デルフィニア……
とうとう終わりまして。
なかなかの大団円だったなぁと、感動している次第です。
最期は、神がかりの、神話物語か聖書物語みたいになったけど。
それが一番説明をつけ易いかなーとも思うし。
しかし、真実の姿を見たのは、夫(笑)である国王と、その幼馴染さんだけだった、というあたり、きちんと作者の贔屓が現れているところ、笑えるね。
最期まで間延びせず、楽しく読めたいい作品でした。
ず〜っとレンタルしてくれた友人・Sさんに感謝!!
とうとう終わりまして。
なかなかの大団円だったなぁと、感動している次第です。
最期は、神がかりの、神話物語か聖書物語みたいになったけど。
それが一番説明をつけ易いかなーとも思うし。
しかし、真実の姿を見たのは、夫(笑)である国王と、その幼馴染さんだけだった、というあたり、きちんと作者の贔屓が現れているところ、笑えるね。
最期まで間延びせず、楽しく読めたいい作品でした。
ず〜っとレンタルしてくれた友人・Sさんに感謝!!
伝説の終焉〈6〉―デルフィニア戦記 第4部
2006年1月10日 読書
ISBN:4122046122 文庫 茅田 砂胡 中央公論新社 2005/11 ¥680
おやおやおや〜。
三連休の後の、きっつい週明け初日。
なのに、夕べは読む出したら止らない、かっぱえびせん状態だった。
お布団の中で右転・左転しながら読んだ2時間あまり。
ほとんど読めてしまった。
さすがに"これはまずかろう"と寝たんだけど、睡眠時間は4時間?5時間?
でも、朝は目覚ましより早く起きてしまった。
小説で気が立っちゃったかな?
こんなことは久々だ。
でも辛くない。
そんなわけで、会社にもっていけば、お昼休みで早々最終巻へ突入と相成ったわけである。
さて。
王妃は国に戻った。
非常識な脱出技を使い、自分で自分を救ったのだ。
国王は王位を捨てて王妃を助けに走ったが、やったのは、城砦の外で王妃の帰りを待つだけ…。
矢に結んで、大事な"力のモト"の指輪は届けたけどな。
さて、ハッピーだ♪
よかった♪よかった♪…で終わっていたのが今までも筋書き。
でもここいらでこの物語も終焉を迎えねばならぬ。
王妃の身元も半分ぐらいは割れてきたし(とはいえ人外にしても天人とは行きすぎでは?)そろそろくるくる回る独楽の回転にも静止をかけねばならない。
デルフィニア軍は、隣国へ、形を替えながら長く対立してきた敵国の首都へと攻め上る。それは、この戦いに終止符を打つためのものだ。
その言葉の通り、ウォル国王は、リィ王妃は、戦を勝利することが出来るのか?
…超人的な人間を出すと、逆に、簡単に勝つわけには行かない。
というところが、この作品の辛いところだろう。
だが、長い歴史の中で人間がこの地上でやってきたことこそが、"絶対的に優位なもの"に対する挑戦であったのではなかろうか。
だから、絶対克服できないなんてこともない。
つまり、超人的な力を持つ主人公・リィにだっていつかは勝てるってことだよね。
勿論、争いではなく、共存が一番望ましい形ではあるけれど。
おやおやおや〜。
三連休の後の、きっつい週明け初日。
なのに、夕べは読む出したら止らない、かっぱえびせん状態だった。
お布団の中で右転・左転しながら読んだ2時間あまり。
ほとんど読めてしまった。
さすがに"これはまずかろう"と寝たんだけど、睡眠時間は4時間?5時間?
でも、朝は目覚ましより早く起きてしまった。
小説で気が立っちゃったかな?
こんなことは久々だ。
でも辛くない。
そんなわけで、会社にもっていけば、お昼休みで早々最終巻へ突入と相成ったわけである。
さて。
王妃は国に戻った。
非常識な脱出技を使い、自分で自分を救ったのだ。
国王は王位を捨てて王妃を助けに走ったが、やったのは、城砦の外で王妃の帰りを待つだけ…。
矢に結んで、大事な"力のモト"の指輪は届けたけどな。
さて、ハッピーだ♪
よかった♪よかった♪…で終わっていたのが今までも筋書き。
でもここいらでこの物語も終焉を迎えねばならぬ。
王妃の身元も半分ぐらいは割れてきたし(とはいえ人外にしても天人とは行きすぎでは?)そろそろくるくる回る独楽の回転にも静止をかけねばならない。
デルフィニア軍は、隣国へ、形を替えながら長く対立してきた敵国の首都へと攻め上る。それは、この戦いに終止符を打つためのものだ。
肉を食うものが二頭向き合ったら、どうしても、一頭しか生き残れない。
その言葉の通り、ウォル国王は、リィ王妃は、戦を勝利することが出来るのか?
…超人的な人間を出すと、逆に、簡単に勝つわけには行かない。
というところが、この作品の辛いところだろう。
だが、長い歴史の中で人間がこの地上でやってきたことこそが、"絶対的に優位なもの"に対する挑戦であったのではなかろうか。
だから、絶対克服できないなんてこともない。
つまり、超人的な力を持つ主人公・リィにだっていつかは勝てるってことだよね。
勿論、争いではなく、共存が一番望ましい形ではあるけれど。
伝説の終焉〈5〉―デルフィニア戦記第4部
2006年1月9日 読書
ISBN:4122045843 文庫 茅田 砂胡 中央公論新社 2005/09 ¥680
敵の姦計によって囚われの身になった、グリンダ王妃…を救うべく、王位を投げ捨てて馬を走らせるウォル。
風雲急を告げる展開。
…という、とっても美味しいところで「つづく」だった前巻。
ああ、なのに、なのに。
すっかり忘れてたなー、そんなこと。
嫌だわー。
年かしら。
友人からの『宝箱』に入っていることすら、気がつかなくて(いや、届いた時に一旦確認したはずなのに、その後、なぜか忘れ去っていた)
すべて仕事が悪いのよ!
忙しすぎるのが悪い!
心に余裕がないときに、こんな美味しい物語を読むなんてもったいない!と思ったに違いない。(ということにしておく)
いや、本当に。
昨年末は流石に発狂するんじゃないかろうか?と自分で思うぐらいだったからね…。
さあ。
年も明けたことだし!
楽しい楽しい空想の世界に棒高跳び(?)だ!
………さて。
とことんまで落されて、どうにもならない…ように見える地獄のそこから起死回生の復活。
さながらノーアウト二死満塁、一発逆転ホームランのような見事な展開を期待していいのかな?
るんるん気分で今、ページを開いたところです。
敵の姦計によって囚われの身になった、グリンダ王妃…を救うべく、王位を投げ捨てて馬を走らせるウォル。
風雲急を告げる展開。
…という、とっても美味しいところで「つづく」だった前巻。
ああ、なのに、なのに。
すっかり忘れてたなー、そんなこと。
嫌だわー。
年かしら。
友人からの『宝箱』に入っていることすら、気がつかなくて(いや、届いた時に一旦確認したはずなのに、その後、なぜか忘れ去っていた)
すべて仕事が悪いのよ!
忙しすぎるのが悪い!
心に余裕がないときに、こんな美味しい物語を読むなんてもったいない!と思ったに違いない。(ということにしておく)
いや、本当に。
昨年末は流石に発狂するんじゃないかろうか?と自分で思うぐらいだったからね…。
さあ。
年も明けたことだし!
楽しい楽しい空想の世界に棒高跳び(?)だ!
………さて。
とことんまで落されて、どうにもならない…ように見える地獄のそこから起死回生の復活。
さながらノーアウト二死満塁、一発逆転ホームランのような見事な展開を期待していいのかな?
るんるん気分で今、ページを開いたところです。
いつもポケットにショパン 全3巻
2006年1月9日 読書
ISBN:4086172038 文庫 くらもち ふさこ 集英社 1995/09 ¥590
友人から送ってきていた宝箱からまた一作品を読む。
「天才肌」の母から生まれた子供が一人。
「努力肌」の母から生まれた子供が一人。
二人は幼馴染。
そして、ともにピアノを愛する…。
そして、二人の母親はライバルだった。
ピアノでも、恋でも。
人の想いはちゃんと届くのか?
人の想いはどこまで通じるのか?
16年前に刊行された漫画である。
特別派手じゃないし、駄目なカメちゃん(古い?笑)が人一倍頑張って大成するっていう単純な話でもないし、人の微妙な心の振れ具合がなんともいえず、なんともいえない作品だ。
思春期、って言葉だけでは片付けられないのだけど。
なんだろう、この感傷は。
「あ、ここでこういう風に反応してしまうんだ!」
と新鮮に思う。思ってしまうことじたい、もう"青い"時代からは遠ざかってしまっているのだろうか…(ちょっとショック)
もう若くないから、私の心が鈍感になってしまっている?
ちょっとやそっとではびくともしない剛毅、といえば聞こえはいいけど、硬く凝り固まった…煮凝りみたいなの?
それはいやだなぁ。
私の時代、ピアノは憧れだった。
とは言え、友人、特に女の子は3人に1人はピアノを習いに行っていたし、家にはピアノをもっていた。
今思えば…高度成長期とはいえ、お父さん、ご苦労さまです!だよね〜。
何ヶ月ぐらいの月賦だったんだろう?
いかに"鍵っ子"時代とはいえ、まだまだ専業主婦が多かった時代だ。収入は父一人の肩に掛かっていたはず。
で、私は残念ながらピアノは習っていなかったので、親しい"おじょーさま"ん家(彼女の家には本物の暖炉があった!)に遊びに行っては、"ねこふんじゃった"とか"エリーゼのために"とか、耳で覚えては鍵盤をたたいていたものだ。
ちなみに、あの時代、習い事で群をぬき、ついでにピアノ塾を抜いていたのは"そろばん塾"である。
私も習っていた。
なにしろ、"習うより慣れ・或いは倣う"だったから、週3日、夜の7〜8時ぐらいまで行っていたよな。
今考えると、昔の子供だって習い事で夜遅かったんだ。
火・木・土と算盤へ行って。
月・水・金と暗くなるまで外で遊びまわる……。
そういう子が多かった。
私はそろばんと…何故か、絵を習いに行っていた。(1〜2年でやめた)
そういう妙な"ノリ"のある時代だったのだろう。
何でもやってみよう!
という気概が日本国民全部にあったのかも……?
さてさて。そんなわけで、私は「バイエル」の"バ"の字もさっぱりな人間である。
でも、ピアノ(の鍵盤)を叩く 弾くのは嫌いではない。
作中始めに出てくる幼馴染が誘い合わせてピアノの教室に向かう姿に、あのころの友達の姿を重ねてみたりする。
作者のくらもちふさこ氏は、結構古い漫画家で、昔はもっとぽわんぽわんした作品を描いていたように覚えている。
当たり障りのない恋愛ものだったかな?
こんな時代でこんな世の中だから、いろんな事があるけれど。
ただでさえ、人の人生は、辛いことの方が多いかもしれないけれど。
だからこそ、人の善い所を見て生きて行きたいな、って気にさせる作品だね。
ま、人間は、辛いことからどんどん忘れてゆくすばらしい特技をもっている生き物だから。
あ、そうそう。
ピアノも算盤も、ボケ防止にはよさそうね。
すっごく。
友人から送ってきていた宝箱からまた一作品を読む。
「天才肌」の母から生まれた子供が一人。
「努力肌」の母から生まれた子供が一人。
二人は幼馴染。
そして、ともにピアノを愛する…。
そして、二人の母親はライバルだった。
ピアノでも、恋でも。
人の想いはちゃんと届くのか?
人の想いはどこまで通じるのか?
16年前に刊行された漫画である。
特別派手じゃないし、駄目なカメちゃん(古い?笑)が人一倍頑張って大成するっていう単純な話でもないし、人の微妙な心の振れ具合がなんともいえず、なんともいえない作品だ。
思春期、って言葉だけでは片付けられないのだけど。
なんだろう、この感傷は。
「あ、ここでこういう風に反応してしまうんだ!」
と新鮮に思う。思ってしまうことじたい、もう"青い"時代からは遠ざかってしまっているのだろうか…(ちょっとショック)
もう若くないから、私の心が鈍感になってしまっている?
ちょっとやそっとではびくともしない剛毅、といえば聞こえはいいけど、硬く凝り固まった…煮凝りみたいなの?
それはいやだなぁ。
私の時代、ピアノは憧れだった。
とは言え、友人、特に女の子は3人に1人はピアノを習いに行っていたし、家にはピアノをもっていた。
今思えば…高度成長期とはいえ、お父さん、ご苦労さまです!だよね〜。
何ヶ月ぐらいの月賦だったんだろう?
いかに"鍵っ子"時代とはいえ、まだまだ専業主婦が多かった時代だ。収入は父一人の肩に掛かっていたはず。
で、私は残念ながらピアノは習っていなかったので、親しい"おじょーさま"ん家(彼女の家には本物の暖炉があった!)に遊びに行っては、"ねこふんじゃった"とか"エリーゼのために"とか、耳で覚えては鍵盤をたたいていたものだ。
ちなみに、あの時代、習い事で群をぬき、ついでにピアノ塾を抜いていたのは"そろばん塾"である。
私も習っていた。
なにしろ、"習うより慣れ・或いは倣う"だったから、週3日、夜の7〜8時ぐらいまで行っていたよな。
今考えると、昔の子供だって習い事で夜遅かったんだ。
火・木・土と算盤へ行って。
月・水・金と暗くなるまで外で遊びまわる……。
そういう子が多かった。
私はそろばんと…何故か、絵を習いに行っていた。(1〜2年でやめた)
そういう妙な"ノリ"のある時代だったのだろう。
何でもやってみよう!
という気概が日本国民全部にあったのかも……?
さてさて。そんなわけで、私は「バイエル」の"バ"の字もさっぱりな人間である。
でも、ピアノ(の鍵盤)を
作中始めに出てくる幼馴染が誘い合わせてピアノの教室に向かう姿に、あのころの友達の姿を重ねてみたりする。
作者のくらもちふさこ氏は、結構古い漫画家で、昔はもっとぽわんぽわんした作品を描いていたように覚えている。
当たり障りのない恋愛ものだったかな?
こんな時代でこんな世の中だから、いろんな事があるけれど。
ただでさえ、人の人生は、辛いことの方が多いかもしれないけれど。
だからこそ、人の善い所を見て生きて行きたいな、って気にさせる作品だね。
ま、人間は、辛いことからどんどん忘れてゆくすばらしい特技をもっている生き物だから。
あ、そうそう。
ピアノも算盤も、ボケ防止にはよさそうね。
すっごく。
日章旗は阿片のしるし
2006年1月8日 読書
「阿片王」
を読んでいると、かなりショックなことがつらつらと…綴られている。
だから、ひっかかりつつ読むことになる。
これもまた、ドキュメントの宿命か。
満州国を維持するため、また、戦争を続けるために必要だったのはやはり資金で、そのために利用されたのが阿片だった。
まあこの辺りまでは、さもありなん、そういうこともあるだろうと思うのだけど。
日章旗がそのまま「阿片の印」だった。
国旗を侮辱するようなトラブルが起こると、よく調べてみると、国旗(=日本)を侮辱したのではなく、阿片がらみのトラブルだっただけ…なんてね。
(笑えん)
なんだかなー。
いかに"日中の阿片に対する倫理観の違い"と説明されようとも、中国人民を犠牲にして成り立っていた商売だから。しかもその商売が戦争に直結していたわけだから。
すっきりと読めるはずもない。
しかし。
戦後の政財界の大物の名前が列挙されるなー。
すごいなー。
と単純に驚く。
東京裁判はなんだったのか、とは以前から疑問をもつこともあるけれど、ほんまに…なんというか…。
違う側面からも見せられて、改めてそう思う。
を読んでいると、かなりショックなことがつらつらと…綴られている。
だから、ひっかかりつつ読むことになる。
これもまた、ドキュメントの宿命か。
満州国を維持するため、また、戦争を続けるために必要だったのはやはり資金で、そのために利用されたのが阿片だった。
まあこの辺りまでは、さもありなん、そういうこともあるだろうと思うのだけど。
日章旗がそのまま「阿片の印」だった。
国旗を侮辱するようなトラブルが起こると、よく調べてみると、国旗(=日本)を侮辱したのではなく、阿片がらみのトラブルだっただけ…なんてね。
(笑えん)
なんだかなー。
いかに"日中の阿片に対する倫理観の違い"と説明されようとも、中国人民を犠牲にして成り立っていた商売だから。しかもその商売が戦争に直結していたわけだから。
すっきりと読めるはずもない。
しかし。
戦後の政財界の大物の名前が列挙されるなー。
すごいなー。
と単純に驚く。
東京裁判はなんだったのか、とは以前から疑問をもつこともあるけれど、ほんまに…なんというか…。
違う側面からも見せられて、改めてそう思う。
ISBN:4062634295 文庫 宮城谷 昌光 講談社 1997/01 ¥520
出かけるときは忘れずに。
宮城谷氏の文庫本は楽しい。
ただしどこでも読みふけってしまい、降りるべき駅を通過してしまったり(事実)、やるべき事を忘れてしまったりするので注意が必要…。
自分が作家と言う職業につくまでの苦悩。
内的苦悩だ。
まず読む。
そじて自分の文体を確立し、そして書く。
書くのに何年・何十年という日々を費やしている人だ。
つまり、とことん納得するまで書かない、ということ。
漢字を、自分が会得するまで徹底して学ぶ。
その姿勢はすさまじい。
だけど、大学では英米文学をやっていた人が、こうして中国の古代と言う珍しい時代を、あれほど美しい文体で美しい日本語で書くのだ。
もっと若いころから中国や漢字が好きだったなら、どうしてもっとましな日本語が使えないのか、美しいに日本語がかけないのか。
う〜む。
努力也。
父の本を、田舎の書庫(放り込んであるのだ…(笑))から取り寄せるべきか…?
ほとんどが純文学+詩集だからなー、私むきじゃないんだけど(笑)
買うよりいいか。
送料の方が安いだろう。
多分。
なんてつらつら考える私である。
あーやっぱり、諸橋大漢和ほしぃーよー。
出かけるときは忘れずに。
宮城谷氏の文庫本は楽しい。
ただしどこでも読みふけってしまい、降りるべき駅を通過してしまったり(事実)、やるべき事を忘れてしまったりするので注意が必要…。
自分が作家と言う職業につくまでの苦悩。
内的苦悩だ。
まず読む。
そじて自分の文体を確立し、そして書く。
書くのに何年・何十年という日々を費やしている人だ。
つまり、とことん納得するまで書かない、ということ。
漢字を、自分が会得するまで徹底して学ぶ。
その姿勢はすさまじい。
だけど、大学では英米文学をやっていた人が、こうして中国の古代と言う珍しい時代を、あれほど美しい文体で美しい日本語で書くのだ。
もっと若いころから中国や漢字が好きだったなら、どうしてもっとましな日本語が使えないのか、美しいに日本語がかけないのか。
う〜む。
努力也。
父の本を、田舎の書庫(放り込んであるのだ…(笑))から取り寄せるべきか…?
ほとんどが純文学+詩集だからなー、私むきじゃないんだけど(笑)
買うよりいいか。
送料の方が安いだろう。
多分。
なんてつらつら考える私である。
あーやっぱり、諸橋大漢和ほしぃーよー。
阿片王 満州の夜と霧
2006年1月6日 読書
ISBN:4104369039 単行本 佐野 眞一 新潮社 2005/07/28 ¥1,890
怪しい題名だよな……
と思ったら、充分怪しい本だった。
満州国があった時代の日本の御話だ。
つまり、60年以上前の話だ。
満州で、莫大な財を成した日本人(男)の物語。
財の源は、阿片。
つまり麻薬だ。
…で、本を開くなり、写真が飛び込んできて仰天する。
なんと、甘粕大尉。
この人の名前は有名でも、実物(の写真)を見たのは私ははじめて。
「ラスト・エンペラー」では確か阪本龍一がその役で、やたら映写機を回していたように覚えている。(テーマ曲を書いていただけではないのだ。)
なんだか胡散臭いことをやってたんだろうなーという匂いがプンプンするが、偏見はいかんな。
とりあえず、読んでみることにする。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
満州で敗れた夢を、敗戦後の日本でやった。
それが高度成長だ。
……って。
アジア初の水洗トイレとか。
ウオッシュレットーは、今でも欧米人が「ここは宇宙船か!SFの世界か!」と驚くものらしいがーは、話が違うな。
とりあえず、異常なほどの高度成長と、便利な生活様式は、全部満州国でやっていた(やりかけていた)事なんだそうだ。
そんなにええ所だったとは、ドキュメントでは聞かないけどね。
満州という言葉が、「夢」を与えるものであったことだけはぼんやりと分かる。
先日の正月の特別番組でも、著名落語家が"酒が好きなだけ飲める"と聞いて満州へいき、ウオトカをがぶ飲みした話を聞いたばかりだし、私自身の親戚も、もう少しで、満州の土となるところだったと聞いている。
終戦も近い昭和19年だったかに、「家族ぐるみで満州へ行こうとした」のがじーさん+大おじさんたちなんだそうで(おばの証言)
…下手したら私ら生まれてませんがな。
良くぞ思いとどまってくれたもんだ、というか、止めてくれた人に感謝。
私は、あんな寒そうなところは いや です。
絶対に。
怪しい題名だよな……
と思ったら、充分怪しい本だった。
満州国があった時代の日本の御話だ。
つまり、60年以上前の話だ。
満州で、莫大な財を成した日本人(男)の物語。
財の源は、阿片。
つまり麻薬だ。
…で、本を開くなり、写真が飛び込んできて仰天する。
なんと、甘粕大尉。
この人の名前は有名でも、実物(の写真)を見たのは私ははじめて。
「ラスト・エンペラー」では確か阪本龍一がその役で、やたら映写機を回していたように覚えている。(テーマ曲を書いていただけではないのだ。)
なんだか胡散臭いことをやってたんだろうなーという匂いがプンプンするが、偏見はいかんな。
とりあえず、読んでみることにする。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
満州で敗れた夢を、敗戦後の日本でやった。
それが高度成長だ。
……って。
アジア初の水洗トイレとか。
ウオッシュレットーは、今でも欧米人が「ここは宇宙船か!SFの世界か!」と驚くものらしいがーは、話が違うな。
とりあえず、異常なほどの高度成長と、便利な生活様式は、全部満州国でやっていた(やりかけていた)事なんだそうだ。
そんなにええ所だったとは、ドキュメントでは聞かないけどね。
満州という言葉が、「夢」を与えるものであったことだけはぼんやりと分かる。
先日の正月の特別番組でも、著名落語家が"酒が好きなだけ飲める"と聞いて満州へいき、ウオトカをがぶ飲みした話を聞いたばかりだし、私自身の親戚も、もう少しで、満州の土となるところだったと聞いている。
終戦も近い昭和19年だったかに、「家族ぐるみで満州へ行こうとした」のがじーさん+大おじさんたちなんだそうで(おばの証言)
…下手したら私ら生まれてませんがな。
良くぞ思いとどまってくれたもんだ、というか、止めてくれた人に感謝。
私は、あんな寒そうなところは いや です。
絶対に。
「不良中年」は楽しい
2006年1月3日 読書 コメント (2)
ISBN:4062085720 単行本 嵐山 光三郎 講談社 1997/11 ¥1,575
エッセイである。
一言で言えば、不良中年オススメである。
不良…といっても、社会のルールを、人様の迷惑になる犯罪を犯す、という不良の意味ではない。
社会の枠に縛られず、女房子供に縛られず、自分の思うとおりに生きてみよう、と"ええ年"をして決意すると、すなわち、不良ってことになるらしい。
おお、そうなんや〜。
この、自称不良中年である作者は、若いときからかなり変ったことをしてきた人らしい。
私は初お目見えであるけれど。
…で、まだ最初の方(4分の一ぐらい?)しか読んでないけど、この人の不良中年のススメは、私の生き方とは相容れないと言うことが分かる。
ほんまによ〜く分かる。
なんでって、読んでて笑えないもん。
面白い、と思わないからだろうな。
共感しないからだろうさ。
私が女だから、って理由からかもしれないが。
よくわからない、てのが本音。
何が嫌い、ということはなく、なんとなく合わない人っているでしょう?
この人が多分、そうなんだろうな、と思いつつ、世の中にはこんな人がいるんだ、と思って読む。
冷静に観察し判断しているように書かれていても、(女性との関係については特に)やっぱ、オジサンの考え方(よく居る独りよがりのオジサンよりはマシだがまだ自分寄り)だな、と思って読む。
それだけ。
とはいえ。
人生は自分のものだから。
そこに絡んでくる義理人情をすぱっと整理できるなら、だけど。
決して不可能なことじゃないだろうし。
自分の人生は自分ひとりのもの。
貴方の人生も貴方ひとりのもの。
ってわけで、
彼の生き方を、誰が干渉し批判するものではないから、別にかまわないのだ。
迷惑が掛からない限りは、という限定つきで。
エッセイである。
一言で言えば、不良中年オススメである。
不良…といっても、社会のルールを、人様の迷惑になる犯罪を犯す、という不良の意味ではない。
社会の枠に縛られず、女房子供に縛られず、自分の思うとおりに生きてみよう、と"ええ年"をして決意すると、すなわち、不良ってことになるらしい。
おお、そうなんや〜。
この、自称不良中年である作者は、若いときからかなり変ったことをしてきた人らしい。
私は初お目見えであるけれど。
…で、まだ最初の方(4分の一ぐらい?)しか読んでないけど、この人の不良中年のススメは、私の生き方とは相容れないと言うことが分かる。
ほんまによ〜く分かる。
なんでって、読んでて笑えないもん。
面白い、と思わないからだろうな。
共感しないからだろうさ。
私が女だから、って理由からかもしれないが。
よくわからない、てのが本音。
何が嫌い、ということはなく、なんとなく合わない人っているでしょう?
この人が多分、そうなんだろうな、と思いつつ、世の中にはこんな人がいるんだ、と思って読む。
冷静に観察し判断しているように書かれていても、(女性との関係については特に)やっぱ、オジサンの考え方(よく居る独りよがりのオジサンよりはマシだがまだ自分寄り)だな、と思って読む。
それだけ。
とはいえ。
人生は自分のものだから。
そこに絡んでくる義理人情をすぱっと整理できるなら、だけど。
決して不可能なことじゃないだろうし。
自分の人生は自分ひとりのもの。
貴方の人生も貴方ひとりのもの。
ってわけで、
彼の生き方を、誰が干渉し批判するものではないから、別にかまわないのだ。
迷惑が掛からない限りは、という限定つきで。
ハリー・ポッター大事典 1巻から6巻までを読むために
2006年1月3日 読書
ISBN:4562039736 単行本 寺島 久美子 原書房 2005/12/10 ¥1,995
こんなもん読んでもなぁ〜と思っていたのはつい先日までの話。
年末に、ふとしたことで立ち読みをしたらば。
"面白い"
なにがって、今まで出てきた人物やアイテムの、詳細な解説が、だ。
本当に"事典"として使えるから、忘れたときに役に立つ。
あと、パロディを書く人には必須かな、と思える。(私には関係ないけど)
映画メインの人間は、"何ゆえこのアイテムが"なんていちいち考えて見てない。
見られない。
いわんや、"コレはおかしい"なんて分かるはずもない。
そこまで分かるのは、追求できるのは、所謂”おたく”と言われる人々だけではなかろうか?(笑)
けれど、その意味、そこに存在する、そこで使われている意味をきちんと知ってみるのも結構面白いものだ。
それにはもってこいの本だから、そんなことに興味のある人はとっても楽しめる。
私はおたくではない。
ないが、、登場人物やアイテムの詳細を知るのは好き。
映画も小説も(特に推理小説などはその最たるものだが)、無駄にアイテムを配してはいないから、そういう気づかいや作者のちょっとした洒落を知るのはとっても楽しいことだ。
嗚呼、成る程なぁ、そういう意味だったのかぁ…なんて感慨深く読むのは…とっても面白い!
ただひとつの難点。
既に発行され親しまれている第6巻までのネタバレをこの本で知ってしまう(想像できてしまうのだ)のが……。
ああぁぁぁあぁ……読まなきゃよかったー!とかいうこともあるからね!
現在"ク"迄来たけれど、この先読むべきか、読まざるべきか。
悩めるところ…。
こんなもん読んでもなぁ〜と思っていたのはつい先日までの話。
年末に、ふとしたことで立ち読みをしたらば。
"面白い"
なにがって、今まで出てきた人物やアイテムの、詳細な解説が、だ。
本当に"事典"として使えるから、忘れたときに役に立つ。
あと、パロディを書く人には必須かな、と思える。(私には関係ないけど)
映画メインの人間は、"何ゆえこのアイテムが"なんていちいち考えて見てない。
見られない。
いわんや、"コレはおかしい"なんて分かるはずもない。
そこまで分かるのは、追求できるのは、所謂”おたく”と言われる人々だけではなかろうか?(笑)
けれど、その意味、そこに存在する、そこで使われている意味をきちんと知ってみるのも結構面白いものだ。
それにはもってこいの本だから、そんなことに興味のある人はとっても楽しめる。
私はおたくではない。
ないが、、登場人物やアイテムの詳細を知るのは好き。
映画も小説も(特に推理小説などはその最たるものだが)、無駄にアイテムを配してはいないから、そういう気づかいや作者のちょっとした洒落を知るのはとっても楽しいことだ。
嗚呼、成る程なぁ、そういう意味だったのかぁ…なんて感慨深く読むのは…とっても面白い!
ただひとつの難点。
既に発行され親しまれている第6巻までのネタバレをこの本で知ってしまう(想像できてしまうのだ)のが……。
ああぁぁぁあぁ……読まなきゃよかったー!とかいうこともあるからね!
現在"ク"迄来たけれど、この先読むべきか、読まざるべきか。
悩めるところ…。
ISBN:4151751041 文庫 青木 久惠 早川書房 2005/10 ¥840
骨の探偵・ギデオン氏の活躍を描く、アーロン・エルキンズ。
彼の小説は観光旅行気分で読めるのと、なかなか変った視点で犯罪をうかがうことが出来るのがとっても楽しい。
今回も友人からのレンタル本。
2005年末から2006年初めにかけて、一気に読みきったものである。
所はイタリア。
美しく、御伽噺のようにしつらえられたマッジョーレ湖畔ストレーザの町。
その湖の中に、お城を構えたひとつの島がある。
デ・グラティア家が代々に亘って生き、支配する島である。
かのナポレオンがイタリア攻撃のさなか、2泊したとかしないとか言ういわれの在るそのお屋敷とそこにすむ一族を中心に犯罪が展開するのだ。
たまたま"格安ツアー"(自分で歩く・自転車を漕ぐ・舟を漕ぐ・食事を作る・テントを張るツアー)に協力して(?)この地を訪れていた主役・骨の探偵・ギデオン氏が、巻き込まれるべくして巻き込まれた誘拐事件・遺体発掘事件・殺人未遂事件・跡継ぎは誰?事件の顛末やいかに?
は〜成る程。
犯人役も意外や意外な人物で、最後まで楽しめた、グッドな小説。
うん、今年も幸先よし。
骨の探偵・ギデオン氏の活躍を描く、アーロン・エルキンズ。
彼の小説は観光旅行気分で読めるのと、なかなか変った視点で犯罪をうかがうことが出来るのがとっても楽しい。
今回も友人からのレンタル本。
2005年末から2006年初めにかけて、一気に読みきったものである。
所はイタリア。
美しく、御伽噺のようにしつらえられたマッジョーレ湖畔ストレーザの町。
その湖の中に、お城を構えたひとつの島がある。
デ・グラティア家が代々に亘って生き、支配する島である。
かのナポレオンがイタリア攻撃のさなか、2泊したとかしないとか言ういわれの在るそのお屋敷とそこにすむ一族を中心に犯罪が展開するのだ。
たまたま"格安ツアー"(自分で歩く・自転車を漕ぐ・舟を漕ぐ・食事を作る・テントを張るツアー)に協力して(?)この地を訪れていた主役・骨の探偵・ギデオン氏が、巻き込まれるべくして巻き込まれた誘拐事件・遺体発掘事件・殺人未遂事件・跡継ぎは誰?事件の顛末やいかに?
は〜成る程。
犯人役も意外や意外な人物で、最後まで楽しめた、グッドな小説。
うん、今年も幸先よし。
カルバニア物語 10 (10)
2005年12月30日 読書
シリアスな物語。
エキュー・パパの話。
エキュー・パパの新たなる恋の話。
と、
エキューの恋の話。
恋の話、恋の話…と続く。
恋愛にようやく向き合うようになったエキュー・タンタロット公爵令嬢である。
だが、父・タンタロット公爵はとっくに新しい恋に向き合っていた。
そして、彼が選んだ道は。
と言うことで、物語の中では最大の展開を見せるこの一冊。
王国始まって以来初の女公爵を目指すエキューの覚悟と、彼女を取巻く人々の気持ちが、そろそろ新しい時代を創造し始めたのだ。
愛すればこそ、茨の道を歩いて欲しくはない。
愛すればこそ、思うままに一度きりの人生を歩いて欲しい。
どちらが、愛なのだろう。
どちらも、愛なんだろう。
この漫画で、久々に(初めてか?)ほろりとさせられたラストである。
あ〜よかった、よかった。
ISBN:4199603050 コミック TONO 徳間書店 2005/12/24 ¥560
エキュー・パパの話。
エキュー・パパの新たなる恋の話。
と、
エキューの恋の話。
恋の話、恋の話…と続く。
恋愛にようやく向き合うようになったエキュー・タンタロット公爵令嬢である。
だが、父・タンタロット公爵はとっくに新しい恋に向き合っていた。
そして、彼が選んだ道は。
と言うことで、物語の中では最大の展開を見せるこの一冊。
王国始まって以来初の女公爵を目指すエキューの覚悟と、彼女を取巻く人々の気持ちが、そろそろ新しい時代を創造し始めたのだ。
愛すればこそ、茨の道を歩いて欲しくはない。
愛すればこそ、思うままに一度きりの人生を歩いて欲しい。
どちらが、愛なのだろう。
どちらも、愛なんだろう。
この漫画で、久々に(初めてか?)ほろりとさせられたラストである。
あ〜よかった、よかった。
ISBN:4199603050 コミック TONO 徳間書店 2005/12/24 ¥560
Landreaall 7 (7)
2005年12月30日 読書
おおやっと出たか!
…と言う感じの「ランドリオール」第7巻である。
由緒正しき学校に入って、まともな貴族らしい生活を始めた兄妹。
王位継承の権利を持つがゆえにいろいろと狙われる…という、しごくまともな貴族生活が始まった。
なによりも、友達。
年の近い友達が出来たこと。
これがDXにとっては最高の宝であり、収穫である。
不思議な力・精神の力が存在する国々での、御伽噺のようでリアルな話。
不思議な雰囲気がなんとも心地よいストーリーである。
いや〜。
アンちゃん、冷静に見えて意外に短気で直情的なところ、好きだなぁ。
端役に惚れる、私の癖健在。(笑)
ISBN:475805200X コミック おがき ちか 一迅社 2005/12/24 ¥580
…と言う感じの「ランドリオール」第7巻である。
由緒正しき学校に入って、まともな貴族らしい生活を始めた兄妹。
王位継承の権利を持つがゆえにいろいろと狙われる…という、しごくまともな貴族生活が始まった。
なによりも、友達。
年の近い友達が出来たこと。
これがDXにとっては最高の宝であり、収穫である。
不思議な力・精神の力が存在する国々での、御伽噺のようでリアルな話。
不思議な雰囲気がなんとも心地よいストーリーである。
いや〜。
アンちゃん、冷静に見えて意外に短気で直情的なところ、好きだなぁ。
端役に惚れる、私の癖健在。(笑)
ISBN:475805200X コミック おがき ちか 一迅社 2005/12/24 ¥580
今日からマのつく自由業!(1)
2005年12月30日 読書
人気小説のコミック版!
最近こういうの多くない?
イラスト描く人って漫画も描けるんだ〜。
なんて、ぼや〜と思っている私。
内容は小説でしっかりインプットされてるので、後は漫画で楽しめる楽しみを楽しむ(!)だけ。
オモシロカッタデス。
はなしはわかっちゃいるけど、絵にするとまた違う。
迫力に、テンポに、表情に。
凄く分かりやすい。
ただこの先、どうなるんだろう…?
小説にテレビアニメに漫画コミックスと3本だてで。
小説とアニメだけでも微妙に筋が違うようだし。
大丈夫なのかな?
とおもうのは余計なお世話か単なる老婆心か。
ISBN:4048539124 コミック 喬林 知 角川書店 2005/12/22 ¥546
最近こういうの多くない?
イラスト描く人って漫画も描けるんだ〜。
なんて、ぼや〜と思っている私。
内容は小説でしっかりインプットされてるので、後は漫画で楽しめる楽しみを楽しむ(!)だけ。
オモシロカッタデス。
はなしはわかっちゃいるけど、絵にするとまた違う。
迫力に、テンポに、表情に。
凄く分かりやすい。
ただこの先、どうなるんだろう…?
小説にテレビアニメに漫画コミックスと3本だてで。
小説とアニメだけでも微妙に筋が違うようだし。
大丈夫なのかな?
とおもうのは余計なお世話か単なる老婆心か。
ISBN:4048539124 コミック 喬林 知 角川書店 2005/12/22 ¥546
Dearホームズ 1 (1)
2005年12月29日 読書
ビクトリアンな漫画を一作、ものにしていた作者。
その第二弾がこれ。
ホームズ、というところにピクリと食指が動くも「いや、まてまて…」と自制。
なぜなら、
私は、
ホームズシリーズの大ファンなのだ。
NHKのドラマだってせっせと録画した。
映画「ヤング・シャーロックホームズ」も「ホームズ氏の華麗なる冒険」もちゃんと見ている…って、…関係ないか。
とりあえず。
悪いショックを受けるのが嫌でちょっと様子を見ようと思っていたら、家人が買ってきていた。
………
買っちゃったものは仕方がないので、見せてもらうことに。
自分で買わずに済んだのはよかったのか悪かったのか。
例の、ライへンバッハの滝からモリアーティー教授と一緒に落っこちて、1年半。
妻・メアリにも死なれ、一人寂しく暮らすワトソン君の目の前に、ホームズが帰ってきた!
帰ってきた…とんでもない姿で。
超常現象と(多分)作者の果てない趣味をしっかりと織り交ぜて、ワトソン&ホームズは謎に挑む。
ここらへん、人前に姿を現すわけには行かないホームズがワトソンを盾に事件を解決するくだりは、「名探偵コナン」とご同様。
下宿屋の女主人がとある事情で若返っていたり、ワトソン君が妙にもてたり…このあたり、大いに作者の趣味と偏見が出ている、と思える。
でも、そういうのも非常に微笑ましくってよろしいのではないかと。
だってねー。
変人奇人のホームズより、まともなドクター・ワトソンの方がなんぼか…。
それにいっつもホームズにひどい目に遭ってるから、女性としては母性本能が目ざめて、庇いたくなるのかもしれないし。
本物のホームズが戻ってきたなら、目出度く○○し、一件落着ってことで、先は見えている気はするが、そこそこ面白く読めた一冊である。
ISBN:4253097715 コミック もと なおこ 秋田書店 2005/12/16 ¥410
その第二弾がこれ。
ホームズ、というところにピクリと食指が動くも「いや、まてまて…」と自制。
なぜなら、
私は、
ホームズシリーズの大ファンなのだ。
NHKのドラマだってせっせと録画した。
映画「ヤング・シャーロックホームズ」も「ホームズ氏の華麗なる冒険」もちゃんと見ている…って、…関係ないか。
とりあえず。
悪いショックを受けるのが嫌でちょっと様子を見ようと思っていたら、家人が買ってきていた。
………
買っちゃったものは仕方がないので、見せてもらうことに。
自分で買わずに済んだのはよかったのか悪かったのか。
例の、ライへンバッハの滝からモリアーティー教授と一緒に落っこちて、1年半。
妻・メアリにも死なれ、一人寂しく暮らすワトソン君の目の前に、ホームズが帰ってきた!
帰ってきた…とんでもない姿で。
超常現象と(多分)作者の果てない趣味をしっかりと織り交ぜて、ワトソン&ホームズは謎に挑む。
ここらへん、人前に姿を現すわけには行かないホームズがワトソンを盾に事件を解決するくだりは、「名探偵コナン」とご同様。
下宿屋の女主人がとある事情で若返っていたり、ワトソン君が妙にもてたり…このあたり、大いに作者の趣味と偏見が出ている、と思える。
でも、そういうのも非常に微笑ましくってよろしいのではないかと。
だってねー。
変人奇人のホームズより、まともなドクター・ワトソンの方がなんぼか…。
それにいっつもホームズにひどい目に遭ってるから、女性としては母性本能が目ざめて、庇いたくなるのかもしれないし。
本物のホームズが戻ってきたなら、目出度く○○し、一件落着ってことで、先は見えている気はするが、そこそこ面白く読めた一冊である。
ISBN:4253097715 コミック もと なおこ 秋田書店 2005/12/16 ¥410
先日文月今日子氏の漫画本を読んだがために、やっぱり読みたくなった!
ということで、ネット全盛の今、検索で探し当てた。
もとが500円弱で、今、古本屋で500円です。
送料足すと、800円。
しかぁし!
それも仕方がない。
再販(重版!)ですら24年前、初版はなんと30年以上も前の本だから。
800円で入手できれば安いものだ。
舞台はカナダ。
ケベックのど田舎。
土地を開墾し、村を、町を作る家族の物語。
主人公はうら若き乙女・マリア。
一家の長である彼女の父は、土地がきりひらかれ、人が集まり始めると森の奥地へと心誘われる。
苦労をして、やっと収穫が望めるようになった土地を売り払い、奥地へ奥地へと…。
町に憧れを抱きながらそんな夫について森の奥地へと移り住む母。
その母を見て育ったマリア。
彼女に求婚したフランソワはその土地すら持たない、"森で生きる"人間だった。
厳しい自然が人間に与えるものは少ない。
だが、その与えられるちっぽけなものの中には、心を捉えて話さないほど"大きな"ものがある、ということだ。
森で生きる人々は、辛さの中にも幸せを見つけているのだ。
ええ話やねぇ。
ただ難を言えば、字がかすれ気味(昔の印刷だから?それとも紙が変色して?)で少々読みづらいことだけ。
一度は諦めた絶版本も、ネットで検索すれば発見率、しいては入手率もぐんと上がる。
これは本当に嬉しい。
すごい時代です…。
ISBN:4102500413 文庫 山内 義雄 新潮社 1954/03 ¥448
ということで、ネット全盛の今、検索で探し当てた。
もとが500円弱で、今、古本屋で500円です。
送料足すと、800円。
しかぁし!
それも仕方がない。
再販(重版!)ですら24年前、初版はなんと30年以上も前の本だから。
800円で入手できれば安いものだ。
舞台はカナダ。
ケベックのど田舎。
土地を開墾し、村を、町を作る家族の物語。
主人公はうら若き乙女・マリア。
一家の長である彼女の父は、土地がきりひらかれ、人が集まり始めると森の奥地へと心誘われる。
苦労をして、やっと収穫が望めるようになった土地を売り払い、奥地へ奥地へと…。
町に憧れを抱きながらそんな夫について森の奥地へと移り住む母。
その母を見て育ったマリア。
彼女に求婚したフランソワはその土地すら持たない、"森で生きる"人間だった。
厳しい自然が人間に与えるものは少ない。
だが、その与えられるちっぽけなものの中には、心を捉えて話さないほど"大きな"ものがある、ということだ。
森で生きる人々は、辛さの中にも幸せを見つけているのだ。
ええ話やねぇ。
ただ難を言えば、字がかすれ気味(昔の印刷だから?それとも紙が変色して?)で少々読みづらいことだけ。
一度は諦めた絶版本も、ネットで検索すれば発見率、しいては入手率もぐんと上がる。
これは本当に嬉しい。
すごい時代です…。
ISBN:4102500413 文庫 山内 義雄 新潮社 1954/03 ¥448
バルバラ異界 4 (4)
2005年12月25日 読書
最終巻。
う〜む…。
最後まで読んだけど難しい話である。
最後、やっぱり怖いし…。
漫画のひとコマひとコマはひょうきんなんだけどな。
人類の未来がどっちへ向いて進んでいるのかと思う。
萩尾望都氏の描く漫画のテーマって、あるときからやたら小難しくなったような…
「百億の昼と千億の夜」は原作がああだったから仕方ないけどさ。
火星人。
そういや、「スターレッド」も火星人の話だった。
地球人から別れて、独自の進化を遂げた火星の人間の話。
あれも未来に光を残しつつ、なかなかへヴィな話であったよな。
火星ってそういう舞台に使われやすい?
ISBN:409167044X コミック 萩尾 望都 小学館 2005/09/26 ¥530
う〜む…。
最後まで読んだけど難しい話である。
最後、やっぱり怖いし…。
漫画のひとコマひとコマはひょうきんなんだけどな。
人類の未来がどっちへ向いて進んでいるのかと思う。
萩尾望都氏の描く漫画のテーマって、あるときからやたら小難しくなったような…
「百億の昼と千億の夜」は原作がああだったから仕方ないけどさ。
火星人。
そういや、「スターレッド」も火星人の話だった。
地球人から別れて、独自の進化を遂げた火星の人間の話。
あれも未来に光を残しつつ、なかなかへヴィな話であったよな。
火星ってそういう舞台に使われやすい?
ISBN:409167044X コミック 萩尾 望都 小学館 2005/09/26 ¥530
不死鳥のタマゴ (1)
2005年12月25日 読書
紫堂恭子氏の新しいシリーズ…らしい。
友人に借りました。
相変わらずのギャグセンスだわ〜。
ちみどろの内戦後、辺境に赴任してきた新政府の役人(しかも保安隊員)・クリス。
村はもともと反政府派で、風当たりが強いのは分かっていたが。
そこで拾った(生)ゴミ…がいうことにゃ、私は"不死鳥の雛"だとさ。
この"不死鳥"の雛のお陰で妙な誤解を受けつつも、徐々に村に溶け込んでゆくクリスには、重大な目的があった。
戦時中、負傷して動けなくなった自分を助けてくれた人が、この村にいるはず。
その人を見つけ出すのだ、と。
誤解が誤解を生み、どんどん話がこじれてゆく(?)中で、クリスは命の恩人を見つけることが出来るのだろうか?
……というより、命の恩人探しは二の次になっているような気もするのであった。
ISBN:404853873X コミック 紫堂 恭子 角川書店 2005/08/01 ¥546
友人に借りました。
相変わらずのギャグセンスだわ〜。
ちみどろの内戦後、辺境に赴任してきた新政府の役人(しかも保安隊員)・クリス。
村はもともと反政府派で、風当たりが強いのは分かっていたが。
そこで拾った(生)ゴミ…がいうことにゃ、私は"不死鳥の雛"だとさ。
この"不死鳥"の雛のお陰で妙な誤解を受けつつも、徐々に村に溶け込んでゆくクリスには、重大な目的があった。
戦時中、負傷して動けなくなった自分を助けてくれた人が、この村にいるはず。
その人を見つけ出すのだ、と。
誤解が誤解を生み、どんどん話がこじれてゆく(?)中で、クリスは命の恩人を見つけることが出来るのだろうか?
……というより、命の恩人探しは二の次になっているような気もするのであった。
ISBN:404853873X コミック 紫堂 恭子 角川書店 2005/08/01 ¥546
坂田靖子セレクション (第2巻) ビーストテイル 潮漫画文庫
2005年12月25日 読書
毎度お馴染みの"むかしむかし…"物語。
それにちょっとばかり脚色を加えると、ほれ、この通り。
…わらえるやん。
というか、笑うしかない、というシロモノになってしまう。
それが坂田流。
オーガーなお妃から王子は王子妃を守れるのか?(母であるオーガーが、実母だなんて…王子様)
友達の鼻を明かそうとした小人は上手く人間の赤ちゃんを手に入れられるのか?(王様と村娘を結婚させて子供を作らせると言う、なんとも気の長い計画なんだけど…)
森の魔女に囚われた兄妹。少々ドン臭い妹に兄は自分の命を守れるのか?(どんな親でも親だよね、てことで宝物を持ち帰ろうとする妹にちょっとだけ心救われる兄でありました)
解釈と、話の力点の置き方が従来の物語とはちょっとづつずれているところが楽しい。
ISBN:4267015724 文庫 坂田 靖子 潮出版社 2000/08 ¥550
それにちょっとばかり脚色を加えると、ほれ、この通り。
…わらえるやん。
というか、笑うしかない、というシロモノになってしまう。
それが坂田流。
オーガーなお妃から王子は王子妃を守れるのか?(母であるオーガーが、実母だなんて…王子様)
友達の鼻を明かそうとした小人は上手く人間の赤ちゃんを手に入れられるのか?(王様と村娘を結婚させて子供を作らせると言う、なんとも気の長い計画なんだけど…)
森の魔女に囚われた兄妹。少々ドン臭い妹に兄は自分の命を守れるのか?(どんな親でも親だよね、てことで宝物を持ち帰ろうとする妹にちょっとだけ心救われる兄でありました)
解釈と、話の力点の置き方が従来の物語とはちょっとづつずれているところが楽しい。
ISBN:4267015724 文庫 坂田 靖子 潮出版社 2000/08 ¥550
アニメ絵本 あらしのよるに
2005年12月24日 読書
久々に絵本を買った。
映画でこんなのがあると聞き、本屋でこんなのがあるなと気づき、そして、購入。
衝動買いに近いかな?
山羊と狼。
この天敵同士が知り合ったのは嵐の夜の朽ちかけた山小屋の中。
ともに雷が大嫌いで、真っ暗な山小屋の中で互いを頼りに嵐の夜を乗り切った。
ゆえに「友達だよね」となった。
お互いの正体を知ってからも、ともに仲間から止められながらも、なお、ともに友達であり続けた二匹。
この場ではともに生きることは出来ないと知った二匹は、頂に雪を置いた高い山を越えて、新天地を目指そうと決意する。
オオカミのガブがいいね。
山羊と分かった後も、なんだか丁寧口調で山羊に対している。
素朴で素直で純情で。
"友達"という言葉の意味を思い出した気がする。
アニメ映画らしいけれど、結構"いける"らしい。
機会が有ったら見にゆきたいところだが。
さて。
……なんだかこのレビュー。
絵がおっきくありません?
とおもって、プレビューで確かめたら、やっぱり大きい……
ここの基準って??
ISBN:4620200123 大型本 「あらしのよるに」製作委員会 毎日新聞社 2005/11 ¥1,575
映画でこんなのがあると聞き、本屋でこんなのがあるなと気づき、そして、購入。
衝動買いに近いかな?
山羊と狼。
この天敵同士が知り合ったのは嵐の夜の朽ちかけた山小屋の中。
ともに雷が大嫌いで、真っ暗な山小屋の中で互いを頼りに嵐の夜を乗り切った。
ゆえに「友達だよね」となった。
お互いの正体を知ってからも、ともに仲間から止められながらも、なお、ともに友達であり続けた二匹。
この場ではともに生きることは出来ないと知った二匹は、頂に雪を置いた高い山を越えて、新天地を目指そうと決意する。
オオカミのガブがいいね。
山羊と分かった後も、なんだか丁寧口調で山羊に対している。
素朴で素直で純情で。
"友達"という言葉の意味を思い出した気がする。
アニメ映画らしいけれど、結構"いける"らしい。
機会が有ったら見にゆきたいところだが。
さて。
……なんだかこのレビュー。
絵がおっきくありません?
とおもって、プレビューで確かめたら、やっぱり大きい……
ここの基準って??
ISBN:4620200123 大型本 「あらしのよるに」製作委員会 毎日新聞社 2005/11 ¥1,575
江戸の爆笑力―時代小説傑作選
2005年12月23日 読書
レビューを出す時、「江戸」が「エド」になっていたのに出た…なぜ?
本の内容もまた似た様なものかと推測する私。
色んな作家さんが書いている短編集ですな。
本屋でちらりと目に付いて(この黄色の表紙が!)山田風太郎・山岡周八・山本周五郎、三氏の名前がバット出てきて衝動買いです。
元々私が本を読み始めたのは、父の本棚に並んでいたこーゆー時代小説がきっかけだから、自分の原点(笑)に戻って楽しんでみようかと……。
そしてしみじみ。
杉浦日向子氏の逝去はやっぱり早すぎた。
ISBN:408747769X 文庫 細谷 正充 集英社 2004/12 ¥800
本の内容もまた似た様なものかと推測する私。
色んな作家さんが書いている短編集ですな。
本屋でちらりと目に付いて(この黄色の表紙が!)山田風太郎・山岡周八・山本周五郎、三氏の名前がバット出てきて衝動買いです。
元々私が本を読み始めたのは、父の本棚に並んでいたこーゆー時代小説がきっかけだから、自分の原点(笑)に戻って楽しんでみようかと……。
そしてしみじみ。
杉浦日向子氏の逝去はやっぱり早すぎた。
ISBN:408747769X 文庫 細谷 正充 集英社 2004/12 ¥800