日本には四季がある。

…というのは気のせいで(笑)
実は、二季だったんだそうだ。
正月からお盆まで。
お盆から年末まで。

いや、わかりやすいなぁ〜って。
でも確かに春と夏の境目はわかりにくい。
秋と冬の境目もどんどんわかりにくくなっている。
今年なんか紅葉は12月だそうだ。

 ここは誰?
 私はどこ?
の世界ではありませんか。

花の咲き方も異様だしね。
最近どこかで桜が咲いたし、萩が終わっているのに百日紅と昼顔と秋明菊が一緒に咲いている。
「狂い咲き」なんてもういえないんじゃないかな。多すぎて。(そして狂わせているのは人間だ)

要するに俳句をひねる為、十二単の色合せで勝負するため(知性と教養をひけらかすため)季節を四つに分けたんかいな?と思わないでもない。
それでも日本人は四季の区別に執着する。
私だってする。
行事や食べ物やなんやかや、それで区切って時間を計っている、しいては自分の年を測っているようなものだから。
その目盛りがなくなると非常に困る。
自分の年の経りかたもわからなくなってしまいそうな、そんな恐怖を感じる、といったら大げさだろうか?

熱帯気候、としかいえない日本の季節で、最後の砦を守っているのは季語かもしれないと思う今日この頃である。

ISBN:4004310067 新書 坪内 稔典 岩波書店 2006/04 ¥903

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