昭和9年から物語は始る。
海苔をとる漁師の家の長女として生まれた主人公・浦野すず。
彼女は成長し、呉へ嫁ぐ。
終戦まであと数年。
そんな時代であった。

兄も幼馴染も夫も、すべて軍関係の仕事をしている。
それが普通。
そんな時代。

舅・姑との同居。
口うるさい小姑。
戦時下の嫁の仕事。

……大変だけれど、幸せな、すずの小さな世界。

当時の世相を見事に描いた、珍しいのとすごいのと、知らない時代なのに何故か旅愁を感じる。
あんなに大変な時代…だったはずなのに。

この人の漫画は、本当に、心に響く。

ISBN:4575941468 コミック こうの 史代 双葉社 2008/01/12 ¥680

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