対談集を一冊にまとめたもの。

これまた面白い。

戦争中の話で、大阪(8連隊)は弱い・弱いと言われた。
「またも敗けたか8連隊」
と言い習わされたほどだとか。

でもね、と作家は語る。
明治維新(鳥羽伏見・西南戦争)や日清・日露の激戦地にはなぜか8連隊ばかりがやらされた。

でも、たかが上等兵ぐらいでも「こんなところ死守しても無駄」と判断するとさっさと撤退。
つまり権力を伝統的になめていたのだと。

他の地域はお上の言葉=死んでも守らねばならない、という伝統で、たとえ全滅しようとも無駄と知っても死んでいった。
お上はどれぐらい怖いものだった。

大阪人はお上を怖いものとは考えなかった。


…緒方洪庵お事件帳でもそうだけど、伝統的に歴史的に権力(者)嫌いなんだんだろうな。

元禄時代の大坂は人口70万。
侍は200人程度。

江戸は100万の人口に侍は半分。

あくまでも町人の町だった大坂。
「お奉行の名をも知らずに年を越し」
なんて句があっても全然おかしかない。

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