妖怪セラピー―ナラティブ・セラピー入門
2006年8月16日 読書
セラピストのための入門書、というか解説書だったんだね…。
気づかずに買ってしまった。
かって読んでから気がついた。
発想の転換で、ストレスとか一旦追いやって、それをゆっくり解決してゆけばよい。
一旦預ける先が妖怪であるわけ。
「私がきちんとできないのは、妖怪アカナメのせいなんだ!」
と。
「だけど…」
と、そこで終わらずに、「だけど」、で始まるのが大切なのだ。
成る程。
自浄作用が聞かなくなったら、強制的に嗜好を振り分けてゆくしかないよなーいまの社会は。
セラピストでなくても、勤め人なら納得の一冊。
納得したくはないが……(笑)
ISBN:4750323748 単行本 芥子川 ミカ 明石書店 2006/07 ¥1,890
気づかずに買ってしまった。
かって読んでから気がついた。
発想の転換で、ストレスとか一旦追いやって、それをゆっくり解決してゆけばよい。
一旦預ける先が妖怪であるわけ。
「私がきちんとできないのは、妖怪アカナメのせいなんだ!」
と。
「だけど…」
と、そこで終わらずに、「だけど」、で始まるのが大切なのだ。
成る程。
自浄作用が聞かなくなったら、強制的に嗜好を振り分けてゆくしかないよなーいまの社会は。
セラピストでなくても、勤め人なら納得の一冊。
納得したくはないが……(笑)
ISBN:4750323748 単行本 芥子川 ミカ 明石書店 2006/07 ¥1,890
エンジェル・エンジェル・エンジェル
2006年8月16日 読書
この人の作品で一番すきなのは「りかさん」
だけど、このエンジェルもよかったな。
友人から戴いてしまった一冊。
ちょっと童話なんだけど、リアル。
シビア。
人間の生き死にを充分間近に知感させるから、童話で終わらない。
でも、やさしい。
空気とか。
雰囲気が。
くたびれた心にはよく効く。
エンジェル。
ってのは、エンジェルフィッシュなんだ。
(熱帯魚=グッピーの図式がなんとなく、私の頭にはあるのだが。どこからの刷り込みだろうか?)
うん。
熱帯魚は飼ったことはないけど、金魚は飼っていたことがある。
けっこー世話が掛かるのは、弱いからだ。
すぐ死ぬし。
冬でも寒くても水を替えたり洗ったり。
でも。弱いからこそ、命の大事さを感じるってことは確かにある。
誰だって、好きで悪魔(のよう)になるわけでないってことも、生きるうえで必要な悪の部分だってあることを、知って受け入れて、行くようになる。
ISBN:4101253358 文庫 梨木 香歩 新潮社 2004/02 ¥380
だけど、このエンジェルもよかったな。
友人から戴いてしまった一冊。
ちょっと童話なんだけど、リアル。
シビア。
人間の生き死にを充分間近に知感させるから、童話で終わらない。
でも、やさしい。
空気とか。
雰囲気が。
くたびれた心にはよく効く。
エンジェル。
ってのは、エンジェルフィッシュなんだ。
(熱帯魚=グッピーの図式がなんとなく、私の頭にはあるのだが。どこからの刷り込みだろうか?)
うん。
熱帯魚は飼ったことはないけど、金魚は飼っていたことがある。
けっこー世話が掛かるのは、弱いからだ。
すぐ死ぬし。
冬でも寒くても水を替えたり洗ったり。
でも。弱いからこそ、命の大事さを感じるってことは確かにある。
誰だって、好きで悪魔(のよう)になるわけでないってことも、生きるうえで必要な悪の部分だってあることを、知って受け入れて、行くようになる。
ISBN:4101253358 文庫 梨木 香歩 新潮社 2004/02 ¥380
さらば外務省!――私は小泉首相と売国官僚を許さない
2006年8月16日 読書
昨日。
8月15日。
この表紙の御仁は、またしても、最期まで、人騒がせさんだった。
著者はもと外務省官僚…で大使まで勤めた人だが、日本の外務省のボケ振りに号を煮やし、外務省のことを考えて【直訴】したら【クビ】になったという方。
ここまで腐ってるのか〜?!
と思うような内実をどんどん暴露している。
お堅い本かと思ったけど、実に判りやすく面白い。
そういや、戦争初期にせっせとビザを発行してユダヤ人を助けた杉浦氏に対してもとんまな対応をしていたよな、外務省。
海外から言われて初めて気づく…。
花形官庁だと思っていたけど、実は暢気で頓馬で時代錯誤なところらしい。
中で改革を!と思っても、圧倒的多数に潰されてしまうんだって。
田中真紀子議員もそのひとつか…。
嗚呼日本の将来は暗い。
この本を読んだらますます暗い……。
ISBN:4062810107 文庫 天木 直人 講談社 2006/03/21 ¥720
8月15日。
この表紙の御仁は、またしても、最期まで、人騒がせさんだった。
著者はもと外務省官僚…で大使まで勤めた人だが、日本の外務省のボケ振りに号を煮やし、外務省のことを考えて【直訴】したら【クビ】になったという方。
ここまで腐ってるのか〜?!
と思うような内実をどんどん暴露している。
お堅い本かと思ったけど、実に判りやすく面白い。
そういや、戦争初期にせっせとビザを発行してユダヤ人を助けた杉浦氏に対してもとんまな対応をしていたよな、外務省。
海外から言われて初めて気づく…。
花形官庁だと思っていたけど、実は暢気で頓馬で時代錯誤なところらしい。
中で改革を!と思っても、圧倒的多数に潰されてしまうんだって。
田中真紀子議員もそのひとつか…。
嗚呼日本の将来は暗い。
この本を読んだらますます暗い……。
ISBN:4062810107 文庫 天木 直人 講談社 2006/03/21 ¥720
時代は、歴史は無情である。
非情である。
特にその終わりを知っている私達にとっては。
最終巻ともなれば、次第に気持ちが…"歴史"を意識し始める。
仕方がない。
秦は終わり、項羽は敗死、漢王朝が起こる。
だがしかし。
ここまで漢王朝の創始者とその周辺の連中を冷酷に描いた小説はなかったように思う。
「史記」をみよ。
或いは、歴史書が書くところを冷静に見よ。
韓信なんかひどい書かれ様だし(笑)
知性の星・張良もひどいものだ。
…だけど、反感は湧かない。
なるほどな、と読み手を納得させる文章だからだ。
この人の言葉は懐が深くて、そのくせ虚がないから。
ISBN:410144434X 文庫 宮城谷 昌光 新潮社 2006/04 ¥540
非情である。
特にその終わりを知っている私達にとっては。
最終巻ともなれば、次第に気持ちが…"歴史"を意識し始める。
仕方がない。
秦は終わり、項羽は敗死、漢王朝が起こる。
だがしかし。
ここまで漢王朝の創始者とその周辺の連中を冷酷に描いた小説はなかったように思う。
「史記」をみよ。
或いは、歴史書が書くところを冷静に見よ。
韓信なんかひどい書かれ様だし(笑)
知性の星・張良もひどいものだ。
…だけど、反感は湧かない。
なるほどな、と読み手を納得させる文章だからだ。
この人の言葉は懐が深くて、そのくせ虚がないから。
ISBN:410144434X 文庫 宮城谷 昌光 新潮社 2006/04 ¥540
次から次へと襲い掛かる危難を、田横は見事潜り抜けてゆく!
いいなぁ…スゴイなァ、相変わらず、人の目を惹いて放さない。
すばらしい文章だ。
しかし何度読んでも、秦王朝の元皇太子…扶蘇よ。
なさけなさすぎ。
いいところのボンボンすぎたかなー。
正直すぎるというかまっすぐすぎるというか。
人間は清濁併せ飲まんとー大きくはなれまいに。
ISBN:4101444323 文庫 宮城谷 昌光 新潮社 2006/03 ¥540
いいなぁ…スゴイなァ、相変わらず、人の目を惹いて放さない。
すばらしい文章だ。
しかし何度読んでも、秦王朝の元皇太子…扶蘇よ。
なさけなさすぎ。
いいところのボンボンすぎたかなー。
正直すぎるというかまっすぐすぎるというか。
人間は清濁併せ飲まんとー大きくはなれまいに。
ISBN:4101444323 文庫 宮城谷 昌光 新潮社 2006/03 ¥540
新聞連載をまとめた本がようやく文庫本へ。
この辞典でようやく入手…というのも、友人が、ありがたくも新聞の切抜きをすべてスクラップして貸してくれたからである。
つまり既読の小説を文庫でまとめて読むだけなのだ。
嗚呼。
ありがたきは、友人。
得がたしは、友人。
時代は秦朝。
始皇帝が恐怖政治を行っていたあの時代…の終わり掛け。
もとは斉国とよばれ、太公望が開いた国での話である。
もともと王として(とは言え、彼らだって簒奪したんだけど)収めていた国の片隅で、豪族(というより豪農か?)として生き残っていた田氏一族。
その、3人の男たちのなかのひとり、田横の物語である。
時代が時代だしー日本の戦国時代と同じで同属とは言え油断が出来ない時代なのに、この3人の兄弟と従兄弟はなんと仲がよいことか。
互いの為に命を惜しまない、という働きをする。
宮城谷氏の美しい日本語は彼等の言動をまた美しく飾る。
秦が滅び漢が怒るまでのわずかな間、夜空の星のように煌いた人たちが翔け・奔り・活躍する。
さすが!
の物語である。
ISBN:4101444315 文庫 宮城谷 昌光 新潮社 2006/03 ¥500
この辞典でようやく入手…というのも、友人が、ありがたくも新聞の切抜きをすべてスクラップして貸してくれたからである。
つまり既読の小説を文庫でまとめて読むだけなのだ。
嗚呼。
ありがたきは、友人。
得がたしは、友人。
時代は秦朝。
始皇帝が恐怖政治を行っていたあの時代…の終わり掛け。
もとは斉国とよばれ、太公望が開いた国での話である。
もともと王として(とは言え、彼らだって簒奪したんだけど)収めていた国の片隅で、豪族(というより豪農か?)として生き残っていた田氏一族。
その、3人の男たちのなかのひとり、田横の物語である。
時代が時代だしー日本の戦国時代と同じで同属とは言え油断が出来ない時代なのに、この3人の兄弟と従兄弟はなんと仲がよいことか。
互いの為に命を惜しまない、という働きをする。
宮城谷氏の美しい日本語は彼等の言動をまた美しく飾る。
秦が滅び漢が怒るまでのわずかな間、夜空の星のように煌いた人たちが翔け・奔り・活躍する。
さすが!
の物語である。
ISBN:4101444315 文庫 宮城谷 昌光 新潮社 2006/03 ¥500
いよいよ敵の尻尾が…!?(笑)
見えてきた…かな?
しかし、きわどいところを書くよな、この作者。
そこはかとなく、歴史の隙間を細かい針で縫いこんで行くような歴史作家を思わせる。
…だからスリルとサスペンス満点で面白いんだけどね。
面白い本だったー。
ああでも…仏教は無理かも(笑)
惜しいなァ。
仏像とかお寺とか追いかけて右往左往するのも面白いだろうにー。
日本だったら絶対旅行社がツアーを組むだろうけど。
ISBN:4042955029 文庫 越前 敏弥 角川書店 2006/06/08 ¥620
見えてきた…かな?
しかし、きわどいところを書くよな、この作者。
そこはかとなく、歴史の隙間を細かい針で縫いこんで行くような歴史作家を思わせる。
…だからスリルとサスペンス満点で面白いんだけどね。
面白い本だったー。
ああでも…仏教は無理かも(笑)
惜しいなァ。
仏像とかお寺とか追いかけて右往左往するのも面白いだろうにー。
日本だったら絶対旅行社がツアーを組むだろうけど。
ISBN:4042955029 文庫 越前 敏弥 角川書店 2006/06/08 ¥620
犯人の目的は何なのか?
[イルミナティ]
かつて、教会によって弾圧された秘密組織がいよいよその反撃ののろしを上げたのか?
あと一歩で間に合わないラングドン教授の苛立ちというかくやしさというか…焦りが意識が伝わってくる。
面白いなーこれも。
ISBN:404295507X 文庫 越前 敏弥 角川書店 2006/06/08 ¥620
[イルミナティ]
かつて、教会によって弾圧された秘密組織がいよいよその反撃ののろしを上げたのか?
あと一歩で間に合わないラングドン教授の苛立ちというかくやしさというか…焦りが意識が伝わってくる。
面白いなーこれも。
ISBN:404295507X 文庫 越前 敏弥 角川書店 2006/06/08 ¥620
勿論!…というのも恥ずかしいけど、「ダ ヴィンチ・コード」を読んで、興味のままに流れてたどり着いた一冊である。
舞台はヴァチカン。
ローマ法王の逝去で、日本人には実に覚えやすい"コンクラーベ"(教皇選定会議)が行われる頃、とある化学研究所で研究者が殺害され反物質が盗まれた。
そして、身の毛もよだつ脅迫が…
「教皇候補の有力者(司教)を4名誘拐した」
ということ。
そして新たに判明した事実。
「ヴァチカンには盗まれた反物質がしかけられている」
ということ。
お馴染み、象徴学者のラングドン教授は、夜明け前にたたき起こされ(これはパターンなのか?)そのままヴァチカンへ。
ヴァチカン中を走り回り、教会を、遺跡を…古の古典に沿い、暗号を解いてたどり着くが。
攫われた司教たちは救えるのか?
ISBN:4042955010 文庫 越前 敏弥 角川書店 2006/06/08 ¥620
舞台はヴァチカン。
ローマ法王の逝去で、日本人には実に覚えやすい"コンクラーベ"(教皇選定会議)が行われる頃、とある化学研究所で研究者が殺害され反物質が盗まれた。
そして、身の毛もよだつ脅迫が…
「教皇候補の有力者(司教)を4名誘拐した」
ということ。
そして新たに判明した事実。
「ヴァチカンには盗まれた反物質がしかけられている」
ということ。
お馴染み、象徴学者のラングドン教授は、夜明け前にたたき起こされ(これはパターンなのか?)そのままヴァチカンへ。
ヴァチカン中を走り回り、教会を、遺跡を…古の古典に沿い、暗号を解いてたどり着くが。
攫われた司教たちは救えるのか?
ISBN:4042955010 文庫 越前 敏弥 角川書店 2006/06/08 ¥620
中国人は…不可解である。
言わんでも、わかっとる。
と言う人も、きっと、多かろう。
……では、なぜ不可解なのか?
中国人が日本人を不可解だと思うのと同じである。
だが、彼らは一方的に不可解だと思うだけなんだろう。
歩み寄ろうとはしない。
日本の血を吐くようなODAになんの感慨もありがたさも表明しない(そもそもありがたいとは思っていない)中国人は、何を考えているのか?
そのへんのところ、簡単に解き明かそうというのが本書である。
「公」じゃだめなんだなー。
…つうか、「わかってよね?わかるでしょ?」じゃダメなんだ、中国人は。
はっきり言わないと。
「あのね、ODAにはこの前の戦争の迷惑料もはいっているわけよ。そこんとこ理解してよね?」って。
分かってくれるだろう…という希望的観測も日本人同士のこと。
対外的に通じるはずがない、ってのは、別に中国相手じゃなくても分かっているはずだろう…けど。
欧米相手にも、はっきりと意思表示しないと「察してよ」じゃダメでしょ?
どうしてそれまだを続けるかな?ニッポンよ。
京都人だって、最近じゃずばずば言っているよ。
(言わんとわからんしー)
貝=昔の貨幣。
ってことで、「商売」の言葉の素となった、商の人=殷王朝の人たち。
羊=放牧
ってことで、殷に対応するそれは、いうまでもなく、殷王朝を倒してたった、周王朝の人たちのこと。
昨年・2005年の反日運動は我々日本人にとっては、"嫌なこと"を通り越して腹立たしいことであり、嫌中国の日本人は確実に増大した。(当たり前だ)
だけど、表向きの羊(反日運動の展開・愛国者教育)、本音の貝
(日本との経済協力は切れない)を中国政府は使い分け、民衆もそれが分かっているってことらしい。
それを了承して、踏まえて考えないとダメだよ、って事らしい。
確かにね。
でなきゃ、あんなに簡単に、政府の声明でぴたりと止る運動ってのはどうよ?
中国政府の出方を、民衆は伺いながら「ここまでやっても大丈夫やな」とやっていた、ということだよな。
魔の経済自由化を見て忘れがちだけど、あそこはあくまでも共産主義国家。
自由のない政府だから底まで使い分けないと、生き残れないんだろう。
文化大革命なんかを経験している世代なんかはとくに。
言う自由はあるが、言った後の自由はない(拘束?否、悪くしたら処刑もありだろう)という恐ろしい国だってこと…忘れちゃいけない。
だがだが……他所の国の人に「それを承知しろ」っていうのは、「察してよ」という日本人(政治家)と変らんレベルでもある、と私なんぞは思うけどねぇ。
ちなみに、縄張り感覚のおおまかな中国人は、家の前においてある自転車とかも「落ちている」ともっていってしまうのだと。
これもまた、マナーがどうとかルールがどうとか言う前に、故人としての縄張り感覚の差がすべてだそうだ……ふ〜ん。
そう考えると面白いね。
東南ジアやロシアで盗難車を販売している組織は別として……。
ISBN:4106101696 新書 加藤 徹 新潮社 2006/06/16 ¥756
言わんでも、わかっとる。
と言う人も、きっと、多かろう。
……では、なぜ不可解なのか?
中国人が日本人を不可解だと思うのと同じである。
だが、彼らは一方的に不可解だと思うだけなんだろう。
歩み寄ろうとはしない。
日本の血を吐くようなODAになんの感慨もありがたさも表明しない(そもそもありがたいとは思っていない)中国人は、何を考えているのか?
そのへんのところ、簡単に解き明かそうというのが本書である。
「公」じゃだめなんだなー。
…つうか、「わかってよね?わかるでしょ?」じゃダメなんだ、中国人は。
はっきり言わないと。
「あのね、ODAにはこの前の戦争の迷惑料もはいっているわけよ。そこんとこ理解してよね?」って。
分かってくれるだろう…という希望的観測も日本人同士のこと。
対外的に通じるはずがない、ってのは、別に中国相手じゃなくても分かっているはずだろう…けど。
欧米相手にも、はっきりと意思表示しないと「察してよ」じゃダメでしょ?
どうしてそれまだを続けるかな?ニッポンよ。
京都人だって、最近じゃずばずば言っているよ。
(言わんとわからんしー)
貝=昔の貨幣。
ってことで、「商売」の言葉の素となった、商の人=殷王朝の人たち。
羊=放牧
ってことで、殷に対応するそれは、いうまでもなく、殷王朝を倒してたった、周王朝の人たちのこと。
昨年・2005年の反日運動は我々日本人にとっては、"嫌なこと"を通り越して腹立たしいことであり、嫌中国の日本人は確実に増大した。(当たり前だ)
だけど、表向きの羊(反日運動の展開・愛国者教育)、本音の貝
(日本との経済協力は切れない)を中国政府は使い分け、民衆もそれが分かっているってことらしい。
それを了承して、踏まえて考えないとダメだよ、って事らしい。
確かにね。
でなきゃ、あんなに簡単に、政府の声明でぴたりと止る運動ってのはどうよ?
中国政府の出方を、民衆は伺いながら「ここまでやっても大丈夫やな」とやっていた、ということだよな。
魔の経済自由化を見て忘れがちだけど、あそこはあくまでも共産主義国家。
自由のない政府だから底まで使い分けないと、生き残れないんだろう。
文化大革命なんかを経験している世代なんかはとくに。
言う自由はあるが、言った後の自由はない(拘束?否、悪くしたら処刑もありだろう)という恐ろしい国だってこと…忘れちゃいけない。
だがだが……他所の国の人に「それを承知しろ」っていうのは、「察してよ」という日本人(政治家)と変らんレベルでもある、と私なんぞは思うけどねぇ。
ちなみに、縄張り感覚のおおまかな中国人は、家の前においてある自転車とかも「落ちている」ともっていってしまうのだと。
これもまた、マナーがどうとかルールがどうとか言う前に、故人としての縄張り感覚の差がすべてだそうだ……ふ〜ん。
そう考えると面白いね。
東南ジアやロシアで盗難車を販売している組織は別として……。
ISBN:4106101696 新書 加藤 徹 新潮社 2006/06/16 ¥756
箱はマのつく水の底!
2006年8月16日 読書
ヨッチャンを失い、真っ暗な地下道に落ち込んで絶体絶命の主人公・ユーリ!
名付け親の救出は間に合うのか?
そして、あんまりにも長いことトリップしたままなのでムラケンは大々心配して、身を挺しての必死行!
シビアすぎる(暗過ぎるとも言う)展開を…すっかり忘れていたなー(笑)
いや、きっと、
やだなーこの暗いのーこのまま[続]かー?とか思って忘却の彼方に押しやっていたに違いないな、うん。
しかし、今回も明るい展開は期待できず。
長く暗いトンネルは、今時の日本人には耐え難い修行でござるぞ、作者どの。
ISBN:4044452164 文庫 喬林 知 角川書店 2006/04/28 ¥460
名付け親の救出は間に合うのか?
そして、あんまりにも長いことトリップしたままなのでムラケンは大々心配して、身を挺しての必死行!
シビアすぎる(暗過ぎるとも言う)展開を…すっかり忘れていたなー(笑)
いや、きっと、
やだなーこの暗いのーこのまま[続]かー?とか思って忘却の彼方に押しやっていたに違いないな、うん。
しかし、今回も明るい展開は期待できず。
長く暗いトンネルは、今時の日本人には耐え難い修行でござるぞ、作者どの。
ISBN:4044452164 文庫 喬林 知 角川書店 2006/04/28 ¥460
美しき英国へようこそ
2006年8月15日 読書
英国賛美がでればその反対がでるのも道理。
いっときわーわーとさわいでいたようだが、この本はそういうものを超越している。
1929年生まれの著者の、英国旅行と紹介ですから、なにせ(笑)
ゆったりと、のんびりと、心に余裕とゆとりをもって私も生きて行きたい…と思わせる一冊だったなぁ。
日本人はなんでもせっかちなのがいかん。
ISBN:4270100346 文庫 出口 保夫 ランダムハウス講談社 2006/04/01 ¥683
いっときわーわーとさわいでいたようだが、この本はそういうものを超越している。
1929年生まれの著者の、英国旅行と紹介ですから、なにせ(笑)
ゆったりと、のんびりと、心に余裕とゆとりをもって私も生きて行きたい…と思わせる一冊だったなぁ。
日本人はなんでもせっかちなのがいかん。
ISBN:4270100346 文庫 出口 保夫 ランダムハウス講談社 2006/04/01 ¥683
彩雲国物語 藍より出でて青
2006年8月15日 読書
短編集!
ということで、本編のシビアさとか、暗さとかお涙頂戴とか(!)警戒しなくてよいのがよい(笑)
元気で明るい秀麗が一番だよねぇ。
怪しいおじさん…の周到にして華麗なる大作戦は、ちょっと情けなすぎだけど。
面白いけど、だんだん彼の人のレベルがさがってゆくよーな気がして心配でならぬ。
ただ、縹家絡みはねぇ…ちょっと、いや、だいぶ、うっとーしーので好きではない。
ISBN:4044499101 文庫 雪乃 紗衣 角川書店 2006/03/31 ¥500
ということで、本編のシビアさとか、暗さとかお涙頂戴とか(!)警戒しなくてよいのがよい(笑)
元気で明るい秀麗が一番だよねぇ。
怪しいおじさん…の周到にして華麗なる大作戦は、ちょっと情けなすぎだけど。
面白いけど、だんだん彼の人のレベルがさがってゆくよーな気がして心配でならぬ。
ただ、縹家絡みはねぇ…ちょっと、いや、だいぶ、うっとーしーので好きではない。
ISBN:4044499101 文庫 雪乃 紗衣 角川書店 2006/03/31 ¥500
「ダ・ビンチ コード」が大評判になった時、関連書籍で上がってきたのがこれ。
好奇心に勝てない私は…。
はあぁぁ…こういう思考方法って、昔からあったのねーと自省反省。
ちなみに、レックス・ムンディとは【世界の王】
分かってはいたことだけど、歴史学(考古学含む)ってほんと、推理小説と一緒。
でもって、考古学者の飽くなき努力と言うか、諦めの悪さというか執念深さと言うかを痛感した。
イディ・ジョ−ンズが特別なわけではない。
そうでなければ、考古学なんてやっちゃいられない、んだろうねぇ。
すごいなーヨシムラせんせ。
それにしても…とけったいな病気をいろいろ知ってしまった一冊である。
ISBN:4087472140 文庫 荒俣 宏 集英社 2000/07 ¥880
好奇心に勝てない私は…。
はあぁぁ…こういう思考方法って、昔からあったのねーと自省反省。
ちなみに、レックス・ムンディとは【世界の王】
分かってはいたことだけど、歴史学(考古学含む)ってほんと、推理小説と一緒。
でもって、考古学者の飽くなき努力と言うか、諦めの悪さというか執念深さと言うかを痛感した。
イディ・ジョ−ンズが特別なわけではない。
そうでなければ、考古学なんてやっちゃいられない、んだろうねぇ。
すごいなーヨシムラせんせ。
それにしても…とけったいな病気をいろいろ知ってしまった一冊である。
ISBN:4087472140 文庫 荒俣 宏 集英社 2000/07 ¥880
もと学者で歴史家…の著者が、丁寧に京都のみどころを紹介する。
場所はそんなに真新しいものではないが、見る方向が、味方がちょっと違います。
角度が。
だから、京都紹介本にいい加減飽きてきた人にも面白いかも。
………つうか。
京都人なみのいけづさで〆る文章が笑いを誘う。
先斗町の「おたか」さんの話は秀逸。
ISBN:4043216076 文庫 奈良本 辰也 角川書店 2004/09 ¥700
場所はそんなに真新しいものではないが、見る方向が、味方がちょっと違います。
角度が。
だから、京都紹介本にいい加減飽きてきた人にも面白いかも。
………つうか。
京都人なみのいけづさで〆る文章が笑いを誘う。
先斗町の「おたか」さんの話は秀逸。
ISBN:4043216076 文庫 奈良本 辰也 角川書店 2004/09 ¥700
昔のさっかだから、30年前の作品だから…というだけではない。
この作家の作品は、なんともいえないかび臭さというかおどろおどろしい古くささがある。
映像化してストーリーを追いかけるせいかもしれない…。
甲冑趣味の城主様がすむ弓弦城は15世紀築城の城砦である。
だから、古臭い。
甲冑が気味悪い。
なのになのに!城主様は電気の使用を認めず、昔ながらの蝋燭生活を皆に強要する。
そして、自分の風体もかまわずわけの分からないことを呟き怒鳴り館内を飛び廻る。
なんというか…ここまでくると趣味が悪いとしかいいようがない。
ほとんどオバケ屋敷である。
そのオバケ屋敷で殺人事件が…。
城主が、メイドが、女主人が…ぞくぞくと……。
ただ、○○に証拠品(盗難品)を隠しているだろうなーというのは早々に見破ってしまった。
そのへん、時代の流れはカーター・ディクスンとても致し方がない、というところか。
ISBN:4150704015 文庫 加島 祥造 早川書房 1976/04 ¥693
この作家の作品は、なんともいえないかび臭さというかおどろおどろしい古くささがある。
映像化してストーリーを追いかけるせいかもしれない…。
甲冑趣味の城主様がすむ弓弦城は15世紀築城の城砦である。
だから、古臭い。
甲冑が気味悪い。
なのになのに!城主様は電気の使用を認めず、昔ながらの蝋燭生活を皆に強要する。
そして、自分の風体もかまわずわけの分からないことを呟き怒鳴り館内を飛び廻る。
なんというか…ここまでくると趣味が悪いとしかいいようがない。
ほとんどオバケ屋敷である。
そのオバケ屋敷で殺人事件が…。
城主が、メイドが、女主人が…ぞくぞくと……。
ただ、○○に証拠品(盗難品)を隠しているだろうなーというのは早々に見破ってしまった。
そのへん、時代の流れはカーター・ディクスンとても致し方がない、というところか。
ISBN:4150704015 文庫 加島 祥造 早川書房 1976/04 ¥693
ハワイ出身の作家の卵…である私。
が、失恋ついでに故郷を後にし、都会へやってきたのはつい先ごろ。
でもって、世間と都会の風の冷たさに負けそうになっているところに飛び込んだ幸運の青い鳥…とおもったら!
ルームシェアで家賃をお安く上げましょう♪
というのはアメリカでは常識のことと聞く。
また、若い女性は、腕力で頼りになる+わが身の安全も保障される、ということで、ホモの男性を相手に望むことも多いらしい…。
理屈である、
確かに。
しかし…。
やたら豪勢なおうちに下宿することとなった主人公ジャスミン。
ところが、引越し初日から事件が起こる。
ルームメイトが殴り倒され、地下室から拷問された死体が見つかり。
同居人のひとりは服毒自殺。
さて?
どうなっているのだ?
第二次大戦直後のアメリカが舞台…で、書かれたのもそうのころというが、まったく遜色のない楽しい小説だ。
謎の中国人、リリー・ウーの愛らしさ。
その摩訶不思議さは東洋人全体への賛辞と受け取ってもよさそう。
女流作家は女性描写に変なコンプレックスをもたないひとがやっぱりいいな♪
白髪のオースドミスの童話作家もとっても可愛らしく描かれているし、イタリア人の女優の卵も色っぽくて一所懸命で魅力的。
とーってもとても、魅力的な推理小説だった。
ISBN:4488149049 文庫 高橋 まり子 東京創元社 2006/06/10 ¥903
が、失恋ついでに故郷を後にし、都会へやってきたのはつい先ごろ。
でもって、世間と都会の風の冷たさに負けそうになっているところに飛び込んだ幸運の青い鳥…とおもったら!
ルームシェアで家賃をお安く上げましょう♪
というのはアメリカでは常識のことと聞く。
また、若い女性は、腕力で頼りになる+わが身の安全も保障される、ということで、ホモの男性を相手に望むことも多いらしい…。
理屈である、
確かに。
しかし…。
やたら豪勢なおうちに下宿することとなった主人公ジャスミン。
ところが、引越し初日から事件が起こる。
ルームメイトが殴り倒され、地下室から拷問された死体が見つかり。
同居人のひとりは服毒自殺。
さて?
どうなっているのだ?
第二次大戦直後のアメリカが舞台…で、書かれたのもそうのころというが、まったく遜色のない楽しい小説だ。
謎の中国人、リリー・ウーの愛らしさ。
その摩訶不思議さは東洋人全体への賛辞と受け取ってもよさそう。
女流作家は女性描写に変なコンプレックスをもたないひとがやっぱりいいな♪
白髪のオースドミスの童話作家もとっても可愛らしく描かれているし、イタリア人の女優の卵も色っぽくて一所懸命で魅力的。
とーってもとても、魅力的な推理小説だった。
ISBN:4488149049 文庫 高橋 まり子 東京創元社 2006/06/10 ¥903
神〓剣侠〈1〉忘れがたみ
2006年8月15日 読書
武侠小説の第一人者。
ということで、中国語圏で12億人のファンをもつ、といわれる作者である。
すっごいよな〜。
前シリーズの射雕英雄伝から約10年。
敵も味方も10年分年をとって、家庭を気づいていたり、家族が増えていたり。
或いは病に倒れていたり。
でもって、ちょっとロマンティック路線?
ちょっと意外だったけど…。
(浪漫チィックな武侠小説?)
そんなこんなの人間関係がまたしても一世代くだったところで激しく交錯する。
この人、途中でわけが分からなくならないかなァ?とおもうことしきり。
というのも、いかにも中国人向けの中国人の書く武侠小説らしく、敵味方がころころかわる。
ちょっとしたこと。それこそちょっとした口論で、感情で、ころころころころ変る…「おいおい、そこまで簡単に変節していいのか?」と思うほど。
でもこれはこの小説世界のなかでは、それは決して変節ではない。
たとえるならば。
むかーしむかしの、ジャッキー・チェンのカンフー映画だ。
純香港製の。
理屈が通らない。
なんでそうなる?
いってることおかしくない?
まんまとまるめこまれてるでしょ?
と思うことが山ほどあって、最終的に「それでいいのか?!本当にいいのか?!」と肩をゆすって確かめたくなるようなことしばし。
それに似てますな。
うん。
でも。理屈よりも物語のノリを大事にしているのか。
ぐんぐん引き込まれて止らない、というのは確かで、一気に読破してしまう、というよりも、読み終えるまで止らない。
次から次へと流派の技が出て、それなりの理屈とかあるのだが、さっぱり(笑)
気功法もほんまやろうか?とおもいつつ、どうせわからないからと読み飛ばしていっても充分面白くたのしめるのはすごいと思う。
…て、出てくるやつ出てくるやつ、みな、相変わらずの化け物ばっかりやけど(笑)
ISBN:4198924368 文庫 松田 京子 徳間書店 2006/06 ¥840
ということで、中国語圏で12億人のファンをもつ、といわれる作者である。
すっごいよな〜。
前シリーズの射雕英雄伝から約10年。
敵も味方も10年分年をとって、家庭を気づいていたり、家族が増えていたり。
或いは病に倒れていたり。
でもって、ちょっとロマンティック路線?
ちょっと意外だったけど…。
(浪漫チィックな武侠小説?)
そんなこんなの人間関係がまたしても一世代くだったところで激しく交錯する。
この人、途中でわけが分からなくならないかなァ?とおもうことしきり。
というのも、いかにも中国人向けの中国人の書く武侠小説らしく、敵味方がころころかわる。
ちょっとしたこと。それこそちょっとした口論で、感情で、ころころころころ変る…「おいおい、そこまで簡単に変節していいのか?」と思うほど。
でもこれはこの小説世界のなかでは、それは決して変節ではない。
たとえるならば。
むかーしむかしの、ジャッキー・チェンのカンフー映画だ。
純香港製の。
理屈が通らない。
なんでそうなる?
いってることおかしくない?
まんまとまるめこまれてるでしょ?
と思うことが山ほどあって、最終的に「それでいいのか?!本当にいいのか?!」と肩をゆすって確かめたくなるようなことしばし。
それに似てますな。
うん。
でも。理屈よりも物語のノリを大事にしているのか。
ぐんぐん引き込まれて止らない、というのは確かで、一気に読破してしまう、というよりも、読み終えるまで止らない。
次から次へと流派の技が出て、それなりの理屈とかあるのだが、さっぱり(笑)
気功法もほんまやろうか?とおもいつつ、どうせわからないからと読み飛ばしていっても充分面白くたのしめるのはすごいと思う。
…て、出てくるやつ出てくるやつ、みな、相変わらずの化け物ばっかりやけど(笑)
ISBN:4198924368 文庫 松田 京子 徳間書店 2006/06 ¥840
夏目友人帳 2 (2)
2006年8月15日 読書
妖怪が見えてしまうが為に、普通人と違うと苛められ、ゆえに妖怪に八つ当たりして手当たりしだい友人(?)にしまくった…という剛の者をおばーさまに持つ主人公(男)。
そのおばーさまの形見は”友人帳”
すなわち!
調伏(?)した妖怪の名前を列ねた一冊のノート。
彼はまた、おばーさまの血をしっかり受け継いで、妖怪がしっかり見えて触れてしまう特異体質(笑)なのであった。
おまけに形見の友人帳を習って次々と妖怪がやってくる…いらんものまでやってくる…ちょっかいをかけてくる…。
前途多難な高校生なのであった。
普段はたぬきとか張子の猫っぽいぽんぽこりんの"にゃんこ先生"
一応彼の用心棒らしいのだが、本性を現したときのそのお狐さま的なお姿が美々しくってよろしい。
不思議な線を描く作家さんなので、つねに作品が楽しみである。
ISBN:4592171594 コミック 緑川 ゆき 白泉社 2006/08/05 ¥410
そのおばーさまの形見は”友人帳”
すなわち!
調伏(?)した妖怪の名前を列ねた一冊のノート。
彼はまた、おばーさまの血をしっかり受け継いで、妖怪がしっかり見えて触れてしまう特異体質(笑)なのであった。
おまけに形見の友人帳を習って次々と妖怪がやってくる…いらんものまでやってくる…ちょっかいをかけてくる…。
前途多難な高校生なのであった。
普段はたぬきとか張子の猫っぽいぽんぽこりんの"にゃんこ先生"
一応彼の用心棒らしいのだが、本性を現したときのそのお狐さま的なお姿が美々しくってよろしい。
不思議な線を描く作家さんなので、つねに作品が楽しみである。
ISBN:4592171594 コミック 緑川 ゆき 白泉社 2006/08/05 ¥410