日本の香り 

2008年5月29日 読書
コロナ・ブックス 平凡社

京都のお香やさんである、松栄堂さんが監修した本である。
先月「聞香」に行ったのもこの松栄堂さんなので、書いてあることにいちいち「ああ」と頷く。
短い時間だったけれど、きちんと端折らずに説明をしてくれていたんだな、と思う。

写真も多くて楽しい。
平安貴族の遊びではあるけれど、かの徳川家康もお香が大好きで、天下を取ってやれやれ、と一服してから東南アジアまで使者を立ててお香を求めたそうだ。
沈香で10Kg以上持っていたんじゃないか、という話もあって…なんて贅沢な!

沈香以下、高価なお香が出てくるが、松栄堂さんでは、たくさんの人(一般人)が楽しめるようにと、科学的に調合したお香を安価で販売して、人気があるのだ。

だって本物なんて…とんでもないお値段ですから〜(笑)
松栄堂さんへ行って、そのあと鳩居堂さんへでも行ってみればよくわかるはず。
お香って本当にお高い。

でも、はまりそう…。
松栄堂さんで売っている聞香スターターセットを買うのが私の今の野望である。(2〜3万円ぐらいかな?プラスお香も買うからね…)

本物、化合物とあれこれうるさく求めないのなら、源氏物語千年紀で盛り上がっている京都市内では、あちらこちらに"それっぽい"物を売る店がどんどんできている。
そいうところへいけば、ちょっとした話のタネぐらいのものは手に入るのではなかろうか。
ま、話のタネでも、千円以下で手に入ったらそれはずいぶんお安いんだよ、ってぐらいの出費は覚悟しなきゃならないけどね。

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