近畿の秘境・十津川村。
そこへいくのはとっても大変…なので、私もまだ行ったことがない。
同じように(秘境ではないがそれに近い)北山村にはダイナミックな"筏下り"で出かけたことはあるが。

その十津川村。
有名ではないが、厳たる勤皇であり、江戸末期の混乱の時には禁中警護などにも積極的に参加したらしい。
これまた私の知らなかった歴史だけど。

そしてかの"天誅組"にだまされて(?)参加したがために自刃する、という悲惨な思いもしている。
だが勤皇、天皇家への愛情と忠誠心は平成の今になっても衰えることはなかった…のでそれが詐欺師にうまく利用されたのだった。

純粋。
一本気。
だからこそ、不正を知ったらただではおかない。
自分の命を賭してでも正義を貫こうとする。
そういう無垢な魂がこの事件を起こしたのだった。

まあそれはともかく。
自分が乗って紐を引っ張る"野猿"という、谷を渡る籠だとか、揺れ動くつり橋だとか。
ちょっと興味がある。
怖いけどね(笑)

事件の場所設定としては、なかなか粋なところだったと思う。
十津川警部シリーズは、やはりある種の旅行案内みたいな
本だよね。

ISBN:4094082522 文庫 西村 京太郎 小学館 2008/03/06 ¥560

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