岬に吹く風 〜ラミジ艦長物語2〜
ダドリ・ポープ 著
出光 宏 訳
至誠堂 出版

カッター艦 カスリン号
1797年2月14日(セントヴァレンタインディ♪)
セント・ビンセント岬沖海戦

ボルテラの女侯爵を無事に助け出し(余計ないとこも付いてきたが)とりあえず安心♪のラミジくん。

ネルソン提督の憎い宰配で彼女をのっけてちっぽけなカッター艦カスリン号で一路ジブラルタルへと向かう。
向かうが…その途中、起こるべくして起こったアクシデント。

≪命令を自分の都合のよいように拡大解釈する≫男の真価発揮である。

まぁ似た者同士のネルソン提督のお気に入りになるのなら、そういう要素は必要だろうか。

おかげでスペイン艦隊の捕虜となり、レアアイテムを使って善良な人々をだまくらかし(某国の領事には、ばればれだったが)コソ泥まがいの真似をして情報を奪取、まんまとジブラルタルへとたどり着く…。

まったく忙しい男である。
まぁ冒険小説である限りは主人公が忙しくないと面白くないものだが。
のったりまったりした主人公なんて…。

以下は、作中に出てくる英国艦隊のメモ。

?カロデン号(74)トローブリッジ艦長;1794年、ハウ提督指揮下で「栄光の6月1日海戦」を戦った。

?ブレネム号(98)

?プリンス・ジョージ号(98);1778年、ケプル提督指揮下、ウェサン島沖でオルビリエ伯爵率いるフランス艦隊と砲火を交え、1782年にはロドニー提督指揮のもとドミニカ西岸のセイント諸島沖でフランス艦隊と交戦、戦列艦5隻を捕獲。

?オライオン号(74);「栄光の6月1日海戦」に参加。

?イリジスタブル号(74)

?コロサス号(74)

?ビクトリー号(100)♪旗艦・ジャービズ長官座乗♪;1778年、ウエサン島沖海戦でケプル提督の旗艦を務める。

?バーフラール号(98)ウォルグレーブ提督;セイント諸島沖海戦でフード提督が旗艦とする。

?エグモント号(74);ウエサン島沖海戦、ジェノバ海戦(1793)参加。

?ゴライアス号(74)

?ブリタニア号(100)トムソン提督;ジェノバ海戦でハザム提督の旗艦。

?ナミュア号(90)ホイットシッド艦長;セイント岬沖海戦参加。

?キャプテン号(74)ネルソン提督 ミラー艦長;クロムウエルがチャールズ2世の軍を撃破したころ、サセックスの粘土質の土壌に芽吹き、生育した2千本の樫の木でできている。ジェノバ沖海戦参加。

?ダイデアム号(64);ジェノバ沖海戦参加。

?エクセレント号(74)コリンウッド艦長

?カスリン号(10)♪(ラミジ海軍将校)

以上。
なお、この順番は、早いもの順である。

マナーは守りながら、われ先に行こうとする提督・艦長。
一歩でも先に出ろとぎゃーぎゃーうるさくせっつく提督。(誰とは言わないがネルソンとか言うお人だ)
後ろからぶち当てられないかとひやひやものの艦長、でも場合が場合だし相手が相手なので何も言えない…

想像すると笑える。

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