「あんたたちは年金はもらえないで〜♪」
と、面白げに言われたのは、20代の終わりごろだったろうか。

腹が立った。
無性に。

実際OLと呼ばれる会社員である私は、100%税金や保険を取られている。
そう、とられているのだ抜かりなく!

そのくせ一銭ももらえないとはなにごとだ!

…それは、現在の受給者(貰っている人)の年金を、働いている私たちが払う、という、システムであるからだ。
年寄り(貰う人)が増えて払う人(若者)が減れば、貰う額が少なくなりやがて無くなってしまうのではないか、と単純に考えても想像できることだ。

こういうことはテレビでも何度もくり返されている。
ではどうする?
我々の老後はどうなる?
いや、現状払われているの年金(の額とか体制とか)は、どうなっているの?

ひとりの、『不明な年金』を追求した老人の手紙から始ったニュースキャスターの年金問題書。
ただ資料を得るだけなら社会保険庁の無料パンフレットでも十分(著者もそういっている)が、そうではない、年金の仕組み、どうしてこうなったのか、ではどうすればいいのか?
などなどを判りやすく説いた一冊。
とーってもわかりやすい上に、あんなにイヤだった消費税増額も納得してしまったから不思議なものだ。

消費税増額⇒年金を只今現在日本国に生きる皆で負担⇒皆で年金をきちんと戴く
の理論が判った。

成る程…と。

そう簡単にいかないのが政治という化物。
利権が絡むからそうなる。
どこかの新米知事がそうであるように、ご立派な公約は半分以上が無理難題。
それをのほほんとするーしなくちゃ政治家はやっていられない…のだろうか?
ほんとに?

どうせ生まれたこの国日本。
満足できなくても、少なくとも皆で納得して生きてゆきたいものだ。

ところで、年金の創生が、軍事費を集める為のものであったとは…そういわれれば納得だが。
鍋鎌だけではなくてそうやってお金も集めたんかー。
日露戦争のころは、せっせと国債を発行して外国に売りつけた、という話は聞いていたが。
それを一杯買ってくれたのがユダヤ人。(やはり金持ちやなー)
反露感情で日本の味方をしてくれたんですねー。
明日にも沈むかもしれない日本という国を…。

ところで、私は辛坊さんの大ファンである。
大好きなんである。

この人の解説は、判りやすく阿らない。

その昔、読売テレビで朝もはよから阪神タイガースの法被を着て、勝った〜♪勝った〜♪また勝った〜♪
だの、
ランランランラン黒い星♪
ランランランランまた増えた♪
だの、相棒(?)の森さんと歌っていた頃からのファンである。
(別にタイガースファンだから、というわけではないぞ、あくまでも)

この人の本は、関西人らしいサービス精神に溢れている。(生まれは関東方面と聞いたような気もするが、まあいい大阪在住だし)
著書「ふらっとアフガニスタン」などではまだまだ危険なアフガニスタンに行き、現地ので雲助(=籠かつぎの強盗)タクシー運転手とやりあって、大阪弁で突っ込みを入れる……。

でも本当はかしこかったんだこの人……と視聴者が"時々"気がつくという、稀有な人。

ISBN:4344014391 単行本 辛坊 治郎 幻冬舎 2007/12 ¥1,365
人間の思い込みとはげに恐ろしいものである。

自分に惚れているだろう?
……がストーカーになったり。

女性は慎ましやかでないと駄目だ、男性関係の派手な女には天誅が必要だ。
……で連続婦女殺人犯になったり。

精神が病んでいる。
けれど多い、こういう人。

なにか、感情の行き先を間違っているような気がする。
自分で処理できないのか。
処理する術を知らないのか。

身体は大人でも中身は未熟な子供。
ああ、子供が怒る。きっと怒るな、こんなことを言うと。

世の中をただすのは、思いやり。
他人に対する思いやりだ。

自分勝手な正義ではない。

滋賀県の米原市で5月3日に行なわれる、筑摩神社の鍋冠祭…7〜8歳の少女が頭に鍋をかぶって行列する。
その昔、男性遍歴の数を鍋の数で表わした。
それがちょっと恥ずかしくて少なめに鍋を被った女性がいた。
行列の途中で鍋が割れちゃって(ウソをついたので神罰が下ったようだ)それが恥ずかしくて、とうとう琵琶湖に身を投げて死んだという。それ以来7〜8歳の少女にその役目をさせるようになったのだと言う。
婦徳(主に封建時代、女性の守るべきとされた道徳)を強調する為のお祭らしいが、本来は食べ物の神さまで"食"を祀るものだったらしい。

奇祭、というのはそれを指しているのだが、男性遍歴が多い所謂"派手な女性"とはいえ、そんな勝手な思い込みで殺されたんでは溜まったものではない。
この物語ではそれ相応のとんでもないことをしていた女性達ではあったようだが…それでも一個人が裁くようなことではないだろう。
ましてや天誅みたいに言われてもね…。(なにさまのつもりですか)

米原市のその奇祭、私もまったく知らなかったが、地元でもあんまり宣伝していないそうだ。
勿体無い…!
京都市だったら何でも利用するのに!(笑)


ISBN:4163267700 新書 西村 京太郎 文藝春秋 2008/02 ¥860
人は正義を生きるのではなく。
正直に生きること。

若者は未来にたくさんの夢をもっている。
可能性をもっている。

それをくじけさせ道を閉じてしまうのは大人の仕業。
大人が子供達に、ちゃんと対応しないから、若者は「今時の」若者になってしまう。

細かく分岐した各論で見るのではなく、全体の形をおぼろげでもいいから見る総論で見なければ、物事はますますわからなくなる。

尾道三部作(今でもこう言って判るのかな?)をつくった監督が老境に入り(自称)、優しい言葉で自分の思いを説いている。
激しい言葉、言い回しが無いのでなんだかのれんに腕押しみたいな気分にもなるけれど、よくよく噛んで味わうこと。
早飲み込みすると本当の味わいがわからないんだろうなぁと思う一冊。

大人は子供にもっと本気で真摯に正面を向いて向き合わないといけない。

子供は意外に、きちんと見ているしちゃんと考えている。
これは私にも経験がある。友達の子供はそのとき小学校低学年だったが、私と友達の、つまり大人の会話をきちんと聞いて理解していて、それを後でぱっと言われた。吃驚というよりどきっとしたものだ。もう少しで赤面するところだった。
うかつなことはいえないな、と思った。

子供は十分に理解できる。その能力をもっている。
馬鹿にしちゃいけない。
ただ、それを上手く言い表すことができないだけ。


ISBN:4344980689 新書 大林 宣彦 幻冬舎 2008/01 ¥798
む…むずかしい…(笑)

不器用な私にどこまで出来るか?

とかなんとか思っていたら、とある中華雑貨のお店で、手ごろなサイズの籠を見つけてしまった。

毛糸を放り込んでおくのに丁度いい……普通は洗濯物とか入れるのかな?
1,150円とお安いので購入。(多分作るより安いと思う)
自分で作るなんて夢のまた夢か…?(笑)

ところで。
ここに出てくる籠とか、町中で売っている籠とか…むかし買い物かごとして、どこの家庭にも在ったよね?
それが今ではお洒落グッズか…
エコだからそういうものを見直そう!という主旨なんだろうけれど、なんか複雑。
ウチの買い物籠はどこへ行ったんだろうか?

ISBN:4309281206 単行本 河出書房新社 2008/02 ¥1,260
日々使う通勤の足。
その電車の中で起こった事件。
係わり合いになるのを避けようとする心情はわからぬでもない。

ところが、その控えめな態度が裏目に出た。
信じがたいことだが、「襲わない代わりに金を寄こせ」と本来ならば弱い立場のはずの犯人から目撃者に脅迫が。

図太い犯人というか、気弱すぎる目撃者というか。

この犯人達に殺されたのが知り合い。
その恋人に警察での証言を懇願されても「他人事だ」「関わりたくない」などと夫婦で言っていたのが祟ったのだろうか。

いかにも今の日本的、といえばそうだが…
こういうパターンもあるものか、と思いなおす作品であった。

それにしても、首都圏には住みたくない。
あんな地獄的な通勤なんてしたくない。
(私は徒歩通勤)(笑)

大阪のラッシュでさえ死にそうになるというのに……。

だが。
大人しい人ほど変わる。
最期には自分のお腹に爆弾を抱いて決戦に臨むような……。
何かがぷつっと切れたか。

人間、あまりひとさまを見くびるものではない。

ウ〜ン、とりあえずこれで十津川警部シリーズは読み終えた。
さっさと母親に渡さねば…!

ISBN:4062759780 文庫 西村 京太郎 講談社 2008/02/15 ¥700
見知らぬ女が近づいてきて、しかもそれがなかなかの美人で…。
気がついたら車が無くなって美女も消えていた(笑)

なーんてのは、よくある(?)話だけど、美女が再び戻ってきたら男というものは簡単に許してしまうものなのだろうか?

ほとんどストーカーのような行動をするアマチュアカメラマン(本編の主人公)は、旅先で知り合った美女を東京でも追い回す。
そしてしつこく迫る(ほんまにしつこい…)(笑)

だが、故に殺人の標的となるのだった。

政治家と大企業。
そして薬害…

リアルな話題を取り上げる推理小説家である。
まだまだ衰えてなんかいない、という証拠なんだろうなぁ。

松江、宍道湖、出雲大社、日御碕、と懐かしい地名が流れてゆく。
友達と一緒に旅した山陰路。
日御碕のウミネコの○○には酷い目に遭った。
そこらじゅう真っ白で鳩の○○どころの騒ぎではないのだ。
そしてグラスボート!
酔ったよ…ほんまに、しっかりと。
友人が黙っているのでどうしたんだろう?とおもったら、彼女もやはり、しっかり酔っていた。

あの辺りは当たり前だけど蕎麦屋ばかりで、蕎麦好きの私は良かったけど……あ、そうそう、お寺も少なかったなぁ。
やはり出雲大社のお膝元だからか?
どこもかしこも神社だらけ…子分か?

鳥取砂丘は会社の慰安旅行で行って、らくだと写真も撮りました、ええ、とりましたとも。(結構高かった覚えがある)

自分の旅と摩り替えて楽しんでいたような一冊だった。

ところで、十津川警部の上司の三上さん。
小心者だけど官僚体質。
政治化には弱いけど、汚職や買収はされないという、頼って良いのか悪いのか、よくわからないお人である。


ISBN:4334743870 文庫 西村 京太郎 光文社 2008/02/07 ¥560
アリバイ、というのはありそうでなさそうなもの。
偶然に写真の中に納まってしまう…なんてことは、デジカメが普及してネコも杓子もカメラをもって歩くようになった日本では、可能性が高くなっているだろう。
それが事件性のあるものであるかなんて、しらないままに。

それが公のものであれば、そうなるか。
ひとつの罪を隠す為に、次から次へと犯罪を犯す、その典型のような話である。

金沢の観光地、見所が次々出てきて地元の人には楽しい小説だろう。
最近は時刻表云々よりも、そういった地域性に充填がおかれている十津川警部シリーズである。

あ、それと若い西本刑事の恋ね。
最近彼の部下もお年頃のようである。

ISBN:4396334044 文庫 西村 京太郎 祥伝社 2008/02/08 ¥670
あまくさしろう、ではない。
てんぐさ しろう、と読むのだそうだ(本人曰く)

続けざまに人助けをして消えようとする、謎の男、てんぐさしろう。(寒天の材料の、あのてんぐさである)

杖を振るっての悪人退治はまるで黄門さまのよう…。
お陰でえらい政治家のセンセイや企業のトップと知り合うようになり、彼らの信頼を得て、社会的にも"正義の味方"として名前が売れてゆくのだが。

「胡散臭い」
と嗅覚をひくひく言わせたのは女刑事の北条だった。
「うますぎる」
のはタイミング。
人間は普通に暮らしていて、そんなに何度も続けて強盗事件に遭遇するだろうか?
その度に無傷で犯人を打ち据えられるだろうか?

「なにかへンだ」
そう思った彼女の勘を後押しするように、世間でもその真実を疑う人が出始める。
だが、てんぐさしろうと名乗る男は飄々とそんな噂を交わす。
そして意外な行動をとった…!

これって…やっぱり詐欺でしょ?
目的は良いことだとしても手段が悪かったら、犯罪だと思うけどなぁ。
それを許していいのか?
法治国家。

ちょっと思いましたが。

ISBN:4125010196 新書 西村 京太郎 中央公論新社 2008/02 ¥860
ようやく回ってきたこの本。
家人が買って読んで、そのまま忘れていたらしい…。

聖砂国でのどたばたはいまだ定まるところを知らず、話はどんどんこんがらがって、登場人物のみ増える也…。

まだボケと突っ込みで鮮度は保っているが、そろそろ中だるみしそうである。
"中だるみ"が、"ず〜っと弛み"になるのはあっという間ですぞ、作者どの。
倦怠期のように。

かわいこちゃんのヴォルフラムがえらいおとこまえで、主人公・魔王さまが焦る気持ちもわからないではない。
だが、ヴォルフラムは確か80歳も越えてるんだし…
雲泥の差はいかんともしがたい。
ロールプレイングゲームだって、所詮経験の差が、最期にはモノをいうのだから。

アーダルベルトの無茶苦茶若くてかわいらしい(?)"出会い篇"も良かったけど、ここまでラブラブできたのか…この人に、というと失礼かな?


ISBN:4044452180 文庫 喬林 知 角川書店 2007/12/01 ¥480
2巻は正真正銘の新刊。
だから(?)レビュー画像が出ないときたもんだ。

不老不死の親子(笑)。
この二人がどうやって旅を続けてきたのか?
どうして不老不死の身体になったのか?

それが最後の最後に明かされる。
といっても終わりではなく、話はまだまだ続くのだが。

ウイーンの社交界からケルン村というど田舎(?)に逃げてきた3人。
執拗にその跡を追う謎の団体様(笑)
なんか悪の組織が存在するらしい…19世紀のウイーンである。

すっかり気分は"明るい農村"なんだけど、内容は陰湿……急展開もいいところである。
飽きなくていいけど。

ISBN:4253194826 コミック さちみ りほ 秋田書店 2007/10/16 ¥410
さちみりほ氏の新刊、となるといつも考える。

日本妖怪時代ものに、アマゾネスの世界(ファンタジー?)怪奇ものにタカビーな美女の世界…となんでもありの作者である。
次はなにがくるんだろうか…といつも身構えるのだ。

とはいえ。
これは去年読みましたな。
ばたばたしていたからすっかり忘れていたらしい……。

次は何かと思えば、19世紀中ごろのウイーン。
その下町で生まれ育った一人の逞しい娘が、奇妙な二人連れに出会ったことから彼女の人生は急展開……。

彼らの正体は不老不死者。

…といっても、ゾンビではない。
別に吸血鬼というわけではない。
鶴に乗った仙人でもない。

少し前に読んだ本にニコラ・フラメルの出てくるものがあった。
不老不死薬を発明し、それを実践し、もうながなが〜と生きている人で、ハリー・ポッターの物語、最初の「賢者の石」にもその名前が出てきた人だ。
彼は錬金術師と呼ばれる。

そのフラメルに近いのかな?

その不老不死の秘密を探ろうと殺人も構わずにちょっかいをかけてくる組織があるらしく、それらに追われて彼女は不老不死の彼等と旅に出る事になる。(というかウイーンにすんでいられなくなる)

あと100年ともたないけれど、貴族社会の華やかなパーティとか社交とか、主人公のチェリシアが煌びやかな格好で出てくるのは実に眼福。
「銀のヴァルキュリアス」の女王様♪以来ではないだろうか…。

ISBN:4253194818 コミック さちみ りほ 秋田書店 2007/04/16 ¥410
ブルターニュ(仏)に残る幻の都イス。
水底に今も存在すると信じられている、魔女の都。

コランラン号の不思議は、彼岸と此岸を繋ぐ存在であるということ。

まあいいの♪
要はナポレオン戦争当時の英国海軍のフリゲート艦が動いていれば♪

巻末に日本語訳された帆船小説+陸軍(シャープ!)の紹介あり。
でも絶版が多い…出版社も潰れているしな(笑)

艦長の正体は○○か!?…ってだったら楽しいんだけど。


何かあるたびに目が点になるマードック海尉。
その顔が愛らしく思えてきたなぁ。

ISBN:4403618936 コミック 大木 えりか 新書館 2008/02 ¥557
とりあえず暗記。
そして長じてその意味を知る。
しみじみその意味するところを噛み締める。

昔の教育ってそういう部分が多かった様に思う。
今の教育、ゆとり教育がどういうものかは知らないが。

漫画でも、何度も読み返しているのに、何度目かに、「あれ」と気がつくことがある。
何度も読み返しているのに、だ。

説教臭くないんだけど、なにか考えさせてくれる。
あったかい気持ちになれる。
そんなストーリーって読後の気持ちが良い。

ひかわきょうこ氏の漫画というのは日常なんだけど、当たり前だと思っているんだけど当たり前にできていないことがよくテーマに上がっているンだろうと思う。
この漫画もそう。
人間離れした超能力を持つ人間が存在する世界。
彼らと同時に同じ世界に存在する"普通の人々"は、彼らに比べて劣っているものなんだろうか?

人は皆が支えあって生きる。
意識は根底で繋がっているはず。
微力でも力をあわせて生きている。
良い方向へもっていこうと力をあわせている。

言い古された言葉だけど、この漫画はその奥底に意味するものを判りやすく言おうとしていたんだな、と今更ながらに気がついている。

この人の絵は今も昔も変わらない。
ある意味驚異だけど、古いファンにはそれも嬉しいことだ。

ISBN:4592175441 コミック ひかわ きょうこ 白泉社 2003/04/10 ¥410
編み物の本はたくさん買ったけれど、レース編みの本は敬遠していた。
理由は糸が細くてこんがらがっちゃいそうだから(笑)

でも、太い糸で出来るのなら、私にだってできそうだ…というので、一応"使えそうな"ものが乗っている本を一冊入手。

ボレロもレース編みだと本当に可憐で繊細で可愛らしい♪
レース編みだと夏物も作れるしね。



ISBN:4277261116 単行本(ソフトカバー) 雄鶏社 1996/05 ¥1,020
随分前に古本屋で入手して、ちょびちょびと読んでおったのが、現在ようやく下巻である。

恋敵(と一方的に思っている)・ミハイロフ大尉に「アリアズナは貴方にぞっこんだ、俺は諦める」といわれて焦る広瀬武夫である。
国のため海軍の為にロシアに留学し日々(海軍・海事の)勉学におさおさ怠り無い自分であるのに、なんで恋などと〜といいつつ、どうしたらよいかと加藤寛治に相談して名付け親になってやるなどとからかわれたり、夢の中に故郷の家に着物を着て菜の花を持ったアリアズナ"夫人"が出てきたり……嗚呼純情。

古い写真資料なども親切に乗っけてあるし、広瀬のロシア留学時代の行動も詳しく描かれている、そしてこんな話もあったりするので、おもしろおかしく読める。

*レビューには上巻のみでる。
仕方が無いのでそれを利用した。

ISBN:4022591579 − 島田 謹二 朝日新聞社出版局 1976/01 ¥1,173
本、といっても攻略本なんですが(笑)

ゲームは入院中のよいお供になりましたが、実は本のほうは、ほとんど読んでません。
…つうか、攻略本なしで出来るところまでやりたい、ということでありまして。
目一杯いろんなもの、アイテムとか隠しアイテムとか条件とか、目一杯落としまくっているんだろうなぁ…と思いつつ、やはり見ない!を貫いてます。

とりあえず一回クリアしたら、今度はこれを熟読しながらするか〜と思ってますけど。

それにしても、相変わらずなんて分厚いんだろうか…。

ISBN:4757521723 単行本(ソフトカバー) スクウェア・エニックス スクウェア・エニックス 2007/12/03 ¥1,600
魅かれたのは、漫画。
簡単にいうと、これは、おかしな使い方をしている日本語の正誤を解説している本である。
私が魅かれたのは、その内容に沿って描かれた四コマ漫画であった。

しかも…「お名前をいただけますか」
モノではないから「いただけない」ものを戴くとは何ぞや?
の四コマ漫画であった。

「お名前を」いただけますか?
ときて、
「ご住所を」
と来るのは普通。
そのあとに、
「総資産を」
「"総資産を"いただけますか?」
こりゃ本気で言ってるわなぁ、財産おくれって……。

*「お名前いただけますか」殿の名前から一字戴いて…って戦国武将かおまえは?!
*「お休みをいただいております」って、誰から貰った、その休み?
*「お茶とかする?」ってさそったら、「"お茶"も”とか”もしません」ってすべてを拒否されました…
*「大事なのはクオリティと納期、それにコストだ」「ですよね」「…キミに言っているんだぞ」「…ですよねー!」社会人ならどんなつらい会話も「ですよね」で乗り切れ!

とまぁ、こんなのりでエトセトラエトセトラ…

笑ってる場合じゃないのか?

でも、本を読んでいれば自然に身に付く言い回し、どっちが正でどっちが誤りか、ぐらいはなんとなく判ってくる問題が多いと思うけどね。
本を読まないとこうなる、ってことか。
しかも、作家が間違って、そのまま慣習化している場合もあるらしいし……誰を信じりゃいいんだ?(笑)

ISBN:4469221937 単行本(ソフトカバー) 北原保雄 大修館書店 2007/12/05 ¥840
伝統と言ってもねー…なんて思っていたのが間違いでした。

おお!これは!
船乗りが着ていたとゆーガーンジーセーターではありませんか!
白、そして海の濃青!

うっ……模様が難しい……ま、負けるもんか!

編めるようになってやる!
さあ修行だ!

というわけで、またしても本を買い込んで&ページをめくってはにやにや笑って&修行の旅に出ます…もとえ、模様編みの簡単なワンピースを編むことにしました。

ISBN:4529041557 大型本 日本ヴォーグ社 2005/10 ¥1,260
航海がまっさきに後悔と変換するのがなんとなく気になる今日この頃である……

さて。
時は19世紀初頭。
ところは英国。
舞台は大英帝国海軍……!

ええ〜!
こんな漫画があったんだ!!

と、飛びつきました。
勿論、あたりかはずれか、勝負は五分五分。
狂喜乱舞か失意のどん底か…それは良く分かっているような漫画。
掛け声とかもう下手に訳さずそのまんま英語で書いているし、艦(帆船)内部のあれやこれや丁寧に書かれている。
なにこれなにこれ、な〜んてマニアック!(笑)

1811年から始る物語なので、かのネルソン提督はもうお亡くなりになってますが、ナポレオン戦争が終わったわけではない。
活躍の舞台はな〜んぼでも!ある。

おっといけない内容内容…。
工業地帯で成功した富裕階級の出身である主人公・ルパート・ユースタス・マードック海尉は、なにかと噂のフリゲート・コランタン号に二等海尉として着任した。
何かと噂…のこの帆船の噂とは、すなわち「出る」ということ。

フランスの艦であった彼女を拿捕したのが今の艦長メリーウエザーであるが、そのいきさつからしてなんとも奇妙奇天烈・摩訶不思議。
あたかもメアリー・セレスト号*のごとく…

海尉になる寸前に死んだ士官候補生の幽霊とか。
Dr.マチュリン以上に異常な軍医とか。(被り物とアフリカよりの性格は「動物のお医者さん」の漆原教授かな?)
コランタン号を目の仇にするフランス人大佐とか。

機械化されて技術と生産量が飛躍的にアップしたというその現実を見て育ったマードック海尉は、はっきりとした現実主義者。
言い換えれば石頭。

決して怪異を信じようとはしないのだが…如何せん、船乗りは迷信深いのが当りまえ。
さて。
彼の航海は順調に進むのか?

う〜ん。
もっと早く知りたかったな〜これ。
最高に面白い!

帆船祭が大阪で行なわれてからもう20年以上がたっている(30年近いか)
当時一気にブレイクした海洋冒険小説(早川文庫をメインにした)の薫陶を受けた世代が創作側に回っていても十分な年月が過ぎている。
結構な話だ。

善哉善哉。
あ〜嬉し!

*メアリー(マリー)・セレスト号事件:
アメリカから英国に向かう途中、大西洋を漂流中のメアリー・セレスト号が発見された時、船内には誰一人いなかった。
勿論、嵐にあった様子も海賊に襲撃された様子もない。
誰もいない、という事は、死体も無いということなのだ。
今にも食べるばかりに準備された食卓であるとか、掛けられた洋服であるとか、今の今まで普通に人が生きて動いていただろうと思われる船内の様子に、当時の世論は"幽霊船"のいきさつをあれこれと推測し沸騰した。

?竜巻に遭遇し、危機を感じた乗組員がボートで逃げ出したが、船は竜巻に飲み込まれること無く彼らを大洋上においたまま走り去ってしまった。
?おおだこ、あるいはオオイカ(つまり怪物ですね)が現れて乗組員を深海に引きずりこんだ。
?何かの陰謀に巻き込まれて乗組員全員が殺害・海に投棄された。
などなど…諸説あるが、未だに謎のままである。

ISBN:4403618820 コミック 大木 えりか 新書館 2007/10 ¥578
珍しく、真犯人が捕まらない話。
捕まるどころか「多分この人」という指標も無しに終わっている。
いや。
多分こいつやろうなぁ、というのはある。
でも今は無理。
でも「みていろよ、いつか!」というのが無いのだ。
ええんか、これで。
ちょっと消化不良かなぁ。

勧善懲悪にしろとは言わないが、なんかすっきりしないのは、まんまと罪を逃れた男、というのが存在するから。
勝手に燃え上がって(横恋慕して?)喧嘩に巻き込んで、死なせて仕舞った新進気鋭の女性小説家。
そこから事件は始る。

それが糸を引いて、第二・第三の殺人が起こり、どんでん返しで犯人が舞い浸かるわけだが…その裏のからくりが見えてきているのに、どうにも手が出ない。
十津川警部、もっと怒れ〜口惜しがれ〜(笑)とちょっと思ったな。

女は死に損だ。
馬鹿みたい。

「俺を愛しているはずだ」
って男の人って本当にそう思うもんなのかな?
女は何も言っていないのに。

それが昂じてストーカーなんだろうな。

鳴門の観潮船、というのはまあそんなに簡単に落っこちるものではないが、方向転換のときはエンジンを切るので波のまにまに揺られることになる。
そのときは本の数秒だと思うけど、はっきり言って無茶苦茶怖かったぞ。
振り落とされるかと思ったからね。

手近な物にしがみついたのは私だけではない。
船が怖い人、つまり足元がしっかりしていないと怖い人は、あれは乗らないほうが無難だと思う。
私はディンギーヨット(小さな一人乗りヨットで動力なし、帆のみで走る)に乗っていたけど、それでも観潮船の揺れにはぎょっとしたものだ。

不安定な姿勢でいたら、多分落っこちるんじゃなかろうか?泳げたとしてもすごい渦が間近にあるしね……
あれは怖い。
ほんまに怖い。

ISBN:4408504947 新書 西村 京太郎 実業之日本社 2008/01/18 ¥860

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