あまくさしろう、ではない。
てんぐさ しろう、と読むのだそうだ(本人曰く)

続けざまに人助けをして消えようとする、謎の男、てんぐさしろう。(寒天の材料の、あのてんぐさである)

杖を振るっての悪人退治はまるで黄門さまのよう…。
お陰でえらい政治家のセンセイや企業のトップと知り合うようになり、彼らの信頼を得て、社会的にも"正義の味方"として名前が売れてゆくのだが。

「胡散臭い」
と嗅覚をひくひく言わせたのは女刑事の北条だった。
「うますぎる」
のはタイミング。
人間は普通に暮らしていて、そんなに何度も続けて強盗事件に遭遇するだろうか?
その度に無傷で犯人を打ち据えられるだろうか?

「なにかへンだ」
そう思った彼女の勘を後押しするように、世間でもその真実を疑う人が出始める。
だが、てんぐさしろうと名乗る男は飄々とそんな噂を交わす。
そして意外な行動をとった…!

これって…やっぱり詐欺でしょ?
目的は良いことだとしても手段が悪かったら、犯罪だと思うけどなぁ。
それを許していいのか?
法治国家。

ちょっと思いましたが。

ISBN:4125010196 新書 西村 京太郎 中央公論新社 2008/02 ¥860

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