謎の五行詩 〜ラミジ艦長物語6〜
ダドリ・ポープ 著
小牧大介 訳

1797年
カリブ海 スネーク島(スペイン支配)

宝探し♪

座礁して上陸したラミジ(&トライトン号)&ヨーク(&トパーズ号)の一行は、敵国・スペイン人に見つからぬよう島の脱出を考える。
が、それもつかの間。
「スペイン人は島中に穴を掘っている」
という斥候の報告。
「スペイン人は井戸ではなく、なにかを探しているらしい」
という逃亡奴隷の話。

われらがラミジがそうと知って、好奇心を抑えておけるはずがなく…。

宝探しだ♪

かのヘンリー・モーガンも探していたという海賊の宝を探すため、たった一つの手がかり、五行詩の謎を追うラミジ御一行である。

…フランスの亡き国王・ルイ16世の親友であった公爵閣下とその家族、そしてその同志(伯爵)も一緒になって宝探しに熱中〜。

だが推理小説ではないので、そんなに複雑ななぞにはなっていないし、同じくらい、読者が膝を叩いて納得するような出来栄えでもない(笑)
まぁご愛敬。
これは海洋冒険小説なんだし。
あ、宝島もそうか。
なら、もうちょっと凝っててもよかったかもね。
私はこれで十分だけど。

海賊らしく、骸骨の山は出てくる。
そして。

スペインの定期船を乗っ取り(こっちの方がよほど海賊らしい)ジャマイカへと向かうラミジとその御一行さま。

案の定、ドダードは手ぐすね引いて待っていた。
船団護衛の失敗(私掠船に襲われたこと)とか、あーんなこともこーんなことも、全部ラミジのせいにしようとして。

ラストは軍法会議。
またしても軍法会議で、最初に読んだ時はうんざりしたものだが、今はそうでもない。
いかに若きラミジ将校がここを乗り越えるか、が見どころだ。

コメント

お気に入り日記の更新

テーマ別日記一覧

最新のコメント

日記内を検索