カーダー・ディクスン著の推理小説。
さすが、古いだけあって、本の字の詰り具合と言い、文章のきり方といい…昔のにおいを感じる。
渋い!

まだ読了していない。
三分の二というところか。
で、現在、二人目の殺人が発生。
過去の殺人から数えれば二人どころではないが、とりあえず物語上のただいま現在として、連続して発生したその二人目。

呪われた部屋。
毒殺された人々…それを暴こうとするいささか趣味が悪い(と思うのだが英国人ってこういうものなのかな?)冒険とその失敗。

何故かその部屋に一人でいると毒殺される。(自殺?)
その謎を解くためにカードで一番強い数字(今回はスペードのエースだった)を引いた人がその部屋にこもって謎を解き明かそう!なんて。
それで死人がでていたら洒落ではすまないよねぇ。

ヒステリックな(或いはヒステリー寸前の)年配女性。
フランス革命児に処刑吏だった家から嫁したフランス女性の死。
その実家から運ばれたフランス製の家具。
アフリカから持ち込んだ猛毒のクラーレ。

なにからなにまでなぞだらけ。

あ、一応指紋はとれるんだ。
もう。
どうも、ホームズ(19世紀〜20世紀初)なんかと時代を混同してしまって誤解をしているようだ。

そして日本製の室内着が決定的な証拠……って多分、派手な模様の襦袢だろうが。(多分ね)

アイテムが多すぎて面白いを突き抜けている…(笑)

ISBN:B000JAR482 文庫 宇野 利泰 東京創元社 1960/00

コメント

nophoto
睡蓮
2007年11月27日17:12

「赤後家」っていう日本語訳からして謎ですね〜
ギロチンを「血まみれの未亡人」なんて言い方をしたのは、「なるほど!」でしたが、だからってred widowを「赤後家」って訳すかぁ〜〜マンマやん!(笑)
赤後家蜘蛛でも出てくるのかと思いました。
時代を感じますね〜翻訳も込みで。

翠雲
翠雲
2007年11月27日21:20

背赤後家蜘蛛ですね。猛毒の。
地球温暖化がどんどん恐ろしい事態を呼んでいると言うひとつの症例。
後家と言うことばが、どうも言いにくいんだけどなぁ、もう少しおしゃれにならんか?とは思いました。
送り仮名も昔風。時代性たっぷりですね。

nophoto
睡蓮
2007年11月27日21:48

そうそう。
ついでに、「もしかして、赤後さんちの殺人事件?」とも思いましたよ。
ほら、犬神家とかさ。

翠雲
翠雲
2007年11月28日12:20

それはありました。「赤後さん」って英語でなんていう苗字なんだろう?って考えましたもん。
部屋の名前だとは…赤後家部屋だなんておもいもよらぬ……。
後書きに「咽喉切り隊長」の話も載っていました。
学生時代に読んだことはあるんだけど、きれいに犯人(真相)を忘れている…なんども推理小説を楽しめるお得な体質なのかもしれないと思いました。

お気に入り日記の更新

テーマ別日記一覧

最新のコメント

日記内を検索