佐木 隆三 著
青春出版社
730円(別)

これはまた、病院の売店で見つけた本なのだが…病院でこんなものも置くんだね。
人生を見つめ直せということだろうか?

著者は「復讐するは我にあり」を書いた人。私も去年、この本を(復刻本)を読んだばかりである。

何人もの人間を殺し続ける殺人者。
彼はどうしてそんなことをするようになったのか。

それとおなじ問いがこの本でも書かれている。

小林 薫
宅間 守
緒方 純子
林 真須美
岡崎 一明
林 郁夫
山田 みつ子
福田 和子
高橋 裕子

こう並べてみて、名前だけを見て誰がどういう犯罪を犯したか(すべて殺人犯であるから、そういう犯罪ではあるが)明確にわかるだろうか?

私はわからなかった。
ごく一部を除いては。

いっときは、新聞も週刊誌もすべてを占有した有名人。
その名前を聞いて事件や背景がわからない人はいなかったんじゃなかろうか?
でもそれもいっときのこと。

そういうものだから、世間は。
社会は。
人間は。

だからこの本も一人一人のいく末にはスポットライトを当てていない。
その犯罪を行うに当たった流れ。
生まれて、成長して、何を考えて生きてきたか。
その環境や状況を可能な限り読み解く。

著者は、対象者がどこの時点でその人が人間でなくなったかに視線を向けようとしている。
それを読み取るのは読者である。

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