7時間目ラプソディー
2006年6月13日 読書
今更なんだけど、この人のペンネームって…メカ、ですか。
なんだろう、メカ。
ちょっと気になった。
さて。
現在連載中の、神社の狛犬と女子高生のラブストーリー、「セーラー服にお願い!」が面白いので、そのつながりで家人が入手した一冊である。
勿論中身は全然違う。
こっちは現代・高校・先生と女子生徒のほのぼの恋愛モノである。(へーこーゆー普通のも描けるんだ…って失礼)
ちょっと昔の話なのかな?と思えるものが同時収録。(絵の違いがてきめん分かる。素人に分かられるぐらいのものを掲載するのは作者も勇気がいるだろうね)
昔から、少女漫画の世界では、学園ものは定番で、先生と生徒の恋愛と言うのもお決まりのものだった。
それをどれぐらい味付けするかで新鮮さが味わえるか、おっ♪と思って読めるか、定番ゆえの難しさがあるんだろう…。
その辺を見るに、この作品はまあまあ楽しい。
特別な意外性はないものの、キャラの魅力がちゃんとたっててそれが楽しい。
しかし、恋愛相談室を公然と開く教師って…。
生徒をそそのかすような、こんな教師おらんだろ?
少なくとも私の時代はおらんかったな。
速攻、職員会議で吊るし上げだわ、こりゃ。
それに「(表立って恋愛を禁止はしないが)学生は勉強していろ」が前(全)面に出てたからなぁ。
学生の方も…とくに高校は公立で裕福とは程遠いところにいた高校生ばかりだったから、アルバイトに忙しくてそれどころではなかったと言うか、なんというか……。
新聞配達のアルバイトはT-シャツの支給があって助かると、社名を印刷したそれを、学校に着てきていたのもたくさんいたしな。
状況によっては、アルバイトを理由にクラス委員をパスすることもできたのだ。
う〜ん、青春・高校時代〜♪
教師による恋愛相談。
だから"7時間目"なわけ。
成る程。
ということは、今でも高校は6時間授業ってわけか。
私のとき、いっときだけど7時間授業があったような気がするぞ。
なにしろ"受験戦争"まっさかりの世代なもんで(笑)
夏休みの補習授業は、"自由参加"。
なぜなら、授業中に教科書で取りこぼしたところ(出来なかったところ)を徹底的にカバーしてくれるという補習だったから。(つまり赤点だから強制参加させられる補習ではなかった)
ばかほど暑い真夏の教室はクーラーなんてあるわけないのに、それでも参加者で満員だったから、だらだら汗をかきながら教科書開けてました。
まぁなにしろ…すごかったわな(笑)
ほとんど忘れたけどさ。(人間は、いやなこと苦しいことは忘れるようになっている)
ちなみに、アルバイトにいそしむ高校生と受験戦争にひいこらしている高校生が共存しているわが母校は、普通科と商業科と文系志望と理系志望がごっちゃにホームルームのクラス編成をするという、楽しい公立高校であったのだ。(今はどうだか知らんが)
だから、進学率はむちゃくちゃ低かったようだ(笑)
地元なのに、ごくごくたま〜にしか、京大合格者がでなかったもんな〜。(今はどうだか知らんが…と後輩の名誉の為に言っておく)
こういう漫画を読むと、不覚にも、はるか彼方の過去を思い出してしまう。
恋愛相談ねぇ……違う意味で必要かもね。
今の高校とか高校生とか。
時代がたちすぎているんで、よくわからない(笑)
それが、ちょっと哀しいか。
ISBN:459218839X コミック 田中 メカ 白泉社 2006/05/02 ¥410
なんだろう、メカ。
ちょっと気になった。
さて。
現在連載中の、神社の狛犬と女子高生のラブストーリー、「セーラー服にお願い!」が面白いので、そのつながりで家人が入手した一冊である。
勿論中身は全然違う。
こっちは現代・高校・先生と女子生徒のほのぼの恋愛モノである。(へーこーゆー普通のも描けるんだ…って失礼)
ちょっと昔の話なのかな?と思えるものが同時収録。(絵の違いがてきめん分かる。素人に分かられるぐらいのものを掲載するのは作者も勇気がいるだろうね)
昔から、少女漫画の世界では、学園ものは定番で、先生と生徒の恋愛と言うのもお決まりのものだった。
それをどれぐらい味付けするかで新鮮さが味わえるか、おっ♪と思って読めるか、定番ゆえの難しさがあるんだろう…。
その辺を見るに、この作品はまあまあ楽しい。
特別な意外性はないものの、キャラの魅力がちゃんとたっててそれが楽しい。
しかし、恋愛相談室を公然と開く教師って…。
生徒をそそのかすような、こんな教師おらんだろ?
少なくとも私の時代はおらんかったな。
速攻、職員会議で吊るし上げだわ、こりゃ。
それに「(表立って恋愛を禁止はしないが)学生は勉強していろ」が前(全)面に出てたからなぁ。
学生の方も…とくに高校は公立で裕福とは程遠いところにいた高校生ばかりだったから、アルバイトに忙しくてそれどころではなかったと言うか、なんというか……。
新聞配達のアルバイトはT-シャツの支給があって助かると、社名を印刷したそれを、学校に着てきていたのもたくさんいたしな。
状況によっては、アルバイトを理由にクラス委員をパスすることもできたのだ。
う〜ん、青春・高校時代〜♪
教師による恋愛相談。
だから"7時間目"なわけ。
成る程。
ということは、今でも高校は6時間授業ってわけか。
私のとき、いっときだけど7時間授業があったような気がするぞ。
なにしろ"受験戦争"まっさかりの世代なもんで(笑)
夏休みの補習授業は、"自由参加"。
なぜなら、授業中に教科書で取りこぼしたところ(出来なかったところ)を徹底的にカバーしてくれるという補習だったから。(つまり赤点だから強制参加させられる補習ではなかった)
ばかほど暑い真夏の教室はクーラーなんてあるわけないのに、それでも参加者で満員だったから、だらだら汗をかきながら教科書開けてました。
まぁなにしろ…すごかったわな(笑)
ほとんど忘れたけどさ。(人間は、いやなこと苦しいことは忘れるようになっている)
ちなみに、アルバイトにいそしむ高校生と受験戦争にひいこらしている高校生が共存しているわが母校は、普通科と商業科と文系志望と理系志望がごっちゃにホームルームのクラス編成をするという、楽しい公立高校であったのだ。(今はどうだか知らんが)
だから、進学率はむちゃくちゃ低かったようだ(笑)
地元なのに、ごくごくたま〜にしか、京大合格者がでなかったもんな〜。(今はどうだか知らんが…と後輩の名誉の為に言っておく)
こういう漫画を読むと、不覚にも、はるか彼方の過去を思い出してしまう。
恋愛相談ねぇ……違う意味で必要かもね。
今の高校とか高校生とか。
時代がたちすぎているんで、よくわからない(笑)
それが、ちょっと哀しいか。
ISBN:459218839X コミック 田中 メカ 白泉社 2006/05/02 ¥410
「比類なきジーヴス」「よしきた、ジーヴス」「それゆけ、ジーヴス」に続くのがこれ。
ちょっとニュアンスが違う題名だけどまあいいや。
ウースター家の掟…って、ジーヴスが決めてるんでしょ?
執事だけど。
400ページになんなんとするこの本の暑さがたまらなく嬉しい♪
ヨット旅行…いってきなさいな、バートラム君。
お貴族様は暇でしょ?
私だったら一も二もなく飛び出すけどなぁ。
ISBN:4336047618 単行本 森村 たまき 国書刊行会 2006/03 ¥2,310
ちょっとニュアンスが違う題名だけどまあいいや。
ウースター家の掟…って、ジーヴスが決めてるんでしょ?
執事だけど。
400ページになんなんとするこの本の暑さがたまらなく嬉しい♪
ヨット旅行…いってきなさいな、バートラム君。
お貴族様は暇でしょ?
私だったら一も二もなく飛び出すけどなぁ。
ISBN:4336047618 単行本 森村 たまき 国書刊行会 2006/03 ¥2,310
……すごい。
半端じゃない。
なのに、笑えるとは、これいかに。
(ごめんなさい雲水のみなさま)
今じゃ禅宗との接点は、年末の年越し。
「ゆくとしくるとし」
で福井の古刹・永平寺の鐘の音を聞くときぐらいのものだから。
(それも最近登場しないときがあるね。なんでだろ?良い音だし、雪化粧して美しい風景だと思うのだけど…ああ撮影班が寒いからいやなのかな?)
あそこに入門するのもすっごく難しいって聞いたことがある。
この本にも書いてあったけど3日ぐらい門の前で座り込むんだそうだ。
半端じゃない。
なのに、笑えるとは、これいかに。
(ごめんなさい雲水のみなさま)
今じゃ禅宗との接点は、年末の年越し。
「ゆくとしくるとし」
で福井の古刹・永平寺の鐘の音を聞くときぐらいのものだから。
(それも最近登場しないときがあるね。なんでだろ?良い音だし、雪化粧して美しい風景だと思うのだけど…ああ撮影班が寒いからいやなのかな?)
あそこに入門するのもすっごく難しいって聞いたことがある。
この本にも書いてあったけど3日ぐらい門の前で座り込むんだそうだ。
ベラボーな生活―禅道場の「非常識」な日々
2006年6月11日 読書
著者は現職(?)のおぼうさまである。
そのおぼうさまが、若い頃、京都は嵐山の名刹・天龍寺の修行道場にいらした時のあれやこれやを、某新聞の冊子に短いエッセイ風に書かれていたのをこのたびまとめて本にしたものである。
某新聞というまでもなく、朝日のことだが…(↓)見ればわかるし(笑)
朝日新聞では集金をせずに銀行引き落としをしてくれているのだが、その確認があると、領収証と新聞をゴミに出す時用のビニール袋、ひと月分の簡易カレンダー(予定書き込み用)、そして薄い冊子をポストに入れておいてくれる。
冊子には他愛ない読者の投稿だとか簡単料理のレシピだとかが掲載されていて、簡単に読み捨て出来る仕様になっている。
そしてその冊子には、毎回私が楽しみにしていた、この「ベラボーな生活―禅道場の「非常識」な日々」も連載されていた。
まぁ、普通の生活をしていれば知ることのない修行僧(雲水)さんの生活…一休さんぐらいでしか(しかも漫画アニメだし)知ることのなかった禅宗(天龍寺は臨済宗)の生活・修行のさまなど垣間見られてとっても興味深く面白かった。
だから、毎月この連載を楽しみに、終わったあとは本になるのを一日千秋の思いで待っていたのだった。
文章は平易で、私たちふつーの人間が感じることとまったく温度差も時差もない。
著者は修行も終えて立派なおぼうさまになられているのだが、その感じ方の出発点、話の出発点は私たち凡人の視線から決して隔たっていない。
だから、とっても分かりやすく親しみやすく…だから、驚嘆する。
決して宗教を押し付けるのではなく、「仏教にはこういう考え方がある」「こう考えるからこう行動する」と、あくまでも紹介するだけで、読み手も純粋な興味と感心だけが湧き上がるので読んでいて気持ちがよい。
ところで。
この雲水さん。
前出のアニメ「一休さん」でもやっていたが、町に出る"托鉢"という修行だが…京都市内では朝早く、この托鉢のおぼうさんが路地に出没(笑)するのは珍しくはない。
古いおうちの前で、お布施を戴くおぼうさんと両手を合わせているおばあちゃんの姿を見るのも珍しくはない。
そんなときは、私も狭い路地の端っこによって、さっさと通り過ぎる。
空気のように。
車の行きかう大通りではなく、ひとつ路地に入った住宅街では「ほぉー」といった托鉢僧の声が、こうしてときおり響きわたるのだ。
それを聞くと、嗚呼、托鉢か、ご苦労さんやな、と思うのだが…
この声を聞いて、「あれは何!?」と怯えた人がいる。
あれは托鉢だ、家々を回ってお布施をいただくのだ「一休さん」でもやってたじゃないかと説明しても半信半疑、なにそれ?という表情を崩さない。
一休さん…あれって全国放送違うんか?とそのときは思った。
単なる、町の朝のごく普通の情景(常識)…じゃないのかな?
あれって。
これこそが…もしかして非常識な日々ってやつ?
ISBN:4022501928 単行本 玄侑 宗久 朝日新聞社 2006/06 ¥1,050
そのおぼうさまが、若い頃、京都は嵐山の名刹・天龍寺の修行道場にいらした時のあれやこれやを、某新聞の冊子に短いエッセイ風に書かれていたのをこのたびまとめて本にしたものである。
某新聞というまでもなく、朝日のことだが…(↓)見ればわかるし(笑)
朝日新聞では集金をせずに銀行引き落としをしてくれているのだが、その確認があると、領収証と新聞をゴミに出す時用のビニール袋、ひと月分の簡易カレンダー(予定書き込み用)、そして薄い冊子をポストに入れておいてくれる。
冊子には他愛ない読者の投稿だとか簡単料理のレシピだとかが掲載されていて、簡単に読み捨て出来る仕様になっている。
そしてその冊子には、毎回私が楽しみにしていた、この「ベラボーな生活―禅道場の「非常識」な日々」も連載されていた。
まぁ、普通の生活をしていれば知ることのない修行僧(雲水)さんの生活…一休さんぐらいでしか(しかも漫画アニメだし)知ることのなかった禅宗(天龍寺は臨済宗)の生活・修行のさまなど垣間見られてとっても興味深く面白かった。
だから、毎月この連載を楽しみに、終わったあとは本になるのを一日千秋の思いで待っていたのだった。
文章は平易で、私たちふつーの人間が感じることとまったく温度差も時差もない。
著者は修行も終えて立派なおぼうさまになられているのだが、その感じ方の出発点、話の出発点は私たち凡人の視線から決して隔たっていない。
だから、とっても分かりやすく親しみやすく…だから、驚嘆する。
決して宗教を押し付けるのではなく、「仏教にはこういう考え方がある」「こう考えるからこう行動する」と、あくまでも紹介するだけで、読み手も純粋な興味と感心だけが湧き上がるので読んでいて気持ちがよい。
ところで。
この雲水さん。
前出のアニメ「一休さん」でもやっていたが、町に出る"托鉢"という修行だが…京都市内では朝早く、この托鉢のおぼうさんが路地に出没(笑)するのは珍しくはない。
古いおうちの前で、お布施を戴くおぼうさんと両手を合わせているおばあちゃんの姿を見るのも珍しくはない。
そんなときは、私も狭い路地の端っこによって、さっさと通り過ぎる。
空気のように。
車の行きかう大通りではなく、ひとつ路地に入った住宅街では「ほぉー」といった托鉢僧の声が、こうしてときおり響きわたるのだ。
それを聞くと、嗚呼、托鉢か、ご苦労さんやな、と思うのだが…
この声を聞いて、「あれは何!?」と怯えた人がいる。
あれは托鉢だ、家々を回ってお布施をいただくのだ「一休さん」でもやってたじゃないかと説明しても半信半疑、なにそれ?という表情を崩さない。
一休さん…あれって全国放送違うんか?とそのときは思った。
単なる、町の朝のごく普通の情景(常識)…じゃないのかな?
あれって。
これこそが…もしかして非常識な日々ってやつ?
ISBN:4022501928 単行本 玄侑 宗久 朝日新聞社 2006/06 ¥1,050
犬と歩けば脳にいい!
2006年6月10日 読書
犬が散歩がすきなのは本能である。
人が歩けば身体にいいのは歴然たる真実である。
出始めたおなかも引っ込む。
緩みかけた脳も活性化する。
では。
一匹と一人で、散歩に出てはいかが?
一人で夜うろつけば、"怪しいおじさん"でも、犬を連れていれば"ああ、成る程"と受け入れてもらえる。
犬がいれば夫婦で散歩もちっとも恥ずかしくはないだろう。
夫婦で散歩に出れば、会話も弾み、犬を挟んでコミュニケーションも生まれ、定年離婚なんて惨憺たる目に遭わずに済む。
犬は人間の心を癒す。
結婚して家を出た一人娘が飼っていた犬をしぶしぶ引き取ることになったのが、いつしかかけがえのない存在になっていた。
毎晩玄関で"みつゆびついて(?)"出迎えてくれるいじらしい飼い犬の為に、さっさと帰宅し、散歩をするのが日課になった。
ナドナド…
これは、犬好きにはけっこーたまらん、書物かもしれない(笑)
犬を飼っている人に、散歩の効用を、そして犬を飼っていない人に犬を飼うことの有意義さを語る。
ただし、12年そこそこで死んでしまう生き物を、きちんと世話し看取ってやる決意が、最低限、必要である。
ウチはマンションなので犬どころか生き物は飼えないことになっている。
以前、母親が犬を飼っていたが、どちらも早世してしまった。
だから、今現在犬を飼ってもいないしこれから飼う予定もないが、そんな私が読んでいてもとっても癒される一冊だった。
と同時に。
やっちゃけないことをかなりしていたことにも気がづいた。
反省…。
犬のけなげさ・かわいさ・一所懸命さが大いに溢れている。
本だけでも一緒に散歩をしている気になる。
犬と一緒に散歩をして癒されるなら、飼い主さんと一緒に散歩している犬を眺めて、それだけで癒されている私がいてもおかしくはないだろう。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
<この本の、入手のいきさつ>
最初に本屋で見かけたとき、この本は2冊並んでいた。
その時に立ち読みしたが、ぱらぱらめくって終わるつもりがあまりの面白さに四分の一ほど読んでしまった。(今はもう気力・体力の皆無な私には珍しいことだ)
だが、このときはまだ買わなかった。
再び、本屋へ出かけると、なんと1冊になっている。
…う〜ん。
この調子だと、この本と私の縁は切れてしまいそうだ…。
それはちょっと哀しいかも。
折角、珍しくも私が立ち読みをした本だというのに(笑)
よし、買った!
というわけで、入手し、他の本をほったらかして一気に読了。
ほのぼの〜といたしました。
ISBN:4860811143 単行本 大島 清 新講社 2006/05 ¥1,365
人が歩けば身体にいいのは歴然たる真実である。
出始めたおなかも引っ込む。
緩みかけた脳も活性化する。
では。
一匹と一人で、散歩に出てはいかが?
一人で夜うろつけば、"怪しいおじさん"でも、犬を連れていれば"ああ、成る程"と受け入れてもらえる。
犬がいれば夫婦で散歩もちっとも恥ずかしくはないだろう。
夫婦で散歩に出れば、会話も弾み、犬を挟んでコミュニケーションも生まれ、定年離婚なんて惨憺たる目に遭わずに済む。
犬は人間の心を癒す。
結婚して家を出た一人娘が飼っていた犬をしぶしぶ引き取ることになったのが、いつしかかけがえのない存在になっていた。
毎晩玄関で"みつゆびついて(?)"出迎えてくれるいじらしい飼い犬の為に、さっさと帰宅し、散歩をするのが日課になった。
ナドナド…
これは、犬好きにはけっこーたまらん、書物かもしれない(笑)
犬を飼っている人に、散歩の効用を、そして犬を飼っていない人に犬を飼うことの有意義さを語る。
ただし、12年そこそこで死んでしまう生き物を、きちんと世話し看取ってやる決意が、最低限、必要である。
ウチはマンションなので犬どころか生き物は飼えないことになっている。
以前、母親が犬を飼っていたが、どちらも早世してしまった。
だから、今現在犬を飼ってもいないしこれから飼う予定もないが、そんな私が読んでいてもとっても癒される一冊だった。
と同時に。
やっちゃけないことをかなりしていたことにも気がづいた。
反省…。
犬のけなげさ・かわいさ・一所懸命さが大いに溢れている。
本だけでも一緒に散歩をしている気になる。
犬と一緒に散歩をして癒されるなら、飼い主さんと一緒に散歩している犬を眺めて、それだけで癒されている私がいてもおかしくはないだろう。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
<この本の、入手のいきさつ>
最初に本屋で見かけたとき、この本は2冊並んでいた。
その時に立ち読みしたが、ぱらぱらめくって終わるつもりがあまりの面白さに四分の一ほど読んでしまった。(今はもう気力・体力の皆無な私には珍しいことだ)
だが、このときはまだ買わなかった。
再び、本屋へ出かけると、なんと1冊になっている。
…う〜ん。
この調子だと、この本と私の縁は切れてしまいそうだ…。
それはちょっと哀しいかも。
折角、珍しくも私が立ち読みをした本だというのに(笑)
よし、買った!
というわけで、入手し、他の本をほったらかして一気に読了。
ほのぼの〜といたしました。
ISBN:4860811143 単行本 大島 清 新講社 2006/05 ¥1,365
時は幕末…。
突如天空から(いやほんと、空から)現れた異星人たち(たこ型・猛獣型などいろいろいます)に無理やり鎖国を破られた幕府。
そのまま開国に押し切られ、異世界からの文明を無理やり押し付けられ、また消化し糾合しつつ、江戸はそれなりに発達した。
人々はそれなりに、平和と進んだ文明を幸せに享受しているように見えたのだが……
異星人が続々と来襲したころのこと。
このままではイカン!
と幕府の危機に立ち上がった"攘夷論者"たち。
そして、侍の存在価値を問われた武士たちが方々で蜂起し、そして敗れ去った。
もと、攘夷志士・銀時、通称銀さんは、そんな殺伐とした戦いの生き残りである。
天然パーマの銀髪…の彼は、かつて戦場では"夜叉"とまで呼ばれた非情な男だったのだが…いまは単なるボケ役…に見える。
今、彼は、江戸の町の片隅の、おばーちゃん(お登勢)が経営するスナックの二階を間借りして、「万事屋(よろずや)」を営んでいる。
よろずやだから、毎度毎度、わけの分からない依頼人と依頼が飛び込む。また、本人の悪行が祟ってわけのわからない面倒ごとに巻き込まれたりする。
勢いと突っ込みとその場のノリですべてをクリアする、不可思議な男・銀。
攘夷志士が高じていまやテロリストとなった桂小太郎。
対テロ用特殊部隊である武装警察・真選組。
その他いろいろ癖のありすぎるキャラが登場するから目が離せないしこれからがとっても楽しみだ。
歴史をおちょくりつつ訳の分からない笑いで一世を風靡しそうな漫画、それが「銀魂」(最初は銀塊かと…)(笑)
最初に見たのはアニメの方で、大爆笑。
その次のこの本を読んだのだが…。
流石に動いているものは強い、というよりも、この漫画はアニメになった方が魅力倍増。
ボケと突っ込みのテンポが生きてきて断然アニメむきなんだろう。
ってことで、アニメの方が面白い。
勢いを重視しているから、若干絵が荒い、崩れるってこともネックかもしれない。
ハガレンの精密さに比べると…ね。(もしかして、それを要求するのが間違いなのか?)
これからはアニメで楽しむかなー。
と、それとしみじみ思ったのは、「なんだかんだ言っても、幕府、続いているんだなー」ってことでした。
ISBN:4088736230 コミック 空知 英秋 集英社 2004/04/02 ¥410
突如天空から(いやほんと、空から)現れた異星人たち(たこ型・猛獣型などいろいろいます)に無理やり鎖国を破られた幕府。
そのまま開国に押し切られ、異世界からの文明を無理やり押し付けられ、また消化し糾合しつつ、江戸はそれなりに発達した。
人々はそれなりに、平和と進んだ文明を幸せに享受しているように見えたのだが……
異星人が続々と来襲したころのこと。
このままではイカン!
と幕府の危機に立ち上がった"攘夷論者"たち。
そして、侍の存在価値を問われた武士たちが方々で蜂起し、そして敗れ去った。
もと、攘夷志士・銀時、通称銀さんは、そんな殺伐とした戦いの生き残りである。
天然パーマの銀髪…の彼は、かつて戦場では"夜叉"とまで呼ばれた非情な男だったのだが…いまは単なるボケ役…に見える。
今、彼は、江戸の町の片隅の、おばーちゃん(お登勢)が経営するスナックの二階を間借りして、「万事屋(よろずや)」を営んでいる。
よろずやだから、毎度毎度、わけの分からない依頼人と依頼が飛び込む。また、本人の悪行が祟ってわけのわからない面倒ごとに巻き込まれたりする。
勢いと突っ込みとその場のノリですべてをクリアする、不可思議な男・銀。
攘夷志士が高じていまやテロリストとなった桂小太郎。
対テロ用特殊部隊である武装警察・真選組。
その他いろいろ癖のありすぎるキャラが登場するから目が離せないしこれからがとっても楽しみだ。
歴史をおちょくりつつ訳の分からない笑いで一世を風靡しそうな漫画、それが「銀魂」(最初は銀塊かと…)(笑)
最初に見たのはアニメの方で、大爆笑。
その次のこの本を読んだのだが…。
流石に動いているものは強い、というよりも、この漫画はアニメになった方が魅力倍増。
ボケと突っ込みのテンポが生きてきて断然アニメむきなんだろう。
ってことで、アニメの方が面白い。
勢いを重視しているから、若干絵が荒い、崩れるってこともネックかもしれない。
ハガレンの精密さに比べると…ね。(もしかして、それを要求するのが間違いなのか?)
これからはアニメで楽しむかなー。
と、それとしみじみ思ったのは、「なんだかんだ言っても、幕府、続いているんだなー」ってことでした。
ISBN:4088736230 コミック 空知 英秋 集英社 2004/04/02 ¥410
「夏彦の写真コラム」傑作選〈1〉
2006年6月8日 読書
これは著者が書いたコラムに後から写真をくっつけたもの。
写真を見て書くのではなく、先に書いて写真がつくので書き易い。と著者も他の本で言っている。
制限されているから楽なのか。
無制限の方が楽なのか。
それは貴方次第……(笑)
コラムだからか、先に読んだ「世は〆切り」より分かり易い文章だ。
主題がはっきりしているせいか。
この人の文章は(聞いてはいたけど)いきなり飛ぶから、ついてゆける人しかついてゆけない。
また、ついて来れる人だけ付いてくればいい、という人だから読者は苦労する。
こういう文章は嵌まると嵌まりすぎるほど嵌まるのだ。
深入りしないうちにとっとと逃げようと思うのもこういう文章なんだろうか。
推敲に推敲を重ね、最初の下書きの十分の一ほどの清書になるのがこの人の文章だというから、行間どころか漢字の裏までひっくり返して読む気概でついてゆかないとダメかもしれないね。
その点、こっちの本は非常に読み易い…と思う(笑)
編集は、"例の"藤原正彦氏。
ISBN:4101350175 文庫 藤原 正彦 新潮社 2004/02 ¥460
写真を見て書くのではなく、先に書いて写真がつくので書き易い。と著者も他の本で言っている。
制限されているから楽なのか。
無制限の方が楽なのか。
それは貴方次第……(笑)
コラムだからか、先に読んだ「世は〆切り」より分かり易い文章だ。
主題がはっきりしているせいか。
この人の文章は(聞いてはいたけど)いきなり飛ぶから、ついてゆける人しかついてゆけない。
また、ついて来れる人だけ付いてくればいい、という人だから読者は苦労する。
こういう文章は嵌まると嵌まりすぎるほど嵌まるのだ。
深入りしないうちにとっとと逃げようと思うのもこういう文章なんだろうか。
推敲に推敲を重ね、最初の下書きの十分の一ほどの清書になるのがこの人の文章だというから、行間どころか漢字の裏までひっくり返して読む気概でついてゆかないとダメかもしれないね。
その点、こっちの本は非常に読み易い…と思う(笑)
編集は、"例の"藤原正彦氏。
ISBN:4101350175 文庫 藤原 正彦 新潮社 2004/02 ¥460
世界で一番気になる地図帳
2006年6月8日 読書
マニアな私としては、こういう本を素通りするわけには行かないのであった。
地図…好き(笑)
変種がおもしろ地理学会なるところなので、普通の解説が載っているわけではない。
目の付け所が妙である。
その妙さ加減がすきなんである。
「国連旗はなぜあのデザインか?」
などは、現状の国際情勢を端的に表している。
国連旗…ご存知ですか?
青地に白抜きで、月桂樹に囲まれた、北極海を真ん中に地球の地図を描いている……のは、当時冷戦まっただなかの米ソを公平に(?)等しい大きさで描くためだった。
平和的解決を祈って…ってあまり現実的ではない思いを込めた苦肉の策だったんだね。
そして南緯60度まで描くことで、オーストラリアや南アメリカやアフリカがちょんぎれたりしないように…
気配りの代表、みたいなトコロだね、国連って。
事務局長も大変だ。
長生きできないよね、これでは。
欧羅巴とアジアの境界線はどこか?
という問いはまだいろいろ気を使わねばならないデリケートな問題があるので、これといった答えはないそうだ。
…境界線、で思い出すのはトルコとロシア。
ロシアはどんな時代も、
「ウチは欧羅巴ざぁます!黄色い猿と一緒にしないでくださいまし!」
だったし、
トルコはボスポラス・ダーダネルス海峡を擁しているからにはまさしく境目の国。
それがゆえに昔から、火薬庫だとかひどい言われようもしてきた。
この本に上げられている境目の候補は、
?ウラル山脈の東と西(随分東だし)
?キリスト教世界と非キリスト教世界(イスラム教の立場は?)
など。
まぁ簡単には決まらないでしょ。
大陸で繋がっているってことは難しいってことなのだ。
(その点、島国・日本はシンプルで分かりやすい)
ISBN:4413008308 単行本(ソフトカバー) おもしろ地理学会 青春出版社 2006/05/25 ¥500
地図…好き(笑)
変種がおもしろ地理学会なるところなので、普通の解説が載っているわけではない。
目の付け所が妙である。
その妙さ加減がすきなんである。
「国連旗はなぜあのデザインか?」
などは、現状の国際情勢を端的に表している。
国連旗…ご存知ですか?
青地に白抜きで、月桂樹に囲まれた、北極海を真ん中に地球の地図を描いている……のは、当時冷戦まっただなかの米ソを公平に(?)等しい大きさで描くためだった。
平和的解決を祈って…ってあまり現実的ではない思いを込めた苦肉の策だったんだね。
そして南緯60度まで描くことで、オーストラリアや南アメリカやアフリカがちょんぎれたりしないように…
気配りの代表、みたいなトコロだね、国連って。
事務局長も大変だ。
長生きできないよね、これでは。
欧羅巴とアジアの境界線はどこか?
という問いはまだいろいろ気を使わねばならないデリケートな問題があるので、これといった答えはないそうだ。
…境界線、で思い出すのはトルコとロシア。
ロシアはどんな時代も、
「ウチは欧羅巴ざぁます!黄色い猿と一緒にしないでくださいまし!」
だったし、
トルコはボスポラス・ダーダネルス海峡を擁しているからにはまさしく境目の国。
それがゆえに昔から、火薬庫だとかひどい言われようもしてきた。
この本に上げられている境目の候補は、
?ウラル山脈の東と西(随分東だし)
?キリスト教世界と非キリスト教世界(イスラム教の立場は?)
など。
まぁ簡単には決まらないでしょ。
大陸で繋がっているってことは難しいってことなのだ。
(その点、島国・日本はシンプルで分かりやすい)
ISBN:4413008308 単行本(ソフトカバー) おもしろ地理学会 青春出版社 2006/05/25 ¥500
山本夏彦氏曰く、
図書館では、千葉県・浦安市の市立中央図書館が日本一だ(1993年当時)…そうだ。
なんでも市長が読書人!!←これってポイント高し!成る程!市長ってそうやって選ぶもんなんですね。皆さん!
なるほどね〜そうでもなけりゃ図書館なんてお金が下りてこないんだ。
図書館にお金を使っても、選挙に勝てないんだ。
それに図書館は勉強する学生に占領されていて、読書する大人は遠ざかってしまった。
そういう時代が長かった。
だけど今は違うらしい。
勉強する学生は"学習室"に追われ、図書館は大人の手に戻った…らしいのだ。
らしい・らしい、というのは、私自身が図書館を利用しないから。(標題に矛盾している)(笑)
理由は、
?遠い
?面倒くさい
この複合である。
遠い、というのは半分しかあっていない。
実は、自宅と会社が歩いて10分以内の距離にあり、買い物も歩いていける場所に集まっている。
それに反し、公共の図書館は、わざわざバスにのって出かけなくてはならない。
もしかしたら、決して遠くはない距離かもしれないが、ほかのものと比較すると遠くなるのだ。(?)
片道20分〜かけて。
往復440円かけて。
(時間がせいていて、バスの乗換えをするなら更に220円×乗り換え数、掛かる)
660円…もしかしたら、文庫本、買えるかも(とか)
往復の時間…もったいないかも(とか)
使いたくないわけではないのだ。
それが証拠に、大学時代はせっせせっせと本を借り、挙句は図書館でアルバイトまでしていたのだ、私は。(整理と称してしばしば立ち読み…没頭していたし)
値段はともかく、わざわざ出かけるのが面倒なのだ(?)
これが通勤途中、ちょっと回り道とか寄り道程度なら…利用したかも。
用は生活空間がコンパクトにまとまりすぎて、その空間から外れた図書館を使えなくなってしまった。
それに、嘗て殊勝に図書館に通った私を待っていたのは、中・高校生の受験生諸君による占拠だった。
…のんびりゆっくり本を読む、って感じではなかった。
そして!なによりも問題は!私の興味を惹くような本が少なかったんだよ〜!
以上、ちっとも利用してない私にとっての図書館…利用法?
図書館では、千葉県・浦安市の市立中央図書館が日本一だ(1993年当時)…そうだ。
なんでも市長が読書人!!←これってポイント高し!成る程!市長ってそうやって選ぶもんなんですね。皆さん!
なるほどね〜そうでもなけりゃ図書館なんてお金が下りてこないんだ。
図書館にお金を使っても、選挙に勝てないんだ。
それに図書館は勉強する学生に占領されていて、読書する大人は遠ざかってしまった。
そういう時代が長かった。
だけど今は違うらしい。
勉強する学生は"学習室"に追われ、図書館は大人の手に戻った…らしいのだ。
らしい・らしい、というのは、私自身が図書館を利用しないから。(標題に矛盾している)(笑)
理由は、
?遠い
?面倒くさい
この複合である。
遠い、というのは半分しかあっていない。
実は、自宅と会社が歩いて10分以内の距離にあり、買い物も歩いていける場所に集まっている。
それに反し、公共の図書館は、わざわざバスにのって出かけなくてはならない。
もしかしたら、決して遠くはない距離かもしれないが、ほかのものと比較すると遠くなるのだ。(?)
片道20分〜かけて。
往復440円かけて。
(時間がせいていて、バスの乗換えをするなら更に220円×乗り換え数、掛かる)
660円…もしかしたら、文庫本、買えるかも(とか)
往復の時間…もったいないかも(とか)
使いたくないわけではないのだ。
それが証拠に、大学時代はせっせせっせと本を借り、挙句は図書館でアルバイトまでしていたのだ、私は。(整理と称してしばしば立ち読み…没頭していたし)
値段はともかく、わざわざ出かけるのが面倒なのだ(?)
これが通勤途中、ちょっと回り道とか寄り道程度なら…利用したかも。
用は生活空間がコンパクトにまとまりすぎて、その空間から外れた図書館を使えなくなってしまった。
それに、嘗て殊勝に図書館に通った私を待っていたのは、中・高校生の受験生諸君による占拠だった。
…のんびりゆっくり本を読む、って感じではなかった。
そして!なによりも問題は!私の興味を惹くような本が少なかったんだよ〜!
以上、ちっとも利用してない私にとっての図書館…利用法?
山本夏彦氏の文章は、ひねりにひねってあるので、難解。
読みづらいと聞いていた。
…が、難解さかげんがわからん。
ただただ地平線、いや水平線のように平坦だなぁと思うばかりである。(地平線だと山や谷が存在する)
ついでにいうなら、爆笑するような面白いモンでもない。
わからんぐらい、どうしようもなく私には難解なんだろうか。
………それも哀しい。
情けない気もする。
何度も読み返すか。
読みづらいと聞いていた。
…が、難解さかげんがわからん。
ただただ地平線、いや水平線のように平坦だなぁと思うばかりである。(地平線だと山や谷が存在する)
ついでにいうなら、爆笑するような面白いモンでもない。
わからんぐらい、どうしようもなく私には難解なんだろうか。
………それも哀しい。
情けない気もする。
何度も読み返すか。
山本夏彦氏は言う。
最近の辞書は個性がない。
それは団体さん(=グループ)で編纂するからだ。
…というと?
昔の辞書は一人で苦節何年、瀕死の思いで創り上げたものだった。
途中、喰えず、妻子を泣かせもしただろう。
妻が病気で医者も呼べず薬も買えず、若くして亡くすこともあったろう。
昔の編纂者はそうやって、飲まず喰わずでやり遂げたのだ。
…そういうものなのか?
…そういうイメージはなくはないが。
そんなに、"根性"でやらなきゃいけない一代事業。
自分の一生(人生)をかけてまでやらなきゃならないことだったのか?
今でも確かに辞書には癖がある。
その癖が、自分の好みに合う辞書を買うのが正しいと思う。
では、辞書はどうやって選ぶか?
そんなこと、それぞれの好みと波長があるのだから、他人に聞くのが間違いだ。
例えば、私は漢和辞典は、「漢和中辞典」よりも「新字源」のほうが好き。
学生時代に使っていた「新字源」は、自分でパウチをして(だからぴかぴかすべすべしている)(笑)補強をして、今でも現役で使用中だ。
小さくて細いのに、「新字源」に載っている語句が「中辞典」には載っていない、ということがある(と私は、思っている)
だけど、世の中には「漢和中辞典」派もいるはずだ。
私と正反対のことを言うはずだ。
だから、辞書選びは、めいめいが勝手にやるしかない。
ではおまえはどうして選んでいるのだ?という質問には、こう答えよう。
私が辞書を買うときは。
ひとつの語句(単語・漢字)を思い浮かべ、それについてなんと書かれているか、そこらの辞書を一通り調べ、一番しっくり来る辞書を買うまでのこと。
それでず−っと通してきた。
でもって、漢和辞典はですね…いまだに「諸橋大漢和」が欲しくて欲しくて仕方がない!
置くとこないのに…(漢和中辞典並の分厚い辞書が15〜6冊だったかな?)
お金もないのに…(最後に見たのは、中古で10万弱だった)
はぁ。
辞書って高いよね。
でも、面白い。
特に漢字の辞書は…。
最近の辞書は個性がない。
それは団体さん(=グループ)で編纂するからだ。
…というと?
昔の辞書は一人で苦節何年、瀕死の思いで創り上げたものだった。
途中、喰えず、妻子を泣かせもしただろう。
妻が病気で医者も呼べず薬も買えず、若くして亡くすこともあったろう。
昔の編纂者はそうやって、飲まず喰わずでやり遂げたのだ。
…そういうものなのか?
…そういうイメージはなくはないが。
そんなに、"根性"でやらなきゃいけない一代事業。
自分の一生(人生)をかけてまでやらなきゃならないことだったのか?
今でも確かに辞書には癖がある。
その癖が、自分の好みに合う辞書を買うのが正しいと思う。
では、辞書はどうやって選ぶか?
そんなこと、それぞれの好みと波長があるのだから、他人に聞くのが間違いだ。
例えば、私は漢和辞典は、「漢和中辞典」よりも「新字源」のほうが好き。
学生時代に使っていた「新字源」は、自分でパウチをして(だからぴかぴかすべすべしている)(笑)補強をして、今でも現役で使用中だ。
小さくて細いのに、「新字源」に載っている語句が「中辞典」には載っていない、ということがある(と私は、思っている)
だけど、世の中には「漢和中辞典」派もいるはずだ。
私と正反対のことを言うはずだ。
だから、辞書選びは、めいめいが勝手にやるしかない。
ではおまえはどうして選んでいるのだ?という質問には、こう答えよう。
私が辞書を買うときは。
ひとつの語句(単語・漢字)を思い浮かべ、それについてなんと書かれているか、そこらの辞書を一通り調べ、一番しっくり来る辞書を買うまでのこと。
それでず−っと通してきた。
でもって、漢和辞典はですね…いまだに「諸橋大漢和」が欲しくて欲しくて仕方がない!
置くとこないのに…(漢和中辞典並の分厚い辞書が15〜6冊だったかな?)
お金もないのに…(最後に見たのは、中古で10万弱だった)
はぁ。
辞書って高いよね。
でも、面白い。
特に漢字の辞書は…。
何気に本屋に入ったら、こんなものを…みつけちまったぃ!
仕方なし。
この人の文章、書き方がとってもすきなんだから。
内容は、標題そのまま。
旦那さんがネイティブで英語を話すかた(ダーリンは外国人といえば早かったか…)なので、将来的に海外で、つまり日本語以外の会話を要する場所で暮す可能性が高いこのお方。
まったく英語の必要性を感じていなかったこのお方も、はたと立ち止まって考えた。
「英語を勉強しよう!」
それだけでもえらいよね…
日本人が英語が上達しない最大の理由といえば、「日常生活に必要じゃないから」
これに限る!
あとは、"好きな人なら独学でもある程度できるようになっている"
ようです。
英語の歌を、歌詞を読んで正確に正確に唄う、のではなく、耳から入ったフィーリングで唄う。
そのほうが通じている時がある、ああいうものかな。
楽しんで、或いは好きだから、勉強する方が身につくのは当たり前。
それが証拠に、習ったことなどないスペイン語の歌なんぞを、「コンドルは飛んでゆく」が唄いたいが為に私は耳で覚えたし…(今はあちこち抜け落ちたけど)
大学の第二外国語は、私の時代は圧倒的に第一位"ドイツ語"と第二位"中国語"の希望者が多かった。
何故なら…
「エーベルバッハ少佐」効果と「三国志」効果が有ったからだ。
文法が難しい?
なんのその。
ひとつの漢字に4つの音?
なんのその。
好きの一念岩をも通し…たかどうかは別として、好きだけで選んで突撃し、沈没し、撃沈した者のなんと多かったことか。
まあそれでも私たちは幸せだったんだよね…
その世界に少しでも浸れれば(笑)
化投げれば、英語だって大嫌いでまともに会話も出来ないのに、なんという大それたことを考えてんだろう。
勿論!
数十年たった今でも、
おはよう・こんにちわ・ありがとう・どういたしまして・今何時?
ぐらいしか話せない。
英会話教室で。
テレビで。
本で。
ラジオで。
新聞で。
…と、著者もあれこれ試してくれている。
彼女の血のにじむような努力はそっちのけて、ははぁあ〜なるほどな〜と自分の知らない世界を見るのは楽しい(酷い話)
英会話教室に憧れた時期も確かにあったけど…必ずしもピンクの兎に浮かれているだけでは続くものではなさそうだ(笑)
で、結論は?
地道な努力が、一番の近道。
なるほど。
確かにそうでしょうね。
とりあえず、何かあったら叫ぶ科白だけはゲットしとこう。
↓
「Japanese speaker, Please!」
ISBN:4479300228 文庫 小栗 左多里 大和書房 2006/04 ¥650
仕方なし。
この人の文章、書き方がとってもすきなんだから。
内容は、標題そのまま。
旦那さんがネイティブで英語を話すかた(ダーリンは外国人といえば早かったか…)なので、将来的に海外で、つまり日本語以外の会話を要する場所で暮す可能性が高いこのお方。
まったく英語の必要性を感じていなかったこのお方も、はたと立ち止まって考えた。
「英語を勉強しよう!」
それだけでもえらいよね…
日本人が英語が上達しない最大の理由といえば、「日常生活に必要じゃないから」
これに限る!
あとは、"好きな人なら独学でもある程度できるようになっている"
ようです。
英語の歌を、歌詞を読んで正確に正確に唄う、のではなく、耳から入ったフィーリングで唄う。
そのほうが通じている時がある、ああいうものかな。
楽しんで、或いは好きだから、勉強する方が身につくのは当たり前。
それが証拠に、習ったことなどないスペイン語の歌なんぞを、「コンドルは飛んでゆく」が唄いたいが為に私は耳で覚えたし…(今はあちこち抜け落ちたけど)
大学の第二外国語は、私の時代は圧倒的に第一位"ドイツ語"と第二位"中国語"の希望者が多かった。
何故なら…
「エーベルバッハ少佐」効果と「三国志」効果が有ったからだ。
文法が難しい?
なんのその。
ひとつの漢字に4つの音?
なんのその。
好きの一念岩をも通し…たかどうかは別として、好きだけで選んで突撃し、沈没し、撃沈した者のなんと多かったことか。
まあそれでも私たちは幸せだったんだよね…
その世界に少しでも浸れれば(笑)
化投げれば、英語だって大嫌いでまともに会話も出来ないのに、なんという大それたことを考えてんだろう。
勿論!
数十年たった今でも、
おはよう・こんにちわ・ありがとう・どういたしまして・今何時?
ぐらいしか話せない。
英会話教室で。
テレビで。
本で。
ラジオで。
新聞で。
…と、著者もあれこれ試してくれている。
彼女の血のにじむような努力はそっちのけて、ははぁあ〜なるほどな〜と自分の知らない世界を見るのは楽しい(酷い話)
英会話教室に憧れた時期も確かにあったけど…必ずしもピンクの兎に浮かれているだけでは続くものではなさそうだ(笑)
で、結論は?
地道な努力が、一番の近道。
なるほど。
確かにそうでしょうね。
とりあえず、何かあったら叫ぶ科白だけはゲットしとこう。
↓
「Japanese speaker, Please!」
ISBN:4479300228 文庫 小栗 左多里 大和書房 2006/04 ¥650
…と自称する著者だが、
↑
これなどは、社会に出て本当に痛感させられることだ。
「聞いちゃいねーよ」状態のなんと多いこと。
自分の耳に心地好いことしか聞いていないこと。
特に上位者(=上役)に顕著な例である。
(おいおい、実るほど頭を垂れる…って格言知らんのか?)
嗚呼、なんたる世の中…っていうか自分もその世の中の一端か(笑)
見たくもない人(自分自身)の本性を遠慮会釈なく見せるから、敬遠されるだけだ。
文章は平易だからといって、理解が平易とは限らない、とは明言だ。
小学生でも読める文章が、大学生でも一向理解できないってことがある。(そういう文章がある、例えば小林秀雄や森鴎外に、と述べる…どの著作だろう?)
正直が侮辱された。
本人の純真さを、己の不順さに当てはめて軽蔑し果ては「塩をまけ」とはよう言うた。
言葉として表された人の心の深遠は、早々簡単には覗けない。
時代とともに人は変る。
意識も変る。
正統であったはずが、時間が経てばいつの間にか異端の端っこに位置していたりするかも。
だから、なにかご意見があるのなら、早々に発表しておくべきでしょうか。
それを、一生、あくまでも、通すならば、それもまたひとつの"ひねくれもの"になる可能性大。
理解は能力ではない、ただ理解したいか、したくないかがあるだけです。なんて鋭い指摘が右左…点在する。
↑
これなどは、社会に出て本当に痛感させられることだ。
「聞いちゃいねーよ」状態のなんと多いこと。
自分の耳に心地好いことしか聞いていないこと。
特に上位者(=上役)に顕著な例である。
(おいおい、実るほど頭を垂れる…って格言知らんのか?)
嗚呼、なんたる世の中…っていうか自分もその世の中の一端か(笑)
見たくもない人(自分自身)の本性を遠慮会釈なく見せるから、敬遠されるだけだ。
文章は平易だからといって、理解が平易とは限らない、とは明言だ。
小学生でも読める文章が、大学生でも一向理解できないってことがある。(そういう文章がある、例えば小林秀雄や森鴎外に、と述べる…どの著作だろう?)
正直が侮辱された。
本人の純真さを、己の不順さに当てはめて軽蔑し果ては「塩をまけ」とはよう言うた。
言葉として表された人の心の深遠は、早々簡単には覗けない。
時代とともに人は変る。
意識も変る。
正統であったはずが、時間が経てばいつの間にか異端の端っこに位置していたりするかも。
だから、なにかご意見があるのなら、早々に発表しておくべきでしょうか。
それを、一生、あくまでも、通すならば、それもまたひとつの"ひねくれもの"になる可能性大。
藤原正彦氏の本をひとしきり読んで、母君の藤原ていさんの本「流れる星は生きている」を読んで、そんでこれか〜と、分かる人は笑うだろう…(笑)
というぐらい、法則にしたがって読んでます。
だって藤原先生の陰陽をちょっと読むだけでも随分と面白そうだな、と思ったんだもの。
これは読んでみたい!と。
いきなり「平塚らいてうはウーマンリブ」なんて一文が出てきてます。
はっはぁ…。
聞こえたり。
この調子ですすむのか。
エッセイ好きの血が疼くね。
(何が飛び出してくるやら)
ちなみに、森鴎外って細君(二度目)に尻に轢かれていた訳?
母・嫁の間に入って随分苦労した様子ですが。
(子煩悩とは聞いていたけどね…)
ISBN:4167352125 文庫 山本 夏彦 文藝春秋 1999/04 ¥540
というぐらい、法則にしたがって読んでます。
だって藤原先生の陰陽をちょっと読むだけでも随分と面白そうだな、と思ったんだもの。
これは読んでみたい!と。
いきなり「平塚らいてうはウーマンリブ」なんて一文が出てきてます。
はっはぁ…。
聞こえたり。
この調子ですすむのか。
エッセイ好きの血が疼くね。
(何が飛び出してくるやら)
ちなみに、森鴎外って細君(二度目)に尻に轢かれていた訳?
母・嫁の間に入って随分苦労した様子ですが。
(子煩悩とは聞いていたけどね…)
ISBN:4167352125 文庫 山本 夏彦 文藝春秋 1999/04 ¥540
軍隊を相手にするのではなく、最初から町や農村の非戦闘民が目標だった。
…なんていう傭兵たち。
喰ってゆくためには、なんでもする。
金をくれるならなんだって…
だから、兄弟が戦場で敵味方になることもあった。
フランス革命でオーストリアを中心とする同盟軍に押し捲られたフランス軍を助けたのは、「仏蘭西国民、万歳!」のことば。
その瞬間、兵士は国王を守るのではなく、国を守るという目的のもとに立ち上がった。
兵士は傭兵ではなく、国の民、すなわち国民軍であった。
ナポレオンの帝国が、自分の領土拡張のために軍隊を外国に送り出すまでは。
今度は侵略された周辺の専制国家で、「国の為に!」という国民軍が立ち上がるわけである。
はあぁ〜。
人の業ってすさまじいですな。
傭兵も哀しい存在だワ。
「傭兵の二千年史」
は実に分かりやすく戦争と人の意識の流れ、そこに挟まれて蠢く傭兵たちを描いている。
ミーハー心にもよく響く一冊だ。
かつて仏蘭西のルイ16世がティルリー宮において怒れる民衆に迫られた時、最後の一人が倒れるまで闘ったのはスイス人傭兵だった…
***************************************************
イラクで次々と外国人(軍人・民間人を問わず)が殺害されていた時、一人の日本人が殺されて、"傭兵"というものの存在を再認識した…ことを思い出した。
あれは警備会社とか、そんなニュアンスで語られていたけれど、国籍もさまざまで一流の技術を持ち、勿論本人たちも最高のスペシャリストである。
そして、あちらこちらの紛争地に出かけていって、日常生活では得られない高額の収入を得るのだ。
まるで遠い世界の話のように聞いていた日本人は多かったはず。
だけどこれが私たちの生きる時代なんだな。
21世紀。
傭兵はまだ必要とされているのか。
…なんていう傭兵たち。
喰ってゆくためには、なんでもする。
金をくれるならなんだって…
だから、兄弟が戦場で敵味方になることもあった。
フランス革命でオーストリアを中心とする同盟軍に押し捲られたフランス軍を助けたのは、「仏蘭西国民、万歳!」のことば。
その瞬間、兵士は国王を守るのではなく、国を守るという目的のもとに立ち上がった。
兵士は傭兵ではなく、国の民、すなわち国民軍であった。
ナポレオンの帝国が、自分の領土拡張のために軍隊を外国に送り出すまでは。
今度は侵略された周辺の専制国家で、「国の為に!」という国民軍が立ち上がるわけである。
はあぁ〜。
人の業ってすさまじいですな。
傭兵も哀しい存在だワ。
「傭兵の二千年史」
は実に分かりやすく戦争と人の意識の流れ、そこに挟まれて蠢く傭兵たちを描いている。
ミーハー心にもよく響く一冊だ。
かつて仏蘭西のルイ16世がティルリー宮において怒れる民衆に迫られた時、最後の一人が倒れるまで闘ったのはスイス人傭兵だった…
***************************************************
イラクで次々と外国人(軍人・民間人を問わず)が殺害されていた時、一人の日本人が殺されて、"傭兵"というものの存在を再認識した…ことを思い出した。
あれは警備会社とか、そんなニュアンスで語られていたけれど、国籍もさまざまで一流の技術を持ち、勿論本人たちも最高のスペシャリストである。
そして、あちらこちらの紛争地に出かけていって、日常生活では得られない高額の収入を得るのだ。
まるで遠い世界の話のように聞いていた日本人は多かったはず。
だけどこれが私たちの生きる時代なんだな。
21世紀。
傭兵はまだ必要とされているのか。
「人はパンのみにて生くるにアラズ」
なんて言葉も一理ある。
一理あるけど、
「軍隊は胃袋で動く」とナポレオンは公言し、
人民には「まず食わせること」と隣家の毛さんは語った。
胃袋は……人を動かす。
輜重隊。
軍隊の食い扶持を軍隊が確保する、という発想をもたなかった。
すべて丸投げの外注で、いわば商人が、食料から生活用具から武器から女まで、すべて取り揃えて軍隊の後にぞろぞろ続いて歩いていったそうな。
ははぁ…昔の戦争映画では、後ろについているのが輜重隊だと思っていたが、あれは何でもやさんの"隊"だったわけだ。
敗走する時の大騒ぎときたら……。
なんて言葉も一理ある。
一理あるけど、
「軍隊は胃袋で動く」とナポレオンは公言し、
人民には「まず食わせること」と隣家の毛さんは語った。
胃袋は……人を動かす。
輜重隊。
軍隊の食い扶持を軍隊が確保する、という発想をもたなかった。
すべて丸投げの外注で、いわば商人が、食料から生活用具から武器から女まで、すべて取り揃えて軍隊の後にぞろぞろ続いて歩いていったそうな。
ははぁ…昔の戦争映画では、後ろについているのが輜重隊だと思っていたが、あれは何でもやさんの"隊"だったわけだ。
敗走する時の大騒ぎときたら……。
ああ〜浮気の一冊!
ぱらぱらっと覗いてみたら、こっちのほうが面白い、というよりもあんまり考えずに読める(笑)
武士道は、斎戒沐浴して心落ち着いて、休日の昼などに読もうと思うのであった。
金のために欧羅巴を右へ左へ…なんで騎士道が寂れて傭兵がでてきちゃったのか?
?農機具の発達⇒生産力の増大⇒貨幣経済の発達⇒人口増大・農家の次男以下は継ぐ土地がない⇒傭兵へ。
?共和制による国民皆兵制(つまりただ働き・そこにあるのは愛国心のみ)⇒経済の発展⇒貧富の差⇒お金で雇うほうがラク(金持ちは戦争へ行きたがらない・貧乏人は戦争に行ってる余裕がない)
どうしてイタリアがその主舞台になっちゃったのか?
……ローマ帝国の滅亡後、しっかりした中央集権国家ができなかった
等。
なるほど、納得という歴史の流れに沿った、お話が聞ける。
傭兵隊長が公爵になったのは、へー!?と思うけど、太閤さんだって"お里"がいいとは言いがたい。
歴史とは、そーゆーものだ。
ISBN:4061495879 新書 菊池 良生 講談社 2002/01 ¥756
ぱらぱらっと覗いてみたら、こっちのほうが面白い、というよりもあんまり考えずに読める(笑)
武士道は、斎戒沐浴して心落ち着いて、休日の昼などに読もうと思うのであった。
金のために欧羅巴を右へ左へ…なんで騎士道が寂れて傭兵がでてきちゃったのか?
?農機具の発達⇒生産力の増大⇒貨幣経済の発達⇒人口増大・農家の次男以下は継ぐ土地がない⇒傭兵へ。
?共和制による国民皆兵制(つまりただ働き・そこにあるのは愛国心のみ)⇒経済の発展⇒貧富の差⇒お金で雇うほうがラク(金持ちは戦争へ行きたがらない・貧乏人は戦争に行ってる余裕がない)
どうしてイタリアがその主舞台になっちゃったのか?
……ローマ帝国の滅亡後、しっかりした中央集権国家ができなかった
等。
なるほど、納得という歴史の流れに沿った、お話が聞ける。
傭兵隊長が公爵になったのは、へー!?と思うけど、太閤さんだって"お里"がいいとは言いがたい。
歴史とは、そーゆーものだ。
ISBN:4061495879 新書 菊池 良生 講談社 2002/01 ¥756
武士道―人に勝ち、自分に克つ強靭な精神力を鍛える 知的生きかた文庫
2006年5月30日 読書
やっぱり(笑)藤原先生の影響で、こんな本を…買ってしまった。
読んだことなかった。
きっと「葉隠れ」みたいなものだと独断と偏見で思い込んでいたから。
西洋は宗教で道徳を教える(教わる)。
では日本では?
と西洋人に問われて答えに詰まった。
よくよく考えてみれば、それは武士道であると思い当たり、それを知らしめんとしたのが著作のきっかけである。
と著者・新渡戸 稲造氏の序の言葉にある。
だから、明治時代に英語で武士道を紹介した本…の日本語訳本なんですわ。
日本人が英語で書いて、それを日本人が訳して日本人に読ませる。
原語で読めれば苦労はないものを〜私には無理〜(笑)
日本人が書いたものが読めないのは、高校時代に読んだ一冊(というか一作品)。
平安時代の古典を明治の人が訳したものを、もう一度昭和の人に訳してもらった……以来初めてのことだ。
その古典の名は「源氏物語」
谷崎潤一郎の訳はあまりにも難しい…ので、誰だったかの口語訳がついて三段構えの訳本になっていた。
こうなったらもう…笑うしかないやね(笑)
ISBN:4837905633 文庫 奈良本 辰也 三笠書房 1993/01 ¥520
読んだことなかった。
きっと「葉隠れ」みたいなものだと独断と偏見で思い込んでいたから。
西洋は宗教で道徳を教える(教わる)。
では日本では?
と西洋人に問われて答えに詰まった。
よくよく考えてみれば、それは武士道であると思い当たり、それを知らしめんとしたのが著作のきっかけである。
と著者・新渡戸 稲造氏の序の言葉にある。
だから、明治時代に英語で武士道を紹介した本…の日本語訳本なんですわ。
日本人が英語で書いて、それを日本人が訳して日本人に読ませる。
原語で読めれば苦労はないものを〜私には無理〜(笑)
日本人が書いたものが読めないのは、高校時代に読んだ一冊(というか一作品)。
平安時代の古典を明治の人が訳したものを、もう一度昭和の人に訳してもらった……以来初めてのことだ。
その古典の名は「源氏物語」
谷崎潤一郎の訳はあまりにも難しい…ので、誰だったかの口語訳がついて三段構えの訳本になっていた。
こうなったらもう…笑うしかないやね(笑)
ISBN:4837905633 文庫 奈良本 辰也 三笠書房 1993/01 ¥520
「周公旦」 読了にあたり
2006年5月30日 読書…はなかなか格好がよかった。
ええとこ(周王家・姫氏の四男)の坊ちゃんだから、頭はよくて弁はたっても。実践には弱いかと…思っていた。
そーゆーものではないらしい。
蛮勇で聞こえた楚の国への逃亡。(亡命)
捕まれば生贄として地の神に捧げられるであろうその地域へあえて足を踏み入れる……
付き従った従者はえらい迷惑だけど。
口八丁で蛮王に仕え、惜しまれながら帰国するあたり、たいしたものだ。
度量が違う。
そして太公望。
さり気に天下を狙っているじーさん…
「天下泰平のためには、どれワシが天下をとるしかないかのぅ」
「いや、ほんまは、気が進まんのじゃがのぅ…」
なんて姿勢が新鮮で面白い。
太公望くそじじい説。
いいねぇ〜。
………え?これ、ファンタジーなん?
ええとこ(周王家・姫氏の四男)の坊ちゃんだから、頭はよくて弁はたっても。実践には弱いかと…思っていた。
そーゆーものではないらしい。
蛮勇で聞こえた楚の国への逃亡。(亡命)
捕まれば生贄として地の神に捧げられるであろうその地域へあえて足を踏み入れる……
付き従った従者はえらい迷惑だけど。
口八丁で蛮王に仕え、惜しまれながら帰国するあたり、たいしたものだ。
度量が違う。
そして太公望。
さり気に天下を狙っているじーさん…
「天下泰平のためには、どれワシが天下をとるしかないかのぅ」
「いや、ほんまは、気が進まんのじゃがのぅ…」
なんて姿勢が新鮮で面白い。
太公望くそじじい説。
いいねぇ〜。
………え?これ、ファンタジーなん?
ホントは文庫本を購入したのだが、画像がでないのがとっても寂しいので、単行本の方を出した。
詐欺じゃない、これは決して詐欺じゃない…自分に言い聞かせる私(笑)
「酒池肉林」で有名な殷(商王朝)の最後の帝王・紂王を倒し新しい王朝・周を開いたのは、言うまでもなく二代目・武王である。(初代は文王:紂王に息子の人肉饅頭を食べさせられたパパである)
前王朝を倒すとか、匈奴などの異民族を平らげるとか、武力においてなにがしかの活躍をすると、まあ大抵は武王とか武帝とか、そういう名前をおくりなされるもんである。
…で、その武王の弟(つまり文王の四男)に旦という人物がいた。
よく出来た人で、兄である武王をよく助けて周王朝の建国に大いに力を尽くした人である。
その功により、後に一国を与えられる。
…であるが。
権力の近くにいるといろいろあるもんだ。
本人の本心がどこにあるかは関係なく、謀反の濡れ衣を着せられたり、本心がばれたり……ね(笑)
周公旦もまた、謀反の疑いをもたれ、一時亡命した。
その亡命先が問題であった。
周に対し友好的とは決していえない南の国・楚へ逃げたのである。
なにゆえ楚に?
ほかに彼を温かく迎えてくれる国はいくつもあったというのに。
そこには何があったのか?
…という疑問から著者はこの作品を描きだす。
よくできた弟…ぐらいにしか描かれたことのない彼。
あまり語られない、注目されなかった周公旦を主役に描かれたこの一作。
「後宮小説」で一世を風靡した著者の、古代王朝への思いを私も感じたい。
…なにしろ、宮城谷昌光氏の「太公望」を読んで以来、とっても注目度の高い時代である。
ああ、そうそう。
「封神演義」の素の舞台でもあるしな…。
ISBN:4163187804 単行本 酒見 賢一 文藝春秋 1999/11 ¥1,400
詐欺じゃない、これは決して詐欺じゃない…自分に言い聞かせる私(笑)
「酒池肉林」で有名な殷(商王朝)の最後の帝王・紂王を倒し新しい王朝・周を開いたのは、言うまでもなく二代目・武王である。(初代は文王:紂王に息子の人肉饅頭を食べさせられたパパである)
前王朝を倒すとか、匈奴などの異民族を平らげるとか、武力においてなにがしかの活躍をすると、まあ大抵は武王とか武帝とか、そういう名前をおくりなされるもんである。
…で、その武王の弟(つまり文王の四男)に旦という人物がいた。
よく出来た人で、兄である武王をよく助けて周王朝の建国に大いに力を尽くした人である。
その功により、後に一国を与えられる。
…であるが。
権力の近くにいるといろいろあるもんだ。
本人の本心がどこにあるかは関係なく、謀反の濡れ衣を着せられたり、本心がばれたり……ね(笑)
周公旦もまた、謀反の疑いをもたれ、一時亡命した。
その亡命先が問題であった。
周に対し友好的とは決していえない南の国・楚へ逃げたのである。
なにゆえ楚に?
ほかに彼を温かく迎えてくれる国はいくつもあったというのに。
そこには何があったのか?
…という疑問から著者はこの作品を描きだす。
もうひとつ、周公旦について重要なことは、彼が神官であり、一種の呪術師であったという点である。
よくできた弟…ぐらいにしか描かれたことのない彼。
あまり語られない、注目されなかった周公旦を主役に描かれたこの一作。
「後宮小説」で一世を風靡した著者の、古代王朝への思いを私も感じたい。
…なにしろ、宮城谷昌光氏の「太公望」を読んで以来、とっても注目度の高い時代である。
ああ、そうそう。
「封神演義」の素の舞台でもあるしな…。
ISBN:4163187804 単行本 酒見 賢一 文藝春秋 1999/11 ¥1,400