日本の田舎の美しさ、日本古来の、自然と共に生きる姿に美を感じ取ったアメリカ人。
それが作者である。
学生時代に日本にきて四国の祖谷という平家の落人部落で、借金をしてまで茅葺の家を買ったという変わり者だが、日本の自然や、日本の美にはとっても敏感である。
日本人が高度成長のなかで捨ててきたもの。
それが彼には見えているし、日本人が「醜悪なもの」を"見てみないふりをしている"ことにも気がついている。
その害毒にやられて疲れた日本人が、海外の自然の中に身を置きたくなるのだと、ハワイや東南アジアの所謂"癒し"の旅に出かける理由をきちんと説明している。
なるほどそうだったのか。
日本人の自然回帰運動"自然に帰れ"は自国を見捨てて他国へ出奔する、ということだったのか。
歌舞伎の玉三郎との縁もあり、京都の亀岡にも住んでいたり、でなかなか親近感のある話し方、書き方、考え方をする方である。
ゆっくり読むのに良い本。
「中国の危ない食品」と並行読みしているのだが、明日から別荘暮らし(笑)なので、一応ここにアップしておくことにした。
ISBN:4022642408 文庫 アレックス・カー 朝日新聞社 2000/09 ¥714
それが作者である。
学生時代に日本にきて四国の祖谷という平家の落人部落で、借金をしてまで茅葺の家を買ったという変わり者だが、日本の自然や、日本の美にはとっても敏感である。
日本人が高度成長のなかで捨ててきたもの。
それが彼には見えているし、日本人が「醜悪なもの」を"見てみないふりをしている"ことにも気がついている。
その害毒にやられて疲れた日本人が、海外の自然の中に身を置きたくなるのだと、ハワイや東南アジアの所謂"癒し"の旅に出かける理由をきちんと説明している。
なるほどそうだったのか。
日本人の自然回帰運動"自然に帰れ"は自国を見捨てて他国へ出奔する、ということだったのか。
歌舞伎の玉三郎との縁もあり、京都の亀岡にも住んでいたり、でなかなか親近感のある話し方、書き方、考え方をする方である。
ゆっくり読むのに良い本。
「中国の危ない食品」と並行読みしているのだが、明日から別荘暮らし(笑)なので、一応ここにアップしておくことにした。
ISBN:4022642408 文庫 アレックス・カー 朝日新聞社 2000/09 ¥714
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