Under the Rose (2) 春の賛歌
2006年10月14日 読書
既に買っていたようだ……
歪んだ家系、歪んだ思い。
誰が、誰のことを思っているのか、なんだかなーすごいですわ、ひと昔のどろどろ昼メロみたいになってます。
第1巻のわがまま坊主がまだ可愛らしく思えてきました(笑)
下手にお金があるから、
余裕があるから、
暇があるから。
こういうことになったのでしょう。
庶民には無理!
生きてゆくだけで必死だし。
それは現代日本の社会にも繁栄しているのか。
(余裕がないのにあるように振舞う自称中流家庭とか)
がちがちの牧師の娘・ガヴァネス(家庭教師)の役どころもなかなか。
いかにも日本的ではないので、DNAが対応しきれず(笑)すっごくしんどいというか怖い世界だ。
「ぼっちゃんなんか、さっさと不幸になれ!」
と啖呵をきった公爵家のあどけない侍女(少女)が、とってもかわいらしかった♪
そうだ〜そうだよ〜それぐらいはっきり言ってやれ〜♪
うわべだけの。
おためごかしではなく。
そのぼっちゃんが、母の死を殺人だと思い込んでいた、思い込もうとしていた理由も判明。
まるまる1巻を費やして、そのあたりをぜ〜んぜん匂わせなかったから、わけが分からない話だなと思っていたが。
謎が解けてみれば、意外に単純であった。
所詮は11歳……。
「子供は大人にナイフを投げつけておいて、ケガをするなという」
というパパ・伯爵の言葉が重い。
ISBN:4344804554 コミック 船戸 明里 幻冬舎 ¥788
歪んだ家系、歪んだ思い。
誰が、誰のことを思っているのか、なんだかなーすごいですわ、ひと昔のどろどろ昼メロみたいになってます。
第1巻のわがまま坊主がまだ可愛らしく思えてきました(笑)
下手にお金があるから、
余裕があるから、
暇があるから。
こういうことになったのでしょう。
庶民には無理!
生きてゆくだけで必死だし。
それは現代日本の社会にも繁栄しているのか。
(余裕がないのにあるように振舞う自称中流家庭とか)
がちがちの牧師の娘・ガヴァネス(家庭教師)の役どころもなかなか。
いかにも日本的ではないので、DNAが対応しきれず(笑)すっごくしんどいというか怖い世界だ。
「ぼっちゃんなんか、さっさと不幸になれ!」
と啖呵をきった公爵家のあどけない侍女(少女)が、とってもかわいらしかった♪
そうだ〜そうだよ〜それぐらいはっきり言ってやれ〜♪
うわべだけの。
おためごかしではなく。
そのぼっちゃんが、母の死を殺人だと思い込んでいた、思い込もうとしていた理由も判明。
まるまる1巻を費やして、そのあたりをぜ〜んぜん匂わせなかったから、わけが分からない話だなと思っていたが。
謎が解けてみれば、意外に単純であった。
所詮は11歳……。
「子供は大人にナイフを投げつけておいて、ケガをするなという」
というパパ・伯爵の言葉が重い。
ISBN:4344804554 コミック 船戸 明里 幻冬舎 ¥788
Under the Rose (1) 冬の物語 バースコミックスデラックス
2006年10月14日 読書
身内よりのレンタル〜。
でも貸してくれた妹が「よくわからん」とクビを捻りつつ貸してくれた作品である。
おい…(笑)
英国はお貴族様が謳歌しておった時代の話。
謳歌…とはいえ、没落する者は没落し、富めるものはより富めて、公爵令嬢が伯爵のおめかけさんになってたりする時代…らしい。
公爵令嬢である母が、愛人である伯爵家で死亡。
伯爵(=父)のたっての希望で呼び寄せられた二人の兄弟、ライナスとロレンス。
母の実家の公爵家はすっかり落ちぶれ果ててそのくせ矜持だけは高いという、困ったじーさん(祖父・公爵)が取り仕切っている。
おなか一杯食事もできないこの地から、追い払われるようにして兄弟は旅立つのである。
だが、行ってみればロウランド伯爵家にはごろごろと…腹違いの兄達がいた。
おまけに近在の村にはもうひとりのおめかけさんと二人の息子が。
どーなんってるんだ、伯爵さま?
といわんばかりの設定である。
伯爵は幼い頃に両親を失い姉とともに生きてきたから「家族は多いほどいい」というモットーの方である。
おまけにお金には困ってないので、何人子供がいようがびくともしない。
そして読む限りは(いまのところは優しくて子供が好きで)人がいい…のかな?とも思える性格なのだが、なんか違うだろ?それ。
と思うところがしばしば。
引き取られた兄弟の、兄・ライナスは、この伯爵家で墜落死(事故)した母親の事件が、実は殺人事件であったと【何故か】思い込んでいて、ヒステリーとも思える暴力を振り回し、使用人たちに嫌われ腹違いの兄弟どころか血を分けた弟までに当り散らして捜査(?)をすすめる(笑)のであった。
…この兄・ライナスの性格がね…。
なんか、情緒不安定というか、あやふやなんだな。なんか。
いくらあのじじい(公爵)に育てられたからといって…違う、それは違うぞ、という感じで。
筋が通っていない。
妾となった母を憎んでいるのかと思えばそうでもなく、自分の母を日陰の存在にした伯爵を憎んでいるのかといえばそうでもなく、幸せそうに暮らす正妻の子供たちを憎んでいるのかといえばそうでもなく。
近在に母親と一緒にくらす(やっぱり妾腹の)兄弟を憎んでいるのかといえばそうでもなく。
憎んでいるように見えるが憎んでいるのではない。
なんか…誰でも見境なく八つ当たりしているだけ。
そこでそう激昂する理由はなんなの?
と私は首を捻ってしまう。
年のせいか…?
例えば、それが弟のロレンス(小学校上がる前ぐらい?)の年なら分かるけど…パブリックスクールにいけるぐらいの年齢に見えるし。
それでこれでは幼いというか。
「子供だから」の範囲を逸脱している反応を示すのである。
心理学的には面白いのかも。
話はミステリーなんだろう、きっと。
母親の死因を探っていくうちに、周辺の人間の本性がちらほらと覗いてきたから。
だけど、それが重みを増す、というのではない展開。
お貴族さまのクレイジーな生活と、そのとっぴさと華やかさと非現実感。
最後のほうは、お貴族さまならではの自分勝手な問題処理法がしっかり出てくるが、いかに貴族謳歌時代とはいえ、犯罪は犯罪だ。
…と、アガサおばさんは言ってなかったかい?
主人公が、某漫画のチビ・兄にそっくり…というか。
見た目が似ているせいか、あの、すぐ激情する性格がそのまま映されている感じでもある。
チビ兄のほうは、それでも考えていないようで考えているのが良く分かるんだけど…。
今時の流行りかしらん?と思ったりして(失礼)
1巻を読んだだけではよく理解できまへん。
この先続刊を、妹が購入するかどうかそれに掛かっているわけだが…う〜ん、望み薄いかな〜(笑)
ちなみに1巻の表紙は主人公とメイドである。
ああでも、メイドはほとんど活躍せず。
関係なし。
関係なくはないけど…八つ当たりされ。苛められ、最後は…という消耗品扱いなので昨今流行のメイド漫画、というのでもない。
あ〜やっぱり、ようわからんわ〜。
ISBN:4344803167 コミック 船戸 明里 幻冬舎 ¥788
でも貸してくれた妹が「よくわからん」とクビを捻りつつ貸してくれた作品である。
おい…(笑)
英国はお貴族様が謳歌しておった時代の話。
謳歌…とはいえ、没落する者は没落し、富めるものはより富めて、公爵令嬢が伯爵のおめかけさんになってたりする時代…らしい。
公爵令嬢である母が、愛人である伯爵家で死亡。
伯爵(=父)のたっての希望で呼び寄せられた二人の兄弟、ライナスとロレンス。
母の実家の公爵家はすっかり落ちぶれ果ててそのくせ矜持だけは高いという、困ったじーさん(祖父・公爵)が取り仕切っている。
おなか一杯食事もできないこの地から、追い払われるようにして兄弟は旅立つのである。
だが、行ってみればロウランド伯爵家にはごろごろと…腹違いの兄達がいた。
おまけに近在の村にはもうひとりのおめかけさんと二人の息子が。
どーなんってるんだ、伯爵さま?
といわんばかりの設定である。
伯爵は幼い頃に両親を失い姉とともに生きてきたから「家族は多いほどいい」というモットーの方である。
おまけにお金には困ってないので、何人子供がいようがびくともしない。
そして読む限りは(いまのところは優しくて子供が好きで)人がいい…のかな?とも思える性格なのだが、なんか違うだろ?それ。
と思うところがしばしば。
引き取られた兄弟の、兄・ライナスは、この伯爵家で墜落死(事故)した母親の事件が、実は殺人事件であったと【何故か】思い込んでいて、ヒステリーとも思える暴力を振り回し、使用人たちに嫌われ腹違いの兄弟どころか血を分けた弟までに当り散らして捜査(?)をすすめる(笑)のであった。
…この兄・ライナスの性格がね…。
なんか、情緒不安定というか、あやふやなんだな。なんか。
いくらあのじじい(公爵)に育てられたからといって…違う、それは違うぞ、という感じで。
筋が通っていない。
妾となった母を憎んでいるのかと思えばそうでもなく、自分の母を日陰の存在にした伯爵を憎んでいるのかといえばそうでもなく、幸せそうに暮らす正妻の子供たちを憎んでいるのかといえばそうでもなく。
近在に母親と一緒にくらす(やっぱり妾腹の)兄弟を憎んでいるのかといえばそうでもなく。
憎んでいるように見えるが憎んでいるのではない。
なんか…誰でも見境なく八つ当たりしているだけ。
そこでそう激昂する理由はなんなの?
と私は首を捻ってしまう。
年のせいか…?
例えば、それが弟のロレンス(小学校上がる前ぐらい?)の年なら分かるけど…パブリックスクールにいけるぐらいの年齢に見えるし。
それでこれでは幼いというか。
「子供だから」の範囲を逸脱している反応を示すのである。
心理学的には面白いのかも。
話はミステリーなんだろう、きっと。
母親の死因を探っていくうちに、周辺の人間の本性がちらほらと覗いてきたから。
だけど、それが重みを増す、というのではない展開。
お貴族さまのクレイジーな生活と、そのとっぴさと華やかさと非現実感。
最後のほうは、お貴族さまならではの自分勝手な問題処理法がしっかり出てくるが、いかに貴族謳歌時代とはいえ、犯罪は犯罪だ。
…と、アガサおばさんは言ってなかったかい?
主人公が、某漫画のチビ・兄にそっくり…というか。
見た目が似ているせいか、あの、すぐ激情する性格がそのまま映されている感じでもある。
チビ兄のほうは、それでも考えていないようで考えているのが良く分かるんだけど…。
今時の流行りかしらん?と思ったりして(失礼)
1巻を読んだだけではよく理解できまへん。
この先続刊を、妹が購入するかどうかそれに掛かっているわけだが…う〜ん、望み薄いかな〜(笑)
ちなみに1巻の表紙は主人公とメイドである。
ああでも、メイドはほとんど活躍せず。
関係なし。
関係なくはないけど…八つ当たりされ。苛められ、最後は…という消耗品扱いなので昨今流行のメイド漫画、というのでもない。
あ〜やっぱり、ようわからんわ〜。
ISBN:4344803167 コミック 船戸 明里 幻冬舎 ¥788
雑学図鑑 知って驚く!! 街中のギモン110
2006年10月13日 読書
どーでもいいことを突き止めたいあなたのための(笑)本。
信号の待機時間はなぜ場所によって違うか、とか、バス停のベンチは誰が用意しているのかとか、素朴な疑問が山盛り。
いまのところ、ほぅ、と私の気を引いたのは、トランプの絵札の正体だ。
一部分、聞いた記憶はあったけど、ここまで網羅したのは初めて読んだ。
スペード
K:ダビデ王(伝説のソロモン王の父)
Q:パラス(ギリシャ神話の智恵と勇気の女神アテナ)
J:オジェ(カール大帝に仕えた騎士、デンマークの英雄)
クローバー
K:アレキサンダー大王
Q:アルジーヌ(仏蘭西の伝説の美女)
J:ランスロット(アーサー王の円卓の騎士長)
ハート
K:カール大帝(西ローマ帝国の皇帝)
Q:ジュディス(ユダヤの女戦士、ルイ1世の妻の説も)
J:ライール(シャルル7世の宮廷の従者)
ダイヤ
K:ジュリアス・シーザー
Q:ラケル(旧約聖書に出てくるヤコブの妻)
J:ヘクトル(ギリシャ神話の戦士、カール大帝の進化の説も)
ひげがあったりなかったり、◆のKが横を向いているのは隣にクレオパトラがいたから、だとか、裏事情も面白い。
ISBN:4062810093 文庫 日刊ゲンダイ 講談社 ¥580
信号の待機時間はなぜ場所によって違うか、とか、バス停のベンチは誰が用意しているのかとか、素朴な疑問が山盛り。
いまのところ、ほぅ、と私の気を引いたのは、トランプの絵札の正体だ。
一部分、聞いた記憶はあったけど、ここまで網羅したのは初めて読んだ。
スペード
K:ダビデ王(伝説のソロモン王の父)
Q:パラス(ギリシャ神話の智恵と勇気の女神アテナ)
J:オジェ(カール大帝に仕えた騎士、デンマークの英雄)
クローバー
K:アレキサンダー大王
Q:アルジーヌ(仏蘭西の伝説の美女)
J:ランスロット(アーサー王の円卓の騎士長)
ハート
K:カール大帝(西ローマ帝国の皇帝)
Q:ジュディス(ユダヤの女戦士、ルイ1世の妻の説も)
J:ライール(シャルル7世の宮廷の従者)
ダイヤ
K:ジュリアス・シーザー
Q:ラケル(旧約聖書に出てくるヤコブの妻)
J:ヘクトル(ギリシャ神話の戦士、カール大帝の進化の説も)
ひげがあったりなかったり、◆のKが横を向いているのは隣にクレオパトラがいたから、だとか、裏事情も面白い。
ISBN:4062810093 文庫 日刊ゲンダイ 講談社 ¥580
幻想水滸伝V アンソロジーコミック 3
2006年10月13日 読書
ほんま、絵も構成も上手だなー。
元のゲーム自体が美少女だの美少年だのを前面に惜しげもなく出してきているから(ま、シリーズの最初からそうだったけど。美女攻撃だの美少女攻撃だの、美青年攻撃だの…そんな攻撃フォーメーションがあったわけだから)アンソロジーも遠慮なしなのだな。
きっと。
このアンソロジーのシリーズは以下続刊(4巻)との話。
しかしネタは…大丈夫か?
出てくるキャラクターが大抵固定しているから難しいぞ…。
作者の健闘を祈るのみ。
ISBN:4757729502 コミック エンターブレイン ¥924
元のゲーム自体が美少女だの美少年だのを前面に惜しげもなく出してきているから(ま、シリーズの最初からそうだったけど。美女攻撃だの美少女攻撃だの、美青年攻撃だの…そんな攻撃フォーメーションがあったわけだから)アンソロジーも遠慮なしなのだな。
きっと。
このアンソロジーのシリーズは以下続刊(4巻)との話。
しかしネタは…大丈夫か?
出てくるキャラクターが大抵固定しているから難しいぞ…。
作者の健闘を祈るのみ。
ISBN:4757729502 コミック エンターブレイン ¥924
幻想水滸伝V アンソロジーコミック 2
2006年10月13日 読書
しんどいどきは、漫画が一番…というものの。
じつはこれ、クリアしてなかったりする(笑)
詳細補足は後日します。
(…で、後日じゃないけど書けそうなので)
なぜか、「1」がないのだ。
売り切れ?
でも通販で高い(送料プラス分)のを買う気はないし。
困ったもんだ。
だがアンソロジーは単独で読める。
さて、内容はやはり王家親子が一番多いように思う。
おちょくり易いというか、おかーさんが美しくかつぶっとんでいるからというか、フェリド・父も出番が少ない割には印象的だったしな。
それにしても、みなさん、レベルが高いですね。
最初の「幻想水滸伝」がレベルが低いというのではなく、(なにしろ元祖・キャラ設定のたぬきさんときつねさんだ!)素人が(中にはプロや半プロも増えたが)ここまで、というのがいかにも漫画天国日本のレベルなんだろうナーと感心しつつ、読者は安心して大枚をはたけると言うもの。
ただ。
絵の巧拙だけではなく、なにが訴えるもの、おお!となんだか知らないけど心に迫るもの(作品)がなくなったような。
ちょっと小さくなったような…衝撃が少なく小さくなったような。
上手くまとまりすぎているのかな?
描けない私の言うことではあるまいが。
ISBN:4757729073 コミック エンターブレイン ¥924
じつはこれ、クリアしてなかったりする(笑)
詳細補足は後日します。
(…で、後日じゃないけど書けそうなので)
なぜか、「1」がないのだ。
売り切れ?
でも通販で高い(送料プラス分)のを買う気はないし。
困ったもんだ。
だがアンソロジーは単独で読める。
さて、内容はやはり王家親子が一番多いように思う。
おちょくり易いというか、おかーさんが美しくかつぶっとんでいるからというか、フェリド・父も出番が少ない割には印象的だったしな。
それにしても、みなさん、レベルが高いですね。
最初の「幻想水滸伝」がレベルが低いというのではなく、(なにしろ元祖・キャラ設定のたぬきさんときつねさんだ!)素人が(中にはプロや半プロも増えたが)ここまで、というのがいかにも漫画天国日本のレベルなんだろうナーと感心しつつ、読者は安心して大枚をはたけると言うもの。
ただ。
絵の巧拙だけではなく、なにが訴えるもの、おお!となんだか知らないけど心に迫るもの(作品)がなくなったような。
ちょっと小さくなったような…衝撃が少なく小さくなったような。
上手くまとまりすぎているのかな?
描けない私の言うことではあるまいが。
ISBN:4757729073 コミック エンターブレイン ¥924
とりあえず、ここまで一気読み!
面白い…いや実に。
「お嬢様のお好み」
団子が喰いたいとか。
サイダーが飲みたいとか。
なんだかんだいっては人間に関わってくる、自称古物屋の"おじじ"。
なんか可愛げが…よくよく見ると怖い顔なのに、可愛いと思うのはちっこいのと所作が可愛らしいからだろう。
じじいがかわい子ぶるな、という意見は世間に多々ありましょうが(笑)
間を取り持ちたがる、人間にちょっかいをかけたがる。
物の怪も、イタズラ好きで可愛らしいところもあるのだ。
この巻は、かなり楽しい。
面白い"付くも神"が多数出演する。
「更紗夢紋様」
壺がふたつ…化けて、出てますがな。
備前サマと瓢ドノ。
なかなか素直で迫力があって、粋でお茶目。
人間にしたいねぇ〜と思うようなのが。
「午後の清香」
は中国ものの茶器が…化けてる。
しかも、入れる茶葉に文句をいい、入れるお湯の温度に文句をいい…。
煩いカラコ…。
ええキャラクターやなぁ(笑)
ISBN:4257723351 文庫 波津 彬子 朝日ソノラマ ¥620
面白い…いや実に。
「お嬢様のお好み」
団子が喰いたいとか。
サイダーが飲みたいとか。
なんだかんだいっては人間に関わってくる、自称古物屋の"おじじ"。
なんか可愛げが…よくよく見ると怖い顔なのに、可愛いと思うのはちっこいのと所作が可愛らしいからだろう。
じじいがかわい子ぶるな、という意見は世間に多々ありましょうが(笑)
間を取り持ちたがる、人間にちょっかいをかけたがる。
物の怪も、イタズラ好きで可愛らしいところもあるのだ。
この巻は、かなり楽しい。
面白い"付くも神"が多数出演する。
「更紗夢紋様」
壺がふたつ…化けて、出てますがな。
備前サマと瓢ドノ。
なかなか素直で迫力があって、粋でお茶目。
人間にしたいねぇ〜と思うようなのが。
「午後の清香」
は中国ものの茶器が…化けてる。
しかも、入れる茶葉に文句をいい、入れるお湯の温度に文句をいい…。
煩いカラコ…。
ええキャラクターやなぁ(笑)
ISBN:4257723351 文庫 波津 彬子 朝日ソノラマ ¥620
雨柳堂夢咄 (其ノ5)
2006年10月11日 読書
やっと表紙が…。
だいたい器物に宿るナニカノ精は、人間の精気を吸収しないと生きてゆけないものである。
それは、東洋においては常識である。
お隣・中国の昔話を読んでみればいい。
美しい女と恋に堕ちた科挙受験生(=ええとこのボン。科挙の受験勉強は莫大なお金と暇が必要だから)の終末を見よ。
精気を吸い取られ、干からびて死んでいる。
ま、大抵はね。
心でもいいぐらいに愛している、といえばロマンティックかもしれんけど、周りは大迷惑である。
日本の場合はそこまででもない。
途中で気付き高僧に頼んで厄除け(牡丹燈篭)をしてみたり、霊験あらたかな神職の祈祷で祓ってもらったり。
島国の精霊は、そこに生息する生物同様、大人しいのかも知れぬ。
それだけに他所から来たものに、あっという間に蹂躙される。
蒲公英も。
琵琶湖の鮒も。
う〜む。
「虎月楼奇譚」
が面白かった。
かきあげてん、ならぬ帝釈天。
う〜っむ。多聞かぁ。
ジゾウコウタ、だね。
持国天・増長天・広目天・多聞天の。
さすが西域生まれの仏様だけあって、彫りが深くて格好いいなぁ♪
「春待ち月」
の親子愛?(笑)もよかった。
亀…は千年だから、今5百年ぐらい?
お土産の中身は?
べっ甲?
(しょーもないことを…)
ISBN:4257723238 文庫 波津 彬子 朝日ソノラマ ¥620
だいたい器物に宿るナニカノ精は、人間の精気を吸収しないと生きてゆけないものである。
それは、東洋においては常識である。
お隣・中国の昔話を読んでみればいい。
美しい女と恋に堕ちた科挙受験生(=ええとこのボン。科挙の受験勉強は莫大なお金と暇が必要だから)の終末を見よ。
精気を吸い取られ、干からびて死んでいる。
ま、大抵はね。
心でもいいぐらいに愛している、といえばロマンティックかもしれんけど、周りは大迷惑である。
日本の場合はそこまででもない。
途中で気付き高僧に頼んで厄除け(牡丹燈篭)をしてみたり、霊験あらたかな神職の祈祷で祓ってもらったり。
島国の精霊は、そこに生息する生物同様、大人しいのかも知れぬ。
それだけに他所から来たものに、あっという間に蹂躙される。
蒲公英も。
琵琶湖の鮒も。
う〜む。
「虎月楼奇譚」
が面白かった。
かきあげてん、ならぬ帝釈天。
う〜っむ。多聞かぁ。
ジゾウコウタ、だね。
持国天・増長天・広目天・多聞天の。
さすが西域生まれの仏様だけあって、彫りが深くて格好いいなぁ♪
「春待ち月」
の親子愛?(笑)もよかった。
亀…は千年だから、今5百年ぐらい?
お土産の中身は?
べっ甲?
(しょーもないことを…)
ISBN:4257723238 文庫 波津 彬子 朝日ソノラマ ¥620
雨柳堂夢咄 (其ノ4)
2006年10月11日 読書
…ようやく妹から戻ってきました。
レビューが書ける。
年を経た蝦蟇が尼に化けて、子供たちの霊魂を慰めている。
この世への未練を消化して、やがて天へ昇る日まで、優しく見守る「春の寺」が好き。
蝦蟇ですら、そういう慈悲心を持ち合わせるのに……。
人間(尼さん)に化けるのに使った小道具が、廃仏毀釈で捨て置かれた仏像の手、観音様の手であった、というのが小憎らしいね。
蛤の見せる蜃気楼その表題も「蜃気楼」は、某漫画で「天気のよい日に蛤が示し合わせて"せーの"で蜃気楼を吐き出す」という…そっちの妄想が邪魔をしまして(笑)
笑ってしまった。
いかんいかん。
シリアスなのにさ。
登場人物のなかに、素人なんだけどたまに玄人っぽいというか、男が着る様な着方で、帯をぐんと落としてさっと結んで後ろに垂らしている粋な女性が出てくる。
いいなぁ〜格好いいなぁ〜とついつい目は釘付けに。
ちょっとした遊び心というか。
こういう絵を描ける作家さんなんだなぁと、感心したり。(プロを相手に失礼なヤツ)
ISBN:4257721901 文庫 波津 彬子 朝日ソノラマ ¥620
レビューが書ける。
年を経た蝦蟇が尼に化けて、子供たちの霊魂を慰めている。
この世への未練を消化して、やがて天へ昇る日まで、優しく見守る「春の寺」が好き。
蝦蟇ですら、そういう慈悲心を持ち合わせるのに……。
人間(尼さん)に化けるのに使った小道具が、廃仏毀釈で捨て置かれた仏像の手、観音様の手であった、というのが小憎らしいね。
蛤の見せる蜃気楼その表題も「蜃気楼」は、某漫画で「天気のよい日に蛤が示し合わせて"せーの"で蜃気楼を吐き出す」という…そっちの妄想が邪魔をしまして(笑)
笑ってしまった。
いかんいかん。
シリアスなのにさ。
登場人物のなかに、素人なんだけどたまに玄人っぽいというか、男が着る様な着方で、帯をぐんと落としてさっと結んで後ろに垂らしている粋な女性が出てくる。
いいなぁ〜格好いいなぁ〜とついつい目は釘付けに。
ちょっとした遊び心というか。
こういう絵を描ける作家さんなんだなぁと、感心したり。(プロを相手に失礼なヤツ)
ISBN:4257721901 文庫 波津 彬子 朝日ソノラマ ¥620
雨柳堂夢咄 (其ノ3)
2006年10月11日 読書 コメント (2)
類は友を呼ぶ。
骨董屋さんというのは、いかにも高そうで、足を踏み入れてその辺を引っ掛けて落として割りでもしたら弁償金が…と思ってしまう。
だからなかなか足を踏み入れられるところではない。
おまけに、"目利き"でもないのに入ると、「ふん、素人が」といわれそうな雰囲気がじわ〜っとあったりする。
だから。
露天の骨董屋がお薦め♪
具体的に言えば、天神さんとか弘法さんとか。
そういう縁日があって、京都は便利だ。
目が利けば、本当に値打ちモノをゲットすることもできる。
目が利かなくても、そこそこモノを知っていれば、ネットオークションで出てくるような小物を、遥かに安い価格で入手もできる。
雨柳堂なども、骨董屋という名の通り、とてもとても数寄ものの旦那・隠居以外の一般人には手の届かない品を扱っていそうな感じなんだけど、それを逆手にとって「モノの行きたいところに行かせてやる」交通整理みたいなことをやっている骨董屋さんとして、特徴を出している。
現実にこんなおもしろげな骨董屋があればいいんだけどなぁ。
時々出てくるカラコ(中国の子供の姿)をしたイロイロナモノ(大抵は怪しいモノだが)がとても可愛らしくて好きだ。
この巻では、
「寒月の笛」
;お稲荷さんが笛吹きを守護する話
「橋姫」
;ご存知、嫉妬の神サマ。橋姫が随分と優しい。男女の(文字通り)橋渡しをすると言う話
「夏の盃」
;大好きな話のひとつ。布袋の徳利が毎夜泣く、という話
おススメです。
ISBN:4257721820 文庫 波津 彬子 朝日ソノラマ ¥620
骨董屋さんというのは、いかにも高そうで、足を踏み入れてその辺を引っ掛けて落として割りでもしたら弁償金が…と思ってしまう。
だからなかなか足を踏み入れられるところではない。
おまけに、"目利き"でもないのに入ると、「ふん、素人が」といわれそうな雰囲気がじわ〜っとあったりする。
だから。
露天の骨董屋がお薦め♪
具体的に言えば、天神さんとか弘法さんとか。
そういう縁日があって、京都は便利だ。
目が利けば、本当に値打ちモノをゲットすることもできる。
目が利かなくても、そこそこモノを知っていれば、ネットオークションで出てくるような小物を、遥かに安い価格で入手もできる。
雨柳堂なども、骨董屋という名の通り、とてもとても数寄ものの旦那・隠居以外の一般人には手の届かない品を扱っていそうな感じなんだけど、それを逆手にとって「モノの行きたいところに行かせてやる」交通整理みたいなことをやっている骨董屋さんとして、特徴を出している。
現実にこんなおもしろげな骨董屋があればいいんだけどなぁ。
時々出てくるカラコ(中国の子供の姿)をしたイロイロナモノ(大抵は怪しいモノだが)がとても可愛らしくて好きだ。
この巻では、
「寒月の笛」
;お稲荷さんが笛吹きを守護する話
「橋姫」
;ご存知、嫉妬の神サマ。橋姫が随分と優しい。男女の(文字通り)橋渡しをすると言う話
「夏の盃」
;大好きな話のひとつ。布袋の徳利が毎夜泣く、という話
おススメです。
ISBN:4257721820 文庫 波津 彬子 朝日ソノラマ ¥620
雨柳堂夢咄 (其ノ2)
2006年10月11日 読書
同じく!
(後日談)
今妹に貸しているので、間違っていたら申し訳ないが。
「猫の王」
の話がとっても印象的であった。
持ち主の(娘である)おじょーさんを護るため、器物の彫刻から抜け出して飼い猫のような風情をし、挙句、このおじょーさんを狙っていた(図々しくもヨメにしようとした、太い)妖鼠をやっつけるという話。
その加勢に、蔵中に猫にかかわる骨董品をずらりと並べさせ、犬より大きな妖鼠を皆でやっつけるという…すごい。
年代モノで価値の高い骨董品ばかりだから、妖怪をやっつける力も強いのだとか。
話として聞いてしまえば単純と思うだろうが、こういう発想をおもいつくところが、漫画家サンの力なんだと思う。
面白いもん。
猫の王も可愛いし…。
&「おもかげ行灯」
のタヌキの子供がかわゆぅて〜。
親が(母親が)恋しいのは人間も動物も一緒なのだ。
親元を離れて一所懸命修行に励む小僧さんの、タヌキの境遇に寄せる思いが伝わってくる…というか、純粋に動物好きなんで、私。
いいよね、これ。
ISBN:425772174X 文庫 波津 彬子 朝日ソノラマ ¥620
(後日談)
今妹に貸しているので、間違っていたら申し訳ないが。
「猫の王」
の話がとっても印象的であった。
持ち主の(娘である)おじょーさんを護るため、器物の彫刻から抜け出して飼い猫のような風情をし、挙句、このおじょーさんを狙っていた(図々しくもヨメにしようとした、太い)妖鼠をやっつけるという話。
その加勢に、蔵中に猫にかかわる骨董品をずらりと並べさせ、犬より大きな妖鼠を皆でやっつけるという…すごい。
年代モノで価値の高い骨董品ばかりだから、妖怪をやっつける力も強いのだとか。
話として聞いてしまえば単純と思うだろうが、こういう発想をおもいつくところが、漫画家サンの力なんだと思う。
面白いもん。
猫の王も可愛いし…。
&「おもかげ行灯」
のタヌキの子供がかわゆぅて〜。
親が(母親が)恋しいのは人間も動物も一緒なのだ。
親元を離れて一所懸命修行に励む小僧さんの、タヌキの境遇に寄せる思いが伝わってくる…というか、純粋に動物好きなんで、私。
いいよね、これ。
ISBN:425772174X 文庫 波津 彬子 朝日ソノラマ ¥620
雨柳堂夢咄 (其ノ1)
2006年10月11日 読書
友人からのレンタル本。
詳細補足は後日!
というわけで、その数日後です。
……若くして亡くなった花郁 悠紀子さんの実妹。
漫画家になったとは聞いていたけれど、おねーさまのことがショックだったのか、何かを感じたのか分からないけど、随分と長いこと作品は敬遠していた。
理由は自分でもわからないけれど。
絵はね〜構図は似ているかな?とおもいつつ、如何に姉妹とはいえ、別人なんだからそういう比較はよくなかろう、うん。
と思い直す。
でも少しだけ(笑)
繊細な感じ。
黒の背景。
そのあたりは雰囲気があって、でもあくまで和風である。
おねーさまは妖精とか、神話とか、あくまでも洋風だったからね。
出てくる粋な女性はアガサ・クリスティの世界、或いは一気に宇宙時代に飛んでいたし、入り乱れるコマワリ(?)が、魅力的だった。
さて。
このシリーズは、雨柳堂という怪しげな骨董屋に迷い込んでくる骨董と、それと赤い糸で結ばれた(笑)人間の出会いや別れ、つまりドラマである。
骨董にだって、魂はある。
行きたい人間のもとへ行く。
それを曲げられると(大抵は金銭的事情で)、怒っていろいろな"怪"をなす。
そこんとこを、上手く調整するのが、この雨柳堂の主人の孫、黒が妙に似合う、若いくせに妙に老成している蓮(れん)という若者であった。
ストーリーはさまざまな怪異(不思議)と骨董屋に迷い込んだ骨董とその所有者になるべき(あるいはなってはならない)人間たちの短編集。
その中にお馴染みの登場人物が繰り返し出てきて、またそれぞれが関わりあう人間ドラマを形成してゆく。
「夜の子供」
は、乳母の娘(=乳姉妹)を母にもちながら流れてしまった子供ふたりは、母が生前に刺繍した帯の唐子(中国人の格好をした子供、針山とか額絵とか民芸品にでてくるあのデザインの子供たち)の中に、魂になって宿り、蓮に訴える。
「自分達にはいくべきところがある」と。
その行く先こそが、亡き母の乳姉妹であり、亡き母が結婚前にお傍にお仕えした大切なおじょーさまであり、不妊で嫁ぎ先の姑や小姑やその他大勢に苛められる若奥様のもとであった。
…で、在るべきところ、行くべきところに導かれた子供はどうなったかというと……。
ま、あとは読んでの楽しみということで。
読みやすく、魅力的な本である。
何で今まで読まなかったんだろー(笑)
ISBN:4257721650 文庫 波津 彬子 朝日ソノラマ ¥620
詳細補足は後日!
というわけで、その数日後です。
……若くして亡くなった花郁 悠紀子さんの実妹。
漫画家になったとは聞いていたけれど、おねーさまのことがショックだったのか、何かを感じたのか分からないけど、随分と長いこと作品は敬遠していた。
理由は自分でもわからないけれど。
絵はね〜構図は似ているかな?とおもいつつ、如何に姉妹とはいえ、別人なんだからそういう比較はよくなかろう、うん。
と思い直す。
でも少しだけ(笑)
繊細な感じ。
黒の背景。
そのあたりは雰囲気があって、でもあくまで和風である。
おねーさまは妖精とか、神話とか、あくまでも洋風だったからね。
出てくる粋な女性はアガサ・クリスティの世界、或いは一気に宇宙時代に飛んでいたし、入り乱れるコマワリ(?)が、魅力的だった。
さて。
このシリーズは、雨柳堂という怪しげな骨董屋に迷い込んでくる骨董と、それと赤い糸で結ばれた(笑)人間の出会いや別れ、つまりドラマである。
骨董にだって、魂はある。
行きたい人間のもとへ行く。
それを曲げられると(大抵は金銭的事情で)、怒っていろいろな"怪"をなす。
そこんとこを、上手く調整するのが、この雨柳堂の主人の孫、黒が妙に似合う、若いくせに妙に老成している蓮(れん)という若者であった。
ストーリーはさまざまな怪異(不思議)と骨董屋に迷い込んだ骨董とその所有者になるべき(あるいはなってはならない)人間たちの短編集。
その中にお馴染みの登場人物が繰り返し出てきて、またそれぞれが関わりあう人間ドラマを形成してゆく。
「夜の子供」
は、乳母の娘(=乳姉妹)を母にもちながら流れてしまった子供ふたりは、母が生前に刺繍した帯の唐子(中国人の格好をした子供、針山とか額絵とか民芸品にでてくるあのデザインの子供たち)の中に、魂になって宿り、蓮に訴える。
「自分達にはいくべきところがある」と。
その行く先こそが、亡き母の乳姉妹であり、亡き母が結婚前にお傍にお仕えした大切なおじょーさまであり、不妊で嫁ぎ先の姑や小姑やその他大勢に苛められる若奥様のもとであった。
…で、在るべきところ、行くべきところに導かれた子供はどうなったかというと……。
ま、あとは読んでの楽しみということで。
読みやすく、魅力的な本である。
何で今まで読まなかったんだろー(笑)
ISBN:4257721650 文庫 波津 彬子 朝日ソノラマ ¥620
ケンジの日記―ある柴犬との十六年間の共生
2006年10月11日 読書
絶版?品切れ?
とりあえず本屋にはもうないので、別ルート(すなわち古本屋)で入手。(送料込みで、定価の約半額でゲット〜!)
日本航空にお勤めのご主人が、ギリシャのアテネに転勤になった時、悩んだ末に連れて行ったという柴犬についてのエッセイである。
アテネで人気者…だったらしい。
そりゃ珍しかろう。
日本犬は。
詳細補足は後ほど。(ここんとここればっかりやけど)
すんまへん。
………ということで。
ちょっとだけ補足。
こうい動物エッセイものは、その動物との縁が切れた時に書き始めるものである。
だから、勿論、西村犬二(ケンジ)くんはもうこの世にいない。
いなくなってひとしきりたっている。
だけどまだ、関わりあった人の心に水が染み出すように感情を染み出させるものがあるだろう。
なぜなら、文章をおって読むだけの私ですら、目頭に熱いものを感じずには読み通せなかったからだ。
動物は、命の温かさと信じることを教えてくれる。
人を信じる、犬ほどそれに秀でた動物はいないと私は思っている。
どうしてここまで信頼してくれるのだろうと重い、その信頼にこたえる人間にならなくてはならないのだとも思う。
動物はこうして人間を教化もしてくれるのだろう。
思い出すのは、
小学校の頃のハッピー?(おてんばなメスの柴犬)
ひと昔前に飼っていたハッピー?(甘えん坊のオスの柴犬)
数年前に事故死したタケル(我侭なオスの紀州犬)
だれもかれも、懐かしい。
可愛らしい。
いいことしか思い出さないのは、人間と一緒。
紀州犬はともかく、柴犬もまた気が強く自分より大きく強そうな犬に向かってゆく性向があると、著者もまた書いている。
……ハッピーは…どうだったかな?
二匹とも、尻尾を降って「あそんで〜!」というのはあったけど、喧嘩を売りは…嗚呼、オスの?のほうはでかい洋犬に挑んでいったことが一度だけあったっけ。
とはいえ、乱闘までは行かなくて、わんわんと吼えまくるまでだったからどこまで本気だったのやら。
後ろにいる私らをちらちらと見ていたから、いいところを見せたかったのかもしれない。
ただしかし、ウチの犬達は、家族を決して噛まなかった。
甘噛みすらほとんどしなかった。
だから、やはり…しつけ?
犬って、ほんま、面白いよね。
ISBN:416352570X 単行本 西村 六郎 文藝春秋 ¥1,529
とりあえず本屋にはもうないので、別ルート(すなわち古本屋)で入手。(送料込みで、定価の約半額でゲット〜!)
日本航空にお勤めのご主人が、ギリシャのアテネに転勤になった時、悩んだ末に連れて行ったという柴犬についてのエッセイである。
アテネで人気者…だったらしい。
そりゃ珍しかろう。
日本犬は。
詳細補足は後ほど。(ここんとここればっかりやけど)
すんまへん。
………ということで。
ちょっとだけ補足。
こうい動物エッセイものは、その動物との縁が切れた時に書き始めるものである。
だから、勿論、西村犬二(ケンジ)くんはもうこの世にいない。
いなくなってひとしきりたっている。
だけどまだ、関わりあった人の心に水が染み出すように感情を染み出させるものがあるだろう。
なぜなら、文章をおって読むだけの私ですら、目頭に熱いものを感じずには読み通せなかったからだ。
動物は、命の温かさと信じることを教えてくれる。
人を信じる、犬ほどそれに秀でた動物はいないと私は思っている。
どうしてここまで信頼してくれるのだろうと重い、その信頼にこたえる人間にならなくてはならないのだとも思う。
動物はこうして人間を教化もしてくれるのだろう。
思い出すのは、
小学校の頃のハッピー?(おてんばなメスの柴犬)
ひと昔前に飼っていたハッピー?(甘えん坊のオスの柴犬)
数年前に事故死したタケル(我侭なオスの紀州犬)
だれもかれも、懐かしい。
可愛らしい。
いいことしか思い出さないのは、人間と一緒。
紀州犬はともかく、柴犬もまた気が強く自分より大きく強そうな犬に向かってゆく性向があると、著者もまた書いている。
……ハッピーは…どうだったかな?
二匹とも、尻尾を降って「あそんで〜!」というのはあったけど、喧嘩を売りは…嗚呼、オスの?のほうはでかい洋犬に挑んでいったことが一度だけあったっけ。
とはいえ、乱闘までは行かなくて、わんわんと吼えまくるまでだったからどこまで本気だったのやら。
後ろにいる私らをちらちらと見ていたから、いいところを見せたかったのかもしれない。
ただしかし、ウチの犬達は、家族を決して噛まなかった。
甘噛みすらほとんどしなかった。
だから、やはり…しつけ?
犬って、ほんま、面白いよね。
ISBN:416352570X 単行本 西村 六郎 文藝春秋 ¥1,529
阪神ファンと仏のこころ
2006年10月11日 読書
昨日、10月10日(火)
中日ドラゴンズがセ・リーグ優勝を決めた。
こんな因果な日に、私はこんな本を読み出していた…。
著者は仏教研究家なので、こんな題名がついている。
そして、2002年の夏に出版されているから阪神が優勝を逃した(というか星野仙一監督の最初のシーズンだったというべきか)、その年である。
まだ勝てない、否、買っていない阪神タイガースに、仏の心を見る、著者。
それは競争社会が苛烈化し、弱肉強食のケダモノ時代に入った日本社会への戒め・警鐘でもあった。
「勝てばいい」という考え方。
⇒負けたものには存在価値はない。
・人生を送る価値がないとでも言うのか?
・勝者はほんの一握り・弱者がほとんどを占めているのが社会の現状である。
…ほとんどの、その日本人は今の社会に辟易している。
例えば、野球にたとえるならば巨人がそう。
・勝てばいいと、金と権力とに物を言わせ、どんどん優秀(と思われる)選手を採る。
・勝てなければ、ドラフトもルールもどんどん権力にモノをいわせて変更してゆく。
「勝てばいい」で、このやり方で、本当に野球が面白くなるのか?
実際には、面白くなくなっただろう?
そういうことなのだと。
例えば、オリンピックの精神というもの。
「NOT TO WIN BUT TO TAKE PART」
は、"勝つことではなく参加することに意義がある"
と訳されているが、実は、
"勝つことではなく、役割を果すことに意義がある"
ではないか。
勝ち負けではなく、どんな社会のどんな場所であっても、たとえ勝負に拘ることのない場所であったとしても、それがいけないとかおかしいとか、勝負に参加しないことが悪であるかのような考え方こそがおかしいのだと。
健全な社会にはそういう場所こそ必要なのであると、これはまた仏教者(研究家)からの視点である。
また、負けたものは価値がないとか、そういう考え方は、「人間は死ねばゴミになる」というのと同じである。
そういう考え方をするものは、生きている日一日、ゴミになりつつある。
そう思っている。
人生をゴミになる道程として捉えている。
そうではない。
「人は死んだら仏になる」
のだ。
負けたから、敗者だからゴミになるのではない。
今の社会でいうところの勝者でなくても、決して意味のない、取るに足らない命ではない。
人は、年をとって、力弱くたとえ貧しくても、決してゴミではない、ゴミになるのでもない。
敗者で年をとって美しくなくなって力弱く貧しいからゴミだと、そう思うからゴミになるのだ。
阪神ファンであるということで、そりゃもう阪神本意の意見も多々出てくる(それは当たり前だし(笑))。
仏教者のわりには…と加熱することもしばしば。(研究家だからいいのか)(笑)
でも、今の社会に憤然としていることは良く伺われる。
ただ、阪神が翌2003年に優勝し(星野監督)、
2005年にはまた優勝(岡田監督)。
今年は惜しいところで(先日)中日に優勝を決められてしまったが、落合監督の胴上げコメントで涙ながらの言葉とともに「阪神の追い上げ」についても言及があったことで…
まあ…今回はこれぐらいにしておいてやろうか、とふるいギャグで締める私も、勿論、阪神ファンである。
*蛇足だけど…
実は、私の主治医は井川先生と仰る。
で、今回の手術をしてくださった主治医は落合先生と仰った。
専門医の方がいいということで井川先生⇒落合先生とバトンタッチされたのだが、二人は大学で同期で親友同士…。
こんなことに因縁を感じ、しみじみするのは私だけだろうか…?
(井川選手がアメリカの大リーグに行っちゃったら消滅する因縁だから今しか通じない話だ)
ISBN:4094160140 文庫 ひろ さちや 小学館 ¥520
中日ドラゴンズがセ・リーグ優勝を決めた。
こんな因果な日に、私はこんな本を読み出していた…。
著者は仏教研究家なので、こんな題名がついている。
そして、2002年の夏に出版されているから阪神が優勝を逃した(というか星野仙一監督の最初のシーズンだったというべきか)、その年である。
まだ勝てない、否、買っていない阪神タイガースに、仏の心を見る、著者。
それは競争社会が苛烈化し、弱肉強食のケダモノ時代に入った日本社会への戒め・警鐘でもあった。
「勝てばいい」という考え方。
⇒負けたものには存在価値はない。
・人生を送る価値がないとでも言うのか?
・勝者はほんの一握り・弱者がほとんどを占めているのが社会の現状である。
…ほとんどの、その日本人は今の社会に辟易している。
例えば、野球にたとえるならば巨人がそう。
・勝てばいいと、金と権力とに物を言わせ、どんどん優秀(と思われる)選手を採る。
・勝てなければ、ドラフトもルールもどんどん権力にモノをいわせて変更してゆく。
「勝てばいい」で、このやり方で、本当に野球が面白くなるのか?
実際には、面白くなくなっただろう?
そういうことなのだと。
例えば、オリンピックの精神というもの。
「NOT TO WIN BUT TO TAKE PART」
は、"勝つことではなく参加することに意義がある"
と訳されているが、実は、
"勝つことではなく、役割を果すことに意義がある"
ではないか。
勝ち負けではなく、どんな社会のどんな場所であっても、たとえ勝負に拘ることのない場所であったとしても、それがいけないとかおかしいとか、勝負に参加しないことが悪であるかのような考え方こそがおかしいのだと。
健全な社会にはそういう場所こそ必要なのであると、これはまた仏教者(研究家)からの視点である。
また、負けたものは価値がないとか、そういう考え方は、「人間は死ねばゴミになる」というのと同じである。
そういう考え方をするものは、生きている日一日、ゴミになりつつある。
そう思っている。
人生をゴミになる道程として捉えている。
そうではない。
「人は死んだら仏になる」
のだ。
負けたから、敗者だからゴミになるのではない。
今の社会でいうところの勝者でなくても、決して意味のない、取るに足らない命ではない。
人は、年をとって、力弱くたとえ貧しくても、決してゴミではない、ゴミになるのでもない。
敗者で年をとって美しくなくなって力弱く貧しいからゴミだと、そう思うからゴミになるのだ。
阪神ファンであるということで、そりゃもう阪神本意の意見も多々出てくる(それは当たり前だし(笑))。
仏教者のわりには…と加熱することもしばしば。(研究家だからいいのか)(笑)
でも、今の社会に憤然としていることは良く伺われる。
ただ、阪神が翌2003年に優勝し(星野監督)、
2005年にはまた優勝(岡田監督)。
今年は惜しいところで(先日)中日に優勝を決められてしまったが、落合監督の胴上げコメントで涙ながらの言葉とともに「阪神の追い上げ」についても言及があったことで…
まあ…今回はこれぐらいにしておいてやろうか、とふるいギャグで締める私も、勿論、阪神ファンである。
*蛇足だけど…
実は、私の主治医は井川先生と仰る。
で、今回の手術をしてくださった主治医は落合先生と仰った。
専門医の方がいいということで井川先生⇒落合先生とバトンタッチされたのだが、二人は大学で同期で親友同士…。
こんなことに因縁を感じ、しみじみするのは私だけだろうか…?
(井川選手がアメリカの大リーグに行っちゃったら消滅する因縁だから今しか通じない話だ)
ISBN:4094160140 文庫 ひろ さちや 小学館 ¥520
京都の不思議 つづき
2006年10月10日 読書
病院で点滴している4時間ちょっとの間に、読了。
途中時々熟睡してましたけど(笑)
知らないことも多かったけど、楽しかった。
詳細は後日に補足します
《補足》
…ということで補足します(笑)
【京都市内の区分】
・平安京…左京・右京
⇒右京の没落・左京の隆盛
⇒左京中心に南北が長くなる
・室町時代…上(御所のあるほう)・下(南のほう)に分かれる
⇒三代将軍足利義満による花の御所の造営のため
⇒「上」には公家屋敷・武家屋敷、それらに関わる御用商人・有職技術者が集中し、「下」には商家・町人など町衆が集まる
⇒やがて上京・下京の呼び名が生まれる
・16世紀…上京:120町、下京:66町の町名あり。それぞれの公会堂の役割を果したのが、「一条革堂」と「六角堂」である。今はどちらも中京区に存在する。(⇒後日、上京と下京の真ん中あたりを囲って新しく中京区が発足したため)
・昭和4(1929)年…中京区・左京区・東山区誕生(全5区)
・昭和6(1931)年…右京区・伏見区誕生(全7区)
・昭和30(1955)年…北区(上京から分離)・南区(下京から分離)誕生(全9区)
・昭和51(1976)年…山科区・西京区誕生(全11区)
現在に到る。
…で、生粋の京都人であるおばーちゃんの中には、「うちは上京え、中京なんかとは違いますんえ〜」という方もいる。
というのも、中京区は77年前にできたばかりの新参者だからである。
いわんや、今でもわりと多くの京都人が、山科(現実問題市内中心部からは"山の向こう"だし)や西京区に対しどういう感情を心の底に抱いているかは…察せられよう(居住者の皆様ごめんなさい)
【第二次世界大戦中の空襲】
京都には、空襲がなかった、というのが俗説だけど、そうではない。
在ったのだよ。実は。
しかも、アメリカで発見された原爆投下予定地図(作戦地図)には京都が目標になっていた。
場所は梅小路機関車で、盆地ゆえに南北とどこおりなくすべてに爆発の影響がー火災と放射能となんやかや、悪魔の手先成るものーが及ぼすであろうと言う悪魔の論理によって。
京都潰滅劇を描いていたらしい。
文化財があるから大丈夫、空襲地図の予定外にあった、というのは大きな間違いであるらしい。
……あぶないあぶない。
私、生まれてこないところだったよ。
そして、空襲はあった。
・昭和20(1945)年1月16日深夜…東山区馬町(死者41人、負傷者48人、被害家屋316戸)(戦後調査)
・同3月19日…右京区
・同3月22日…北区
・同5月11日…上京区・右京区(御所春興殿にも落ちた)
・同6月22日早朝…上京区西陣出水〜正親地区(死者50人・負傷者66人・被害家屋292棟)(当時の医師の証言では負傷者は300人以上)
だがしかし、情報(ラジオ)では軽微な被害、としか伝えられなかったらしい。
ちなみに、上京区下立売通智恵光院西入るにある「山中商店」にはショーウインドウのなかに、商品とともに西陣空襲の爆弾の破片も展示されているそうだ。(知りませんでした)
【地蔵盆】
受難の時代があったのだなぁ…と改めて認識。
というのは、
壬生寺のお地蔵さんは、10年ほど前までは露天に山のようになってお祭されたいたのだが、養老院建設とか寺内の整備とかで消えてしまった。
今はどこか室内にでもひっそりと在るのだろうか?
町年寄が自宅に避難…まるで隠れナントカみたいですね。
隠れきしりたんとか、数年前までの隠れタイガースファン(地方に多かった)とか…(笑)
嗚呼お地蔵さん、ウチの町内も地蔵盆の時だけ借りてきてますが…ご近所にはお地蔵さんの立派な祠があって、常に供物や蝋燭やお線香やが捧げられてます。
お年寄りや勿論、いまでも通りがかりに拝んで通る、それが京都市内のごくごく普通の光景ですね。
【春雨の謎】
「春雨じゃ濡れてゆこう」
は月形半平太が京都・三条の宿を出るときの科白である。
この解釈は、
「春雨だから、風流に濡れていこう」、というのが優勢なのだが、実は違う。
「京都の春雨のような横から降り込んでくる霧雨のような雨では所詮傘をさしても無駄。いっそ傘無しで行こう」という意味らしい。
性悪な気象ですんませんな。
映画「古都」でもあったように、今まで晴天見事な晴れ、だったのがいきなり霧雨がざーっと降ってきたり、またそれがからっと晴れ渡ったり、京都の気候は【京都を中心とする近畿地方内陸部の独特な現象】と、気象学的には分類されるそう…。
ほかにも、へー、ほー、と感心することしきり。
昔の、貴方の知らない京都に出会えますぞ。
(愛宕山にケーブルは残してほしかったなぁ)
ISBN:4270100648 文庫 黒田 正子 ランダムハウス講談社 ¥735
途中時々熟睡してましたけど(笑)
知らないことも多かったけど、楽しかった。
詳細は後日に補足します
《補足》
…ということで補足します(笑)
【京都市内の区分】
・平安京…左京・右京
⇒右京の没落・左京の隆盛
⇒左京中心に南北が長くなる
・室町時代…上(御所のあるほう)・下(南のほう)に分かれる
⇒三代将軍足利義満による花の御所の造営のため
⇒「上」には公家屋敷・武家屋敷、それらに関わる御用商人・有職技術者が集中し、「下」には商家・町人など町衆が集まる
⇒やがて上京・下京の呼び名が生まれる
・16世紀…上京:120町、下京:66町の町名あり。それぞれの公会堂の役割を果したのが、「一条革堂」と「六角堂」である。今はどちらも中京区に存在する。(⇒後日、上京と下京の真ん中あたりを囲って新しく中京区が発足したため)
・昭和4(1929)年…中京区・左京区・東山区誕生(全5区)
・昭和6(1931)年…右京区・伏見区誕生(全7区)
・昭和30(1955)年…北区(上京から分離)・南区(下京から分離)誕生(全9区)
・昭和51(1976)年…山科区・西京区誕生(全11区)
現在に到る。
…で、生粋の京都人であるおばーちゃんの中には、「うちは上京え、中京なんかとは違いますんえ〜」という方もいる。
というのも、中京区は77年前にできたばかりの新参者だからである。
いわんや、今でもわりと多くの京都人が、山科(現実問題市内中心部からは"山の向こう"だし)や西京区に対しどういう感情を心の底に抱いているかは…察せられよう(居住者の皆様ごめんなさい)
【第二次世界大戦中の空襲】
京都には、空襲がなかった、というのが俗説だけど、そうではない。
在ったのだよ。実は。
しかも、アメリカで発見された原爆投下予定地図(作戦地図)には京都が目標になっていた。
場所は梅小路機関車で、盆地ゆえに南北とどこおりなくすべてに爆発の影響がー火災と放射能となんやかや、悪魔の手先成るものーが及ぼすであろうと言う悪魔の論理によって。
京都潰滅劇を描いていたらしい。
文化財があるから大丈夫、空襲地図の予定外にあった、というのは大きな間違いであるらしい。
……あぶないあぶない。
私、生まれてこないところだったよ。
そして、空襲はあった。
・昭和20(1945)年1月16日深夜…東山区馬町(死者41人、負傷者48人、被害家屋316戸)(戦後調査)
・同3月19日…右京区
・同3月22日…北区
・同5月11日…上京区・右京区(御所春興殿にも落ちた)
・同6月22日早朝…上京区西陣出水〜正親地区(死者50人・負傷者66人・被害家屋292棟)(当時の医師の証言では負傷者は300人以上)
だがしかし、情報(ラジオ)では軽微な被害、としか伝えられなかったらしい。
ちなみに、上京区下立売通智恵光院西入るにある「山中商店」にはショーウインドウのなかに、商品とともに西陣空襲の爆弾の破片も展示されているそうだ。(知りませんでした)
【地蔵盆】
受難の時代があったのだなぁ…と改めて認識。
というのは、
明治4(1871)年から5年にかけて、京都府から「地蔵取除令」「祭祀禁止令」が出され、町中の地蔵やお堂が処分され、お盆の施餓鬼も送り火も、盆踊りも地蔵盆も禁止された。石地蔵が集められ、石垣や小学校建築の柱石に転用された令は多いそうだ。それでも人々は町のお地蔵さんを壬生寺に預けたり、地中に埋めたり、井戸の中に避難させたり、また町年寄が自宅内にかくまったりして、廃仏毀釈のほとぼりが過ぎるのを待った。
壬生寺のお地蔵さんは、10年ほど前までは露天に山のようになってお祭されたいたのだが、養老院建設とか寺内の整備とかで消えてしまった。
今はどこか室内にでもひっそりと在るのだろうか?
町年寄が自宅に避難…まるで隠れナントカみたいですね。
隠れきしりたんとか、数年前までの隠れタイガースファン(地方に多かった)とか…(笑)
嗚呼お地蔵さん、ウチの町内も地蔵盆の時だけ借りてきてますが…ご近所にはお地蔵さんの立派な祠があって、常に供物や蝋燭やお線香やが捧げられてます。
お年寄りや勿論、いまでも通りがかりに拝んで通る、それが京都市内のごくごく普通の光景ですね。
【春雨の謎】
「春雨じゃ濡れてゆこう」
は月形半平太が京都・三条の宿を出るときの科白である。
この解釈は、
「春雨だから、風流に濡れていこう」、というのが優勢なのだが、実は違う。
「京都の春雨のような横から降り込んでくる霧雨のような雨では所詮傘をさしても無駄。いっそ傘無しで行こう」という意味らしい。
性悪な気象ですんませんな。
映画「古都」でもあったように、今まで晴天見事な晴れ、だったのがいきなり霧雨がざーっと降ってきたり、またそれがからっと晴れ渡ったり、京都の気候は【京都を中心とする近畿地方内陸部の独特な現象】と、気象学的には分類されるそう…。
ほかにも、へー、ほー、と感心することしきり。
昔の、貴方の知らない京都に出会えますぞ。
(愛宕山にケーブルは残してほしかったなぁ)
ISBN:4270100648 文庫 黒田 正子 ランダムハウス講談社 ¥735
きものの花咲くころ―「主婦の友」90年の知恵
2006年10月10日 読書 コメント (2)
母と一緒になって見ています。
お値段がいいのでさんざん迷った末に購入を決めた一冊。
全然知らない、或いは名前だけ知っているという昔の女優さんの着物姿が美しくてうっとり…。
戦後というかたぶんモガの時代も"着物に洋髪"はあったんだから、いまの崩れた着方も受け入れられるはずなのに、なぜダメなんだろう?とおもったら。
大きな違いが。
そうか、黒髪だから許せる。
ちょっと明智小五郎の世界みたいで、怪しくて美しくて、素敵な若奥様とか…。
あれも黒髪だからか。
あと、日本髪と洋髪のときの着付けの違い、とか…あるんですね。
流石だ。
洋髪だと襟を抜かないんだって。
はぁ…そうか。(としか言えない私。なぜなら着物がきられないから←腸障害のため、おなかを締めるのは一切ダメなんである)
でも、憧れるね。
とにかく、着物そのものが(白黒写真の大昔に、女優さんが実際に着てポーズをとっているのが)珍しいのもあるけど、カラー写真の色合いとか当時の絵とか、流行の小物とか、面白いです。
こりゃ、保存版だね。
…はいいけれど、また母親にもっていかれそうな気も……。
ISBN:4072532444 単行本 主婦の友社 主婦の友社 ¥2,100
お値段がいいのでさんざん迷った末に購入を決めた一冊。
全然知らない、或いは名前だけ知っているという昔の女優さんの着物姿が美しくてうっとり…。
戦後というかたぶんモガの時代も"着物に洋髪"はあったんだから、いまの崩れた着方も受け入れられるはずなのに、なぜダメなんだろう?とおもったら。
大きな違いが。
そうか、黒髪だから許せる。
ちょっと明智小五郎の世界みたいで、怪しくて美しくて、素敵な若奥様とか…。
あれも黒髪だからか。
あと、日本髪と洋髪のときの着付けの違い、とか…あるんですね。
流石だ。
洋髪だと襟を抜かないんだって。
はぁ…そうか。(としか言えない私。なぜなら着物がきられないから←腸障害のため、おなかを締めるのは一切ダメなんである)
でも、憧れるね。
とにかく、着物そのものが(白黒写真の大昔に、女優さんが実際に着てポーズをとっているのが)珍しいのもあるけど、カラー写真の色合いとか当時の絵とか、流行の小物とか、面白いです。
こりゃ、保存版だね。
…はいいけれど、また母親にもっていかれそうな気も……。
ISBN:4072532444 単行本 主婦の友社 主婦の友社 ¥2,100
京都の地名や言い伝えや、普段京都人が普通に使っている言葉、単語などの大元を、徹底的に追いかけていくという、著者の情熱に満ちた本。
著者はもともと京都の人ではない。
学生時代に京都に来て、好奇心のままに歩き回り、仕事を得て京都に住み、いまは原点に戻って京都の謎を追いかける。
実際、京都人が追求しないこと。
なぜ?
と理由を考えないで使用していることを、改めて「なぜ?」と追い詰めてゆく。
本当に、え?そうだったの?
そんなん、知らんわ、聞いたこともないし。
な〜んて思うことがたくさん出てくるから不思議不思議…。
ほ〜なるほど。
と心地好い後味感を出してくれるのだが、ある程度、いやかなり京都の地理とか常識とか気質とか、に通じてないとちんぷんかんぷんで、蜘蛛の糸を解すこの充実感というか高揚感を味わうのは無理かもしれない。
罪な本…(笑)
ISBN:4270100648 文庫 黒田 正子 ランダムハウス講談社 ¥735
著者はもともと京都の人ではない。
学生時代に京都に来て、好奇心のままに歩き回り、仕事を得て京都に住み、いまは原点に戻って京都の謎を追いかける。
実際、京都人が追求しないこと。
なぜ?
と理由を考えないで使用していることを、改めて「なぜ?」と追い詰めてゆく。
本当に、え?そうだったの?
そんなん、知らんわ、聞いたこともないし。
な〜んて思うことがたくさん出てくるから不思議不思議…。
ほ〜なるほど。
と心地好い後味感を出してくれるのだが、ある程度、いやかなり京都の地理とか常識とか気質とか、に通じてないとちんぷんかんぷんで、蜘蛛の糸を解すこの充実感というか高揚感を味わうのは無理かもしれない。
罪な本…(笑)
ISBN:4270100648 文庫 黒田 正子 ランダムハウス講談社 ¥735
「そんなつもりはなかったのに」
「こんな恐ろしいこと、自分でも良くできた、と思います」
悪魔がささやく。
魔がさす。
どれも同じこと。
他人への暴力だけでなく、自殺して助かった人たちも、「なぜあんなことを?」と思うという。
そんな時、誰かが背中を押している。
最後の一歩を、最後の一線を越えるなにかを、導くものがある。
著者はそれを"悪魔の囁き"と呼ぶのだった。
神経科の医者として修行し、後に作家に転向した著者であるから、精神病としてそれらの実例をいくつも見てきた。
自分が仏蘭西の片田舎に留学してノイローゼになった時もそうだった。
留学したのはパリだったが、実習研修で片田舎にやられちゃったらしい。
日本人どころか、黄色人種が独りもいないような仏蘭西の片田舎に。
周りの人が意地悪だったわけではない。
田舎の人はどこでも素朴で親切な人の割合いが高い。(ひねくれモノが皆無とは言わない)
だが…日本語を封印して、研修だからつまり勉強でしょ?しかも実際に患者を目の前にして…フランス語でやらなきゃいけない。
でも細かいニュアンスが分かるほどフランス語に習熟していないし…と見事にノイローゼ。
そして気晴らしにパリに出たら、ちょっと留守をした時に車に積んでいた大事な資料(研修記録やらなにやら)をごっそり泥棒にやられ、そのまま車で行方を定めず放浪の旅に出てしまったという。
で、事故死の多い峠で同様に事故をおこし、崖から車ごと40〜50m下にダイビング…ところがそこには浅い沼が。
奇跡的に怪我ひとつなく、命拾いしたという。
そこで居直って、何かが吹っ切れたように元気になったらしいのだが、また数カケ月たってうっとおしい来たヨーロッパの冬が来たらずぶずぶと落ち込んでいったらしい。
そういうものなんだと。
著者の場合は、痛め付けられて限界に来ていた神経に、盗難という事件が背中を押してしまった。
本当なら死んでいたところだ。
自殺にしても。
たまたま同調者がネットにいたから。
それがなければ、ふっと我に返って、「なんでそんなことを考えたんだろう?」と思っていたかもしれないのに。
たまたまそこにナイフあったから。
そして。
現代人は"キレやすく"、衝動的である。
ヒステリックに喧嘩をし、しょうもない(些細な)ことで声を荒げ、手を挙げ、蹴り飛ばし、果ては、"そこにたまたまあった凶器で"人を傷つける。
特に日本人は、江戸の末期に外国から持ち込まれた西洋文明を咀嚼も程ほどに受け入れ、今度は第二次大戦後にやはりアメリカからもちこまれた民主主義を、その使用説明書を熟読せずに乱雑に取り扱っている。
この間の戦争(といっても、別に応仁の乱ではない)(笑)の時もそうだったが、"個"を育てることもせず(できず)、その場その場の流れや風潮や雰囲気に流されやすい国民性を創り上げてしまったのが今の日本である。
だから、多すぎる。
悪魔に囁かれ、自制が効かずに突っ走ってしまう人間が、この国には多すぎる。
悪魔とは、現代では、人の余裕のなさとか、(個が自分で確立できない)幼稚さとか、そういうところに潜んでいる。
どんな人間でも、悪魔に囁かれ、取り返しのつかないことをしでかしてしまう。
悪魔が狙っているのは特殊な人ではない。
あなた。
そしてあなた。
そして、その悪魔を育てるのは、自分自身なのだ。
撃退法を、学びなさい。
ISBN:4087203549 新書 加賀 乙彦 集英社 ¥714
「こんな恐ろしいこと、自分でも良くできた、と思います」
悪魔がささやく。
魔がさす。
どれも同じこと。
他人への暴力だけでなく、自殺して助かった人たちも、「なぜあんなことを?」と思うという。
そんな時、誰かが背中を押している。
最後の一歩を、最後の一線を越えるなにかを、導くものがある。
著者はそれを"悪魔の囁き"と呼ぶのだった。
神経科の医者として修行し、後に作家に転向した著者であるから、精神病としてそれらの実例をいくつも見てきた。
自分が仏蘭西の片田舎に留学してノイローゼになった時もそうだった。
留学したのはパリだったが、実習研修で片田舎にやられちゃったらしい。
日本人どころか、黄色人種が独りもいないような仏蘭西の片田舎に。
周りの人が意地悪だったわけではない。
田舎の人はどこでも素朴で親切な人の割合いが高い。(ひねくれモノが皆無とは言わない)
だが…日本語を封印して、研修だからつまり勉強でしょ?しかも実際に患者を目の前にして…フランス語でやらなきゃいけない。
でも細かいニュアンスが分かるほどフランス語に習熟していないし…と見事にノイローゼ。
そして気晴らしにパリに出たら、ちょっと留守をした時に車に積んでいた大事な資料(研修記録やらなにやら)をごっそり泥棒にやられ、そのまま車で行方を定めず放浪の旅に出てしまったという。
で、事故死の多い峠で同様に事故をおこし、崖から車ごと40〜50m下にダイビング…ところがそこには浅い沼が。
奇跡的に怪我ひとつなく、命拾いしたという。
そこで居直って、何かが吹っ切れたように元気になったらしいのだが、また数カケ月たってうっとおしい来たヨーロッパの冬が来たらずぶずぶと落ち込んでいったらしい。
そういうものなんだと。
著者の場合は、痛め付けられて限界に来ていた神経に、盗難という事件が背中を押してしまった。
本当なら死んでいたところだ。
自殺にしても。
たまたま同調者がネットにいたから。
それがなければ、ふっと我に返って、「なんでそんなことを考えたんだろう?」と思っていたかもしれないのに。
たまたまそこにナイフあったから。
そして。
現代人は"キレやすく"、衝動的である。
ヒステリックに喧嘩をし、しょうもない(些細な)ことで声を荒げ、手を挙げ、蹴り飛ばし、果ては、"そこにたまたまあった凶器で"人を傷つける。
特に日本人は、江戸の末期に外国から持ち込まれた西洋文明を咀嚼も程ほどに受け入れ、今度は第二次大戦後にやはりアメリカからもちこまれた民主主義を、その使用説明書を熟読せずに乱雑に取り扱っている。
この間の戦争(といっても、別に応仁の乱ではない)(笑)の時もそうだったが、"個"を育てることもせず(できず)、その場その場の流れや風潮や雰囲気に流されやすい国民性を創り上げてしまったのが今の日本である。
だから、多すぎる。
悪魔に囁かれ、自制が効かずに突っ走ってしまう人間が、この国には多すぎる。
悪魔とは、現代では、人の余裕のなさとか、(個が自分で確立できない)幼稚さとか、そういうところに潜んでいる。
どんな人間でも、悪魔に囁かれ、取り返しのつかないことをしでかしてしまう。
悪魔が狙っているのは特殊な人ではない。
あなた。
そしてあなた。
そして、その悪魔を育てるのは、自分自身なのだ。
撃退法を、学びなさい。
ISBN:4087203549 新書 加賀 乙彦 集英社 ¥714
石岡和己の事件簿 (2)
2006年10月7日 読書
事件簿の第二巻。
相変わらずの、石岡クン*里見ちゃん メインのパロディであるが、こっちは御手洗探偵もそれなりにご活躍されているという…(笑)
ハリウッド女優のレオナ松崎(暗闇坂の人喰いの木)さんも里見ちゃんの若さと度胸と迫力には少々たじたじ、かも。
こちらには特別ゲスト(?)として、あにさん&ヤチが登場…。
場所は京都の太秦映画村、もどき。
原書房って、歴史ものとかマナックな話題に関するものをたくさん出版している会社なんですよね。
マニアといえばマニアだろうけど。
よくぞこれを出したよね、と今でも思う。
そして、原作者(島田氏)はよくこれを公認したと…感心する。
尤も、そのお陰で原作者に対する親近感はぐっと増したんだけど。
そのくせ最近はお見限りだよなぁ(笑)
ISBN:4562032723 単行本(ソフトカバー) さちみ りほ 原書房 ¥998
相変わらずの、石岡クン*里見ちゃん メインのパロディであるが、こっちは御手洗探偵もそれなりにご活躍されているという…(笑)
ハリウッド女優のレオナ松崎(暗闇坂の人喰いの木)さんも里見ちゃんの若さと度胸と迫力には少々たじたじ、かも。
こちらには特別ゲスト(?)として、あにさん&ヤチが登場…。
場所は京都の太秦映画村、もどき。
原書房って、歴史ものとかマナックな話題に関するものをたくさん出版している会社なんですよね。
マニアといえばマニアだろうけど。
よくぞこれを出したよね、と今でも思う。
そして、原作者(島田氏)はよくこれを公認したと…感心する。
尤も、そのお陰で原作者に対する親近感はぐっと増したんだけど。
そのくせ最近はお見限りだよなぁ(笑)
ISBN:4562032723 単行本(ソフトカバー) さちみ りほ 原書房 ¥998
久しぶりに発掘〜(笑)
島田荘司氏原作の推理小説の登場人物を自由自在に動かしてのパロディ漫画。
でも公認(笑)
な〜んと原作者に書き下ろし小説まで書かせているという…。
さちみんたら…。
主役は探偵の御手洗さんなのに、なぜか愛情は相棒で作家の石岡君に注がれて、それを読んでる私達の気持ちも石岡君に流れてゆくという(笑)
作者(さちみん)の陰謀だな。
龍臥亭事件(←友人に借りて読んで気に入ったので自分で買いなおした小説)…のヒロイン、女子高校生である犬坊里見ちゃんがごっつー可愛い。
可愛いのに、えらい非道いことをする人非人(石岡先生命!な娘だから)であるのが、漫画にアクセントを添えている。
ちなみに、「カラオケbox殺人事件」では、ゲストに「夢やしき」のキャラクターが…特別出演。
さちみん……。
なんべん読んでも笑える作家だなぁ。
ISBN:4562031093 単行本(ソフトカバー) さちみ りほ 原書房 ¥998
島田荘司氏原作の推理小説の登場人物を自由自在に動かしてのパロディ漫画。
でも公認(笑)
な〜んと原作者に書き下ろし小説まで書かせているという…。
さちみんたら…。
主役は探偵の御手洗さんなのに、なぜか愛情は相棒で作家の石岡君に注がれて、それを読んでる私達の気持ちも石岡君に流れてゆくという(笑)
作者(さちみん)の陰謀だな。
龍臥亭事件(←友人に借りて読んで気に入ったので自分で買いなおした小説)…のヒロイン、女子高校生である犬坊里見ちゃんがごっつー可愛い。
可愛いのに、えらい非道いことをする人非人(石岡先生命!な娘だから)であるのが、漫画にアクセントを添えている。
ちなみに、「カラオケbox殺人事件」では、ゲストに「夢やしき」のキャラクターが…特別出演。
さちみん……。
なんべん読んでも笑える作家だなぁ。
ISBN:4562031093 単行本(ソフトカバー) さちみ りほ 原書房 ¥998
愛がなくても喰ってゆけます。
2006年10月7日 読書 コメント (4)
つまり。
東京都内の美味しいお食事どころの料理とお酒を漫画でご紹介してしまいましょうか♪
という本である。
確かに。
すごく美味しそうに描いている。
人が食べているシーンというのは、口をあけてモノを咀嚼するな、と言われるように、決して品の良いものではない。
否、下品です。
はっきり言って。
それを描かないとご紹介にならないこういう漫画。
どのような苦労があったろう…。
とにかく、口に運ぶシーンを、ギャグのキャラクターだけではなく、リアルにも描ききっているのは流石プロ。
決して汚くも下品でもない。
お上手。
でもな〜どれもこれも、量が多すぎる。
私、絶対食べきれないぞ。
それに東京は食がまずしいからな〜。
と警戒してしまう。
東京に行くと、いっつも食べるところに困るのだ。
(とはいえ、数年に一度しか行かないのだが)
ちょっと休憩しようと思っても手ごろな喫茶店ひとつ見つからない。
高級店が美味しいのが当たり前。
手ごろな値段でかつ、美味しいところでないと…。
そんなもので、なんて食に貧しいところなんだ!と行く度に憤慨している。
大阪だったら安くて美味しいのは当たり前!だし。
京都だったら高くても納得する味だ(←身びいきである)
本書の内容はお肉料理が多いようだ。
若者向きか?
焼肉の話が出てきた時に思ったのだが。
実は私は外で焼肉を食べたことが一度しかない。
いや、別に、お高く留まっているのではない。
家がね…両親がね、大抵のものは家で作ったからだ。
マツタケと鱧の土瓶蒸しだろうと、会席料理(風)だろうと、焼肉だろうと…なんでも家で作ったから。
他所様の家庭も、それが普通だと思い込んでいただけなのである。
焼肉って、家で食べるもんだ、と。
同じように猪肉も家で料理したなぁ〜。
味噌で食べたら美味しいの。(臭いので嫌!ッという人もたまに
いるが、それってもしかしてイノブタを食べたんじゃないかな?と思う)
父親は鰻も家の俎板で捌いたし、私は中学時代にはすでに、野良猫と戦いながら(笑)鯵の味醂干しを作っていたものだった。(魚料理の師匠は父)
父の作る鰯のてんぷらは逸品だった…(遠い目)
まあそんなわけで、この年(内緒)(笑)になるまで、焼き肉店で焼き肉を食べたことがなかったわけである。
(ジンギスカンは二度食べた。流石に肉が入手できず…)その一度きりも、家族と、安いセットを頼んだだけで、この時以来、「やはり焼肉は家で食べるもの!」と思うようになったのである。
なぜか。
まあ、そんなこんなで、焼き肉店でのひと騒動である。
まず最初に網に肉を……すると!
ぼーぼーと、いきなり炎が!
炎をあげて焼ける肉に、あたふたするだけの私達。
どうすればいいのか(コンロの調整をすればよかったのだが焦って気がつかず)
おお慌てて肉を焼き、強迫観念に囚われて食べる肉が美味しいわけがない!
散々な目に遭って、結局
「焼き肉は家で食べよう」
という結論に達したのだった(笑)
いやしかし。
作者、ここまで描けるとは…取材費、ものすごく使っているだろうなぁとそれはつくづく感じた。
ISBN:4872339363 単行本(ソフトカバー) よしなが ふみ 太田出版 ¥924
東京都内の美味しいお食事どころの料理とお酒を漫画でご紹介してしまいましょうか♪
という本である。
確かに。
すごく美味しそうに描いている。
人が食べているシーンというのは、口をあけてモノを咀嚼するな、と言われるように、決して品の良いものではない。
否、下品です。
はっきり言って。
それを描かないとご紹介にならないこういう漫画。
どのような苦労があったろう…。
とにかく、口に運ぶシーンを、ギャグのキャラクターだけではなく、リアルにも描ききっているのは流石プロ。
決して汚くも下品でもない。
お上手。
でもな〜どれもこれも、量が多すぎる。
私、絶対食べきれないぞ。
それに東京は食がまずしいからな〜。
と警戒してしまう。
東京に行くと、いっつも食べるところに困るのだ。
(とはいえ、数年に一度しか行かないのだが)
ちょっと休憩しようと思っても手ごろな喫茶店ひとつ見つからない。
高級店が美味しいのが当たり前。
手ごろな値段でかつ、美味しいところでないと…。
そんなもので、なんて食に貧しいところなんだ!と行く度に憤慨している。
大阪だったら安くて美味しいのは当たり前!だし。
京都だったら高くても納得する味だ(←身びいきである)
本書の内容はお肉料理が多いようだ。
若者向きか?
焼肉の話が出てきた時に思ったのだが。
実は私は外で焼肉を食べたことが一度しかない。
いや、別に、お高く留まっているのではない。
家がね…両親がね、大抵のものは家で作ったからだ。
マツタケと鱧の土瓶蒸しだろうと、会席料理(風)だろうと、焼肉だろうと…なんでも家で作ったから。
他所様の家庭も、それが普通だと思い込んでいただけなのである。
焼肉って、家で食べるもんだ、と。
同じように猪肉も家で料理したなぁ〜。
味噌で食べたら美味しいの。(臭いので嫌!ッという人もたまに
いるが、それってもしかしてイノブタを食べたんじゃないかな?と思う)
父親は鰻も家の俎板で捌いたし、私は中学時代にはすでに、野良猫と戦いながら(笑)鯵の味醂干しを作っていたものだった。(魚料理の師匠は父)
父の作る鰯のてんぷらは逸品だった…(遠い目)
まあそんなわけで、この年(内緒)(笑)になるまで、焼き肉店で焼き肉を食べたことがなかったわけである。
(ジンギスカンは二度食べた。流石に肉が入手できず…)その一度きりも、家族と、安いセットを頼んだだけで、この時以来、「やはり焼肉は家で食べるもの!」と思うようになったのである。
なぜか。
まあ、そんなこんなで、焼き肉店でのひと騒動である。
まず最初に網に肉を……すると!
ぼーぼーと、いきなり炎が!
炎をあげて焼ける肉に、あたふたするだけの私達。
どうすればいいのか(コンロの調整をすればよかったのだが焦って気がつかず)
おお慌てて肉を焼き、強迫観念に囚われて食べる肉が美味しいわけがない!
散々な目に遭って、結局
「焼き肉は家で食べよう」
という結論に達したのだった(笑)
いやしかし。
作者、ここまで描けるとは…取材費、ものすごく使っているだろうなぁとそれはつくづく感じた。
ISBN:4872339363 単行本(ソフトカバー) よしなが ふみ 太田出版 ¥924