アンナと王様

2008年4月1日 読書
私がイメージするのは「王様と私」
そう、ユル・ブリンナー主演のミュージカルのほう。

今回のは、ジュディ・フォスターとチョウ・ユンファによるリメイク版でなんと同じ作品としては三作目になる。(アニメを入れると4作目)

シャム(現在のタイ)の王宮ロマンスだけではなく、王家転覆の陰謀が背後にあったとは…!
知らんかった。
そんなふか〜い物語だったとは!

タイでは上映禁止作品。
なぜなら、物語に出てくるラーマ4世(モンクット王)が実像とかけ離れているから、というのが理由だそうだ。
時代は日本の幕末で、東南アジアは植民地競争の真っ只中。
フランスはベトナムを。
英国はビルマを。

そのなか、モンクット王は独自に近代化路線を推し進めた。
そう、かつて日本が植民地にならぬようにそうしたように。
その姿勢が保守派の反感をかって反乱を呼ぶことになるのだが、世の中が大きく変わるときには反動は避けられないもの。

英国人の女性家庭教師アンナがシャム王宮で王子や王女を教育したのは事実で、その不穏な空気の中、彼女が命を狙われたことも二度あった、という。

アンナの息子ルイは英国に帰ってから』アメリカオーストラリアと渡り歩く、結局はシャムに戻ってアンナの生徒の一人であった次の王・ラーマ5世(チャラロンコン王)の身辺警護の近衛将校となった。
その上、王女の一人(王の妹の一人、異腹かも知れんけど)と結婚したという…。

*アンナ・ハリエット・レオノーウエンズ(1831-1914)
   滞シャム(1862-1867)
*モンクット王(1804-1868)

現在のプミポン国王(ラーマ9世)は曾孫にあたる。
つまり、5世(チャラロンコン王)の孫である。

白い象が発見されたら、王家はみなで旅をする…仏に感謝の旅をする。
いいなぁ。

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