BEATON PORTRAITS
友人よりのレンタルで、写真集というものである。
が、なにせ海外製品なので、レビューに出てこない。

だが、写真はなかなか興味深いものが多いので、せめて表紙だけでもと、スキャンしてみたわけである。
値段は£9.99。
NATIONAL PORTRAIT GALLELYの名あり。

150枚ほどの写真がずら〜と並び、そのうちカラーは2〜3葉。
あとはすべて白黒モノクロ…とっても妖しく美しい。
なんだかんだいっても、モノクロだと影がはっきりする。
陰影がしっかりするから黒い部分がナンダカ何かを隠しているような、ちらりと見せているような、言いようのない魅力を醸し出す。

今はカラー写真が当たり前で、色の鮮やかさにのみ目が奪われるけれど、モノクロだと違う部分に魅力が集中される。

こういうの、いいですね〜。

それにしても、有名人著名人大集合で、いちいちここに述べるのも口幅ったいが、共通して言えるのは、
『20世気前半の(所謂)スターのポーズは半端じゃないぞ』(笑)
である。

観光地の中国人どころではない!
      ……いや、彼らも凄いけど。

なんと申しましょうか…そこまですごい(奇妙奇天烈な?)ポージングが必要でしょうか?
いや、別に、流行といわれればそれで結構ですが。
恥の文化の日本人としては、赤面とまでは言わなくても直視できない有様でございます。

流石にどこやらのお貴族様とかは、正面を向いてきちんと椅子にお座りあそばしておられますが…

いや〜別に非難しているんじゃないです。ぜんぜん!
ただただ感嘆符!の世界で、感心しているだけです、私は。

いっつも静かにただカメラを直視している"日本のスタア"しか知らないもんで…ちょっとね、吃驚しただけです。

T・S・エリオット、
(若いころの)マーロン・ブランド、
(同)エリザベス・テイラー、
(同)オーソン・ウエルズ、
(髪の毛のある)ユル・ブリンナー、
(王女時代の)エリザベス現英国女王、
(同時代人とは何故か納得しがたい人)ピカソ、

辺りの近接写真には、特に、かなり、吃驚いたしました…ほかにも一杯いるけど。

いや〜モノクロもいいですね〜。
自分が撮れるかどうかは別問題として。
女は左ばかりに行きたがり。

男は右にばかり回りたがる。

友人からのレンタルで、台湾で生まれ大ヒットしたという絵本…が原作で映画にもなった模様。
すごいねーと思ったけど、過去の日本でも「チッチとサリー」とか、ヒットしなかったっけ?あれも絵本のような、4コマ漫画みたいなのが原作だったよなーと思い直した。
映画化されたかどうかは知らないけど。

都会での一人暮らしは寂しいよぅ。
ふとした偶然で出会った男女が、ちょっとした偶然で行き違いばかり…。
都会の風に吹かれ、心の芯まで冷え切って、彼と彼女はとうとう……

という、切ないラブ・ストーリー。
話自体は単純だけど、単純ゆえに心を打つものがあるんだろう。
ラストは……まあ、結構なお手前でした(笑)

人間は、生まれる時と死ぬ時は一人だけど。
それでは、一人で生きてゆけるか?といえば、それは不可能じゃないだろうけど、いかにも寂しい。
とってもわびしい。

誰だって、誰かのぬくもりがほしいもの。
人肌のぬくもりが。

それがダメなら、犬肌とかネコ肌とか…代用するぐらいだし。
するでしょ?

ISBN:4097272195 単行本 宝迫 典子 小学館 ¥1,365

辺境警備 1 (1)

2006年11月11日 読書
とりあえず、なにも考えずに読みたいなーと目隠しで(てきとーに)手探りしたらヒットした。
私の書庫は魔窟かい……。

このストーリーは、ファンタジーで始まった。
いや、この作者はファンタジーがメインなんだけどね。
教訓的・社会的・指導的な内容も含むから、人気が出てきて話が長くなると、ちょっとくどくなるんだよなー。

この作品は、最初は辺境に飛ばされた(左遷された)女ったらしのサウルおじさんがやはり現地に赴任していた訳ありの神官・ジュニアスや、きゃわきゃわと走り回る(私の贔屓の)兵隊さんたちと、辺境ゆえに起こる摩訶不思議な出来事や人間の業とか、そういうものに関わりあってゆく"ファンタジー"であったはずなのに…。

いつのまにやら、政治の話や権力がらみの話になってきてどーしよーもない凄惨さとかとてつもない人間の強欲が起こした禍とか、そっちの話に走ってしまった。

この一巻なんか、銀を食べる妖精馬とか、パンとはじめるように花開く銀青草の花とか、まるで絵本のように話が進むのになー。まあ、酒豪だとか女ったらしだとか、そのあたりは流石に絵本に相応しいのかどうかと疑うけど…。

加減が、難しいね。

この作者のストーリーでは「グラン・ローヴァ」がちょうどいいところで話が終わったかなァと思う次第である。



ISBN:4091720714 新書 紫堂 恭子 小学館 ¥504
とりあえず、レビュー。

友人からレンタル…で加療中なので、気分がわるくなるかなーとおもったら、わりに読めた。
善哉善哉。

さて。
華麗なる名探偵・榎木津礼ニ郎くん。
彼に
「女性関係はあったのか?」
そういわれれば、関口くんでなくともぶっとぶだろう。たぶん。

そーゆー感じじゃないよな、人間越えているというか……。

「あれだって人だ」
と、鴉こと京極堂は言いはするが…。
しんじられるか……。

でも、彼は彼なりの青春時代みたいなもんがあったわけで、そのへんの所謂"人間的な"しがらみが、今度の事件の発端になっているという、ちょっと驚き桃の木なストーリーなのであった。

煩い読み仮名とか。当て字とか、無用と思える漢字とか…いつも目の前をぶんぶん飛んでいるハエの如く感じるものが今回はなかった。
それがすんなりと本書を辿らせたのだろう。
あるいは、私が京極堂流に慣れたか。
どちらかだ。

まぁ、慣れるというほど接してはいないけど。

探偵と京極堂が(あまり)でしゃばらないのが珍しい。
関口くんがちょっと挽回しているのが微笑ましい。
そういう意味では、いい本だった(笑)

その代わりに変な、というか「阿呆かあんたは!」「どっかおかしいで!あんた!」と叱咤したくなる男たちが数人、いや、多数登場してきた。
この作者は、一作中にバカな男を散りばめないと気がすまないのか?と思う由縁である。
それが今回は一人ですまないから始末が悪い。(…というか、そこまでバカにするのは可哀想ではないかと、虚構の人物ながら同情する。私は。)
容赦ないよな、作者。

世界は一人の為にある。
人は一人で(彼自身の)世界にあ(存在す)る。
人は一人で生きて、最後は一人で死んでゆく。

…そんなことは分かっているから。

だからこそ、

生きている間は、うたかたの夢を求めるのだろうにサ。

ISBN:4061824384 新書 京極 夏彦 講談社 ¥1,680

白薔薇と鎖

2006年11月7日 読書
古びた感じの黄色い紙に内容はといえば、ヘンリー8世御世の話。
でも最近出たばかり…の相変わらずのハヤカワ・ミステリ。

病院にもっていって読まずにもって帰りましたがな。
今日からぼつぼつ…読めるかな?面白かったら気分爽快、清涼飲料水の役目を果してくれること間違いなし!(笑)

なかなかの出来でありました。
七面倒くさい説明もほどほど、リアル過ぎて嫌悪感を催させる細密描写もなく、とてもとても……「修道士アセルスタンの告白」を書いたのと同一人物とは思えない!!(汚い・汚すぎるロンドンの描写に気分が悪くなる!)

…と、いうわけで、別人(ポール・ドハティ)名で、

エドワード?時代(13世紀):ヒュー・コーベット・シリーズ
14世紀:アセルスタン修道士シリーズ

マイクル・クラインズ名で、

16世紀:ロジャー・シャロット・シリーズ

アン・ダクタス名で、

ニコラス・セガラ・シリーズ

ほかにカンタベり巡礼シリーズや英国以外の歴史モノとしては、
マケドニアのアレクサンダー大王もの、古代エジプトのハトシェプスト女王を主人公にしたもの

……などなど、わくわくするような歴史フィクションをたくさん書いている作家さんだということが判明した。
惜しむらくはそのほとんどが翻訳されていない様子だってことだ!

頼むから!
ハヤカワ!
翻訳を進めておくれ!

おっと。
内容はといえば、ばら戦争で英国の王冠を手中にしたランカスター家のヘンリー…の息子、映画でおなじみ「ヘンリー8世と6人の妻」のヘンリー8世の時代である。
しかも、まだ最初の奥方、ポルトガルのキャサリン王妃健在のころだから、まだまだぴちぴちやる気満々の王様時代である。
ヘンリー8世の姉・マーガレット・チューダーは、夫(スコットランド)と弟(イングランド)の戦の直後、ごたごたを起こして嫁入り先のスコットランドから実家に避難中。
しかも、夫であるスコットランド王は戦死。
跡継ぎたる二人の幼子(一人は病死)はスコットランドに遺したまま、という有様である。
彼女とその側近は、ロンドン塔に仮の宿を取っている……。(不吉な…)

そのカリスマ満点の王様の元、警戒厳重なロンドン塔で起こった密室殺人事件!
謎の死を遂げた死体のそばには、ヨークの白薔薇が…!

その解決を押し付けられたのが、シリーズの主人公たるシャロットくん。
その主人であり幼馴染であり命の恩人であるベンジャミン。
この二人である。
ベンジャミンは、時の権力者トマス・ウルジー枢機卿の"愛する甥っ子"であり、嫌でもなんでも権謀術策の暗雲に掠るだけでも、関わらずにはいられないという、かわいそうな複雑な立場にいる。
従って、主人公・ロジャー・シャロットも命を脅かす"いと尊き御方々"と袖擦りあわずにはいられないのであった。
自身の意思に添わずとも…。

完全密室殺人は続く。
マーガレット王妃の行く先々で。
彼女の周りの人間が。

これはリチャード3世の呪いなのか?
あるはヨーク家の復興を願うものの仕業なのか?
随所に散りばめられた薔薇と白猪(リチャード3世の紋章)の意味は?

そして、歴史的真実の隙間を縫って推測が飛ぶ。

…とっても楽しい推論が構築される。

歴史好きには、たまらない〜♪記述が続く小説である。

…ちょっとジョセフィン・ティの「時の娘」を思い出すけど、リチャード3世は出てこない。残念。

ああ、それにしても、この時代の"メアリ"という名前の、王族のあるいは王族に近い女達。
天中殺みたいな名前だわ…。
よくまあこれだけ"メアリ"をそろえたな…と思うぐらい。
不吉な名前。

まあね。
メアリに限らずとも、アン・ブリーンは「生来の魔女」だし、メアリ・ブリーン(アンの姉)は「イングランドの牝馬」、マーガレット・チューダー(ヘンリー8世の姉・スコットランド王妃)は「ペチコートをはいた疫病神」でメアリ・チューダー(ヘンリー8世とキャサリンの娘・エリザベスの義姉)は「血まみれメアリ」とすさまじいけど……。

この作者。
どこまで本気だろう…?

ISBN:4150017859 単行本 和爾 桃子 早川書房 ¥1,365
久しぶりだが、夏彦節。
相変わらず捻っているというか、ひねくれているというか。
さっと読んで分からない。
もう一度読んで首を捻り、再度読んでも深いところの真意は掴み損ねたような気になって、それでも面倒だから(笑)先に進む。

そういう本である。
書いていることは平易な、今でいうエッセイなのだが。
ちなみに、エッセイというのは書き手の考えが入らないとダメである。
それに(当時は)猫も杓子もエッセイエッセイとかしましいのでコラムと名づけた、とは夏彦氏の言。
エっ?それではコラムには考えがなくてもいいんですか?
と問えば、
コラムだって考えは必要だ。
と仰る。
仰ることが矛盾しているのでは…?
すべからくコレである。
分かっていて、仰っているというから始末が悪い。
そこがこの人の魅力なんだろうけれど。

編集は阿川佐和子氏。
檀ふみ氏とともになにやら本を出していたのは知っているが、未読。
ところで、このかたは"あの"阿川広之氏の令嬢なんだって…知らなかった。
阿川氏といえば、作品でというよりも、珈琲のCMが強烈に印象に残っているお人だ。作家に対して、とっても失礼な言い方だけど。(遠藤周作氏しかり。ああでもこの人の「海と毒薬」は映画で見てショックだった。その印象の方が強いか)

山本夏彦氏は、わざわざとひねくれたことをいい、相手の表情を見てわざと怒らせるようなことをいい、試すようなことをいい、と、相手をするには聖人君子、いな、感情に囚われない仙人でもない限り無理だったじゃなかろうか。
…と思う。
私には無理だなぁと。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

実は、もっているのを長いこと忘れていた。
昨日ぽろりと机の端から出てきたので、とりあえず病院へもってゆく。
火曜日は魔の火曜日。
通う病院の外科外来は、幽鬼のような外来患者で溢れている。
点滴用薬の作成に手間取って、予定時間を1時間軽くオーバー。
治療室のベッドの上で、8時50分〜14時20分まで寝ている羽目に。(点滴の堕ちる速度は超スローに)

その間…時々うとうと船を漕ぎながら、読了してしまったのだった。

私はこの本を、病院臭と辛い治療の思い出の一環として記憶するんだろうなぁ。
きっと。
本には不本意だろうけど(笑)
私だって不本意だから、傷み分けだ。


ISBN:4101350183 文庫 阿川 佐和子 新潮社 ¥500
「憲法9条を世界遺産に」
は、結構読みでのある本であった。
この内容ならば、お金がもったいない、とか思わずに済む。

あれこれ私が書くよりも、また抜粋するのも話が屈折しそうなので(すんませんな〜力不足で)表題だけピックアップして、備忘録とする。

★ギフト(ドイツ語)には、贈物と毒の意味がある。(21世紀に宮沢賢治を検証する意味)
 愛こそエゴイズム。

★9条は奇跡の賜物(合作から生まれた価値)
 こんなものは二度と生まれない。

★サンチョ・パンサの存在意義(二人三脚で持ち続けた日本国憲法)
 夢を追いかけるドン・キホーテ、現実的なサンチョ・パンサ。

★桜の狂気は日本人にしか分からない(満開の桜の下で)
 桜は死の花である。

★想像力の欠如(笑いが人を殺すこともある)
 表現する側に(相手がどう思うか、どう捉えるかという)想像力がない。
現在の「いじめ」もしかり。

★どっちが覚悟があるか(平和憲法を守る覚悟)
 攻められれば、抵抗できない。武器をもったとしても、戦うということは、死を目前にするということ。それでも尚…。
 守る側、変えたい側、イザと言う時には、果たしてどっちに覚悟が?

★鈍い!…感受性の鈍化(日本に蔓延する感受性の欠如)
 現実に結びつかない。犯罪の激増。信じられない言動。

 
( )は、本文中の小見出し。
……というわけで。

こんな本も平行読みしてしまっているわけだナ…(笑)

えへへへ…というか、太田(光)さんってこんな人だとは思わなかった。
テレビもあまり見ないからな、私。
特にバラエティは見ない。

ここまで奥行きがある人とは…人間第一印象は大事だけど、それだけじゃないってこと。
というか第一印象は、自分の感情、自分の器械で測定するからな〜自分という人間がたいしたことなかったら、測定機械もちゃちいし、そこから出てくる結論もいい加減ってことか。
つまり"人を読み違える"ってこと。

ごめんなさい。
失礼しました。
すみません。
   と謝っておきます。

うう〜まだまだ修行、修行。

内容は対談形式。
相手の中沢氏という人を私は知らないけど、太田氏とは旧知の仲で言いたいことを行っている。

第九条は…ああいうタイミングで出来た「奇跡の」憲法なんだから。
今後あんなものはつくろうったって作れないんだから。
そこんとは日本人はよく考えなきゃいけないってことだ。

アメリカの押し付けって言うけど、どんな事柄だっておよそ私達が"文明"だと思っているものは、色んな文化や考えがミックスして出来たもの。
純粋な単一のなにかから出来たわけじゃない。
あれはアメリカと日本が、そして、その当時の、「戦争に疲れた」「もう戦争は嫌だ」という世界中の人々の"気分"が上手くマッチして出来上がったもの。
それはそれでいいんだ。

…と。
第九条は護りたいけど、その意義は?
とか、
アメリカの押し付けだから嫌なんだけど、ただそれだけのこと、
とか、
どう考えたらいいのか分からないよ、
なんて言う向きには、とても新しい思考の展開を印してくれる。

話がどこへ着地するのやら分からない意外性が…面白い本。

ああしかし。
あめゆじゅとてきてけんじゃ…
宮沢賢治の新しい側面を初めて知ったのは、ちょっと(自分が)情けなかったなぁ。

勉強不足!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

とか言ってても。

私は共産党知事のもとで高校生活までを過ごした人間。

「憲法を暮らしの中に!」

のスローガンは、今でも心に刻まれている。
高校入学とともに、「憲法手帳」(憲法が記載されている携帯用ミニ手帳)も貰いました。(たぶん京都府立の高校のみかと思うが…?)
高校生だけの討論会とかいろいろ行事があって、真剣に自分の事、学校生活のこと、神学のこと、将来のこと、社会のこと、政治のことなどなど…激しく楽しく論じてました。
面倒くさいことも多かったけど、面白かったなーと、今思うのは、そればかり。

あの若い年(10台)で、そこまで考えられたのは、機会を与えてもらったのは、精神的な成長ということ以外にも、とってもいい経験だったと思うから。

ISBN:4087203530 新書 中沢 新一 集英社 ¥693
著者のファンだもんだから…つい。
で、内容は、『般若心経』を分かりやすく噛み砕きましょう、理解してくださいね。
というシロモノであった。

当たり前だろう。
著者は正真正銘のお坊様でしかもご住職であるのだから。

ゆっくりと読んでます。
ゆっくりと考えます。
ゆっくりでないと分かりません…というわけで。



ISBN:4480063196 新書 玄侑 宗久 筑摩書房 ¥735
ものすごい勢いでアンソロジーが出る。
次から次へと…でもう4冊目って、本体のゲームがそれほど人気ってことだろうか。

確かに限定のソフトはあっという間に売り切れたという。
高いのに…すごいね、みなさん(笑)

女王国・ファレナ篇は、今までの"幻水"の総力を注いだのかどうか…ストーリーはまあまあだが、悲壮感に関しては1話(赤月帝国篇)に勝るものはまだ出ていないと思う。
王子様はどこまで言っても王子様だったしな…(笑)

追いかけられる、追われるという圧迫感(ストレス)はやはり2話には負ける。

では、何が目玉商品(?)かと問えば…華やかさ、かな?
女王騎士の衣裳なんて…どうするのそれ?というぐらいすごい、着方が分からない。
これコスプレするの大変だろうなァ、でも黒が基調で目だって綺麗だろうなぁ…長身の人に来てもらいたいなァと思う日々である。

さて、アンソロジーも4冊目ともなればそろそろネタが尽きてくる。
108人の(一応)主役がいるわけだから、その中から随時選んで出せばいいようなものだが、108人もいると、目立たない認識されないヤツも多いわけで、そんなマイナーを主役に添えるのもどうかと言うところ。
だから適度に知名度があって…と為るけれど。
その結果が、もと暗殺者集団の戦闘員であるお二人さんなのか…。
変化球を利かせて、ユーラム・バロウズに行っちゃったのもあるが、それはそれで笑える話になっている。
私が楽しかったのは、目つきの悪い竜馬のアックス…の話。
確かに…人の背後で「いただきま〜す」って涎をたらしていそうな御面相そうではある。


ISBN:4757730071 コミック エンターブレイン ¥924
おじゃる様…の中に入り込んでいるらしい"ととさま"の事情がちょっぴり分かってきた第二巻である。
敵役の事情もいささか変化が出てきたし…。

この作者の絵は昔から変わらず安定しているので安心して読める。
主人公の顔がいきなり変わったりしない…単行本化時の加筆とかでね。

後書きで「昔見たミュージカル調の時代劇」が印象的で、そこに出てきたあやかしとかが、怖いというより面白かったようで、それから「日本昔話」などに移行し、そういう"楽しい"時代劇を、ということでこの話を始めたのだそうだ。
確かに昔の時代劇は面白かった。
私も再放送で見る限りだけど、「狸御殿」とかで、廊下の向こうにいたはずのお姫様がポンッと飛んでこっちに現れたりする。
ベースは恋物語で、ところどころに歌が入る。
ほのぼの恋愛モノだけではなく、たしか森の石松なんかも歌っていたような…いや、清水次郎長ものは、いつでもどこでもよく唄っていたかも?

シビアなきりあいで、いかにも頚動脈を切りました、といわんばかりにドバーっと血が噴出す怖い時代劇もあったけど、面白いものも多かったように覚えている。
あれに影響されての作品なら、面白いのは当たり前かな。

あちこちに出てくる物の怪の姿は日本昔話風かな?と楽しく読了。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
雑誌もララから他(メロディ)へ移動。
別冊子でおまけみたいにくっついて来たのが、新しい雑誌では本体に掲載とのこと。
お陰で読めなくなった(ララは家人が別の目的で購入中だった)けど、逆に言えば、読んでいない未知のストーリーが楽しめるわけだ。
人間塞翁が馬(笑)


ISBN:4592183223 コミック ひかわ きょうこ 白泉社 ¥410

生き残った男

2006年11月4日 読書
生き残った男
フリーマントルの「消されかけた男」読了。

しぶいっ!
渋すぎる!

…という結末で、非常に満足。
こうでなくっちゃね。

だがしかし、結末にはこういうこともあるのだとか、若手のスパイはなっとらんなとか、えらそうに批評できるこの状況は、ル・カレ以後のスパイ小説乱読(笑)の成果ではなく、青池保子氏著の「エロイカより愛を込めて」熟読の成果だと、ひしひしと思った。

漫画もすごい。
いや、日本の漫画がすごいのか。
これ…以前はレビューが出なかったんだよね。(50頁参照)
おお、出るようになったか。
出世したんだな、ヨカッタヨカッタ。

京都市内で着物に出会える…その着物、というのがふつーではない。
古着物で大正浪漫を追求するもよし。
安い普段着感覚の着物を捜すもよし。
着物をコンセプトに洋服を製作しているお店に入れ込むのもよし。(←私はこれだな)

幅広く、お財布に優しく和装を楽しめる、という本。
(少々びっくりもするが)

逆に、はっきり言うならば、正統派の着物好きにはちょっと…と思われてしまうかもしれない一冊である。

私は既にこれを片手にいくつかの店を回りました。
なかなか、のもんです。
贔屓のお店もできたしね♪

観光ガイドブックとしてどうぞ。


ISBN:4838103492 単行本 桜風舎 光村推古書院 ¥1,260
私にとっては初読のフリーマントル。

東西冷戦華やかなりし頃の、スパイ小説である。
そして半端じゃないこだわりのある(癖のある)、作家。
友人からお借りしました。

冴えないスパイのチャーリー・マフィン(英国のスパイにはチャーリーという名が多いように思うのは私の気のせい?)は、公立学校(グラマースクール)出の、所謂下層階級とみなされている。
ゆえに、英国情報部のボスが変わり、「情報部員はエリートの職場」という偏見に満ちた改革を行っている中では非常に立場が弱かった。
なにかというと"労働者階級"と言う言葉が使われ蔑まれる。

本当に、英国ほど差別意識の激しい国はないよね。
同じ国に住んで同じ言葉を話しても(同じ言葉にしては随分激しく訛りもあるが…日本だって同じだ)異なったふたつの種族なんだそうだ。
つまり、ホワイトカラーとブルーカラー。
上流階級と労働者階級。
両者はまったく別の人間なんだってさ。

         ……くだらない。

20有余年の実績も功績も無視され、どんどん閑職へ降格させられ(ようと)する。
挙句、東ベルリンからの脱出口においては、他の情報部員から注意を紛らわす為のおとりとして抹殺されかかる始末だ。

…チャーリーの方が一枚も二枚も上手で、そうは問屋がおろさない、のだが。

一見、出世コースからは激しく逸脱した、くたびれたオヤジにしか見えないチャーリー。
若手のエリート情報部員に鼻で笑われるチャーリー。
だが彼の本質はそんなものではない。
彼は、何十年も情報部で戦い、生き残ってきたツワモノなのだ。

勿論、その彼の真価を評価するものはいる。

皮肉なことに、KGBであるが(笑)
とっつかまえた大物KGBに、逆スカウトとかされてるしな(笑)
なかなか味のあるオジサンではある。

そんななか、ソ連からKGBの将軍(大物)の亡命の情報が入手される。
チャーリーを疎外してことにあたろうとする英国情報部。
手柄を独り占めにされてたまるかと、首を突っ込んでくるCIA。
やはり両者は犬猿の仲なのか?

さてさて…
英国情報部(MI6?)、CIAときたら、NATOは…?
と思わず突っ込みたくなるところだが、意気揚々と出かけていった"エリート"情報部員はとっとと始末されて、英国情報部の面子は丸つぶれ。

世の中そんなに甘くない、という現実を突きつけられて、彼らはどうするか。
その先はこれから……未読だから(笑)

ISBN:B000J8HJI4 − 稲葉 明雄 新潮社 ¥378
フリーのライターである著者が、裁判の傍聴(無料)を経験し、さまざまな事件を通して、被告・被害者・夫々の肉親…から"人間"を"感じて"ゆく、ルポ…のようなもの。

勿論、被害者や被告だけではなく、検察や裁判官や弁護士に対するツッコミは激しく、それらに対する主観的な考察や感想も遠慮なく描かれているのだが、犯罪そのものに対し、または被告に対し、のめり込みすぎた激しすぎるとこちらが感じるような態度は見られない。

言葉悪く罵っていても、その実内心は冷めている。
冷めて公判をみつめている、という感じだ。

だから…う〜ん。
裁判の実例集というか、こういう人たちがこんなふうにやってます。
という実例を幾つも続けて読むうちに、正直言って飽きたのは確か。

私個人の感想としては、表題負けしているのではないかと……失礼だけど。

面白いのは、検察と弁護士の戦い。
これはすごい。
陰険な検察のつっこみに、ひたすら時間稼ぎの弁護側。

そしてもうひとつ。
刑が確定した後の、被害者や被告、そしてその家族の姿。
退廷してくるその姿が、裁判の最中にみていた態度、そこからイメージしていたものと全然違ったりする。
「あ、こいつは、またやるな」
とそこでピンときたりするそうだ。
母親が娘の犯罪を号泣していた公判の後、執行猶予がついた娘は母親の顔を見もせず、さっさと一人ででていった、とかね。
人間の裏をまざまざと見せ付けられるらしい。
裏、すなわち、深みでもある。

傍聴のプロ(笑)がいる、というのも驚いたけど、退職してやることのない人間ならまだしも分かるが、ばりばり現役の仕事人がせっせと傍聴に足を運べるというのがすごいな、と思った。

それぐらい、嵌まるらしい。

……けど。
ひとこと。

ほんま、ひまやな〜と(笑)
言いたい。



ISBN:4167679965 文庫 北尾 トロ 文藝春秋 ¥660
似たような題が多いのと、画像が出ないのでなんとも…だけど、最新刊なのでたぶんこれだろう。

いしひさいち氏は、読んでいる新聞の4コマ漫画でおなじみ。
この文庫本の漫画の主役である藤原先生(♀)も勿論おなじみだ。

やる気のない、20代後半(本書で27歳と判明)の小学校の先生で、生徒に厳しくツッコマれては、密かな仕返し(抜き打ちテストとか)を行う。
酒豪で、いい加減。
でも、陰険じゃないし、見ていて楽しい。
面白味のある人間である。

本書では、その藤原先生が、こともあろうに文壇に進出!であるから、今のNHKの朝ドラみたいだ〜とうならざるを得ない(かも)。
しかも大型新人として新人賞を取って、なかなかの売れっ子でもある。

あの、だら〜とした、気負いのない、どーとでもなるわよ〜、という心構え(?)(笑)がいいのだろうか。

オール4コマ漫画だけど、読み応えある一冊であった。

4コマ漫画って、漫画の原点だよね。
起・承・転・結…がすばらしい。

…ちなみに。
なんで私がこの本を手に取ったかと言うと。
「題名に騙された」(笑)
というか。
惹かれたというか…。

もじりだとは勿論分かってますが、好きな小説と一緒だと引力が発生するもんなんだよ。
ついつい「お♪」っと手にとって見ちゃうものなんだよ。
…といいわけだけどね。

P・D・ジェイムズ…好きなんですよ、私。

ISBN:4488070566 文庫 いしい ひさいち 東京創元社 ¥500
ホーカ・シリーズの第二弾。

「地球人のお荷物」である、ホーカ。
愛すべきティディベアな姿で愛嬌を、そして迷惑を騒動を振りまくホーカ。

その第二弾のしょっぱなは、ご近所さん(勿論異惑星のこと)のサレン人(勿論異星人のこと)との親善野球ペナントレース(?)事件簿であった。

勝てば互いの惑星の最大最強鉱物資源を"あげちゃう"なんてバカな賭けをしてしまったホーカ。
それは奸智溢れつ陰険かつ陰謀好きのサレン人の計略であったのだが…さて。
全権大使・アレックスはこの危機にどう立ち向かうか?

   …というのは、まだDレベルな"文明度の低い"ホーカの、こういう国際的失態は、全権大使の責任になってしまうのである。
惑星の固有資源は他星人に"あげる"なんてことはできない(宇宙法律上)ので、その金額を弁済するのが、全権大使の責任に帰せられる、つうわけで。
カワイソー。

将来のぬくぬく安泰老後生活のために、アレックスはがんばる!

そしてホーカがかぶれるのは、当然ながら。前世紀のアメリカン大リーグ野球。
第二巻では、ほかに、国際スパイ団、ナポレオン(ボーニィのほうだ)…とああ、大物狙いは続いているなァ…(笑)

アレックスJr.も登場で、わくわく…の、なんと20年近くも前の作品とは思えない新鮮さである。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
今朝は夜明け前に起こされ、その後の騒音の為眠れず、お陰で「地球人のお荷物」も読書が進んだようなものである。

というのも、
近くの工事現場(「ブリキのオモチャ博物館」とやらを12階建てのマンションにすべく)では、夜の開けぬ朝の5時半頃から工事の車が入って建築廃材を運びだす作業をしょっちゅうやる。

ブリキやコンクリや、そういったものを積むだけではなく、工事車の出し入れ、掛け声、廃材の立てるがりがりがんがんばきばき言う音を、お構い無しに立てている…。

「ブリキのオモチャ博物館」は以前から、何度か細かい工事を繰り返してきた(真夜中〜明け方)が、
常に、
「工事は夜中、隣近所が住宅地でも騒音がどんなに酷くてもしったこっちゃない!」
という方針で工事をやるところであるから珍しくもないが。

ご近所からはさぞかし憎まれそしられているはず。
でなけりゃここの住人は異常だ。

少し前に近所に大型マンションが立ったので、またたくさんの人間を敵に廻したことと察せられる。

なにしろ、鉄筋コンクリートの建物や、アスベストを使っているんじゃないの?と疑われる建物を壊すのに、防護幕ひとつ張っていないのだから!
(この解体工事も、いっときは、夜中の11時ごろから夜明け頃までやっていた)
すごい、これでよく許可が出たな!と感心するぐらいである。


ISBN:4150107211 文庫 稲葉 明雄 早川書房 ¥609
可愛いティディベア、ホーカ族は、遠い宇宙の一惑星に住んでいる。
文明レベルはD。
すなわち、惑星上の大陸の、所々に分布して住み、爬虫類(トカゲ?)に似た異種族スリッシー族とこまかい喧嘩を繰り返し…。
要は、まだまだ宇宙空間に目を向ける文明をもってはいない素朴な生物達である。

地球人が"類熊人"と呼ぶホーカは人懐っこく、見た目も可愛い(♪)…から、ではないだろうが、とりあえず。
地球人は、彼らをして"好ましい"文明を発展させるため、先達者として"よりより方向に"導くことを決めた。
友好惑星として地球より全権大使を派遣し、進んだ文明の"小出しの"教育が始まる。

重責ある大使として任命されたのは、星間調査部少尉・アレクザンダー・ジョーンズ。
通称アレックス。
ホーカの、その、何にでものめりこみやすいという、民族的特性の最初の犠牲者となった地球人である。

のめりこむ。
そう。
地球人だってのめりこむ。
のめりこみ度には差があって、その小なるものは大なるものをさして<おたく>とか称するのである。

左様。
ティディベアに酷似して非常に愛らしい(イラストを見ていたら思わずふかふかしたくなるような…)ホーカ族は続々と…いろんなものに為り切る。
そして、そのシナリオ通りに行動し、コトを起こしてしまう。
大いなるトラブル…。

あるときは、インディアン(スリッシー族)の驚異におびえる西部の開拓町に住む、開拓者たち。

あるときは、宇宙の悪に敢然と立ち向かう宇宙パトロールの隊員。

そしてあるときは、英国・ヴィクトリア朝のホームズさん。

はたまた、あるときは、18世紀末〜19世紀初頭の英仏戦争(ナポレオン戦争)の主要人物…ネルソン、ナポレオン、そして海賊…?!

                        …以下続く。

というわけで、次には何になりきるつもり?と読者をわくわくさせてくれるエンターテインメント。

衣裳は勿論、大道具(町並みなど)・小道具(生活用具一切など)を全部(地球から)取り寄せて、為りきる。
或いは自分で調達(製作)する。←このエネルギーはすごい!
地球だって、そんなの何にするのかな?とは思っても、武器や有害図書(笑)じゃないのだから、せっせと笑顔でお届けしてくれるだろう。
町中が、大きな演劇を…否、コスプレイヤーの如く完全にその登場人物になりきっているのだ。
羨ましいような、羨ましくないような。
面白そうな、それどころじゃないような…。

ここで重要なのは、本気で為りきっているコト。
それがミソである。
これは巨大テーマパークに"本気で"のめりこんだみたいなものだ。
テーマパークは、生活の中の一部だが、こちらはいつ果てるとも知れぬ(ホーカが飽きたらそこまで)生活の全部になってしまうのだから。

そして、彼らがいつ、なんどき、なにに、かぶれるかは…神のみぞ知る。
地球の古い子供向け番組で。
古い映画のDVDで。
絵本を含む、本で。

そして、全権大使アレックス・ジョーンズ氏は、唐突にその一大演劇に巻き込まれるという生活の繰り返しなのである。
そんな生活の只中に、彼は新婚の奥様・タニ(旧姓ホストラップ)を伴って赴任したのである。
ホーカの惑星・トーカには、人類は彼ら二人だけ……。

…という。
好きな小説やテレビ番組や映画が出てくると、「よし!よくやった(選んだゾ!嵌まったゾ!)ホーカ!」と言いたくなってしまう。
そんな小説でもある。
お笑い度は満点。
話がかみ合わないながらも、アレックス全権大使は必死で"コトの終息"に勤めんとやっきになる。毎回毎回…。

彼の寿命も…いや、髪の寿命だけど…あまり長くはなさそうだね。

随分昔に読んだ本で、なんとな〜くのイメージだけ覚えていた。今回友人からお借りして…やはり、すっごく、面白い!と改めて認識する。
日本人としては、源氏物語とか、やってほしかったところだけど。
だめかなぁ…?

ISBN:4150100683 文庫 稲葉 明雄 早川書房 ¥420
文庫本レビューか…まあいいか、表紙の絵は一緒だし。

最終巻。
ということで、「この世の果て」レストランはその幕を閉じることになる。
「自分が食べたいものをいつでも食べられるレストラン」
というのがオーナーの目標であった為か、異種(和菓子屋)競合相手が現れると意外にもろかった…

というか、そこまでやる気合が足りなかった。
なんか、偶然の流れでやってたみたいだったしね。
でも、漫画で見ているだけでも幸せになる料理だったと思う。
特に私はお酒がダメ(になっってしまったの)だし。
料理も一人前が食べられないカラダ(笑)だし。

でも、基本的に好き嫌いがないから、何を見てもおいしそうだったんだよ〜。

いいなぁフランス料理…食べたいなぁ。

40年後のバリでがんばる紳士・観も素敵だったけど、オーナーもなかなかよさ気なマダ〜ム、の雰囲気が出てたもんね。
執筆業…首にならなかったようでなにより。

最終巻の迫力はなかなかのものであった。
全部で6編(うち、前後編がひとつ)
オーナー不在で皆がシアワセ〜なきもちになる「幸せな一日」の皆さんの顔が、観音様のようだ。
料理素材としてのエゾジカの登場…これは、流石に作者が北海道の人だけあると思ったけれど、美味しいのかな?
随分前に北欧料理のお店で"トナカイ"を食べたことがあるけど…私は鴨のほうが美味しいと思ったのだ。(どうかすると牛より鴨を選ぶのが私)

ちなみに、蟹は蟹味噌が好きです。(どうでもいいけど)
海老は伊勢海老やね、ウン。
ハワイ島のロブスターも美味しかった………。
私の好みや思い出はまぁいいんだけどね。

「ヴィンテージ」は、ソムリエを目指す彼の、現役銀行マン時代のライバルが登場。
どっちも意地の張り合いで、おまけにどっちも(一応)エリートときているから、いい勝負を見せる。
同じ年に生まれ、同じような幼年期を過ごし、東大合格、ライバル銀行入行…と、そこまで似てくると腹が立つのか。
憎しみ会うのか。
これを称して"近親憎悪"というのだな、きっと。

「めで鯛」
正月の御節をフランス料理でする、という話。
2万5千円…うん、味がわかっていたら、美味しかったら、払えるゾ!
今年は温泉にいけないので(資金と体力がない。折角予約が取れていたのにー!)、どこかで御節を…御節とは行かないまでも正月を過ごす料理を入手しなくてはならないのだ。
めんどくさーい。

いつも温泉で、ごーかな正月料理三昧だったのに……。



ISBN:4091875068 コミック 佐々木 倫子 小学館 ¥530

新吼えろペン 5 (5)

2006年10月30日 読書
名台詞が頻出する一巻であった……

キミに足りないのは勇気だ!駄作を作る勇気だ!!

駄作で金をもらってこそ!プロ中のプロ!!

締め切りにあわせるのがプロだろうが!

漫画家って奴らは信用できん!(←大笑)

締め切りというのは!!できた時が、締め切りなんだよっ!!(←前述の科白と矛盾するけど、漫画家は、ホラ、信用できないからさ)(笑)


久々に吼えた、炎尾 燃!

大爆笑しました。

それにしても、萌(もゆ)ちゃんは可愛いなァ〜。
炎尾アニキ!一筋!!だし…。

ISBN:4091570658 コミック 島本 和彦 小学館 ¥560

< 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 >

 

お気に入り日記の更新

テーマ別日記一覧

最新のコメント

日記内を検索