面白い!

日本でも珍しい(らしい)落語作家(しかも女性)の著者が、「落語に出てくるような生活を体験してみたい」と思いたって、実行に移した顛末記である。

その舞台を、昭和10年に置いた。
そもそも落語の舞台は、御白洲でおしおき…なんて現場が出てくる以外は、意外に近代なのだそうだ。
第一体験するには、髷だの結わなきゃなんないし…それは不可能。
くまつぁんはっつぁんの長屋が昭和10年かどうかは別にして、ぼんやりと落語世界を体現する、そんな時代の舞台は大阪、ミナミに近い空堀商店街……。

電気はあった。勿論。
ただし、電球に傘をつけたぐらいで明るさは10ワット、てなもん。
水道は、上水道は引かれていたが、まだまだ汲み置きの水と併用して使う。
ガスはへっつい(かまどで薪で煮炊き)からガスコンロへの端境期。
ガスコンロも、今様ではなく、マッチで火をつける鋳物コンロ。
阪急や高島屋などのデパートは、なんと(!)できていてレストランには洋食も珈琲もあったけど、まだまだハイカラ。
市電が縦横に走っていて、地下鉄は梅田ー心斎橋のみ。
おお…昭和10年て、私の親の生まれた頃だから、そんなに昔だとは思ってなかったのに……随分昔やんかーなどとショックをうけつつ読み進む。
そういえば、著者は公衆浴場、通称「おふろやさん」も体験したことがなかったのだそうだ。
そうなんか…私の時代、おふろやさん、が普通やったけどな。
あ、それってうちが単に田舎だったのか…?
よしんば、内風呂(うちぶろ:自宅の風呂のこと)が出来ても、おふろやさんのおっきな、"泳げる"お風呂(本当は遊泳禁止)、大きな水槽に金魚や鯉が泳ぐお風呂、大きなタイル画がド迫力で美しいお風呂、出てきたら"ヤクルト"乃至"フルーツ牛乳"を一気飲みする爽快なお風呂…の方が好きで、ちょくちょく連れて行ってもらったもんですが。

そんなわけで、かんてき(炭火で料理)と火鉢(薬缶でお湯を沸かす兼暖房用具など)で生活する。
勿論、着物で。
……洋服もあったけど、日本全国を見れば、絶対的に着物の時代だからと。
大正時代には洋装で闊歩したモボ・モガの時代もあったんだけどなぁ…、と個人的には思うけど。
確かに。
うちのおじーちゃんやおばーちゃんが働き盛りの所帯主な時代で、モボ・モガもないか…と思いなおす。(想像できない)

炭で火を起こすのにとっても苦労している著者とその周囲の人々。
私も小さい時は、実は、練炭炬燵や練炭のカイロだったよなーと古い記憶が蘇る。
片手鍋の、そこが網になったような奴…に練炭を入れて、ガスで火をおこして、ぼーぼー焼く。

おこたの方はどうしたか…はっきりと覚えてないけれど(多分似たようなものだったろうが)、冬の夜、おふとんに淹れたカイロの作り方は好く覚えている。

練炭に火がついたナーと思ったら、それを容器(不燃性の石綿(?)がマットのようになっていて、練炭を並べ、蓋にはしっかりと鍵をかけるようになっている)に入れる。
それを手ぬぐいでぐるぐる巻きにして、それを専用の袋(といっても母が縫ってくれた袋)にいれて、布団の中に。
朝まで充分温かい…カイロ、だね。
ただし、その発熱もすごいので、取り扱いを失敗するとやけどをする。
ぐるぐる巻いた手ぬぐいが解けてしまい、抱きつくようにしていて寝ていた私は、足の二箇所に大きなやけどを作ってしまった。
いまだにくっきりはっきり跡が残るやけどを…。
…っていうか、そんなこと、大騒ぎするほどのことはない、日常茶飯事だったな。
小学校低学年で、練炭に火をおこしておこたやカイロを作ってたしな…。

……というか。
ちょっと待て。
そういえば、数年前まで、おじーちゃん家は、お風呂が五右衛門風呂だったわな。
新聞紙から薪へと火を移し、お湯を沸かす…なんて、私もそういやしていたよ。
忘れていたけど。
五右衛門風呂は、火を起こすのが云々…よりも、浴槽に排水溝がないから(そもそもが"釜"、なんだから当たり前か)水を書き出して掃除をするほうが、と〜っても大変だった。
ちなみに、その全時代的なお風呂は、いまではソーラーシステムに大変身!
我が家の風呂よりもず〜っと進化してます(笑)

そんなこんな、使っていいもの(当時日本に存在したもの)と駄目なもの(日本にまだ入ってきていないものや世界にまだ生まれてきていないもの)に分けて、大奮闘する姿が面白い。
洋風スイーツは勿論厳禁!で、さすがに著者もそのあたり、答えた様子だが、一番大変だったのは、冷蔵庫が使えないってこと。
毎日買い物に行かねばならぬ。
腐るからね。

体験した1ヶ月は、4月から5月にかけてだけど、苺も豆腐もとっとっとやられてしまったのだそうだ。
皆スプリンター君(あしがはやい)だね。

おまけになまぐさい物(魚とか)を出しているだけで蠅が集まってくる…においで。
冷蔵庫ならそんなことはないのにと、そう言われて私もハッと思い出す。
そういえば、昔は蠅も多かったよな……。

いや。
冷蔵庫って偉大だわ。

冷蔵庫がなくて毎日買い物をしなければならないならば、新鮮素材を口に出来ると言い訳しても、終末の商店街の休みは答えるし、一人住まいなら鯛一匹は買えない(余るから)⇒食せない。ということになってとっても可哀想。

一応、仕事をもっている女性なので、「昭和10年・女の一人住まい」を設定しようとすると、当時一人住まいの女って…なかなかいないってさ。
で、その条件で当てはまるとしたら、おめかけさん、か、後家さん。
ってことで、著者は後家さんライフを選択。
そもそも忙しい人なので、仕事でばたばた走り回る。
それも、着慣れない着物で四苦八苦して。
全力投球で昭和10年代の、職業婦人の一人暮らし…は、その顛末を読んでいて、とっても面白かった。

何があって、何がなくて、どうなふうに工夫をしていたか。
まだまだ充分手の届く、昔話だからね。
…だがそれも、もしかしたら、世代差はあるかも。
宮崎さんのアニメ「おもひでぽろぽろ」のように、「そうそう!」と分かる世代と「なにそれ?」と分からない世代と。
『共感できる思い』も世代とか年齢とか、確かにある。
人の共通するものは、時と共に微妙に違っている。

そして最大の問題。

著者のような自由業にちかい職業…であるならば兎も角、今時の普通の会社員には到底無理。
ただでさえ残業でひーひー言っている身には、夢の夢。
…というか、そんな風になってしまっている現状が、現代日本社会こそが、異常なんじゃないかな、と思いなおしたのだった。

ISBN:458283115X 単行本 くまざわ あかね 平凡社 2002/07 ¥1,470
一体何がしたいのか!
さ〜っぱり分からないし、性格もころころ変るし、と思っていたロキの正体みたり!…の巻。
(ライナス証言より)

嗚呼、ロキって言えば、北欧神話にも出てきたよな…そういえば。

再び三度とっ捕まって処刑場に送られたルカとそのご一党さま。
神(女王)がかりとは言え、もはや人間とも思えない段階まで進んできた。
凶悪で獰猛な使役獣(ほとんど恐竜)まで操って、ルカはどこまでゆくのだろう…?

ライナスの第三の目も開いて、いよいよこの世の終末か、と思う今日この頃。
シリアスな展開に疲れた心には、相も変わらずのネストラさま+双子の存在が、とっても癒しになります。

ISBN:4253192629 コミック さちみ りほ 秋田書店 2006/03/16 ¥410
この話もよく続く…というか、ネタが尽きなくて結構だけどすごい。
北宋時代というのは私の大好きな時代でもあるので、こうなったらどこまでも付いて行くわ、の心境なんだけど、趣味と実益がここまで一致している方というのは羨ましい。

本当に好きなんだね〜包拯さま。(展昭といわないところがミソ)

時代考証の勉強と材料集めのため、よく中国へ行っているというのも、半分は趣味だろうか〜と思う。

その顛末を描いた、巻末の旅漫画〜取材記?〜も、新しい中国の魅力を紹介してくれるので、「いつか私も行って観たい」と思うようなアトラクション(?)施設が目白押し。

この日本パッシングのおり、元気に中国調査旅行を続けているなぁ〜と感心しつつ、ですけど。

ISBN:4253193870 コミック 滝口 琳々 秋田書店 2006/03/16 ¥410
トランプを買ったわけではない。
なのにこのレビュー!(笑)

本+トランプつきーなんで、高いらしい。
高いらしいのに、人気の漫画だから、もうあっちもこっちも売り切れていて見つけたのは幸運だったらしい。

家人が今日、市内の本屋を探し回って苦労の末にゲットしてきたのを横から借りて読む私である。

はぁ〜相変わらずの人気漫画なんだね。
分かるけど。
この面白さ。

話と人間関係がますます濃くなって、悪い奴らの見当もだいぶ付いてきて、さて、これからは腰を据えて闘わないと……自分の命が危うい、というところですか。
(いや最初っからず〜っと危ないか)

血の海って…ほんま、臭そうね〜。
鼻、曲がるよ。きっとね。

革製品は食べられるーってああ、昔むかしの戦争もの(映画・ドラマ)とかでそういう話もあったような…。
しかし、どんな場所でもお料理できて、いいなー錬金術って、と思った私は少しずれている?

ISBN:4757516193 コミック 荒川 弘 スクウェア・エニックス 2006/03 ¥800

台湾鉄路千公里

2006年3月20日 読書
「鉄道が大好き」なので、あっちこっちの鉄道であれこれの列車に乗りまくる…のが著者。
この人の名前はその筋ではかなり有名だから、「ああ」と頷く方も多いはず。

私も、結構好き。
なにがって、列車が。

真夏の、夜。
田舎の、単線で、鈍行で、真っ暗な中を進む列車の旅が忘れられない。
なにしろ田舎なので、車両には2〜3人しか乗ってなくて、気配もなくて、なんとなく薄暗くて、外は(しつこいけど田舎なので)家々もぽつんぽつんとあるだけで、その灯が、彼方に、まるで幻のように見えるだけなのです。
そして、余計な音が聞こえない。
車なんて走ってない。
人もいない。
自分以外の息吹を感じない。

……独特の雰囲気で、ちょっとどきどきします。

のんびり走るせいなのか、いつか蜻蛉が一匹入り込んでいて、車両の中をいったりきたりしてました。

クーラーが効いた、すごい速さで走る列車よりも、こういう旅がすきなんです。

銀河鉄道も、もしかしたら、こういう感じじゃないのかな…?
なんて。

ええと。
だもんで、長じても、18切符でうろうろするクチでした。
今は体力がなくなって駄目だけど、環境さえ整えば、またやりたい。

京都から高岡(富山)まで乗り換え乗換えで行った夏の旅も楽しかったなぁ。

文字通り、この本で著者が楽しむのは台湾の鉄道。
自強号は超特急。
その次が莒(←字がつぶれてるね…草冠に呂、という字です)光号。
この莒(同上)光号は乗ったおぼえが……。
高雄から台北まで。

どちらもグリーン車指定席のみの特急なんだって。
そうだったかな?
確かにクーラーも効いていたし、椅子には白いレースもあったような気はする。

しかしグリーン指定席?
最初は確かにその通りだったけど、台北が近くなった時は、そのへんの私鉄の通勤ラッシュの特急か、盆暮れの時の新幹線なみに
通路に人が立ち並んでいたけどな……。

グリーン指定席?
ふ〜ん?

個人的に興味があるのは阿里山の登山鉄道…いっぺん乗ってみたい。

ISBN:4041598028 文庫 宮脇 俊三 角川書店 1985/08 ¥504

大奥七不思議

2006年3月20日 読書
いや、絶対、おなか抱えて笑うと思うんで…思わず書き抜きです。
1.お犬
「お犬」というのは子供の雑用係の役名。
ナント大奥の残り物を食べるから、こう名づけたという。ヒデ〜!

ちなみに江戸庶民のペットNO1.は猫(しかし長じて猫又にならないようにと、子猫のときに尻尾を切ったそうだ!)
2.宇治の間
幽霊が出ると評判の「開かずの間」一説には五代将軍綱吉が夫人に殺害された部屋という。
名の由来は襖に描かれた宇治の茶摘みの図による。無用の間としてふだん何にも使われなかったが、火災で焼失すると、また、もとどおり同じ場所に同じ襖絵を描き再建されている。幕末まであった。

3.一代一箇所のトイレ
御台様のトイレは一代限り一箇所として造られる。
非常に深く掘り、一生の間汲み取らず、最期は埋めてしまう。
見られてマズイものは、みんなここに捨てられたという。

まずいもの…まずいものって…なんですか?!
4.男性の紛失
火事などの非常時に、救出の為に大奥へ飛び込んだ武士が時折行方不明となり、焼死体等一切発見されない。
最大の紛失は明暦大火の時の甲斐谷村城主一万八千石の秋元越中守。
一国の大名さえなくなってしまうブラックホール。

この辺りでもかなり引いてしまいますが…紛失するか?それって?
こわい世界ですねぇ……。
5.後ろ向きのかごかき
御台様や御年寄は大奥内でも乗物を使うが、そのとき貴人に尻を向けないように、先をかつぐ者は後向きになってにじり歩いた。大奥特有。

6.お清の中?
将軍のお手の付かない中?を大奥では「お清の中?」と呼び、お手の付いた中?を「汚い方」と呼んだ。これではなんだか将軍がバイキンのようである。

7.四人一室
将軍が大奥に泊るのは忌日以外の日で、月の内半分ぐらい。同衾時には非番の同僚と御坊主の二人が左右に御添寝をするしきたりになっている。
次の間には寝ずの番の御小姓衆が数名ひかえている。添寝の二人は翌朝、御年寄に昨夜の委細を報告しなければならない。


…まあ、異質・異様な世界ですわね。

他にもお中?というのは、自分の右手を大切な手であると、普段は袖の内に隠しておいて、では何をするかといえば…御台様のおトイレ使用時に、その右手で拭いて差し上げていたのだと…でもって、将軍は自分で拭いていたとかナントカ…。

いや〜大奥って、江戸って不思議世界だわ〜たった数百年前のことなのにね!

一日江戸人

2006年3月19日 読書
昨年だったか、早世した江戸時代研究家、元漫画家ーの著者が描いた本。
者漫画家だけあって、説明がとっても判り易い。
理解が難しいだろうなぁと思われるものはちゃっちゃと図式で解説する。

ほんに、惜しい。
こんな人が若死にとは。

〜小僧、と名のつく怪盗を列挙したり、図示したり。
ネズミ小僧は髪が薄かったようで…ふぅ〜ん。

髪はわざわざ二日前に結ったように魅せるのが江戸っ子の粋なんだと。
結ったばかりだとわざとらしくてもみっともないらしい。
江戸の男もおしゃれは大変だったんだね。
もともと武都ってことで、女性の人口が圧倒的に少なかったから、人間以外の生物のオス同様、江戸の男たちもとっても大変だった様子だ。

あと、滅多やたらに歯磨きをしまくっていたとか、月代は青い方が色気があるとか…。

女の子のナンパの仕方も流れは決まっていたようで、なんだ今と対して変らないんだな、なんて思うと共に、まあ同じ人間のやっていることなんだし、とも思ったりするのである。

また、家康が拓いた地であるから、全人口の1.25%だけがほんまもんの"江戸っ子"で、あとは他所からきたものばかりだったとか。
へぇぇ〜である。

ISBN:4101149178 文庫 杉浦 日向子 新潮社 2005/03 ¥460
アレクサンドル・デュマ(大デュマ)の最期に際して、息子であるアレクサンドル・デュマ(小デュマ)が問いかけて答えを得られなかった疑問。

黒い悪魔と恐れられ、同時に英雄とされた父を常に横に置きながら、大デュマは、何を目指していたのだろうか。

そう思うことの多い小説でした。

そして、端役には、ビクトル・ユゴーだの、シャルル・ノデュエだの、名前だけ(しかも自分の葬式!)でバルザックだの、出てくる。
豪勢なもんです。

ああ、そういえば。
「王妃マルゴ」もこの人だったのかーとちょっと吃驚。
三銃士の快活さ、冒険心とはまるで…正反対の、なんというか、おどろおどろしさが全編を梅雨時の灰色の雲のように覆っている話だったからね。
最も、私は本を読んだのではなく、仏蘭西映画を見ただけだけど。
忘れもしない、1997年に。
サッカーの「ワールドカップ・フランス大会」の年が1998年。
日本が初めて出場権利をもぎり取った大会のあった年の、その前年だ。
フランス大会と、仏蘭西映画ってことだけではなく、とてつもなく重くのしかかる、(一言で言えば"こわい")印象深い映画だったから、よく覚えている。
そうか。
これもデュマだったのか。

大成功・大失敗・大転落・そしてまたまた…。
なにしろ"超"だの"大"だのの形容詞がつかないことには彼の人生は語れない、そんな人となりだったんですねぇ〜。

さすが、私の大好きな「三銃士」の作者!

ぐいぐいと物語に引き込まれてゆく。
次を!
続きを!
と読者が要求する。

『そうでなければ、作家じゃない。』

はあぁ〜。
格好いいなぁ。
溜息ついちゃうよ。

佐藤氏の小説としては、派手さがない(少ない?)、堅実な小説だったように思えます。
…ってどんな作家だ?(笑)

では、そろそろ、小デュマの「椿姫」でも読んでみようかな…?

カフェ・オ・レ

2006年3月17日 読書
主人公のアレクサンドル・デュマを指して人が言う。

「アメリカ人だ」
=黒人ってこと、らしい。

だけど、と思いなおす。
「黒というより、褐色だ。そうせいぜいカフェ・オレか。」

カフェ・オ・レですか。
と、カフェ・オ・レを頭上の中空に思い出そうとした私。(随分長いこと飲んでないし、どっちかといえばアーモンド・オ・レの方が好きだし)
なんか、中途半端ですな。

「劇作家になる!」と一念発起してパリに来たのはいいけれど、相変わらず女遍歴の病が治らないアレクサンドル・デュマであった。

この人の感覚…だいたい作家って普通じゃない人が多いみたいだけれど、この人のは特別だねぇ。
天真爛漫というか。
天衣無縫というか。

人の気持ち、分かってます?
仮にも、作家がさ……。

息子が愛人の産んだ子だっていうのも、成る程、つまりこのことなんだね。

「ペンのナポレオンになる!」なんて密かに心に誓っているビクトル・ユーゴーくんもなかなか初々しくて宜しいが、当時のパリ(ナポレオンの最終(笑)失脚後20年ぐらいしてから)って、暢気だなぁと思わざるを得ない。
英国ではビクトリア時代の走り、で、"パックス・ブリタニカ"古きよき英国の時代だろうけど。
やっぱり世界的に安定していた時代なのかなァ。

東洋の島国・日本では"そりゃぁもう、おおさわぎさぁ"の時代だったんだが。

さぁて。
このあとなにがどーして、このカフェ・オレくんから、かの名作・『三銃士』がこの世に生まれるのか…とっても楽しみです。

褐色の文豪

2006年3月16日 読書
見た目もごつければ中身(文章量だけでなく)もごつい、佐藤氏の本。

褐色なのは、お父上が西インド生まれの混血で、ボーニィー(ナポレオン)の将軍だったから。
「黒い悪魔」と畏れられた…と言う話(小説)は以前に読んだ。

この本は、その息子、かの大文豪"アレクサンドル・デュマ"のお話だ。

そう!
お父上は武人だったんだねー。
だから「三銃士」とか勇ましい話を書いたのか。
息子も小説家になったから、区別して大デュマと呼ばれている。

その息子である小・デュマの代表作は「椿姫」
未読…だけど噂は(笑)聞いている。
あの父、なのに、この息子は……?
という作品らしい。

愛人の息子だっていうのが影響したと、したり顔で解説もされていたりするよね。

さて。
プロローグは、ナポレオンが(多分ワーテルローから)逃げているシーンで始まる。
酷い雨の中、4頭立ての馬車に泥水を跳ね上げ、ひたすら逃げるナポレオン。
彼の零落の時。
最後の時がすぐそこまで迫っている。

彼は「3時間睡眠」で有名な男だ。
細切れに、ちょびっとずつでもどんなところでも熟睡できて、目が覚めたら活力に溢れていた…というのが出だしなんだけど、そういえば、と、私も友人を思い出した。
もう20年来の友人。

このブログももしかしたら読んでくれているかも。(最近忙しいからどうかなー?)
彼女が学生のころ、まさしく、眠りを分割していたのだ。
ちょびっとずつでも眠って、それでちゃんと休養出来ているらしい……おそるべし。

友人が彼女につけたあだ名は「恐怖のローン娘」だった。

すると、ナポレオンは、「恐怖のローン男」ってことになるか……。

いかんいかん。
プロローグだけでここまで(しかも一人で)盛り上がってしまった。

ISBN:416324610X 単行本 佐藤 賢一 文藝春秋 2006/01 ¥2,100

妖怪とすむ家

2006年3月16日 読書
うちにも、実は鳴家がいるようです。
毎晩、「さあ寝よう」と枕灯を消しますと、とっくに消していた天井からぶら下がった電灯が、
ぱき、だの、
ぱちん、だの、鳴ります。

まあ湿気とか、温度(熱)の問題だろうとは思うけど…鳴家がいるとおもえばこれもまた楽し♪


人の心は複雑だ。

幼いころから姉妹のように育ったのに、なぜか僻む。
相手の、一番大変なときに、取り返しのつかない意地悪をしてしまう。

妖もまた同じ。
かわいそうに、と思われながら。
でも周囲に"厄"を振り向くために遠ざけられる。
そんな身を哀れに思ったからでしょう、それを承知で狐者異を受け止めようとした者も、今までにいたことはいたのです。

ですが受け止めきれた者を、あたしはまだ知りません。

受け止めきれない…何故なんだろう。
周囲が悪いのか。
それとも、本人(妖)がすべての原因なのか。

手を差し伸べた若だんなにすら、
酷いよ、いっつも同じだ。なんでおいらばっかり、思うようにならないのさ

そう喚いて泣きながら走り去る狐者異。

周囲が悪いのか。
それとも、本人(妖)がすべての原因なのか。
一体、なにが悪いのか……間が悪い、としか言い表しようがない。

それは人であっても同じこと。
あの子だけは、皆にこんなに庇ってもらえて……


これもまた、隣の芝生は緑で豊か、に見えるという、あの病ですね。
人にはその人の事情があるし、耐えられることも度合いもすべて違うのだけど。
全部、自分の尺度で見てしまうから。
だから僻むし、妬むし、意地悪をしてしまう。

だから!
たとえ妖であったとしても、
うちの子だよ。間違いないよ。

と、その他大勢の中から見つけてもらえれば、とってもあったかくなる。
心が。(妖に心があるのかな…?まあ在るとしとこうや)

ラストの「おまけのこ」で、お後もよろしいようで、幸せな気分で締めて頂きました。

おまけのこ

2006年3月15日 読書
手鏡を前に、白粉を塗りたくった自分の顔に見ほれる小鬼。
一寸法師きどり、或いは鯉の背中で興じる小鬼。
幼い女の子に、パンツ(虎皮?)を引っ張られる小鬼……。

相変わらずだね。
表紙からして、面白い。
ほのぼの、なんて言葉だけでは片付けられない温かみがある。

畠中恵氏の妖怪シリーズ。
ところで、唐突だけど、今、"江戸"って流行っているのかな?
本屋の平積みで(つまり只今売り出し中!完売御礼!ってやつだよね)、やたら目につくんですが。

主人公の若だんなは、体は弱いがおつむの方はめっぽう回る。
機転が効く。
だから、所謂"安楽椅子探偵"のごとき活躍をみせなさる。
(なんか訛ったぞ)

でもって、おばあさまが○○だから、その筋の才能は溢れるほどあってもおかしくはない。
従って、付き従う○○も△△も、◆◆◆も……って、なんのこっちゃ分からんやん!
嗚呼、未読の人のために変な伏字を使うとこうなってしまうのだな。

でもネタをばらしたら面白さ激減だし、私のブログがわけがわからんのはいつものことだし…ま、いいか。

つまり、付き従う○○も△△も、◆◆◆も、半端な妖怪ではないってこと。
怒涛のごとく押し寄せる(わけではないけど)さまざまな事件を綺麗さっぱり解決してゆく。

…あれ?
これって単なる推理小説というわけではなかったはずなんだけどな…?
いや…推理もするけどさぁ。
推理小説って言うのとは違うよね。
多分。

ISBN:4104507040 単行本 畠中 恵 新潮社 2005/08/19 ¥1,365
この手のハウツー本は、買わないことにしていた。
だって、なんだかうそくさいし〜(ゴメン)

人によってストレスの解消法は千差万別だから、何がいい!なんて特定する本があるとは思えない。
かといって、抽象的な解決法なら(旅行に行きなさいとか本を読みなさいとかお香を焚きなさいとか)、聞かずもがな、ってことで。

ただ…昨日はちょっと気が向いて。
映画の待ち時間に手をとってしまった。

精神分析医である著者の名前は、違うところで聞いていたから、ちょっと興味が湧いてしまったのだ。

北杜夫。
作家。
楡家の人々など著作あり。
そう、知る人ぞ知る、どくとる・マンボウ氏だ。
彼の随筆に出てくるのが、この著者である斎藤茂太氏。
なにせ、おにーちゃんだから。
父・斎藤茂吉、長男・斎藤茂太、次男・北杜夫(勿論ペンネーム)。
学生時代に北杜夫に嵌まったことがあり、そのときに小説・エッセイなどなど片っ端から読みまくったため、父である斎藤茂吉氏や兄である斎藤太氏の話に触れていた。
そのため、なんとなく、親しみの在る名前だったんだね。
…と、本を買うに至った、長い前置き、終了。

おにーちゃんは父の跡をついで精神科医になった。
弟が自分が憂鬱症になった。(遠藤周作氏だったか…作家仲間にえらい迷惑をかけていると告白するエッセイもよんだなぁ。他人事だから笑ってましたが。)

さてさて。
この本。
心に負担を残すな、ストレスを解消しろ、と通り一片なことを言うのかなと思いきや、
「多少の(適度の)ストレスはあったほうがいい」
なんて…。
はぁ…人間向上のためには、多少のストレスがないと、どうかしたら、ボケちゃうみたいですわ。

な〜る。
逆の発想もまた真也、か。
ストレスが抜けない、発散できないと、そんなことで悶々と悩む方が辛いだろう。
ストレスを抱えすぎるのは勿論、駄目だけどね。

本に一貫して流れている解決策の要点を大まかに捉えると、要は、心を明るい方にもっていきなさいよ。
楽しいことを考えるようにしなさい、ってことか。

まるでハリー・ポッターの"守護霊召喚呪文"みたい。
まぁ、…かのアンネ・フランクもあの境遇のなかで似たようなことを言ってましたからね。(辛い時は、辛い時ほど、楽しいことを考えよう)

ISBN:4821150018 文庫 斎藤 茂太 ぶんか社 2005/09 ¥570

紅茶狂い

2006年3月11日 読書
…いい本です。
「紅茶事典」

こんなに奥深い…いや、サービス満点な本だとは気がつきませんでした。

茶葉の生産地
…の、歴史や環境を写真・絵入りで分かりやすく解説。
一言で言えば、なぜそこで茶が栽培されるに至ったか。
なぜそこで上質の茶葉が精算されるのか。

そして、その、茶葉
…のどの部分が、どういう色目でどういう味で、
ゆえにどういった飲み方に適しているのか。
ストレート(ブラック)?
砂糖入り?
ミルクティ?
ハーブ?
アイス?
リキュール?
とまあ、よくぞこれだけ…
しかも、色見本みたいなのを作って実際の紅茶の写真の色とつき合わせて。

そしてその茶葉の行き着く先…どうやって、その茶葉で作られた紅茶を"口に入れることが出来るか"なんだけど。
…どこそこのメーカーはどういう名前で
どんな缶で
なんと言う名前で
幾らで
売り出している。
を写真つきで紹介。
(勿論日本で入手できるものに限る。でないと意味ないし〜)

うっわ〜。
なんて至れり尽くせりの紹介本なんだろう。
ここまでしてもらったらマニアッぷりが上がっちゃうじゃないか、というか、上がらないと申し訳ないというか。

これだけで幸せなんて…なんてお手軽な性格なんだろう。
われながら。

紅茶事典

2006年3月10日 読書
あああ〜、またしても!
こーゆー本をついつい買ってしまうのだ。

葉っぱの写真がたくさんあって、淹れかた・適正(ストレート・ミルク・アイスなどなど…)・日本で入手できるメーカーと葉っぱの種類etc…網羅されている(ように見えた)んだから、しかたない。

いーんだ、いーんだ、カラー写真もこんなに綺麗なんだから。

何が嬉しいって、紅茶をメインに、お酒や果物でアレンジした、おいしそうな…レシピ!

え〜!こんなのできるのか!
と、嬉しい驚き!

これは!
やらずに居られようか!
この夏(というのは冷たい系のものが多そうに思えるので)はこれで決まりでしょう!

…て、今月、京都BALに新規開店したジュンク堂で購入したもう一冊がこれだったのだが。
ちゃっかりと、BALの1階に入っている仏蘭西紅茶の"マリアージュ"も掲載されている。
う〜ん、持ちつ持たれつ?
単なる因縁?
マリアージュといえば、先日購入した春限定の紅茶"SAKURA"がとっても美味しい!
勿論、ブラック(ストレート)で頂いてます。

お味は…ほとんど日本茶!(笑)
でもって、桜餅が食べたくなります!
(あっあ〜塩漬け葉っぱの香りがする〜)

ISBN:4405090963 単行本 磯淵 猛 新星出版社 2003/07 ¥1,575
500円だから随分安いな、薄いのかな?中身もちゃちいのかな?とたいして期待していなかったけど、中身は詰ってます。
ちょっと吃驚するほど。

250ページ以上になんなんとする、地図(地理・地名などなど)に関する雑学がぎっしり…。

地図おたくの私としては…見逃せませんな(笑)

安く上がった理由のひとつは、雑誌のような軽〜い紙で作られた本のため。
だけどおかげで、持ち運びも楽。

海外篇・日本篇と大きくわかれ、その中でも地域(欧州・アメリカなど)別に書かれている。
だから結構内容は突っ込んでいる、と思う。

お陰さまで、イタリアに地下鉄が少ないわけは、京都に地下鉄が引きづらかった理由と同じだったのかとか、ワシントン.D.CのD.Cの意味は何かとか(考えたこともなかったが)、ギリシャは日本だけの呼称であるとか…まぁいろいろ、雑学が満たされた気がする(笑)

ISBN:4413007875 単行本(ソフトカバー) おもしろ地理学会 青春出版社 2005/06/24 ¥500
中国人が不思議なのは、今に始まったことではないけれど。

最近はめっきりブログ流行で、そこからテレビドラマが生まれたりするからすごい。
すごいというか…脚本家が楽しているようだ、というか。

素人に頼るなよ〜という気もしないでもないが、お陰で、本来なら目にすることがなかっただろう楽しい本を読めるのだから感謝しなければいけないのも確かだ。

これもまた、ブログで大人気を博した人の文章が本にまとめられたものらしい。
年齢はおよそ30歳(文章中から察するに)中国は雲南省の田舎(笑)に赴任して、中国人を雇用して、中国人と付き合って…とっても気苦労&貴重な体験を得た人だ。
ちなみに女性である。

大変だと…思う。
私も中国が、中国の歴史が、中国旅行が好きだから。
だから言う。
「あそこは旅行に行くところであって、住むところじゃない」と。

人気を博した、というだけのことはある。
面白い。

中国側のぶっとぶような反応にいちいちツッコミをいれつつ、しっかり分析もしている著者の度量に感服する。
遠慮なくびしばし中国(社会・人)にツッコミを入れる思い切りの良さと度胸もすばらしい。
どんな酷い目に(笑)あっても、自分の立ち位置をしっかと決めているところもすばらしい。
なにより。
あの中国(人)を相手にして、笑い飛ばせるところがすばらしい。いや〜。
中国人といっても、日本人と同様ピンキリですから…いろんな人はいるんですけどね。

私の場合、長らく彼の地にお邪魔してないので、親切なおじいさんとか気のいいおばちゃんとか、照れやな子供しか知らないから…
あの、悪名高き"愛国教育(?)"世代と接してないからなぁ…。

外国に出れば、それまでくそみそに言っていようとも、わが祖国を愛するようになるものだ…

それはまた、
外国旅行をすると、初めて日本に気づくようなもの、ですね。

しかしこれ。
中国を知っていたら大爆笑で笑い話のタネになるけど…まったく知らない人が読んだら「どんな怖い国だろう」ってびびりまくるのでは…?

罪な本だ(笑)

ISBN:4847016521 単行本 五十嵐 らん ワニブックス 2006/02 ¥1,000
外国の、不思議な家に魅せられて、東に西に、写真家は行く。

ゆく…はいいんだけど。
読んでいて気がついたのは、行く先々は、観光地でもなんでもないない、人が生活している場所で、撮るのもやっぱり生活の場で。

村へ行けば村長に、部落へ行けば首長に、きちんと話を通して(言葉が分からなくても通訳が居なくてもどうにかこうにか手段を考えている)許可を得てから撮影を始めている。

うん。
当たり前のことなんだよね。
本当は。

でも、日本人は、「写真を撮らせてもらっている」という意識が希薄なんじゃないかな?
お寺や神社や外国に、勝手にずかずか乗り込んで行って、「撮らせろ」みたいなー。
こんないいカメラをもっているんだからーみたいな。
撮ってやるーみたいな。

ああ、もっと謙虚にならないといけないな。

場所に寄っては「撮影を禁止」している場所もある。
これぐらいいいだろうと、日本人的甘さでカメラのシャッターを切ったら、何が起こるかわからない、そんな場所だってある。

面白い文章の裏に、そういう怖さや捕り手の守るべき"けじめ"みたいなものも感じる。

外国だけの話ではなく、日本でも、きっとそう。
けじめは、自分で作るものだから。

写真家の旅行記

2006年3月6日 読書
「世界の不思議な家」を探して写真に撮りたくて旅をしている写真家・小松義夫氏。

だがしかし……あ、あぶな〜あぶなすぎますで、貴方。
そんな、
「ついうっかり麻薬畑とか撮っちゃったんではなかろうか?だから"消され"ちゃったんでは…?」
なんて所をうろうろしたら…。

これは、コロンビアでのお話。
南米⇒麻薬⇒危ない・非常に危ない!
とは、暢気な日本人でもすぐ頭に浮かぶ図式だ。

こんな場所ばっかりではないけれど、世界にはまだまだ危ない場所はナンボでもあるってことをこの人の写真集を読んでいるとよく分かる。
人間の一人や二人消えてもわからない、そんな世界があるってことを。
「ホテルには、彼の荷物だけが残されている」
…って、怖すぎます!

そういえば。
これって、写真集…?
旅行記かな、もしかして、と思ってしまうぐらい面白い文章だ。
随分と変なものを求めて随分と変なところへ旅して行くので、その過程がとっても普通じゃなくて、面白い。

すごいなぁ…最後にものを言うのは「自分の勘」なんだ、勘で自分の命を救っているんだろうなぁと思うことたびたび。
そして、肝心なことは、「自分はラッキーだ」ってことを、どうやらこの人はちゃんと自覚しているってことだろう。

みながみな、こうこう上手くはいかない。
上手くいかなければ命を失うんだ、ということを、ちゃんとわかっているようだ。

それでも「行く」というのが…すごい。

写真家の情熱?

インディアンのナバホととっとと交流をもってしまった作者の奥方に、苦労してきたアメリカ人(白人)が嫉妬する…という記述あり。
思わず笑った。
仕方ないよ。
多分ルーツは同じだろうって言われているんだからさ、私たちは。
(寒い冷たい(?)アリューシャン列島を渡って渡米したご先祖がいたんだそうだ)
写真家である筆者が、世界中の"不思議な"家を取材して回った記録である。

そこに至る経過や道、社会状況にもちらほらと触れているのが面白い。

ちなみに世界の家の半分以上が、泥をつかった家なんだそうだ。
ふ〜ん。
土(壁とか)と紙(障子とか)で出来ている日本の家って、別段驚かれて馬鹿にされるもんじゃなかったんじゃないのさ。

石で出来てる西洋の家なんて、冬場は暖炉のそば(地位の高いものから暖炉に近く場所をとる)出ないと、本当に凍えた、と言う話もあるぐらいだ。
そう思えば、日本の土の家の、なんと人に優しいこと…。

とりあえず、写真家なんで写真も期待できる。
世界中回っているので知識も豊富で文章も面白い。
楽しめそうな一冊である。

この本ともう一冊が、新しく開店した「ジュンク堂・京都BAL店」で購入した最初の本となった。
そう。あのファッションビルであるはずのBALに…本屋さん。
しかも、京都で一番大きいらしい。
いままでは近鉄百貨店内の本屋だったのかな?

まあね、河原町は、丸善も消えたし、ブック1stもビルの本体である映画館の閉館で移転を余儀なくされるみたいだし…本屋が減ってきていたところだから、これでちょうど、なのかも。

私としては、大型店舗よりも、本屋は小さいのがたくさんある方が、特徴があって面白いんだけどなー。

うんにゃ。贅沢は言うまい。

ISBN:404710034X 新書 小松 義夫 角川書店 2006/02 ¥970

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