親子の出会い…そして認め(合っているのだろうか?)

いよいよクライマックスで、しっかり読まないとつじつまとかいろいろわからなくなるけれど、やはり面白い。

錬金術を使う回数は減ってきているようだけど、みなさん正体が割れてきて、まぁこれはこれで…。

それにしてもこのモヴシーンは描くの大変そうだなぁ。

収まる所に収まったな、と思えるのは今だから。
連載当時はそれなりに意表をついたような気もする。

綺麗な物語だった。
人死にも多いけど。

そう言うのをカバーしちゃうんだよね。
この人の漫画って。

でもってやたら美形が出る。マルチェロ・ストーリーと同じ(笑)
クライマックスに向けてストーリ-はどどどどっつと進む。

愛蔵版でこの巻数とこのページ数だ。
凄いドラマだよねー。
ルマティ殿下が大人になったなー。
という巻。

リーレン(立人)もびっくりってか?
人は人と争って付き合って和解して…まあいろいろあって成長するもの。

子供ではいられないと、という厳しい現実もあるけれど。
この作者の付ける名前の音感がいいな、と思う。
ぶっ飛んでいるときもあるけどさ。

特にラギ国の人の名前は耳に楽しい。

さあ、そろそろ役者も揃って話が急展開か?
王様でなくとも、アメリカ随一の大富豪とあればいろいろ狙われます。

婿さん探しに世界中(文字通り)主人公・花鹿。
その行く手には、なんでこんなに超豪華な美形ばかり現れるのか?

しかも大富豪の娘と知らずにひかれてゆく。
これまたカリスマ?

この作者はゴーカな美形が多いんだけど。
あんなに華やかなのにね。
愛蔵版だとサービスなしなんだろうか?
古いからか?

どうやら夜中にテレビアニメで放映とのことで愛蔵版が出たらしい。
昔、妹が揃えておったが、デジタルリマスターで書き直しとか書き加えとか同人誌出て多分とかがあるそうで買い直したという。
大まかなストーリーは忘れていたが、ラギ教の支配するラギ王国という、王様絶対の国の皇太子とアメリカの女性(庶民)が愛しあった(でも再会はなし)結果生まれた子供・その子どもと継承権があるわけで、その辺から話は始まる。

時は第二次世界大戦前夜であった。

もっとおちゃらけた小説かと思った。

いや…現代の陰陽師の話なんてお茶らけているかも?
でも適度に笑わせて、現実と差異がなくて、面白く読めたこの本も、友人のお見舞いの品である。

それにしても「京大」っての、最近は変な風に流行っている。
最近じゃないけど、ミステリーにしても「京大出身者だから」的なにおいがあって、これもなーと思っていたけど、この登場人物ら、京大へ行った意味があるのだろうか?

まあ役人目指せの東大より、研究者やちょっと(かなり?)変わっている京大の方が面白みはあるし、ひいきしてしまうのだが…。


病棟文庫で見つけたんだけどね…いやぁ~。
軽くて面白いわ。

成り行きでやくざの親分(の身代わり)をやりつつ、公金横領の罪をきて切腹した父を重荷として背負いつつ…やさぐれつつ(?)同心家業を続ける忠治郎。
だがしかし。
やくざとはいえ昔のやくざ(江戸時代だし)
義理と人情に生き、素人さんには手を出さない、というか手助けしてるし…。

今時ないよね、こういうやくざやさんって。
友人の見舞の品である。
もしかしたら既読かも?

などと思いながら楽しく読んだ。
京都=もちろん今も京都。
東の京都だから東京である。

いちげんさん、旅行者には優しい京都。
住んでると厳しいですかー?

京都生まれ・育ちのものとしては、適度に無視、適度に参加で居心地はいいんだけどな。
京都も変わってきています。



C.W.ニコル氏の著作は初めて読むのだが…。

(酒嫌いの)猫が、酒蔵を荒らすネズミ(エネミー)を狩る。
納得である。
これもギルドがあって、つまり資格制らしい、と(笑)

猫の視点から描かれた、飲み助の男たち。
ウイスキー醸造蔵。
エネミーとの戦い。

外国ネズミ(船に乗って海を渡ってきた)はそれこそ水夫なみに屈強で、一筋縄ではいかないらしいが、やはり子供を産み育てる雌の方が強敵らしい。

ふぅん。
こういう文章を書く人なのかーと思いながら読む。

これもまた、物語中に物語が挿入されている。
しかも、源頼家と実朝は政子の子ではなく、愛人の子供であったという。

北条氏が合法的(でもないか?)に源氏を潰そうとしたのは
有名だが、そんな事実があったっけ?



吉備といえば、古代といえば、ウラ伝説が定説。
すなわち、桃太郎に退治された鬼の伝説だけど、製鉄技術をもたらした渡来人だろう、それを大和朝廷がわがものとするべく滅ぼし自分に都合のよい歴史に変えたのだろうというのもまた定説になりつつある。

製鉄業といえば、「もののけ姫」のあれ。
優秀な鉄を作れれば、戦には勝てる。
だから皆が、欲しがる。
協力しなければ、言うことを聞かなければ、滅ぼしてでも。

嫌ですね~。


西村氏が必ずしも推理小説一辺倒ではないことを証明するように、ウラ伝説についてこの本の中にもうひとつのストーリーを描いている。
確かに面白いや、これ。

アマチュアの古代史研究家が、名声のために人を殺して手柄を横取りするほどのものをかけるのかどうかは別として、本として読み物として出すならそれなりに売上も名声も期待できるかも?というものであった。

作家ってここまでできて作家なんだろうなぁ。
古いからな~。
レビューがない。
あったとしても殺風景なもんだけどね(笑)

著者・陳舜臣氏のエッセイというか、エッセイにしては学問的な一冊で好奇心を満たしつつ、軽く読めるという、何かにつけて読み返す本の一冊である。

中華人民共和国の花は梅だが、決めるときには牡丹と争ったという。
そりゃまあ、唐の時代で花といえば牡丹ですから…でも派手すぎるので共産主義にあわないと、梅になったそうな。
それはそれで梅に失礼かも?
すでに絶版だとかで、古本屋で注文。
確かに黄ばんで印刷の字も薄くなっている、が、う~ん。
凄いな。

兵士としての訓練より、農作業の方が厳しいので、残してきた親とか奥さんをいたわる手紙がおおい。

岩手や青森の農民が多いせいもあるだろうが…サラリーマンには想像にもつかない厳しさだ。


死にゆく者の最後の叫びは、やはりいずれも「お母さん」なんだな。
友人から借り物也。

明治や大正の、日本人の功績は結構無視され消されている。
黄色人種であるからか?

「薬は毒にも薬にもなり
 毒は薬にも毒にもなる」

改めて考えると深い。

ケルスス(BC35-AD45):古代ローマの医学著述者…からその名(雅号)を取ったパラケルスス(1493-1541:スイス生まれ)は、錬金術師であり賢者の石にも関わった。
パラケルススというその名の意味はケルススを凌駕するもの。

彼が錬金術と医療化学者の父言われるのは、
「錬金術の目的は、金や銀を作ることではなく、医薬をつくることである」
と公言していたから。

本名は、
"テオフラストゥス・フィリップス・アウレオールス・ボンパストゥス・フォン・ホーエンハイム"


最期(近年)になってくると、取引先の化学工業の会社(ドイツ)の名前がポンポンできた。
複雑というのか、さすがというのか。
アメリカ暮らしの著者が、外から見た日本と日本人を考える。

決して嫌われ者ではない、ということを強調するとともに、今の日本がこうあるすがたが世界から嫌われるのであれば、日本がかくありたし、と目標にしてきたアメリカが変なのである。

…爆笑。




妖異川中島

2009年3月9日 読書
西村京太郎著。

NHKドラマでは次世代に移っているが、この推理小説では、信玄と謙信のまさにその時代。

ドラマを意識し描かれた新巻で、高齢にも関わらずこの作者のアンテナの鋭さはすごい、と思う。
相変わらず。

ただ歴史に重心が寄っているのがいつもと違うか。
それぞれを武田・上杉になぞらえる企業のトップの右腕的存在が暗殺されるのは、歴史ものとしてはわかるけど、推理物としては偶然性に頼って動機も弱い気がする。

武者行列や、戦の再現など各地の有名戦跡でうっと行われていると聞く。
川中島合戦も、NHKのドラマでまた再燃するのかな?


最終巻なのだそうだ。
いい所で終わるから余韻もあるし、中だるみもしない。
上手い作者だ。


現在NHKでやっている大河ドラマに呼応する部分もあるだろう。
特に衣装を見ているとね。

もっと自由な時代というか、前の時代のようではあるが、イメージは伝わってくる。
衣裳がかわいいのだ、要するに。

復讐するはわれにあり、の作者が描く現実の死刑囚の話。
過去の話ではなく、事件の経過ではなく、なぜ彼(女)が殺人者となったのか?と問題点として取り上げている…とは言うものの、過去に触れないとわからないよね。


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