皇帝政治と中国 (白帝社アジア史選書)
2007年12月20日 読書 コメント (4)
友人Wさんから借りた数多ある本…のなかの最後の一冊。
ここまで来るのに随分掛かってしまった。
ごめんね、Wさん。
大学で教科書に使うのは、教科書ではない。
つまり、中学や高校で使う、教科書として授業用に編まれたテキストではない。
普通に市販されている入門書とか概説書などの研究書を使用するのだ。
昼間の大学のみならず、シニアや一般市民対象でも同じこと。
これもその一冊。
値段が比較的安くて重量も比較的軽くてよかったね。
重い本はもって歩くだけで大義である。
元々この著者は、このようにして教科書に使われる概説書を書くのは嫌だったのだそうだ。
ところが、国立大学を定年退職して私立の大学院の教授として再就職した時、理事長から釘を刺されたという。
これからは地域社会の為に役立つ仕事をしろ、と。
つまり、シニア講座とか。
市民講座とか。
そういうモンですね。
最初に皇帝を名乗ったのは、始皇帝である。
その以前から、中国最後の王朝清まで、皇帝とは何ぞや?を語る。
そうすることで、社会構造や政治などを解説しようとしているらしい。
著者曰く、
私が史学科に在籍した当時、史学科は「変人の集まり」であり、変わった人を見れば「きっと史学科だろう」と判断され、その疑いを掛けられた人は「失礼な!」と憤慨したものである。
女子大であったにもかかわらず…。
「変人だから」を前提に「ねぇねぇ、あなた、もしかして史学科?」といわれて喜んでいるのは史学科の人間だけだった。
著者のおことばに成る程〜とさらに納得するものである。
著者は上記のいきさつをきっと喜んでいたに違いない。
私"たち"には判る(笑)
そうか、野次馬根性…俗な学問…いいねぇ〜(笑)
では、これから掛かります。
楽しみに。
<追記>
最初の数十頁で、この著者が"やはり"変わった御仁であるということがひしひしと伝わってきた…と思う。
「…とかなんとか教科書(世間一般)ではいってるけどなぁ…」
と思わせぶりなその口調。
謎を残したまま、最後の最後まで解き明かさないまま「ふっふっふ」と口元に笑みを残して話を変えるその、独特の物言い。
曲者やなぁ。
ISBN:4891746335 単行本 梅原 郁 白帝社 2003/10 ¥1,890
ここまで来るのに随分掛かってしまった。
ごめんね、Wさん。
大学で教科書に使うのは、教科書ではない。
つまり、中学や高校で使う、教科書として授業用に編まれたテキストではない。
普通に市販されている入門書とか概説書などの研究書を使用するのだ。
昼間の大学のみならず、シニアや一般市民対象でも同じこと。
これもその一冊。
値段が比較的安くて重量も比較的軽くてよかったね。
重い本はもって歩くだけで大義である。
元々この著者は、このようにして教科書に使われる概説書を書くのは嫌だったのだそうだ。
ところが、国立大学を定年退職して私立の大学院の教授として再就職した時、理事長から釘を刺されたという。
これからは地域社会の為に役立つ仕事をしろ、と。
つまり、シニア講座とか。
市民講座とか。
そういうモンですね。
最初に皇帝を名乗ったのは、始皇帝である。
その以前から、中国最後の王朝清まで、皇帝とは何ぞや?を語る。
そうすることで、社会構造や政治などを解説しようとしているらしい。
著者曰く、
私は生来野次馬根性が旺盛で、何にでも興味をもちたがる男である。大学に入った時、ある先生から、歴史なんて俗な学問だから、野次馬でないとできない。その点気味は好奇心の塊だから、歴史をやる資格は充分だ、と妙なお墨付きをもらった。研究者を志すわけでもないのに、大学で歴史を勉強しようなんて思う人間は、確かに、好奇心旺盛、野次馬根性過多、ちょっとどころかかなり変人(ひとさまとまったく違うところに興味と喜びを見出す)である。
私が史学科に在籍した当時、史学科は「変人の集まり」であり、変わった人を見れば「きっと史学科だろう」と判断され、その疑いを掛けられた人は「失礼な!」と憤慨したものである。
女子大であったにもかかわらず…。
「変人だから」を前提に「ねぇねぇ、あなた、もしかして史学科?」といわれて喜んでいるのは史学科の人間だけだった。
著者のおことばに成る程〜とさらに納得するものである。
著者は上記のいきさつをきっと喜んでいたに違いない。
私"たち"には判る(笑)
そうか、野次馬根性…俗な学問…いいねぇ〜(笑)
では、これから掛かります。
楽しみに。
<追記>
最初の数十頁で、この著者が"やはり"変わった御仁であるということがひしひしと伝わってきた…と思う。
「…とかなんとか教科書(世間一般)ではいってるけどなぁ…」
と思わせぶりなその口調。
謎を残したまま、最後の最後まで解き明かさないまま「ふっふっふ」と口元に笑みを残して話を変えるその、独特の物言い。
曲者やなぁ。
ISBN:4891746335 単行本 梅原 郁 白帝社 2003/10 ¥1,890
コメント
定年退職して、気を遣う相手が居なくなったせいか、先生、言いたい放題です。
でもって、同じ東洋史に居ても、東南アジアとか中央アジアとかやってる人が漢文を読んで間違えると、「塞外をやってる人はそう読むんですか」って言われるんだってよ。
「閉塞した中華(中心地)でなくてわるいわねぇ〜」とか余計なことを付け加えそうでもある。
先生は犬がお好きで、それも大型犬を飼っておられたそうです。
んで、その犬は、躾け宜しくて、漢文を読めない学生には吠えるそうです。(笑)
きっと、独特の臭い?を嗅ぎ分けるんでしょうね〜
漢文。
ちょっとぐらいは覚えているんじゃないかな?と思うんだけど(笑)
犬は好き。
特に大型犬は(首っ玉にかじりついてもがっしりとしていそうで)大好きだから、吼えられようが唸られようが、首っ玉にかじりついてゆく気力はあるんだけどなぁ(笑)
だめかなぁ?