仮面の島〈建築探偵桜井京介の事件簿〉
2007年1月2日 読書
勿論(?)友人からの借り物である。
建築探偵…という、珍しい推理小説のジャンルを拓いた作家の作品である。
シリーズは何作か読んだけれど、海外に出たのを読むのは初めてである。
しかも、場所は、私の大好きなヴェネチア。
ちょっと水の匂いが臭そうだけど…。(冬以外は行くものじゃあないとモノの本に書いてあった)
いきなり死体を引きづる女が出てくるとは、また刺激的な始まりだね。
ISBN:406275505X 文庫 篠田 真由美 講談社 ¥800
建築探偵…という、珍しい推理小説のジャンルを拓いた作家の作品である。
シリーズは何作か読んだけれど、海外に出たのを読むのは初めてである。
しかも、場所は、私の大好きなヴェネチア。
ちょっと水の匂いが臭そうだけど…。(冬以外は行くものじゃあないとモノの本に書いてあった)
いきなり死体を引きづる女が出てくるとは、また刺激的な始まりだね。
ISBN:406275505X 文庫 篠田 真由美 講談社 ¥800
切り裂かれたミンクコート事件
2007年1月1日 読書 コメント (4)
英国貴族の田舎のお屋敷を舞台にした推理小説。
しかも殺人事件つき。
これを称して"カントリーハウス・マーダー"もの、と呼ぶ(らしい)
「エッグ・コージイ」の続編。
あの話では、快活な女性・ジェーンが主人公だとてっきり思っていたが、主役は暢気な田舎貴族とそのお屋敷らしい…。
今回は、ハリウッド映画(冒険活劇時代劇もの)の舞台にオールダリー荘を使おう!とプロデュ−サーが思いついたのが運のつき…あ、いや、物語の始まり。
アメリカの(そこそこ)人気俳優(♂)やイタリアの(絶対的でも個性的なので部分的に)大女優(♀)が押し寄せて、バーフォ−ド伯爵夫人を悩ませる。
伯爵夫人は先の殺人事件にショックを受けていて、「一度に沢山の客を呼んだのが原因だ」という自分ありの結論に達していたため、オールダリー荘にたくさんのお客を呼ぶのを嫌がったのである。
とはいえ。
俳優である。
大女優である。
口先うまく丸め込まれ、運命を受け入れざるを得なくなった。
…なのに!またしても殺人事件が!
(気の毒に…)
1970年代のお話、ということで、ハリウッド映画、冒険活劇時代劇、となると話はそこへ行き着く。
すなわち。
エロール・フリン!
その名が出ないはずが無い。(名前だけだが)
そして、作者のお遊びか、タビー・チャリントン、ポンゴ・スミス=スマイズ、バーティ・バシントンという、"名前だけ"の登場人物が…。
いずれも、ウッドハウスの小説のもじりなんである。
そんなところでくすくす笑っている場合では、無いのかもしれないけど。
ISBN:4594052606 文庫 山本 俊子 扶桑社 ¥980
しかも殺人事件つき。
これを称して"カントリーハウス・マーダー"もの、と呼ぶ(らしい)
「エッグ・コージイ」の続編。
あの話では、快活な女性・ジェーンが主人公だとてっきり思っていたが、主役は暢気な田舎貴族とそのお屋敷らしい…。
今回は、ハリウッド映画(冒険活劇時代劇もの)の舞台にオールダリー荘を使おう!とプロデュ−サーが思いついたのが運のつき…あ、いや、物語の始まり。
アメリカの(そこそこ)人気俳優(♂)やイタリアの(絶対的でも個性的なので部分的に)大女優(♀)が押し寄せて、バーフォ−ド伯爵夫人を悩ませる。
伯爵夫人は先の殺人事件にショックを受けていて、「一度に沢山の客を呼んだのが原因だ」という自分ありの結論に達していたため、オールダリー荘にたくさんのお客を呼ぶのを嫌がったのである。
とはいえ。
俳優である。
大女優である。
口先うまく丸め込まれ、運命を受け入れざるを得なくなった。
…なのに!またしても殺人事件が!
(気の毒に…)
1970年代のお話、ということで、ハリウッド映画、冒険活劇時代劇、となると話はそこへ行き着く。
すなわち。
エロール・フリン!
その名が出ないはずが無い。(名前だけだが)
そして、作者のお遊びか、タビー・チャリントン、ポンゴ・スミス=スマイズ、バーティ・バシントンという、"名前だけ"の登場人物が…。
いずれも、ウッドハウスの小説のもじりなんである。
そんなところでくすくす笑っている場合では、無いのかもしれないけど。
ISBN:4594052606 文庫 山本 俊子 扶桑社 ¥980
吼えろペン 13 (13)
2006年12月30日 読書 コメント (2)
うっ…とりあえずこの13巻目で一区切り、なのだそうだ。
残念。
アシスタントの一人、ヒーローがひとり立ちし、炎尾に対抗する漫画家となって帰って来る…のか、な?
えろうシリアスな展開で、ちょっとびっくりの最終巻でした。
盛り上がりのすごさ、盛り上がるだけ盛り上がって、その勢いのままドスンと落とす凄まじさ。
でもって、納得するなー!と突っ込みを入れたくなるボケ具合。
どれもすばらしい。
島本氏の漫画ってこれだから好きなんだ。
ISBN:4091572936 コミック 島本 和彦 小学館 ¥560
残念。
アシスタントの一人、ヒーローがひとり立ちし、炎尾に対抗する漫画家となって帰って来る…のか、な?
えろうシリアスな展開で、ちょっとびっくりの最終巻でした。
盛り上がりのすごさ、盛り上がるだけ盛り上がって、その勢いのままドスンと落とす凄まじさ。
でもって、納得するなー!と突っ込みを入れたくなるボケ具合。
どれもすばらしい。
島本氏の漫画ってこれだから好きなんだ。
ISBN:4091572936 コミック 島本 和彦 小学館 ¥560
吼えろペン 12 (12)
2006年12月30日 読書
ボースンさまよりのレンタル本♪
この年末も、この勢いで突破ー!
少なくとも厄払い!には最適なバクハツ・迫力漫画。
海外旅行をしたいが為に、月刊誌の漫画家が全員揃って原稿を先にあげておく、という恐ろしいことに挑戦する。
なにも全員が揃って…いかなくても、とは私も思うけど。
夢のある仕事である漫画家が、「夢が海外旅行」(つまり、現実には行けてない)というのがナサケナイ、というか寂しいという炎尾燃の気持ちは良く分かる。
毎日束縛されてへとへとになるまで働いている私のほうが、すねかじりの子供のように、高価なもの(グッズ)を(たとえ誕生日でも、ボーナスがあっても)おいそれとはけない!
という矛盾と共通する匂いがあるよなぁ…。
え?ちがいますいか?
自分が描きたい漫画のテーマを取り合う「その統計はちょっと待った!」は素敵でした。
こんな死闘を繰り広げなくても、読者アンケートでこの漫画家にはこういうネタを、と決めてしまわれたら…大変だろうけど、読者としてはおもしろそうだな、と。(悪魔?)
ISBN:4091572928 コミック 島本 和彦 小学館 ¥560
この年末も、この勢いで突破ー!
少なくとも厄払い!には最適なバクハツ・迫力漫画。
海外旅行をしたいが為に、月刊誌の漫画家が全員揃って原稿を先にあげておく、という恐ろしいことに挑戦する。
なにも全員が揃って…いかなくても、とは私も思うけど。
夢のある仕事である漫画家が、「夢が海外旅行」(つまり、現実には行けてない)というのがナサケナイ、というか寂しいという炎尾燃の気持ちは良く分かる。
毎日束縛されてへとへとになるまで働いている私のほうが、すねかじりの子供のように、高価なもの(グッズ)を(たとえ誕生日でも、ボーナスがあっても)おいそれとはけない!
という矛盾と共通する匂いがあるよなぁ…。
え?ちがいますいか?
自分が描きたい漫画のテーマを取り合う「その統計はちょっと待った!」は素敵でした。
こんな死闘を繰り広げなくても、読者アンケートでこの漫画家にはこういうネタを、と決めてしまわれたら…大変だろうけど、読者としてはおもしろそうだな、と。(悪魔?)
ISBN:4091572928 コミック 島本 和彦 小学館 ¥560
バジル氏の優雅な生活 (第1巻)
2006年12月30日 読書
昔むか〜し、単行本をもっていたような気も?
まあ宜しい。
19世紀、英国貴族のなかで一番のプレイボーイと名高いバジル氏と、フランスからやってきたルイが織り成すおしゃれなお話……だったと思うよ。
たぶん。
手を抜いているんだか、凝りまくっているんだか、よく分からない拝啓が素敵♪
英国〜
19世紀〜
お貴族さま〜
の、ムード満点!ですな。
ISBN:4592882512 文庫 坂田 靖子 白泉社 ¥610
まあ宜しい。
19世紀、英国貴族のなかで一番のプレイボーイと名高いバジル氏と、フランスからやってきたルイが織り成すおしゃれなお話……だったと思うよ。
たぶん。
手を抜いているんだか、凝りまくっているんだか、よく分からない拝啓が素敵♪
英国〜
19世紀〜
お貴族さま〜
の、ムード満点!ですな。
ISBN:4592882512 文庫 坂田 靖子 白泉社 ¥610
坂田靖子セレクション (第8巻) 伊平次とわらわ 2 潮漫画文庫
2006年12月30日 読書
おーっ、やっと絵がでた♪
人間は"日本昔話のエクソシスト" 伊平次。
犬は"ひめさま憑き"の わらわ。
二人は立派にコンビで死者の難儀・化け物の苦情を片っ端から解決(押し付けられている?)する。
生と死が、そして化け物までがごっちゃになって境界線もあったものではない。
その馬鹿馬鹿しさ、カオスというか、混乱やこんがらがったなかに、生きるってことも在るのかな?
とちょっと思ったりする。
桜の木の下には死体が…のフレーズは本当によく見かけるし使われる。
日本人ならその、ぞっとするような、美しいものと穢れたものが背中合わせに存在するような状態を、ぞくぞくしながら想像して恍惚としてしまうのかも?
桜、というのがミソだよねぇ。
私もいい加減ここいらで、本編を読もうかな〜?
ISBN:4267015783 文庫 坂田 靖子 潮出版社 ¥550
人間は"日本昔話のエクソシスト" 伊平次。
犬は"ひめさま憑き"の わらわ。
二人は立派にコンビで死者の難儀・化け物の苦情を片っ端から解決(押し付けられている?)する。
生と死が、そして化け物までがごっちゃになって境界線もあったものではない。
その馬鹿馬鹿しさ、カオスというか、混乱やこんがらがったなかに、生きるってことも在るのかな?
とちょっと思ったりする。
桜の木の下には死体が…のフレーズは本当によく見かけるし使われる。
日本人ならその、ぞっとするような、美しいものと穢れたものが背中合わせに存在するような状態を、ぞくぞくしながら想像して恍惚としてしまうのかも?
桜、というのがミソだよねぇ。
私もいい加減ここいらで、本編を読もうかな〜?
ISBN:4267015783 文庫 坂田 靖子 潮出版社 ¥550
坂田靖子セレクション (第7巻) 伊平次とわらわ 1 潮漫画文庫
2006年12月30日 読書 コメント (7)
伊平次は墓守。
日々、墓と死人を守り(供養して)生計を立てている。
実は、内緒だが、じいさまは士分でお祓いを生業とし、その死後には怨霊よけの守り刀なんてものも遺してくれている。
その血のせいか、けっこーいろんなものが"視えて"しまう。
わらわは、犬。
どこぞのひめさまが取り付いたので、いまだ自覚なし。
まま(食事)を乞い、生活改善を訴える、ひめさまにしてはいじましい部分も時折見せてしまう、人間付きの犬。
伊平次のもとに頼みをもってやってきたひめさまだが、頼みが終了してもその蕎麦を離れなくなってしまった。
そして、食事を、世話を、なんやかやと伊平次にねだる、命じる、文句を言う。
だけど……これがまたそれなりに役に立ったりするわけで。
正邪の屁理屈と、死者のわがまま。
そして化け物たちの頼みごと…
頼られている!
信頼されている男である、伊平次は!
ISBN:4267015775 文庫 坂田 靖子 潮出版社 ¥530
日々、墓と死人を守り(供養して)生計を立てている。
実は、内緒だが、じいさまは士分でお祓いを生業とし、その死後には怨霊よけの守り刀なんてものも遺してくれている。
その血のせいか、けっこーいろんなものが"視えて"しまう。
わらわは、犬。
どこぞのひめさまが取り付いたので、いまだ自覚なし。
まま(食事)を乞い、生活改善を訴える、ひめさまにしてはいじましい部分も時折見せてしまう、人間付きの犬。
伊平次のもとに頼みをもってやってきたひめさまだが、頼みが終了してもその蕎麦を離れなくなってしまった。
そして、食事を、世話を、なんやかやと伊平次にねだる、命じる、文句を言う。
だけど……これがまたそれなりに役に立ったりするわけで。
正邪の屁理屈と、死者のわがまま。
そして化け物たちの頼みごと…
頼られている!
信頼されている男である、伊平次は!
ISBN:4267015775 文庫 坂田 靖子 潮出版社 ¥530
坂田靖子セレクション (第6巻) 磯の貝に聴いた咄 潮漫画文庫
2006年12月29日 読書
蛤は…夢を見る。
夢を見て、蜃気楼を吐き出す、
と言う話はまた別の話(笑)
なんにしろ、ロマンティックな物言いである。
磯の貝は、蛤は、夢を見て、人間を夢の中に誘い込んでしまった。
夢で暮らすこと40余年(びっくりもんである!)
夢から覚めた人間を、どーしてくれる?
おうおう、責任とってももらおうかい?
なんて無粋なことは、むかしむかしの人々は、言わないものなんである。
人間界に魅かれて里に下りてきた鬼の子供の話。
人間の檀家が減って、代わりに化け物のなやみ相談で賑わう"化け物寺"
皆、おおらかで、優しい心根の持ち主、というところが、この物語が私たち現代人を惹き付ける魅力なんだと思う。
人は自分にないものに憧れるからなぁ〜(笑)
大根(嫁)×芋(婿)=芋の子(サトイモ)(子供)
…うまい!
ISBN:4267015767 文庫 坂田 靖子 潮出版社 ¥530
夢を見て、蜃気楼を吐き出す、
と言う話はまた別の話(笑)
なんにしろ、ロマンティックな物言いである。
磯の貝は、蛤は、夢を見て、人間を夢の中に誘い込んでしまった。
夢で暮らすこと40余年(びっくりもんである!)
夢から覚めた人間を、どーしてくれる?
おうおう、責任とってももらおうかい?
なんて無粋なことは、むかしむかしの人々は、言わないものなんである。
人間界に魅かれて里に下りてきた鬼の子供の話。
人間の檀家が減って、代わりに化け物のなやみ相談で賑わう"化け物寺"
皆、おおらかで、優しい心根の持ち主、というところが、この物語が私たち現代人を惹き付ける魅力なんだと思う。
人は自分にないものに憧れるからなぁ〜(笑)
大根(嫁)×芋(婿)=芋の子(サトイモ)(子供)
…うまい!
ISBN:4267015767 文庫 坂田 靖子 潮出版社 ¥530
坂田靖子セレクション (第5巻) 芋の葉に聴いた咄 潮漫画文庫
2006年12月29日 読書
日本昔話…風、坂田ワールド。
「気のせい気のせい」
と面妖な出来事を飲み下してしまう登場人物が特徴的な坂田さんの漫画。
短気で普通な(人間と言う意味で)男・阿倍晴明も出てくる。
狐に理屈(屁理屈に思えるが)を説かれて納得してしまう晴明なんて…(笑)
物の怪だとおもったら、人間だったりして逆転劇のおもしろ話もあるけれど、やっぱり、カッパが可愛いかな…?
ISBN:4267015759 文庫 坂田 靖子 潮出版社 ¥530
「気のせい気のせい」
と面妖な出来事を飲み下してしまう登場人物が特徴的な坂田さんの漫画。
短気で普通な(人間と言う意味で)男・阿倍晴明も出てくる。
狐に理屈(屁理屈に思えるが)を説かれて納得してしまう晴明なんて…(笑)
物の怪だとおもったら、人間だったりして逆転劇のおもしろ話もあるけれど、やっぱり、カッパが可愛いかな…?
ISBN:4267015759 文庫 坂田 靖子 潮出版社 ¥530
絵巻水滸伝 (第5巻)
2006年12月28日 読書
隔月巻なのに、もう5冊目が出ました。
早いものです。
中身がぎっしり詰っている本(絵本なのに〜!?)なので、読むのに時間がかかります。
が、ぎっしり詰っているので充実感はあります。
宋江どのは相変わらずのようだし、智多星どのはどんどん人が悪くなっているのでは…?
次回登場(予告)の一丈青♪
とっても楽しみです。
あ、そーいや、おまけ第一弾がついてくるんだわ、次の配本時には…。
しかしおまけってなんだったっけ?
水滸伝トランプだったらどうしよう…
いっとき凝ったことがあって、トランプ類はいっぱい買ってるんだけどな……中国で(安かったし)
水滸伝だったら、切り絵も。
結構高かったけど買ったし。
なぜか、108枚以上あったけどさ(笑)
……おおらかなお国柄だわ〜。
ISBN:4312010145 単行本 森下 翠 魁星出版 ¥2,625
早いものです。
中身がぎっしり詰っている本(絵本なのに〜!?)なので、読むのに時間がかかります。
が、ぎっしり詰っているので充実感はあります。
宋江どのは相変わらずのようだし、智多星どのはどんどん人が悪くなっているのでは…?
次回登場(予告)の一丈青♪
とっても楽しみです。
あ、そーいや、おまけ第一弾がついてくるんだわ、次の配本時には…。
しかしおまけってなんだったっけ?
水滸伝トランプだったらどうしよう…
いっとき凝ったことがあって、トランプ類はいっぱい買ってるんだけどな……中国で(安かったし)
水滸伝だったら、切り絵も。
結構高かったけど買ったし。
なぜか、108枚以上あったけどさ(笑)
……おおらかなお国柄だわ〜。
ISBN:4312010145 単行本 森下 翠 魁星出版 ¥2,625
名探偵保健室のオバさん (1)
2006年12月27日 読書
テレビ化?
知らない。
でも知っている…「ヤヌスの鏡」は。
二重人格者の話でしょ?
あれって随分むかしだったんだなぁ〜とシミジミ思い返す私であった。
某高校に勤める保健養護の先生。
その正体は…!
学校で起こるさまざまな事件(単純に学校向きとは思えないシュールな事件も起こる…学校のロッカーで女生徒の死体なんて発見したくないです)を次々と解決する、スーパー探偵(?)
それが、通称"保健室のオバさん"
その活躍を綴る。
しかも普段は、ひっつめ髪にとんがり眼鏡で、昔の教育ママ・スタイルだというのに、その実態は…!
なんと絶世(?)の美女!
そういえば。
保健室の先生って、必要な時にはいなかったよな〜。
どこへ消えてたんだろ?
そのくせ、口うるさかったり、男子生徒を贔屓していたり…していたよなー。
しみじみ(あまり良くない)思い出が蘇る午後であった。
ISBN:4086180286 文庫 宮脇 明子 集英社 ¥630
知らない。
でも知っている…「ヤヌスの鏡」は。
二重人格者の話でしょ?
あれって随分むかしだったんだなぁ〜とシミジミ思い返す私であった。
某高校に勤める保健養護の先生。
その正体は…!
学校で起こるさまざまな事件(単純に学校向きとは思えないシュールな事件も起こる…学校のロッカーで女生徒の死体なんて発見したくないです)を次々と解決する、スーパー探偵(?)
それが、通称"保健室のオバさん"
その活躍を綴る。
しかも普段は、ひっつめ髪にとんがり眼鏡で、昔の教育ママ・スタイルだというのに、その実態は…!
なんと絶世(?)の美女!
そういえば。
保健室の先生って、必要な時にはいなかったよな〜。
どこへ消えてたんだろ?
そのくせ、口うるさかったり、男子生徒を贔屓していたり…していたよなー。
しみじみ(あまり良くない)思い出が蘇る午後であった。
ISBN:4086180286 文庫 宮脇 明子 集英社 ¥630
Landreaall 9 (9)
2006年12月27日 読書
待ちに待った最新刊!
学生生活は能天気に♪楽しく♪友達作ってバカ騒ぎ♪
…とはならず、だんだんシビアな様相を呈してきた。
竜胆は国に帰ったものの、お家騒動の真っ只中に。
DXのお見合い騒ぎと円卓会議、王への道は"勝手に"整えられつつある(がんばれ!アンちゃん!)
大人の論理に揺さぶられながらも、一歩一歩自分で歩いて、少しづつ力をつけてゆくしかない。
大切なものは自分で守ってゆくしかないのだ。
若者らしく、ちょいと恋の予感染みたものもあるにはあるが…まだ「自分が何がしたいか分からぬ」様子のDX。(だから感情で動く)
彼はこれからまだまだ見て触って知って、そして道を選ぶと言う大仕事が待っているのだ。
ISBN:475805262X コミック おがき ちか 一迅社 ¥580
学生生活は能天気に♪楽しく♪友達作ってバカ騒ぎ♪
…とはならず、だんだんシビアな様相を呈してきた。
竜胆は国に帰ったものの、お家騒動の真っ只中に。
DXのお見合い騒ぎと円卓会議、王への道は"勝手に"整えられつつある(がんばれ!アンちゃん!)
大人の論理に揺さぶられながらも、一歩一歩自分で歩いて、少しづつ力をつけてゆくしかない。
大切なものは自分で守ってゆくしかないのだ。
若者らしく、ちょいと恋の予感染みたものもあるにはあるが…まだ「自分が何がしたいか分からぬ」様子のDX。(だから感情で動く)
彼はこれからまだまだ見て触って知って、そして道を選ぶと言う大仕事が待っているのだ。
ISBN:475805262X コミック おがき ちか 一迅社 ¥580
エビアンワンダーREACT 2 (2)
2006年12月27日 読書
最終巻とはいや知らず。
そうか…おわっちゃうのか…最初は世界観とかリズムとか、良く分からなくて困ったものの、面白かったんだけどね。
悪魔と契約し、願いを叶えてもらう代わりに、その代金(負債)をこつこつと返さねば成らない使命を負うのが<銀符>。
借金の返済に充てられるのは、地獄の魔王の好物…つまり、<邪悪な魂>である。
銀符はぎらぎらした悪人を探し、銀の鷹でその魂を狩る旅を、負債を完済するまで続けることに成るのだ。
完済する前に命が尽きた時は、次の銀符を教育することで負債に当てる。
…とまぁ、よく出来た世界観だし契約だと思う。
銀符は、ゆえに、一般人から恐れられ、聖職者からは悪魔のように唾棄される存在ではあるが、主人公・フレデリカはただの銀符ではない。
彼女は純粋に怒る。
悪に対して。
絶対悪に対して。
それが悪魔だろうと神さまだろうと人間だろうと、関係ないのだ。
彼女は<悪>を憎むだけなのだ。
(口は汚いけど)
だから、彼女は穢れていない、と"彼"は言うのだ。
ラストの大ど〜んでんがえ〜し!!
すごい!
ぜんっぜん気がつかなかった!
これはすごい。
最高の盛り上がりをここにもってくるのか!
ストーリーテーラーとしての著者の実力を見た一作であった。
う〜ん、大満足♪
ISBN:4758052638 コミック おがき ちか 一迅社 ¥580
そうか…おわっちゃうのか…最初は世界観とかリズムとか、良く分からなくて困ったものの、面白かったんだけどね。
悪魔と契約し、願いを叶えてもらう代わりに、その代金(負債)をこつこつと返さねば成らない使命を負うのが<銀符>。
借金の返済に充てられるのは、地獄の魔王の好物…つまり、<邪悪な魂>である。
銀符はぎらぎらした悪人を探し、銀の鷹でその魂を狩る旅を、負債を完済するまで続けることに成るのだ。
完済する前に命が尽きた時は、次の銀符を教育することで負債に当てる。
…とまぁ、よく出来た世界観だし契約だと思う。
銀符は、ゆえに、一般人から恐れられ、聖職者からは悪魔のように唾棄される存在ではあるが、主人公・フレデリカはただの銀符ではない。
彼女は純粋に怒る。
悪に対して。
絶対悪に対して。
それが悪魔だろうと神さまだろうと人間だろうと、関係ないのだ。
彼女は<悪>を憎むだけなのだ。
(口は汚いけど)
だから、彼女は穢れていない、と"彼"は言うのだ。
ラストの大ど〜んでんがえ〜し!!
すごい!
ぜんっぜん気がつかなかった!
これはすごい。
最高の盛り上がりをここにもってくるのか!
ストーリーテーラーとしての著者の実力を見た一作であった。
う〜ん、大満足♪
ISBN:4758052638 コミック おがき ちか 一迅社 ¥580
血染めのエッグ・コージイ事件
2006年12月27日 読書
友人よりレンタル。
20世紀の前半。
アドルフ・ヒトラーを「詳しくは知りませんが」という英国人が登場する時代。
とある大公国を巡って、ドイツ・英国そして海外領土へ野望ある国々の影の闘争が始まろうとしていた。
英国の田舎の(英国貴族は田舎が好き)とある城館にあつまったさまざまな立場の人々。
アメリカの大富豪。
英国と大公国の外交官ふたりづつ。
洒落モノで遊び人の若い男。
城館記事を書いている記者。
落ちぶれた令嬢。
その他いろいろ…
アメリカ人の富豪が持ち込んだ50万?のダイヤ。
伯爵家の先祖が作ったという秘密の通路と、現伯爵自慢の最新のセキュリティシステム。
そして、彼らを襲う連続殺人。
1970年代に黄金期"だった"
というあおり文句を帯に背負ったこのシリーズ。
楽しみに読み始め。
……お金持ちに知り合いがいると、滞在費はただで、豪勢な食事とベッドと楽しみを与えてもらって暮らせるのだ。
そうか、(リッチな)英国貴族(に知り合いを持てば)遊んで暮らせると、こういうこと。
また、そういう招待を次から次へと受けて一年中あっちへふらふら〜こっちへふらふら〜と出かければ、自分の家も財産もいらないかも。
もっとも、そのためには、"そこにいるだけで話題になる""客寄せができる"ぐらいの有名人に成らなきゃいけないけどね。
「有名」と言うだけで生きてゆける、と言うのは、こういうことか。
ISBN:4594052215 文庫 宇野 利泰 扶桑社 ¥980
20世紀の前半。
アドルフ・ヒトラーを「詳しくは知りませんが」という英国人が登場する時代。
とある大公国を巡って、ドイツ・英国そして海外領土へ野望ある国々の影の闘争が始まろうとしていた。
英国の田舎の(英国貴族は田舎が好き)とある城館にあつまったさまざまな立場の人々。
アメリカの大富豪。
英国と大公国の外交官ふたりづつ。
洒落モノで遊び人の若い男。
城館記事を書いている記者。
落ちぶれた令嬢。
その他いろいろ…
アメリカ人の富豪が持ち込んだ50万?のダイヤ。
伯爵家の先祖が作ったという秘密の通路と、現伯爵自慢の最新のセキュリティシステム。
そして、彼らを襲う連続殺人。
1970年代に黄金期"だった"
というあおり文句を帯に背負ったこのシリーズ。
楽しみに読み始め。
……お金持ちに知り合いがいると、滞在費はただで、豪勢な食事とベッドと楽しみを与えてもらって暮らせるのだ。
そうか、(リッチな)英国貴族(に知り合いを持てば)遊んで暮らせると、こういうこと。
また、そういう招待を次から次へと受けて一年中あっちへふらふら〜こっちへふらふら〜と出かければ、自分の家も財産もいらないかも。
もっとも、そのためには、"そこにいるだけで話題になる""客寄せができる"ぐらいの有名人に成らなきゃいけないけどね。
「有名」と言うだけで生きてゆける、と言うのは、こういうことか。
ISBN:4594052215 文庫 宇野 利泰 扶桑社 ¥980
実は、ちょっと古い小説。
でも、舞台が…昔、中学生時代にすんでいたあたりが出てくるので興味があったのだ。
ずーっと。
興味があったのになかなか買わず、ようやく今頃購入。
でも、友人に後で聞いてみたら「もっていたような…」という答えが。
ああ〜先に聞いてからにすればよかった!と後悔先に立たず、である。
昭和11年。
といえば、戦前。
まださほど、しめつけも酷くはない時期だろうか?(生まれていないのでわからん)
自分の娘を含む女を何人も殺し、その部位をかき集めて"調和の取れた女"を作ろうとしている、異常者の日記から話は始まる。
調和、というのは、すなわち、西洋占星術による調和のことである。
生まれ月、正座、そのほかには、そのときのナンタラ星がドコドコの影響下にあったから、云々カンヌン…。
その性格とか人生まで支配する、という。
娘達の生まれ月と正座で、祝福されている(力の一番強い)体の部位は全部違っている。
違っているので、その強い・完全な・祝福された部位をかき集めようというもの。
つまり、その元となる娘達の命は失われる。
当然のことながら。
たしかに、これだと精神異常だといわれても仕方があるまい。
しかも自分の娘をメインにした人選である。
おかしいと言わざるを得ない。
だけどだけど。
先妻・後妻・先妻の子供・後妻の連れ子・自分の子供…といろいろたくさん入る中で、自分の財産にまでも煩く口を出してくるようでは、家族と言えども…否、家族だからこそ、うっとおしく思えるのか。
思い余って始末してしまおうか、などと考えてしまうのか。
とりあえず。
折角買ったので、読み始め。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
なにやらの日に、なんたらの星が、なになにの影響下に入った(例えば金星に重なったとか)ので、金星の影響力を大いに受ける。
その人生においても。
なんていう考え方=占星術は、じつは古く古代エジプトからある。
「創世の守護神」(グラハム・ハンコック著)
では、スフィンクスは獅子座との関係が深く、獅子座がとある方向に位置する時代(千年期)に、その建造が行われたに違いない、と述べている。
詳細は当該本を読んでもらうのが一番分かり安いが、そう考えてゆくと非常に面白い。
面白い思考法なのだ。
だから、占星術に嵌まる気持ちはわからないでもないよなぁ…と思っちゃうのが要注意(笑)
でも主体はあくまでも自分。
自分のために占いは助言者、サポートとして存在するのであって、占いに主導権を持たせて振り回されるのは愚の骨頂である。
西洋占星術に限らず。
なにごともね。
ISBN:4061833715 文庫 島田 荘司 講談社 ¥750
でも、舞台が…昔、中学生時代にすんでいたあたりが出てくるので興味があったのだ。
ずーっと。
興味があったのになかなか買わず、ようやく今頃購入。
でも、友人に後で聞いてみたら「もっていたような…」という答えが。
ああ〜先に聞いてからにすればよかった!と後悔先に立たず、である。
昭和11年。
といえば、戦前。
まださほど、しめつけも酷くはない時期だろうか?(生まれていないのでわからん)
自分の娘を含む女を何人も殺し、その部位をかき集めて"調和の取れた女"を作ろうとしている、異常者の日記から話は始まる。
調和、というのは、すなわち、西洋占星術による調和のことである。
生まれ月、正座、そのほかには、そのときのナンタラ星がドコドコの影響下にあったから、云々カンヌン…。
その性格とか人生まで支配する、という。
娘達の生まれ月と正座で、祝福されている(力の一番強い)体の部位は全部違っている。
違っているので、その強い・完全な・祝福された部位をかき集めようというもの。
つまり、その元となる娘達の命は失われる。
当然のことながら。
たしかに、これだと精神異常だといわれても仕方があるまい。
しかも自分の娘をメインにした人選である。
おかしいと言わざるを得ない。
だけどだけど。
先妻・後妻・先妻の子供・後妻の連れ子・自分の子供…といろいろたくさん入る中で、自分の財産にまでも煩く口を出してくるようでは、家族と言えども…否、家族だからこそ、うっとおしく思えるのか。
思い余って始末してしまおうか、などと考えてしまうのか。
とりあえず。
折角買ったので、読み始め。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
なにやらの日に、なんたらの星が、なになにの影響下に入った(例えば金星に重なったとか)ので、金星の影響力を大いに受ける。
その人生においても。
なんていう考え方=占星術は、じつは古く古代エジプトからある。
「創世の守護神」(グラハム・ハンコック著)
では、スフィンクスは獅子座との関係が深く、獅子座がとある方向に位置する時代(千年期)に、その建造が行われたに違いない、と述べている。
詳細は当該本を読んでもらうのが一番分かり安いが、そう考えてゆくと非常に面白い。
面白い思考法なのだ。
だから、占星術に嵌まる気持ちはわからないでもないよなぁ…と思っちゃうのが要注意(笑)
でも主体はあくまでも自分。
自分のために占いは助言者、サポートとして存在するのであって、占いに主導権を持たせて振り回されるのは愚の骨頂である。
西洋占星術に限らず。
なにごともね。
ISBN:4061833715 文庫 島田 荘司 講談社 ¥750
江戸の商人(あきんど)力
2006年12月24日 読書
多数の作家(9名)による短編集。
久々にきちんと時代小説を(文庫本とはいえ)買ったような気がする……。
最初は、赤穂浪士をかげながら支えた(武器の調達・資金の調達など)大坂の豪商・天野屋利兵衛の話。
迷う大石に、商人の身でありながら武士の意地を試そうとする利兵衛の、まさしく真剣勝負である。
「さぁ、どうする?仇を討つのか?どうするのか?」と迫る、利兵衛の声が聞こえてくるようだ。
こうまで言われては、本当は敵討ちなんか馬鹿馬鹿しくってやっていられない!と思っている大石だって、やらずには済むまいよ。
9名の作家のうち、読んだことがあるのはせいぜい山本周五郎。
あとは初めて読む作家ばかりなので、ちょっと楽しみ。
いや。だいぶ楽しみ。
<商人力>
って言葉は、ちょっと粋で、どきどきする。
祇園祭りだって、町衆の心意気を見せよう!というお祭で決して官の押し付けではない。
時代祭りに到っては、近所のおっちゃんたちが裃つけて、仮装して、かしこまって都大路を練り歩いている。
だから、隣でおばちゃんが、「○○さ〜ん!がんばりや〜!」と掛け声をかけたりする。
すると、裃つけちゃおっちゃんが、刀をさして槍をもっての武将の格好で馬に乗ったおっちゃんが、ちょっと照れながら手を振り返す。
まるで、町内運動会みたいだ。
でも。
そこいらが、ちょっといい。
格好いい、と思ってしまう。
ISBN:4087461106 文庫 細谷 正充 集英社 ¥680
久々にきちんと時代小説を(文庫本とはいえ)買ったような気がする……。
最初は、赤穂浪士をかげながら支えた(武器の調達・資金の調達など)大坂の豪商・天野屋利兵衛の話。
迷う大石に、商人の身でありながら武士の意地を試そうとする利兵衛の、まさしく真剣勝負である。
「さぁ、どうする?仇を討つのか?どうするのか?」と迫る、利兵衛の声が聞こえてくるようだ。
こうまで言われては、本当は敵討ちなんか馬鹿馬鹿しくってやっていられない!と思っている大石だって、やらずには済むまいよ。
9名の作家のうち、読んだことがあるのはせいぜい山本周五郎。
あとは初めて読む作家ばかりなので、ちょっと楽しみ。
いや。だいぶ楽しみ。
<商人力>
って言葉は、ちょっと粋で、どきどきする。
祇園祭りだって、町衆の心意気を見せよう!というお祭で決して官の押し付けではない。
時代祭りに到っては、近所のおっちゃんたちが裃つけて、仮装して、かしこまって都大路を練り歩いている。
だから、隣でおばちゃんが、「○○さ〜ん!がんばりや〜!」と掛け声をかけたりする。
すると、裃つけちゃおっちゃんが、刀をさして槍をもっての武将の格好で馬に乗ったおっちゃんが、ちょっと照れながら手を振り返す。
まるで、町内運動会みたいだ。
でも。
そこいらが、ちょっといい。
格好いい、と思ってしまう。
ISBN:4087461106 文庫 細谷 正充 集英社 ¥680
画集 百鬼夜行抄 VOL.2
2006年12月23日 読書
画集の名前「夜隠」ででないでやんの……。
ちっちっちっ。認識不足なヤツめ。
思ったより薄い〜。
カラーイラスト56点って、本にしちゃうとこんなもんかい?
厚さは1センチをきっているよね…。
画集というのはねべてとってもお値段がいいので、悩めるところだ。
これも随分考えてから、ポチッと注文した口である。
まぁ〜尾白&尾黒が可愛いから許すか。
優しい色合いといえばそれまでだけど、中間色でここまで妖艶に描けるよね、この作者は。
着物だから季節ごとの花鳥風月草木との密接なかかわりとかデザインとか…そういうのを見るのも楽しいのだ。
花によって季節をどうするか?とは誰でも少しは悩むところ。
決して、俳句を嗜む人だけのなやみではないのである。
京都の観光地に出没する"なんちゃって舞妓"が見破られるのは、その季節感のない着物と簪・帯留めなどの小物からである。
……というのと、要は同じなんだよね。
一枚づつの紙で、あちこち置く内にばらばらになるよりは、こうして一冊の本にまとめてあったほうが保管は楽。
ちゃんと経験を積んでますな…出版社も。
ISBN:4257037385 大型本 今 市子 朝日ソノラマ ¥3,990
ちっちっちっ。認識不足なヤツめ。
思ったより薄い〜。
カラーイラスト56点って、本にしちゃうとこんなもんかい?
厚さは1センチをきっているよね…。
画集というのはねべてとってもお値段がいいので、悩めるところだ。
これも随分考えてから、ポチッと注文した口である。
まぁ〜尾白&尾黒が可愛いから許すか。
優しい色合いといえばそれまでだけど、中間色でここまで妖艶に描けるよね、この作者は。
着物だから季節ごとの花鳥風月草木との密接なかかわりとかデザインとか…そういうのを見るのも楽しいのだ。
花によって季節をどうするか?とは誰でも少しは悩むところ。
決して、俳句を嗜む人だけのなやみではないのである。
京都の観光地に出没する"なんちゃって舞妓"が見破られるのは、その季節感のない着物と簪・帯留めなどの小物からである。
……というのと、要は同じなんだよね。
一枚づつの紙で、あちこち置く内にばらばらになるよりは、こうして一冊の本にまとめてあったほうが保管は楽。
ちゃんと経験を積んでますな…出版社も。
ISBN:4257037385 大型本 今 市子 朝日ソノラマ ¥3,990
坂田靖子セレクション (第4巻) 塔にふる雪
2006年12月22日 読書 コメント (2)
延々と続いている(ように見える)セレクションのうちの一冊。
坂田靖子氏の作品は昔から時々思い出したように買っているので、ダブらないように買うのがけっこー大変かも。
まぁいいけどね。
別にちょっとぐらいダブっても。(元の本は引越しや何やらでどこへ行ったやら…状態だし)
アジア変幻記、ということで、アジアを舞台に摩訶不思議、理屈に合わない仰天話が綴られている。
神さま系、お寺系、と、なんでもござれ。
「新月宵」「石の谷の姫君」「桃の村」「塔にふる雪」など、いかにもアジアン!(つかみ所がないというか、善悪とか結末とか落ちとかをあえてつけないところとか、理不尽なところとか、ちっとも報われないところとか)で面白かった。
ISBN:4267015740 文庫 坂田 靖子 潮出版社 ¥530
坂田靖子氏の作品は昔から時々思い出したように買っているので、ダブらないように買うのがけっこー大変かも。
まぁいいけどね。
別にちょっとぐらいダブっても。(元の本は引越しや何やらでどこへ行ったやら…状態だし)
アジア変幻記、ということで、アジアを舞台に摩訶不思議、理屈に合わない仰天話が綴られている。
神さま系、お寺系、と、なんでもござれ。
「新月宵」「石の谷の姫君」「桃の村」「塔にふる雪」など、いかにもアジアン!(つかみ所がないというか、善悪とか結末とか落ちとかをあえてつけないところとか、理不尽なところとか、ちっとも報われないところとか)で面白かった。
ISBN:4267015740 文庫 坂田 靖子 潮出版社 ¥530
ミステリマガジン掲載の、ショート漫画を集めたもの。
その文庫化。
ひっじょーに、面白い!
ミステリ好き、と言うだけ合って、でも、落としどころをわきまえた、こなれた漫画家さんだから、上手い!
ここ(だいありーのーと)のレビューで紹介があったのを見て、「面白そう♪」と食指が動いた一冊……有難うございます♪
太れない女探偵、エンマの「エンマ The スルース」やリレー日本昔話風の「GHOST TALES」などが特に好み♪である。
久々に、全編余すところなく、つつがなく、面白かった〜♪
と、思える一冊。
ISBN:4150308667 文庫 坂田 靖子 早川書房 ¥651
その文庫化。
ひっじょーに、面白い!
ミステリ好き、と言うだけ合って、でも、落としどころをわきまえた、こなれた漫画家さんだから、上手い!
ここ(だいありーのーと)のレビューで紹介があったのを見て、「面白そう♪」と食指が動いた一冊……有難うございます♪
太れない女探偵、エンマの「エンマ The スルース」やリレー日本昔話風の「GHOST TALES」などが特に好み♪である。
久々に、全編余すところなく、つつがなく、面白かった〜♪
と、思える一冊。
ISBN:4150308667 文庫 坂田 靖子 早川書房 ¥651
ナチス・ドイツが支配するヨーロッパの戦場に、アメリカから慰問にやってきたオーケストラの面々。
彼らは理不尽にも、条約を平気で無視する部隊長・シュライヤー大佐の捕虜となり、その処刑を待つだけの身である。
オーケストラだから、老人も女性もいる。
その彼らに、「ワグナー」の演奏を大佐は命ずるのだが、天才指揮者・クーリッジは頑として首を縦に振らない。
ナチスドイツのためになど、誰が演奏をするものか!
その意気はご立派ではある。
が、彼には眼に入らないのだろうか。
年よりも女性も含めるオーケストラ団員の命が風前のともし火であり、彼の態度如何によってすぐにでも処刑は行われると言うことを。
案の定、団員のなかに亀裂が……。
命つなぎ、あるいは、明後日にはここにたどり着くはずのパルチザンの攻撃に一縷の望みを託し、一人でも多くの命を助ける為、彼らには何ができるのか。
そしてまた、冷酷非情に見える大佐の本心はどこにあるのか?
……慰問は確かに大事でしょう。
朝鮮戦争のときの、マリリン・モンローの慰問がどういうものであったか、そしてそれが前線で戦うアメリカの兵士たちの心にどれだけの影響を与えたか、有名です。
でもな〜。
条約があるから、と、のこのこ戦場に出てゆくのは非常に危険だって事。
条約がどうのこうの、非戦闘員なのにどうのこうの…それは後から幾らでも言いくるめられてしまうだろうし、なにより、失った命は還らない。
イラク戦でも、なんでも…とみに最近の戦争では、(非戦闘員の)危機感の薄れと、(軍隊やテロリストなど、戦う者たちの)区別のなさが相まって、死ななくてもいい人間が、まるで水から死にに行っているような事態を招くことが多くなった。
(人質になったボランティアを責めているのではない、私は、決して。あの時かれらを責め続けていた日本国民の精神の異常さが、私は怖いだけだ。)
アラン・シリトー原作。
とあるので、そのうち原作の方も探してみるか…。
オーケストラつながりで、「オーケストラは語る」という小編(エッセイ風)もとても面白かった。
コンサートマスターと指揮者が喧嘩したらどうなるか……
年末のウイン・フィルのコンサートの楽しさ(皆ニコニコしながら指揮棒を振っている)……
面白いなー。
著者の言うとおり、年末に意味もなく「第九」を演奏して(歌って)皆がハッピーになっているのだから、「お盆にはチャイコフスキーの"悲愴"」、「お彼岸には"ツァラストゥラ"」、「エイプリルフールには"新世界"」を意味もなく演奏するのも楽しいかも…。
同じ本に3編収録されている、(たぶん)初期の頃の作品、アモンという美少年(?)(笑)が主役の一連の話は、あたかも竹宮恵子氏の作品を見るようで物珍しかった。
ISBN:4063604934 文庫 Alan Sillitoe コミックス ¥683
彼らは理不尽にも、条約を平気で無視する部隊長・シュライヤー大佐の捕虜となり、その処刑を待つだけの身である。
オーケストラだから、老人も女性もいる。
その彼らに、「ワグナー」の演奏を大佐は命ずるのだが、天才指揮者・クーリッジは頑として首を縦に振らない。
ナチスドイツのためになど、誰が演奏をするものか!
その意気はご立派ではある。
が、彼には眼に入らないのだろうか。
年よりも女性も含めるオーケストラ団員の命が風前のともし火であり、彼の態度如何によってすぐにでも処刑は行われると言うことを。
案の定、団員のなかに亀裂が……。
命つなぎ、あるいは、明後日にはここにたどり着くはずのパルチザンの攻撃に一縷の望みを託し、一人でも多くの命を助ける為、彼らには何ができるのか。
そしてまた、冷酷非情に見える大佐の本心はどこにあるのか?
……慰問は確かに大事でしょう。
朝鮮戦争のときの、マリリン・モンローの慰問がどういうものであったか、そしてそれが前線で戦うアメリカの兵士たちの心にどれだけの影響を与えたか、有名です。
でもな〜。
条約があるから、と、のこのこ戦場に出てゆくのは非常に危険だって事。
条約がどうのこうの、非戦闘員なのにどうのこうの…それは後から幾らでも言いくるめられてしまうだろうし、なにより、失った命は還らない。
イラク戦でも、なんでも…とみに最近の戦争では、(非戦闘員の)危機感の薄れと、(軍隊やテロリストなど、戦う者たちの)区別のなさが相まって、死ななくてもいい人間が、まるで水から死にに行っているような事態を招くことが多くなった。
(人質になったボランティアを責めているのではない、私は、決して。あの時かれらを責め続けていた日本国民の精神の異常さが、私は怖いだけだ。)
アラン・シリトー原作。
とあるので、そのうち原作の方も探してみるか…。
オーケストラつながりで、「オーケストラは語る」という小編(エッセイ風)もとても面白かった。
コンサートマスターと指揮者が喧嘩したらどうなるか……
年末のウイン・フィルのコンサートの楽しさ(皆ニコニコしながら指揮棒を振っている)……
面白いなー。
著者の言うとおり、年末に意味もなく「第九」を演奏して(歌って)皆がハッピーになっているのだから、「お盆にはチャイコフスキーの"悲愴"」、「お彼岸には"ツァラストゥラ"」、「エイプリルフールには"新世界"」を意味もなく演奏するのも楽しいかも…。
同じ本に3編収録されている、(たぶん)初期の頃の作品、アモンという美少年(?)(笑)が主役の一連の話は、あたかも竹宮恵子氏の作品を見るようで物珍しかった。
ISBN:4063604934 文庫 Alan Sillitoe コミックス ¥683