「あんたたちは年金はもらえないで〜♪」
と、面白げに言われたのは、20代の終わりごろだったろうか。

腹が立った。
無性に。

実際OLと呼ばれる会社員である私は、100%税金や保険を取られている。
そう、とられているのだ抜かりなく!

そのくせ一銭ももらえないとはなにごとだ!

…それは、現在の受給者(貰っている人)の年金を、働いている私たちが払う、という、システムであるからだ。
年寄り(貰う人)が増えて払う人(若者)が減れば、貰う額が少なくなりやがて無くなってしまうのではないか、と単純に考えても想像できることだ。

こういうことはテレビでも何度もくり返されている。
ではどうする?
我々の老後はどうなる?
いや、現状払われているの年金(の額とか体制とか)は、どうなっているの?

ひとりの、『不明な年金』を追求した老人の手紙から始ったニュースキャスターの年金問題書。
ただ資料を得るだけなら社会保険庁の無料パンフレットでも十分(著者もそういっている)が、そうではない、年金の仕組み、どうしてこうなったのか、ではどうすればいいのか?
などなどを判りやすく説いた一冊。
とーってもわかりやすい上に、あんなにイヤだった消費税増額も納得してしまったから不思議なものだ。

消費税増額⇒年金を只今現在日本国に生きる皆で負担⇒皆で年金をきちんと戴く
の理論が判った。

成る程…と。

そう簡単にいかないのが政治という化物。
利権が絡むからそうなる。
どこかの新米知事がそうであるように、ご立派な公約は半分以上が無理難題。
それをのほほんとするーしなくちゃ政治家はやっていられない…のだろうか?
ほんとに?

どうせ生まれたこの国日本。
満足できなくても、少なくとも皆で納得して生きてゆきたいものだ。

ところで、年金の創生が、軍事費を集める為のものであったとは…そういわれれば納得だが。
鍋鎌だけではなくてそうやってお金も集めたんかー。
日露戦争のころは、せっせと国債を発行して外国に売りつけた、という話は聞いていたが。
それを一杯買ってくれたのがユダヤ人。(やはり金持ちやなー)
反露感情で日本の味方をしてくれたんですねー。
明日にも沈むかもしれない日本という国を…。

ところで、私は辛坊さんの大ファンである。
大好きなんである。

この人の解説は、判りやすく阿らない。

その昔、読売テレビで朝もはよから阪神タイガースの法被を着て、勝った〜♪勝った〜♪また勝った〜♪
だの、
ランランランラン黒い星♪
ランランランランまた増えた♪
だの、相棒(?)の森さんと歌っていた頃からのファンである。
(別にタイガースファンだから、というわけではないぞ、あくまでも)

この人の本は、関西人らしいサービス精神に溢れている。(生まれは関東方面と聞いたような気もするが、まあいい大阪在住だし)
著書「ふらっとアフガニスタン」などではまだまだ危険なアフガニスタンに行き、現地ので雲助(=籠かつぎの強盗)タクシー運転手とやりあって、大阪弁で突っ込みを入れる……。

でも本当はかしこかったんだこの人……と視聴者が"時々"気がつくという、稀有な人。

ISBN:4344014391 単行本 辛坊 治郎 幻冬舎 2007/12 ¥1,365

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