うす〜い文庫本だと思ったら、段落もほとんどない、ぎっしり詰ったあつ〜い内容。

刑事を退職した主人公が、静養先のホテルで夜中に聞いた(!)子供の泣き声。
それは1年前にこの部屋でこのベッドで死んだ貴族の少年(父親が死んで爵位を相続していた)のものだと長期宿泊者の二人の老婆は証言する。

「あの子は殺されたんですよ」

だから。
貴方に真相を暴いて欲しい、自分の命と家と財産を奪ったものを断罪して欲しいと訴えているのだと。

刑事は辞めたはずのリングローズではあったが、その犯罪を捨ててはおけず、真実を突き止めんと罠を(!)張り巡らす。

さて、真相はどこに?
正義はなされるのか?

刑事を辞めているからいいようなものの……これを現職警察官がやったら大問題だろうなぁ(笑)と思えることをやります。
罠をはります。

……仕事をやめて暇なん?
と問うてみたい気もしますな。

ところで、昔の小説を読んでいると、あっけなく気絶はするわ、気絶?と思ったら息の根が止っているわ。
なんだかひ弱だね、と思わなくもない記述が多い。(と思う)

そんな簡単に死んじゃうわけ?
はっ。
もしかして、仮死状態なのでは?
それをあっさり埋めたりしたらいきうめじゃん。

こえぇ〜。


ISBN:B000JAIIJG − イーデン・フィルボッツ著  橋本 福夫 東京創元新社 1963/00

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