トライアル&エラー 
アントニィ・バークリー 著
鮎川 信夫 訳
創元社

「毒入りチョコレート事件」が面白かったと言ったら、ボースンさまがご親切に貸してくださった。
30年以上も前に刊行された貴重本である。

動脈瘤のために余命数か月、と医者に告知されたローレンス・トッドハンター氏は「どうせ死ぬなら」ととんでもないことを考えた。
この世に有害な人間を殺してからこの世におさらばしよう、と。

ヒトラー。
ムッソリーニ。
自国(英国)の政治家、などなどを検討し慎重に熟考の結果、男を次々破滅に追いやるだけではなく、その家族をも惨めな状況においやる女優を殺すことに決定。
ところが、"つかまろう"とするトッドハンター氏の思惑とは全く逆に、別の犯人は捕まるわ、自首して出たら頭がおかしいと相手にしてもらえないわ…

なんとか有罪(そして死刑)を勝ち取ろうと弁護士やらなんやら大金を投じて働きかける彼の結末はいかに?

意志とは違う方向へとどんどん進むストーリーが…なんとも。
いい味です。

チョコレート事件で謙虚ながら鋭い推理を見せたチタウィック氏の活躍は望めるか?(笑)

「なにがなんでも死刑になってやる!」
なんだそうです。

落ちもすごい…(笑)

港のネコ 

2008年5月14日 読書
みとまかつとし
新風舎
1,600円(抜)

白黒写真。
港に棲む、野良ネコの物語。

人間に媚びるかわいらしさはないが、生きてゆく雄々しさはある。
肝っ玉母さん。
雄猫の旅立ちを背中からぐいぐい押す。
甘えは許さない。

白黒写真は対象に正直だ。
目のきつい、きれいじゃない猫。

野生ゆえのたくましさともろさと。
命の大きさと小ささと、全部ひっくるめて見せられる。

参考 ⇒
http://www.amazon.co.jp/gp/reader/479747968X/ref=sib_dp_pt

湘南情死行

2008年5月14日 読書
例によって画像が〜〜!
見た目楽しくないんだよね、これだと。

西村京太郎の短編集。
そのなかの一つは既読なので、ちょっと損した気分である。

冤罪事件が多いのは、いまどきの社会現象を反映しているのだろう。
十津川警部が年をとったせいか、部下の若手刑事の活躍が目立つ。
警部だってまだ40代のはずだが…がんばれ!と思わず応援してしまう私であった。

お、今頃(5/17)出て来たわ。
画像。
スクウェア・エニックス

発売されたポスターとか?
雑誌のイラストとか?
そういう意味での描き下ろしイラスト集。
なので、私は見たことがないものばかりだ。

女の子大集合♪が一番よかったかな。
かわいいし。

参考 ⇒
http://www.amazon.co.jp/gp/product/images/4757513305/sr=8-2/qid=1210693754/ref=dp_image_0?ie=UTF8&;
レビュー、出ているのか出ていないのか。どっちでも取れる出方だし。

妹がかくして(笑)いたのを借りる。
くいうアニメーションの紹介本というか、切り取り本を見るのは久々だなぁと感慨深く眺める。

結構ぎっしり詰まっているので読む(見る)のに時間がかかる。

アニメと原作と、話が、設定が違ったのか…と今頃気づく。
死んでる人が生きていたり。
生きてる人が死んでいたり。
犯人が変わっていたり(推理ものでよく使う手だ)

人気あるよね。

参考 ⇒
http://www.amazon.co.jp/gp/product/images/4757513178/sr=1-1/qid=1210680734/ref=dp_image_0?ie=UTF8&;
ゴスペラーズというアカペラグループの歌声を、最近聞いたばかりだ。
友人が持ってきたDVDで。

その友人が貸してくれた本。

私は歌謡番組とカ芸能界に全く興味がないので、まったくわからない。
5人いるこのグループの誰が誰やら…わからない。
まだ。

でも、この本は笑えた。
対談集だからか。
行っている内容が、自分・自分していないのか?
いや、自分のこと、自分たちのことをしゃべっているんだけどね、自分がかくあるその原点、親とか学校とか友達とか。
ひいては生きる目的とかやりたいことがあるときの人間の情熱とか、そういうことを表に出しているからかもしれない。

対談集だから、読んでいるうちに過半数の区別はつけつつ読めるようになった。…ような気がする(笑)

とりあえず、パーマ(あるいはマンガ)の人。
リーダー。
ミヤサコさんに似た人。

5人のち3人がわけられたらなんとかなる。
ダメかな?

参考
 ⇒ http://www.amazon.co.jp/gp/product/images/4789717348/ref=dp_image_text_0?ie=UTF8&;
B型 自分の説明書
jamais jamais (じゃめじゃめ)著
文芸社 刊

う〜ん。
著者がB型なので、仕方がないか、と。

でも私自身の経験上から、全部のB型をこれで断じることはできないし、と。

結局は(この人の)言い訳か、と。

それに血液型による、というより環境とそこで育まれた性格によるものが大きいと思うし。
B型ではない私にも当てはまることは多かったし。

B型自己中説を強調しているとしか。(他のB型人、大迷惑?)

「何もしないでもどうにかできる、なる」
というのは、身体能力や運の強さを言っているのではなく、限りなく落ちてゆくことの言い訳だし。
路頭に迷ってそのへんの原っぱや山中に朽ち果てて白骨死体で見つかるのも「自分で(選んで)」「なんとかなった」結果のように聞こえるな。
そこまで「自分が」と言い張りたいのか。

対象として"いじる"のは、なるほどB型はうってつけで面白い。
最初のほうは面白く読めたからね。

でもだんだん言い訳じみて…と感じる私はなるほどA型さ(笑)
「先進国でA型が大多数を占めるのは日本ぐらいだ、珍しい!」
とかつて外国の方に言われたらしい(という噂の)A型さ。

先に進むのにA型は障害なんだろうか?
どのへんが?

多いがゆえに、省略されてしまうA型にこそ、救いの手を!
なんて思うが、いかが?

参考
http://www.amazon.co.jp/gp/reader/4286032027/ref=sib_rdr_ex?ie=UTF8&;;; )

四畳半神話大系

2008年5月8日 読書
森見 登美彦 著

友人に借りました。
読み始めています。

ちょっと(かなり)変わった文章をかく人。
内容ももちろん変わっている。
「走れメロス」を書いた人でもある。

学生と京都の大学からは離れられないのかなぁ?とちょっと思ったりもする。

四畳半といえば、かつては松本零二という漫画家が描く世界がその代表みたいな時代があった。
決して楽しく美しい世界でなかったことは確かだ(笑)

その四畳半で、大学生活をのたりのたりと送る主人公。
その主人公が、「黒髪の乙女とのキャンパスライフを邪魔したのはおまえだ!」とのたまう妖怪・小津。(こっちのキャラが際立っているのですぐに名前を覚えてしまった)
その師で仙人というには俗芥にまみれている樋口師匠。
舌鋒鮮やかな美女(でも怪しげなサークルに所属)明石さんなど、変な人ばかりが集まっている小説だ。

主人公である"私"がパラレルワールドを体験し、常に小津にひどい目にあいつつ懲りない。
読者にしてみればほとんど同じような体験をする主人公を何度も追いかけるわけだから、惰性で本読む、あるいは同じような記述のところはすっとばして読む、ということになる。
私もそうだった。

最後の話で決着をつけているが、感動する、目を開かれるという小説ではない。
不気味さだけが印象として残っている。
えぐい、というか。

出てくる場所が地元なので、地名の身近さだけが印象的かな。
決してほめるばかりではありません…

人間には誰でも、長所と短所というものがあるわけで。
その長所が必ずしも万民にとって良いところ、というわけではないわけで。

星野仙一・北京オリンピック日本代表監督の生きざまを冷静に観察しゆえに今彼がある。
その姿を描こうとする。

最初のアジア予選の裏幕は、そんなに詳細に描かれているわけではないけれど、ああなるほどそんなことが、と思う。
彼が阪神の監督を引き受けたとき、どのような戦略をめぐらしたか。
単に人気がある、という人物ではない。
その人気の後押しを、あるいはその人気をどうやって作り上げたか。
ただのほほんと野球をやっていたわけではない。
そんな単純な人間は存在しない。

そうなんだよなぁ、と。
大変なんだよなぁ、と。
そして、
凄いんだよなぁ、と。
思うわけです。
やっぱり。
佐木 隆三 著
青春出版社
730円(別)

これはまた、病院の売店で見つけた本なのだが…病院でこんなものも置くんだね。
人生を見つめ直せということだろうか?

著者は「復讐するは我にあり」を書いた人。私も去年、この本を(復刻本)を読んだばかりである。

何人もの人間を殺し続ける殺人者。
彼はどうしてそんなことをするようになったのか。

それとおなじ問いがこの本でも書かれている。

小林 薫
宅間 守
緒方 純子
林 真須美
岡崎 一明
林 郁夫
山田 みつ子
福田 和子
高橋 裕子

こう並べてみて、名前だけを見て誰がどういう犯罪を犯したか(すべて殺人犯であるから、そういう犯罪ではあるが)明確にわかるだろうか?

私はわからなかった。
ごく一部を除いては。

いっときは、新聞も週刊誌もすべてを占有した有名人。
その名前を聞いて事件や背景がわからない人はいなかったんじゃなかろうか?
でもそれもいっときのこと。

そういうものだから、世間は。
社会は。
人間は。

だからこの本も一人一人のいく末にはスポットライトを当てていない。
その犯罪を行うに当たった流れ。
生まれて、成長して、何を考えて生きてきたか。
その環境や状況を可能な限り読み解く。

著者は、対象者がどこの時点でその人が人間でなくなったかに視線を向けようとしている。
それを読み取るのは読者である。
早くはないが格別遅れもせずにきちんきちんと出てくるこのシリーズ。
作者の性格だろうな。
不思議なほど、昔から変わらない絵。

室町時代の陰陽師?
不思議な力を持つ人々が、争う。
守るもの、そして侵すもの。

悪夢の正体が判明するとともに、かつての敵が●▽となって登場する。(性格は変わらず)

でもって、年齢差、という最大の難関をクリアして、彼と彼女は男女の意識をし始める。
そう、これこそが元祖・少女漫画であろう(笑)
まさしく王道である。

おじゃるさまは狐っぽいと…いう噂だったけれど、殺生石になった誰かさんよりずっとましでよかったんじゃないかな。(あれは女だが)

ヘタリア

2008年5月4日 読書
幻冬舎コミックス 刊

妹が、「なんか売れているらしい」と入院の無聊を慰めに持ってきてくれた一冊だ。

国を擬人化している。
たとえば、表紙を見よ。

左から、「ドイツ氏」であり「イタリア氏」であり「日本氏」である。
そのイタリアが主人公(?)で、ど〜しよ〜もないその国民性(おもに第一次・第二次大戦時の)から「ヘタリア!」と呼ばれる…らしい。

ニューヨークで美術の勉強をしている日本人男性がネットにのっけた漫画が大ヒットしたのでコミックスになったらしいが、多いなぁ、そういうの。
出版社って本気で漫画家とか作家を育てないのな。
その辺ににぎやかに派手やかに咲いているのを摘んできて、お茶を濁して、飽きられて枯れたらポイッ!という感じがして仕方がないが私の誤解だろうか?

この漫画、その発想はとても面白い。
歴史の全般(雑学含む)についてよく知っていないとこれは書けない。
それはすごい!
     と、本当に思う。

思うが。

出版するなら描き直してほしかった。
同じようにWEBで爆発し出版された「となりのネネコさん」のように、直視に耐えがたい、と出版を遅らせても書き直す心意気が欲しかった。
本人はそんなつもりで描いたんじゃないかもしれない。
でも商品として値段がつくんだから。
それに、なによりも、このネタ!
この雑な(正直でごめん)絵では、勿体ないよ!!

時々かきたしたんだろうなぁ〜と思える絵はとても綺麗なんだから、なおさらだ。
(こういうところにも、出版社側の姿勢を疑うのである)

それぞれ国の擬人化なので、古い歴史のある国は、つまりそういう登場人物は、とんでもない年月を生きている。
英仏の仲の悪さは予想通りだが、けんかの最中に「また100年、暴れてやる!」などというセリフが何気に投げ捨てられるのが笑いを呼ぶ。(1338〜1453の百年戦争のこと)
ちなみにこの台詞を吐いたのは英国。

逆に細かい歴史+雑学を知っていた方が笑える。
絶対笑える。
この方面への作者の知識は本当にすごい。
つまり、なんにも知らないと笑えない要素が多いので、面白い派とそうでない派は真っ二つかもしれない。(マンガの枠外に説明文があるが…マンガを読んでから説明されてもなぁ)

PS,
後日、妹が「いらん」と言って呉れた。
う〜ん。かもね〜とは思ったが。
そして二巻は買わないと言っている。
う〜ん。どうしよう〜。
びわ湖環状線に死す
西村京太郎 著
光文社刊

すみません…

琵琶湖環状線って呼称、知りませんでした…

新快速が特別料金(特急券とかの)不要なのは当たり前だと思っていました…

この小説の中でわざわざ書いてあるのを読んで、????

これってあたりまえじゃなかったのか!と今頃気がついた次第です。
(だって民営の阪急とか阪神だと特急料金も不要だし)

琵琶湖のまわりで起こりう不可思議な事件の数々。

東京で身寄りのないものとして死んだはずの男の遺品を届けようと動く保養(慈善)施設の職員を脅す謎の男。

一見関係内容に見える、被害者たち。

たまたま…身元が分かったがために起こる殺人事件。
ひとつ条件が外れていればこんなことにはならなかったのだろうか?

最後の最後に、上手の手から水が漏れる…は西村京太郎の作品に多い展開だが、人間なんて所詮はそんなもの。
完全犯罪なんてないのかもしれない。

一番気の毒なのは、妻に裏切られ、放浪の果てに末期癌で死んでしまった男か?
それとも単なるダミーとして葬られた縁もゆかりもない女か?

これもひとつの人生か。
だとしたらどこで清算しているのか謎だ。
十津川警部「スーパー隠岐」殺人特急
西村京太郎 著
集英社文庫

文庫本だからというだけではなく、すぐ読めるので入院向きかも、この本は。

隠岐という特急は山陰線の一部を走る特急である。
出雲とか津和野とか。
著者によると、その全行程は鳥取の米子から新山口(昔は小郡と言ったので、どこのことかと私は思ったのだった)までの285.4キロしか走らない、日本で最短の特急らしい。

人生に行き詰まった老夫婦が自殺の前に思い出の土地を訪ねる…そのあまりに悲しい旅行。
そしてその途中山口県の秋芳洞で彼らは謎の三人組に襲われ、連れ去られた妻が数日後に津和野で遺体となって発見された。

そして同時に起こる老夫婦の失踪 ⇒ 数ヵ月後にとんでもないところで自殺、の事件の繰り返し。
十津川警部はそこに誰かの介在を感じて捜査に乗り出す…といはいえ、彼も宮仕えなので自分勝手には動けない。
それでも警視庁にしては理解のある上司に制限付きで捜査を許可されて山口を飛び回る。

嗚呼。
その昔、友人と行った萩・津和野の旅を思い出しながら読んでいた。
あのとき秋芳洞にエレベーターなんてあったっけ?
「きゃーきゃー」「こわい!」という感じだったっけ?

安い旅費で、あとは若さと体力で補うビンボー旅だったから、萩ではレンタサイクルで暴走し、津和野でここに出てくる蒸気機関車を見送った。

ああ、なにもかも懐かしー。

あれから訪れていないけど、かわったんかなー?
次回はもうちょっとリッチな旅を、ちょっとでいいからましな旅をしてみたいものである。
迷ったときは前にでろ!
星野 仙一 著
青志社 刊

おのれ…なんで仙ちゃんの著作がでないのじゃ〜。

入院前に本屋で見かけて、その時持ち合わせがなかったので注文したままだった〜のを妹が持ってきてくれた。

この方の本は…ハッキリ言って内容は同じことの繰り返しかもしれない。
でも勇気がもらえる。
元気が出る。
なによりファンだから、ぜんっぜん構わないのだ!

これぐらいはっきりした物言いができる家族(父)が欲しいわぁ。

信念は人の命(魂)の糧になる。
エネルギーになる。

ほんまに。

エマ(10)

2008年5月3日 読書
森 薫 著 エンタープレイン刊

ようやく最終巻、というかもう最終巻?
著者のあとがきを読むと、真面目に感想&希望のハガキに沿ってエピソードを書いていたらしいので、「あーじゃあ書けばよかったかぁ」と思った。
もちろん作者の希望(リスの話とか、歌手の話とか)も優先されたようだが、希望は叶ったかもしれない。ちょっと残念。

番外編最終巻は、そりゃあもう結婚式でしょう。
この表紙のお二人の。

それなりに時間を要したようです。
ラヴラヴです。
ハキム(インド人の彼)もやはり素敵です。

…というわけで、これ以上のネタばれは語らないが花♪

ああ、感動的なのは結婚式だけど、一番おもしろかったのは四コマ漫画かも?
石動あゆま 著 一迅社刊

竜の子、子育てほのぼのファンタジーである。
ほんま、ほのぼのする〜物語は単純だが、なんか惹かれる。

最初から登場人物の全部の情報を明かさず、物語の進展に従って徐々に明らかになってゆく、というのは普通の物語の進展である。
だが、主役の秘密(?)をここまでたくさん持たせる物語もすごい。
いや、秘密でも何でもないことを、基本設定としてきちんと読者に語らない物語も凄い。
6巻にもなって、家族関係がぽろりと出てきた始末。
なんじゃい、それは(今頃)

それで面白く読んでいる読者も凄い(笑)
設定とか人間関係とか、そういうものの外に魅力がある証拠か。
内視鏡での処置日だったが、下巻に手を出してしまった……
だって飲食できないし。
退屈だし。

まあそれぐらいに引き込まれる本であったということだ。


情報分析のスペシャリストにして、現職大統領に喧嘩を売っている上院議員の娘でもあるレイチェルである。
30代半ば…のはずだが、一緒に命を狙われている海洋学者と宇宙学者と、三人ですごいアクションのすえ、なんとかかんとか危機一髪で逃げまくっているのがすごい。

彼らの口をふさごうとする本人は、自分が正義だと思っているが、その?氏が登場するのが最後の最後。
(これだと部下がかわいそうだよぅ)

……

だまされたー!(笑)
うまいよーダン・ブラウン!

ってところでしょうか。

「大義のための小さな犠牲」とは、加害者が言うセリフだ。
自分が被害者で言うならまだわかるが、ミサイルで狙いをつけられて言われても、納得できるセリフではないよなぁ。

ある女性の心の揺れ動き方が、とっても微妙で良くわかる。
どっちにつくの?とは思ったし、でも最後は泣いて逃げてゆくのかなと思ったら、ものすごいメガトン級のしっぺ返しをしてしまった…さすがアメリカ女性だ。

ラストがハッピー♪なのは、作者が人間というものを最終的には信じている証拠ではないだろうか。
何かの形で希望を抱きたい、というメッセージではないかと思う。

ところで、読後の感想のひとつとしては、ハンマーシャークがあったかい海が好き♪という雑学は不要だった気がする…
うわっめずらし(笑)
レビューがでたし!

でも、改めて情報を下記に。

「デセプション・ポイント 上」 
ダン・ブラウン 著 越前敏弥 訳 角川書店 700円
2006年10月刊行

ダン・ブラウンというと、例の、「ダヴィンチ・コード」の作者である。
そんなことも忘れて「どっかで聞いたような〜」と本を手に取るとは私って本当にいい加減だ。

病院文庫にあったのだ。

内容は、
アメリカ合衆国の大統領選挙の年(おお奇遇!今年やんか!)、壮絶なる抗争を繰り広げる両陣営のダークな裏話…といえばそれで済むが、ではどういうダークな話なのか、ということになる。
新しく大統領になろうとする(本人は自分を合衆国大統領と故障して、すっかりその気)上院議員が可成り優勢なただ今現在。
現職の大統領が必殺の逆転劇を狙って繰り出してきたのは、北極圏に落っこちていた隕石の発見であった。
しかもただの隕石ではない。
いわゆる昆虫と呼ばれる生き物の化石を含んだ隕石なのだ。
すわっ!
地球外生物の発見か!?
発見したのは、このとき大統領選挙の抗争の中心となっていたNASAである。
上院議員は「金食い虫で役立たずのNASAは廃止、民間企業で宇宙開発を!」と主張し、大統領ほかの国家保安情報部局は「NASAが知りえるような国家レベルの秘密情報を民間で管理できない」 と突っぱねている。

このとき、NASAが地球外生命の痕跡をみつけたら?
選挙戦はどうなる?

大統領は慎重に行動した。
民間の学者と国家機関である情報分析の専門家(おまけに上院議員の娘!父娘の仲は最悪だが)にその調査と分析を任せ、第三者の保障を得ること。
そしてそれから世界に向かって大発表を、同時に、ライバルの上院議員に対しては王手を打つと。

だが、しかし。
その隕石の周囲にはきな臭い匂いがする。
物騒な男たち。
秘密(?)を知りかけたがゆえに容赦なく殺されてゆく学者たち。

大統領周辺のブレインの動きがリアルなんだかどうかはアメリカ人ではないので私にはわからないが、スリルは充分に味わえる。
誰が味方か敵なのか?
謎のX氏も存在し、盛り上げ方はさすがだなーとあっという間に上巻読破してしまった。病院で(笑)
CREA CAT 〜クレアキャット〜
春第一弾は、このとおり、いまやブログで名高い大阪の猫「はっちゃん」が表紙である。

この子は、雄猫だが、妙に可愛げがある。
目はぱっちりとして挙動が不審…否、かわいらしい。
中には誰かが入っているのではないかという噂もある。

なにしろ親御(飼い主)さんがプロの写真家である。
しかも大阪人だ。

写真をつなぎ合わせて吹き出しを入れての「はっちゃん日記」はとにかくむちゃくちゃ笑える。
猫好きの人には"かわいいの極地"で受け、それ以外の人には"大爆笑もの"で受ける。

いやぁ、ここまでやられると他の追従は許さないやろう。

はっちゃん日記 ⇒ http://hatchan-nikki.com/nikki/

そのはっちゃんが目立って集客をし、雑誌の中身は猫特集。
近畿の、猫カフェ特集もあり、これのおかげで妹もストレス発散ができるようになった。(野良ネコは、なかなか触らせてくれないからねぇ)

また、記事の中には猫と一緒に海外旅行、なんてガイドもあり、へえぇ〜と感心することが多い。

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