今までの既刊の続きじゃないのね…

登場人物が全然違う…。

人気があるのはいいけど、一つづつちゃんと完結させてから出してほしいなぁ。
わけがわからなくなるし、どっちつかずになりそう。
対談集を一冊にまとめたもの。

これまた面白い。

戦争中の話で、大阪(8連隊)は弱い・弱いと言われた。
「またも敗けたか8連隊」
と言い習わされたほどだとか。

でもね、と作家は語る。
明治維新(鳥羽伏見・西南戦争)や日清・日露の激戦地にはなぜか8連隊ばかりがやらされた。

でも、たかが上等兵ぐらいでも「こんなところ死守しても無駄」と判断するとさっさと撤退。
つまり権力を伝統的になめていたのだと。

他の地域はお上の言葉=死んでも守らねばならない、という伝統で、たとえ全滅しようとも無駄と知っても死んでいった。
お上はどれぐらい怖いものだった。

大阪人はお上を怖いものとは考えなかった。


…緒方洪庵お事件帳でもそうだけど、伝統的に歴史的に権力(者)嫌いなんだんだろうな。

元禄時代の大坂は人口70万。
侍は200人程度。

江戸は100万の人口に侍は半分。

あくまでも町人の町だった大坂。
「お奉行の名をも知らずに年を越し」
なんて句があっても全然おかしかない。
事件帳の二巻目…というか、これで終わりなのだ。

意外な展開・反転などがあって、やっぱり面白い。
NHKに限らず、面白い、と思ったドラマなんて久々だわ~。
<在天楽人>ってテレビで音だけ聞いていた時は何だかわからなかったが、四天王寺等に舞楽を奉納する集団であった。
四天王寺だから、在天なのだが、別に四天王寺に属して給料を貰っているわけではない。
そして、一見どうにもならない(侍たち権力者の)悪事を闇に裁く。
大坂を、そこに生きるもの(=庶民)守るためなら何でもやる、という人間たち。

その辺が魅力の物語だ。
かのNHKがテレビドラマ化している。
全8回だって?
もうすぐおわり。

それではまった。
で、文庫本を買ってきてもらった。

大坂 が舞台で、なにしろ侍よりもはうかに多い町人(商人)が住んでいたところだから、その意識たるやすごい。
二本差しがなんぼのもんやねん?!
という意気込みが面白いのだ。

武家だけではない、近場(京都)の公家にも好き勝手はさせない。
そこで洪庵が出会うのが、浪速の宮以来の由緒ある一族。
京都より古いのだ!という力説は結構だが、それを言うと、長岡京(784-794)だの平城京(710-784)だの候補はいくらでもある。
やはりここは、都になって何年続いたか?という要素も必要でしょう。
首都として、どれぐらい機能したのか?
と言いつつ、浪速の宮の存続ってどれぐらいか知らない私だが(笑)

さいとうちほ著。

この人の漫画ってほのぼの恋愛ものか恐怖ものばかりかと思っていた。
1980年代にハルマゲドンを連想させる漫画を描いていようとは!

妹に言わせれば、やたらベッドシーンが多い漫画家だってことだけど…(笑)

この人の話は手放しで笑える。
だから好き。
迫力ある顔が描けないわけでもなく、かわいらしい学生恋愛ものもこなす。

若者たちのはじけるパワーがいいね。(年よりくさ!)
黒ゴルファー……作者よ…(笑)

サラリーマン死神と再び出った二人。
仕事のためとはいえ、ベッドの上段(悪魔)、下段(死神)で眠る羽目になろうとは!
そうと知った時の二人の表情は秀逸でありました。

サーカスに侵入し、行方不明の子供たちの捜査に乗り出すお話です。
"御主人さま"がちょっとボケ?ドジ?…かも。
これが結構面白い。

武士というこだわりがなく、「剣客」という厳しい(いつ死んでもおかしくない性に支配される)世界に生きる秋山小兵衛・大治郎親子の物語。

ああでも、主役の若者よりもじーちゃんが。
60を超えたじーちゃんが実に良い味を出している。

腕っ節はとっても良い。
でもそれ以上に笑えるし。
このじーさんが女にもてるのも納得。

また悪名高い田沼意次を悪人と決めつけていないのがうまい。
京都で"雅"を体験しようとおもろい夫婦がやってきた。

お茶やお香、微妙に私のひいきと違うところも面白い。
体験しましょ、というチャレンジ精神はすごいと思うが、京都人でもここまでやらんよな~と突っ込みを入れたくなることしばしばあり。
京都人だから余計にこんなことするか?と思うことも。

京都でこなことをやってみたい!と言う人には良いガイド本だと思う。
これも友人からの…レンタル。
有難や。

スタジオジブリの現場ってことで、結構赤裸々に描かれている。
読めば読むほど、なにかを生み出す人ってかなり変わっているよな、と思う。

制作現場の背景では、結構地獄やどろどろしたものも存在している、という当たり前のことなんだけど、いまさらながらに驚く。
愛新覚羅顕 王奇(字が出ないので:ホントvistaって馬鹿)二文字で表します。
あいしんかくらけんき、と読みます。

清朝末期の王族の娘(但し側室をたくさん持つので同腹異腹の兄弟姉妹はとっても多い)
日本で教育を受け、故郷(中国)がきな臭くなったときに帰国。
ただし、清朝はつぶれるし、兄の子供の面倒を見なくてはならないし、食べるにも困った状態で必死で働き、挙句文革でつかまり、初老になって解放。

無茶苦茶苦労した人の自伝である。
日本(学習院)で教育をうけたので、下手な翻訳で本文を損なうことなく日本語で書けている、というのがとっても貴重な一冊。
でも、元王女とは思えない言葉遣い。
そうでなければ生きてゆけない社会だったということだ。
最初はやっぱり(お嬢さん育ちのせいか)人が良くて、他人につけこまれたり騙されたりしている。

愛新覚羅顕 王奇は、1918年生まれ。
父は清朝八大親王の一人、粛親王。
何より、日本のスパイとして戦後銃殺された、川島芳子の妹であるという方が分かりやすいかもしれない。
エンジェルの意外な過去が…!
で、これが一番面白かった。

世の中さばけた女もいるもんだ。
いや。
われ鍋にとじ蓋ってやつか?

東子さんの過去…じゃないな、正体(?)もわかったし、この漫画もそろそろ脇役の人物を掘り下げ始めたか。

猫又しろちゃんのあっぱれな暴れっぷりも中々良かった。
これは確か年末…に読んでいたと思う。
入院する前に。
まあいいけど。

全国の猫のちょっと面白可笑しい写真集。
この人は実に上手にこういう面白いシーンを見つけている。
アンテナが鋭敏なんだろうな。

私はたいてい気付かずに通り過ぎているんだろう…。
500円の雑誌本…のシリーズである。

割と初歩的なことが多いかな。
深く考えないでいいので、入院のおともにはいいかも。

どういう作家がどういう本を書いているかが最後にあって、お勧め本などもあり、笑える。
ラヴラヴなお二人さんメインの本。
友人から借りました…

嗚呼、甘い。甘すぎますぞ、教官殿!

面白いけど。
一気に大人向けの内容になってない?

カピバラ

2009年1月15日 読書
友人に借りた一冊。
写真集である。

カピバラ…そう。世界最大のネズミ。ここまで大きくなると、ネズミとは思えん!
ハムスターなら飼える人も、さすがにこれは無理でしょうなぁ。

ああでも、この表紙の写真を見ていると、肩の力は抜ける。
確かに。
一番怖かったのは、「ブラックダリア事件」
これって実話ばかりだから…むちゃくちゃ怖いです。

手術や検査やなんやかやで数多の痛い目にあっている身としては、想像がついてしまうのがなんともいやだ。

局部麻酔ですら、あんなに痛いのに~(今回なんどやったことか)
思い当たる節が多過ぎて(笑)とっても楽しい漫画だった。(もっともレビューの雑誌そのものではないのだが…「木枯らし」という副題のついた小学館刊行の¥380の雑誌である)

当たり前かもしれあいけど、人が素朴であったかい
古き良き日本人。
言い古されようとも耳にたこができようとも、本当のことなんだから何度でも言ってしまう。

う~ん、この雑誌、自分でそろえようかな~と悩んでいるところです。

以下、昭和35年ごろの物価について。

お茶:50匁(187g)=¥100
せんべい:1枚=¥1
サンマ:3尾=¥20
花火:1本(発)=50銭~¥1

ちなみに、物語に出てくる物価の比較をしてみると。

           昭和34年     昭和21年
黄金バット(煙草)   ¥30       ¥1
散髪代         ¥200      ¥5
銭湯          ¥16        50銭
米(配給米、1kg)   ¥87       ¥2


「電灯」という短編物語では、30年代半ばの家庭の電気について細かい説明がある。
だいたい6畳の居間で600W。しかも赤っぽい電球。
台所、風呂、廊下は20~40W。

母方の実家が20年前ぐらいまでは五衛門風呂だった(しかもセメントはばーちゃんのお手製でデコボコしている)のだが、そこの裸電球も暗かったよなぁ…と思い
だした。

トイレがはるかに小さな電球だし、おまけに汲み取り式。
この世の果てのような暗い穴をまたぐのである。
そりゃ怖いよなぁ。
お化けや幽霊話のメッカになるのも当然だ。

現在の日本人が中間照明が苦手で、やたら部屋を明るくしたがるのはこの反動ではなかろうか?
と思った次第である。

「お好み焼き」の物語が一番好きだった。


時代小説です。
江戸時代です。
幕末です。

勤皇の志士に交じって自分の人生を費やした女傑。
頭が良すぎたのが災いしたのか…気の毒な人生のように思えるが、本人はどう思っているかなんて他人にはわからない。

この人の小説は、多分初読だと思う。
絵が怖いけど…少年漫画ってもともとはこんな感じだったよね?
いまどきの少年漫画が少女漫画化しているというか、すっきりさばさばしているというか、変わったってことだと思う。

しかし操り人形…そこまで操れるかな?
もうロボットの方が近いような気がする…

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