくる白毛鼠・玉堂もすっかり朝廷側の人間になったようだし、月華の双子の兄も細かいことは拘らなくなってきた。
大事のまえの小事とでもいうか。

こういう物事がどんどん片付き始めると結末が近くなる。
確かにそれは、物語の常道である。
最後がハッピーエンド、というのも(多分)

それにしても。
これは北宋。首都は開封。
12世紀には金国が攻めてきてそれがモンゴルに取って代わられて、南宋となってちょっとだけ存続するという、武はからっきしの軟弱王朝。
それが宋という国家なんだけど。
軟弱ゆえに文化がものすご〜く発達した。
きんきんきらきら…。

本来は夕刻ともなれば坊城で閉ざされた城下町が、門を開けっ放しにし、ゆえに不夜城と呼ばれ、現代並みに24時間営業の店の明かり、そぞろ歩きする人々、夜の遊び…などが生まれた時代でもある。
退廃文化、と言えるかもしれないけれど、そんな宋時代が私は好きだ。

南宋の首府は杭州。
「白蛇伝」の舞台でも出てきた西湖で有名な風光明媚な観光地であるが……友人の情報によると最近偽エッフェル塔が出きたとか。
あの町を…ディ○ニーリ○ートみたいにするのは是非やめて欲しいものである。
イメージが……


ISBN:4253193900 コミック 滝口 琳々 秋田書店 2007/12/14 ¥410

DEATH NOTE (12)

2007年12月23日 読書
男の理性。
女の感性。

如何ともしがたし。

そう判っている(つもり)なら、いきなり気が変わる、ってことも計算に入れておくべきだった。

どうせ捨て駒、と断じて歴史上どれだけの失敗を繰り返してきた男達がいたことか。

重要人物というか、メインに近いキャラクターをあっさりと抹殺するのもこの漫画の特徴。
そうすることで危機感を煽っているのかもしれない。
臨場感は遠のいてゆくが。
だからこそ、つぎつぎと登場人物を作り出せるという利点もある。
ただ、抹殺の仕方を考えるのは大変じゃないかな、と素人は考えるのであった。

キラ+アルファよ。
神を目指し名乗っていただけに、一歩、一段落っこちるだけで随分と応えますな〜(笑)
特に検事さん。
あんまりななさりよう……

そういえば、東大とか京大とか、思わせる発言舞台設定が多かったのもこの漫画の特徴で、やたら"京都"もでてきた。
東京、というのは首都で舞台だから仕方がないとして。
出身地(ミサ)とか職場?(検事)とかで…むむむ〜ぅ。
危ない人が多いとでも?

まああるべくしてあったエンドであるが、「天国も地獄も人間の中にあるだけで、死んだら何もない。無しかないのだ。」とは。
そりゃそうだろうけど、なにかあっと驚くものを用意して欲しかった気もする。
楽しみにしていたのに〜。

ところで、ラストにでてきた人たち。
山を行く信者達は寒くないのだろうか?
新興宗教がああいう形で残るのは珍しくないし、後世必要と認められた部分だけが残されて立派な(=堂々とした、公然の)宗教になる事もあるだろう。
まあ何世紀か経てば。

ISBN:4088741315 コミック 小畑 健 集英社 2006/07/04 ¥410

DEATH NOTE (11)

2007年12月23日 読書
今現在の日本のメディアもいい加減日和見主義で腰抜けで鈍感でどーしよーもない、とはよく言われている話。

キラに傾くのは今のロシアでプーチン万歳とかナチスドイツでハイルヒトラーとか負けても負けても皇軍全線全勝なんて言っているのと同じではある。

力あるものに糾合していれば、身の安全は果される、だから。(気まぐれに抹殺されるようなドジヲ踏まぬようにすればいいだけだ)

クライマックス感満ち溢れる、敵か見方か断じがたいメロも久々に登場で、大集団がゴール(出口)に向かってひしめき合って走っている、という感じだね。

ISBN:4088740416 コミック 小畑 健 集英社 2006/05/02 ¥410

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