J・K・ローリング 著
静山社刊

携帯版の上下巻。
なのでごっついハードカバー本の発売から一年半ぐらい遅れて出ている気がする。
まあいいけど。
値段も約半分だしな。

映画で見たのはいつだったっけ?
魔法省から派遣されたサドなピンク女の仕打ちに黙って(?)耐える(?)ハリーである。

いやいや…結構ヒステリックだったかな?
かんしゃくもちでしょっちゅう怒っていたような気もする。
彼の周りの人間、亡き父ジェームズだって普通の魔法使いだ。
聖人君子ではないので、かなりひどいこともする。
その友人シリウスだってかなりのワルだし、監督生のルーピンはどうやらそういうことを見てみぬ振りをしていた疑いもアル。
そういうことを知ってゆくハリーは、自身の中に在る父親像を変えてゆかねばならない。
でも彼の中では父親は英雄。
それを変えるということは並大抵の苦労じゃない。

シリウスはハリーを父親視している、というのが良くわかる話でもある。

ハリーを取り巻く周りの大人たちも、そろそろ彼を大人として扱い始めた。
その重圧が…うれしいけれど、やはり重い。


教師が生徒に罰を与える。
私などは、せいぜい「たっていなさい!」と怒られる、せいぜいそういうことしか思いつかないけど…鞭を使うよね、というか使ったよね、確かに、ヨーロッパってとこは。

体で覚えさせる、ってこと。
それでもいたずらがなくなるわけではないのだから、彼らはたくましい、と思う。

でも、正しいことと悪いことの区別はできる。
おかしいと思えば生徒も教師にそれを伝えることができるし、教師もそれが不当だと気がついたらきちんと謝罪するのだと、なにかの本で読んだ。

厳しい罰はあるが、正義は守られる。

そりゃあその方がなんぼもいいと、思うわねぇ。

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