犬と私の10の約束

2007年10月11日 読書
犬・ネコ本は基本的に好きだが、最近は注意をして買うことにしている。
単なる「うちの仔はこんなに可愛らしいの♪」的なおのろけのみの(?)本は買わない。
だって、しらけるんだモン。

可愛いのは知っている。
うちはマンションで飼えない。
それがとっても淋しい。
時折、町を行く犬(つまり散歩中なのだ)に走りより"ギュッ"と抱きしめたい衝動に駆られるが、きっと飼い主さんにはたかれるか犬にパンチを食らうだろうからぐっと我慢しているのである。

この本は、散歩ついでに寄った本屋で見つけたもの。
一緒にいた(というか散歩のときの付き添いである)母親に「読む?」ときたら最初は遠慮して「いい」と言ったけど、「ほらほら〜」とかはやしたら「やっぱり読む」といった本。

また親ばか本かな〜?まあそれでもいいか、と思ったら、先に読んだ母親に聞くと、なんだか深刻な話(跡で気がついた小説だと言うことに)の様子である。

早くに母親をなくした少女。
いきなり父親(医者なので、しかもどうやら外科医らしいので留守がちである)と自分との二人きりの生活を強制された彼女。
其の時間を共有してくれた、一匹の犬。

まだ読み始めだが、そういう(どういう?)お話らしいので、ちょっと襟を正して読もうかと思う。(実はこの時点ではノンフィクションだと思っていた)

余名いくばくもないと知っている母親が、犬を飼うと決めた娘に10の約束をさせた。
それが印象的だった。

1.私と気長につきあってください。

2.私を信じてください。それだけで私は幸せです。

3.私にも心があることを忘れないで下さい。

4.言うことをきかないときは理由があります。

5.私にたくさん話しかけてください。
  人のことばは話せないけど、わかっています。

6.私をたたかないで、本気になったら私の方が強いことを忘れないで。

7.私が年を取っても仲良くしてください。

8.私は十年ぐらいしか生きられません。
  だからできるだけ私と一緒にいてください。

9.あなたには学校もあるし友だちもいます。
  でも私にはあなたしかいません。

10.私が死ぬとき、お願いです、そばにいてください。
   どうか覚えていてください。
   私がずっとあなたを愛していたことを。

これって、犬との約束なのかなぁ?

ISBN:4163261702 単行本 川口 晴 文藝春秋 2007/07/28 ¥1,200

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