草津温泉、と聞けば関西に住む私たち(私だけか?)は、滋賀県の草津市を考えてしまうのだが、勿論違う。
東京で活躍する十津川警部どのである。
舞台は群馬県草津市。
その草津温泉での出来事だ。

京都で問題を起こして東京に逃げてきた一人の女性。
彼女が防寒に襲われた時、助けてくれたのが十津川警部だった。
その後の草津温泉での治療にも付き合い、ずるずると1週間休みを取って(!)楽しく過ごした二人。

……勿論、偽の戸津川警部の話である。

名前を利用されるのは有名人の宿命とは言え。
難儀なことでございます。
しかし、一般人と違って、警察ではその嫌疑は晴れやすい模様。
一月間事件にかかりっぱなしで休みなし、とか。
仕事柄、常に所在は報告済み、とか。(これって医者も同じことが言えると思う)

そのニセモノに関わって、二人の女性が死んでいく。
過去に遡ればもうひとりの犠牲者も。

鍵を握り且ネックになるのは、有名政財界人やタレント。
本物の十津川警部は、見事事件を解決できるのだろうか?

草津温泉の旅館、温泉、湯の花、こじゃれた喫茶店、食べ物、風土など、女性から(偽だけど)十津川警部あてのしょじょうで詳しく述べてある。
旅情を感じさせ、温泉への観光客を誘うようなそんな香りが漂う。
東のほう…とくに東で北は、行ったことがない。
行ってみたいなぁ。

草津といえば、せっせとアルバイトで生活費や遠征費用などを稼ぎながら頑張っている(サッカーの)J2のチームがあったはず。
去年、セレッソに勝って大金星(言いすぎ?)を挙げたんじゃなかったっけ?

ISBN:4198927251 文庫 西村 京太郎 徳間書店 2008/01/05 ¥620

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