ちぎれ雲 〜ラミジ艦長物語3〜
ダドリ・ポープ 著
田中清太郎 訳

ブリッグ艦 トライトン号
1797年。
スピッドヘッドで大規模な反乱勃発。

カッター艦カスリン号は前回つぶれた(つぶした)ので、新しい艦をもらたラミジくんである。
トライトンというのは、トリトンのこと。

     ♪す〜い〜へ〜い〜せ〜んのおわりには〜あああ〜♪

   それなりの年齢の方には、ちょっと懐かしい名前でもある。

物語は海軍省の重厚なる一室、海軍卿スペンサー伯爵との会談から始まる。
またしても何か罠が!
と身構えるのは仕方がない。

反乱中のブリッグ艦を指揮して、ブレスト沖〜セントヴィンセント岬沖〜経由、はるばるウインドワード諸島(西インド)まで行かねばならんのだ。
ふぅ…地図を見るだけで疲れそう(笑)

不満たらたら、上司の言うことを聞かない(反乱中だし)水兵たちをいかにして出港させるのか?
そして不穏分子の芽をいかにして摘み取るのか?(大海原で反乱されても困るし…)

おまけに、常に酔いどれでへべれけの軍医・ボーエンを復活させないといけない(医者は必需品だし)

海軍将校ラミジくんにはなんぼでも、多難な行く手が待ち受けるのであった。

ああ、でも、南洋の描写はいいねぇ。
ペリカンとか、トビウオとか…

バラクーダのみ不要であるが。
カリブ海へ行ってみたい!と思うようになったのは、ラミジのこの物語を読んでからである。

どんな性悪な蚊が生息していても、魅力的なんだよね〜。

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