西村京太郎
徳間文庫

警察を退官(くび)になった男たちを、選んで声をかけ、仕事に誘う集団がいる。

何のためんび、何をするのかは言わず、ただ、追跡・盗撮・盗聴と、部分的な仕事をこなすだけで、月に100万円召集をくれるというのだ。

事件を起こし(情熱のあまり容疑者宅に不法侵入)警察を追い出された彼は、その後妻とも離婚し子供とも別れ、なにも守るべきものはなくなっていた。
そして金は欲しい。
いや、金はいる。
惰性であれ、生きてゆくためには。

だが、人とは好奇心の塊。
自分が何をしているのか、何をさせられているのか。
ましてや元警察官であれば、余計に気になる。
探りたくなる。

そして、まるで首を挿げ替えるように、一人、またひとり、殺されてゆく。
秘密を知ったものは、知ろうとした物は、一人たりとも生きてはおれない。

死体の半数以上が、なぜか美女高原で見つかる。
なぜなのか?
なんの意味があるのか?
十津川警部の捜査が始まる。

美女高原というのは、飛騨高山のご近所にあるらしい。
ご近所なのにあまり認識されていないらしい。
…認識してません。

高山は行ったし、白川郷も下呂も行ったけど。
美女高原は知らない。

警察署長がちゃっかり悪の親玉と組んでいたり、悪の親玉が学生時代からの親友をちゃっちゃと切り捨て(=殺害)しようとしたり、意味なくして殺されたり、世の無常を感じさせる作品でもあった。

参考 ⇒
http://www.amazon.co.jp/gp/product/images/4062649225/sr=1-1/qid=1214212270/ref=dp_image_text_0?ie=UTF8&;

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