怖い絵2

2008年11月15日 読書
う~ん。
深読みしちゃうね。

歴史とか社会をきちんと把握していないとそこまで気がつかないことだけど…知っていた方が絵を見るときには、確かにプラスになる。

絵の背景で一番怖かったのは、「ガブリエル・デストレとその妹」
一見、仲良く浴槽につかっている、ちょっとエロティックな絵…なんだけど、その背景に描かれたものとか、ガブリエル・デストレのその後とか、知ってゆくととっても怖い。

彼女はアンリ4世の愛人で、アンリ4世といえば、かのマルゴ王妃の旦那である。
そしてマルゴはイタリアからフランス王室に嫁いできたカトリーヌ・ド・メディシスの娘。

新教徒と旧教徒の血で血を洗う抗争がフランスで吹き荒れていたまさしくその時代。
互いが互いを殺しあう凄惨な時代。
映画「王妃マルゴ」をみればその辺の事情はわかるが…これもとっても怖い映画であった。

ガブリエル・デストレは身重で臨月、愛するアンリ4世との結婚を目前に明らかに毒殺とわかる方法で殺されたのだ。
メディシスといえば…毒薬で有名らしいし。

では、その前に描かれたこの絵は何を意味するのだろうか?


ベックリンの「死の島」も怖い。
こういう絵を家に飾っとくその気はやはり私にはわからない。
宗教がちがうとか生に対する考え方が違うとか時代性とかいろいろあるんだろうけど。

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