これは妹に借りてよんだ。

…けっこー面白いじゃないか。
これ。

ファンタジーの世界設定って出尽くした感があったけど、まだこんな手があったのかと…感心。

絵も達者だし。
昔の同人誌の作品を、商業誌用に書き直したというのがこれらしいけれど、そうなるとやっぱりファンタジー全盛期の話なのかな?
作者の昔の絵を見ると柴田昌弘氏の影響が多々見られる(目とか)ので、彼のところでアシスタントをやっていたのかな?

竹宮恵子氏も昔の絵やテンポは石森正太郎調だし、やはりテンポよく迫力がある個性豊かな絵を描く人は少年誌の影響を多少なりとも受けるのだろうかと考えてしまう。

表題のラグトニア=敗魔者、というのは魔物に襲われて体の一部(目とか足とか)を取られ(眼は見えなくなり脚は立たなくなる)ちょっとづつそこから命を吸い取られるのだそうだ。
あちこちの国で魔物が暴れて人間を襲い、殺されるか、よくて敗魔者になるか、下手をすると魔術師(この世界では悪者)が魔界から呼び出した魔物の器となる。

…携帯用食糧?

ちょっと思ってしまいました。
命をちょっとづつ吸い取られるので、命の分量を過ぎると死んでしまう。
少しづつ死んでゆく…なんて嫌ですねー。

その魔物を倒すことができるのが、一本の剣で、霊術師が持たないと役にも立たないが、その威力は絶大。
でもってこの剣で倒された場合だけ、器となった人間は助かるらしい。
魔物も霊術師の意志によっては魔界に戻らず霊界に行くことができるらしい。
霊界というのはつまり天国?
普通に死んだ人が行くところ。
魔界は魔物の世界なので、魔術師にいつ呼び出されて使役されるかわからないのだそうだ。

設定はややこしそうだけど、話の流れの中で無理なく説明しているので、とてもわかりやすい。

大昔に死んだ霊術師に憑依されている(?)元王女様・ファルナ。
憑いたり憑かなかったりで、彼女の性格がころころ変わるのがかわいらしい。

その相棒の大男、カルダスは…馬鹿なのか愛嬌があるだけなのか、まだよくわからないけど。

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