当たり前かもしれないが、実際にあった事件を取り扱っているのでリアル、且凄惨。

著者が言いたいのは、どんな悪智恵を働かせても、どんなに工夫を凝らしても、必ず判る。
発見される。
ばれる。

ということだ。

結局、殺人はリスクが大きすぎる。

殺人とは、ゴキブリクラスが殺せる上限の私には、到底想像できない心情ではある。(同じ理由で自殺も無理やな)

水をほしがるのも、子孫を残そうとするのも、すべては細胞の命令。
そも、生殖細胞は普通細胞の半分の数(23個)しかなく、とっても不安定で不安なのだそうだ。
そこで、一人前(46個)になろうとして、細胞は命令を送る。
その結果が人間の生殖である。

一人前(46個)になる = 新しい命(赤ちゃん)が誕生する  という理屈だ。

…となると、「人間は細胞に操られている!?」という、なんだかSF小説みたいな展開になるわけだね。(このフレーズはどこかで聞いたな)

操られないように…しっかりと理性をもって自覚をもって自己を律して生きねばならぬ、人間は。
結局はそこに行き着くらしい。


ISBN:4043400055 文庫 上野 正彦 角川書店 2001/04 ¥400

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