十津川警部の大学時代の友人が絡む事件。

う~ん。
後味も悪いけれど、なんとも身の置き所がないね。
警察だから、ということではなく、友人とこういう形で再開しなくちゃならないなんて。

結構シリアス。
淡々とつづられてゆくこの作者の作品としては、その内容のシリアス度合、ショック度合はちょっと珍しいかも。
またまたお借りしまして…

ストーカーってやっぱり怖いよね、というのが総論?
本編より大人な話が多くて、大人向きかも。

阪急電車

2009年2月16日 読書
なんてローカルな話題…!
と思ったら、著者が今津線沿線に居住しているのだそうな。
なるほど。

但し私は京都線に住むので、こっち方面は塚口と西宮北口ぐらいしか利用した覚えはないのだが…それはいいとして、京都線への阪急電車の近年の姿勢は、怒りを持って語るしかない。
馬鹿にしとんのか?京都を?!
その一言である。

詳細、続きは後日。

この作品は"間"がいいなぁ。
どんどん良くなっている。
高校時代から精緻で美しい絵を描く漫画家さんだったけれど、アメリカの方向を向きっぱなしだった(ちょっとアラブ混じり)からいっ時はなれていたんだけど。

日本をここまで描けるもんかなぁ。
しかも芸術を。

古本で良いから自分でもそろえようかな、と思ってしまうシリーズである。

美女の面の下に⇒可愛らしい男の子⇒素顔はのび太クン

とは、上手い言い回し。

私自身は狂言の方が分かりやすい…といってもお能は二度みたぐらい。
理解には遠く及ばない。
これまたお借りしました。

理不尽な現象に対する笑いが…もうすっかり癖になった。
とはいえ、のだめが普通の女の子みたいになってきたねぇと思う。

千秋くんは、もしかして取り憑かれやすい体質なんだろうか?
意外に気弱?
バチスタが黄色でナイチンゲールが青。
そして最後は赤。

紅将軍?と思った作品の下巻。
ルージュをひいて戦闘にかかる…つまりそう言うわけか。
外科部長って肩書だけでも格好良さそうやもんね。

外科の先生は忙しい。
査問会の度に遅刻するのは別に嫌がらせではないだろう。
実際、私の外科の主治医は時間をちょっと外れて訪ねると「現在手術中」というのはとても多い。
診察日でも、部屋から部屋へ飛び回っているし、その隙間を縫って入院患者の様子を見に来てくれるのだが、たいてい手術着に白衣を引っ掛けたままだ。(あの下はもしかして血まみれ?とか思ってしまう)

かと言って他の科の先生方が暇なわけではない。
コンビニでお弁当とお茶を買って術着に白衣を引っ掛けて、早足で廊下を歩いてゆく姿を見るのは日常茶飯事。

看護師さんも「あれ?昨日の夜中にいはったよなぁ」と思う人が翌日の昼にやっぱりいやはったり…医療従事者には本当に頭が下がる。
なにしろ聞き分けの良い患者ばかりではないのだから。

白鳥氏の出番は少なかったけど、その分速水外科部長が戦闘的でとても面白かった一冊である。
最初、入院している身としてはどうかと思ったが、外科の話、ICUの話、そして何より病院内部の確執であるから、別段問題なく楽しく読めた。

これも友人からの差し入れ(レンタル)である
有難いなー。

救急で断られるのは本当に辛い。
生死を分けるのは時間であるから、死なないで良い患者が死んでしまうことも多い。
現実の日本では最近とみに問題になっていることだ。
仕方がないのかもしれないが、これって殺されているんじゃないの?と思うことも多々ある。

病院のベッド数が足りないのも確か。
現に私の入院しているK病院の消化器内科・整形外科病棟では入れ替わり立ち替わり入院患者がやってくる。
二日とベッドが空いている日はない。
大部屋(6人部屋)なんだけどね。

昼夜構わず聞こえる救急サイレンの音。
しかし、K病院では受け入れを拒否している様子はないから、それだけでも大したことなんじゃないかと思う。


でもって、この小説は、医療行為よりも権力争い、白い巨頭のような戦いがメインだからえぐい描写に出会う心配もないのだ。
今日有事により届いたばかりの本。
早速読了。

いやぁ~パワーを感じますね。
軍学校でのドタバタはお見事なストーリー、あとはいつものお笑いで…久々にどらまたリナの実力を見せてもらったという感じ。
しばらくそのあだ名も言われてなかったからな~。

そしてより一層、焼きそばを食べたくなった私であった。
これもまた、ずいぶん前に(去年末)に友人から借りて、その内容の濃さ(?)に放り出していた。
いろいろしんどくて、ゆっくり考える余裕がなかったんだよね。
…まあもともと、本屋の店頭でインスピレーションで買うか、友人にたかるかして読むのが多いミステリー。

こういうのを読んで、自分で選ぶってことをあまりしないので良いといえばよいのだが(笑)
でも短編は読もう。
バティスタのサイドストーリーらしきものが載っているのを発見したし、他にも短編があったようだし…

ミステリー好きの人って、本当に研究熱心だなぁ。
私はミーハーなだけ。
あ、そう言えば、去年のルミナリエで久々に神戸に行ったとき、(しんどいので)バスで北野異人館に行って、ホームズの部屋を見てきた。
マントと帽子で扮装して、いかにもミーハーな写真も撮ったし。
そう言うことには熱心なのだ。

犬は神様

2009年2月13日 読書
作者は銅板画家(女性)
あった犬の話とその絵を掲載しているのだが、可愛い可愛いとべたべたにならず、距離を置きつつ家族として付き合っている。

DOG
を逆さにすれば
GOD
である。
犬は神様。
それは犬と接してたくさんのものを与えられた人たちの共通の思いだと思う。

私もたくさんもらったよなー。
小説だけどちょっと随筆風。
若い時から、60歳を超えて無職。
家(株式会社)の商売で食わしてもらっている男性が主人公である。

戦争は結核で行かずじまい。
そのくせ、戦後はそれなりに元気で、今は失明の危機はあると言え、船で世界一周の旅にも出られる。
それぐらいに元気だと…羨ましいと言いましょうか(笑)

その彼が各地で出あう人たちの、淡々とした人生と、その話がなぜか面白いのだけれど。

この本だったかな…?

とりあえず、笑いたかったので病棟文庫で見つけて読む。

買ったばかりなのに寄付した人がいるってことだ。
ありがたや~。
しかし中川君が社長で元モデルとは、知らんかったな~。
(金持ちってことは知っていた)
柿崎普美ってこんなのを描いているのか~。

SFが多かったのにな~。

ハーレクインだけあって、最期はラヴラヴのべたべたになることは分かっているのだが…そこまで持っていくんが原作者の腕。
そして漫画家の腕でもある。

しかし…この手の物語はすたらないもんだなぁ。
そんなに幸せに餓えているのか。
今までの既刊の続きじゃないのね…

登場人物が全然違う…。

人気があるのはいいけど、一つづつちゃんと完結させてから出してほしいなぁ。
わけがわからなくなるし、どっちつかずになりそう。
対談集を一冊にまとめたもの。

これまた面白い。

戦争中の話で、大阪(8連隊)は弱い・弱いと言われた。
「またも敗けたか8連隊」
と言い習わされたほどだとか。

でもね、と作家は語る。
明治維新(鳥羽伏見・西南戦争)や日清・日露の激戦地にはなぜか8連隊ばかりがやらされた。

でも、たかが上等兵ぐらいでも「こんなところ死守しても無駄」と判断するとさっさと撤退。
つまり権力を伝統的になめていたのだと。

他の地域はお上の言葉=死んでも守らねばならない、という伝統で、たとえ全滅しようとも無駄と知っても死んでいった。
お上はどれぐらい怖いものだった。

大阪人はお上を怖いものとは考えなかった。


…緒方洪庵お事件帳でもそうだけど、伝統的に歴史的に権力(者)嫌いなんだんだろうな。

元禄時代の大坂は人口70万。
侍は200人程度。

江戸は100万の人口に侍は半分。

あくまでも町人の町だった大坂。
「お奉行の名をも知らずに年を越し」
なんて句があっても全然おかしかない。
事件帳の二巻目…というか、これで終わりなのだ。

意外な展開・反転などがあって、やっぱり面白い。
NHKに限らず、面白い、と思ったドラマなんて久々だわ~。
<在天楽人>ってテレビで音だけ聞いていた時は何だかわからなかったが、四天王寺等に舞楽を奉納する集団であった。
四天王寺だから、在天なのだが、別に四天王寺に属して給料を貰っているわけではない。
そして、一見どうにもならない(侍たち権力者の)悪事を闇に裁く。
大坂を、そこに生きるもの(=庶民)守るためなら何でもやる、という人間たち。

その辺が魅力の物語だ。
かのNHKがテレビドラマ化している。
全8回だって?
もうすぐおわり。

それではまった。
で、文庫本を買ってきてもらった。

大坂 が舞台で、なにしろ侍よりもはうかに多い町人(商人)が住んでいたところだから、その意識たるやすごい。
二本差しがなんぼのもんやねん?!
という意気込みが面白いのだ。

武家だけではない、近場(京都)の公家にも好き勝手はさせない。
そこで洪庵が出会うのが、浪速の宮以来の由緒ある一族。
京都より古いのだ!という力説は結構だが、それを言うと、長岡京(784-794)だの平城京(710-784)だの候補はいくらでもある。
やはりここは、都になって何年続いたか?という要素も必要でしょう。
首都として、どれぐらい機能したのか?
と言いつつ、浪速の宮の存続ってどれぐらいか知らない私だが(笑)

この人の話は手放しで笑える。
だから好き。
迫力ある顔が描けないわけでもなく、かわいらしい学生恋愛ものもこなす。

若者たちのはじけるパワーがいいね。(年よりくさ!)
黒ゴルファー……作者よ…(笑)

サラリーマン死神と再び出った二人。
仕事のためとはいえ、ベッドの上段(悪魔)、下段(死神)で眠る羽目になろうとは!
そうと知った時の二人の表情は秀逸でありました。

サーカスに侵入し、行方不明の子供たちの捜査に乗り出すお話です。
"御主人さま"がちょっとボケ?ドジ?…かも。
これが結構面白い。

武士というこだわりがなく、「剣客」という厳しい(いつ死んでもおかしくない性に支配される)世界に生きる秋山小兵衛・大治郎親子の物語。

ああでも、主役の若者よりもじーちゃんが。
60を超えたじーちゃんが実に良い味を出している。

腕っ節はとっても良い。
でもそれ以上に笑えるし。
このじーさんが女にもてるのも納得。

また悪名高い田沼意次を悪人と決めつけていないのがうまい。

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