幽霊狩人カーナッキの事件簿
W・H・ホジスン 著
夏来 健次 訳
創元推理文庫
960円(抜)

復刻本だとかいうのでついつい手を出してしまったのだった…

ホームズシリーズが大好評を博していた頃、同じように探偵小説として登場したのがこの本だ、という。

カーナッキとは、有閑マダム、ならぬ探偵おたくの青年。
不可思議な事件を解決しては友人を呼びつけ、夕食をふるまったあとその冒険談を話して聞かせるのを趣味とする…やっぱりひまじんだよね。

彼が扱うのは、摩訶不思議な事件。
すなわち幽霊とか化けものとか祟りとか呪いとか…そういうものである。
ホームズだとどんどん合理的に解明して、「そんな非科学的なことはない!」とやっつけてしまうだろう。
カーナッキ君もそれなりに頑張って、からくりを暴いたりするが、半分は、摩訶不思議のまま終わってしまう。
結局は呪いだったとか。
異次元から出現した得体のしれないやつだとか。

そういうものから身を守るために、怪しげな五芒星を描いたりするのだ。
人の足を使って星形を描いたり(笑)
星形に組んだ真空管を青白く光らせて結界を敷いたり(笑)

呪いのアイテムを発見して、してやったり!と結界の中に持って入り、(ついうっかり?)結界の中で魔物を出現させてみたり(←思わず「おいおい」と、突っ込みを入れずにはいられない大ボケである)
うっかりさんの変人ではある。

まぁ、可愛げがあると思えばいいのだろう。

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