友人が中古屋かなにかで4冊まとめて入手したらしく、こちらに回してくれました。

漫画では読んだことがあるけど、いまいちピンと来なかった…!

やっぱり小説のほうが面白い!
理由や歴史や事ここに至った理由など、全般、やはりわかりやすい。

マンガの限界か…

それにしても女の子が主人公で戦闘職の図書館員とわ(笑)
いや、別にいいけど、あまりにもかけ離れてますな。
だから面白い。

どーでもいいけど作者の名前、浩(ひろ)って、満州国皇帝の愛新郭羅溥儀の弟・溥傑の奥さん(日本人)と一緒だねーとしょうもないことを考えていました。
最初男性かとおもったので。

犯罪を抑止するために、マスコミの情報(テレビ・新聞)や本・雑誌などの媒体を規制しようとする動きは実際にある。
若い子が犯罪を犯す度に、「こんなビデオを見ているから」とか「こんな本を読んでいるから」とか絶対言う。
しかもマスコミがだ!(笑)
なんや、それー?と思うけれど、失笑苦笑だけだとひどい目に会うかもね、というのがこの小説。

メディア良化委員会の良化特務機関なる怪しげな武装組織(まじで)が本屋や図書館を襲撃して、自分たちが勝手に決めた規制で本を取り上げ、焼き…人(図書館員)まで殺害する、という事件が起こり、その時に警察などの司法組織が懐柔されて当てにならなかったため、図書館は自分の身は自分で守るという組織に変貌した。

一般職(普通の図書館の仕事をする人)であっても最初は軍事訓練。(すごいや…)
その中で戦闘職をもっぱらとする防衛員に至っては、軍事教練に明け暮れる。
その実力は、警察より自衛隊より強いと評判なのだそうで。
主人公の笠原郁(女である)はその防衛員の中でもエリートの図書特殊部隊員に配属された、初の女性だという。
…という設定で話は進む。
なんか凄い世界だが。

実際歴史を見れば、始皇帝の焚書坑儒なんかはよくわかる例だろう。
気に入らない儒教の思想をこの世から抹殺するため、儒教関連の書物(竹簡だけど)をまとめて焼いたり、儒学者は穴埋め(生き埋め)にしたわけで、まあ同じだわな。
焼いてるし。
穴埋めの代わりに銃撃戦で射殺していたら。

図書館の方ってここまででなくても(当たり前だ)、思想の自由を守るため、不当な検閲を拒否するために一所懸命お仕事されていたんですね。(作者のあとがきによる)
ぜんぜん、気が付いていませんでした。

図書館を見る目が変わりそうな…気がします。

コメント

お気に入り日記の更新

テーマ別日記一覧

最新のコメント

日記内を検索