戦争中のお話で、作者が広島の人だから自然広島の話になる。
戦争中のいろんなポスターとか標語とか。
そういうものを取り入れて目新しい、というか、初めて見た、と私の年齢でいうこと自体がもう戦後からは随分と時間がたってしまった、ということなのだろう。

小石ひとつ。
戦死したと連絡があった兄の骨箱。
そこに入っていたのはそれだけだった。

戦争に行かないものたちも戦わされた日々。
窮乏する生活。

この物語ではそれもこれも笑いの中に紛れてしまうが、芯にあるつらさ苦しさ暗さは隠しようもない。

今現在、戦争がない国に生活できるということはそれだけで幸せなんだろう。
普通に生活できれば、だけど。
(できなくなりつつあるよな…)

物語は20年の春まで。

終戦まであと数か月…その数か月が生き残れるかどうか。

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