人間の勇気、人間の存在 in 「高原の随想」
2003年9月13日怒るには勇気が必要。
現代の世の中を見ればそれは一目瞭然。
下手に注意したら…こちらの命までが危ない。
私のように体力のない、いざとなったときに自分を護れる自身のないものにとっては、本当に考えてしまうことだ。
故意ではなく、無知がなせる悪事もある。
だから注意すること、怒る事は必要なのだろう。
そういえば、昔はみんな怒ってたなぁ。今のように、ではなく、「こらぁ!」って近所のおじさんたちに大きな声で怒られたものだった。
やっていけないことは、そうやって覚えもした。
そう、怒るには体力も気力も必要だ。
そして今、私が怒るには、体力も気力もない。
勇気もないのだ、きっと。
放置された山小屋が数十年たって跡形もなくなって、丈高い草木に覆い隠されて、人がそこに存在したことを完璧に消滅させる。
…そういうことが怖くて、人間は「自分の存在した後」をどこかになにかに残したくて、自然を傷つけるのかなぁなんて思ってしまった。
そうやって残ったものが「せかいいさん」だ「こくほう」だ「じゅうようぶんかざい」だと褒め称えられるのであれば…そうなってしうまうか。
そう考えると、やはり辛い。
人間とは、この地球では癌細胞でしかないと、再確認させられるようで辛い。
昔の如く、にする運動も難しい。
クーラーになれた人間たちからクーラーは取り上げられるだろうか?
せめて「今」を維持すること。これ以上悪化させないことしかできないのだろうか?
「人間が好き」と、子供の頃のように公言できなくなってきたことが辛い。
現代の世の中を見ればそれは一目瞭然。
下手に注意したら…こちらの命までが危ない。
私のように体力のない、いざとなったときに自分を護れる自身のないものにとっては、本当に考えてしまうことだ。
故意ではなく、無知がなせる悪事もある。
だから注意すること、怒る事は必要なのだろう。
そういえば、昔はみんな怒ってたなぁ。今のように、ではなく、「こらぁ!」って近所のおじさんたちに大きな声で怒られたものだった。
やっていけないことは、そうやって覚えもした。
そう、怒るには体力も気力も必要だ。
そして今、私が怒るには、体力も気力もない。
勇気もないのだ、きっと。
放置された山小屋が数十年たって跡形もなくなって、丈高い草木に覆い隠されて、人がそこに存在したことを完璧に消滅させる。
…そういうことが怖くて、人間は「自分の存在した後」をどこかになにかに残したくて、自然を傷つけるのかなぁなんて思ってしまった。
そうやって残ったものが「せかいいさん」だ「こくほう」だ「じゅうようぶんかざい」だと褒め称えられるのであれば…そうなってしうまうか。
そう考えると、やはり辛い。
人間とは、この地球では癌細胞でしかないと、再確認させられるようで辛い。
昔の如く、にする運動も難しい。
クーラーになれた人間たちからクーラーは取り上げられるだろうか?
せめて「今」を維持すること。これ以上悪化させないことしかできないのだろうか?
「人間が好き」と、子供の頃のように公言できなくなってきたことが辛い。
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ちょっと変わっている「高原の随想」 手塚宗求著
2003年9月12日優しい随想を読みたくて、この本を選ぶ。
あ〜よほど心が荒んでいると見える。
うんうん、暑くてばててもいるしね。こういうときは「優しく」慰めてくれる本を読もう。
35年間。なんと20才台の早くから霧が峰の奥の車山という場所に、たった一人で山小屋を建て、すみ始めた著者。
その随想は、優しく、厳しく、暖かい。
自然はやはり人を癒す。わざわざ癒しグッズなんてお金を出して買うものじゃないんだよね、本当は。
でも今はお金を出さないと手に入らないものなんだ。
生き物である限り、人間にも野性と言うものがあったはず。
その野性を失った人間は、文字通り「ペット化」してしまって、都会でないと生きてゆけなくなってしまったのだ。
チワワのように、室内で買う愛玩犬・猫が野性を失ってもはや一人(一匹)では生きてゆけないように。
そうかペットなのか。なんか妙に納得しちゃったよ。それじゃぁ、自立できないはずだ。
山小屋でただ一人。
夜になると息づく岩や木々。まるで生きているかのように、恐ろしく感じることすらある。
精霊が宿り感情を持つという中国の昔話や日本の妖怪譚は、自然の中に生きている「野性を残した」人間たち、或いは「野性をうしないつつあった」人間たちが、自分を取り巻くものの中から感じ取ったなにかであるらしい。
だからあれは「空想物語」ではなく「実録」に近いものなのだ。う〜ん。それはそれで、怖い。
私はと言えば、買い物に便利で医者が近くにいて、ついでにウォッシュレットがあるところでないと暮らせませんが。
あ〜よほど心が荒んでいると見える。
うんうん、暑くてばててもいるしね。こういうときは「優しく」慰めてくれる本を読もう。
35年間。なんと20才台の早くから霧が峰の奥の車山という場所に、たった一人で山小屋を建て、すみ始めた著者。
その随想は、優しく、厳しく、暖かい。
自然はやはり人を癒す。わざわざ癒しグッズなんてお金を出して買うものじゃないんだよね、本当は。
でも今はお金を出さないと手に入らないものなんだ。
生き物である限り、人間にも野性と言うものがあったはず。
その野性を失った人間は、文字通り「ペット化」してしまって、都会でないと生きてゆけなくなってしまったのだ。
チワワのように、室内で買う愛玩犬・猫が野性を失ってもはや一人(一匹)では生きてゆけないように。
そうかペットなのか。なんか妙に納得しちゃったよ。それじゃぁ、自立できないはずだ。
山小屋でただ一人。
夜になると息づく岩や木々。まるで生きているかのように、恐ろしく感じることすらある。
精霊が宿り感情を持つという中国の昔話や日本の妖怪譚は、自然の中に生きている「野性を残した」人間たち、或いは「野性をうしないつつあった」人間たちが、自分を取り巻くものの中から感じ取ったなにかであるらしい。
だからあれは「空想物語」ではなく「実録」に近いものなのだ。う〜ん。それはそれで、怖い。
私はと言えば、買い物に便利で医者が近くにいて、ついでにウォッシュレットがあるところでないと暮らせませんが。
友人から借りてよかった〜♪ 「虫眼とアニ眼」
2003年9月8日むしめとあにめ、と読む。
「ナウシカ」や「もののけ姫」「千と千尋」の宮崎駿監督と、養老孟司という解剖学者のオジサン二人の対談集。
しょっぱな、「イーハトーブの町」なんていって、養老院っていうか、癒しの町と言うか、緑と土とでできている理想の町を二人が想像しているのにすっかり夢中になってしまった。
例の宮崎氏の優しい彩色の絵であらわされる「ひとが暮らす町」である。
うっわ〜いいな〜なんかなつかしいな〜と思ったら、ひとこと、
「日本がビンボーだった頃の町並みね」
だと。
うん。そうかもしれない。確かに。
当時は土と草と木と、せいぜい砂利があったぐらいかな?(ど〜せ田舎です)
去年、国土交通省・近畿路政局のお偉方とお話しする機会が有って、「道」についていろんな意見が出たけれど、利用する側(ある程度の年齢ではあったが)からは「昔の方がよかった」「道に愛着があった」「遊びの場として道があった」「少しは土の道も残してほしい」
などなどの意見が出てました。
お国の側は勿論弁護する。
「私の故郷も道がつぶされて大きな道に統合されてしまって思い出の場所はなくなってしまったが、便利になったことだし…」
って、立場上。
でも説得力と迫力不足。
ちょっと苦笑する。
地球ごと滅びるよりも、少し我慢して生活レベルを落とす方がずっといいと思うんだけど。
「ナウシカ」や「もののけ姫」「千と千尋」の宮崎駿監督と、養老孟司という解剖学者のオジサン二人の対談集。
しょっぱな、「イーハトーブの町」なんていって、養老院っていうか、癒しの町と言うか、緑と土とでできている理想の町を二人が想像しているのにすっかり夢中になってしまった。
例の宮崎氏の優しい彩色の絵であらわされる「ひとが暮らす町」である。
うっわ〜いいな〜なんかなつかしいな〜と思ったら、ひとこと、
「日本がビンボーだった頃の町並みね」
だと。
うん。そうかもしれない。確かに。
当時は土と草と木と、せいぜい砂利があったぐらいかな?(ど〜せ田舎です)
去年、国土交通省・近畿路政局のお偉方とお話しする機会が有って、「道」についていろんな意見が出たけれど、利用する側(ある程度の年齢ではあったが)からは「昔の方がよかった」「道に愛着があった」「遊びの場として道があった」「少しは土の道も残してほしい」
などなどの意見が出てました。
お国の側は勿論弁護する。
「私の故郷も道がつぶされて大きな道に統合されてしまって思い出の場所はなくなってしまったが、便利になったことだし…」
って、立場上。
でも説得力と迫力不足。
ちょっと苦笑する。
地球ごと滅びるよりも、少し我慢して生活レベルを落とす方がずっといいと思うんだけど。
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「あとに残されたひとへ 1000の風」げっと♪
2003年9月7日ようやく入手する。
私が生まれて初めて買った詩集である。
はっきり言って薄い。
で、(税込み)千円以上する。
…後悔はない。
きれいな写真。
取り立てて凄いアングルでも珍しい被写体でもない。
シンプル。
でも、人が心を惹かれるっていうのはこんな風景なんじゃないかな。
人間は心の中にいろんなものを抱きかかえているのだから、たまには美しい言葉と美しい写真で、耳と目から入ってくるもので心を満たす必要がある。心を洗う必要がある。
三五館出版(1995)ポケット・オラクル・シリーズです。
友人から一抱え分の本を借りた。嬉しい♪これから読むぞっ!
私が生まれて初めて買った詩集である。
はっきり言って薄い。
で、(税込み)千円以上する。
…後悔はない。
きれいな写真。
取り立てて凄いアングルでも珍しい被写体でもない。
シンプル。
でも、人が心を惹かれるっていうのはこんな風景なんじゃないかな。
人間は心の中にいろんなものを抱きかかえているのだから、たまには美しい言葉と美しい写真で、耳と目から入ってくるもので心を満たす必要がある。心を洗う必要がある。
三五館出版(1995)ポケット・オラクル・シリーズです。
友人から一抱え分の本を借りた。嬉しい♪これから読むぞっ!
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今のバイオリズムには杉浦日向子があうのか?
2003年9月5日『大江戸観光』をずいぶんゆっくり読んでいる。私にしては珍しいスピードだ。
でも、面白くて一気に読み飛ばせない気分。
初読時にはこんなではなかったはず…。
そのときそのときにあう、バイオリズムっちゅうか、ぴったりくるモンがあるわけやね?
「遊里」で、女がいとしい男を想ってやる呪術のあれこれ。
「歌舞伎」の「女形」は元は「陰間(男娼)」上がりが多かったという話。
狐つきの「狐おとし」の名人には、武家の殿様に頼むに限るという話。
まァ。なんというか。短い文章の癖に小憎らしいほど分かりやすくまとまっている。
葛飾北斎と娘の「おえい」(通称"あご")の話は、この作者が漫画で描いているので、これもあわせて読むとしみじみとして感慨深い。
ちなみに来年のNHK大河ドラマは「新撰組」だというが、「新撰組の周辺は、下手を言うとコワイ」そうな。
よほど過激なファンでもいるのだろうか…?
でも、面白くて一気に読み飛ばせない気分。
初読時にはこんなではなかったはず…。
そのときそのときにあう、バイオリズムっちゅうか、ぴったりくるモンがあるわけやね?
「遊里」で、女がいとしい男を想ってやる呪術のあれこれ。
「歌舞伎」の「女形」は元は「陰間(男娼)」上がりが多かったという話。
狐つきの「狐おとし」の名人には、武家の殿様に頼むに限るという話。
まァ。なんというか。短い文章の癖に小憎らしいほど分かりやすくまとまっている。
葛飾北斎と娘の「おえい」(通称"あご")の話は、この作者が漫画で描いているので、これもあわせて読むとしみじみとして感慨深い。
ちなみに来年のNHK大河ドラマは「新撰組」だというが、「新撰組の周辺は、下手を言うとコワイ」そうな。
よほど過激なファンでもいるのだろうか…?
ネコ写真
2003年9月3日文庫本の写真集「京都 猫町さがし」(甲斐扶佐義著)を見る。
少し前に出た本だ。日常の見慣れた風景に、猫が一杯で、なかなか趣深い写真集である。
本当に、野良猫は逞しい。
猫に限らず生き物が近くにいるって言うのは、本当に心休まるものである。なにか体に良いフェロモンでも放出しているのだろうか…?
猫は騒がしい子供をいやがる(だから動きの鈍い年寄りは好きなんだと)というけれど、悪戯盛りで怖さ知らずの仔猫は、子供と一緒になっていたずらをしていたりするから笑える。
少し前に出た本だ。日常の見慣れた風景に、猫が一杯で、なかなか趣深い写真集である。
本当に、野良猫は逞しい。
猫に限らず生き物が近くにいるって言うのは、本当に心休まるものである。なにか体に良いフェロモンでも放出しているのだろうか…?
猫は騒がしい子供をいやがる(だから動きの鈍い年寄りは好きなんだと)というけれど、悪戯盛りで怖さ知らずの仔猫は、子供と一緒になっていたずらをしていたりするから笑える。
妙に納得「大阪の神々」…観光ついでに「大江戸観光」
2003年9月2日杉浦日向子といえば、漫画家、と私なんかは思っているが、NHKとか和装でしゃきっと江戸文化なんぞを講釈されているところを拝見すると、もう研究者・学者の類かな、と考える。
でも、やはり認識は漫画家…かな?
よどみのない解説が好き。
時々見える浮世絵風の挿絵が好き。
わずか200年余の昔のことがこんなに不思議だなんて、まるでSFだわい、と思いつつ、作者・杉浦日向子の術中に陥ってお江戸観光を楽しんでいるのであった。
な〜んにも知らなくとも、何度読んでも楽しめる、というのが最高だね。いっそ、蔵書票に入れようかな…。
でも、やはり認識は漫画家…かな?
よどみのない解説が好き。
時々見える浮世絵風の挿絵が好き。
わずか200年余の昔のことがこんなに不思議だなんて、まるでSFだわい、と思いつつ、作者・杉浦日向子の術中に陥ってお江戸観光を楽しんでいるのであった。
な〜んにも知らなくとも、何度読んでも楽しめる、というのが最高だね。いっそ、蔵書票に入れようかな…。
黄色い縦じま「大阪の神々」
2003年8月30日電車の中で読もうと手に入れたのが「大阪の神々」
"わかぎゑふ"という女流作家のエッセイである。
言わなくとも大阪生まれ・大阪育ちの彼女の筆は遠慮がない。
なぜ東京が嫌われるのか、なぜ大阪は野蛮だと思われているのか、男オバチャンに男前の女が存在する大阪、
「他府県人には気の毒だけど、大阪の思考は(嗜好は)こうなっているんよ〜」
と説いて諭す文体が優しい。楽しい。とっつきやすい。分かりやすい。…そして何より面白い。
黄色い縦じまの帯についうっかり手を出してしまった私としても、損はしなかったと胸なでおろす一冊である。
"わかぎゑふ"という女流作家のエッセイである。
言わなくとも大阪生まれ・大阪育ちの彼女の筆は遠慮がない。
なぜ東京が嫌われるのか、なぜ大阪は野蛮だと思われているのか、男オバチャンに男前の女が存在する大阪、
「他府県人には気の毒だけど、大阪の思考は(嗜好は)こうなっているんよ〜」
と説いて諭す文体が優しい。楽しい。とっつきやすい。分かりやすい。…そして何より面白い。
黄色い縦じまの帯についうっかり手を出してしまった私としても、損はしなかったと胸なでおろす一冊である。
意外や意外!趣深かった「添乗員協奏曲」
2003年8月28日派手なやり取りも、ボケもツッコミもないエッセイだった。
おまけに登場するのはガングロを始めとする今時の女子高校生+わがまま放題のおじさまおばさま軍団で、ど〜だろうかと思ったが、後味がよかった。つまり、あたりの本である。
どこへ行っても日本人。特におばさん軍団ともなれば傍若無人のし放題…。コワイ。
しかし…根はいいんだよね。同じ人間なんだから。そう思わせるところがなんとなく良い。
なせばなる。なんとかなる。なんとかしよう。
一生懸命に生きているその集約が「たかが1〜2週間の海外旅行」だったりする。それもよかろう。
海外だからといって気張らない、そのままのおじさん+おばさんがいて、文句を言いながら感動して…派手さは確かにないけれど、こういうエッセイも確かに面白い。
人生は旅だ、などと言ったりもするのだから。もっとも、「冥土の旅」かもしれないけど。
おまけに登場するのはガングロを始めとする今時の女子高校生+わがまま放題のおじさまおばさま軍団で、ど〜だろうかと思ったが、後味がよかった。つまり、あたりの本である。
どこへ行っても日本人。特におばさん軍団ともなれば傍若無人のし放題…。コワイ。
しかし…根はいいんだよね。同じ人間なんだから。そう思わせるところがなんとなく良い。
なせばなる。なんとかなる。なんとかしよう。
一生懸命に生きているその集約が「たかが1〜2週間の海外旅行」だったりする。それもよかろう。
海外だからといって気張らない、そのままのおじさん+おばさんがいて、文句を言いながら感動して…派手さは確かにないけれど、こういうエッセイも確かに面白い。
人生は旅だ、などと言ったりもするのだから。もっとも、「冥土の旅」かもしれないけど。
「添乗員協奏曲」
2003年8月27日最近は、エッセイ集にやたら手を出す傾向が出てきたようだ。
文字通り[フリーの]添乗員氏の添乗記録&日記である。
私も苦労をした中国旅行などもあり、ついつい手を出してしまった。
「五分間ミステリー」がもうすぐ読めてしまうので、その次の候補である。
ああ、旅行へ行きたい…。
文字通り[フリーの]添乗員氏の添乗記録&日記である。
私も苦労をした中国旅行などもあり、ついつい手を出してしまった。
「五分間ミステリー」がもうすぐ読めてしまうので、その次の候補である。
ああ、旅行へ行きたい…。
[5分間ミステリー 名探偵登場」
2003年8月25日「ゼンダ城の虜」が読み終わったので、暇をしていたら、妹がこんな本を貸してくれた。
超短編小説にQ&Aがついて、それが40話ある。
最初はごくごく簡単な推理ものだが、
「後半は専門知識が必要かも」
とのこと。
小学生の昔、こういう謎解き物を片っ端らから呼んだ覚えがある。
すでに「推理小説」ともいえないほどの短編の集合体だが、あの頃はこれが面白かった。
今でも「暇つぶし」にはちょうど良い。
おまけに短編だから、ヒント(トリック)の挿入の仕方がシビアである。馬鹿にしていると馬鹿にされる一品だ。
超短編小説にQ&Aがついて、それが40話ある。
最初はごくごく簡単な推理ものだが、
「後半は専門知識が必要かも」
とのこと。
小学生の昔、こういう謎解き物を片っ端らから呼んだ覚えがある。
すでに「推理小説」ともいえないほどの短編の集合体だが、あの頃はこれが面白かった。
今でも「暇つぶし」にはちょうど良い。
おまけに短編だから、ヒント(トリック)の挿入の仕方がシビアである。馬鹿にしていると馬鹿にされる一品だ。
「ゼンダ城の虜」
2003年8月22日はい、はい、はい、はい、と、記憶の復活を確認しながら読み進む「ゼンダ城の虜」である。
表向きは無為無職の無能者を装いながら、仇敵に杯を捧げ、再会を念じて鍛錬を繰り返す。
ああ、いかにも「イギリス」だね。
一番手っ取り早い解決方法は、登場人物を抹殺することだ、と、禁じ手を再確認してしまった。
内容は冒険活劇で面白いんだけど、時代性かなぁ。
ドイツ語系の国であり、登場人物であるのも、神秘性を持たせようというよりは…19世紀の作家らしい作品なのかも。
表向きは無為無職の無能者を装いながら、仇敵に杯を捧げ、再会を念じて鍛錬を繰り返す。
ああ、いかにも「イギリス」だね。
一番手っ取り早い解決方法は、登場人物を抹殺することだ、と、禁じ手を再確認してしまった。
内容は冒険活劇で面白いんだけど、時代性かなぁ。
ドイツ語系の国であり、登場人物であるのも、神秘性を持たせようというよりは…19世紀の作家らしい作品なのかも。
とりあえず、というかこの際何でも。
2003年8月19日本の山の中から「ゼンダ城の虜」を発掘。
この際なので、読み直してみることにした。
私の場合、意外でもなんでもないのだが、よく忘れているので初読の如く楽しめると思う。
そこそこ厚さのある本だし、しばらくは保つだろう…と思う。
自宅でのリハビリ用には、石川賢治氏の写真集「月光浴」を見ることにする。
10年以上前に出た本だが、売り切れ売り切れで、手に入れるのに何件本屋を回ったことか…。CD-ROMももっているが、まじまじ見るのはやはり写真集の方が好きかな。
最近では「京都」の写真集も出たといううわさを聞くが。
この際なので、読み直してみることにした。
私の場合、意外でもなんでもないのだが、よく忘れているので初読の如く楽しめると思う。
そこそこ厚さのある本だし、しばらくは保つだろう…と思う。
自宅でのリハビリ用には、石川賢治氏の写真集「月光浴」を見ることにする。
10年以上前に出た本だが、売り切れ売り切れで、手に入れるのに何件本屋を回ったことか…。CD-ROMももっているが、まじまじ見るのはやはり写真集の方が好きかな。
最近では「京都」の写真集も出たといううわさを聞くが。
単なる御伽噺じゃなかった「星界物語」
2003年8月17日調子よく読み進む。思ったより面白い。
流行のファンタジーかとも思っていたが、丁寧な描き込み、無駄を省いた文章。ストーリーの裏に秘められたもの。
うむ、仲々である。
それなりの値段がしたけど、無駄にならなくてよかったよ…ホント。
PS,読めてしまった。どうしようかな…何か本を探さなくっちゃ。
流行のファンタジーかとも思っていたが、丁寧な描き込み、無駄を省いた文章。ストーリーの裏に秘められたもの。
うむ、仲々である。
それなりの値段がしたけど、無駄にならなくてよかったよ…ホント。
PS,読めてしまった。どうしようかな…何か本を探さなくっちゃ。
「星界物語」山田章博
2003年8月16日勢いで買っておいていた「星界物語」をぱらぱらとめくる。
やはり、山田章博氏はカラーよりもモノクロの絵の方が良い。
字面だけを追ってゆくと、あっと言う間に読んでしまいそうなので、大事に挿絵などを楽しみながら、読み進んでいくことにしよう。
古の帆船を蘇らせるために、癒しの力をもつ少女が帆船と合体して、フィギュアヘッドになってしまう…というのが凄いね。
やはり、山田章博氏はカラーよりもモノクロの絵の方が良い。
字面だけを追ってゆくと、あっと言う間に読んでしまいそうなので、大事に挿絵などを楽しみながら、読み進んでいくことにしよう。
古の帆船を蘇らせるために、癒しの力をもつ少女が帆船と合体して、フィギュアヘッドになってしまう…というのが凄いね。
しまった〜ぁ!「トマス・キッド」を読了してしまった〜!
2003年8月15日調子が良いので読み進んでしまった。
ゆっくり大事に読もうと思ったのに。
強制徴募された水兵から、順調に出世を続けるキッド君。
最後は提督にまでなるらしい。
解説に曰く、「出世の階段をひとつづつ登って、それぞれの視点で軍艦の、海軍の様子を観察できるのがこの小説の醍醐味」とは、まさしくその通り。
だいたいあのフォックスでも、パウダーモンキー時代や水兵時代の話は…したくなさそうだったしなぁ。この際しっかり描いてほしい。
楽しみだな〜。
では、今度は「捜神記」を復活しようかな…。
ゆっくり大事に読もうと思ったのに。
強制徴募された水兵から、順調に出世を続けるキッド君。
最後は提督にまでなるらしい。
解説に曰く、「出世の階段をひとつづつ登って、それぞれの視点で軍艦の、海軍の様子を観察できるのがこの小説の醍醐味」とは、まさしくその通り。
だいたいあのフォックスでも、パウダーモンキー時代や水兵時代の話は…したくなさそうだったしなぁ。この際しっかり描いてほしい。
楽しみだな〜。
では、今度は「捜神記」を復活しようかな…。
純愛小説か?「トマス・キッド」
2003年8月14日マカオで出会った女性との甘くはかない恋。
初恋ゆえに破れねばならないのか…。
海洋小説に出てくる男どもは、どんなに素敵なかっこいい主人公であろうと、女に対しては結構だらしなかったりするんだが…(誰とは言わないが、人の婚約者を横取りしたり、未亡人にばっかりうつつを抜かしたりする御仁を指していると察せられたい)…キッドくんは泣く泣く彼女と別れたのであった。
へ〜珍しい!と、思わず思った。
ジャンクといえば、長江で見た、洗濯物を干しているかのような帆を思い出す。江上ではそれしかないのかな?海洋に出ている戦闘ジャンクを見てみたい。
ちなみに、海神よけのでっかい目玉をつけている船は、台湾で漁船としてまだ見られるはず。(多分)
初恋ゆえに破れねばならないのか…。
海洋小説に出てくる男どもは、どんなに素敵なかっこいい主人公であろうと、女に対しては結構だらしなかったりするんだが…(誰とは言わないが、人の婚約者を横取りしたり、未亡人にばっかりうつつを抜かしたりする御仁を指していると察せられたい)…キッドくんは泣く泣く彼女と別れたのであった。
へ〜珍しい!と、思わず思った。
ジャンクといえば、長江で見た、洗濯物を干しているかのような帆を思い出す。江上ではそれしかないのかな?海洋に出ている戦闘ジャンクを見てみたい。
ちなみに、海神よけのでっかい目玉をつけている船は、台湾で漁船としてまだ見られるはず。(多分)
???海軍の謎???
2003年8月13日たとえそれがネルソン提督であったとしても、艦に水兵が溢れている、ってとはないと思うのだが。
強制徴募隊が活躍する傍ら、「艦の水兵募集は打ち切った」って…なにソレ?
キッドくん今度ぜひ教えてください。陸者からのお願いでした。
強制徴募隊が活躍する傍ら、「艦の水兵募集は打ち切った」って…なにソレ?
キッドくん今度ぜひ教えてください。陸者からのお願いでした。
浮気か本気か「蒼海に舵をとれ〜海の覇者 トマス・キッド」
2003年8月11日…というわけで、ようやく入手。
こんなものを手に入れたらば、「捜神記」は読んでいられない…と、あっさりと手を離してしまった。
自由航行のフリゲート艦で、はてさてどんな冒険が待っているやら。楽しみ!
しばらくは楽しく過ごせそう。
そして、同封チラシでなつかしいものを発見してしまった。
「グイン・サーガ」って91巻ですか…凄いねえ。もうはるか昔に飽きてやめちゃったのは、いったい何年前?何巻だったけ?と、記憶もいい加減。
ここまで続くと凄い執念だね。確かに当時から「百巻書くぞ!」とは言われてましたが。
何十年かかってもやるんですねぇ…。
こんなものを手に入れたらば、「捜神記」は読んでいられない…と、あっさりと手を離してしまった。
自由航行のフリゲート艦で、はてさてどんな冒険が待っているやら。楽しみ!
しばらくは楽しく過ごせそう。
そして、同封チラシでなつかしいものを発見してしまった。
「グイン・サーガ」って91巻ですか…凄いねえ。もうはるか昔に飽きてやめちゃったのは、いったい何年前?何巻だったけ?と、記憶もいい加減。
ここまで続くと凄い執念だね。確かに当時から「百巻書くぞ!」とは言われてましたが。
何十年かかってもやるんですねぇ…。
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片手間に「東カール・シープホーン村」を読む
2003年8月8日「捜神記」を読みながらなので、気楽に読める紫堂恭子著の漫画を読む。
「辺境警備」でヒットした漫画家さんだが、その「辺境警備」と時代がだぶる、いわば御伽草子半分のほわほわした物語。
それでも人間の生と死を、人が大人になるための試練をとたくさんの辛口の要素も含んでいる。
いつまでも夢見る少女でいられればいいね。
憎しみや悲しみを知らないで生きていければいいね。
でも、それは生きているってことではないよね。
主役の少女には動物村に見える…というわけで、少女を預かる羊夫妻や恋のライバルとなる猫、腹黒そうな黒豚のパブのマスター…等、らしい動物の設定自体が楽しい。
この漫画家さんの作品では「グラン・ローヴァ」についでお気に入りとなった。
「辺境警備」でヒットした漫画家さんだが、その「辺境警備」と時代がだぶる、いわば御伽草子半分のほわほわした物語。
それでも人間の生と死を、人が大人になるための試練をとたくさんの辛口の要素も含んでいる。
いつまでも夢見る少女でいられればいいね。
憎しみや悲しみを知らないで生きていければいいね。
でも、それは生きているってことではないよね。
主役の少女には動物村に見える…というわけで、少女を預かる羊夫妻や恋のライバルとなる猫、腹黒そうな黒豚のパブのマスター…等、らしい動物の設定自体が楽しい。
この漫画家さんの作品では「グラン・ローヴァ」についでお気に入りとなった。