新吼えろペン 4 (4)
2006年10月30日 読書
新しいスタッフとともに日々がんばる炎尾 燃。
「疲れすぎた漫画家」=「休みすぎた漫画家」
で、使い物にならないという事実!
そしてまた、
「手は抜けるときに抜け!」(それで雑誌が売れりゃぁいいんだ!)
という私達にもありがたい意味深い言葉を我々読者に投げかける。
お風呂屋さん…じゃない、温泉旅館のお風呂場の壁に漫画家が絵を描いて人寄せ…というのは、存外ありかもな。
相変わらず、元気の出る漫画だなぁ……(笑)
ISBN:4091570380 コミック 島本 和彦 小学館 ¥560
「疲れすぎた漫画家」=「休みすぎた漫画家」
で、使い物にならないという事実!
そしてまた、
「手は抜けるときに抜け!」(それで雑誌が売れりゃぁいいんだ!)
という
お風呂屋さん…じゃない、温泉旅館のお風呂場の壁に漫画家が絵を描いて人寄せ…というのは、存外ありかもな。
相変わらず、元気の出る漫画だなぁ……(笑)
ISBN:4091570380 コミック 島本 和彦 小学館 ¥560
琵琶湖疏水―よもやまばなし
2006年10月29日 読書
大学時代の恩師の著書である。
学部はぜんぜん関係ないが、最後の最後まで(就職の心配まで)ご面倒をおかけしてしまった。
その後、なんどかご趣味の版画展などにもお邪魔したのだが、近年はすっかりご無沙汰をしていたのである。
そしてつい先だってのこと。
展覧会の案内はがきを貰って、吃驚した。
「浅見素石<版画・版書>遺作展」などと書かれているではないか。
確かに長い間、音信は途絶えていたが…(全部私が悪いのだ)
2006年5月6日。
84歳を目前にしてなくなられた先生の著書を、実は一冊も読んでいなかったことにまたまた吃驚して慌てて注文。
というのも、この手の本は出版数も少なくて、ネットで調べると在庫希少なんて出ている。
これは大変とばかり入手したのである。
琵琶湖とその水系にまつわる歴史。
そしてその水系ゆえに発達することができたのだ、京の都は。
今でもあの巨大な(日本最大の)水がめのお陰で、どんな夏も水不足も、京都市民は"他所のお話"ぐらいにしか受け止めないですんでいる。
水不足のため、節水に協力…はしても、身に迫って水が足りない!と思うことなどいまだ嘗てなかった。
琵琶湖さまさま、なんである。
京都は、琵琶湖に守られているといっても言い過ぎでは在るまい。
偶然か必然か。
京都の桜の名所は、琵琶湖から導かれた疏水に関わる場所が多いのだ。
インクライン。
岡崎。
山科疏水。
哲学の道もまた。
偶然(ではあるまい)、この春に桜を求めて散策した山科疎水の記事が載っていた。
私が桜に誘われるままに歩いたのは、毘沙門堂から坂道を下って洛東高校の前を過ぎ、日本最古のコンクリート橋まで。
で、あっちへふらふらこっちへふらふらと歩いて2時間ぐらいだったろうか。
桜は満開なのに、休日なのに、人も少なく、静かで不気味なほどの静寂が支配する良い散歩コースであった。
この疏水に船が、観光船が戻ってきたら…すごい人出だろうなぁとは思う。
でも桜吹雪の下をのんびりと船に乗って、時々真っ暗な隧道を通り抜けて、というのは、想像するだけでもわくわくするね。
ISBN:4883251500 単行本 浅見 素石 サンライズ出版 ¥1,260
学部はぜんぜん関係ないが、最後の最後まで(就職の心配まで)ご面倒をおかけしてしまった。
その後、なんどかご趣味の版画展などにもお邪魔したのだが、近年はすっかりご無沙汰をしていたのである。
そしてつい先だってのこと。
展覧会の案内はがきを貰って、吃驚した。
「浅見素石<版画・版書>遺作展」などと書かれているではないか。
確かに長い間、音信は途絶えていたが…(全部私が悪いのだ)
2006年5月6日。
84歳を目前にしてなくなられた先生の著書を、実は一冊も読んでいなかったことにまたまた吃驚して慌てて注文。
というのも、この手の本は出版数も少なくて、ネットで調べると在庫希少なんて出ている。
これは大変とばかり入手したのである。
琵琶湖とその水系にまつわる歴史。
そしてその水系ゆえに発達することができたのだ、京の都は。
今でもあの巨大な(日本最大の)水がめのお陰で、どんな夏も水不足も、京都市民は"他所のお話"ぐらいにしか受け止めないですんでいる。
水不足のため、節水に協力…はしても、身に迫って水が足りない!と思うことなどいまだ嘗てなかった。
琵琶湖さまさま、なんである。
京都は、琵琶湖に守られているといっても言い過ぎでは在るまい。
偶然か必然か。
京都の桜の名所は、琵琶湖から導かれた疏水に関わる場所が多いのだ。
インクライン。
岡崎。
山科疏水。
哲学の道もまた。
偶然(ではあるまい)、この春に桜を求めて散策した山科疎水の記事が載っていた。
幅広く舗装され、なだらかな小関峠の頂上から左へ分かれる旧道の小径を400mほど下ると左手の凹地に第一竪坑上部のレンガ円筒が現存。さらに降りればJR湖西線トンネル口に隣り合う第一隧道西口で再び疏水の流路に出会う。
この辺りから水路沿いの道は切れ目のない桜並木だが、とりわけ一燈園横の四宮船溜り近傍の満開時は見事。水路は湖西線工事に伴い、昭和45年に新掘された諸羽隧道を直流し、旧水路は埋め立てられて山科盆地を見渡せる快適な散歩道。諸羽神社を舌に見て歩めば毘沙門堂参道に架かる安朱橋もほど近い。
疏水は安朱川と立体交差し、穏やかな曲線を描きながら洛東高校、安朱寺前を過ぎ、上野の山裾でJR東海道線に出会い北西に急転する。(翠雲注:ここの桜並木も、そりゃぁものすごい迫力!第三隧道まで続く桜並木!)⇒http://www.geocities.jp/sailorsladyluck/SAKURA.sosui.1.jpg(洛東高校付近の桜並木)
天智天皇陵裏の閑静な緑陰に突如現れる朱塗の正嫡橋は戦後堀川六条の市中より移転してきた日蓮宗本圀寺の参道でほどなく見えるのが第二隧道東口。
道はいったん日ノの岡住宅へ迂回し、再び隧道西口のある児童公園へ出る。その北岸には新山科上水道への取水施設が建ち、傍らに日本最初のコンクリート橋も架かる。(翠雲注;けっこう…かなりちゃちいけど)ここで4.2Km山科盆地を西流した疏水は、第三隧道東口に吸い込まれて一路蹴上へ。(ここより先はいったん旧東海道へ出て、日岡峠を越え地下鉄東西線蹴上駅東口まで歩くより他はない。)(翠雲注;私は日ノ岡駅へ戻ったが)⇒http://www.geocities.jp/sailorsladyluck/SAKURA.sosui.2.jpg(日本最古のコンクリート橋付近の桜並木)
私が桜に誘われるままに歩いたのは、毘沙門堂から坂道を下って洛東高校の前を過ぎ、日本最古のコンクリート橋まで。
で、あっちへふらふらこっちへふらふらと歩いて2時間ぐらいだったろうか。
桜は満開なのに、休日なのに、人も少なく、静かで不気味なほどの静寂が支配する良い散歩コースであった。
この疏水に船が、観光船が戻ってきたら…すごい人出だろうなぁとは思う。
でも桜吹雪の下をのんびりと船に乗って、時々真っ暗な隧道を通り抜けて、というのは、想像するだけでもわくわくするね。
ISBN:4883251500 単行本 浅見 素石 サンライズ出版 ¥1,260
受験生の方々にくれぐれも申し上げます。ここに書いてあることを信じて受験に臨んではいけません。<著者"あとがき"より>
その通りです(笑)
でも、作者の名前を見たら、そんなことは分かっていると言われましょう。
でも、前著「蕎麦ときしめん」が料理本コーナーに置かれていたのを目撃したと著者自身が言っておりますから、そういう危険性も無きにしも非ず。
1億数千万の日本人の中には、著者の駄洒落と言うかウイットを真っ正直に受けとめる(というか、この人がどういう人だか知らない)人も、本屋さんにつとめる人もいるかもしれない…ということで。
馬鹿馬鹿しいんだけど、ほう、なるほどね、と思わず唸る国語入試問題必勝法。
ほかにも社会科篇とか理科篇とかあるようなので、そそります。
御伽噺「猿蟹合戦」は男女の戦いの話であり、最終的には女親(母親)の仇を子供が取る、つまり男親(父親)は常に敵とみなされ討ち果たされる対象であるということが、なんとはなく快感…というか、笑えるというか。
こじつけだけど、そういえば…と思い当たる節があるような錯覚を抱かせるところがこの作者の上手さである。
「靄の中の終章」は自分の、人間が生きて長生きする限りはそこに到達してしまう怖さを感じて最後は怖かった。
けど、その道のりは滑稽で笑える。
人間、最後は、最終的には、自分のことを笑い飛ばしてしまわないと狂喜に陥ることもあるのだろう。
「いわゆるひとつのトータル的な長嶋節」は…。
アンチ巨人でもアンチ長嶋は存在しない、と(特に関東方面では)言うらしい。(関西人でも長嶋サンは好きでしょ?と言いたいらしいのだが…。)
らしい、というのは、私はそうではないからだ。ちなみに友人もそういっているので、関西地方では、最低二人は例外がいることになる。
いや、私については、ものすごく嫌い、というのではないが、好きでない。なんかわけのわからんオジサン、という認識だ。(友人は嫌いだと名言している)
つまりどーでもいい、と思っているだけで、ただ、どーでもいいはずの人がどこにでもしゃしゃり出てくると"うっとおしいなぁ""なんでこの人出てくるの?"と反感を持つことはある。
でも常にポジティブで前向きな長嶋節は、なんとなく、聞いている人の心を明るくするのだそうだ。
だから好かれるのだそうだ。
…やっぱり、わけわからん。
けど、この著者の、この本のストーリーとしては、これはこれでよいのだが。
「人間の風景」は1億総作家、といわれる日本の現状。
文盲率が限りなく0%に近い(今の社会を見ていると、ちょっとはいるのではなかろうか?と私は疑っているのだが;ケータイを使うな、と書いてあると途端にケータイを取り出してメールをしたり、病院で堂々と使っているのを見ると)日本では、ちょっと文章を書いてみようかな、という人間は無限に存在するし、"この程度(の小説)なら俺にも書ける"と思っている日本人もかなりたくさんいるはず。
で、60才を過ぎて現役を退いた男たち4人がリレー小説でも、と筆を取る気持ちは分からないでもない。
その中身が、リレーというルールを無視し、自分の嘗ての栄光(職)を賛美し説明し、分かってもらおうとする…のも分からなくはないけど。
なんかすごい、と思うのは、いかにも"今風"だからか。
どこまでもマイウエイ。
強引にマイウエイ。
前後の関係や調和なんてしったこっちゃないわいな〜をいい年をしたおじさんたちが…。
否。
この著者に関しては、あんまり堅苦しい正面切った感想は滑稽かも知れないな。
そのまんま、ストレートに読んで、充分笑えるし楽しめる。
では、解説(丸屋才一氏)より、パロディについて。
わが庵は都の辰己午ひつじ申酉戌亥子丑寅う治
ー喜撰法師ー<蜀山人作・狂歌百人一首より>
鐘は上野か浅草か
白きを見れば夜ぞ更くる
「故蘇城外寒山寺」
数ふる指も寐つ起きつ
首縊(くく)らんか鳰(にほ)の海
ぶら下げぬぞうらみなる
身をば投げんか鷲の峰
もぐり込まぬぞ恨みなる
小楊枝むづと手に執(とっ)て
喉笛美事に掻切れば
ちょいと痛めど血は出でず
死するも命別儀なし
天地玄黄千字文
無理心中は止むべきぞ
<斎藤緑雨による与謝野鉄幹のもじり>
ISBN:4061847740 文庫 清水 義範 講談社 ¥470
十津川警部・怒りの私(笑)
2006年10月28日 読書事件解決後、被害者になった(一命を取り留めた)女性に、十津川警部とカメさんがお見舞いだ。
最後の最後、小説の、しかも上下巻に分かれた長編小説のトリを〆る大事なシーンだ。
「刑事の安月給なので、安い花束でゴメンね」
………………………………
これが安浦さんなら許せる。
ゴリさんやヤマさんでも、理解できる。(古かったか…?)
でも、十津川警部。
アンタはダメや!
あかん!
あきまへん!
だって、100+15万円の自腹をさっと切って潜入捜査をしてみたり、アフリカのどこやらへ自費でさっと飛んで行ったり(しかもお出迎えは奥様で、パリ経由でご帰国だ!)するような人が言う科白ではありませんぞ!!
…ということで、標題。
どうやら私には、十津川警部に対する偏見ができてしまった模様…。
つうか、嫉妬というか(笑)
最後の最後、小説の、しかも上下巻に分かれた長編小説のトリを〆る大事なシーンだ。
「刑事の安月給なので、安い花束でゴメンね」
………………………………
これが安浦さんなら許せる。
ゴリさんやヤマさんでも、理解できる。(古かったか…?)
でも、十津川警部。
アンタはダメや!
あかん!
あきまへん!
だって、100+15万円の自腹をさっと切って潜入捜査をしてみたり、アフリカのどこやらへ自費でさっと飛んで行ったり(しかもお出迎えは奥様で、パリ経由でご帰国だ!)するような人が言う科白ではありませんぞ!!
…ということで、標題。
どうやら私には、十津川警部に対する偏見ができてしまった模様…。
つうか、嫉妬というか(笑)
十津川警部・怒りの追跡 (下)
2006年10月28日 読書
アフリカの小国・ブビアで砂漠に捨てられた十津川警部。
執念と根性で隣国・ジブチ共和国に迷い込み九死に一生を得るが、なんと記憶を失ってしまった。
一方、ブビアで戦闘人形(兵隊)を養成したブラックゴースト(笑)・江崎は、いよいよクーデターを起こすべく、49名の戦闘員をぞくぞく日本へ帰国させる。
…今回、部分的(名前は覚えているとか、その程度の)記憶喪失になる刑事が多いですナ。
まぁいいけど。
それに海外となるとすべて列車でまかないきれないのが苦しいところ。
舞台が大きくなるのは構わないけど、ドラマとしてどうだろう?
これもやったのかな?
なんでも、西村京太郎氏は毎月1冊のペースで小説を書いているそうな。
それもすごい。
ある程度は慣れでクリアできることなんだろうけど、なにより、ネタが尽きないのがすごい。
それから、前にも出てきたが、十津川直子さん(警部の奥さん)のオバサンとやらが大金持ちで云々…という話。
以前もその財産を巡ってなにか事件が起こったと思うのだけど、今回は、捜査のためなのに、証明ができないから、その出張費用がでないからと"私用"でアフリカまで行けてしまう。
それに加えて、容疑者監視のため、入会金100万円+月15万円の会費を自腹で払って部下の捜査員を潜入させる…その費用も個人もち。
すごいなー十津川警部。
お金持ち〜うらやまし〜♪
推理小説のネタや結末より、そっちに感心する私であった。
ISBN:4167454122 文庫 西村 京太郎 文芸春秋 ¥540
執念と根性で隣国・ジブチ共和国に迷い込み九死に一生を得るが、なんと記憶を失ってしまった。
一方、ブビアで戦闘人形(兵隊)を養成したブラックゴースト(笑)・江崎は、いよいよクーデターを起こすべく、49名の戦闘員をぞくぞく日本へ帰国させる。
…今回、部分的(名前は覚えているとか、その程度の)記憶喪失になる刑事が多いですナ。
まぁいいけど。
それに海外となるとすべて列車でまかないきれないのが苦しいところ。
舞台が大きくなるのは構わないけど、ドラマとしてどうだろう?
これもやったのかな?
なんでも、西村京太郎氏は毎月1冊のペースで小説を書いているそうな。
それもすごい。
ある程度は慣れでクリアできることなんだろうけど、なにより、ネタが尽きないのがすごい。
それから、前にも出てきたが、十津川直子さん(警部の奥さん)のオバサンとやらが大金持ちで云々…という話。
以前もその財産を巡ってなにか事件が起こったと思うのだけど、今回は、捜査のためなのに、証明ができないから、その出張費用がでないからと"私用"でアフリカまで行けてしまう。
それに加えて、容疑者監視のため、入会金100万円+月15万円の会費を自腹で払って部下の捜査員を潜入させる…その費用も個人もち。
すごいなー十津川警部。
お金持ち〜うらやまし〜♪
推理小説のネタや結末より、そっちに感心する私であった。
ISBN:4167454122 文庫 西村 京太郎 文芸春秋 ¥540
十津川警部・怒りの追跡 (上)
2006年10月28日 読書
母親が読了していたこれを拝借する。
十津川警部ものは…というか、西村京太郎ものは、亡父が好きで良く読んでいたのは知っている。
でも一回読めば終わりだったようで、そのたまり溜まった本を友人・知人に分けたり会社に寄付したり、まあいろいろとしていたのだが、まさか母親がその後を追っかけて読んでいたとは知らなかった。
いや、母も本を読むほうだが、こういうものは読まないと決め付けていたんだった。
いけないなぁ。
いや、ほんとに。
自分の思い込みで人を判断してはいけない、ということだ。
十津川警部の大事な部下が、個人の事情(まだ高校生である実弟が薬中毒患者に殺された)で捜査を進めている…途中に殺害された。
北海道からと上野へと向かう豪華寝台列車・北斗星の…ラウンジで。
北斗星って、二階建ての寝台列車だよね。 ← <カシオペアのことであった。以後北斗星⇒カシオペアに読み替えてください>
某探偵ものアニメでも殺害事件に使われていた。
二階部分が寝台になっているので、"眺めは最高"というのだが、揺れがひどいんじゃないの?と私は先にそっちを危惧してしまう。
我らが関西地方を走り回る私鉄のなかで、近鉄や京阪などは早くから二階建ての車両を走らせているが、結構揺れるし、それよりもなによりも、少々上に上がったからってたいした景色は期待できないってことを知ってしまった。
北斗星は東北を縦断して、青函トンネルを抜けて海を臨みながら札幌へ…途中海も見られるようだが、さて。
路線地図を見る限りは、海岸線からは遠いようだ。
そんなイメージがある。
私に知らないだけで、風光明媚な場所が連続して存在しているのかもしれないから、あまり大きな声ではいえないが。
さて。
北海道・函館から東京へ、そして、下巻では、とうとうアフリカくんだりまで行くようだ。
私は西村京太郎ものをたくさんは読んでいない。
父が読み終えた本もほとんど読んでいなかった。(今思うと勿体無いことをした。タダだったのに〜)(笑)
だからか、どうなのか。
私が知る限りにおいて、十津川警部の出張としては、最長の距離である。
ISBN:4167454114 文庫 西村 京太郎 文芸春秋 ¥540
十津川警部ものは…というか、西村京太郎ものは、亡父が好きで良く読んでいたのは知っている。
でも一回読めば終わりだったようで、そのたまり溜まった本を友人・知人に分けたり会社に寄付したり、まあいろいろとしていたのだが、まさか母親がその後を追っかけて読んでいたとは知らなかった。
いや、母も本を読むほうだが、こういうものは読まないと決め付けていたんだった。
いけないなぁ。
いや、ほんとに。
自分の思い込みで人を判断してはいけない、ということだ。
十津川警部の大事な部下が、個人の事情(まだ高校生である実弟が薬中毒患者に殺された)で捜査を進めている…途中に殺害された。
北海道からと上野へと向かう豪華寝台列車・北斗星の…ラウンジで。
北斗星って、二階建ての寝台列車だよね。 ← <カシオペアのことであった。以後北斗星⇒カシオペアに読み替えてください>
某探偵ものアニメでも殺害事件に使われていた。
二階部分が寝台になっているので、"眺めは最高"というのだが、揺れがひどいんじゃないの?と私は先にそっちを危惧してしまう。
我らが関西地方を走り回る私鉄のなかで、近鉄や京阪などは早くから二階建ての車両を走らせているが、結構揺れるし、それよりもなによりも、少々上に上がったからってたいした景色は期待できないってことを知ってしまった。
北斗星は東北を縦断して、青函トンネルを抜けて海を臨みながら札幌へ…途中海も見られるようだが、さて。
路線地図を見る限りは、海岸線からは遠いようだ。
そんなイメージがある。
私に知らないだけで、風光明媚な場所が連続して存在しているのかもしれないから、あまり大きな声ではいえないが。
さて。
北海道・函館から東京へ、そして、下巻では、とうとうアフリカくんだりまで行くようだ。
私は西村京太郎ものをたくさんは読んでいない。
父が読み終えた本もほとんど読んでいなかった。(今思うと勿体無いことをした。タダだったのに〜)(笑)
だからか、どうなのか。
私が知る限りにおいて、十津川警部の出張としては、最長の距離である。
ISBN:4167454114 文庫 西村 京太郎 文芸春秋 ¥540
個室寝台列車とローカル線の旅
2006年10月24日 読書
学研出版。
雑誌。
…レビューがね。
雑誌が出版されてから(購入してから)随分たつのに、出てこないので、仕方がない。
スキャンいたしました。
内容は、その名の通り、国内を走る寝台列車、なかでも豪華な個室寝台を持つ列車の特集…という、この時期にはまぁ毎年出てくるであろう雑誌のひとつ。
でも、写真が綺麗だし、寝台列車の旅も最上級ならやってみてもいいかな、海外旅行をやめてこっちに切り替えれば、夢の旅というわけでもないし。
(いや、海外旅行もそうそう簡単にいけませんけどネ。)
とか。
まぁいろいろそんなことを考えながら眺めてます。
雑誌。
…レビューがね。
雑誌が出版されてから(購入してから)随分たつのに、出てこないので、仕方がない。
スキャンいたしました。
内容は、その名の通り、国内を走る寝台列車、なかでも豪華な個室寝台を持つ列車の特集…という、この時期にはまぁ毎年出てくるであろう雑誌のひとつ。
でも、写真が綺麗だし、寝台列車の旅も最上級ならやってみてもいいかな、海外旅行をやめてこっちに切り替えれば、夢の旅というわけでもないし。
(いや、海外旅行もそうそう簡単にいけませんけどネ。)
とか。
まぁいろいろそんなことを考えながら眺めてます。
シャーロック・ホームズの功績 (1958年)
2006年10月23日 読書 コメント (4)
ふるっ……。
古すぎる。
明日、病院へのお供です。
書棚の奥から出てきたんだけど、1958年に買っているわけではない!
断じて!
だって、私の生まれる前じゃない…。
病院でベッドにひっくり返って点滴を打っている4時間ほどの間、ミステリを読んでハラハラドキドキするわけですね。
血圧とか妙に上がったらどうしよう?
レビューは訳者しか出ないけど、著者はジョン・ディクスン・カーとアドリアン・コナン・ドイル。
彼は、そう、コナン・ドイルの実子である。
そういえば、最近本屋でコナンドイルの息子だかなんだかが書いたS・ホームズのロシアを舞台にしたミステリ小説、の文庫本を見たような気がするぞ。
この人なのかな?
ISBN:B000JAUU5G − 大久保 康雄 早川書房
古すぎる。
明日、病院へのお供です。
書棚の奥から出てきたんだけど、1958年に買っているわけではない!
断じて!
だって、私の生まれる前じゃない…。
病院でベッドにひっくり返って点滴を打っている4時間ほどの間、ミステリを読んでハラハラドキドキするわけですね。
血圧とか妙に上がったらどうしよう?
レビューは訳者しか出ないけど、著者はジョン・ディクスン・カーとアドリアン・コナン・ドイル。
彼は、そう、コナン・ドイルの実子である。
そういえば、最近本屋でコナンドイルの息子だかなんだかが書いたS・ホームズのロシアを舞台にしたミステリ小説、の文庫本を見たような気がするぞ。
この人なのかな?
ISBN:B000JAUU5G − 大久保 康雄 早川書房
トゥモロー・ワールド
2006年10月23日 読書 コメント (2)
著者は有名な女流推理小説家で、私は彼女のファンである。
…で、ミステリに分類されているこの小説を、私は推理小説だと思い込んでネット注文したのだった。
この本が手元に届いて初めて、近々公開の映画の原作だと知る羽目になる。
近未来(2021年)の事件。
出来事。
人類が滅びへと進んでいた、その、とある一年の出来事。
…で、最後まで読んでわかったのは、この小説が映画の原作ではない、ということだった(笑)
いや、原作は原作だけど、映画にしようと考えた時、中身は、筋書きはまるで違ったものになったそうで、この本を読んだからといって映画がわかる、というわけではないらしい。
では、「映画の原作」という本の帯は嘘になるよなーとか、考えるんですけど?
いいんでしょうか?(笑)
そしてこれを"ミステリ"という分類に入れていいのかどうか…という話も巻末にあれこれと(笑)
まぁ、いいんだろう(笑)
PDジェイムズと言う人は、実に重厚でしっかりとした物語を書く。
たかが推理小説なんて、軽いものではない。
古典的教養、人間の心理、深い洞察…まるで分厚い"文学全集"を手にしている気分である。(ロシア文学ほど重く悲惨ではないが)
その彼女の作品として、この物語もやはり魅力的だった。
大きな・派手な事件は起こらない。
(この点、映画では観客の興味を惹く為に爆発や暴力的シーンなどをわざと設定した、と書いてあった)
殺人を初めとする犯罪と、滅亡へと突き進む人類の絶望とやけくそと…精神的荒廃。
なにが人類を絶望へと走らせたかというと、
【子供が生まれない】
ということだった。
生殖能力を、全人類が失ってしまったのである。
未来を託すべき子供たち(子孫)の不在。
それはすなわち、未来を否定すること。
未来を、そこに存在する希望を、消滅させてしまうことでもあった。
そして、最後(の年)に生まれた子供たちは"オメガ"とよばれ、「いずれ地球上のものはすべて自分達のものになる」
という事実と、何をしても未来に繋がる希望はないと一種異様な存在に変質してゆく。
無感動。
そして…徒党をなして意味もなく、人を虐殺するオメガたち。
そんな中、イングランド(ここがみそ;ウエールズやスコットランドは分離してそれぞれ国守を選ぶ。影響力はイングランドの下にあるのだが)は一人の国守を選び出す。
国王は戴冠せず、やがて国守が絶対的権力をもって国を支配する。
絶望した老人が、"国が用意した"方法に従って死を選ぶ<生命の開放>
その内容は、覆いのないはしけに、何人もの老人の体を鎖で結びつけ、沖に船出したところで栓を抜いて溺死させる。
弱い女たちに流行しているのは、セルロイド人形等を乳母車に乗せ、擬似母親体験をすること。
犯罪者は一箇所(マン島)に集め、弱肉強食であろうと統制された公平で平和な社会であろうと、彼らの自由にさせること。
(その結果、弱肉強食のケダモノ世界になっている;う〜ん、これって性悪説の勝利か?)
などなどなど…
絶対的な権力を持ってそれらを推し進める国守・ザンは、この物語の主人公である歴史学者・セオの従兄弟であり幼馴染である。
この社会を変えるべく反体制派がセオに接触を始めたのがことの起こりの最初であった。
最初は、国守・ザンに対して影響力をもつであろう(これは大きな勘違いであったが)セオから説得してもらうことが目的だったが、それが聞き入れられないと知ると、今度は実力行使に走るようになる。
メンバー5人の、その動機はさまざまだ。
宗教的な理由・復讐・嫉妬(ザンにとってかわりたい)。
係わり合いにならないように留意しつつ、仕方がなしに彼らと行動をともにし、やがてはその中心となって行くセオ。
それは彼の50年の人生のやりなおしの意味をもっていた。
5人の仲間+α(セオ)。
だが人は心変わりする。
同様に人は、己の信念のもとに生きて死ぬ。
たった小さなひとつの出来事が多くの人の運命を変えてしまうこともある。
そして、最後は…"アルファ"の誕生は、人類にとって吉と出るか凶と出るか。
地球に生息する人類にとって、幸運の女神となるのだろうか。
それが、問題だ(笑)
ただ、PDジェイムズは決して悲観的で嘲笑的な作家ではない。
人が生きる栄養がなんであるか、それは重々承知している作家である。
ISBN:4150766177 文庫 青木 久惠 早川書房 ¥798
…で、ミステリに分類されているこの小説を、私は推理小説だと思い込んでネット注文したのだった。
この本が手元に届いて初めて、近々公開の映画の原作だと知る羽目になる。
近未来(2021年)の事件。
出来事。
人類が滅びへと進んでいた、その、とある一年の出来事。
…で、最後まで読んでわかったのは、この小説が映画の原作ではない、ということだった(笑)
いや、原作は原作だけど、映画にしようと考えた時、中身は、筋書きはまるで違ったものになったそうで、この本を読んだからといって映画がわかる、というわけではないらしい。
では、「映画の原作」という本の帯は嘘になるよなーとか、考えるんですけど?
いいんでしょうか?(笑)
そしてこれを"ミステリ"という分類に入れていいのかどうか…という話も巻末にあれこれと(笑)
まぁ、いいんだろう(笑)
PDジェイムズと言う人は、実に重厚でしっかりとした物語を書く。
たかが推理小説なんて、軽いものではない。
古典的教養、人間の心理、深い洞察…まるで分厚い"文学全集"を手にしている気分である。(ロシア文学ほど重く悲惨ではないが)
その彼女の作品として、この物語もやはり魅力的だった。
大きな・派手な事件は起こらない。
(この点、映画では観客の興味を惹く為に爆発や暴力的シーンなどをわざと設定した、と書いてあった)
殺人を初めとする犯罪と、滅亡へと突き進む人類の絶望とやけくそと…精神的荒廃。
なにが人類を絶望へと走らせたかというと、
【子供が生まれない】
ということだった。
生殖能力を、全人類が失ってしまったのである。
未来を託すべき子供たち(子孫)の不在。
それはすなわち、未来を否定すること。
未来を、そこに存在する希望を、消滅させてしまうことでもあった。
そして、最後(の年)に生まれた子供たちは"オメガ"とよばれ、「いずれ地球上のものはすべて自分達のものになる」
という事実と、何をしても未来に繋がる希望はないと一種異様な存在に変質してゆく。
無感動。
そして…徒党をなして意味もなく、人を虐殺するオメガたち。
そんな中、イングランド(ここがみそ;ウエールズやスコットランドは分離してそれぞれ国守を選ぶ。影響力はイングランドの下にあるのだが)は一人の国守を選び出す。
国王は戴冠せず、やがて国守が絶対的権力をもって国を支配する。
絶望した老人が、"国が用意した"方法に従って死を選ぶ<生命の開放>
その内容は、覆いのないはしけに、何人もの老人の体を鎖で結びつけ、沖に船出したところで栓を抜いて溺死させる。
弱い女たちに流行しているのは、セルロイド人形等を乳母車に乗せ、擬似母親体験をすること。
犯罪者は一箇所(マン島)に集め、弱肉強食であろうと統制された公平で平和な社会であろうと、彼らの自由にさせること。
(その結果、弱肉強食のケダモノ世界になっている;う〜ん、これって性悪説の勝利か?)
などなどなど…
絶対的な権力を持ってそれらを推し進める国守・ザンは、この物語の主人公である歴史学者・セオの従兄弟であり幼馴染である。
この社会を変えるべく反体制派がセオに接触を始めたのがことの起こりの最初であった。
最初は、国守・ザンに対して影響力をもつであろう(これは大きな勘違いであったが)セオから説得してもらうことが目的だったが、それが聞き入れられないと知ると、今度は実力行使に走るようになる。
メンバー5人の、その動機はさまざまだ。
宗教的な理由・復讐・嫉妬(ザンにとってかわりたい)。
係わり合いにならないように留意しつつ、仕方がなしに彼らと行動をともにし、やがてはその中心となって行くセオ。
それは彼の50年の人生のやりなおしの意味をもっていた。
5人の仲間+α(セオ)。
だが人は心変わりする。
同様に人は、己の信念のもとに生きて死ぬ。
たった小さなひとつの出来事が多くの人の運命を変えてしまうこともある。
そして、最後は…"アルファ"の誕生は、人類にとって吉と出るか凶と出るか。
地球に生息する人類にとって、幸運の女神となるのだろうか。
それが、問題だ(笑)
ただ、PDジェイムズは決して悲観的で嘲笑的な作家ではない。
人が生きる栄養がなんであるか、それは重々承知している作家である。
ISBN:4150766177 文庫 青木 久惠 早川書房 ¥798
チキタ★GUGU (6)
2006年10月22日 読書
シリーズ最新刊。
あやかし・化け物。
呼び名はどっちもいいけど、パワーアップしてるなぁ。
さりげに…ではなく、見るなり怖い。
無茶苦茶怖い。
真っ黒なあやかし・オルグが妙に可愛らしいそぶりを見せる。
形態は小動物だもんね、そうなるのも仕方がない…というか作者の計算か?
"見える姿"ひとつひとつ、ちゃちな小道具ひとつひとつに大きな意味があったりして、油断ならない作家さんだからさ(笑)
すべてが伏線に見える。
チキタの存在がラー・ラム・デラルにとって、ちょっと変化してきたのかも?と思わせるラストだった。
この場合…どうするの?
"不味い"チキタを100年養育して、そして"美味しい"人間にするのが、"人喰い妖怪"であるラーの宿願のはず。
なのになのに…?
なんか、予定が狂ってきたよね?
人間のちっぽけな思いやりとか、同情とか、良かれと思ってしたことがとことん逆に利用されている、そのシリアスな悲惨さ。
救いがないけど、復活の強さはある。
でもなー、この作者の場合、徹底的に叩きのめすから。
人間の良心とか、ほわほわあったかいものを。
中途半端に漂っている海月みたいなものは認めないから。
ものすごくしんどい。
でもそういうものをまるきり否定しているわけではないから、どん底から這い上がる強さを感じることができる。
しんどいけど。
踏まれても踏まれても、復活する強さ。
哀しみは、忘れてしまうわけではないけれど、乗り越えてゆける強さ。
そういうものがある。
どうせ、人間。
不完全な人間のやることだもんね。
たかが知れてるって?(笑)
ISBN:4257905670 コミック TONO 朝日ソノラマ ¥800
あやかし・化け物。
呼び名はどっちもいいけど、パワーアップしてるなぁ。
さりげに…ではなく、見るなり怖い。
無茶苦茶怖い。
真っ黒なあやかし・オルグが妙に可愛らしいそぶりを見せる。
形態は小動物だもんね、そうなるのも仕方がない…というか作者の計算か?
"見える姿"ひとつひとつ、ちゃちな小道具ひとつひとつに大きな意味があったりして、油断ならない作家さんだからさ(笑)
すべてが伏線に見える。
チキタの存在がラー・ラム・デラルにとって、ちょっと変化してきたのかも?と思わせるラストだった。
この場合…どうするの?
"不味い"チキタを100年養育して、そして"美味しい"人間にするのが、"人喰い妖怪"であるラーの宿願のはず。
なのになのに…?
なんか、予定が狂ってきたよね?
人間のちっぽけな思いやりとか、同情とか、良かれと思ってしたことがとことん逆に利用されている、そのシリアスな悲惨さ。
救いがないけど、復活の強さはある。
でもなー、この作者の場合、徹底的に叩きのめすから。
人間の良心とか、ほわほわあったかいものを。
中途半端に漂っている海月みたいなものは認めないから。
ものすごくしんどい。
でもそういうものをまるきり否定しているわけではないから、どん底から這い上がる強さを感じることができる。
しんどいけど。
踏まれても踏まれても、復活する強さ。
哀しみは、忘れてしまうわけではないけれど、乗り越えてゆける強さ。
そういうものがある。
どうせ、人間。
不完全な人間のやることだもんね。
たかが知れてるって?(笑)
ISBN:4257905670 コミック TONO 朝日ソノラマ ¥800
絵巻水滸伝 (第4巻)
2006年10月21日 読書
弓の花栄(おとこまえで評判) 登場。
勿論、林冲の登場も、しっかり確認したし。
大きい本で、なおかつ重いときているから、寝っころがって読めないのが玉に瑕。
うわっつ。
黒旋風の……アナタもご登場でしたか。
そうですか。
ははは…。
ISBN:4312010102 単行本 森下 翠 魁星出版 ¥2,625
勿論、林冲の登場も、しっかり確認したし。
大きい本で、なおかつ重いときているから、寝っころがって読めないのが玉に瑕。
うわっつ。
黒旋風の……アナタもご登場でしたか。
そうですか。
ははは…。
ISBN:4312010102 単行本 森下 翠 魁星出版 ¥2,625
ばれてしまった……
源氏の君の乳兄弟である検非違使長官(女性…いいんか?)にも。
源氏の君本人にも…。
すべては桐壺の更衣のたくらみ、というか執念というか、間違った親子愛ゆえに。
その愛が、息子である源氏を死の危機へと誘っている。
これって…かつての教育ママ、あるいは今時の甘甘(あまあま)ママに似ているのでは?
しかし、おかーさん、ほとんど嫉妬に狂った誰かさんみたいですがね。
葵を取り殺した生霊の。
おおコワ。
今上天皇(源氏の君の父でもある)の崩御によって、後継者を巡る水面下の争いが激化。
皇后の陰謀(?)により源氏の君は夜盗・疾風として討伐の対象となる。
燃え上がる炎。
焼け落ちる煌びやかな館。
炎の中消えてゆく疾風。
かつて、遠い子供時代、一面の菜の花の中で約束を交わした菜々を、"菜の君"を、ひとり遺して。
失意の菜々は尼寺へ。
偶然が偶然を呼んで、であった新帝(ここで初めて登場だ)に見初められ、女御として後宮へ。(おいおい)(笑)
さてさて、絶えることなきギャグで勧めてきたこの物語を、こんな悲劇で終わらせていいものだろうか?
否。
疾風は復活する。
警護も硬い宮中の、そのまた奥の後宮に菜々を…一輪の"菜の花"を取り戻しに行かねばならぬ。
大和和紀風源氏物語のラストは、見事にハッピーエンドとなりました。
ISBN:4063604314 文庫 大和 和紀 コミックス ¥662
源氏の君の乳兄弟である検非違使長官(女性…いいんか?)にも。
源氏の君本人にも…。
すべては桐壺の更衣のたくらみ、というか執念というか、間違った親子愛ゆえに。
その愛が、息子である源氏を死の危機へと誘っている。
これって…かつての教育ママ、あるいは今時の甘甘(あまあま)ママに似ているのでは?
しかし、おかーさん、ほとんど嫉妬に狂った誰かさんみたいですがね。
葵を取り殺した生霊の。
おおコワ。
今上天皇(源氏の君の父でもある)の崩御によって、後継者を巡る水面下の争いが激化。
皇后の陰謀(?)により源氏の君は夜盗・疾風として討伐の対象となる。
燃え上がる炎。
焼け落ちる煌びやかな館。
炎の中消えてゆく疾風。
かつて、遠い子供時代、一面の菜の花の中で約束を交わした菜々を、"菜の君"を、ひとり遺して。
失意の菜々は尼寺へ。
偶然が偶然を呼んで、であった新帝(ここで初めて登場だ)に見初められ、女御として後宮へ。(おいおい)(笑)
さてさて、絶えることなきギャグで勧めてきたこの物語を、こんな悲劇で終わらせていいものだろうか?
否。
疾風は復活する。
警護も硬い宮中の、そのまた奥の後宮に菜々を…一輪の"菜の花"を取り戻しに行かねばならぬ。
大和和紀風源氏物語のラストは、見事にハッピーエンドとなりました。
ISBN:4063604314 文庫 大和 和紀 コミックス ¥662
最近、文庫版の再販本がたくさん出てきている、と思う。
それもいろんな種類の漫画が続々と…その勢いを感じる。
なんだろ?
フェアでもやっているのかな?
ま、昔の漫画、絶版で入手不可能な漫画が再販されて、しかもサイズも可愛らしい文庫本なら言うことなし!
さて。
この「ラブパック」
本屋の本棚で見つけて思わず手に取ってしまった。
なつかし〜!
源氏物語をパロディにしたラブロマンスなんだけど、ギャグ漫画でもある。
とにかく…懐かしい!
大和和紀氏といえば、「あさきゆめみし」とか、日本の時代物の、やたらシリアスな、やたら悲劇的な漫画のイメージがあるのだけど、本当はコメディ漫画家だった、ということを思い出させる一品である。
おや、「はいからさん」「NY小町」「ヨコハマ物語」ほかいろいろと文庫本で再販が進んでいるんだね。
ことのついでに、「紀元2600年のプレイボール」(野球ものだ)も再販やってくれないかなー?
始末したのを後悔している作品なので。
さてこのラブパックとは、いかなる物語か。
その題名とはかけ離れ、源氏物語をベースにして、作者流に大きく話を作り替えた作品なのだ。
源氏の出生等についてはほぼそのまま。
宮中に入ったものの、貴族の豪奢な生活の影に、苦しみあえぐ民数の姿を見、なんという世の中の不公平さ・酷さを思い…悶々と悩み続けている源氏の君。
そうこうするうちに、夜になれば無意識・無自覚のまま"夜盗・疾風(かぜ)"に変身してしまい、貴族の館に忍び込んではお宝を強奪、貧しい庶民にばら撒くようになっていた。
だが、夜が明ければ、源氏の君に戻ってしまえば、彼には"疾風"の記憶はない。
ヒロインである菜々との関係は、まだ罪なき幼き頃に"運命の人"として出会ってしまったのが運のつき。
彼の(とはいえまだ子供だ)の言葉(勉強なんかやめて、私のお嫁になって)を一途に護り、その結果、貴族の娘とはとてもとても思えない、がさつでどじな姫君に育ってしまった。
その結果、玉の輿の第一歩である宮中女官にもなれず、源氏の君に拾われて彼の世話係を拝命することとなる。
さあ、本当は"運命の人"であるはずの二人なのだが。
どっちも気付かない、どん臭さ。
桐壺の更衣の怨霊が出てきてようやく、菜々は源氏の君がかの人であると気が付いたが、その時はすでに疾風が彼女の心を占めていた。
疾風=源氏の君(本人はまだ知らないけど)
という事実を知らない菜々は、一人で悩み苦しむのだった。
平安の、宮中であるとか貴族の舘であるとか。
その割りに、着物や調度品やしきたりやなんやかや…本人も認めているように、全力尽くして考証をしたけどかなりいい加減であるとのこと。
まぁギャグだしね。
その辺を追求するのは、野暮ってもんでしょ(笑)
ISBN:4063604306 文庫 大和 和紀 コミックス ¥662
それもいろんな種類の漫画が続々と…その勢いを感じる。
なんだろ?
フェアでもやっているのかな?
ま、昔の漫画、絶版で入手不可能な漫画が再販されて、しかもサイズも可愛らしい文庫本なら言うことなし!
さて。
この「ラブパック」
本屋の本棚で見つけて思わず手に取ってしまった。
なつかし〜!
源氏物語をパロディにしたラブロマンスなんだけど、ギャグ漫画でもある。
とにかく…懐かしい!
大和和紀氏といえば、「あさきゆめみし」とか、日本の時代物の、やたらシリアスな、やたら悲劇的な漫画のイメージがあるのだけど、本当はコメディ漫画家だった、ということを思い出させる一品である。
おや、「はいからさん」「NY小町」「ヨコハマ物語」ほかいろいろと文庫本で再販が進んでいるんだね。
ことのついでに、「紀元2600年のプレイボール」(野球ものだ)も再販やってくれないかなー?
始末したのを後悔している作品なので。
さてこのラブパックとは、いかなる物語か。
その題名とはかけ離れ、源氏物語をベースにして、作者流に大きく話を作り替えた作品なのだ。
源氏の出生等についてはほぼそのまま。
宮中に入ったものの、貴族の豪奢な生活の影に、苦しみあえぐ民数の姿を見、なんという世の中の不公平さ・酷さを思い…悶々と悩み続けている源氏の君。
そうこうするうちに、夜になれば無意識・無自覚のまま"夜盗・疾風(かぜ)"に変身してしまい、貴族の館に忍び込んではお宝を強奪、貧しい庶民にばら撒くようになっていた。
だが、夜が明ければ、源氏の君に戻ってしまえば、彼には"疾風"の記憶はない。
ヒロインである菜々との関係は、まだ罪なき幼き頃に"運命の人"として出会ってしまったのが運のつき。
彼の(とはいえまだ子供だ)の言葉(勉強なんかやめて、私のお嫁になって)を一途に護り、その結果、貴族の娘とはとてもとても思えない、がさつでどじな姫君に育ってしまった。
その結果、玉の輿の第一歩である宮中女官にもなれず、源氏の君に拾われて彼の世話係を拝命することとなる。
さあ、本当は"運命の人"であるはずの二人なのだが。
どっちも気付かない、どん臭さ。
桐壺の更衣の怨霊が出てきてようやく、菜々は源氏の君がかの人であると気が付いたが、その時はすでに疾風が彼女の心を占めていた。
疾風=源氏の君(本人はまだ知らないけど)
という事実を知らない菜々は、一人で悩み苦しむのだった。
平安の、宮中であるとか貴族の舘であるとか。
その割りに、着物や調度品やしきたりやなんやかや…本人も認めているように、全力尽くして考証をしたけどかなりいい加減であるとのこと。
まぁギャグだしね。
その辺を追求するのは、野暮ってもんでしょ(笑)
ISBN:4063604306 文庫 大和 和紀 コミックス ¥662
炊飯器でラクラクおかず―スイッチポンで、あとはおまかせ!
2006年10月21日 読書
母が美容院の週刊誌でみた、というのでその週刊誌を探しに行ったら、なんだ本がでているんじゃないの…。
というわけで、2〜3ページの記事の為に週刊誌を買うよりも本を買ったほうがお得でしょう、というわけで買いました。
炊飯器で…ここまでつくるか。
炊飯器でお米を炊いて食べるのは日本人だけ(だろう)から、その炊飯器でごはんだけを炊くのに飽き足らなくなったチェレンジャーがこういうことを考えたのだろうか?
和洋中どこの料理もこなし、お菓子(和菓子にケーキも!)まで網羅する…おそるべし。
こういう工夫はお得意である。
いかにも日本人!を感じた出来事であった。
蒸し器と違って監視する必要がないのが助かる。
電気であるので安心だし。
あとは後始末だな。
おお!パエリアもできる!
パエリアか…ああ(笑)
懐かしい。
…その昔。
パエリアをホットプレートで作る方法、というのを知って、早速やってみたのだった。
ホットプレートでもやれるのだ、ちゃんと。
ちゃんと美味しいパエリアが!
オリーブ油をひいて、白ワインを入れて、海産物(海の幸)とお米と…。
勿論、(私のあんまり好きではない)烏賊も(私が結構好きである)アサリも入れた。
ところが!
生のアサリを入れたのは良かったのだが、蒸れて蓋が開く間に生の米を目一杯食らいこんでいたらしいのだ。
かた〜い貝の中に入り込んだ米は当然半生で、そうと知らずに”きゃ〜パエリアだ〜♪”と喜び勇んでつっついた我々は酷い目に遭ったのだった。
それ以来、我が家のパエリアにはアサリを初め、貝類は入れない事になっている。
炊飯器のパエリアは…先に中身を出すのだろうか?
……あ、成る程。
先に鍋で下ごしらえかぁ…そうか、そりゃそうだわな。
ちょっと損した気分…。
そして炊飯器を使うからにはお米は?
ごはんは?
…………?
ISBN:4522422741 単行本 村田 裕子 永岡書店 ¥1,155
というわけで、2〜3ページの記事の為に週刊誌を買うよりも本を買ったほうがお得でしょう、というわけで買いました。
炊飯器で…ここまでつくるか。
炊飯器でお米を炊いて食べるのは日本人だけ(だろう)から、その炊飯器でごはんだけを炊くのに飽き足らなくなったチェレンジャーがこういうことを考えたのだろうか?
和洋中どこの料理もこなし、お菓子(和菓子にケーキも!)まで網羅する…おそるべし。
こういう工夫はお得意である。
いかにも日本人!を感じた出来事であった。
蒸し器と違って監視する必要がないのが助かる。
電気であるので安心だし。
あとは後始末だな。
おお!パエリアもできる!
パエリアか…ああ(笑)
懐かしい。
…その昔。
パエリアをホットプレートで作る方法、というのを知って、早速やってみたのだった。
ホットプレートでもやれるのだ、ちゃんと。
ちゃんと美味しいパエリアが!
オリーブ油をひいて、白ワインを入れて、海産物(海の幸)とお米と…。
勿論、(私のあんまり好きではない)烏賊も(私が結構好きである)アサリも入れた。
ところが!
生のアサリを入れたのは良かったのだが、蒸れて蓋が開く間に生の米を目一杯食らいこんでいたらしいのだ。
かた〜い貝の中に入り込んだ米は当然半生で、そうと知らずに”きゃ〜パエリアだ〜♪”と喜び勇んでつっついた我々は酷い目に遭ったのだった。
それ以来、我が家のパエリアにはアサリを初め、貝類は入れない事になっている。
炊飯器のパエリアは…先に中身を出すのだろうか?
……あ、成る程。
先に鍋で下ごしらえかぁ…そうか、そりゃそうだわな。
ちょっと損した気分…。
そして炊飯器を使うからにはお米は?
ごはんは?
…………?
ISBN:4522422741 単行本 村田 裕子 永岡書店 ¥1,155
幻想水滸伝V アンソロジーコミック
2006年10月21日 読書
第1巻なのに、今まで入手できずようやく…。
2巻、3巻と読んだ後で読むことになったのだが、一番面白く、バランスが取れていると思う。
短編が多くて、多くのパターンが用意されているというのがいいのだろう。
アンソロジー。
所謂パロディは、長編モノよりも短編もののほうが、楽しめる感じがするのは私だけだろうか?
短編のほうが、"落ち"が激しく、また分かりやすいということがあるからね。
いやしかし。
みなさん上手いね。
こう上手いと…
出版社が一から育てることをせず、次から次へと出来合いのものを刈り取って使い捨ててゆく気持ちも分からないでもないが…
使い捨てられる方は溜まったものではあるまいに。
嗚呼でも、実力のあるものは、たとえ最初のきっかけがどうであれ、そこからちゃんと花を咲かせるものだと、そういうことなのかな?
う〜ん。
皆、がんばれ!
ISBN:4757727941 コミック エンターブレイン ¥924
2巻、3巻と読んだ後で読むことになったのだが、一番面白く、バランスが取れていると思う。
短編が多くて、多くのパターンが用意されているというのがいいのだろう。
アンソロジー。
所謂パロディは、長編モノよりも短編もののほうが、楽しめる感じがするのは私だけだろうか?
短編のほうが、"落ち"が激しく、また分かりやすいということがあるからね。
いやしかし。
みなさん上手いね。
こう上手いと…
出版社が一から育てることをせず、次から次へと出来合いのものを刈り取って使い捨ててゆく気持ちも分からないでもないが…
使い捨てられる方は溜まったものではあるまいに。
嗚呼でも、実力のあるものは、たとえ最初のきっかけがどうであれ、そこからちゃんと花を咲かせるものだと、そういうことなのかな?
う〜ん。
皆、がんばれ!
ISBN:4757727941 コミック エンターブレイン ¥924
図説 ロンドン都市物語―パブとコーヒーハウス
2006年10月20日 読書
著者の描く英国の風俗や社会はとっても興味深い。
他にもイロイロな本を出版しているが、中でもこの本は、図説メインでカラーでとても楽しいのである♪
特に、36枚ずらりと並んだパブの看板(カラー写真)はすばらしい。ネルソン提督もいることだし(笑)
あ、勿論、ウエリントン公爵もクラレンス公爵も、ワーテルロー至急便なんてのもあり。
酒も珈琲も。
所詮は嗜好品。
人が絶えるどころか…きっちり発展の道を辿っている。
歴史を作っている。
西洋人のアルコールへの耐性が半端でないことを、こういう本を読むと思い知らされるのは、アルコールに関わってきた歴史のせいでもあろうか。
赤ん坊にジンを飲ますか〜?
ワインだって、香辛料をいれて飲むしね。
珈琲も…どんな味や?
オソロシヤ。
まぁ…少し前までは、紅茶に果物を入れる感覚は理解できなかったけど、今では(特に夏は)"すっきりする!”と、喜んで飲んでいる有様。
すべては慣れかも。
ちなみに、関係ないけど、ホガースの描くジン横丁の銅版画が大好きです。
ISBN:430972583X 単行本(ソフトカバー) 小林 章夫 河出書房新社 ¥1,890
他にもイロイロな本を出版しているが、中でもこの本は、図説メインでカラーでとても楽しいのである♪
特に、36枚ずらりと並んだパブの看板(カラー写真)はすばらしい。ネルソン提督もいることだし(笑)
あ、勿論、ウエリントン公爵もクラレンス公爵も、ワーテルロー至急便なんてのもあり。
酒も珈琲も。
所詮は嗜好品。
人が絶えるどころか…きっちり発展の道を辿っている。
歴史を作っている。
西洋人のアルコールへの耐性が半端でないことを、こういう本を読むと思い知らされるのは、アルコールに関わってきた歴史のせいでもあろうか。
赤ん坊にジンを飲ますか〜?
ワインだって、香辛料をいれて飲むしね。
珈琲も…どんな味や?
オソロシヤ。
まぁ…少し前までは、紅茶に果物を入れる感覚は理解できなかったけど、今では(特に夏は)"すっきりする!”と、喜んで飲んでいる有様。
すべては慣れかも。
ちなみに、関係ないけど、ホガースの描くジン横丁の銅版画が大好きです。
ISBN:430972583X 単行本(ソフトカバー) 小林 章夫 河出書房新社 ¥1,890
読んでるうちにおなかが…グーッと(笑)
スープというのは、野菜をたっぷり入れて、ことこと煮込んで味を引き出してやって、塩コショウでちょいと味を整えれば、あらら不思議と失敗はない。
どれもこれも美味しくなる。
魔法のような料理です。
冬場の、ちょっと小腹が空いた時なんか、重宝いたしますよ。
ダヤンのアニメドラマ…美味しそうな料理ばっかだったもんなぁ…。
ああ、そろそろスープやシチューの美味しい季節だ。
ISBN:4122039827 文庫 佐藤 かずよ 中央公論新社 ¥600
スープというのは、野菜をたっぷり入れて、ことこと煮込んで味を引き出してやって、塩コショウでちょいと味を整えれば、あらら不思議と失敗はない。
どれもこれも美味しくなる。
魔法のような料理です。
冬場の、ちょっと小腹が空いた時なんか、重宝いたしますよ。
ダヤンのアニメドラマ…美味しそうな料理ばっかだったもんなぁ…。
ああ、そろそろスープやシチューの美味しい季節だ。
ISBN:4122039827 文庫 佐藤 かずよ 中央公論新社 ¥600
A Viewbook of the Beautiful Islands Of HAWAII
2006年10月20日 読書
David thoresenによるハワイ諸島の美しき自然の写真集。
写真集、つっても、32ページ分の写真でハワイ諸島をカバーしているんだから、本当に有名なところ、美しいところ、だけがピックアップされている。
実は家人のお土産であった。
家人の勤める会社はいままで3度、慰安旅行でハワイに行っている。
その2度めのハワイの旅行時にお土産として買ってきてくれたのだった。
3度目のハワイ慰安旅行は、家族もどうぞ、と言われて、それはどうもご親切に、と尻馬に乗ったのだった。
それが去年のこと。
ハワイ島はとっても美しかった。
この写真は嘘ではない。
ヤラセではないと、本当に良く分かった。
写真集、つっても、32ページ分の写真でハワイ諸島をカバーしているんだから、本当に有名なところ、美しいところ、だけがピックアップされている。
実は家人のお土産であった。
家人の勤める会社はいままで3度、慰安旅行でハワイに行っている。
その2度めのハワイの旅行時にお土産として買ってきてくれたのだった。
3度目のハワイ慰安旅行は、家族もどうぞ、と言われて、それはどうもご親切に、と尻馬に乗ったのだった。
それが去年のこと。
ハワイ島はとっても美しかった。
この写真は嘘ではない。
ヤラセではないと、本当に良く分かった。
ブラッカムの爆撃機―チャス・マッギルの幽霊 ぼくを作ったもの
2006年10月20日 読書
本屋の棚でとっても目立っていた…目立つはずだ。
宮崎駿氏のイラストが前面にドバッと。
美しい水彩画。
砂浜の続く浜辺。
静かな海。
雲間に覗く夕日を背景に、崖の上に教会が建つ。
小さな教会だ。
尖塔とがっしりした屋根の形が陰となり、まるで大きな海を睨んで建つ砦のようにも思えてしまう。
教会への道は浜辺から急な坂で繋がっている。
そしてその向こう側には小さな屋根がひしめく村が、ひっそりとだがなにかしらの存在感ももって、ひとかたまりの影となっている。
表紙にはTYNEMOUTH(タインマス)
僅か65歳で急逝(肺炎)した作者、ロバート・ウェストール。
その小作品を3編収めたのがこの本である。
すでに福武書店から出版されていた物語でもある「ブラッカムの爆撃機」。
それは、少年向けの物語であるのだが…。
時代と舞台は、第二次世界大戦。
英国空軍における、ドイツへの爆撃…その一部隊に属する男たちの物語だ。
はっきり言って…こわいぞー(笑)
爆撃の帰路、ドイツの夜間戦闘機と戦う羽目になった2機のウエリントン爆撃機。
オヤジ(機長)を始めとして、ポール(機種銃手)、マット(操縦者)、ゲアリー(無線手)、キット(航法士:ナビゲーター)、キッド(尾部銃手)の6人が乗り込むC号機は一路英国を目指していた。
そこへ現れたのがドイツ軍の夜間戦闘機・ユンカース。
狙われたのは、嫌われ者のブラッカムのウインピー(ウエリントン爆撃機の愛称)であった。
撃墜の危機、と思われたが、偶然の神さまが微笑んだのは、ブラッカムにだった。
堕ちて行く…なかなか堕ちずにその地獄絵図を見せ付けるドイツ軍の戦闘機。
パイロットの断末魔の声が、無線越しに響きわたる。(おまけに無線係・ゲアリーはドイツ語ができるときたもんだ)
長い時間、苦しみもがき、やがて爆発したドイツ機から発せられた叫びやすすり泣きの声は、非情なるブラッカム機の笑い声と交じり合って、彼らの耳に響き続けた。
そして…ブラッカム機の乗員達の(戦死ではない)謎の死。(一人はピストル自殺・ほかは帰還中に低空から飛び降り墜落死)
続いてその機に乗り込んだ乗員達が次々に"死"に取り込まれてゆく。
このウインピー、ブラッカムの爆撃機には一体どんな謎があるのか?
同時収録
「チャス・マッギルの幽霊」
もまた、第一世界大戦と第二次世界大戦の狭間を苦しみながら生きる人々の、"ちょっとした"ストーリー。
なかなか小粋なラストだと思うが、それも受け取り手によっては正反対の感想をもたれるかもしれない。
「ぼくを作ったもの」
は祖父とぼくの存在について。
ボクをつくったのは祖父である。
肉体的にも観念的にも…。
人は、どんな人生であっても、やっぱり、自分だけの人生を歩んでいる。
……言いにくいな。
なんて言ったらいいか。
まぁ、読んでもらうのが一番。
宮崎氏が物語「ブラッカムの爆撃機」の導入部分を、そしてその〆を美しい水彩画で漫画として描いている。
それを読むだけでも楽しいし、めっけものじゃないかな?
と思うのである。
ISBN:4000246321 単行本 金原 瑞人 岩波書店 ¥1,680
宮崎駿氏のイラストが前面にドバッと。
美しい水彩画。
砂浜の続く浜辺。
静かな海。
雲間に覗く夕日を背景に、崖の上に教会が建つ。
小さな教会だ。
尖塔とがっしりした屋根の形が陰となり、まるで大きな海を睨んで建つ砦のようにも思えてしまう。
教会への道は浜辺から急な坂で繋がっている。
そしてその向こう側には小さな屋根がひしめく村が、ひっそりとだがなにかしらの存在感ももって、ひとかたまりの影となっている。
表紙にはTYNEMOUTH(タインマス)
僅か65歳で急逝(肺炎)した作者、ロバート・ウェストール。
その小作品を3編収めたのがこの本である。
すでに福武書店から出版されていた物語でもある「ブラッカムの爆撃機」。
それは、少年向けの物語であるのだが…。
時代と舞台は、第二次世界大戦。
英国空軍における、ドイツへの爆撃…その一部隊に属する男たちの物語だ。
はっきり言って…こわいぞー(笑)
爆撃の帰路、ドイツの夜間戦闘機と戦う羽目になった2機のウエリントン爆撃機。
オヤジ(機長)を始めとして、ポール(機種銃手)、マット(操縦者)、ゲアリー(無線手)、キット(航法士:ナビゲーター)、キッド(尾部銃手)の6人が乗り込むC号機は一路英国を目指していた。
そこへ現れたのがドイツ軍の夜間戦闘機・ユンカース。
狙われたのは、嫌われ者のブラッカムのウインピー(ウエリントン爆撃機の愛称)であった。
撃墜の危機、と思われたが、偶然の神さまが微笑んだのは、ブラッカムにだった。
堕ちて行く…なかなか堕ちずにその地獄絵図を見せ付けるドイツ軍の戦闘機。
パイロットの断末魔の声が、無線越しに響きわたる。(おまけに無線係・ゲアリーはドイツ語ができるときたもんだ)
長い時間、苦しみもがき、やがて爆発したドイツ機から発せられた叫びやすすり泣きの声は、非情なるブラッカム機の笑い声と交じり合って、彼らの耳に響き続けた。
そして…ブラッカム機の乗員達の(戦死ではない)謎の死。(一人はピストル自殺・ほかは帰還中に低空から飛び降り墜落死)
続いてその機に乗り込んだ乗員達が次々に"死"に取り込まれてゆく。
このウインピー、ブラッカムの爆撃機には一体どんな謎があるのか?
同時収録
「チャス・マッギルの幽霊」
もまた、第一世界大戦と第二次世界大戦の狭間を苦しみながら生きる人々の、"ちょっとした"ストーリー。
なかなか小粋なラストだと思うが、それも受け取り手によっては正反対の感想をもたれるかもしれない。
「ぼくを作ったもの」
は祖父とぼくの存在について。
ボクをつくったのは祖父である。
肉体的にも観念的にも…。
人は、どんな人生であっても、やっぱり、自分だけの人生を歩んでいる。
……言いにくいな。
なんて言ったらいいか。
まぁ、読んでもらうのが一番。
宮崎氏が物語「ブラッカムの爆撃機」の導入部分を、そしてその〆を美しい水彩画で漫画として描いている。
それを読むだけでも楽しいし、めっけものじゃないかな?
と思うのである。
ISBN:4000246321 単行本 金原 瑞人 岩波書店 ¥1,680
阪神タイガース公式イヤーブック (2006)
2006年10月20日 読書
おのれ…レビュー出る気なしか!
(表紙写真は)折角の晴天白日の下の風船あげなのに……。
本年度のイヤーブックなので、リーグ戦を前にしての抱負とかきたいとか希望とか…選手紹介とか。
そういうものです。
なんで今頃こんな本を読んでいるかと言えば、"今頃"貰ったから。
会社では、グリーンシートと呼ばれる、バックネット裏のとっても羨ましい席を2つ確保(阪神甲子園球場と契約)している。
年間、○十万円という高額を支払っても、関西に本社を置く(ウチは京都本社という珍しい商社だけど)会社なら、接待で充分もとが取れる。
つまりそれだけ阪神ファンが多いってことなんだけど。
社員には回ってこーへんがな!
廻せ!
…と言いたい。心から。
口からは到底よう言わんけど(笑)
それでも昔は消化試合とか、チケットもろうて行ったんやけどなぁ…。
広島戦が圧倒的に多かったけど。
人気が出てきてそれも泡と消えた。
嗚呼。
とにかく。
今年のシーズンも終わったと言うことで、廃棄処分になるところだったらしい。
それを、私がファンだと知っているかわいい同僚(女性)が、療養中の私の元へ、わざわざ届けてくれたのである。
感謝!
大感謝!
そんなわけで今しみじみ眺めながら…来年こそは!
って、日本シリーズを無視した決意を述べているわけである。
ISBN:499014824X 大型本 阪神タイガース ¥1,200
(表紙写真は)折角の晴天白日の下の風船あげなのに……。
本年度のイヤーブックなので、リーグ戦を前にしての抱負とかきたいとか希望とか…選手紹介とか。
そういうものです。
なんで今頃こんな本を読んでいるかと言えば、"今頃"貰ったから。
会社では、グリーンシートと呼ばれる、バックネット裏のとっても羨ましい席を2つ確保(阪神甲子園球場と契約)している。
年間、○十万円という高額を支払っても、関西に本社を置く(ウチは京都本社という珍しい商社だけど)会社なら、接待で充分もとが取れる。
つまりそれだけ阪神ファンが多いってことなんだけど。
社員には回ってこーへんがな!
廻せ!
…と言いたい。心から。
口からは到底よう言わんけど(笑)
それでも昔は消化試合とか、チケットもろうて行ったんやけどなぁ…。
広島戦が圧倒的に多かったけど。
人気が出てきてそれも泡と消えた。
嗚呼。
とにかく。
今年のシーズンも終わったと言うことで、廃棄処分になるところだったらしい。
それを、私がファンだと知っているかわいい同僚(女性)が、療養中の私の元へ、わざわざ届けてくれたのである。
感謝!
大感謝!
そんなわけで今しみじみ眺めながら…来年こそは!
って、日本シリーズを無視した決意を述べているわけである。
ISBN:499014824X 大型本 阪神タイガース ¥1,200