監獄から、怪しげな大学、中学校にレストラン、そして旧華族・財閥の館……。
日本国内に残る(そしてどこも存亡の危機にある)邸宅を探検する著者。
その名も"建築探偵"(笑)

戦前の三菱財閥の別邸…は、山をまるまる買い取って、敷地内に新幹線と東海道線が走っているというスケールの大きさ。
著者が迷い込んだ(?)とき、執事さんが出てきて応対…慇懃無礼に見学お断りされたというシロモノだそうだ。

執事…流石、もと財閥。
日本にもちゃんといたんだね、そんな人種が。

明治の警察組織は旧薩摩藩が一手に握っていたために、監獄の設計に関しても、大学の建築科を出たばかりの息子を(無理やり?)引きずり込んだ山下家。

その子孫が法事で集まり「そういやそれなりに有名な建築家だったねぇ」とまでは話が出ても「作ったのは監獄ばかり…」ではそれ以上話も進まなかったと直系のお孫さん談。
だから、建築家の子孫はきっと絶えているのだと、建築業界でも思われていたという。
うっ…気の毒な爺さま。

小笠原伯爵邸の葡萄つると小鳥達の意匠はとっても可愛らしくて、本当に、ワンピースの柄にでも出来そうだ。
表紙の写真がレビューで出ないのが残念無念。

ISBN:4022611731 文庫 増田 彰久 朝日新聞社 1996/12 ¥840
藤森さんの俄かファンになったので、文庫本でお手軽(であるのに)+写真は一杯ということで、購入。

建築の謎(?)を求めて長崎は大浦天主堂から上海へ。
大浦天主堂といえば、日本人としてはどうしても原爆との係わり合いで思い出さずには居られない教会だろう。
高校の修学旅行で一度、長崎で[旅博覧会]が行われた時にもう一度、計2回、私は彼の地を尋ねている。
とても瀟洒な教会堂だったと…記憶しているのだが。

大浦天主堂のあの姿は、一度建て直し(修復)されて"見れる形"になって入るが、明治の建造写真を見るととっても奇妙キテレツなんだそうだ。

ゴシックとそのカタキであるルネッサンスが同居している…のだと。
おまけになまこ塀だし……(笑)
なまこ塀って、石川県の金沢市(のど真ん中?)にあるお城で有名な、あのなまこ塀だよ。
教会の前面に…。
に、似合わん。

その原型が上海にあるであろう(教会の日本進出の前は中国に在ったはず!)推理のもとに、同じ笑える洋式の教会を探す…探す…。
それが、
聖ヨセフ教会。
そして聖ザビエル教会。

教会と言うのは大きな道路に面して建てて、どこからでも目立つようにしとくもんなのだそうだ。
ところが、文化大革命のため、中国の(現存する)教会は、お堂の正面に壁とかビルとか建てて、目晦ましとしている。
つまり、道を歩いていてもそこに教会があると知っていなければまったく分からずに通り過ぎてしまうということだ。

なんというか…いかにも中国だね。
今となっては、学校施設に一部転化されていたりして。
どのように隠そうとしても、歴史ははっきりと物語っているのだよ。

カラー写真が撮っても綺麗なので、それだけ見ていても楽しい。
たとえ"建築オタク"でなかったとしても…!(笑)

おまけに、同時進行で読んでいる「テンプル騎士団とフリーメーソン云々…」ではロスリン教会の記述が出てきているので、教会建築関連で楽しめる。

ISBN:4022611804 文庫 増田 彰久 朝日新聞社 1997/03 ¥840
最終巻。
同期のライヴァル、昇竜とユキちゃんの闘いは続く……と言う感じで。

ところで、相撲の砂かぶり席…というもの。
つまり、土俵を目の前に見るところ。
最上席…らしいけど。
力士だけじゃなく観客の姿も、テレビにしっかり映る。
顔の判別も付いてしまうぐらいにはっきりとしっかりと…と言う席。

力士がころころと転がって来たら非常に危ない席ですね。

………。

昔々。
病気だからと会社を休んでお相撲を見に行った会社のおえらいさんが…その夜の「大相撲ダイジェスト」でくっきりしっかり顔が…砂かぶりの席で食いつくようにお相撲を見ている姿が大写しでテレビで放映され、上司(社長)に知られて左遷されたという……漫画のような笑い話のような事件が在りました。
あ〜あ。
社長が相撲好きだって知っていたはずなのに…
ドジですな(笑)

皆様。
気をつけましょう…(笑)

ISBN:4582287441 コミック 岡野 玲子 平凡社 2001/03 ¥903
学堂…アリストテレスかソクラテスか…

ところで、1巻にあったけれど、あの【番付け表】って行事さんが和紙に手書きで書いてるんですか…あの、下のほうに行くと何がなんだかこれは字なのか?というミミズののたくったような字が書いてあるアレ。

相撲界って…やっぱ違う次元だわ。
あの体型で糖尿病ではない、というのも凄いけど、引退してから身体を壊す人が多いのは、やはりかなり、無理をしているからだろうね。
かわいそうに…職業病…労災?

女社長・桜子のぶっとびぶりが特に楽しみな巻であった。

こんなことを言っちゃ悪いけれど、「陰陽師」より遥かに面白い!と思えるシリーズ。

ISBN:4582287433 コミック 岡野 玲子 平凡社 2001/02 ¥903
わけわからん芸能プロダクションの女社長が猛アタックを懸ける顔のいい力士・昇竜。
蚤の心臓・雪之童ことユキちゃん。

この同級生(?)二人を中心に回る相撲の世界。

表紙が…オペラと相撲と合体しているらしいと気がついたのがこの2巻からだった。
もしかして、これってアングル?
…でもって、トルコ風呂?

うっひゃぁ(笑)

でも、確かにお相撲さんの葉だって撮っても綺麗なんだってさ。
しりゃあもう、つやつやで…。
そこらの女よりず〜っと綺麗らしい。

さてもさても。
谷崎文学で相撲きぞを書けと言う雑誌社の編集長もすごいと思うが。

ISBN:4582287425 コミック 岡野 玲子 平凡社 2001/01 ¥903
噂には聞いてましたが…【両国花錦闘士】!
すごい。
お相撲をここまでお洒落(?)に楽しく描いた漫画なんて知らない(というより、いままでお相撲漫画なんてあったっけか?)。
偏見ではないけれど、こういう新境地への挑戦というのは、どっちかって言うと女流漫画家に多いように思える。

興味がなくてもわっはっは…と笑えるし、次々先を読みたくなるし。

雪にまみれた豪雪地帯出身の雪之童。
北国出身らしく肌は白く、お相撲さんらしくぴかぴかつるつるの美しいお肌が自慢(?)
必殺技は雪おろし投げ! ← 結構気に入った

誰がこんなおもしろ設定を考えられるだろうか……(笑)

野球ファンのお相撲(番?)記者・淳子。
彼女が憧れるナベちゃん♪クドちゃん♪も懐かしや〜♪

ISBN:4582287417 単行本(ソフトカバー) 岡野 玲子 平凡社 2000/12 ¥903
単行本とは名ばかりの…ごっつい本。
表紙が柔らかくてその分本が軽くって、寝っ転がってもまぁなんとか読めるかな(少しの間ぐらいは)(笑)という重量である。

お指しの通り、「ダ ヴィンチ・コード」の影響受けまくりの本。
フリーメーソンという秘密団体からの導入ではあるが、実はこのフリーメーソンって、西洋ではかなり胡散臭く・悪いものの代表のように思われているものらしい。
日本人としては、きっと好奇心の対象で調査対象で、テレビの特番(2時間枠)とかでバンバン放映されている興味深い話題だとばかり思っていたのだが。

そのフリーメーソンが、歴史的バックボーンが欲しいのか(欲しいのだろうな)テンプル騎士団の後裔であることを、或いは何らかの関係があることを匂わせているのだという。

そこから例の悲劇のテンプルナイツの話に転化する。

ことの起こりは、1307年10月13日(金)。
フランス王フィリップの命令により、テンプル騎士団は急襲される。
捕えれれたなかには、確かに大総長ジャック・ド・モレーの姿があった。
彼らは7年かけて審問され尋問され拷問され、異端の汚染(というらしい。キリスト教では)を理由に、1314年3月、パリのシテ島にて弱火(トロビ)の火刑に処せられた。
ここに、テンプル騎士団は廃絶されたのである……ということになっているのだが。

どうやら。
捕まってない人たち(騎士達・従者達・金庫番たちなど非戦闘員含む)のほうが多い。
なんと、フランス王が第一の目的とした財宝がすっからかんだった。(笑っちゃいけないが…お笑い)
襲撃の寸前、テンプル騎士団が所有していた大艦隊が大西洋に(?)船出したままけっきょく発見されなかった(この艦隊に人と財宝をつんでいた模様である)というのである。

…ということで、大総長ジャック・ド・モレーはフランス王の動きを察知していたのではないかと思われる。
また、彼は最終的には堂々とフランス王とその傀儡である教皇に勝てるつもりで居たのではないかと。(だから逃亡しなかった)

あくまでもフランスのフィリップ王は、テンプル騎士団の唸るほどの財宝が目的でこの行動を起こしたのだが、そういう意味では見事にしてやられたことになる。

詰めが甘いですね〜。
はっはっは。

大騒ぎになっている割に、イギリス王やポルトガル王なんかは騎士団に同情的だったし、スコットランド王は当の教皇と喧嘩して破門されていたから"騎士団員の逮捕"なんていう勅令に従う筈がない。
…で、難を逃れた騎士団の多くはスコットランドへ向かったのではなかろうか?という仮説が成り立つ。
イギリスを相手に独立戦争を闘っていたスコットランドのロバート・ブルースは戦争になれた騎士団を、諸手を挙げて歓迎したはずだ。

なんでこんなところに?
と思うようなスコットランドの田舎(失礼)に、剣だけを線刻した墓石の列が連なる理由が……その墓石には名前も生年も墓の主の身元を証明するなんら記録はなく、その所有品である剣だけが刻まれている。
これはテンプル騎士団の墓の作り方だそうだ。

テンプル騎士団は聖地(エルサレム)を中心に本拠地を作り営まれていた組織である。
創始のひとびとに有名人が多かった成果、その使命感に同調した人が多かったのか、次々と土地や財宝の寄進を受け、聖地エルサレムの守護と巡礼者の案内と護衛(自分ところで船も所有して巡礼者を乗せて運ぶという、今の旅行会社みたいなこともやっていたらしい)に励み、修道騎士団として活躍した。
教会なので税金はなし。
通行税もなし。
こりゃ儲からない方がおかしい…というぐらいである。
イギリスやフランスなどでは収税権ももって、王室の仕事の代行もやっていた…税務長官みたいなもんだね。

だから、【欧羅巴王室の金庫番】といわれるのも無理はない。
その富に、借金だらけのフランス王が目をつけるのも仕方がない。

当然ながらイスラム教やユダヤ教に触れる機会も多く、その創始の段階でカタリ派(異端として殲滅されている南フランスを中心に栄えたキリスト教の一派で、なんとイエスを悪であると言い切っている)の影響も受けていた。
ゆえに、そこんところを突っ込まれて、異端だ、悪魔儀式をやっていると難癖を付けられて潰されたわけだが。

潰されたがゆえに、また、多くのものが見事に消えうせ(人も財宝も見つからなかった)たがために、【謎の団体】として有名になったのだった。

 うん。

いかにも日本人でなくても飛びつきそうなネタだね。

最期の大総長ジャック・ド・モレーが自身の火刑のとき、「フィリップ王と教皇は、1年以内に死ぬであろう」と正確に予言した、というのがまた神秘的というか気持ち悪いといおうか……。

まだ1/3ほどしか読んでいない。
したがってアメリカのアの字も出てこないけど…充分さむ〜い気分にさせる本である。

ISBN:4879191647 単行本 林 和彦 三交社 2006/05 ¥2,415
ちょっと興味が惹かれて購入したものの…。
正直言って、文章がくそ真面目すぎて面白味が少ない本であった。
う〜む、失敗失敗…。
(私の求めるものが奇異なのか?)

ほとんど辞書がわりに使うような本であって、読み物・娯楽として読む本ではない。(もっとお手軽であるべき新書の癖にさ…)

この手の本を書く人って、どうしてこうくそ真面目なのかな〜?
とつらつら思う一冊である。

嗚呼、表現方法が練れてないってこともあるのか?
それともこういう書き方しか出来ない・しないお人なのか?(どうやら後者のようだ)
他の著書も"語源"人名語源"ときているからな…察しもできよう。

眠れぬ夜にぴったりかも。

ISBN:4061495925 新書 梅田 修 講談社 2002/03 ¥714
ほんわかほんのり。
御伽噺の世界に浸りたい時。
ちょっと疲れた時には、やっぱりこれ。

日本古来の(ちょっとイエイティとか混じってはいるが)オバケたちが織り成す、日本の心。

優しさとか。
情愛とか。
人を思いやる心を今更ながらに確認する。

そう。
競争して人を負かすのが人生の目的なんかじゃないってことを確認する。

こういうもので確認しないといけないというのも……哀しい現実だが。

さちみん(著者)のサイトでみた、台湾版・夢やしき……ちょっと見て見たい気が…でも日本の御伽噺って分かるかな?
民俗学的に、ごくごく基本的な農村生活とか酒井構造とかわかってないと面白味にかけるんじゃないかな?とおもったが、そうか台湾なら"まだ"分かるのか。
明治日本の一部となって日本式教育・社会制度でまとめていった社会だもんね。
たとえば水道施設(家々の蛇口から水が出るということ)だって、毛沢東に追われて逃げてきた大陸の人間が、吃驚したほどだった。
つまり日本式になんでもやっていた台湾のほうが、遥かに進んでいたってわけだ。

これが香港版となると…どうだろ?
いらんところでまたいらん誤解とかされて、変な日本批判とかしないだろうな?
"帝国主義の云々"とか?
やめてくれ〜って感じだけど、在りそうで怖い。


ISBN:4253077269 コミック さちみ りほ 秋田書店 1997/01 ¥410
キノトロープの劇画調・リアル絵本「水滸伝」の第三巻の主役は"行者・武松"。

でも贔屓の林冲も格好よく登場しているから許す…ちょとだけだけだけど(笑)

前半部では宋江の話もあるんだけれど……いまいちぱっとせんというか。
だいたい及時雨さんは豪傑の集まる水滸伝ではぱっとしないお人柄(頭目なのに)。
どの小説を見ても、「何ゆえに、この人が…?」という人物ではある。
それがこの絵巻水滸伝では殊更に強調されているような気も。
弟・宋清に目一杯迷惑をかけてるし怒られているし…でもって弟に勘当されてるし。

人がいいから貧乏人には好かれているし頼りにされているけど、女とばあさんにはきっちりだまされるし、嫌を嫌といえないし、なんとも優柔不断に見えて仕方がない。
弟が怒るはずだわ……。
「俺の一生はアニキの後始末をして歩くんだ…!」
なんて嘆いてますよ…彼。

……だめだめじゃん、おにいちゃん。

そんな彼にあの暴れ者・李逵が頭が上がらない。というのが物語としてはミソなんだろうけれど…これは…ひどすぎる(笑)
本誌でも、「俺が」「私が」「いや俺が助ける」と一命を賭しても宋江救出にいそしむ男達が居るわけだが、なんでそんな…というぐらい、普通の、ナサケナイ、どうしようもない一般人ですわ、宋江さん。
同じタイプだとは思うけど、めそめそしていても(by人形三国志)まだ自分で戦いの先頭にたってる劉備のほうがなんぼかましに思えてくるからなぁ。
こういうところ(こういう人格に人気が集まること)も中国の謎。

人がよいだけでは、指導者としては、ダメです。
ほんまに。

ダメな及時雨さんはまあ置いといて、後半の主役はさすが!
行者・武松といえば、虎退治、そして、ご存知、「金瓶梅」の主役、色男の西門慶と潘金蓮の密通話がからむ。
大抵の「水滸伝」では、兄思いの優等生っぽく書かれていることが多い武松も、ここではけっこーな乱暴モノ。
梁山泊によく似合う(笑)

とにかくすぐ殴るし、血を見ると止らないし、人食い虎より始末が悪い。
いやほんとに。

その武松。
兄の仇を討って見事お尋ねものになるわけだが、潘金蓮の扱いが、今までの小説とはちと違う。
はっきり言って、武松と純愛…。
許されぬ兄嫁との心の交流…みたいなの。
潘金蓮自身が、だまされて毒を盛りながら、言い訳をせずに黙って殺される、となっている。
武松に殺されるなら…みたいな。
お陰で、武松は罪の意識にさいなまれるし(笑)潘金蓮の亡霊みたいなのに付きまとわれるし(笑)
こんな話は初めてだ。

ぽちぽちと、他の宿星も登場したり舞台をかすって過ぎたりと、その絡み具合が面白くなってきた。
人には見えないものがみえまする〜と誰かさんみたいなことを言ってる施恩とか、包丁片手に人肉饅頭つくりに励む孫二娘とか。

次巻は、いい男(!)と評判の高い花栄が登場。
…でも、ちょっとでいいから林冲も出して欲しいと願う私である。(わがまま?)

ISBN:4312010080 単行本 森下 翠 魁星出版 2006/08 ¥2,625
母親が買ってきた園芸本。

母親の実家は家以上の広さのある庭(というか畑というか露店駐車場というか)があるので、いじろうと思えばナンボでも…。

が、しかし。
山の途中、南向きのなんら遮蔽物のないそこでは、夏ともなれば人の腰より高く雑草も生い茂る。
電動鎌でなぎ払いなぎ払い、雑草と闘う毎日である。
(ほうっておいたら山中の無人の廃屋になりそう……)

そこをガーデンに…するのはとってもしんどそう。
だから雑誌で楽しむのだろうか?

大体、花の種一つ飢えたら、うわーって感じで広がるしな。
過去にはコスモス畑にもなった(なってしまった)ことがある。

ニューヨークみたいなところで、ペントハウスに住んで、コンテナにおっきな木まで植えて、ベッドだのチェアだの防水加工のクッションをつけてのびのび〜と人生をエンジョイしているアメリカ人がいる。
今は日本の植物がブームなんだとさ。
しかし…そんなの、ほんの一握りの人なんだろうな。
あの格差社会じゃぁ。

何を見てもそんなことを感じるようになってしまった…それもこれも誰かさんのお陰で日本でも格差を感じやすい社会になっちまったからだ。
皆が同じように平和でシアワセを感じて生きてちゃいかんのか?
格差がないと発展しない?
今更何が発展するというのか?
これからは発展よりも、保持だろう。環境の。地球の。命の。

ホンマ、疑問である。
ナニヲカンガエテルンヤ…?

緑を見て気分転換。

あ、そうそう。
ふと思ったんだけど、マンション、特に高級が売りのマンション(買取であっても)なんかでは、ベランダに洗濯物を干すのを厳しく制限している。
外から見て、目に入るともうアウト!
コンテナに背の高い植物…日本の場合、これってどうなんだろう?

植物だからいいのかな?
ベランダに溢れる緑を外から見て、
「うわっ(ジャングル!?)」
と思うか
「素敵なグリーンハウス♪」
と思うかは、主体によって大きく分かれるところだと…思うのだが?
あ、オーナー次第ってわけか?

でもなー、日本って過度な装飾を嫌うしなー。
植物が多いからといって、自動水撒き器(スプリンクラーみたいなヤツだ)の設置なんか絶対認めてもらえそうにない。
水を流し過ぎるとコンクリートがひび割れるからダメだ、とか言われそうだ。
その前に、ベランダは緊急避難用の通路だから、自分のものであって自分の物ではない。
その理屈だと、ジャングル許可なんかでるわけないか……。
あな、わびし。

ISBN:B000GBEX8I 雑誌 主婦の友社 2006/07/07 ¥900

学校怪談 (1)

2006年8月22日 読書
横になって本を読んだり寝たりテレビを見たり医者に行ったり…つまり、仕事をしない生活をしていると、脳の方まで影響が出てくるようだ。

夏なのに「お手軽な怪談ドラマがない」というわけで、見つけたのがこれ。
病院の帰り、リハビリを兼ねて立ち寄った本屋でゲット。
でも体力不足で10分と居られなかった…残念。

高橋葉介氏といえば、「夢幻紳士」シリーズが最高!と私は思っている。
摩訶不思議な世界を、摩訶不思議なままに書きつくした漫画家さんだと。

夢幻紳士の次に手にした本が「学校怪談」という、なんだかベタな題名の本だけど、短編ばかり38本。
舞台は学校と言うだけで、相変わらずの摩訶不思議さ、グロなんだけどグロじゃない(ようにー誤解?ー思わせる)不思議さに満ちている。

「髪」「水辺の情景」「回転」の純愛怪談3部作は、とっても素敵。
高校生の年頃の、初心でピュアな心持がよく分かる。…嗚呼遠く懐かしい(笑)

短編で落としているがゆえのやり切れのなさというか、怪談ゆえの悲劇性というか、その後始末。
お釈迦様の水かきのように魂をすくってくれる巻末おまけ漫画「山多久呂須様」が珍しくもしみじみとつぃて…なんだかよかった。

あー。
あんまり涼しくはならなんだけど(笑)

ISBN:4253177824 文庫 高橋 葉介 秋田書店 2006/04 ¥690
近頃流行の"武侠小説"
そのルーツは、こんなところに……。

古来中国では"小説"とはつまんないもの、取るに足らないもののこと。(だから"小"なのだ)
文人は詩を論語を…と言うわけで、いきおい小説の娯楽は民衆から始まった。
科挙試験に失敗した文人くずれが糊口を凌ぐため、その原作を書けば、たいしたものが出来上がるのは当たり前。
そうやって広まった。

歌・劇…なんでもあり。
で、無知な民衆には受けた受けた(笑)

現代の(中華圏では大家なのですでに現代ではないらしいが)金庸氏が、企業家で資産家で悠々自適のご隠居さんであるというのは初耳。
マルチで成功した稀有な人物だったのね〜(大富豪なんだって!)しかし、いかに中華圏で知らぬもののない大衆娯楽小説家だとはいえ、故をもって"ノーベル賞を!"というのは(中華圏ではそういって盛り上がっているらしい)流石にいくらなんでもどうかと(笑)思う。
さすがというのか、中華圏。
そのノリ・力強さが、毎度毎度すごいよね…。(感心感心)

さて。
その、武侠小説の成り立ちとかヒーローの変遷とかだが、日本人が見て「なんじゃぁこりゃぁ〜(笑)」と思わず声上げて笑っちゃう(例えば"少林サッカー"とか)特撮・ワイヤーロープ撮影などなど…がごくごくまじめに文章から映像化されたものだということにビックリだ。
ヒーローってのは、そういうことが出来たんだそうだ。
岩を砕き、山を削り、口から買い光線をほとばしらせ……ほんまかよ?と日本人には理解できないなにか大きなものがそこには存在するのだな。
きっと。(そうでも思わんとな…)

最初は所謂"仙人"達がそういうことをやっていたから、"まだ分かる"んだったんだけど、時代が下るとともに人間世界に下りてきたもんで、半仙半人たちが空をびゅんびゅん飛び出したらしい。

現在となっては、台湾や香港では既に劇画(漫画)でたくさんの武侠小説が出ていて人気なのだそうだ。
ちょっと見てみたいよね。
まさかそれは日本のコピーではあるまい。
(ゴル○13とか?)(笑)
銀英伝に相対するようなものまであるらしい、というのにはちょっと惹かれる。
ちょっとSF・ファンタジーっぽくなっているらしい…。
そうかSF・武侠小説か…。(ようわからんけど)

そんな武侠小説は、文化大革命には"そんなもの存在しません"とされていたのが、今になって大陸に逆輸入…されたから、爆発的に人気急上昇になるのは分かる。
こんな面白いもの(娯楽小説だもんな)!世の中にあったのか!
…というわけ?

しかし。
日本の漫画だって(お目々の大きな少女漫画だけど)武侠…いや、公按ものがちゃんとある。
それも「包青天」。
ただし、活躍するのはもっぱら"御猫"展昭だけど。
(そのライバル・白鼠氏の非業の最期まで、この本で知ってしまった…嗚呼、もったいないことをした気分)
しかしこの「三侠五義」。
少し前に調べたところ、訳本どころか原本もなかなか入手しにくいようだ。
お金に糸目をつけないならば、香港や台湾にさっと出かけて行ける身で中国語もドンと来い!ならば、話は別かも知れないが。(中国語がダメでも読める画本がベストなんだけど、そうもいかないだろうしなぁ)

今の武侠映画の流行のきっかけはたくさん賞を取った「グリーン・ディスティニー」。
連続武侠小説の、なかの一部分らしい。(だからその前も後ろもある)
テレビで見たけど…筋書きとか必然性とか、意味がよく分からなかったけど(笑)
確かに中空をびゅんびゅんと飛び回ってましたね…みなさん。
怒られそうだけど、ひたすらそれだけが印象に残ってます。

とにかく重力などなきが如くに跳び、壁を走り、体の中からでも剣を出す。
鼻から牛乳…じゃなく口から光線を発してモノを破壊するのは朝飯前なのだ。
恐るべし中華!

また、武侠小説のひとつのパターン。
女傑(女侠)が決闘を申しこみ、相手を破って「命が惜しけりゃ私と結婚しな!」というのは…なかなか素敵である。
しかも負けるのはいつも男で、そこそこの使い手(のはず)
それが尽くまける、というのがパターンらしい。
でもって、据え膳はちゃんと食うのが中国の男達らしい……。

中国らしい。
笑える。
それで3度も違う女(全部女山賊だし)に捕まって〜結婚させられて〜というナサケナイ英雄(二代目・三代目だけど)も小説の中には存在する。
そういうのも全然OK!なんだね…中国の武侠小説…懐が深いわ。

ISBN:4469231878 単行本 岡崎 由美 大修館書店 2002/12 ¥1,785
うれし楽しいウッドハウスコレクション!

かの、無敵の執事(紳士にお仕えする紳士)・ジーヴスが大活躍。
大笑い…しているけど、ここまで続くとちょっぴりと、ウースター氏が気の毒にもなってくる。
だって、ジーヴスの英知のひらめきが輝けば輝くほど、彼ののろまさというかどんくささ加減が強調されてゆく…。
おまけに好きな女性にアタックする意気地すらみるみるうちにしおれさせられて…このままだとジーヴスの気に入った人しか嫁さんにできないぞ!それでいいのかウースターくん!?

…とはいえ。
ジーヴスがいれば嫁さんは要らないかもね。

とりあえずあの怖いオバサマたちに対抗するには、鉄壁の女闘志でも嫁にもらわんと……。

それにしてもやっぱうらやましいのがヴィクトリアンな紳士・淑女の生活。
こいつら…夏は夏、冬は冬のイベント(勿論遊びだ、社交界だ)しか頭にない…くそぅ…遺産はいいけど自分で働いて金を手に入れるのは下品ときているし…。
金持ちめ!
羨ましいぞ!

私だって、時間を気にせず地中海ヨット周遊旅行なんて…いってみたい!
それを一言で「嫌だなぁ」なんてぬかすウースターくんが憎くないはずがない(笑)

だからこそ。
ジーヴスがあれこれと陰謀 画策 智恵を捻って紳士淑女方を煙に巻くのは、面白い物ではあるのだが。(しかも彼らに感謝されつつ)

巻末おまけ。
娘さんの"素顔のウッドハウス"には大笑い。
書斎でげらげらと大笑いして、お昼時には食卓で「著作は大変な仕事なんだぞ」と言ってのけるウッドハウス氏。
おもしろいなー。
あ、でも。仕事は楽しんでやるのが一番!
午後は瞑想といいつつ、読書やゴルフで過ごす…いいなぁ。
でも今時の作家がそんな生活を送っているようには思えない。
これも時代か。

ISBN:4336047626 単行本 森村 たまき 国書刊行会 2006/07 ¥2,310
もうはや27巻目!
ドラまたリナの大冒険…番外編。

相変わらずのノリのよさと、怒涛の流れで人を煙に巻くこのテンポよさは、誰にも真似は出来まい。

ここまで来ると、ある程度"ワンパ"(決して中国語圏の人の前で口に出してはいけません)といわれればそうなんだけど、それだけで終わらない魅力がある。
不思議である。

ただし、人生の厳しさちゅうか、口先の屁理屈で人を誤魔化したがる人間にはかなり厳しい人生哲学も披露されるのがこのシリーズなんだよねぇ。
そこがまた魅力のひとつでもある。

人狼事件…成る程、そうきますか、という〆方だもん。

ISBN:4829118393 文庫 神坂 一 富士見書房 2006/07 ¥546
この人の言動を、というか文章をどこかで目にしたことがある……と思いながら読了。

建築学の教授で、設計もやっている。
自分の家の屋根に蒲公英を咲かせ、友人の家の屋根にはにらの花を咲かせてもいる。
日本建築学会賞とやらも受賞しているおじさんであるが…言ってることが…あんたは関西の芸人か?といちいち突っ込みを入れたくなる。

いいお人柄なのだ、一言でいうと。

長野の田舎生まれで育ちで、江戸時代に建った古民家なんぞでそだったから、生粋の縄文嗜好者になって(?)しまった。
どうも、土にはだしの感触が切り離せないようだ。

実家に帰省時にわざわざ山へ出かけて竪穴式住居を作ってみようなんて思いつくぐらいだから。

その著者が、今の日本、嘗ての日本の建物の、部屋、昨日についてとうとうと語るのは、学者が講義をするのとは似ても似つかぬ面白さ。
特に、床柱の意義だとか台所戦争とか…

熱帯生まれの人に夏の暑さを、艦隊生まれの人に冬の寒さを、それぞれ太鼓判を押されたわが国、日本。
それを足して二で割って、ちょうど"温帯"って……をい。
やだやだやだ!
密かに(温帯じゃないだろう、この国は、と)疑ってはいたけれど、そんなもんに太鼓判なんか要らない。
念押しも確認も要らない。
そんな国で長持ちする建築は……というわけで話は続く。

ギリシャの神殿の石の柱(エンタシスというやつだ)は、実は気の柱の代用品だった。
それが証拠に冠部分と根っこの分部の装飾が、木造の柱の処理そのままだ。
なぜならば、ギリシャ人は北方の森の中から追われて南下してあの石と岩と海(しかない)の土地にたどり着いたのだから。
だから気の柱への憧憬が切り離せるはずがなかったのだ。
だから、最初は神殿も木造の柱で作っていたのだ。
ところが、下手に器用な"ジンゴロウテレス"のヤツが出現したお陰で、木造でしか味わえない風味を石の柱で表現することを可能にしてしまい、あとはなし崩し的に…
だが、木造建築への心理的負い目だけは払拭できずに、石造のアーチを発明することは出来なかった…。

……というわけ。
勿論作者の推理である。
けれど"な〜るほど"と思わないでもない推論が展開される。
すべからくそう。

あとはベルサイユのなか、マリー・アントワネットが好んだ農家風建物の屋根が、フランスの位置地方で見られる芝棟つくりであることを確認(これがまた日本の北関東〜東北にも見られる、というか日本のこの地方とフランスの一地方でしか見られない現象らしい。すごいねー)したり、日本の皇室の生活様式(和式か様式か?)を解説したり。
昭和天皇さんって、出張先ではどんな和風旅館でも絨毯を敷いてベッドを持ち込んで土足で起居したんだと。
それが普通の感覚になっているんだと。
すごいなー。
完全洋風化(笑)

意外に知らなかったー。(私だけか?)
明治維新でそのようになったらしいが……。
宮家は、和洋折衷。
つまり、洋式にはスリッパで、和室ははだしってことらしい。
皇室も色々大変だねー。

しかし!
日本に来たことのある外国人は、土足をやめているらしい。
皆スリッパ党に変っているんだってさ。
そりゃ「楽だから」というのが理由。
そりゃ楽だろうさ。
靴って締め付けるやん。

日本を訪れる外国人の人気のお土産に"スリッパ"が上げられているというのは本当のことだったんだ……。

風呂敷より安あがりで結構なことです。

あの、日本のものならなんでもケチをつけたがる隣国、中国も、韓国もしかり。
隣国とは言え、大陸は早々に椅子生活になっているからね。(だから彼らは我々とは違って足がまっすぐで長い、という説も昔から聞かされている…)
土足だと汚れる!というのもひとつの理由。
経済発展で、家が小奇麗になって、汚れが気になりだしたというわけ。

はだし文化を、是非、わが日本から!
日本のスリッパ文化が世界を席捲する日も近い!?

というわけで、建築専門の人向け…では全然ない!(としか思えない)一冊。
笑える。

ISBN:4480059121 新書 藤森 照信 筑摩書房 2001/09 ¥756
ラプサンスーチョンの秘密。(英国人の見栄)
ダージリンは有難や。(頑固な英国人)
グレイ伯爵のアールグレイ。(実は…!)

実は、実は…!
の紅茶の真実がそこここに顔を出す、学者じゃない専門家(紅茶専門の企業家)が語る紅茶の歴史。

今では英国では珈琲に押されて年々輸入量+消費量が減っている…
由々しきこと、とは思いながら、日本人の消費量だってたいしたことはない。
なぜならば!
日本人は、日本茶や中国茶も飲まなきゃならないので、紅茶ばかり飲んでいられないーのだそうだ。
納得。

著者自身、テロリストが徘徊するような危険な山奥まで出張しての話も多く、現実味がある。
そのため、現地で飲んでるミルクティやチャイの描写が…実に新鮮で美味しそう♪
嗚呼、飲んでみたくなる。

因みに今凝っているのは、"ムレスナ"のブレンド・ティ。
ミルクを一杯入れて、冷やして飲むフレバーな味わいが溜まりません!(笑)

ISBN:4166604562 新書 磯淵 猛 文藝春秋 2005/08/19 ¥714
E・ギボンといえば「ローマ帝国衰亡史」。
「ローマ帝国衰亡史」といえばE・ギボン。
(ちなみに、かのホーンブロワー提督(笑)も乗艦から乗艦へもって歩いた名著である)

というぐらい、歴史書として有名な一冊を、簡単コンパクトな読み物にしてまとめた…という驚異(笑)の一冊。

成る程。

要点を付いて、このときに何があったか。
何が歴史を変えたかを実に分かりやすく描いている。

お受験用によろしそうな一冊でもある…(笑)

これを読んで思うのは。
ローマ帝国は、充分野蛮であった。
…ということ(笑)

小麦の配分とか、社会福祉とか水道とか、温泉とか。
遥かに今を凌ぐ文明をもっているローマ帝国だけれど、熾烈な権力争いでは、拷問と陰謀と首切り(文字通り)と暗殺と。

そこまでやるか?

やっておるのだ。

アジア(極東)の某大帝国のやり口に勝るとも劣らぬ。

これをかんがみ、日本の歴史を振り返ってみると…ああ、日本人のなんと大人しいことか。
もはやこれは、農耕民族だから、というのではないよね…?

ISBN:4569662277 文庫 金森 誠也 PHP研究所 2004/07 ¥630

黒いハンカチ

2006年8月16日 読書
ものすご〜く、不思議な小説。
推理小説といっていいのかどうか…。

デキが悪いというのでは決してなく。
雰囲気がとっても不思議。

昭和30年代の、私立の女子高の英語の先生を主役に据えた、淡々とした観察型推理の小説で、日常の、でもべたべたしてリアル過ぎて忙しくてせせこましくてやりきれない現代ではなく、ちょっとおしゃれなゆとりのある上品な休日の晴れた午後のような日常を描いている。
そんな感じ。

そう。
この作品自体が40年以上前の作品だから。

日本にだって、余裕はあった。
それはこういう本を読めば良く分かる。
便利に成る程、時間が早くなる。
忙しくなる。
人間味がなくなる。
辛くなる。

時計が出来たから、人間は忙しくなった。
時間に使われるようになった。
それは定説。

豊かになったから、日本人は貧しさを意識するようになった。
"下"を見るようになった。

余裕をなくした。

ニシ・アズマ女史(主役)は今頃どんなおばーさんになっているのかな?
そんなことをちょと考えてしまう作品。

あー。私も遠景に海が見える屋根裏部屋で、仕事の合間、ひととき昼寝をしてみたいー!
(仕事復帰が先やけど)(笑)

ISBN:4488444016 文庫 小沼 丹 東京創元社 2003/07 ¥735

乱鴉の島

2006年8月16日 読書
大好きな作家さんの一人!

舞台の間近なのが。
関西弁であるのが。
すき。

要は、親しみが持てるってことに尽きるが。


三重県のどこやらの沖の無人島(でも人は住んでいる)に間違ってやってきた、ドジな二人。
それが探偵役の火村助教授と作家・有栖川有栖である。

そこにはなにやら怪しげな、訳ありの一団が…
なんだなんだ、黒ミサか?
新興宗教団体か?
…の雰囲気いっぱい(笑)

そして、誰かさんを彷彿とさせるIT企業の若社長(笑)が乱入(やっぱり傍若無人)。
…そして、やはり、イイ役ではありえなかった(笑)

続いておこる殺人。
その接点は?

カラスがいっぱいのこの島は、いったいどんな謎を隠しているのだろうか?

あの明るい、伊勢の海を題材に…よくこんなおどろおどろしい話を…と感心の一作(笑)

ISBN:4104308021 単行本 有栖川 有栖 新潮社 2006/06/21 ¥1,785

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