いらかの波 (2)

2006年9月25日 読書
河あきら氏って、男性だと思っていた。
当時は。

迫力のある乱闘シーンとか。
なんだか少年漫画風な展開とか登場人物("ばんちょーさん"を始め)とか。

亡き父親の職業を継いで、大工になりたいとの思いをもってひたすら前進する中学生・渡。
中学生で自分の進路を見定めるのも立派だけど、世の中にはいろいろ経験して、その上で決めた方がいいってこともある。
つまり、視界を広く持ちなさい、選択肢をたくさんもちなさい。
たくさんの中から一番自分のやりたいことを選ぶためには、自分のレベルをあげといたほうが、いいんじゃないの?
レベルが低いと、選択肢も小さくなるからね。
…ということの、高校進学であり大学進学であるのだろう。

実際、高校や大学で学んだことで「これこそ天職!」と思うことも有るんだからね。

しかし中学生ですでに志望をもってしまうとそうは思えない。
それは若さゆえの焦りというか、貪欲さといったものか。
ちょっと立ち止まって見回して、考えられない。
やりたいことはすぐやりたい!
と、そうおもっちゃうんだよね。

この作品を熱中して読んでいた中学生・高校生は、作品の中に出てくるさまざまな登場人物に自分達を重ねていたのである。


ISBN:4086176343 文庫 河 あきら 集英社 2000/10 ¥680

いらかの波 (1)

2006年9月25日 読書
いらか〜のな〜み〜と
く〜も〜の〜な〜み〜

甍とは、屋根瓦のこと。
単体ではなく、"屋根"としてあるそれのこと。

友人からレンタルできた宝箱の中に、こんな懐かしい本が!
…というわけで、1977年に週間マーガレットで連載が始まった(40ヶ月続いた)作品だ。
青春時代だなぁ〜。

そもこの作者・河あきらという人は、とんでもなくくら〜い社会派の漫画と底抜けに明るいギャグ漫画と、その両極端がある漫画家だったので、とっても新鮮だった。
つまりワンパターンの少女漫画ではない。
画風もスケッチ調というか、翳が気になるというか…変わった画風で当時の少女漫画とは一線を画していた。
だから、好き・嫌いがはっきりしていた漫画家だった。
そのなかで、いらかの波はよく受けたと思う。
好き嫌いの両極端に分かれなかったと思う。
人気作品だったというけど(出版社からのご褒美でUSA旅行だって!すごいね!)確かに頷ける。

その前の社会派作品で有名なのが、「ふるさとの歌はきこえない」。
この作品は、どう考えても北朝鮮と思われる社会主国から逃亡した工作員の青年が主人公である。
彼は、実は日本人の亡き母親の、"故郷へ帰りたい"という言葉から日本に住む祖父をたずねるため命の危険を冒して逃亡したのである。
彼を追うのは、嘗ての同僚であり腕利きの工作員。
日本にたどり着いた彼はやがてひとりの少女と出会い、母の故郷へとたどり着くのだが…。
というわけで、涙なくしては読めないというか、なんとうゆー悲惨な運命がこの世にはあるんだろうかとか、いたいけな少女達の心を痛めたものであった。
これなどはとんでもない悲劇作品で、奥の人の涙を誘ったものだったから、その後発表されたこの「いらか…」とのギャップは凄かった。
ほんま、同じ作者かいな…と。



ISBN:4086176335 文庫 河 あきら 集英社 2000/10 ¥680

メイプル戦記

2006年9月24日 読書
優勝を諦めない!

優勝するためには、残り試合1つたりとも落とせん〜!

とがんばる女の子だけ(おカマはOKだったりするが…)の球団メイプルス。

阪神の今の姿を見るに付け手に汗握ってテレビ観戦するにつけ(読○め〜いつもいつも最後の最後で放送を切ってからに〜!!)この漫画を思い出す。

で、ついつい再読する。

一所懸命な姿には、運命の女神・すなわちLADY LUCK!が微笑むこともあるんだよ♪

すなわち、人知を尽くして天命を待つ。

人知を尽くさないとダメなんである。
待っているだけじゃいい目は出てこないのである。

あ〜あ。
私も甲子園の外野でいいから(←図々しい)、一緒に「わっしょい♪わっしょい♪」とやりたいな〜。
なにしろ、私が甲子園に行けていた頃は、Bクラスは当たり前で最下位争いをしていた時代だったから…(笑)
一人気を吐く新庄選手は、いやってほど見たが…(笑)

ISBN:4592883195 文庫 川原 泉 白泉社 1999/06 ¥570
第二巻、「岬に吹く風」
馬鹿馬鹿しいほどラブラブで始まる(ラミジ&ジアナのことだ、勿論!)二巻目は、ラミジの子分がそろそろと…揃い始める。

好々爺のふりして血刀振り回して敵に真っ先に突進する航海長・サウスウィク。
生粋のロンドン下町(コクニーってやつか?)生まれのスタフォード。
 愛称スタッフ。
イタリアのジェノバから逃げ出してきた(ちょっと殺人未遂で)アルベルト・ロッシ。
 愛称ロジー。
アメリカ人でいつでもアメリカに帰れるのに何を好き好んでか危険な英国海軍に、その中でも好んで危険に身をさらすラミジの傍から離れない、ジャクソンこと愛称ジャッコ。

癖の有り過ぎる連中が……危険を前にした艦上で、吉本なみの漫才を繰り広げ笑かしてくれるのだ♪

ええなぁ…。
癒される(?)よ…。

ISBN:4795300518 単行本 出光 宏 至誠堂 1980/01 ¥1,377

ブタのふところ

2006年9月23日 読書
なんか癒されそーな表紙に手を出してしまったが。
自分で、

自分のこと。

生活のこと。

周りのこと。

家族のこと。

生きてゆくこと。

さまざまなこと。

ちょっと休んで、腰を下ろしてさ。
考えてみない?
という感じ。

なんとなくデ・ジャブーがあるとおもったんだけど、7年前に入院・手術した時に、会社の同僚がお見舞いにもってきてくれたのが前作だったと思う。
このブタにピンと来たら…じゃない、見覚えが。

人間って108どころか千も2千も迷っている。
でも全部ひっくるめて、ちょっと考えてみて。
折角生まれてきたんだから、自分を見失って生きるのはもったいないかな?という気にもなった。

こんなことを言うと、ブッタにしばかれるかもしれないけど。
単純な4コマ漫画に見せて、その実奥は深いです。
ときおり、難解な禅問答みたいなのもあって…まだよく分からないし(笑)
ふー。
ゆっくり見渡して、考えるか。

急いだって、同じ一生。

ISBN:4840117063 単行本 小泉 吉宏 メディアファクトリー 2006/09 ¥998
ポケットサイズの文庫版、最終巻である。

看護師の単なる失敗談だけでなく、裏での苦労や努力や、感じアに見えないところで病院がどういうことを考えているか…そういう内実を垣間見ることができたのがこの作品の最大の利点だと思う。
だからといって、失望はない。
病院と患者にも、相性というものがあるからね。

医者と看護師の確執かぁ。
…確執じゃないけど、あまりに下手な点滴の注射を何度も繰り返されて泣いている私に、担当の看護師さんがひとこと。
「私の方が上手い」
と小さく呟いたのを私は聞き逃さなかった。
たぶん心の声がつい唇にのって出てきてしまったんだろうと思うけど、痛いやらおかしいやらで、お陰で私は泣き笑いになってしまった。(笑)

経験をいえば、新米医師より看護師さんのほうがず〜っと上手い!ことなんて、ざらにあるだろうなぁ。
なんたって、看護師さんは常に最前線にいるわけだから。

ま兎も角。
患者さんも看護士さんもお医者さんも。
今現在闘っている人にエールを贈りたい。(勿論、自分にもね)


ISBN:409192655X 文庫 小林 光恵 小学館 2002/10 ¥600
何が面白いって、「適材適所」は最高に笑った。
特に婦長さんに向かって、○△◇◎とは。(禁じ手なんだって。そりゃそうだろうなぁ)

1ヶ月以上も病院にいると、外の空気がすいたくなる。
病院の中と外では、なにもかも、全然違う匂いが違う圧力が違うーいや、ほんまに。
病棟って、純粋培養なんだなぁと思う一瞬です。

私もまた、かつては車椅子に乗って、夏の終わりの街路樹に、夕方になると集まってくる雀の集団を見に行ったものである。
あの時は不思議と煩いとは思わなかった。
かしましいすずめの鳴き声(何百羽と集まっているのだろう)に、"命"とか"力"とか、そいういうものを感じたものだった。

桜の花が咲けば…そりゃぁ、日本人なら見に往きたいよう。
匂いがないという桜だけど、病室の純粋培養の(或いは薬漬けの)中に暮らす身には、きっと匂いが届くはず。
感じられる、と私は思うな。

あと。
病状については、本当に、自分が「治すんだ!」と思わないと、どんなに高価な薬をつかっても絶対に治らない。
そして、その逆も言える。
【病は気から】
って、真実だ。


ISBN:4091926541 文庫 小林 光恵 小学館 2002/10 ¥600
看護師さんのしんどさとか、辛さとか。
その実際は私には分からない。
けど、想像することは出来る。

内科の患者さんのしんどさも、昔入院した消化器内科で少しだけ見てきた。
夜寝られずに起きて座ったまま朝を迎えるおばあさんとか。
外科と違って、すっぱり切って貼って、時間が経ったら、さあ、退院よ!
とはいかないかならぁ…。

糖尿病とか…しんどそうだったもんなぁ。

看護師さん・病院関係者の日常というか、リクレーションは病院の掲示板とかを見ればいろいろ書いてあるので私達のもある程度は分かる。
ストレスの発散は彼らにこそ必要だろうとも思う。

嗚呼でも。
お医者さんや看護師さんとは信頼関係を築けても、事務職…所謂、病院職員は…なんでトラブルになるのかな?と思うぐらいのトラブル。
こちは病人だから、健常者のようにちゃっちゃっと歩けなかったり対応できなかったりするのは当たり前なのに…すぐ怒るし。
間違うし。
ムキになって反論するし。
あれで病院の質が問われる…というか、レッテルを貼られるんだから、医師や看護師の努力が消えてなくなってしまうのが残念だ。

ちなみに。
何度も入院して夜中の病棟内も徘徊(ボケたわけではない。ご不浄にたったのだ)した私だが。
いまだ嘗て"幽霊"とそれに類するもの(背筋が寒くなるとか、気配を感じるとか)に出会ったことはない。
たとえそれが夕べなくなったばかりの病室の前であろうともだ。

……もしかして、鈍い?

ISBN:4091926533 文庫 小林 光恵 小学館 2002/10 ¥600
無神経でやさしくなくて、気が強い……
それもまた、真也?

入院患者であるにも関わらず、病棟で番を張っているオバサン…って、本当にこんなこと、あるのかな?
たしかに、大部屋だと合う・合わない人、というのは出てくるけれど、そこは大人、大抵は無視して通るんだけどな〜。
それに自分の病状のほうが大切で忙しい。
痛いだのしんどいだの眠れないだの…。
また、仲良くやったほうが楽しいしメリットがあるから皆が少しづつ妥協して(我慢して)快適な病院生活を築き上げていたな。
私の経験では。

番を張って子分をつれて病棟内を巡回できるんだから、元気なんじゃないの?とおもうが…嗚呼、内科だからかな。
日にち薬の外科とは違って、時間はかかるけど、手術でたくさんの管をつけたり傷が痛んだりするわけじゃぁないから、症状の楽な人でも長期入院とかあるんだ。
外科は検査して⇒手術して⇒リハビリして⇒とっとと退院だからなぁ(笑)
番を張ってる余裕がないデス。

看護師さんもきびしいきびきびしてるし(笑)

ISBN:4091926525 文庫 小林 光恵 小学館 2002/09 ¥600
自分が病院に縁がある、というだけに留まらず…知らなくてもこれは実に面白い。

看護婦(今は看護師)さんは、いつもいつも患者の為に笑顔で対応(そうじゃないのを目撃したこともあるけど)。
ほんま、なんで怒らないんだろうかと、人間ができているなぁと常々思っていたんだよね。

でもそこは、生きた人間。
いろいろある。
笑いも怒りも、勿論あって当然。

尿側は、他人事ではない。
患者であれば、まぁまず必ず世話になる。
作中にもあった、腎臓病とか糖尿病とか、或いは尿道結石で石が転がり落ちていないかを確認するために常時採取するだけではない。
フツーに手術した人も、尿は採取しなければならないのだ。

看護師さんたちは汚れ仕事も黙々とやるけど、それをやってもらうこちら側もやはり恥ずかしいとか申し訳ないとかそういう気持ちもある。
それが「当然」となったら、もうお終い。
同じように、寝たままトイレができたら楽でいいじゃないの〜とか、自分でするのは面倒くさいの〜とか。
そういうことを思い出したら(言い出したら)もう駄目だ。
治ろうとする意欲を疑う。

手術中は、尿を取る為の管が入っている。
それは術後、なるべく早くにトイレにいけるように、患者自身がそれを外せるように努力するものだ。
でも、自動的に採取されていたものを、自分の意思でコントロールするのが…これが結構難しいのだ。
普段は、健康なときは当たり前にできたことが出来ない。
これが入院ってことで、病気ってことだから。
だから、ちゃんと出ているかどうか看護師さんが定期的に量を量るのだ。
きちんと出ていれば…そのうちOKということで、尿採取の仕事から開放される。
看護師さんも、ひとり、手が離れる。(尿側に関しては)

いつもにこにこ看護師さん。
その看護師さんの、
「土曜日夜だっていうのに、なんで…!」
と怒りの声をはからずも聞いてしまった私。
彼女は、尿器の洗浄作業をひとりでやっている最中であった。
私がご不浄にいるとは知らず…お陰さまで私、作業が終わるまでずっとご不浄にこもってましたよ。


ISBN:4091926517 文庫 小林 光恵 小学館 2002/09 ¥600
原作、アガサ・クリスティの作品であるならば、きっと内容も犯人もすべてご存知の方は多いんだろうなぁ…私は知らないから、ま、いいけど、なんてかる〜い気持ちで手に取った。

内容は(たぶん)短編が3編である。
?「チムニーズ館の秘密」
    *架空の石油産出国(中東?)ヘルツォスロヴァキア(なんつー言いにくい名前だ!)
     …のお家騒動と石油の利権に関わる殺人事件

?「追憶のローズマリー」(忘られぬ死)
    *恋多き人妻の巻き起こす波紋が、周りの人間を巻き込んで起こす殺人事件。
     恋だけでなく、お金も絡むからどろどろ…

?「ソルトクリークの秘密の夏」(ゼロ時間へ)
    *保養地で起こる殺人事件。
     元妻・現妻、姑、夫が同時に存在するというややこしい人間関係がいかにも。
     探偵役(?)のMr。マクワーターとその雇い主・コーネリー卿(ミーハーな二人)のコンビが笑える。

アガサ・クリスティといえば、20世紀初頭の麗しきアールヌーボーの残り香を、質実剛健悪くいえば地味で暗いビクトリアンの名残をと留めた作風のミステリー小説家。
女性の作家と言うのがまだ地位も低かったためだろうか、女性にここまで書けるとは!と吃驚されたせいだろうか、いやいや彼女の作品はそういう色眼鏡なしにすばらしいということだろう。
ともかく!
ミステリー界においては女王の名を冠されるほど、その作品の素晴らしさが讃えられている。

…私は…好きではないが(笑)
実は読んでいるのも「オリエント急行殺人事件」だけ。
理由は短くてコンパクトにまとめられているから。
+"テツ"じゃないけど、長距離を往く豪華寝台車には乗ってみたい〜といまだに夢をもっているから。
オリエント…は無理でも、東南アジアのあれなら…なんとか死ぬまでには可能?(ちなみにまだ走っているだろうな?)
日本のトワイライトエクスプレスも乗りたい!北海道は別に無理していかなくてもいいけど、とにかく列車に乗りたい!…と思っている。

映画館まで足を運んだのは「白昼の悪魔」のみ。
理由は、犯人役の女優の☆美しさ☆にほれ込んでしまったから(女は化け物〜!を地で行く話であり演出だったなぁ〜)
凄く素敵☆な悪女だったよ〜。

クリスティは、細かいところにヒントをちりばめてゆくので、話がとっても長くなる。
長いといってもそんじょそこらの長編ではない。
でもって、その各場所にそっと散りばめたヒントを見逃すと、もう"わけわかめ(訳わからん)"になってしまう…ので、好きではないのだ。

これを映画にした日には…不要と思うところをどんどんカットして3時間弱に収めるでしょ?
そうしないと、映画にならないから仕方がない。
けれど。
それだと、星屑の如く散りばめられたヒントの幾つも、カットしてしまうことになる。
ポアロさんの推理が「え?なぜ?そうなるの?」と納得いかないこと多々あり。(と愛読者は言う)
"話"を、衣裳を、時代を楽しむならいいだろうけど、推理小説としての面白味は激減してしまう。

一度BBCが製作したクリスティの有名作品「なぜエヴァンズを呼ばなかったか?」をみたことがある。
これは忠実に映像化してあったので、ちっさなヒントもカットされてなかった。
が。
上映時間が、確か、5〜6時間あったと思う。
思う、というのは、休日の午後のこと、何度も途中で転寝をしてしまったからである。
ぽつぽつと虫食い穴があくように、ストーリーに穴が開いてしまい、結局わけわかめだった(笑)

長くしないと彼女の推理小説の醍醐味が伝わらない。
長くなると、退屈する、付いてゆけない。

だから、まだ、本で読むにはいいけれど…なのかな?
妹なんぞは、学生時代にせっせとクリスティを読んだ口だから。
一方、最初に「なぜエヴァンスを〜」をしんどい思いをして見てしまったせいだろうか、私はそこまでとっつくことすら出来ずにいる。

でもこの漫画は面白かった。
絵もそれらしいし、画風が時代にあっているのだろうね。

ただ、クリスティの小説(原作)については、とりあえず、これから先も読む予定のない私であった(笑)

ISBN:4088653629 コミック 榛野 なな恵 集英社 2006/09/19 ¥420
癒し漫画…は、しんどいときにほんまに良い。
精神的な薬みたいなもの。
…というのも、私が犬が大好きだからなんだろうな。

もう20年近く昔の本なんだ…と今更ながら驚愕しつつ読み直した。

何度も読んでいても、前は気がつかなかった細かい(コマの角とか)ところになにかを発見することがあってこれまた楽しい。
たいては作者のお遊びなんだけど。

凶暴なヒヨちゃん(雄鶏)の後姿、その反り返った尾羽の豊かさと天を突くような見事な形に感動したり。(変?)

また、これは早くに気がついていたのだけれど、菱沼さんの衣裳の多くが某メーカーの、しかも奇抜なヤツばかりだよなぁ…これって、見る人が見たら、一目で分かるよなァとか…思っていた。

昔々の、桃色家屋(川原泉風・ピン○ハウスのこと)(笑)から始まったデザイナー・カネコイサオ氏のブランド、イン○ボルグとしか思えない衣裳が…頻繁に登場。
菱沼嬢がまた、その奇抜な衣裳がよく似合っているのがすばらしいと思うわけだな。うん。
おなじデザイナーの男性用ブランド・カール○ルム(ときおりハムテルや二階堂が着用)

北海道って、もしかして、カネコ・ブランドの天国?(だった?)
宝塚が天国なのは知ってるけど…。


ISBN:459211082X 新書 佐々木 倫子 白泉社 1989/04 ¥410
表紙のぷくぷく…は、イナモト選手。

最初は童顔で可愛いだけの描写だったのに…ほんまにこんなんなん?

さて。
爆笑しながら読み進み、あっという間に読了してしまった、最終巻である。
各選手の特徴(存在が薄い○○とか、ヘディングしか許されない△△とか?)もかなり勉強させてもらった。
ジーコ監督の采配は、それこそW杯がらみでしか知らない私だけど、裏ではイロイロあったんだねぇ。
一方のトルシエが監督時代、側に付いていてまったく同じ動作と口調で選手に指示を出していたフランス人通訳がとっても印象に残っている。
4コマ漫画にも出ていたので、ちょっと嬉しかった。

カズも、そしてあのナカータですら、海外では苦労したんだねぇ…と感慨深く読みましたとも(笑)

人気も高いらしいけど、ぜひとも続けて描いて欲しい〜!

野球でも、出ないかな?
こういうの。
無理かな〜年齢層高いし…(選手もファンも)


ISBN:4930942802 単行本 村山 文夫 日本スポーツ企画出版社 2006/08 ¥840
借りたのは全3冊。
その2冊目がこれ。
人気があるんだねぇ…。

表紙の右下にいるのはカーン。(言わずもがな?)
そう、この4コマ漫画は、外国選手にまでその魔手が及んでいる。

もともと海外のクラブ選手についてはよく知らなかった作者が、ナカータ(笑)の海外巡業進出にしたがって次から次へとチームを知り、選手を知っていったそうな。

成る程。
海外に選手を出す、というのはそういうメリットもあるんだね。
メリットといえば、ジーコが齢40歳で日本でプレイした履歴(?)があったからこそ、そのごスーパー選手が続々日本のチームにやってきたのだそうだ。

は〜成る程、これって大企業からの天下りを(しぶしぶ)受けとる中小企業の、唯一のメリットと同じだなぁと感心した。(天下る人が何らかの権益をもってくる〜商売のルートとか顔つなぎとかイロイロ〜のは常識)

勉強になるなぁ(笑)

ISBN:4930942772 ムック 村山 文夫 日本スポーツ企画出版社 ?840
友人からレンタル!
言うまでもなくサッカーのパロディ・4コマ漫画だけど……面白い!

サッカーについては良く分からない私が読んでも笑えるのだからすごい本だ。
どれぐらい私がサッカーのことを知らないかといえば、地元にチームがありながら、ファンではない。
メンバーもよく知らない。
関連商品でもっているのは例のあの長細い、チームカラーにチームキャラクターの不死鳥(これで分かったね?)のイラストが入ったタオルが一枚きり。
それも、抽選で当てたチケットで試合観戦に行って、折角きたのだから記念に、と買っただけ〜。(それも「高っ!」とか思いながら…)

そのくせW杯とか、国際試合は結構燃えている。
フランス大会(1998)と日韓合同大会(2002)は写真集まで買ってしまった…。
つまり、ミーハーなのだ。

その私が!
読んで笑えるのは…すごかろう?

っつうよりも、これを読んでサッカー界の状況とか、人間関係とか、勉強しているような気がするのは決して気のせいではないと思うのだよ。

特に、

  トルシエ*キャプテン
  ジーコ *キャプテン

の"複雑な"人間関係なんか、へー、ほー、と、"今頃"納得している次第。
(すごい確執だったようだけど…そうだったの?)
嗚呼成る程、それで…と納得することも多々あって…。
このシリーズは、ぜひとも続けて欲しいもんです。

ISBN:4930942764 単行本 村山 文夫 日本スポーツ企画出版社 2006/06 ¥630
「イギリス人はおかしい」
「イギリス人はかなしい」
「イギリス人はしたたか」
「わたしのイギリス あなたのニッポン」
を、気分転換に読む。
著者は、英国在住の高尾慶子さん。

最初に読んだ時に比べると、ふんふんと受け入れるだけではなく、文章と内容の真新しさに先のページへ先のページへとただ突き進むだけでなく、いろいろ考えながら読めたかな?

あっという間に読めてしまうエッセイ集。
著者は、日本の老後の生活(=福祉)を信じられず、英国で働き永住権を執り、高い税金を払って見事年金生活をゲットしたつわものである。
女性で独身。

英国賛美のエッセイ集がバカのように日本を席捲したのを見て、「そんはずあるかい!」と筆を執ったのがその発端だが、すべてご自身の生活の経験からきているから実にリアルですさまじい。

警察が、電話局が。ガス会社が、電気会社が……まぁとにかくなにもかも、信用できない国、英国。

人種差別を徹底的に撤廃しようとするあまり、有色人種に気兼ねして肩身を狭くしてネイティブの白人が生きる国、英国。

嗚呼、だけどだけど。
そんな英国に比べてず〜っと政治が、特に福祉が、貧相なのが日本なのだ。
これほど英国をけなす作者が、その英国に自分の余生をゆだねるほどに。

日本の戦争責任だとか、ダイアナ妃だとか、オノ・ヨーコのこととか、ビートルズのこととか、かなり"個人的な感情"の吐露を見ることができるエッセイなので、それぞれのファンが読んだらかなり腹を立てるであろう発言も多い。
また、姫路出身(関西ということだ)だから、ということはないだろうけど、自身が言っているように、何かというと"喚く"オバサンであるらしい。
おまけに英国人を切るように、日本人もばっさばっさと切り倒してゆく。
まったく遠慮なし(笑)

だから、癇に障る、ということはあるかもしれないけど、この年でここまではっきり言える女性は珍しいし潔い。
反対意見を胸に持ちながら、拍手を送っている。

たいしたもんだよ、タカオサン。
さくさく進んで、新章開始。
首都・貴陽にもどったものの、すべての責任を一人でとらされて降格されてしまった紅秀麗。
それでも「負けない!」とばかりに町を歩き耳を澄まし目を配る。
官吏として、できることを、したい。

今、官吏としてあることを、幸せであると、かつては夢描いていた現実なのだと、もう一度認識したい…という気持ちは良く分かる。
あれほど望んでいたのに、手に入れてしまうとその気持ちを忘れてしまうのは誰でもあること。
常に先を、上を見るのは大切だ(ろう)けど、同時に振り返って、原点に戻って考えることも必要かも。

心中は焦りもあるだろうに、それでも前を歩いてゆこうとするヒロインは、現実の日本社会という世界で歩きにくい、嫌な、理不尽な思いをしている女性に"密かに"ダブっているのかもしれない。

どっちを向いているのかいまひとつわかり辛かったシリーズなんだけど、9冊目にしてようやく方向というか、もしかしてこっちをむいてますか?というのが分かってきたような"気がする"(笑)

…で、相変わらずの苦言で申し訳ないが。
変な人が続々出てくるのがこのシリーズの特徴であるのだけど、超自然、超人間、つまり超不自然なモノだけはご免蒙りたい、というのが本音かな。
折角面白いのに…と、魅力減退してしまうんだよね。
今回は、今のところ、そこまでのモノは見当たらないけど…。
あと、手持ちの駒でもうちょっと、話を膨らませて欲しいなぁと。
(限定された人では過去に充分膨らんだけど、他にもいっぱいいると思う)
もったいないし…。

次々目先を変えさせられるのは、若くない身に(笑)辛いですぅ。
あ、それとも、一冊につき一人出す、とか?
そういう縛りがあるのだろうか?

こういう設定で、こういう綺羅綺羅しい登場人物で、模擬政治談議小説…みたいなのを書くのは、今までになかっただろうし、そういうところでは作者の冒険心や勇気はすごいと本当に思う。
ただ、こういうのは…難しいよね、ほんま。
あちこちから突っ込まれ、揚げ足取られ、文句を言われ…(たぶん、すでに)
実際、9巻目に入ったとは言え、小説の内容から考えるに、まだまだ土台部分しかできていないと思う。
ようやく舞台が出来たかな?というぐらいなんだと思う。

今後もこのパワーを失わず(失速せず)、本筋とギャグとがしっかり二本立ちして、しかも見事に交差する彩雲国の世界…が確立されることを切に願うばかりである。
つまり…途中で(中途半端に)消えないでね。
いや、本当に。
今まで山ほど前例がありますから…この(小説とか出版とかの)世界は。

ISBN:404449911X 文庫 雪乃 紗衣 角川書店 2006/08/31 ¥480

夢ゆり育て

2006年9月17日 読書
ファンタジーというよりも、ミステリー・怪奇推理物…の要素のある短編集。
どれもこれも懐かしいけど、マルガリテースと虹夫人はとくに印象的だった。

まこと、ひとのこころは、ひとにはわからぬ。

作者の作品集、つまりこの再販本(文庫本)はすべてで6冊。
たった6冊だ。
わずか5年間の活動期間しかなく、最後の作品を発表してからわずか半年ほどでなくなっているのだ。

もったいない、という言い方が良いか悪いかは別問題として、ほんま、もったいない。
生きておられたらもっとたくさんの素敵な作品を読めただろうに…。
口惜しい。

ISBN:4253175627 文庫 花郁 悠紀子 秋田書店 2000/05 ¥590
魔女・アーシェラと二次元的生物オルバーケロム(作者の自画像?)が引越してきた。
SF小説家のパパと一人娘アナスタシアが住む田舎の、お隣さんに!

…で当然のごとく怒るどたばたは、勿論喜劇。

アーシェラが、しかり"魔女だ"と描かれているところが当時は吃驚者だった。
妖精ならまだしもね。

花や星や妖精がぱーん!とはじけたような画面がとっても懐かしい。



ISBN:4253175643 文庫 花郁 悠紀子 秋田書店 2000/07 ¥590
古〜い本の再販版があるのを知って入手。
しんどいときは漫画に限るわ、漫画に…とか言いつつあれこれと(笑)

お能の世界を描いた作品をはじめ、狂言や鬼、日本のなにやら怪しいものたちが主題になっている。
つまり不思議な世界が展開するわけだ…理屈では割り切れない摩訶不思議な世界が。


ISBN:4253174671 文庫 花郁 悠紀子 秋田書店 1999/05 ¥590

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