ナポレオンの隠し札 〜ラミジ艦長物語20〜
ダドリ・ポープ 著
小牧 大介 訳

地中海(イタリア沿岸)…地中海は3回目だ
フリゲート艦 カリプソ号

ニコラス・ラミジ、30歳の誕生日まであと数日…

エイトキン
ケントン
ヒル(新顔;転出したワグスタッフのかわり)
マーチン

年を取ったなーという感じでしょうか。
最初の登場ってたしか21歳ぐらいじゃなかったかな?

海峡で別れたサラー夫人の行くへもわからないのに、イタリアのとある都市に大物英国人たちが幽閉されているらしいという極秘情報を得て、ラミジは捕虜の救出に向かう。
…というのも。

アミアンの和約でほいほいとフィレンツエあたりに遊びに行った呑気な英国貴族、提督、将軍エトセトラ…人質として価値の高い人々が、ナポレオンの切り札として所在を明らかにされないまま名前の伏せられたままどこかに幽閉されているとわかったからだ。

ラミジお得意の詐欺商法、もとえ奇襲戦法で死者を出さずに救出するが、よくよく話を聞いてみれば、捕虜はふた手にわけられて、あと半分、しかも女性を中心にどこかへとらわれているという。

囚われの奥方たちの件は命令外としてこのままジブラルタルへ戻るか?
それとも折角助け出した人々を死に直面させるという危険を冒しても救出に向かうか?

最後の最後にサプライズ!
よかったねぇ…ラミジ。

それにしてもトスカナ、ボルテラのあたりをうろうろしているが、結局ジアナは見つからない…。
消息すらつかめない…。

みなほとんど「死んだ」と思っているしな…(笑)
あんまりだ。

ところで、一介のフリゲート艦に複数の提督や複数の将軍や侯爵、伯爵などがぞろぞろ集合する図、というのも珍しく面白かった。
それでもあくまでも国王陛下に任命された艦長が一番偉いわけです。

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